2017-10-24 22:28:55 更新

概要

短編集です。
時折更新します。

のんびりとした空気感をお楽しみ下さい。


#1 提督と瑞鶴

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

@執務室


瑞鶴「……」カキカキ


提督「……」カキカキ


シ----ン


瑞鶴「……疲れた」ボソ


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」チラッ


時計<チクッタクッチクッタクッ


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」


チクッタクッチクッタクッ......


瑞鶴「……」チラッ


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」チラッ


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」チラ「ちらちら見んな鬱陶しい。」「……ごめん」


瑞鶴「……」カキカキ


提督「……」カキカキ


提督「……」ピタッ


瑞鶴「……?」カキカキ


提督「……言いすぎた、ごめん。」


瑞鶴「……」カキカキ...ピタッ


瑞鶴「……いいよ」


提督「ありがと。」カキカキ


瑞鶴「うん」カキカキ


3分後


チックタックチックタック...


瑞鶴「……疲れた」ボソッ


瑞鶴「……」ジ-


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」ジ-


提督「……」カキカキ


チックタックチックタックチックタックチックタック


瑞鶴「……」ジ-「ガン見すんな。」「……ごめん」


提督「……仕方ないなぁ。」ガタッ


瑞鶴「提督さん?どこ行くのよ?」


提督「休憩。一緒に行くぞ。」


瑞鶴「どこに?」キョトン


提督「間宮。」


瑞鶴「え!?いいの!?」パァ-


提督「いいよ。行こ。」


瑞鶴「やった!ありがとう提督さん!」


提督「今日は特別だかんな。」トコトコ


瑞鶴「はーい!」トコトコ


@甘味処間宮


瑞鶴「提督さん、今日のメニューだって」


提督「どれどれ……。」フム...


瑞鶴「……」ムム...


提督「……」ムムム...


提督「……」チラッ


瑞鶴「……」ウ-ン...


提督「……瑞鶴、おまえ何と何で悩んでるの?」


瑞鶴「え?日替わり間宮特製あんみつと季節限定パフェだけど?」


提督「お。」


瑞鶴「提督さんは?」


提督「俺も。」


瑞鶴「えっ、私と同じので悩んでたの?」


提督「そう。」


瑞鶴「じゃあ1つずつ頼んで」


提督「はんぶんこしよっか。」


瑞鶴「おっけー決まりー」


提督「うん。すみませーん。」


ハ-イ


10分後


提督「おー……。」日替わり間宮特製あんみつ


瑞鶴「食べよっか」季節限定パフェ


提督「うん。いただきます。」


瑞鶴「いただきまーす、あーん。うーんおいしー♪」ニパ-


提督「……」ジ-


瑞鶴「?どうしたの?」


提督「ううん。なんでもない。」


提督「一応、制服汚さないように脱いじゃお。」ヌギヌギ


提督「あと首元が苦しい。」ボタンハズシ-


瑞鶴「……//」チラッ


提督「あー……む」モグモグ


提督「ゴクン……うまー。」


瑞鶴「……///」ジ-


提督「……?なに?瑞鶴」


瑞鶴「……////」ポケ-


提督「瑞鶴?」


瑞鶴「え!?////な、なに!?////」


提督「何か考え事?」


瑞鶴「いや、えと!////あ、あんみつおいしい?」


提督「美味しいよ。食べ……あ……食べりゅ?//」


瑞鶴「」


提督「……」


瑞鶴「」


提督「……食べますか?」


瑞鶴「食べる」


提督「どうぞ。」


瑞鶴「……」ズイッ


提督「?なに?」


瑞鶴「食べさせて//」


提督「?いいって言ってんだろ。」


瑞鶴「んーそうだけどそうじゃない」


提督「……?」


瑞鶴「〜〜〜っ!!あ、あーんしてって言ってるの!////」


提督「……えー。」


瑞鶴「なに、私じゃ嫌なの?」


提督「嫌じゃないけど。しょうがないなぁ……」


提督「特別だかんな。口開けろ、あーん。」


瑞鶴「あ、あーん////あむ……おいしー♪」モグモグ


提督「良かったですね。あむ。」パクッ


瑞鶴「今度は提督さんの番ね。はい、あーん」


提督「えー。あーーん……うまー。」ホッコリ


瑞鶴「つ、次は私の番ね」ズイッ


提督「はいはい。ほれ、あーん。」


瑞鶴「あ、あーん////」


完食


瑞鶴「あーおいしかったぁ」


提督「じゃあ戻るか。」


瑞鶴「はーい」


ゴチソウサマ-

マイド-


@執務室


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」カキカキ


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」カキカ...


提督「……」カキカキ


瑞鶴「……」ウトウト


提督「……」カキカキ


瑞鶴「…...!」カクッ...ビクッ


瑞鶴「……」zzz


提督「……」カキカキ


ガコン!


提督「」ビクッ


瑞鶴「……」zzz


提督「……瑞鶴。」


瑞鶴「……」zzz


提督「……はぁ。仕方ないなぁ。」ギシッ


瑞鶴「……」zzz


ぱさっ←毛布


瑞鶴「……」zzz


提督「……」


つんつん


提督「……もちもち。」


瑞鶴「……」zzz


提督「……」


ぷにぷに


ぷにぷにぷにぷに


ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに


提督「……♪」


瑞鶴「……提督さん」


提督「」ビクッ


提督「あ。」


瑞鶴「……」ムクリ


提督「……」


瑞鶴「……」


瑞鶴(#^ω^)


ガバァッ


提督「ぐはっ。」


ドサッ←On the sofa.


提督(いつつ……あ……マウントとられた……)


提督「……何すんだ。」


瑞鶴「……」ギシッ


提督「どけよ瑞鶴。」


瑞鶴「……」


提督「……おい、何とか言えよ。」


瑞鶴「提督さん、寝てる間に瑞鶴に変なことした?」


提督「いや、してないよ。」


瑞鶴「”ほっぺぷにぷに”は?」


提督「それはしたけど……そんなに嫌だったのか。」


瑞鶴「嫌じゃないけど、寝てる間に女の子にいたずらするのはどうかと思う」


提督「うっ。……ごめんなさい。」


瑞鶴「……」


瑞鶴「じゃあ、膝枕」


提督「は?」


瑞鶴「膝枕したら、許してあげる///」


提督「なんだ急に……膝枕?」


瑞鶴「そう。ほら、早くしてよね//」グイグイ


提督「あーもうわかったから。やるからどいて。重い。」


瑞鶴「はーい」


ぽふっ


瑞鶴「提督さんの膝枕かたーい」


提督「ふわふわもちもちの方が良かった?」


瑞鶴「それはそれで気持ち悪い」


提督「うん。」ナデナデ


瑞鶴「あっ……//」


提督「嫌だった?」ピタ


瑞鶴「ううん…………好き……/////」


提督「なでられるの好きか。」ナデナデ


瑞鶴「……それだけの意味じゃないけどね//」ボソッ


提督「……?なに?」ナデナデ


瑞鶴「ううん。なんでもな〜い♪」


提督「……」


瑞鶴「……」


チックタックチックタックチックタックチックタック

ゴ-ン ゴ-ン ゴ-ン ゴ-ン


提督「他に意味があるのか。うーむ。」ナデナデ


瑞鶴「聞こえてんのかよ」


提督「瑞鶴の頭が意外と重い。」


瑞鶴「?どういうこと?」


提督「瑞鶴って頭軽そうだから。」


瑞鶴「は?」


提督「……」


瑞鶴「……」


提督「にこっ。」ニコッ


瑞鶴「『にこっ』じゃないわよ」


提督「ごめん。冗談。」


瑞鶴「むぅ……」


提督 の 頬をなでる こうげき


瑞鶴「……////……許す」


提督「……ありがと」


瑞鶴 は うつぶせになる を つかった


提督「……」


瑞鶴 の 顔を埋める こうげき


提督「くすぐったい。」


瑞鶴「……////」


提督「……はぁ。」ナデナデ


瑞鶴(提督さんのにおいがする……////)スゥ...ハァ...


提督(吐息が熱い)


瑞鶴「……////」スゥ...ハァ...


提督「……瑞鶴さん?」


瑞鶴「は、はい!?////」ガバァ!


提督「大丈夫?」


瑞鶴「え?///」


提督「息が荒いので。」


瑞鶴「あ////いや、い、息苦しかったから!////」アタフタ


提督「ふーん。」


ぷに


瑞鶴「ほっぺつままないで」


提督「もちもち。」


瑞鶴「なに?瑞鶴のほっぺそんなに好きなの?」


提督「うん。好き。」


瑞鶴「え!?ふ、ふぅん……///そっか……」


ぷにぷにぷにぷに


瑞鶴「ん……んぁ……」ぷにぷに


提督「かわいい。」


瑞鶴「え!?//////か、かわ……!?//////」


提督「かわいい。」


瑞鶴「……///////」プルプル


提督「……」ジ-


瑞鶴(2回……!2回もかわいいって……!////)


提督「……」ゾクゾク


提督「あー……。」


提督「……ほい。膝枕。」


瑞鶴「え?あ、うん///」ポス


瑞鶴「ん。かたい……」


瑞鶴「……////」


提督「……」ナデナデ


瑞鶴「……お仕事は?」


提督「今日はもう終わり。」ナデナデ


瑞鶴「そっか……」


提督「……」ナデナデ


瑞鶴「……」


提督「……」ナデ...ナデ


瑞鶴「……?」


提督「……」zzz


瑞鶴「……提督さん?」ゴロン


提督「……」zzz


瑞鶴「寝てる……」


瑞鶴「......はぁ。仕方ないなぁ」ギシッ


提督「……」zzz


瑞鶴「よっこいしょ」


ぽすっ


瑞鶴「今度は瑞鶴が膝枕してあげる♪」ナデナデ


おわり

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜〜〜〜〜〜〜〜

【プロフィール公開:提督】


性別:♂

〜〜〜〜〜〜〜〜



#2 提督と夕立

ーーーーーーーーーーーーーーーー

@執務室


夕立「提督さん、これでおっけー?」


提督「おっけー。ありがと。」


夕立「提督さん!夕立ったら結構頑張ったっぽい!」


提督「ありがと夕立。」ワシャワシャ


夕立「きゃー♪」ルンルン


提督「はい、おしまい。」


夕立「えぇ〜、もう〜?」


提督「ごめん。まだお仕事あるから。」


夕立「お仕事……提督さん、お仕事終わったら夕立とまた遊んでくれる?」


提督「終わったら?いいよ。」


夕立「じゃあ夕立もお手伝いするっぽい!」ズイッ


提督「手伝ってくれるの?」


夕立「なんでもお任せあれっぽい!」フンス


提督「そうだな……。じゃあこの資料を工廠に届けてきてくれ。」


夕立「了解っぽい!!ぽーーい!!」ビュ-ン


提督「……」カキカキ


チックタックチックタック


提督「……」カキカキ


チックタックチックタックチックタックチックタック


提督「……」カキカキ


ダダダダダ


提督「……」カキカキ


ダダダダダダダダダダ


提督「……」カキカキ


ダダダダダダダダダダダダダダダ

バーーーン!!


夕立「ただいまっぽい!!」


提督「こらーノックしてから入れってば。」


夕立「あうぅ……ごめんなさいっぽい」シュン


夕立「執務室前からやり直してくるっぽい!」


タッタッタッタッ

ガチャ

バタン


コンコンコンコン

「夕立です」

「はーい。」

ガチャ

「失礼します」 


提督「……」


夕立「……」


提督「……」


夕立「……」


提督「……合格です。」


夕立「やったぁぽーーーい!提督さん!褒めて褒めてー!」ピョンピョン


提督「はいはい、夕立お利口さん。次からはそうやって入るんだよ。」


夕立「はーい!!」


夕立「あれ?書類は?」


提督「全部終わらせた。だから今日の仕事はおしまい。」


夕立「ほんと!?」


提督「うん。ご飯食べたら遊ぼうね。」


夕立「!了解っぽい!」


@食堂


提督「……」


夕立「うーん……決めた!!提督さんは?」


提督「うん。決まった。」


ショウショウオマチクダサイマセ


夕立「ごっはん〜ごっはん〜♪」


提督「……」ジ-


夕立「?なぁに提督さん?」


提督「夕立かわいいね。」


夕立「ほんと?夕立かわいいっぽい?」


提督「うん。すごくかわいい。」


夕立「えっへへ、なんか照れるっぽい〜♪」


提督「……」ジ-


提督「……」ホンワカ


夕立「?どうかしたっぽい?」


提督「いや。そういう反応もいいなって。」


夕立「?」


オマチドウサマ


提督「俺らの番か。来たよ夕立。」


夕立「わぁ〜いい匂いっぽい!」


提督「美味しそーだね。」


夕立「うん!…………」ソワソワ


提督「……?どうしたの?食べないの?」


夕立「だって提督さんはまだ食べてないっぽい」


提督「だから待ってるの?」


夕立「うん」


提督「なんで、俺が食べるのを待つの?」


夕立「提督さんが食べ始めないと夕立も食べ始められないっぽい?」


提督「なんで?」


夕立「だって、上官より部下が先にご飯食べてたらおかしいっぽい〜」


提督「俺は……別にいいけど。でも、夕立えらいね。」


夕立「えへへ。それに夕立は提督さんと一緒に食べたいっぽい!!」


提督「そっか。よし、じゃあ食べよっか。いただきます。」


夕立「いただきますっぽーーい!!」


@屋外


夕立「ふぅ。お腹いっぱいっぽい!」


提督「ふぅ……満腹。」


夕立「なにして遊ぶ?」


提督「え、もう?ちょっと休んでからにしない?」


夕立「えー!夕立もう遊びたいっぽい!」


提督「……しょうがないなぁ。」ガサゴソ


夕立「?なに?それ」


提督「フリスビーだよ。」


つフリスビー


夕立「フリスビー?どうやって使うの?」


提督「まぁ見てて。……ほい」


すいーーー



ぽと



夕立「……」


提督「こんな感じで投げて遊ぶんだよ。」


夕立「……」


提督「夕立?」


夕立「……」キラキラ


夕立「すっごーい!!もっかい!もっかいやって提督さん!」


提督「え?もう1回?はいはい」


たったったっ


提督「……?」


提督「あれ、どこに落ちたー?」


夕立「提督さーん!」


提督「?」


夕立「あそこ!」


提督「え?あー。あったあった。」


提督「あれ……このへん、結構草が伸びてるな。芝の手入れもしなきゃな……とほほ。」


かさかさ


提督「妖精さん、草刈りやってくれるかな……。」


かさかさ


提督「よいっしょっ。」


ひょいっ


提督「行くよー。」


夕立「ぽーーーーーーーい!!」


提督「ほい。」


すいーーーーーーーー


夕立「ぽいっ!!」


ぱしっ


提督「夕立、ナイスキャッチ。」


提督「夕立も投げてごらん。」


夕立「どうやるの?」


提督「フリスビーを水平にして優しく投げるんだよ。」


夕立「水平?こー?」


しゅっ

ぽと


夕立「?上手くいかないっぽい〜」


提督「んー。」


たったったっ

ひょい


たったったっ


夕立「提督さん?」


提督「はい。フリスビー持って。」


夕立「?ぽい」


提督「こうするんだよ。」


ぎゅっ。


夕立「ふぁ……」


提督「こうやって、優しく投げれば遠くに飛ぶよ。」


提督(なんか夕立いい匂いする。)


夕立「わ、わかったっぽい」ドキドキ


提督「じゃあ向こう行くから。俺に向かって投げてね」


たったったっ


夕立「投げていーいー?」


提督「いーよー。」ノシ


夕立「……すぅ……はぁ……。えいっ」


すいーーーー


提督「おっとっと。」


ぱしっ


夕立「提督さんナイスキャッチっぽーい!!」


提督「いっくぞー。」


夕立「ぽーーーーーい!」


すいーーーーーーー



……

………


かぁっかぁっかぁっ



@102号室(白露、時雨部屋)


白露「……カラスかぁ」


白露「時雨ー」


時雨「なに?」つ小説


ぺらっ


白露「お菓子なかったっけ?」


時雨「あるけど……」


白露「食べたくない?」


時雨「……僕に取りに行かせる気?」


白露「……」


時雨「……」


白露「……」


時雨「……」


白露「暇だなぁ」


時雨「じゃあ白露も本読みなよ」


白露「えー……」


コンコン

「はーい」


ガチャ


村雨「おじゃましまーす」


春雨「こんにちは」ヒョコ


時雨「村雨?どうしたの?」


白露「春雨ー暇ぁー」ギュム


春雨「ひゃっ!?白露姉さん、重いです……」


白露「ん?村雨なに持ってるのー?」


村雨「これ?さっき金剛さんに会って、スコーンのおすそ分けもらっちゃった♪」


春雨「だ、だからみんなで食べようと思って」


白露「スコーン!?」


時雨「夕立はまだ帰ってないのかい?」


村雨「うん。まだ提督といるんじゃないかな」


時雨「そうなんだ」


ぐぅぅー


白露「お腹すいた……」


時雨「でもまぁ、夕立いないんじゃ仕方ないよ」


白露「そうだね。帰ってきたらみんなで食べよ」


村雨「かなりたくさんもらったから、海風たちも呼びましょ」


春雨「そうですね」


ドンドンドン


春雨「ひっ」ビクッ


村雨「?誰かしら」


白露「はーい!」


提督『白露、俺だけど。』


時雨「提督?」


提督『悪いんだけど、今手が塞がってて。開けてくれない?』


村雨「はいは〜い。今開けま〜す」


ガチャ


提督「おお、ありがと。村雨。」


村雨「提督……と夕立?」


夕立「……むにゃ……」zzz


提督「遊び疲れて寝ちゃったから、連れて来たんだ。」


提督「よいしょ。」


ぎしっ


夕立「……」zzz


春雨「夕立姉さん……」


白露「ここまでずっとお姫様抱っこで来たの?」


提督「そうだよ。」


村雨「腕、大丈夫?」


提督「あーさすがに疲れたよ。」


時雨「提督ごめんね。夕立が迷惑かけて」


提督「いいよ。楽しかったしね。」


提督「じゃあ、俺はこれで。」


村雨「もう行くの?ゆっくりしていけばいいのに」


時雨「お茶入れるから飲んでいきなよ」


提督「え。いや、でも悪いし……」


白露「提督いた方が楽しいしさ、ね?」


提督「……じゃあ、あ、春雨には迷惑かも……」


春雨「そんなことないですよ?数見たら提督の分のスコーンもありますし」


提督「スコーン?」


村雨「金剛さんからもらったの。ほら、こんなにいっぱい」


提督「ええ……こんなに……いったいどんだけつくったんだよ……。」


春雨「練習で作りすぎちゃったって言ってました」


白露「提督お仕事は?」


提督「もう終わってる。」


白露「じゃあ一緒にお茶してもいいよね!」


提督「分かった。誘ってくれてありがと。」


白露「ふふん♪」


夕立「……んん」モゾモゾ


村雨「あ、夕立起きそう」


提督「えっ。さっき呼んでも全然起きなかったのに。」


時雨「じゃあ僕、海風たち呼んでくるね」


春雨「ティータイムには遅い時間ですけど、スコーンにはやっぱり紅茶がいいですよね」


白露「紅茶あったかな?」


村雨「なければ私たちの部屋から持ってくるから」


わいわい

がやがや


提督「ふぁぁあ…………眠くなって来た。」




……

………


ウミカゼタチツレテキタヨ

ユウダチモオキタシタベヨッカ

ッテ.テイトクネテル!


おわり


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【プロフィール公開:提督】


性別:♂

性格:

・素直

・口調は単調



〜〜〜〜〜〜〜〜〜



#3 提督と川内

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@提督私室

0530


提督「……」zzz


提督「……」パチ


提督「……もう朝?」


提督「……今日は川内か。」


提督「……」


ガチャ

バタン


@執務室

0820


ガチャ


川内「うぅ〜……眠い……」zzz


神通「執務室に着きました。姉さん」


ぽいっ

ドサッ


神通「では、失礼します」


ガチャ

バタン


提督「」


提督(神通……まったく無駄のない動作だったな。)


川内「……ぐぅ……ぐぅ……」zzz


提督「……」


ぐぅ……ぐぅ……


提督「……」


時計<チックタックチックタックチックタックチックタック


提督「……」


ぐぅ……ぐぅ……


チックタックチックタックチックタックチックタック


提督「……はぁ。」


提督「よし、0825。現時刻をもって作戦行動を開始する。」


提督「……」カキカキ


『ていとく は きょう は いそがしい ので しつむしつ から でられません 。

提督』


提督「これをドアの外に貼ります。」


ぺた


提督「執務室のドアに内側から鍵をかけます。」


がちゃ

がちゃり


提督「カーテン閉めます。」


シャーッ


提督「川内をソファに寝かせます。」


提督「よいっしょっと。」


川内「ぐぅ……やーせーん!!……ぐぅ」ブン!


バシィっ!


提督「!?かはっ……!……うぅ……いたい。でもこれで山は越えた。」


提督「照明を落とし、部屋を暗くします。」


提督「おお、まっくらだ。」


提督「よし、自分の机まで戻ってクリア。」


そーっとそーっと


ぎしっ


提督「……ふぅ。」


提督「机上に電灯よし。目覚ましよし。現在時刻確認0829。3……2……1……0830執務開始ぐぅ……」zzz


提督「……」zzz


zzz……


……………


…………………


1130


ピピピピピ


提督「!」パチ


カチ


提督「?」


川内「……」じーーーーーー


提督「」


川内「……?提督?」


提督「あ……焦ったぁ。」


川内「ええ……ビックリしてたの……?」


川内「こんな無音でビックリする人初めて見たよ」


提督「超至近距離からの寝顔観賞はやめていただきたい。」


川内「ごめんごめん。なんか珍しくって。初めて見たからさぁ提督の寝顔」


提督「はぁ……お腹すいた。ご飯行こ。」


川内「うん。でもその前にこの状況をだね」


提督「だって川内夜行性でしょ。」


川内「うん」


提督「午前中寝てんだろ。」


川内「寝てる」


提督「だから午後から仕事することにしたんだよ。」


川内「……なるほど。理にかなってらっしゃる」


提督「わかった?」


川内「わかった」


提督「というわけでお昼食べに行こ。」


川内「……おっけー」




……

………


@執務室


ガチャ


川内「あーお腹いっぱい」


提督「さて、仕事するよ。いいかな川内くん」


川内「御意」


提督「……」カキカキ


川内「……」カキカキ


提督「……川内ってさ。」


川内「え?」


提督「夜戦大好きっ子のイメージが先行しがちで、色々と損してるよね。」


川内「損?例えば?」


提督「これ書いたの川内でしょ?」


『夜戦主義』


川内「そうだよ?」


提督「上手いと思う。」


川内「そう?なんか照れるな」テレテレ


提督「それと前にご飯作ってくれたことあったよな。」


川内「あったね、そんなこと」


提督「すごくおいしかった。」


川内「褒めてくれたよね。覚えてる」ニコニコ


提督「これらのことを総括するとだね。」


提督「川内って女子力高いよね。」


川内「え、そう……かな」


提督「しかし夜戦バカのイメージがあるし、意外性からそう感じるだけかもしれない。」


川内「……」


提督「ん?この話題やだ?」


川内「いやそんなことないけどさ……」


川内「提督から見てもやっぱり夜うるさいかな、私……」


提督「うるせえ。」


川内「うっ……」


提督「でもま、それが川内だし。」


川内「……」


提督「川内?」


川内「え?あぁいや!なんでもないよなんでもない、うん」


川内「さぁ仕事仕事!とっとと終わらせなきゃね!」カキカキ


提督「……」カキカキ


川内「……」


提督「……」


提督「……ふぅ」ノビ-


ぎしっ


川内「……?」


提督「川内さ〜ん。」


ぎゅうぅ


川内「」ビクッ


川内「!?!?て、提督……?///」


提督「川内あったかい。」


ぎゅぎゅー……


川内「な、なにしてんの……?////」プルプル


提督「後ろ抱き?あすなろ抱き?だよ。」


川内「な、なんで……?////」プルプル


提督「川内、何か気に病んでるね。」


川内「そ、そんなことないよ……?///」ボソボソ


川内「だから離してよ……//」ボソボソ


提督(こんなにしおらしくなって……かわいい。)ゾクゾク


提督「夜みんなにうるさいって言われるのが気になるとか?」


川内「……っ」


提督「当たりかあ。」


川内「……なんでわかった?」


提督「さっき自分で聞いてきたじゃん。『提督から見てもやっぱり夜うるさいかな、私……』って。」


提督「だから聞く耳持たない風で実は気にしてたのかなと。」


川内「まぁ……」


提督「俺から川内に夜騒ぐのをキツく言ってやめさせればそれまでなんだけど。」


川内「……」


提督「でも、苦情言ってくる奴らも急に川内が夜静かになったら気味が悪くて寝付けないと思ってさ〜。」


川内「それで今まで何も言ってこなかったの?」


提督「そうそう。」


川内「…………」


また嘘ついてる。普段からポーカーフェイスで何考えてるか分かんないけど、嘘ついてる時はなぜかわかる。


川内「……提督って甘いよね」


提督「……そうかな。」


川内「甘いよ。甘々。もしそれで他の子が寝不足で体調崩したらどうすんのさ」


提督「それは……どうしよう。」


川内「もう……」


川内「これからは、ちょっとだけ静かにするよ」


提督「そっか。あーでもちょっとでいいよ。ちょっとで。」


川内「うん」


提督「……」


川内「……//」


提督「……」


川内「……///」


提督「……」


ぎゅうううう


川内「て、提督……////」


提督「?」


川内「そ、そろそろ……あついかなって……//////」


提督「あ。ごめん。」


ぱっ


川内「……ぁ」


提督「さて、仕事仕事」


ぎしっ


提督「……」カキカキ


川内「……もう」ボソッ



………

……………


@執務室

2200


川内「夜、だね」


提督「そうだな。」


提督「今日は月も綺麗だな。」


川内「!?!??!!!?////////」


川内「え、あ、や、えと……////」


提督「なに固まってんだ。散歩行くぞ。」


川内「あ、まっ、待ってよ提督!」


たったったっ


@鎮守府敷地内

波止場


川内「ねぇ提督」


提督「なに?」


川内「なんで今日は付き合ってくれるの?」


提督「んー……そーだなー。」


川内「……」


提督「川内がほんとに夜ちょっとだけ静かになれるか見張ってるんだよ。」


川内「ふーん……」


また嘘ついてる。


この人はこういう時、すぐこうやって誤魔化す。


すぐバレる嘘をつく。


わざとなのかな。


露骨だけど、押し付けがましくない優しさ。


やり方が素直でバレバレなところが、この人らしくて……



提督「星がきれいだなー。」


川内(好きっ……)チラッ


提督「?川内どうした?」


川内「なんでもなーい」ニヒヒッ


提督「そっか。」


提督「夜はやっぱりちょっと冷えるな。」


川内「そうかも」


川内(提督……手寒そうにしてる)


川内「……」


川内(手とか……繋げたら、素敵だな……なんて……////)


川内(らしくないか)


提督「あ。川内星座わかる?」


川内「え、星座?わかんない」


提督「夜好きなら知っておくとこれから1つの楽しみになるかもよ。」


川内「へぇ〜。提督知ってんの?」


提督「ちょっとだけ。」


川内「じゃあ教えてよ」


提督「いいよ。」


ぶるっ


川内(今日やっぱちょっと寒いな……)


提督「……」


ぱさっ


川内「あぅ……提督?」


提督「上着だよ。貸してやる。」


川内「でもそれじゃ提督が……」


提督「平気。」


ひゅーー


提督「……」ガクガクブルブル


川内「提督、提督」


提督「大丈夫だ。問題ない。」キリッ


川内「いや……それフラグだってわかってる?」


川内「はぁ」


川内「……提督」


提督「なに?」


川内「ん」


すっ


川内「これで手はあったかくなるでしょ」


提督「……」


ぎゅっ


川内「……提督の手、あったかい」


提督「ちょっと。」


川内「なに?」


提督「川内の手冷たいんだが。」


川内「えへへ、私冷え性だから」


提督「そういえば。」


川内「ん?」


提督「手が冷たい人は心があったかいんだって。」


川内「じゃあ手があったかい人は?」


提督「心が冷たい人なんだとさ。」


川内「ふーん」


川内「それ迷信だよ」


提督「えっそうなん?」


川内「そーなの」


提督「なんで?」


川内「なんでもー」


おわり



〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【プロフィール公開:提督】


性別:♂

性格:

・素直

・口調は単調


《大本営からの評価》

・ポーカーフェイス過ぎて生きてんだか死んでんだかすらわかんねえ時がたまにある。(元帥談)

・ちなみにポーカーは弱い(元帥談)。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


#4 提督と最上

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

@執務室

1130


提督「何磨いてんの?」


最上「これ?日向さんから貰った瑞雲」


提督「……へー。」


提督「……そろそろご飯にするか。」


最上「そうだね。今日どうする?」


提督「どうするって?」


最上「僕 提督のカレー食べたい!」


提督「あー。いいよ。」


最上「わーい!」


提督「大袈裟なやつ。」


最上「だって秘書艦の時しか食べられないし」


提督「ふーん。」


提督「そういえば最上って料理できるの?」


最上「……」


提督「……」


最上「……えへへ」


提督「ふむ。んじゃ一緒に作ろ。」


最上「え」


提督「何事も経験。行くよ。」


ぐいっ


最上「えぇ!ちょっ待っ」


ガチャ

バタン


@提督私室


提督「そのエプロンどうしたの?」


最上「くまりんこから借りたんだ」


提督「似合ってる。」


最上「そう?ありがと」エヘヘ


提督「じゃあ早速始めよう。」


最上「はーい!」



……

………


ことことことこと


最上「提督、ぐつぐつ言ってるよ」


提督「そしたら火を弱めて……」


最上「ふむふむ……」メモメモ


提督「メモしてたのか。勤勉だな。」


最上「そ、そうかな」テレテレ


提督「最上が……」


最上「え?」


提督「いつか最上がお嫁に行く時にさ、料理のレパートリーの1つになれば嬉しい、かな。」


最上「……」


最上「……うん」


提督「よし、完成。」


最上「おおーー」パチパチ


提督「じゃあ食べよっか。」


最上「うん!」


提督「そこのテーブルで食べよう。」


最上「提督のテーブル散らかってるなぁ。」


提督「ごめん。」


提督「はい片付いた。」


最上「よし、テーブル拭くよー」



提督「盛り付けてっと……。」


提督「テーブルまで運んで。」


最上「おっけー」



「「いただきまーす」」


ぱくっ


もぐもぐ


ごっくん


最上「美味し〜!」


提督「うん。うまくできた。」



……

………


最上「ごちそうさまでした!あー美味しかった」


提督「良かった。」


最上「……ふぅ」


ごろん


提督「食べてすぐ横になると牛になるよ。」


最上「えー嘘だぁー」


最上「だって人は牛にはならないよ?」


提督「!!!確かに……」ガ-ン


最上「え」


提督「盲点だった。」


最上「冗談……だよね?」


ごろん


提督「……気持ちいい。」


むくり

はいはい

ごろん


最上「えへへ、腕枕」


提督「重い……」


最上「やだ?」


提督「いーよ。このままで。」


最上「ほんと?ありがと」エヘヘ


最上「……」


提督「……」ウトウト


最上「……」


最上「……ねぇ提督」


提督「?」パチクリ


最上「僕たちって、もし、戦いが終わって平和になったら、いつか誰かと結婚したり、家庭を築いたりするのかな」


提督「さあ?」


最上「えー。じゃあ、提督は?」


提督「さぁね。」


最上「平和になったら、僕たちは普通の人間みたいに暮らすのかな」


提督「さあ?」


最上「……ちょっと提督、真面目に聞いてる?」


提督「聞いてる。」


提督「普通の人間が分からないから何とも言えないね。」


最上「なんでさ」


提督「じゃあ、普通の人間って誰?」


最上「誰?うーん……わかんない」


提督「俺も。それは人が自分以外の人の人生を知らないから。」


提督「だから確かめようもないけど……俺と全く同じ生き方の人はいないんじゃないかな。多分。」


最上「……」


提督「だから普通の人間の生活がどんなかは誰も分からないよ。」


提督「自分が普通の人生だと思ってても、他人からしたら変わって見えてる、かもだし。」


最上「えー……じゃあなおさら僕たちはどうすればいいの?」


提督「……」


最上「……」


提督「さあ?」


最上「えー……」


提督「最上がしたいようにすれば?」


最上「したいように?」


提督「カレー作ってるとき『嫁に行く時に〜』みたいな話したけど。」


提督「それだって最上が結婚したければすればいい。したくなければしなければいい。」


最上「提督は僕のことなんてどうなってもいいってこと……?」


提督「へ?いやそうじゃなくて……」


提督「うーん、うまく言葉にできない。」


提督「……まぁ、最上が生きたいように生きて欲しいってことだな。」


最上「えーわかんないよそんなの!」


提督「だろうな。俺も。」


最上「……むー」


提督「……」


最上「じゃあ提督は?」


提督「?」


最上「提督は生きたいように生きてるの?」


提督「わかんない。」


最上「じゃあしたいこととかは?」


提督「これから見つかるかもしれないし、」


提督「もしかしたら、見つかんないかも。」


提督「俺も、最上も。」


最上「見つかんないかもしれないの?」


提督「うん。」


最上「えぇ……僕は一体どうすりゃいいんだよ……」


提督「……」


提督「でも、今は……。」


最上「……?」


提督「みんなとだらだらするのが、俺の幸せかなぁ。」ホッコリ


最上「……」


最上「……なんか、ちょっとだけ分かった気がするよ」


提督「そう?」


最上「うん。まぁ先のことは全然わかんないけどね」


最上「でも、やっぱり提督と食べるカレーはおいしいよね」


最上「僕、毎日でもいいや♪」ニコッ


おわり

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【プロフィール公開:提督】


性別:♂

性格:

・素直

・口調は単調

・あっさりしていて執着心がない


《大本営からの評価》

・ポーカーフェイス過ぎて生きてんだか死んでんだかすらわかんねえ時がたまにある。(元帥談)

・ちなみにポーカーは弱い(元帥談)。



《その他》

・あまりにも笑顔を見せることがないため、提督の笑顔を見た者は次の日轟沈するという都市伝説がある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


#5 提督と比叡

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


比叡『金剛型戦艦2番艦比叡、着任しました!よろしくお願いします!』


提督『はい。』


比叡『……それであの、金剛お姉様は?』


提督『金剛型戦艦はお前だけだ。』


提督『というか、現状お前が唯一の戦艦だ。』


比叡『え』


提督『現在我が鎮守府の所属鑑は半数が戦闘不能。もう玉砕寸前だ。』


提督『戦力の補充はお前だけ。』


比叡『……』


提督『早速だが、演習に出てもらう。』


比叡『は、はい』


提督『この状況だ。強くなれなきゃもって数週間の命だよ。」


比叡『……覚悟は出来ています。比叡、気合い!入れて!いきます!』


私の司令官は表情からも話し方からも感情が全く感じられない人だった。


玉砕寸前の鎮守府で、私は一生懸命練度を上げ、勝ち目のないような戦力差の中でも敵と必死で戦った。


司令は毎日私たちの帰投を波止場で待っていた。


そして傷付いた子には艤装をその場で外させ、動けない子は抱き抱えて治療室へ走り、その後1人で艤装をドックへ運んで修理させた。


司令はその間ただの一言も言わなかった。


そんな司令は毎日治療室のベッドを訪れ、そこで治療を受けている一人一人とする、たった一言二言の会話を唯一の楽しみとしているようだった。


固い表情で淡々と話す司令と、笑顔で楽しそうに話す艦娘の対比が印象的だった。



……

………

雨の日の出撃だった。


比叡『うぅ……』大破


提督『……』


比叡『!……司令』


比叡『申し訳ありません……敵旗艦を逃してしまいました……』


提督『おかえり。』


司令はたった一言そう言って私に手を差しのべた。


私はその時、なぜか胸にじわーっと熱が伝わるような。


力が抜けてしまうような。


そんな感じがした。



ふらっ


提督『……!』


だきっ


比叡『……申し訳……ありm……』


提督『……』



……

………


比叡『……ん……?』


比叡『あれ……ここは……?』


提督『おはよう。』


比叡『し、司令……!』ムクリ


提督『そのままでいいよ。』


比叡『……申し訳、ありません』


提督『……ふふっ。聞き飽きた。』


比叡『ぇ……』


司令が笑った。


初めて見た。


提督『?なに?』


比叡『い、いえ……』


提督『初めて目にした熱帯に住む奇怪な昆虫を見るような目で見るのはやめろ。』


比叡『そ、そんな目で見てませんって!!」


提督『冗談だ。』


比叡『本当に……申し訳ありませんでした……』


提督『追い詰めたのにな。』


比叡『っ…………』ジワッ


私は悔しさが込み上げてシーツをぎゅっと掴んだ。


提督『比叡……』


比叡『唯一の戦艦の私がこんなことになっては、この鎮守府は……』


その時司令が急に病室の隔離カーテンを閉めた。


比叡『?……なんですか?」


がさごそ


提督『はい。』


自決用の手榴弾かな……


比叡『えっこれ……』


と思ったら間宮のアイスクリンだった。


提督『しーっ……』


比叡『え?』


提督『大丈夫。最近あちこち出て敵を叩いたろ?』


提督『敵の大将は打ち損じたけど、他から追撃隊が出るそうだ。』


提督『大本営は玉砕すると思ってた連中が快進撃を続けたと喜んでるって。』


提督『ほら見て。こんな勲章が送られてきた。』


比叡『……』


提督の右ポケットから勲章が出てきた。


比叡『大事にしてくださいよ、それ』


提督『わかってる。』ガジガジ


比叡『食べないでください』


提督『最近食いもんの備蓄が少なくて。』


比叡『……』


提督『ごめんって。』


比叡『オリンピックのメダルじゃないんですから……』


比叡『で、このアイスクリンは?』


提督『それで最後だ。みんなには内緒だからな。』


比叡『そんな、悪いです……』


提督『お前がいなきゃ、みんな今頃魚の餌か蛆の餌だ。』


提督『ありがと、比叡。』


また、この感じ


胸に熱が伝わっていく。


この人、ほんとは優しいんだな。


比叡『じゃあ、いただきますね。』


提督『ああ。』


比叡『!いてて……』


提督『あ。お前利き手が……』


あっ利き手怪我したの忘れてた。


いたい。


提督『仕方ないなぁ。』


提督『ほれ、あーん。』


比叡『え!?///いや、恥ずかしいですって!!////』


提督『いいから。』


比叡『で、でもぉ……///』


提督『あー溶けちゃう溶けちゃう比叡溶けちゃうあーあーあーあー垂れる垂れる。』


比叡『あわわわわわ』


比叡『えいっ』


ぱくっ


提督『……どう?』


比叡『お、美味しいです……////』


まんまと嵌められた……


提督『もうひと口、あーん。』


もうなんでもいいや。


比叡『あーーー



比叡「ーーーん。美味しいですしれぇ……ぐぅ……」zzz


提督「……」


@提督私室

時刻2230


比叡「……ぐぅ……ぐぅ……しれぇもたべますかぁ?……」zzz


提督「……おい。」


比叡「……ぐぅ……はいあーーーー」


提督「おい起きろ比叡。」


比叡「んぇ……?あ、司令……お帰りなさい」


提督「お帰りなさいじゃないが。」


提督「勝手に人の部屋上がり込んで寝るな。」


比叡「司令の部屋居心地いいんですよ」


提督「知らん。」


比叡「……司令機嫌悪いんですか?」


提督「悪いんですか?じゃないが。」


比叡「??」


提督「……はぁ。」


提督「なぁ比叡よ。」


比叡「はい」


提督「……今日お前、秘書艦だぞ。」


比叡「へ?」


ちらっ

時計『2232』


比叡「……」


提督「……」


比叡「ひ……」


提督「……ひ?」


比叡「ひぇぇぇ……」サ-ッ


比叡「ごめんなさい」正座


提督「……とりあえず言い分を聞こう。」


比叡「はい……朝、一緒に朝ご飯を食べに行こうと思いまして、司令を起こそうと部屋に入ったら司令がいなくて……」


提督「今日はいつもより早く目が覚めて散歩に行ってた。」


比叡「それで、戻ってくるかもと思って待ってたら……」


提督「気がついたら寝てたのか。」


比叡「はい」


提督「俺のベッドで。」


比叡「ふかふかだったので、寝て見たくて横になりました」


比叡「……ごめんなさい」シュン


提督「……」


比叡「……」ジワ


提督「……はぁ。1日中金剛達と探し回ったんだぞ。」


提督「まさか俺の部屋の中にいたとは。」


比叡「うぅ……」ジワワ


すっ


比叡「ひっ……」ビクッ


なでなで


比叡「ぇ……」


提督「まぁ、初犯だし許してやるか。」


比叡「……」


提督「全然見つからないから心配した。」ナデナデ


比叡「……ぅ」


提督「う?」


比叡「うえぇぇぇ……ごめんなさいぃぃ……!!」ビェェエエエン


提督「えっ、えっ?だから許すって……」


比叡「うえぇぇぇえええええん」ビェェエエエ


提督「うるさい!!」


比叡「……ぐすっ」


提督「なんでそんな情緒不安定なんだ?今日のお前。」


比叡「すみません。取り乱しました」


怒られるかと思ったら優しくされてつい涙が……


またこの感じ。胸があったかい。


提督「とりあえず反省してるみたいだし今回は大目に見てやる。」


比叡「はい、すみませんでした」


提督「はぁ。ったく仕方ないなぁ。」


提督「アイス食べる?」


比叡「ひえ?アイスですか?」


比叡「いえ、大丈夫でs」


ぐうぅぅー


比叡「……///」


提督「はぁ、もう一度聞く。食べる?」


比叡「……はい」


提督「どーぞ。」


比叡「ありがとうございます」


提督「ああ。」


比叡「……?」


比叡「司令は食べないんですか?」


提督「え?いや俺はいい。」


これ提督の分だったんだ。


……よし。


比叡「司令も一緒に食べましょう!はいスプーン」


提督「は?いや俺h」


比叡「いいからほら!」


提督「じゃあひと口だけ。あむ。」


比叡「はい!じゃあ次私に食べさせてください!//あーーーー///」


提督「は?自分で食えや。」


比叡「むぅ……ノリ悪いです司令!ほら、あーーーーー///」


提督「あむ。」


比叡「えっちょっ!自分だけ食べないで下さいよ!」


提督「だってこれ元々俺のだし。」


比叡「!?そうだった……!」ガクッ


提督「おもしれーなお前。」


比叡「むー……あ、あーーーー//」


提督「……あーん」


比叡「!あーー/////」


カシャ!


比叡「!?!???!!」


提督「あむ。」


比叡「ってコラーーーー!!」


提督「なに?」


比叡「食べさせて下さいよ!それと今写真撮りましたね!?」


提督「撮ったよ、ほら。うわ、なんかえっちぃ。」


比叡「〜〜〜っっっ///////司令のいぢわるーーーー!!!」


提督「わかったよ。食べさせてやるよ。あーん。」


比叡「むー……あーーーん//」


ぱくっ


提督「どうだ?」


比叡「……溶けかかってます。おいしいですけど」


提督「よしほらもうひと口あーー」


比叡「ちょっペース早いですよ!」


提督「早くしないと溶けちゃうよ。」


比叡「〜〜っわかってます!あーーむ//」


私今食べさせてもらってる。司令に。


あの時みたいに。


あの時よりも提督はいぢわるだし、アイスも溶けかかってるけど……ふたりの距離は近くなってて……


提督がすごい近い。


口の中は冷たいのに……


さっきから顔があつい。あと身体も。


何だか変な気持ち。


あの時とは全然違うな。


比叡「ごちそうさまでした」


提督「うん。」


比叡「…………」


提督「…………」


比叡「……司令?」


提督「不思議だなって思って。」


比叡「何がですか?」


提督「比叡とこんなに仲良くなれるとは思わなかったから。」


比叡「えっ?」


提督「あの頃ずっと酷使してたから。嫌われてると思ってた。」


司令、ずっとそのこと気にしてたのかな。


比叡「まぁ、あの頃はかなりきつかったですね」


比叡「でも」


提督「?」


比叡「頑張って良かったです。司令を守れて、良かったです」


比叡「だから気にしないで下さい。私は全然気にしてませんよ?」


提督「……ありがと。」


比叡「そういえば」


提督「ん?」


比叡「極限状態でずっと強張った顔して過ごしてた子達が、怪我して治療室から戻ってくるとなぜか笑顔になってるのが不思議でした」


比叡「司令が毎日励ましてたからなんですよね」


提督「そうなのかな。」


比叡「私の時もしてくれたじゃないですか!」


提督「そうかな。」


比叡「なんで最初から優しくしないんです?」


提督「前線で指揮官がそんなぬるぬるしてたら気が抜けちまうだろ。」


比叡「不器用ですねー」


提督「馬鹿に言われたくない。」


比叡「ひど!」


提督「……ほら、もう部屋戻って寝ろ。」


提督「送ってってやるから。」


比叡「はーい。あっ」


提督「どうした?」


比叡「お風呂入りたかったのに、浴場もう閉まっちゃってる」


提督「あー……じゃあここの使うか?」


比叡「え、いいんですか?使います使います!お風呂道具持ってきますね!」ダッ


ガチャ

バタン


提督「はぁー……比叡に甘いな俺。」



ガチャ


比叡「持ってきました!」


提督「沸いてるから入れ。ゆっくり浸かっていいからな。」


比叡「はーい!あ、そうだ司令」


提督「なに?」


比叡「覗いたり服にイタズラしたらダメですよ!」


提督「しないって。」


比叡「じゃあ入ってきますね♪」


提督「……はぁ。」


提督「……」


提督「…………」



……

………


比叡「お風呂頂きましたーってあれ?」


提督「……」zzz


比叡「……寝て……る?」


つんつん


提督「……」zzz


比叡「司令ー風邪引いちゃいますよー?」ユサユサ


提督「……」zzz


比叡「お、起きて下さーい!」


提督「…………」zzz


比叡「じゅ」


比叡「10秒以内に起きないと……ち、ちゅーしちゃいますよ……?」


提督「…………」zzz


比叡「10、9、8……」




比叡「さーん、にーい……いーーーー」


比叡「…………ち」


比叡「ぜーーーーーーーーーーー」


提督「……」zzz


比叡「…………ぜ、ぜーーーーーーーーーーー……………………ろ」


比叡「…………ほ」


比叡「ほんとに……しちゃいますよ……?」


比叡「……/////」


そー……


比叡「…………/////」


どくん……どくん……


比叡「……………//////」


〜〜〜


金剛「バーニングぅ!ラァァァァァブ!!!」


提督「金剛うるさい。」ナデナデ


金剛「あぅぅ////」


〜〜〜


ピタッ


比叡「……だ、だめ!」


そうだ、司令は金剛お姉様の……


比叡「……し、しょうがないなぁ、今回はちゅーは勘弁してあげます」


比叡「……」


比叡「……お姉様」


比叡「……司令」


違う。


気の迷いに決まってる。


忘れなきゃ……私は司令のことなんて……


ぽろぽろ


比叡「あれ……?……なんで」グスッ


ぽろぽろ


比叡「そんな……私……」


だめ……


お願い……忘れて……


認めるわけにはいかないの。


私が……


司令のことが好きだったなんて。


提督「…………んん」パチリ


比叡「……ぅぅ……ぐすっ」ポロポロ


提督「!?」


提督「えっ……ど、どうした比叡?」オロオロ


比叡「し、れい……?起きたん、ですね……」ぐすっ


提督「えーと……えーと……」オロオロ


ぎゅっ


比叡「……!」


提督「…………」


提督(な、泣いてる女性は抱きしめる。紳士としては当然だよなぁ…?)錯乱


比叡「し、れぇ……だめ」ぐいぐい


提督「……」


ぎゅうううう


比叡「はな、して……っ」


提督「嫌だ、離さない。」


ぎゅううううううう


比叡「司令……だめぇ……私……」じたばた


提督「……」


なでなで


比叡「っ………」ピタッ


比叡「……ぁ……ああ……」


だめ……お姉様……司令……


……司令……………すき。


提督「お……落ち着いた?」


比叡「……はい」


提督「……よし。」


ひょいっ


比叡「わっ司令?」


提督「寝るぞ。」


比叡「え……えぇ!?だ、ダメです私にはお姉様が……///」


提督「もう限界。」


比叡「し、司令……////」キュン


どさっ


提督「眠い。」


比叡「知ってた」


提督「……まぁその。なんだ。」


比叡「……?」


提督「……何があったか知らないけど。」


提督「どうしても辛くなったら起こせ。話し相手くらいにはなってやる。」


比叡「……はい」


提督「じゃあおやすみ。」


比叡「おやすみなさい……」




比叡「司令?もう寝ました?」


提督「……」zzz


比叡「……」つんつん


……寝てる。


......


ごめんなさい……お姉さま。


もう私……抑えられません。


ぎゅうううう


比叡「ん……司令……♡」



……

………

…………

……………


@提督私室

0500


提督「……ん」ボ-


提督「…………ん?」


ぎゅうううう


比叡「…………」zzz


提督「……」


提督「……えっ」


提督「……あ」


ゆさゆさ


提督「おい、ちょっと。」


比叡「……んん……んあ」


むくり


提督「……」


比叡「おはよ〜ございます」ふぁぁ


提督「……うん、おはよ。」


比叡「……あ///」


比叡「昨日は……ありがとうございました////」


提督「……いや。」


提督「昨日のは完全に添い寝強要……セクハラだ。」死んだ目


すっ


比叡「司令?」


提督「申し訳ありませんでした。」土下座


比叡「ええ!?」


比叡「……」


提督「……」


比叡「あ、あの……」


比叡「司令のおかげで……昨日は安心して寝られました」


比叡「だから、その……強要とかじゃなくて……私も……嬉しかった、ので」


提督「……」


比叡「だ、だから……///あ、頭を上げてください!!」


提督「比叡……」


比叡「私は気にしてませんから……」


比叡「それより、思ったより早く目が覚めちゃいましたね……」


提督「……ああ。」


比叡「……私、部屋に戻りますね」


比叡「今の時間ならみんな寝てるし」


提督「……確かに。川内の充電も切れる頃だな。」


提督「……それで比叡……添い寝のことは内緒にしておいてくれないか。」


比叡「も……もちろんです」


提督「…………」


比叡「じゃあ、戻りますね」


ガチャ


提督「あ。」


比叡「?」


提督「……またいつでも遊びに来いよ。」


比叡「……!」


比叡「はい」ニコッ



……

………


金剛「比叡は最近すごく調子がいいみたいデース」


金剛「テートクは何か知ってますカ?」


提督「いや、特には。」


金剛「そうデスカー」


提督「……」



……

………


@提督私室


コンコンコン


提督「はい。」


ガチャ


比叡「司令……今日も来ちゃいました」


提督「最近来すぎじゃない?」


比叡「嫌ですか……?」


提督「そうじゃないけど……」


提督「バレるよ。」


比叡「いいじゃないですかーバレても♡」


提督「いや……怖いこと言うなよ。」


比叡「私は別にいいんですけどね」


提督「騒がれると面倒だろ。」


提督「それより早く寝よ。布団入れ。」


比叡「はーい」もぞもぞ


提督「じゃあおやすみ比叡。」


比叡「いつものやって下さいよ」


提督「えー。」


比叡「早く」


提督「はいはい。」


ぎゅうううう


比叡「…………/////」


提督「おやすみ比叡……」ボソボソ


比叡「////////は、はぃぃ……///」ゾクゾク


提督(これ俺が変態チックで嫌なんだよなぁ。)


比叡「……♡」スリスリ


提督「まぁ……いいか……」


比叡「……」


提督「……」zzz


もぞっ


比叡「……」


提督「……」zzz


ちゅっ


比叡「おやすみなさい、司令♡」


おしまい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



#6 提督と祥鳳

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


北方海域ニテ敵ニ不穏ナ動キアリ


その報告を受けた提督は、敵が近々大規模な攻撃を行うための準備をしているものと判断。


敵の準備が整う前にこちらから仕掛けそれら全てを破壊する。


それが提督の立てた作戦でした。


具体的には、軽空母の燃費の軽さを活かして航空機による先制攻撃を繰り返し行い、悉く先手を打ち敵に何もさせないというものでした。


結果は大成功。


私たちはほとんど被害を出すことなく敵に大打撃を与え帰投。


波止場で待つ提督もいつもの無表情がその日は少し嬉しそうに見えました。


その後旗艦を務めた私に提督はわざわざお褒めの言葉をくださいました。


この作戦結果は大本営も高く評価したようです。


そんなわけで今、祝賀会が食堂で行われています。


いるのですが……


祥鳳「げほっごほっ!」


祥鳳「うぅ……」


やっぱり北方海域にあの格好はキツかったようです。


風邪を引きました。


同室の瑞鳳は遠征に出ていて不在。


私は1人寂しく病に伏しているのです。


コンコンコンコン


祥鳳「……?」


誰かしら……今寮には誰もいないはず……


祥鳳「はーい」


提督「入ってもいいかな?」


祥鳳「提督!?ど、どうぞ!鍵開いてますよ」


ガチャ


提督「大丈夫?」ヒョコ


祥鳳「提督……」ムクリ


提督「楽な姿勢でいいよ。」


祥鳳「今は祝賀会のはずでは?」


提督「心配で抜けてきちゃったよ。」


祥鳳「そんな……!戻られた方が……けほっ」


提督「いいのいいの。それより祥鳳1人か?あぁ、瑞鳳は遠征か……」


祥鳳「昼はみんなお見舞いに来てくれました。夜も千歳がいてくれると言ったんですが、申し訳なかったので祝賀会に行ってもらいました」


提督「そうか。」


提督「何か食べる?」


祥鳳「いえ……提督、本当に大丈夫ですから……」


提督「邪魔?」


祥鳳「!い、いえ!……そういうわけでは……」


提督「今回の作戦が上手くいったのは祥鳳がみんなを率いてくれたからだよ。」


提督「MVPをこんなところに1人にはしておけないだろ。」


祥鳳「て、提督……!」ジ-ン


提督「たまご粥作ってあげる。軽く食べた方がいい。」


祥鳳「ありがとうございます……」




ぐつぐつ


提督「できた。」


提督「持って来たよ。」


祥鳳「ありがとうございます提督……こほっけほっ」


提督「起きられる?」


ぎゅっ


祥鳳「は、はぃぃ……//」


抱き起こしてもらっちゃった……///


甘えてるなぁ私。


祥鳳「ご、ごめんなさい提督……お手を煩わせてしまって」


提督「風邪くらい誰だって引くよ。気にすることないって……」


違うんです提督……


祥鳳「いえ、私が自己管理を怠らなければ……」


ごめんなさい提督……


提督「それでも引くときは引くものさ。」


いえ、違うんです……


提督「祥鳳は露出度高いしね。」


!?


祥鳳「あ、あれはそういう作法なんですよ!?」アタフタ


提督「わかってるわかってる。」


祥鳳「ほ、本当ですか……?」


提督「うん。それで、ずっと聞こうと思ってたんだけど。」


祥鳳「何です?」


提督「肌脱ぎって、男だけなんじゃないの?」


!?!?!!!!?!


え……うそ、この質問は……


ばばばば、バレてる!?


私が提督の気を引くために肌脱ぎしていたのがバレてる!?!?


終わった……


絶対そういう趣味の変態だと思われてるわよね……


おまけに風邪まで引いて……


もう……


死にたい。


提督「し、祥鳳……?」


祥鳳「ハッ、ど、どうかしましたか提督!?」


提督「いや、肌脱ぎは男だけだと思ってたんだけど女の人もするんだね。」


違います!男性だけです!


祥鳳「り、流派とかによって違うんじゃないですか……?」


提督「なるほどね。あ、食べる?」


祥鳳「あ。は、はい……いただきます」


提督「ふーふー。」


提督「はい、あーん。」


祥鳳「えっ?」


提督「」


提督(し、しまったぁぁぁぁぁぁぁ!)


提督(つい比叡の時の癖で……!)プルプル


祥鳳「あ、あーむ、お、おいしいです/////」カアァァァ


提督がすごい優しい。


風邪引いてるのにすごい得した気分だわ。


提督「ご、ごめん……比叡の時の癖で。」


祥鳳「比叡さん?」


提督「あっ。」←口が滑った


祥鳳「そういえば前から気になっていたんです……」


提督(目が怖いよ。)


祥鳳「比叡さんとは、どういう関係なんですか……?」


提督「別に特別何か関係があるわけじゃないよ。ただ気が合うからつるんでるだけ。」


祥鳳「でもあーんとかしてるんですよね?」


提督「うん。なんというか、距離が近いからな。」


提督「でもそれは別に特別な関係だからとかじゃないよ。本当だよ。」


祥鳳「そうですか……」


比叡さんは私の来てからしばらく後に着任した。


比叡さんが来る少し前に鎮守府は敵に襲撃された。


当時最高練度だった私は旗艦として防衛任務に出た。


敵は物量で私たちを圧倒。


結果的に守備隊は壊滅。


私は重傷を負い、比叡さんが来た時にはすでに治療室から動けなくなっていた。


この鎮守府が生き長らえたのは比叡さんたちが頑張ったから。


私じゃ装甲も攻撃力も足りない。


私じゃない。


提督に必要とされたのは


私じゃなかった。



提督「そうそう。はい、あーん。」


祥鳳「あーん……おいしい」


提督「良かった。」


祥鳳「あ、あの……」


提督「ん?」


祥鳳「たまご粥、もうちょっとふーふーしてからお願いします……///」


提督「あ、熱かった?ごめん。」


祥鳳「い、いいえ……////」





祥鳳「ごちそうさまでした」


提督「ああ。」



祥鳳「……私」


祥鳳「この鎮守府に必要ですか?」


提督「なんだ急に。」


祥鳳「あの時も比叡さんでした」


祥鳳「私は治療室で寝ていることしかできなかった」


あの鎮守府で私は最初期のメンバー。


設備が新しいだけの規模も戦力も心許ない状況で、


主力として提督を秘書艦として支えていたのは私だったのに。


提督の隣にいたのは私だったのに。


私は結局何も出来なかった。



提督「……」


祥鳳「ごめんなさい。こんなこと聞くなんて私……」


提督「いや。いいよ。」


祥鳳「……」


提督「そうだなぁ……。」


提督「祥鳳型は装甲が薄いからなぁ。」


祥鳳「っ……」


提督「でもそんな祥鳳型をどう使うかが司令官としての腕の見せ所だよ。」


提督「それに祥鳳は軽空母では1番練度が高いし」


提督「資源の関係で正規空母をポンポン使えないうちには必須戦力だよ。」


祥鳳「提督……」


提督「今回だって旗艦としてしっかり結果出したじゃん。」


祥鳳「それは……みんなが頑張ったからで……」


提督「旗艦は精神的支柱でもある。高練度の祥鳳がいたからみんな実力を発揮できたんだよ。」


祥鳳「……ありがとうございます」


聞かなくてもわかってた。


提督は絶対フォローしてくれる。


私をいらないなんて言うわけないって。


祥鳳「……この鎮守府、大きくなりましたね」


提督「そうかな。」


祥鳳「そうですよ」


祥鳳「人が増えたからか、提督に会う機会が少なくなった気がします」


提督「……そうかもな。」


鎮守府が大きくなるにつれて、私と提督は疎遠になった。


なのに


比叡さんと提督の距離は縮まっていた。


それが私には……どうしようもなく辛くて


悔しくて悲しくて


祥鳳「なのに比叡さんとはずっと仲良しなんですね」ジワァ


最低だ、私。


嫌味を言ってるようにしか聞こえない。


こんな陰気な私より、陽気で元気な比叡さんの方が好かれて当然よね。


あ……涙が……


ぽろぽろ


提督「祥鳳……」


祥鳳「ごめんなさい、こんな……」ぐすっ


祥鳳「嫌な女ですね私……」にこっ


提督(悲痛な笑みだ。放っておけない。)


提督「俺は祥鳳のことも大事だよ。」


祥鳳「っそうですか」


提督「……」


祥鳳「……っ……ぐすっ……」


提督「俺な?」


祥鳳「……?」グスッ


提督「初めて祥鳳を実戦で使った時の感動が今でも忘れられないんだ。」


提督「なんて言ったって航空攻撃の威力を実際に目にしたのは初めてだったから。」


祥鳳「……覚えてますよ。そういえばあの時提督少しテンション上がってましたよね」


提督「気づいてたのか。」


祥鳳「当時は気づいてませんよ。思い返せばそうかもと思っただけです」


祥鳳「声が少しだけ高かった気がしたので」


提督「……よく観察してるな。」


祥鳳「……///そ、それで?」


提督「あぁ、えっと。それからすぐ祥鳳を秘書艦に、鳳翔さんを駆逐艦たちの保護係にしたんだ。」


祥鳳「鳳翔さんも私とほぼ同じ時期に来たんですよね」


提督「うん。少しだけ鳳翔が後だったな。」


提督「間宮の菓子の供給要請は、祥鳳が言い出したんだよな。」


祥鳳「そういえばそうですね。鳳翔さんと話をしてて思いついたんです」


提督「そうだったのか。」


提督「あの時鎮守府を守ったのが比叡なら、それまでの鎮守府を作ったのは祥鳳だよ。」


提督「それを比叡が守ってくれた。」


提督「そう。この鎮守府は、祥鳳が作ったんだよ。」


祥鳳「……」


ぎゅうううう


祥鳳「ぁ……てい、とく……」


あったかい。


ぎゅうう


提督(!祥鳳体温高い……熱が上がってきたか。)


提督「……祥鳳があの時のことを気に病むことはないよ。」


提督「鎮守府は生き長らえた。」


提督「それでいいじゃないか。」


祥鳳「……そうですね。ありがとうございます」


祥鳳「……


提督「……」


祥鳳「……提督、風邪うつっちゃいますよ……?」


提督「うつったら祥鳳が看病してくれ。」


祥鳳「もう、勝手なこと言って……」


ぱっ


祥鳳「?」


提督「ちょっと失礼。」


祥鳳「えっ////提督?//////」


ぴとっ


おでこが……提督の顔が近いぃぃぃい


どきどき


提督「やっぱ熱あるねー。」


どきどきどきどき


ふらっ


祥鳳「あっ////」


提督「わわっ。」


どさっ


!!!?!??


て、提督……?////


いきなり押し倒すなんて……そんなの


は、反側だわ……/////


祥鳳「」プシュー


提督「!?!?!!ご、ごめん祥鳳……//」






祥鳳「……びっくりしました//」ぷいっ


提督「すまなかった。祥鳳……//」


提督(今日の祥鳳、妙に色っぽい。風邪引いて弱気だからかな。)


あの提督が照れてる……可愛い


やばい、ニヤけちゃう……


提督「大丈夫か祥鳳?」


提督(耳まで真っ赤だ。熱が上がってきたようだ。)


提督「あー濡れタオル持ってくるよ。ちょっと待ってて。」


提督が優し過ぎて一言一言にときめいてしまう……


どきどきどきどき


私の鼓動が提督にも聞こえちゃいそう。


さっきまでの暗い雰囲気から一転


いい雰囲気に飲まれてさっきから告白したい衝動に駆られっぱなしだわ……


もう言ってしまいたい……愛してますって……言っちゃいたいぃ……


提督「ほれ、濡れタオル。」


祥鳳「え!あ、ありがとうございます」そわそわ


提督「とりあえず横になれ。よいしょっと。」


祥鳳「……ん////」


提督(無心無心……)


あああ提督が優しいいいいい


祥鳳「あ、ありがとうございます、提督」


提督「うん。……ん?」


ひょいっ


提督「この本は?祥鳳の?見ていいか?」


祥鳳「あっそれはっ」


ぱらぱらぱらー


提督「恋愛小説?」


祥鳳「は、はぃぃ///」


提督「やっぱり憧れるの?恋とか。」


祥鳳「え、えぇまぁ……」


最初は提督へのアピールのための教材として読み始めたら気づいたらハマってました。


提督「そうか……まぁ女の子だしね。」


ぺらり


ひらひらひら


提督「?」


祥鳳「ぁ」


提督「なんだ?しおりか?」


祥鳳「」シュバッ!


提督「!?」


祥鳳「ふー……ふー……」


提督「祥鳳……?」


祥鳳「え、あ、これは、その……本の、しおり、です」


本のしおり(提督の写真)です。


提督「そ、そっか。あ、ごめん。ページわかんなくなっちゃったね。」


祥鳳「あ、大丈夫です。大体覚えてますから」


提督「そっか。悪かったね。」


提督「これ返すよ。」つ本


祥鳳「あ、はい」


提督「早く寝ちゃえ。その方が楽だから。」


祥鳳「はい……あ、あの……提督?」


提督「んー?」


祥鳳「寝るまでそばにいてくれませんか……?その、安心、できるので……」


提督「いーよ。」


祥鳳「そ、それとあの、頭を……」


提督「頭?」


祥鳳「頭を……撫でてもらえませんか?」


提督「……いーよ。」


なでなで


ふううう……この感じ……


秘書艦してた頃は、偶に撫でられてたな……


駆逐艦じゃないんだからってその度に注意してたけど、本当は大好きでした。


提督「昔は嫌がってたよな。」


祥鳳「き、今日はそういう気分なんです」


提督「そうか。」


なでなで


提督「あーそうだ。こんな時に悪いんだけど。」


祥鳳「?」トロ-ン 


提督「今度また面倒な仕事が天から降ってくるみたいだ。」


祥鳳「天?」


提督「我らが大本営様だよ。」


祥鳳「……」


提督「かなり面倒そうなんで、祥鳳に色々手伝ってもらいたいんだ。」


祥鳳「私にですか?」


提督「うん。だからまた当分祥鳳を秘書艦に固定するつもりだから。」


祥鳳「えっ……」


提督「よろしく。」


祥鳳「提督の隣にいるの……私でいいんですか……?」


提督「まぁ秘書艦だし。」


祥鳳「……」


わかってないなこの人。


祥鳳「はぁ……まぁいいです」


提督「頼りにしてるよ。祥鳳」


祥鳳「……!はい!けほっ」





祥鳳「すぅ……すぅ……」zzz


提督「……」ナデナデ


提督「ふぁぁあ……俺も寝ようかな。」



〜翌日〜

@提督私室


比叡「司令、お昼どうします?あ、チラシ入ってる。そうだ!出前とりましょう!このピザとかどうですか?あ!ラーメンもいいなー」


提督「げほっごほっ……ピザってお前……ラーメンってお前……病人に何食わす気だ……」


提督「……げほっごほっ」


比叡「司令〜大丈夫ですか?」


コンコンコンコン


提督「はーーい……げほっ」


祥鳳「お邪魔しまーす……」


比叡「あ、祥鳳さん!こんにちはー」


祥鳳「え!?比叡さん……?こんにちは……」


比叡「どうしたんですか?」


祥鳳「いえ……提督が風邪を引いたと聞いたので……比叡さんこそなぜここに……?」


比叡「私は最近休みはよく司令の部屋で過ごしてるんですよ」


祥鳳「へ、へぇー。なんでです?」


比叡「司令の部屋居心地いいんですよー」


比叡「これから出前とろうと思ってたんですけど祥鳳さんも如何ですか?」


提督「……祥鳳ごめんな。本当にうつるとは思わなかった……」


祥鳳「いえ……それより比叡さんの話、本当なんですか?」


提督「え?」


祥鳳「比叡さんがちょくちょく提督の部屋に来てるって、本当ですか?」ズイッ


提督「ほ、本当だよ。最近よくうち来るんだ。」


祥鳳「そうなんですか……」じー


提督「……あー」


提督「祥鳳も今度から来たければ来ていいよ。鍵は普段から開けてるから。」


祥鳳「え、ほんとですか?」


提督「嘘は言わないよ……ごほっ……うええ……」


祥鳳「あの、大丈夫ですか?なんか私の時より辛そうなんですが……」


提督「祥鳳の部屋を出たあと隼鷹たちに絡まれて酒を飲まされたから、二日酔いでもあるんだよ……」


祥鳳「えぇ……」


それは気の毒過ぎて言葉も出ないわ……


祥鳳「というか、比叡さん出前何とるつもりなんですか?」


比叡「へ?ピザかラーメンで迷ってます」


比叡「肌寒いし、ラーメンにしようかなぁ……」


祥鳳「えぇ……病人にラーメンですか……?」


提督「比叡はこういう奴なんだ。悪気はないんだよ……」


本当に気の毒ね……


祥鳳「あ、ラーメンなら、私が作りましょうか?」


比叡「え!本当ですか?」


提督「作れるの?」


祥鳳「鳳翔さんに料理を習っているので」


祥鳳「提督にはたまご粥をお作りしますね」


提督「おお……助かるよ。」


比叡「ラーメン!楽しみです!」


祥鳳「じゃあ作りますね」






祥鳳「はい比叡さん、どうぞ!」


比叡「すごい!本格的ですよ」


提督「ほんとだ……すごいな。」


祥鳳「提督にはたまご粥を持って来ました!」


提督「ありがと。」


比叡「いただきまーす!」ちゅるちゅる


比叡「おいしい!今度作り方教えてください!」


祥鳳「いいですよ」にこっ


提督「悪いね祥鳳。色々と。」


祥鳳「いえ、いいんです。では、提督?」


提督「へ?」


祥鳳「ふー、ふー。はい、あーん」


提督「い、いや自分で」


祥鳳「あーんしてください、提督」


提督「……はい。あーむ」もぐもぐ


ごっくん


提督「……おいしいです。」


比叡「あ!ずるいです!祥鳳さん私にも食べさせてください!あーー」ずいっ


祥鳳「えぇ!そっち!?」


提督「俺のを食べたら風邪うつるからダメだ比叡。」


比叡「そんなぁ〜〜!」


祥鳳「うふふ」


今日も鎮守府は平和です。


おわり










後書き

最後まで読んでいただきありがとうございます。
#6までで第1部終了です。

#7からは別で書いていく所存です。
次からは、もっとのんびりだらだらしてる感を出していきたいです。


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SS好きの名無しさんから
2017-10-25 20:31:20

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2017-10-23 12:34:23

SS好きの名無しさんから
2017-10-21 12:12:04

かきのたねさんから
2017-10-21 00:12:53

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かきのたねさんから
2017-10-21 00:12:53

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1: SS好きの名無しさん 2017-10-21 12:13:21 ID: R1qgCOMy

川内君は夜戦バカw
だがそれが良い!

2: SS好きの名無しさん 2018-01-06 10:43:42 ID: XumaDISA

軽空と2抗戦を混ぜて空を抑えつつ
打撃を与えるのがコスト的に旨いんだ。

3: やをら鎮守府司令部 2018-01-06 12:43:36 ID: opUmOIWt

空母「開幕ズドン」

深海提督「ファーーーーwwwww」