2019-05-07 22:28:51 更新

概要

高飛車わがまま、通称でかい暁ことビスマルク。そんな彼女に振り回されながらもまんざらでない提督は楽しいひと時を過ごすのであった。


【マルナナマルマル】


――執務室――



ビスマルク「午前七時。提督、朝食の時間よ。私には何をご用意して頂けるの?」


提督「朝一で上官に朝食を要求するってハンパないなおい」


ビスマルク「なによ。他の子にはたくさん手料理を振舞ってるんでしょ? 私にも食べさせなさいよ」


提督「まぁ別に構わないけどね飯作るくらい。何が食べたい?」


ビスマルク「なんでもいいわよ。あなたに任せるわ」


提督「りょーかい」


――料理中――


提督「はいどおぞ。簡単なものだけど」


ビスマルク「あら、意外とちゃんとしてるのね。ご飯、お味噌汁、焼き魚にきんぴらごぼう。和の朝食って感じだわ」


提督「流石にね。みんなに喜んで欲しくて作ってるわけだし」


ビスマルク「いい心掛けね。それじゃあ頂くわ」


提督「召し上がれ~」


モグモグ


ビスマルク「提督の作ってくれた朝食もなかなか良いわ。日本式も悪くないわね」


提督「それはなにより。気に入ってくれたなら嬉しいよ」


ビスマルク「それにしても相変わらずここは執務室には見えないわね」


バーカウンター&食卓


提督「瑞鶴にも言われたな。仕事する気あるのかって」


ビスマルク「貴方の艦隊は少し規律が緩んでいるようね。私が一から教えてあげるわ」モグモグ


提督「うーん……。少なくとも上官に飯をねだる娘には言われたくない」


ビスマルク「でも実際最近仕事を疎かにしてるそうじゃない。大淀が嘆いてたわよ」モグモグ


提督「あー。確かに最近は最低限の仕事しかしてないな」


ビスマルク「今日はこの私が秘書艦を務めてあげるんだから、しっかり働きなさい!」モグモグ


提督「うん……わかったから食べながらしゃべるのやめなさい」



【マルハチマルマル】



提督「……」カキカキ


ビスマルク「……」


提督「……」カキカキ



【マルキュウマルマル】



提督「……」カキカキ


ビスマルク「……」ソワソワ


提督「………」カキカキ



【ヒトマルマルマル】



ビスマルク「もう~! この私を放置するなんて、貴方も相当偉くなったものね! 出撃とか演習とか付き合ってあげたっていいのよ!?」


提督「なんだてめぇ!?」


提督「仕事しろって言ったのお前だろ!?」


ビスマルク「なによ! 仕事しながらでも私の相手はできるでしょ!」


ビスマルク「それともなに? 私より仕事が大事だって言うの!」


提督「なんだよかまってちゃんかよ可愛いなおい!!」ギュウ


ビスマルク「ちょっと! 気安く触らないでよ!」


提督「うるせぇあんだけ相手しろって言ったんだから相手させろ!」サワサワ


ビスマルク「なによ……ちょ! セクハラよあなた!」


提督「やっぱドイツ艦は触り心地が違うなぁ。甘くていい匂い」クンカクンカ


ビスマルク「んっ……そこは、ダメ……」


提督「嫌なら振り払えばいいでしょ? 艦娘ならそれくらい簡単なはずだよ」


ビスマルク「それは……」


提督「どうなの?」サスリサスリ


ビスマルク「……」///


提督「沈黙は肯定と受け取った」ギュウ


ビスマルク「ダ、ダメよ……こんな明るいうちから」


提督「暗くなったらいいの?」


ビスマルク「あ、あなたが望むなら、わたしは――」


ガチャ


プリンツ「ビスマルクねぇさま~! 遊びに来ちゃいま――」


プリンツ「あ」


ビスマルク「え?」


プリンツ「……」


プリンツ「…………お邪魔しました~」スタタタタ


ビスマルク「」


提督「あちゃ~。見られちゃったね」


ビスマルク「」プルプル


提督「ん? ビス子?」


ビスマルク「」ワナワナ


ビスマルク「」キリッ



ドガーーン!



ビスマルク「もうッ!! あなたのせいよ! プリンツにあんな恥ずかしいところを……!」


スタッ


提督「いや! 元はと言えばビス子が無視するなって言うから!」


ビスマルク「知らないわよそんなこと! 責任を取って沈みなさい!」スチャ


提督「縮地!!」


ビスマルク「逃がさないわよ……甘く見ないで!」



ズガ―ン


ドカーン


ズダダダ



【ヒトヒトマルマル】


――明石の工廠――



明石「おや、今日も逃走中ですか提督?」


提督「ああ。今日はビス子が相手だ」


明石「大変ですねー。何をお求めですか?」


提督「素早く滑れるローラースケートを頼む」


明石「かしこまりました。こちらをどうぞ」


提督「最近駆逐艦の娘たちがこれで遊んでるらしいな」


明石「ええ。陸上でも艤装を付けてる時みたいに滑れて楽しいみたいですよ」


提督「あー。納得」


提督「みんなが欲しがるものがあったら極力入荷してもらっていいかい?」


明石「お任せください。お金さえ積んでくれればお城だって持ってきちゃいますよ!」


提督「頼りになるねー」


ビスマルク「見つけたわよ提督!」


提督「流石の索敵能力だね……」


ビスマルク「受けた屈辱は倍にして返すわ!! 覚悟しなさい!」


提督「あれは僕のせいじゃないって……」


提督「ま、わがままな女の子の相手は嫌いじゃない。思う存分かかってきな!」


明石「ちょっと! ここで撃ち合わないでくださいよ!」


ビスマルク「提督がおとなしく捕まればいいのよ!」


提督「ビス子が撃たなきゃへーき!」


スタッ


ビスマルク「逃がさないわ!」


ドォーン!!


明石「ああ! 私のお店がぁ〜!!」


ーーーーーー


ーーーー


ーー



【ヒトフタマルマル】



ーー執務室ーー



提督「あー疲れた」プスプス


ビスマルク「意外としぶとかったわね」


提督「お願いだからさも当然のように人に砲撃するのやめてくれない? 流石に死んじゃうよ僕」


ビスマルク「急所は外してるから平気よ」


提督「たぶん急所を外しても食らったら死ぬと思うんだ」


ビスマルク「十二時を私がお知らせするわね。さあ、お昼を用意してきてもいいのよ?」


提督「人の話聞きなさいよ。暴君かお前は」


ビスマルク「ご飯を作ってくれればさっきのはチャラにしてあげるわ」


提督「え? さっきの砲撃でチャラじゃなかったの?」


ビスマルク「なによ? 不満なの?」


提督「これで不満を抱かない方がおかしいと思う」


ビスマルク「いいじゃない。料理好きなんでしょ? 減るもんじゃないし作りなさいよ」


提督「材料と時間は減ると思うの」


ビスマルク「それくらい大したことないわ。私はまたあなたの手料理が食べたいのよ」


提督「はじめからそう言って。食べたいって言ってくれるなら喜んで作るよ」


ビスマルク「あなた、単純って言われない?」


提督「少なくとも難しいことは考えてない」


ビスマルク「それでよく提督が勤まるわね……」


提督「また僕のお任せ?」


ビスマルク「ええ。期待してるわ」


ーー料理中ーー


提督「はい、お待ちどうさま。お昼は焼きそばね」


ビスマルク「意外なチョイスね。好きなの?」


提督「好きってのもあるけど走って疲れたんだ。これなら簡単に作れる」


ビスマルク「あら? この私に手抜きの料理を食べさせようっていうの?」


提督「HAHAHAHAHAHA。それは食べてから判断するんだな」


ビスマルク「自信たっぷりね。それじゃ、いただくわ」


提督「召し上がれー」


モグモグ


ビスマルク「おいしいわ……」


提督「だろ〜。僕が大好きな艦娘に手抜き料理を食べさせるわけないじゃないか」


ビスマルク「味付けが……これはスパイスか何かかしら? ソースの甘じょっぱさを引き立てる良い辛さだわ」


提督「ここのみんなカレーが好きだろ? カレーのスパイスを考えてる時にできたものを試してみたんだ」


ビスマルク「ああ……だから馴染みがある感じがしたのね」


提督「お口に合ってよかったよ」


ビスマルク「いいわねこれ。この味に免じてさっきのことは許してあげる」


提督「そいつは重畳」


提督「あ、ソース多すぎたかな……ビス子、口元が汚れてるぞ」


ビスマルク「あら、私ったらはしたない。ごめんなさいね」


提督「気にすることじゃないさ。拭いてあげるよ」


ビスマルク「いいわよ! 子供じゃないんだから!」


提督「いいじゃないか。綺麗にしてあげるよ、ビスマルク」キリッ


ビスマルク「な、なによ……そんなにやりたいなら、やらせてあげる」


提督「ありがと」


ビスマルク「ん……」


提督(やっぱり……拭くために口元を出す感じがキス顔に見える……本人は気づいてないんだろうなぁ」


提督(言ったら殺されるだろうけど)


提督「じっとしてて……そのまま」


ビスマルク「早く済ませなさいよ」ンー


提督「じゃあ、行くよ」


スッ


ガチャ


プリンツ「おねいさま〜! お昼をご一緒にーー」


ビスマルク「」キス顔+口元に手を当ててる提督


プリンツ「あ」


ビスマルク「え?」


プリンツ「……」


ビスマルク「」


プリンツ「ご、ごゆっくり〜」


バタン!


ビスマルク「……」


提督「あちゃー。また見られちゃったかー」


ビスマルク「……」プルプル


提督(あー。第2ラウンドかー。今度は何分持つかなー)


ビスマルク「」キッ


ドガーン!


ーーーーーーー


ーーーーー


ーー


後書き

フキフキ


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