2019-08-17 20:33:43 更新

概要

2人の男女が提督として艦隊指揮・運営をしていくお話です。第参話になります。
素人なので温かい目で読んでいただけると幸いです。
一度公開しても、所々訂正を加えるかもしれませんがご了承ください。


前書き

施設に突入、艦娘達を保護した後の話です。


作戦後…


 ―柱島泊地―


 ―1930...


女提督「・・・。」


 (着信音)~♪


女提督「!」ガチャ


呉提督(伽奈姉)「琴葉ちゃん。」


女提督「はい。」


呉提督(伽奈姉)「…心して聞いて。作戦は成功。聖司君たちが艦娘全員を保護したよ。そして、応援部隊が組連中と証拠物を押さえた。」


女提督「本当ですか!?」


呉提督(伽奈姉)「でも…」


女提督「どうしたの?何かあったの…」


呉提督(伽奈姉)「…今ね。聖司君が呉軍事病院に運ばれた。」


女提督「えっ…」


呉提督(伽奈姉)「作戦中に負傷。医療班に聞いた話だと左腕の喪失。左目失明。」


女提督「そんな…」


呉提督(伽奈姉)「明石が応急処置をしていたお陰で命に別状は無いけど、まだ意識が戻らない。」


女提督「・・・。」


呉提督(伽奈姉)「それと、今回保護した艦娘たちだけど…艦娘達の話では聖司君が柱島泊地で保護するつもりだったらしい…琴葉ちゃんは

        それでいいかな?」


女提督「うん。聖司がそのつもりだったのなら。」


呉提督(伽奈姉)「わかった。今こっちに海軍大臣と軍令部総長が来てるから、私がそのように伝えておくね。あと、海軍省と軍令部に艦娘

        の保護と着任の報告書を書くんだよ。保護した艦娘達は私の部下が柱島の護衛艦を操舵して柱島に向かってるから引き継い

        でね。」


女提督「…うん。」


呉提督(伽奈姉)「…それじゃあ。私仕事に戻るから。」


女提督「…うん。」ガチャ


鳥海「…女司令官さん。」


女提督「…鳥海ちゃん。皆を集めて。」


鳥海「分かりました。」スタスタ



 ―柱島泊地ユニットハウス・リビング―


 ―女提督は艦娘全員を集め、今回の作戦の結果について全て話した…


扶桑「そんな…」フラッ


山城「姉様!」ガシッ


扶桑「ごめん山城…大丈夫よ。」


満潮「司令官は…無事なのよね。」


女提督「うん。命に別状は無いけど意識がまだ戻らないらしいの。意識が戻るまでは面会謝絶。」


青葉「…嘘ですよね…女司令官…」


女提督「…私だって嘘であって欲しいよ。」


古鷹「提督…」


女提督「…それでね。提督の意思を受けて今回保護した艦娘全員をウチで保護して、そのまま柱島泊地に着任することにしたの。それで、皆

   にはお願いがあるの。」


最上「お願い?」


女提督「…今回の件については保護した艦娘達、吹雪ちゃんや夕張ちゃん、明石ちゃんに対しては何も責めない事。」


艦娘’s「「了解…」」


女提督「それじゃ私、今回の件での書類作らないといけないから…また何かあったら連絡するね。あと、扶桑ちゃんと山城ちゃんは漁港で保

   護した艦娘達を引き受けてもらえるかな。その他の皆は今日はゆっくりして。明日は石油タンカー護衛任務が入ってるから。編成はま

   た考えておくからね。」ガチャ、バタン


叢雲「私も手伝うわ。」ガチャ、バタン


艦娘’s「「・・・。」」


加古「…ヤバい事になったな…」


古鷹「女提督…元気が無いです…」


衣笠「ゆっくりしてて…って言われても…ゆっくりしていられないよね…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―柱島・漁港―


軍人(呉)「それでは護衛艦と今回保護した艦娘を引継ぎます。」(`・ω・´)ゞ


扶桑「お疲れさまでした。」(`・ω・´)ゞ


 ガガァァァァ、ゾロゾロ...


吹雪「…扶桑さん。山城さん。」


山城「…お帰りなさい。」


夕張「…保護した艦娘達を連れてきました。」


扶桑「…はい。」


明石「…ごめんなさい。」


扶桑「…何故謝るんですか。」


明石「だって…」


山城「…今回の事については誰も責めないようにって女提督からの指示よ。」


吹雪「…そうですか。」


扶桑「とりあえず、皆さん戻りましょう。」


吹雪・夕張・明石「「はい。」」


扶桑「保護された皆さん。柱島泊地所属の扶桑型戦艦1番艦「扶桑」です。皆さんを柱島泊地までご案内いたします。」


山城「雨降ってるから合羽を渡すわ。着てちょうだい。」


艦娘’s(無所属)「「よろしくお願いします。」」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―ユニットハウス3階・女提督自室―


女提督「・・・。」( ..)φカキカキ


 コンコン


女提督「はい。」


叢雲「帰ってきたわ。」


女提督「わかった。皆をリビングに案内して。」


叢雲「わかったわ。」バタン



 ―ユニットハウス・玄関前―


扶桑「着きましたよ。」


鈴谷「…本当に基地がまだ出来てないんだね。あの人が言った通りだ。」


山城「色々あったのよ。」


叢雲「お帰りなさい。女司令官がリビングに案内してって。」スタスタ


扶桑「分かりました。」


明石「扶桑さん。私は長門さんの治療にあたってもいいですか。」


扶桑「はい。いいですよ。」



 ―ユニットハウス2階・リビング―


 シーーーン


熊野「(…ちょっと空気が重いですわ。)」


 ガチャ


女提督「待たせてごめんね。」


吹雪「女司令官…」


夕張「…ただいま戻りました。」


女提督「うん、お帰りなさい…明石ちゃんは。」


夕張「保護した艦娘1人の顔や身体に出来た痣が酷くて…今、隣の部屋で治療にあたっています。」


女提督「そう…まだ入渠ドッグ完成していないから…高速修復材ってそのまま使っても問題ないんだよね?」


吹雪「はい。」


女提督「なら、叢雲ちゃん。雨の中悪いけど、貨物の中から高速修復材持ってきて明石ちゃんに渡してくれる?」


叢雲「わかったわ。」スタスタ


女提督「…とりあえず、自己紹介してもらおうかな。」


陸奥「長門型戦艦2番艦「陸奥」。それと、隣の部屋で明石さんの治療を受けているのが姉の「長門」よ。」

加賀「航空母艦「加賀」です。」

伊勢「伊勢型戦艦1番艦「伊勢」です。」

日向「同じく2番艦「日向」。」

鈴谷「最上型重巡3番艦「鈴谷」だよ。」

熊野「同じく4番艦「熊野」ですわ。」

龍田「天龍型軽巡2番艦「龍田」。」

朝潮「朝潮型駆逐艦1番艦「朝潮」です。」

白露「白露型駆逐艦1番艦「白露」です。」

村雨「同じく3番艦「村雨」。」

夕立「4番艦「夕立」。」


陸奥「以上12名です。」



女提督「了解。私がここ柱島泊地の女提督、有原琴葉です。貴方達を助けた男もここの提督です。柱島泊地は提督2人体制で運営してるの。

   それで、貴方達の今後なんだけど…このまま今日から柱島の所属となります。でも、しばらくの間は今回の件で特警隊からの取調べが

   あるだろうから、そっち優先で。色々言いたい事、聞きたい事…謝りたい事…沢山あると思うけど、今は疲れてると思うし、夜遅いか

   らゆっくり休んでね。あと、ここへ来る前に見てると思うけどウチの基地はまだ建築中で完成していないの。完成するまではこのユニ

   ットハウスで生活することになります。部屋はウチの娘達に案内してもらってね。それじゃあ私は部屋に戻るから何かあったら私の所

   に来てね。」スタスタ、バタン


艦娘’s(被保護組)「「・・・。」」


陸奥「…私、長門の様子を見てくるわ。」スタスタ


加賀「私も行きます。」スタスタ


鈴谷「(うーん…ゆっくり休んでと言われてもなぁ…)」(-_-;)


扶桑「…皆さん。」


艦娘’s(被保護組)「「!」」


扶桑「…良ければなんですが、皆さんのこれまでの事…今回の事…話していただけませんか。私達は女提督から大体の事は聞かされています

  が詳細は知りません。」


山城「…でも、伊勢の事は聞いてるわ。」


伊勢「うっ…」


扶桑「…決して私達、貴方を責めてたり恨んだりしてる訳じゃないのよ。貴方がした事は決して許されない事だけど、それで私達が貴方に危

  害を与えてたら提督が黙っていないわ。女提督も今は色んな感情が心を巡ってるだろうけど…責める事は無いと思うわ。」


伊勢「はい…」


日向「…私が話そう。」カクカクシカジカ


 ―扶桑と山城は日向から事の経緯、今回の件全てを聞いた。


山城「そう…」


日向「私が知ってる限りは話した。」


扶桑「話してくれてありがとうございます。」


日向「…扶桑たちの提督には…本当にすまない事をした。」


伊勢「…ごめんなさい。」


山城「はぁ…謝らないでちょうだい。始めに言ったでしょ。伊勢を責めるつもりは無いって…」


伊勢「…でも。」


扶桑「…伊勢の気持ちは分からなくはないわ。提督も女提督も伊勢に償ってもらおうなんて思ってないだろうからね…でも、私は言わせても

  らいます…今後、提督が戻ってきたら責任を持ってしっかりと償いなさい。提督の左腕と左目の代わりとして傍で提督を支えなさい。」


伊勢「…はい!」


扶桑「それと…皆さんに一つ言わせて。」


艦娘’s(被保護組)「「(ごくり…)」」


扶桑「…大変だったわね。もう大丈夫よ…皆入ってきて。」


 バタン


最上「あ、鈴谷に熊野じゃん。大丈夫だったかい?」

鈴谷・熊野「「最上(さん)…」」


天龍「さっきの話聞いてたぜ。龍田、提督と一緒に行動したんだろ。お疲れさん。頑張ったな。」

龍田「天龍ちゃん…」


満潮「朝潮。よろしく。」

朝雲「朝潮姉。大変だったね。」

山雲「朝潮姉~。怪我してない??」

朝潮「満潮…朝雲…山雲…」


時雨「これからよろしくね。」

白露・村雨・時雨「「時雨…」」


艦娘’s(被保護組)「「……うっ」」(´;ω;`)ウッ…


鈴谷・熊野「「うわぁぁぁん!!最上ぃぃぃ!!!」」ダギッ

最上「うんうん。」ナデナデ


龍田「…ひっぐ…天龍ちゃん…私…」(´;ω;`)ウゥゥ

天龍「あはは!龍田が泣いてやがる。」ナデナデ


朝潮「みぢじおぉ~あざぐもぉ~やまぐもぉ~…」(ノД`)・゜・。

満潮「ちょ!!抱き着くな!!」

朝雲「顔ぐしゃぐしゃじゃないの。」ナデナデ

山雲「朝潮姉可愛いぃ。」ナデナデ


白露・村雨・夕立「「時雨!!!!!」」ダギッ

時雨「ちょっと!…ドンッ...3人一気に飛び掛かってこないでよ…全く…」(;^ω^)


伊勢「うぐっ………ひっぐ……扶桑……山城……ごめんね……ごめんね……」・゚・(ノД`;)・゚・

山城「・・・。」(;゚Д゚)

扶桑「あらあら。日向以外の皆泣いてしまったわ。」(#^^#)

日向「皆抱えていたものが一気に下りたんだろう。私だって泣きたい気持ちだが…隣でこうも泣かれるとな…」

伊勢「ううっ…」・゚・(ノД`;)・゚・


叢雲「(…入りづらいわ……仕方ない、違うところから入りましょ。)」スタスタ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―ユニットハウス2階・空き部屋―


 ウワァァァン!!!


長門「…皆泣いているのか。」


陸奥「そうね…私も少し緩んで涙が…」(´;ω;`)ウッ…


長門「…陸奥。」


陸奥「なにかしら?」


長門「…ありがとな。助けを呼んでくれて。加賀も私がいない間、朝潮と夕立を見てくれてありがとう。」


加賀「いえ。感謝されるような事ではありません。」


陸奥「えぇ…でも…その結果提督が…」


明石「それを言うなら私もですよ…いち早く気づいていたら…」


 ガチャ


叢雲「今更嘆いても起きてしまったものは仕方ないわよ。」


明石「そうですけど…」


叢雲「はいこれ。高速修復材。」サッ


明石「ありがとうございます。では長門さん、身体中に塗っていきますね…」ヌリヌリ


長門「ぐ…結構くすぐったいな。」


叢雲「本当なら入渠ドッグで風呂に浸かって欲しかったけど、生憎入渠ドッグがまだ完成していないの。くすぐったいと思うけど我慢してち

  ょうだい。」


長門「あぁ…」


 ヌリヌリ…ヌリヌリ…


明石「はいこれでよし。10秒そのままで…………10秒。それじゃ高速修復材を拭き取って…フキフキ……これでOK!」


長門「おぉ…」


加賀「これは…凄いわね。」


陸奥「痣が…完全に…消えた。」( ̄△ ̄;)


叢雲「流石高速修復材と言ったところね。」


明石「元通りになりましたね。」


長門「あぁ。ありがとう。」


叢雲「それじゃ私、女司令官のところにいるから。」スタスタ


明石「了解。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―ユニットハウス3階・女提督自室―


 コンコン


女提督「どうぞ。」


叢雲「失礼するわ。何か書類手伝う事あるかしら。」ガチャ


女提督「もう大丈夫だよ。後は逓送で送るだけだから。」( ..)φカキカキ


叢雲「…そう…ねぇ、女司令官。」


女提督「なに?」


叢雲「…もう無理しなくていいのよ。」


女提督「…何の事かな。」


叢雲「…そう。なら私、しばらく階段にいるわ。誰もこの部屋には近づけさせないようにするから。それじゃ。」バタン


女提督「…もう。気ぃ使い過ぎだよ………………ううっ…………ぐずっ……」(ノД`)シクシク



 ―ユニットハウス3階・階段前―


 ウウッ………グズッ……


叢雲「ほんと…大丈夫って言いながら目真っ赤にしてたくせに…やっぱり我慢してたのね。」


 カッ…カッ…


叢雲「…誰か上がってくるわ。」


 ムラクモチャン…


叢雲「どうしたの…吹雪。」


吹雪「うん…」


叢雲「…司令官がこんな事になったのに責任を感じてるの?」


吹雪「うん…私ね。あの時司令官が「すぐ助けに行く」って言ったのに反論したんだ。「無茶ですって」…でもその後に司令官から「提督命

  令だ。」って言われて…何も言い返せなくなって…もしあの時、それでも司令官に言い返せたらって思うとね……」


叢雲「別にアンタが気にすることは無いわよ。」


吹雪「うん…」


叢雲「アンタ達がすぐに長門たちを助けに行ったお陰で無事に保護できたわけだし、もしその場で助けに行かず、長門たちのクライアント先

  が取引を辞めていなかったら確実にアンタ達が助ける前に売られてた。それを考えれば結果としては良かったわよ。」


吹雪「そうだね…」


 ウウッ………グズッ……


吹雪「女司令官…」


叢雲「そりゃ…ね。同期で幼馴染み…それに、好きな人があんな目に遭って辛くない訳ないわよ。」


吹雪「えっ!?女司令官って司令官の事が好きなの!?」Σ(・□・;)


叢雲「気づきなさいよ!今までにそれを感じさせる言動が幾つかあったわよ!」(;゚Д゚)


吹雪「…全然気づかなかった…仲が良いのは見てわかってたけど…」


叢雲「そう…(司令官とその初期艦は似るってか…)まぁ…いいわ。私達も部屋に戻りましょ。明日タンカー護衛があるらしいから。」スタスタ


吹雪「うん…」スタスタ


 ―ユニットハウス1階・空き部屋―


 ガチャ


叢雲「戻ったわ。」

吹雪「戻りました。」


衣笠「お帰りなさい。女提督の様子は?」


叢雲「今、思いっきり泣いてるわよ。」


青葉「そうですか…」


衣笠「心配だね…」


叢雲「そうね。まぁ、明日なれば大丈夫でしょ。」


天龍「明日、タンカー護衛だっけ?」


吹雪「はい。今日来た人達は取調べがあるので、私達で任務に就くでしょうね。旗艦は…」


夕張「この前の任務は私が行ったよ。」


大淀「えぇ。なので次は私だと思います。」


吹雪「それだと…明日は叢雲ちゃんと時雨ちゃん、満潮ちゃん、朝雲ちゃん、山雲ちゃんかな。」


天龍「代わり映えがない…駆逐艦と軽巡が少ないよな。それを考えると龍田や朝潮、白露、村雨、夕立が来てくれたのは有難いな。」


叢雲「そうね。護衛任務に重巡や戦艦、空母を使ってたら資材消費半端ないもの。建造ドッグが完成したら駆逐艦と軽巡の建造をお願いしよ

  うかしら。」


天龍「それがいいかもな。」


吹雪「・・・。」キョロキョロ


天龍「どうした?」


吹雪「いや…戦艦と空母の皆さんがいないなぁ~って。」


大淀「あぁ。その方達なら2階の空き部屋ですよ。人数も増えましたし、2階も寝室にしようって事になったんですけど折角なので親交を深

  めようと艦種で分けることになりました。1階は駆逐艦と軽巡、重巡の皆さん。2階は戦艦と空母、明石と間宮さん、伊良湖ちゃんとい

  う感じでわけました。」


吹雪「そうなんですね。確かにそれがいいかもしれませんね。」


叢雲「…今日来た娘達は?」


夕張「あそこよ。」サッ


 [布団]Д ̄).zzZZ


吹雪「寝ちゃいましたか。」


古鷹・加古 [布団]Д ̄).zzZZ


叢雲「…こっちは相変わらずね。」


天龍「まぁ今日大変だっただろうからな。疲れたんだろ。さて、明日も建築の手伝いだろうから、俺達も寝ようぜ。」


叢雲「そうね。おやすみなさい。」


大淀「はい。おやすみなさい。」


 

 ―ユニットハウス2階・空き部屋―


伊勢「・・・。」ソワソワ


日向「…寝れないのか。」


伊勢「疲れて凄く眠たいんだけど…なんか落ち着けなくて…」


長門「まぁ。分からなくもないが…」


陸奥「そうね…まさか布団で寝られるなんて…」


明石「えっ…それどういう…」


加賀「私達がいた部屋には何もなかったの。布団なんて無いし夜は部屋の隅でみんなでくっついて寝てたわ。食事は与えられていたけど毎食

  スナックパンと小さいパックの牛乳だったし…」


扶桑「そうだったの…」


間宮「…明日何が食べたいですか。皆さんが食べたいもの作りますよ!」


艦娘’s(被保護組)「「カレー!」」


間宮「分かりました。伊良湖ちゃん聞いてた?」


伊良湖「みゅう…」Zzz…


明石「あらら。寝ちゃいましたか。」


間宮「そうですね。」


陸奥「そう言えば、鈴谷ちゃんがカレーを作るの上手いって言ってたわね。」


間宮「それでしたら鈴谷さんにも手伝ってもらいましょう。」


長門「すまない。気を使ってもらって。」


山城「お互い様よ。それに、今日からは仲間なんだし。」


長門「あぁ。そうだな。」


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 ―ユニットハウス3階・女提督自室―


 ガチャ…


鳥海「女司令官さん…」


女提督「すぅ…」Zzz


鳥海「…机に伏せて寝てますね。目の辺りが真っ赤です。泣き疲れて寝てしまったんでしょう。風邪を引いてはいけませんし、布団かけてお

  きましょう。そう言えば椅子って壊れたんじゃ…あ、ガムテープで修復していますね。まぁ、明石さんと夕張さんなら完璧に修理してく

  れるでしょうね。」ヒソヒソ


女提督「むぅ…」Zzz


鳥海「…おやすみなさい。」バタン...


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―その頃…呉鎮守府では…


 ―呉鎮守府・執務室―


海軍大臣「…柱島提督の容態はどうだい?」


大臣秘書「はい。つい先ほど手術を終えて個室の病棟に移されました。医師によると切断された左腕の接合は不可能とのことです。それと左

    目ですが角膜もですが眼球自体の損傷が酷く、網膜にも僅かに損傷が見られるそうです。」


海軍大臣「そうか…となると左目の失明は確実か…」


大臣秘書「そうですね。」


軍令部総長「…なぁ大臣。」


海軍大臣「どうしました?」


軍令部総長「…失った左腕は義手を、左目は網膜手術の後に義眼を装着させることは出来んのか?」


海軍大臣「可能だとは思います…手術費用は半分軍で負担できますから…しかし…良いんでしょうか…当事者の意思関係なく手術など…」


軍令部総長「…だから儂らはここにいるんじゃろうが。」


海軍大臣「…なるほど。」


呉提督(伽奈姉)「…私…ですか。」


軍令部総長「そうじゃ。聞くところによると彼は家族がおらず、親族とは色々あって絶縁状態だそうじゃな。でも、君とだけは親交がある。

     そこで…どうじゃろうか。」


呉提督(伽奈姉)「・・・。」


軍令部総長「奴は惜しい人材なんじゃ。艦隊指揮能力もじゃが、奴単体での戦闘能力は光るものがある。射撃による中~遠距離攻撃。近接と

     なればキックボクシングの経験があるし、短剣の扱いも長けとるから近接戦闘にも強い。それに学生時代に陸戦隊の教育課程を修

     了している。そんな奴を軍から簡単に除隊させるのはちと惜しい。」


呉提督(伽奈姉)「それはそうですが…そう簡単に人工眼と義手が手に入る訳が…」


海軍大臣「可能だ。」


呉提督(伽奈姉)「え…」


軍令部総長「あー。詳しく言うとな。「手に入る」と言うよりは、「既に持ち合わせがある」と言った方が正しいかの。儂ら海軍と陸軍の共

     同研究で負傷した軍人の為の義手や義足、人工眼等の開発・改良が行われてての。お前さんも知っておろう。深海棲艦が出現した

     のは10年前。その後艦娘が出現するまでの2年は儂ら人間が深海棲艦と戦っておった。その頃は負傷兵が続出しての。腕や足を

     喪失しても戦線で戦えるよう義肢の開発・改良が研究されていて、艦娘が深海棲艦と戦うようになった今も研究は続いておるんじ

     ゃ。」


海軍大臣「しかし、今までに義肢を装着して戦線に復帰出来た者は1人もいない。」


呉提督(伽奈姉)「…何故ですか。」


軍令部総長「普段の生活に支障は全くない。ただ、これらには戦闘補助機能が付けられておっての、例えば人工眼じゃったら人間の情報処理

     能力を強制的に数百倍上げるための脳波信号を送る電極が仕組まれておったりする。その機能に脳が耐えきれないんじゃ。」


海軍大臣「…その結果戦闘に復帰できず、たとえ復帰しても満足に動けずに除隊していく者が後を絶たなかった。その後は艦娘の出現により

    軍人の負傷率がほぼ無くなり、義肢の必要が無くなった。だが、研究についてはいつか必要になる事があるかもしれないと私の判断

    で続行させていた。」


軍令部総長「それが今じゃ。」


海軍大臣「だが…これらを移植するという事、それは研究の被験者になると言う事。それは死ぬまでずっとだ。」


軍令部総長「だから、個人の意思とは別に親族にもこの話をしておる。だから儂らは彼の親族で唯一関りがある君に判断を求めに来たんじ

     ゃ。」


呉提督(伽奈姉)「…そうですね…私は彼…柱島提督に最終的な判断を委ねます。彼は昔も今も「周りの人間を守る」為なら手段を選びませ

        ん。たとえ私がここで反対しても彼は私の判断なんて聞きもしませんから。」


軍令部総長「そうか。」


海軍大臣「ならば、彼が回復するまで待ちましょう。」


呉提督(伽奈姉)「…ところで、あの組に加担していたという幹部は…」


海軍大臣「あぁ。特警隊が身柄を拘束に向かったら自宅で首を吊っていたよ…」


軍令部総長「…自殺したか。」


海軍大臣「はい…遺体は軍で回収しています。明日にも幹部の部下全員に事情聴取を行う予定です。」


軍令部総長「そうか…今年はこれで2度目か…不祥事は…」


海軍大臣「そうですね…今回の件については佐世保、呉、佐伯湾、柱島の4基地による合同訓練と公表しています。警察の方には既に手を打

    っています。」


軍令部総長「まぁ…そう誤魔化すしかないの。」


海軍大臣「はい…」


軍令部総長「捕らえた組の連中はどうした?」


海軍大臣「今、特警隊で身柄を拘束しています。軍法会議にて処分を決める方針です。」


軍令部総長「そうか。」


海軍大臣「では、そろそろ私はホテルに戻ります。」


呉提督(伽奈姉)「おつかれさまでした。」


軍令部総長「…では儂もホテルに帰るかの。すまんが今回の件の後処理でしばらくここを使わせてもらうぞ。」


呉提督(伽奈姉)「わかりました。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―翌日…柱島泊地


女提督「…皆おはよう。」


艦娘’s「「おはようございます。」」


女提督「昨日は……色々あったけど……起きてしまった事はしょうがないから、切り替えて行こうね。いつか提督が帰ってきた時に「何だこ

   の体たらくはぁ!」って怒られないようにね。それで、今日のタンカー護衛だけど、大淀ちゃんと叢雲ちゃん、時雨ちゃん、満潮ちゃ

   ん、朝雲ちゃん、山雲ちゃんでお願い。この任務は20日かかるからその間は叢雲ちゃんの代わりに鳥海ちゃんと古鷹ちゃんは私の仕

   事を手伝ってね。提督がいない分私の方に負担が来てるから助けて。それ以外の娘は建設作業の手伝いね。昨日来た娘たちは取調だけ

   ど、それが無い間は建設作業を手伝ってね。それじゃ解散。」


艦娘’s「「了解。」」


 ―1時間後…


大淀「では女提督。任務に行ってきます。」


女提督「行ってらっしゃい。何かあったらすぐに無線連絡してね。」 


大淀「了解。」


 ―建設現場では…


後輩B「あれ?仲間増えたっすか??」


扶桑「色々あって増えました。」


長門「よろしく頼む。それで、この鉄筋をどこへ運んだらいい。」


後輩B「あーえっと…あそこに置いて10本固めて置いておいてくださいっす。」


長門「了解した。」スタスタ


後輩B「…そう言えば先輩は?姿が見えませんけど。」


山城「今、長期出張でしばらく帰ってこないわ。」


後輩B「出張っすか!ちょっと聞きたい事があったんすけど仕方ないっすね…あー、そこの資材はあっちに持って行ってくださいっす。」


山城「わかったわ。」スタスタ


衣笠「…山城さん。ナイスです。」


山城「そう言うしかないじゃない。」


青葉「ですねぇ…本当の事言えませんし…女司令官だって普通を装ってますけどやっぱり元気ないですね…」


天龍「提督がいない間は俺達で女提督をフォローしていこうぜ。」


夕張「そうですね。」


加古「…提督に会いてぇよな。」


艦娘’s「「・・・。」」(-_-;)


 ―ユニットハウス3階・女提督自室―


女提督「」( ..)φカキカキ


鳥海「」( ..)φカキカキ


古鷹「…女提督。書類出来ました。」


女提督「・・・。」( ..)φカキカキ


古鷹「…女提督?」


女提督「・・・。」( ..)φカキカキ


古鷹「…女提督!!」(# ゚Д゚)


女提督「わっ!」Σ(・□・;)


古鷹「…書類出来ました。」サッ


女提督「あ、ごめん…ありがと。確認するね。」


鳥海「…やっぱり気になりますか。」


女提督「…うん。ごめんね。上司が頼りなくて。」


鳥海「別に悲しむななんて言いません。ここにいる皆全員が提督の事を気にしていますから。ですが、それで仕事に支障がでるのも困りま

  す。しっかりしてください。」


女提督「うん…」( ..)φカキカキ


 ―皆、提督がいない事に意気消沈しつつも仕事や任務に励んだ。提督が帰ってくると信じて…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ―それから10日後…


 ―呉軍事病院・病室―


 チュンチュン……


提督「…ぅ…。」パチクリ


 ―目が覚めたばかりでまだ視界がぼんやりしている。


提督「…俺…病院に運ばれたのか。」


 ―徐々に視界がクリアになる。しかし、左目からの視界が全く見えない。提督は失明したんだと自覚した。それに、左腕に違和感がある…

 左腕に目をやると左腕が無く切断部には包帯が巻かれていた。


提督「…やっぱり左腕と左目はダメだったか…さて…どうすっかな…義手と義眼でもすることになるかな…じゃないと仕事できないし…最悪

  除隊かな…」


 ―提督は少しベッドを起こした。そして枕元にテレビのリモコンがあったのでテレビをつける……つかない。


提督「…マジか。あれか…テレビを見るのにカードがいるってやつか…はぁ…ところで今何時だ……1000...しかもあれから10日経ってる

  し…俺結構寝てたんだな…」


 ガチャ


看護師「失礼しま……す……」(;゚Д゚)


提督「あぁ……どうも……」


看護師「……先生呼んできます」ダッ!!


 ―少しして…


 ガチャ


軍医「失礼するよ。具合はどうだね?」


提督「特にないですね…左腕と左目が御陀仏になってる以外は。」


軍医「まぁそうだろうね。残念だけど君の腕と目は元には戻らない。」


提督「えぇ…覚悟はしていましたが…やはり駄目でしたか。」


軍医「…すまないね。」


提督「いえ。悪いのはヘマをした私ですから。」


軍医「柱島提督が目を覚ましたら呼ぶようにと海軍大臣と軍令部総長から言われていてね。すぐ2人を呼んでくるよ。」スタスタ


提督「分かりました。」


 ―30分後…


 ガチャ


海軍大臣「失礼する。」

軍令部総長「失礼するぞ。」


提督「この度はご迷惑をおかけしました。」


海軍大臣「謝るな。柱島提督のお陰で軍内部の膿を切除できたんだ。感謝しているよ。」


軍令部総長「ふむふむ…やっぱり腕と目は戻らんかったか。」


提督「えぇ。駄目でした…この身体じゃあ私は除隊ですかね……あの…今、就職難の時代なので…もしその時は仕事先を斡旋していただける

  と助かるんですけど…」


海軍大臣「そうか。ではピッタリな仕事先を紹介してあげよう。」


提督「ありがとうございます。」


海軍大臣「柱島泊地だ。」


提督「…へ?」(。´・ω・)?


海軍大臣「君には今後とも柱島泊地で提督として働いてもらう。」


提督「…除隊は?」


軍令部総長「んな事するか!お前さんのような優秀者を容易く除隊させるなど無能がすることじゃ!」


提督「は…はぁ…でも、この腕と目じゃ仕事できませんよ。」


軍令部総長「そこでなんじゃが…どうじゃ。移植手術受けんか?」


提督「…移植ですか。」


軍医「私が説明します。柱島提督の左目は角膜どころか眼球自体を損傷している。今のままで角膜だけ移植させても視力は戻らない。網膜も

  少し損傷が見られるから、手術となるとi〇s細胞で柱島提督の網膜の細胞を作ってそれを移植。その後に損傷した眼球を摘出して人工眼

  を移植する。上腕義手もだけど、人工眼は軍の研究施設で開発されているものがあるからそれを移植する。」


提督「開発に軍が関わっているとなると…嫌な予感がしますね。」


軍令部総長「一通り説明すると長いんじゃが、まぁその通りじゃ。人工眼や上腕義手には戦闘補助機能がついておる。その機能を使えるのが

     理想じゃが生憎脳への負担が大きい。普段の生活には支障は無いがの。」


海軍大臣「手術その他諸々の費用については半分は軍が負担する。この件については君の親族である呉提督も意見を聞いてきた。」


提督「伽奈n…呉提督にですか。」


軍令部総長「あぁ。君の判断に任せるそうだ。私が言っても言うこと聞かないとも言っていたぞ。」


提督「…わかってるなぁ。」


軍医「…もし手術をするのなら3日後には可能です。もちろん柱島提督の健康状態を見てからですけど…」


提督「…手術をお願いします。」


軍医「分かりました。」


海軍大臣「では、君が目を覚ましたと連絡しておこう。」


提督「あー。ちょっと待ってください。」


海軍大臣「どうした?」


提督「…私の我儘だと言う事は重々承知しています。ですがまだ言わないでおいていただけませんか。」


海軍大臣「…理由を聞こうか。」


提督「…女提督の事ですから、私が目を覚ましたと聞けば直ぐに駆けつけてくるでしょう。しかし、今の柱島泊地から彼女が離れる訳にはい

  きません。柱島泊地は今大事な時期です。仲間も増え、基地建設も着々と進んでいます。今はそっちに集中させるべきです。」


海軍大臣「…わかった。」


提督「それと、大臣にお願いがあります。手術が終わったらリハビリを兼ねて陸戦隊の訓練施設の一部を貸していただけませんか。」


海軍大臣「…いいだろう。その様に関係者には伝えておこう。」


提督「ありがとうございます。今回の一件はどうなりましたか。」


海軍大臣「今、関係者全員の取調べ中だよ。君は気にしないでいい。よくやった。後は私達に任せなさい。」


提督「はい…」


軍令部総長「それじゃ儂らは後処理に戻るわい。それじゃ手術後にの。」


提督「はい。」


 to be continued...


後書き

提督は手術にリハビリ。女提督は泊地運営とそれぞれ奮闘していきます。


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