2018-10-05 08:59:57 更新

概要

1.出会い【2】


前書き

とても遅れてしまいましたが第2部です。読んでいただけたら嬉しいです。


「今から家に帰るから荷物まとめて」


美羽は完全に涼を家に戻らすつもりだった。


「嫌だ」


「は?」


「嫌だ」


「何言ってるの?」


「家に帰るのは嫌だと言っているんだ」


「おばさんもおじさんも涼がいなくなってからずっと探してたんだよ?それなのに帰らないつもりなの?」


「あの二人が俺のことをどう思ってるか知ってるのか?」


「…え?」


涼がネットカフェに住むようになった一番の理由は両親にある。涼の両親は涼が小さい頃から共働きで、家にいないことが多かった。ここまで聞けばよく聞く話だが、涼はあることを両親から言い続けられていた。

まず、両親がいない時は絶対に外に出ないこと。これは子を思う親の気持ちとしてはわからなくはない。涼も最初はしっかりと守っていた。しかし、涼は一度だけ外に出た。だが、運悪く母親に見つかってしまった。その日から地獄は始まった。その地獄というものは後日話そう。


「俺のことを仕事の次にも考えてくれないような親のところには戻りたくはない」


「でも二人とも申し訳ないことをしたって、謝りたいって言ってるよ…?」


「とにかく俺は帰りたくないんだ、もう帰ってくれ」


「でも…」


バン!!


「ほっといてくれ!」


涼は壁を殴るとそう言い放った。


「…わかった、また今度来るよ…」


美羽はそう言うと寂しそうに帰っていった。



‥‥

‥‥‥

‥‥‥‥‥


なんで美羽に強く当たってしまったのだろうか。


美羽は俺の家族のために動いてくれているというのに。


「くそっ」


涼の頭の中は先程の行動の後悔で満ちていた。


後書き

いかがでしたでしょうか。前回の投稿から1年ほど空いてしまいましたが、これからはなるべく投稿していきたいと思いますので読んでいただけたら幸いです。


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