2022-06-12 13:04:20 更新

概要

目の見えない提督と艦娘たちの鎮守府


前書き

初投稿です。今まで沢山のSSを読んできたのでそれなりの作品にはなってたらいいなぁと思ってます。
キャラ崩壊、セリフの違和感、オリジナル設定などあります。
妖精の声が聞こえるというだけで着任させましたが、妖精と話す描写は少ないです。
質問などコメントにどうぞ!章の間に返答します!


着任と建造


提督「今日からこの鎮守府に着任する、提督だ」


電「初期艦として着任しました。電です。どうか、よろしくお願いいたします」


提督「…」コク


電「…ところで、司令官さん。どうしてずっと目を瞑っているのですか?」


提督「ん、俺は目が見えないんだ。小さい時に交通事故でな…ガラスの破片が左目に刺さって見えなくなり、中学の頃に眼帯で生活していたからか揶揄われて、反抗しなかったのが面白くなかったのかイジメを受けて、殴られた時に右目も見えなくなった」


電「そうなのですか…嫌なことを思い出させてしまって申し訳ないのです…」


提督「構わない。どうせ後から説明するなら先に話してしまった方が気にならないし余計な疑問も生まれないからな」


電「そうですか?ならもう一つ質問があります」


提督「なんだ?」


電「目が見えないと艦隊の指揮が取れないですよね?なのにどうして提督になれたのですか?」


提督「大将にスカウトされたんだ。妖精の声が聞こえるからとな」


電「妖精さんの声ですか!?と言うか大将!?」


提督「驚くのも無理はない。同期のやつらも同じ反応だったしな。海岸で偶然大将と会って、一緒にいた艦娘の装備妖精とやらの声が聞こえたのがきっかけだ」


電「だからと言って盲目の方を提督に着任させるのはおかしいと思うのですが…」


提督「俺もそうは思った。だがまぁ目が見えない俺を雇ってくれる会社なんて無いし、安定した収入と衣食住が手に入ると聞いて迷う必要はなかったな。俺にはそれ以外の道は無かったわけだから…」


提督「それで、提督の仕事は目が見えてないと難しいのか?」


電「提督の仕事のほとんどは筆記執務なのです。別に難しいことではないのですが、司令官さんにとっては難しいかもなのです」


提督「目が見えなくても文字は書けるから問題ない。目が見えなくなってから必死に筆記の練習をしたからな」


提督「お陰様で士官学校と海軍兵学校で普通にノートをとっていた。まぁ見えないんだがな」ハハッ


電(笑うところなのでしょうが、笑えないのです…)


提督「それになにも一人で全部やることは無いと研修先で聞いた。無理なことは秘書官に任せるつもりだ」


提督「まぁ初めのうちは一人でやらないといけないが、なんとかしてみせるさ。納得してくれたか?」


電「…いろいろ言いたいこともあるのですが、もういいのです」


提督「そうか。では早速艦隊の指揮に入ろう、まずは何をしたらいい?」


電「まずは一隻だけじゃ艦隊とすら呼べないので新しい艦を建造するのです」


提督「建造か。正直どうやって艦娘が生まれるのか見てみたいところだが、生憎この目じゃどんな見た目かもわからないな」ハハッ


電「あ、あはは…(笑いにくいのです)」


提督「それじゃさっそく工廠に移動するか」つ白杖


〜鎮守府廊下 工廠へ移動中〜


提督「…」カツカツ カツカツ


電「…」チョコチョコ


提督「…悪いな、歩調を合わさせてしまって」


電「問題ないのです。仕方のないことなのです」


提督「俺も昔は足が速かったんだぞ?ハードル走で距離感掴めなくて転倒したけどな」ハハッ


電「…(笑っていいのですかね?)」


提督「俺のギャグ、笑いにくいだろ」


電「い、いえ、そんなことはないのです!」


提督「誤魔化さなくていい。士官学校でも「お前のギャグは重くて笑いにくい」とよく言われた」


電「…正直、笑いにくいのです」


提督「まぁ気にするな。次第に慣れていけばいい、いつかは俺のギャグで一緒に笑えるのが俺の目標だ」


電「なら、電も頑張るのです」


提督「と、着いたな」


〜工廠〜


提督「ここが工廠か…見えないけど」


電「あはは…」


提督「ともかく、ここで建造が出来るんだな。では早速始めようか」


電「なのです!」


提督「よし、それでは、どうすればいいんだ…?」


電「まずはこのパネルで…て、そうでした。見えないのでしたね」


提督「まるで俺のギャグみたいだな。狙ったのか?」


電「狙ってないのです…それより、見えなくてもわかるように説明しますね。建造はまず使用する材料、燃料・弾薬・鋼材・ボーキサイトの使う量を決めます」


電「それぞれの使用量で建造される艦種が変わります。この使用量を建造レシピとも言うのですが、今は置いておくのです」


提督「ふむ」


電「使う量を決めたら、後は建造を開始するだけです。建造には資材を使うので気をつけてください」


提督「あぁ。多分大丈夫だ。目が見えないからか、耳も記憶力も人より優れている。それに、結局艦娘に頼るから問題ない。見えないからな」ハハッ


電「今、無理にギャグに繋げましたか?」


提督「バレたか…それはそうと、さっそく建造してみようか。材料は最初だから少なめでいいかな」


電「では初期値のオール30で建造するのです」建造開始


残り時間 00:20:00


提督「ん、今はどう言う状況だ?」


電「艦娘を建造しているのです。建造を開始したら建造時間が出るのです。時間によってどんな艦種が建造されるかの予想もできるのです」


提督「ちなみに、今回の建造時間はどのくらいだ?」


電「20分なのです。この時間だと、吹雪型、綾波型、暁型、初春型の駆逐艦が建造されるのです」


提督「なるほど。暁型も建造されるということは、稲妻の姉妹も建造されるのか。やっぱり姉妹が建造されると嬉しいものなのか?」


電「はいなのです!」


提督「そうか。それじゃ期待して待っていよう」


ーーー20分後


電「建造が終了したのです」


提督「ん、さて、誰が建造されたのか…稲妻、誰が来たんだ?」


電「…せっかくなので、初建造は司令官さんがボタンを押すのです!」


提督「初建造の記念ってことか。では稲妻、俺の手をパネルまで案内してくれ」つ"


電「はいなのです!」ギュ


ポチッ パァアアアアアアア


初雪「初雪…です…よろしく」


提督「初雪か。艦隊へようこそ。これからよろしく頼む。俺はここの提督だ」


電「電なのです!」


初雪「ん…それで…なんで目瞑ってるの?」


提督「俺は目が見えないんだ。交通事故で左目を、学生時代に殴られて右目を失くした」


初雪「そう…(執務とか大丈夫なのかな…)」


提督「それじゃ…次は何をすればいいんだ?」


初雪(心配だなぁ…)


初出撃と新たな着任


提督「さて、我が艦隊も2隻になったと言うことで、さっそく出撃をしようとおも「その前に」う、うん?」


電「出撃の前に、まず初雪ちゃんを艦隊に編成するのです。編成するにはこの書類に艦娘の名前を書くのです」


提督「艦娘の名前か。そういえば、稲妻はどう言う字を書くんだ?今まで稲に妻という字で呼んでいたが」


電「電気などの電と書いて電なのです」


提督「そうなのか。では俺も今後は電と呼ぼう。初雪は、初に雪で間違いないか?」


初雪「ん…あってる」


提督「よし、では…えーっと、どこに書くんだ?」ワサワサ


電「ここなのです」提督の手を掴んで運ぶ


提督「ここだな、ありがとう。それと、このあたりに定規がないか?あれがないと文字を水平に書けない」


初雪「…どうぞ」つ定規


提督「ん、ありがとう」カキカキ


電「司令官さん、字が綺麗なのです!」


提督「当たり前だ。ずっと練習してきたからなっと、これで大丈夫か?」


電「問題ないのです」


提督「では早速、出撃はどうすればいいんだ?」


電「出撃する海域と出撃させる艦隊を選んで、出撃します」


提督「なるほど、今はどこの海域に行けるんだ?」


電「鎮守府正面海域なのです」


提督「よし、ではそこに出撃だ。艦隊はさっき編成した第一艦隊でいいよな」


電「なのです!」


初雪「あの…ちょっといいですか?」


提督「どうした?」


初雪「いえ…その、提督は…ちゃんと研修は受けたんだよね?」


電「初雪ちゃん!司令官さんに失礼なのです!」


初雪「なんていうか…あまりにも知らなすぎる…?っていうか…目が見えなくても…運営の流れは把握してて当然…だと思う」


提督「ふむ、ごもっともだ。俺はちゃんと研修を受けてから着任した、ちゃんとした研修では無かったがな…」


初雪「どういうこと?」


提督「俺は目が見えないことは知らされているはずなのに見えないとわからないような説明ばかりされたんだ」


電「そんなの、まるで嫌がらせなのです!」


提督「まるでというか、嫌がらせだったんだろうな。盲目にもかかわらず好成績を残していた俺への嫉妬なのか、とにかく気に入らなかったのだろう」


初雪「上に報告すればいいんじゃないの?」


提督「証拠がない上に俺が得られる情報はこの耳だけだ。写真も録音もできないから圧倒的に不利、それに上に報告したところでメリットなんてないからな。やるだけ無駄だ。納得してくれたか?」


初雪「ん…」


提督「というわけで、俺は研修で得られる知識は全く持っていない。苦労をかけるが、どうか支えてほしい」


電「もちろんなのです!」


初雪「まぁ…頑張る」


提督「よし。それでは二人とも出撃準備だ。鎮守府正面海域へ出撃する」


電「第一艦隊、第一水雷戦隊、出撃です」


〜会敵予測地点A〜


電『敵艦隊と接敵なのです!』


提督「了解。戦闘体制に移れ!」


初雪「当たれ…!」ドーン


イ級「…」中破


イ級「…」ドーン


電「当たらないのです!」miss


電「魚雷装填です」ドーン


イ級「」轟沈


完全勝利S


電『戦闘終了なのです!』


提督「了解。一度撤退してくれ」


〜執務室〜


電「ただいま帰還したのです!」


初雪「…ただいま」


提督「二人ともお疲れ様。では補給してきてくれ。補給を終えたらもう一度集合してくれ」


艦娘「了解(なのです)」


〜艦娘補給中〜


提督「ふぅ……何をすればいいのか、一人で何ができるだろうか…しばらくは暇だな…ん?」


電の装備妖精(以降電妖精)「ほんとに行くの?」


初雪の装備妖精(以降初雪妖精)「確かめるべきでしょ!」


提督「誰だ?」


妖精「!」


提督「…妖精か?」


初雪妖精「へぇ…わかるんだ」


提督「なんとなくな。普通の人間が話す声とは少し違う、違和感を感じる声だ。なんていうか、頭の中に直接流れ込むような…」


電妖精「そんな風に聞こえてるんだ…聞いてる?」


提督「耳を塞いだら聞こえにくくなる…やっぱり耳で聞いてるんだな」耳から手を離す


初雪妖精「耳から聞いてるのに頭に流れてくるの?気持ち悪っ」


提督「その気持ち悪い声がお前らの声なんだからな?」


扉<コンコン


提督「入れ」


電「失礼します!なのです!」ガチャ


初雪「…失礼します」パタン


電「言われた通り集合しました。…妖精さんと話していたのですか?」


提督「あぁ。凄く違和感のある声だった」


初雪「…どんな声?」


提督「耳から聞こえてるのに、頭に直接流れてくるような声。二人にはどんな風に聞こえるんだ?」


初雪「…聞こえない」


電「私たちは話すと言うより、意思疎通に近いのです」


提督「てことはこの鎮守府で妖精とまとも(?)に話せるのは俺だけってことか」


初雪妖精「そういうことだね」


初雪「それで…なんで呼ばれたの?」


提督「そうだった、補給を済ませた二人にはもう一度出撃してもらう。次は進撃して、目標地点である会敵予測地点Cに向かってもらう。そして敵艦隊を撃破、鎮守府正面海域を開放してもらう。夜戦も許可する。確実に叩き潰せ」


電「司令官さんが司令官してるのです!」キラキラ


初雪「急にどうしたの…?」


提督「二人が出撃している間に学校で教わったことを振り返っていた。筆記はまだ難しいが艦隊の指揮ならば問題ない。士官学校を主席で卒業した提督の手腕を見せてやるよ。見えないけどな」


初雪妖精「あれ笑えると思って言ってるの?」


電妖精「そう言うことは思っても黙っておくものだよ?」


提督「…聞こえてるからな?」


艦娘「?」


〜会敵予想地点A〜


完全勝利S


初雪「明日から本気だす…から…!見てて…!」


羅針盤→C


電「なのです!」


提督『待て、まずは敵の編成を教えてくれ』


電「旗艦ホ級が一隻、イ級が2隻です」


提督『よし、ではまずホ級から優先して倒せ。昼のうちに倒せなければ夜戦で確実に仕留めろ』


電「了解なのです!」


省略


提督『昼のうちにホ級を小破、イ級一隻を轟沈、一隻を大破、こちらの被害は0か』


初雪「ホ級の盾になってた…戦術?」


提督『かもしれないな。向こうだって知性のない怪物じゃない。待ち伏せ不意打ち囮自爆、何をしてくるかわからん。十分気を付けてくれ。では夜戦に突入し確実に轟沈させろ』


電「了解なのです!」


我、夜戦に突入す!


電「命中させちゃいます!」ドーン


イ級「」撃沈


ホ級「…」ドーン


電「はわぁ!?…うぅ…恥ずかしいよぅ…」中破


初雪「提督…電が中破した」


提督『中破するとどうな…いや今はいい。電は回避行動を取れ。初雪、敵はホ級だけで間違いないか?』


初雪「うん…小破のホ級が一隻」


提督『よし、なら初雪も回避に専念しろ。相手の残弾が尽きたところを狙う』


初雪「了解…」


ホ級「…」ドン ドン


ザバーン ザボーン


初雪(電は射程外に逃がせた…けど、だんだん偏差を合わせてきてる…このままだとまずい…かも)


ホ級「…」ドーン ドーン カチッカチッ


初雪「!…そこ!」ドーン


ホ級「」撃沈


勝利‼︎S


初雪「はぁ…はぁ…つかれた…」


電「なのです…あれ?」ボロ


電「司令官さん、新しい仲間を発見したのです!」


提督『…えーっと、ドロップ艦ってやつか?出撃した海域で稀に発見される無所属の艦娘、建造以外に艦娘を入手…着任させる手段として教わった覚えがある』


電「なのです!」


提督『それで、誰が見たかったんだ?』


電『それほ帰還してから紹介するのです!』


〜執務室〜


漣「綾波型駆逐艦「漣」です、ご主人様。こう書いてさざなみと読みます…って、寝てるんですか?ご主人様?」


提督「悪いが、俺は目が見えないんだ。漣はたしか、連という時のしんにょうの点が二つでさんずいだよな」


漣「そうです!よく分かりましたねご主人様」


提督「まだ右目が見えてる時に漢検2級を取ってる。見えなくなった今じゃなんの意味もないがな」ハハッ


漣「冗談としては重いですよそれ…」


提督「なかなか難しいな…そうだ電、中破していたんだったな。入渠して補給を済ませて、あとは自由にしてくれ。初雪も、補給を終えたら自由にしてくれて構わない」


電「はいなのです!では入渠してくるのです」ガチャ パタン


初雪「…今日はもう…出撃しないの?」


提督「どうやら今の戦略では次の海域は難しいかもしれないからな。建造で新たに艦娘を着任させる」つ白杖


初雪「じゃあ…補給に行ってきます」ガチャ パタン


提督「漣、同行して手伝ってくれ。一人じゃパネルを操作できないんだ」カツカツ


漣「ほいさー!それで、何を狙うんですか?」ガチャ


提督「ありがとう。そうだな…とりあえず巡洋艦だな」パタン


見えないから

〜鎮守府廊下〜


提督「あっ…」カツカツ


漣「どうかしましたか?ご主人様」チョコチョコ


提督「いや、出撃中に電が中破したと聞いて、出撃中だから質問は控えようと思っていたんだが、中破したらどうなるんだと聞くのを忘れていた」


漣「も〜うご主人様はスケベなんですね〜」ニヤニヤ


提督「どういう事だ?」


漣「いいですか?深海棲艦との戦いは砲撃戦です。まともに命中すれば爆発の熱と衝撃で装甲はボロボロになります。艦娘にとっての装甲はその制服なので当然服はボロボロになります。ということは?」


提督「大変じゃないか!」


漣「でしょう?」


提督「制服の替えはあるのか?いや、そもそも制服も装甲だがら入渠したら元に戻るのか?というか入渠ってなんだ?破損した艦娘は入渠させることで元に戻ると聞いたが…入渠だろう?ドック…人がドックに入ってどうやって傷を治すんだ?」


漣「そうじゃないんだよなぁ…」


漣「では漣がご主人様に一から説明して差し上げましょう!」


漣「まず、艦娘にとってのドックはお風呂です。艦娘の傷を癒す特殊な湯船に浸かって傷を治します。そのことを入渠と言います」


提督「戦艦や空母は何時間も入渠すると聞いたが、のぼせないのか?」


漣「入渠のお湯には睡眠作用もあるので湯船に浸かればテレレレレテッテー♪ということです」


提督「ドラクエかよ」


提督「じゃあなんだ?艦娘は服を着たまま風呂に入るのか?」


漣「違います。服は入渠する時に湯船と同じ成分の水で選択する洗濯機に入れます」


提督「なるほどな」


漣「ってそうじゃない!」クワッ


提督「なんだ違うのか?」


漣「違う、そうじゃない」チガウチガウ


提督「じゃあなんなんだよ」


漣「艦娘はみんな美人で可愛いんですよ?そんな娘たちの服が裂けたり焼けたりしてはだけてるんですよ??興奮したりとかしないんですか?」


提督「そんなこと言われてもなぁ…俺にはお前らがどんな見た目なのかわからないし、はだけてようが見えないんだ」


漣「ぁ…」


提督「気にするな。でもそうか、艦娘はみんな美人で可愛いのか」


漣「見えないのが惜しいですか〜?」ニヤ


提督「あぁ…てことは、漣もきっと美人で可愛いんだろうな」


漣「えっ!?」ポッ


提督「だって艦娘はみんな美人で可愛いんだろう?なら漣もその内に入るじゃないか」


漣「いや、漣なんて、別にそんな、可愛いとかじゃ」モジモジ


提督「謙遜するな。声で分かる。漣はとても可愛い声をしている」


漣「っ…!ご、ご主人様はずるいです…」


提督「何がだ?」


漣「何でもないです!ほら、着きましたよ!」


〜工廠〜


漣「えっと、ご主人様はパネルを操作できないんですよね?」


提督「あぁ、ボタンやレバーならよかったんだがな。パネルだと正確な位置を押さないと間違いに気づくことも出来ないから混乱する」


漣「それで、巡洋艦でしたよね?」ポチポチ


提督「あぁ。材料の量は分からないから適当に頼む」


漣「了解!じゃあ250/30/200/30で建造しますね。何回建造します?」


提督「6隻編成できるようにしたいから、3回だ」


漣「はいはーい」建造開始


残り時間 01;00:00


漣「1回目は1時間、見事軽巡ですね!じゃあ次いきます」建造開始


残り時間 00:20:00


漣「ありゃ、20分。駆逐艦ですね」


提督「ちょっと待て、1回目の建造が終わってないよな」


漣「え?もう一つのドック使ったんですよ?」


提督「建造ドックって二つあるのか?」


漣「知らなかったんですか?あぁまぁ見えませんしそうですよね」


提督「よくお分かりで」


漣「それで、どうしますか?高速建造材使いますか?」


提督「えーっと、建造を早めるバーナー?みたいなものだったか?1時間の方に使ってくれ」


漣「了解です!」つ高速建造材


ボォォォォォォォォ


提督「なんかすごい音が鳴ってるんだが…」


漣「まぁ、船を作ってるんだし、これくらい普通じゃないですか?」ポチッ


提督「そういうもんかな…?」


パァァァァァァァァァァ


球磨「クマー。よろしくだクマ。寝てるクマ?」


漣「かくかくしかじか」


球磨「まるまるクマクマね。いろいろ大変かもだけど、よろしくクマー」


提督「よろしく。クマ」


漣「んじゃ3回目行きますねー」建造開始


残り時間 01:00:00


提督「クマの漢字は、球磨川の球磨で合っているか?」


球磨「そうクマ。提督は漢字できるのかクマ?」


提督「漢検二級を持ってる」


提督漣「「まぁ、見えないけどな」」


漣「だと思いました」ニコ


球磨「息ぴったりだクマ」


漣「でしょう♪」


提督「持ちネタが…」アゼン


提督「…それで、球磨はこの後どうする。今日はもう出撃はしないつもりだが、このままここにいるか?」


球磨「うーん…今建造されてる二人が気になる所クマ。でも鎮守府を見て回りたい気持ちもあるクマ」


提督「鎮守府か…そういえば俺もまだ全体を把握できてなかったな。漣、建造は終了してもボタンを押さない限りは着任しないのか?」


漣「そうですよ?」


提督「なら一旦ここは後にして、鎮守府を見て回ろうか。見えないけどな」


漣「…(今のはちょっと良かった…かも…いやない)」


球磨「…あ、ここ笑う所だったクマ?」


提督「あーうん。しばらくこのギャグは控えておこう」


〜執務室〜


提督「漣は一回来てるがもう一度説明する。ここが執務室だ。冷蔵庫は占領しなければ自由に使ってくれて構わない」


提督「その辺に扉があると思うんだが、そこが俺の私室だそうだ、まだ一度も入っていないから中は知らん、そして執務室しか説明できる部屋がない。以上」


球磨「ダメダメクマ」


漣「まぁこれから覚えていけばいいだけですし、漣もサポートするので頑張りましょう!ご主人様!」


提督「これは頼りになるな、よろしく頼む」ニコッ


漣「‼︎」ドキッ


球磨(あー…これは脈アリクマ)


球磨「そういえば提督は今までどうやって食事してきたクマ?目が見えないと料理も出来ないはずクマ」


提督「それはな、大将にスカウトされてから士官学校に通って一人暮らしを始めて、その時に住んでいた寮の隣の部屋にいた同期の奴に料理してもらっていたんだ」


提督「朝飯は仕方ないから食わずに、昼飯と夕飯はそいつに作ってもらって食わせてもらっていた」


漣「女の人ですか!?」クワッ


提督「あぁ。世話焼きなやつで、一人で食えるって言ってんのにあーんとか言って食わせてきた。確かあいつもどこかの鎮守府に着任したと聞いたが…まぁあいつの性格なら向こうで楽しくやってるだろ」


漣「そう…なんですね…」シュン


球磨「(うわぁ見るからに落ち込んでるクマ…提督も見えないから気づかないクマ、ここは球磨がフォローするしかないクマ!)それで、提督はその人のことどう思ってるクマ?(あ、これ下手したらトドメ刺すやつクマ。お願いだからなんとも思ってないで欲しいクマ!)」


提督「んー…面倒見がいい優しいやつなんだなと思ってる。提督じゃなくて保育士とか目指せば良いんじゃないかと思ってる、とか」


球磨「ふーん、そうかクマ」


漣「!」パァ


球磨(わかりやすいクマ…見えてない提督にはわからないと思うけどクマ)


提督「って、こんな話してる場合じゃない。早く鎮守府の中回るぞ」


扉<コンコン


提督「ん、入れ」


電「入渠終わったのです!」ガチャ


球磨「…そういえばこの鎮守府にいる艦娘のこと聞いてなかったクマ」


提督「じゃあ移動しながら話すか。電も来るか?」


電「はいなのです!」


〜食堂前〜


電「地図によるとここが食堂なのです」


提督「食堂か…そういえばまだ何も食べていなかったな」


漣「ちょうどいいですし食べましょう!漣、実は料理できるんです!」


提督「…ほんとに頼もしいやつだな」


球磨「いいから入るクマ」ガチャ


提督「ん、すまん」


初雪「…提督とみんな…」


電「初雪ちゃん、食堂にいたのですか?」


初雪「うん…いろいろ見てたらお腹すいて…ちょうど食堂の前通ったから…何か食べようと思って…その人は?」


球磨「クマー。球磨だクマ。よろしくクマー」


初雪「初雪…です。よろしく」


???「あら?あなたがここに着任した提督さんですね?」


提督「そうだが、誰だ?」


間宮「給糧艦の間宮と言います。あなたのことは大将さんから聞いていますよ」


提督「…給糧艦?てことはなんだ?料理とかしてくれるのか?」


間宮「はい。私は皆さんのために美味しい料理をお作りします♪」


電「…?間宮さんってある程度の戦果と階級がないと配備されないと聞いたのですが…」


間宮「はい。他の方の鎮守府ではそうですが、士官学校を主席で卒業した提督さんには早期に配備されるようになっているんです」


間宮「それに提督さんは大将のお墨付きですから。「そもそもあいつを軍に引き込んだのは俺だ。責任者として、少しは楽させてやるべきだろ。それに、あいつは一人じゃ飯も作れねぇから尚更必要だろう」だそうです」


提督「父親かよ。まぁいい。それより、ちょうどいいから、夕飯を食べてから建造中の艦娘のところへ行くか」


電「電もお腹がすいたのです」


間宮「それではお夕飯をお作りしてきますね♪」


〜5分後〜


間宮「お待たせしました!サンマの塩焼き定食です」


提督「まさに和食って感じだな。いい匂いだ」


電「美味しそうなのです!」ジュルリ


初雪「うん、すごく美味しそう…」キラキラ


漣「着任早々こんなご飯頂いちゃってもいいんですかね!」ジュルリ


球磨「同感だクマ」ジュルリ


提督「まみやが来てから着任する艦娘だってあるんだろ?なら自分達は幸運だと思うべきだろ」


間宮「提督さんのサンマは既に骨を抜いてあるので安心してくださいね」


提督「助かる、ではさっそく」


全員「いただきます!」


電「とっても美味しいのです!」パクパク


初雪「〜♪」パクパク


球磨「うっま!…クマ」パクパク


提督「ん…?俺の箸はどこだ」ワサワサ


漣「はい、ご主人様♪あーん♪」


電「!⁉︎」


初雪「!」パクパク


球磨「!」


間宮「あらあら♪」


提督「いや、一人で食えるから大丈夫だぞ」


漣「ダメです。お味噌汁もあるから危険です」


提督「慎重に食べるから問題ない」


漣「それでも万が一のことがあってはいけないので、ここは漣が食べさせてあげます」


初雪「…要介護提督」ボソッ


球磨「くふっ…げほっげほっ…ふふふ」クスクス


電「球磨さん!大丈夫ですか!?」


提督「はぁ…まぁいいか」アーン パク


ーーー10分後(間宮の漢字は電は聞きました)


電「お腹いっぱいなのです」


初雪「おいしかった…」


提督「ご馳走様でした。電、今何時何分だ?」


電「19:48なのです」


提督「…建造終了まだ時間があるな」


間宮「もう鎮守府全体は見たんですか?」


提督「行っていないのは酒保と俺の自室だけだ。というか、そこ以外は行く必要がないんたよな、見えないから」


漣「でも場所の把握はしておいた方がいいんじゃ?」


提督「まだ初日だぞ、急いで覚えなくても、いつのまにか覚えてるものだ」


球磨「でも寮には行っておいた方がいいんじゃないかクマ」


初雪「…演習場も大事だと思う」


電「倉庫も行っておくべきなのです!」


提督「結局全部回る羽目になるやつじゃないか?やめだやめ、今日は酒保と自室だけでいい。演習場も寮も倉庫も明日でいい」


球磨「じゃあ先にどっちに行くクマ?」


提督「先に酒保に行くぞ。自室に全員で行っても意味ないだろ、それじゃあ間宮、ありがとうな」


間宮「またいらしてくださいね〜♪」


〜酒保〜


電「そういえば、何で酒保に来たのですか?」


提督「研修先の鎮守府で酒保に行った時に、工作艦の明石って艦娘といろいろ話をしていてな、それでどの鎮守府の酒保にも明石はいると聞いて、鎮守府内をバリアフリーにしてもらえないか聞こうと思ったんだ」


漣「あぁ、確かに鎮守府って手すりとか無いですもんね」


???「なるほどなるほど。わかりました!その依頼引き受けましょう!」


提督「…その声は明石か」


明石「正解♪はじめまして!工作艦、明石です!正式な着任ではないので作戦には参加しませんが、必要なものがあれば私が仕入れておきますので気軽にご相談ください!」


電「よろしくお願いします!なのです!」


初雪「…ゲームとか仕入れれる?」


明石「旧型から最新機種まで大丈夫ですよ」


初雪「iPhone12の128GBと高性能ノートPC仕入れといてください」


明石「今週中に入荷しておきますね。それで提督、鎮守府内のバリアフリー化ですね?」


提督「全体じゃなくていい。鎮守府の出入り口、執務室から食堂、工廠、酒保までの廊下と演習場を頼みたい」


明石「了解です!それなりの料金らかかりますが、よろしいですか?」


提督「経費で落ちるか?」


明石「んー多分大丈夫でしょう!大淀さんに聞いてみてはどうでしょうか?」


提督「おおよど?誰だ?」


電「大淀さんは、大本営から任務を受けとり提督に知らせて、任務の完了報告を大本営へ知らせる方なのてす。いわば大本営との仲介役なのです。他にも会計や通信士のお仕事をしているのです」


提督「なるほど。では経費で落とせたらおおよどから明石に伝えておくよう言っておく」


明石「了解しました!」


提督「ん、そういやおおよどはどこにいるんだ?」


初雪「大淀さんなら、通信指令室にいた」


提督「ん、そうか。なら建造中の艦娘の着任が終わったら通信指令室に行こう。初雪、案内してくれ」カツカツ


初雪「わかった」


提督「それじゃあ明石、また今度」


明石「はい!足元気をつけてくださいね」


〜工廠〜


提督「建造は終わっているか?」


漣「1時間の方は後3分です。どうしますか?先に20分の方開けますか?」


提督「ん、そうしてくれ」


漣「はい!」


提督「…開けるってなんだ?艦娘はカプセルか何かに入ったるのか?」


電「気にしなくていいのです」


提督「…そうか」


パァァァァァ


曙「特型駆逐艦「曙」よ。って、こっち見んな!このクソ提督!」


提督「見てないし、見えてないんだが」


曙「はぁ?って、なんで目閉じてるのよ!ちゃんとこっち見なさいよ!」


提督「どっちだよ」


漣「やっほーぼのたん!」


曙「ぼのたん言うな!てか、漣いたの?」


提督「なんだ、知り合いか?」


漣「同じ綾波型の姉妹艦です!曙が8番艦で漣が9番艦です」


曙「制服同じなんだから見ればわかるでしょ?って、だから!何で目閉じてるのよ!ちゃんと目を開けなさいよ、このクソ提督」


提督「俺は目が見えなんだよ。だから見たくても見れないんだ。すまないな」


曙「ぁ…いや、別にそんなつもりで言ったわけじゃないし、そう言う理由があるなら仕方ない」


提督「気を遣わせてすまない」


曙「謝らなくていいっての!」


漣「ご主人様ご主人様!」クイクイ


提督「ん?」


漣「ぼのたんは執務が得意なんですよ、きっとご主人様のお役に立つんじゃないですか?」


提督「そうなのか?実に助かる。では執務の時は曙に手伝いを頼むよ」


曙「仕方ない。仕事が遅れて溜まるのもごめんだからやってあげる」


提督「ありがとう」ニコッ


曙「!…ふ、ふんっ!」


漣「」ドキドキ


電(司令官さんが普通に笑ったのです)


球磨「いい笑顔クマ」


提督「そうなのか?」スッ


球磨「そうクマ。というか、提督ってあんまり自然に笑わないクマ」


提督「結構笑っている方だと思うが」


球磨「作り笑い感があるクマ」


提督「…まぁ、笑えるようなことなんてないからな…」


球磨「失言だったクマ」


提督「気にするな。それよりもう一人の方だ」


電「待ってたのです!」ポチッ


パァァァァァ


青葉「ども、恐縮です、青葉ですぅ! 一言お願いします!」


提督「…よろしく?」


青葉「はい!よろしくお願いします!」


球磨「騒がしいのが来たクマ」


青葉「おや?なぜかは知りませんが大勢でお出迎えされてますね。皆さんお写真いいですか?」パシャパシャ


球磨「許可する前に撮るなクマ!」クマー!


青葉「司令官も一枚お願いします!ってあら?司令官、目を開けてほしいんですが…」


提督「悪いが俺は目が見えないんだ」


青葉「ということは、耳がよかったり鼻が効いたりするんですか?」パシャ


提督「人より耳はいいな。あと、記憶力もいい方だ」


青葉「ほうほう、司令官は耳が良くて記憶力もいい、と」


電「あと、漢検2級をもってて字が綺麗なのです」


球磨「見えないのに字が書けるのかクマ?」


提督「見えなくなってからめちゃくちゃ練習したからな」


漣「そして笑顔が素敵です!」


青葉「ふむふむ。え、それだけですか?」


提督「そりゃ着任初日だからな」


青葉「あーなるほど。だからオールスター歓迎だったんですね。さしずめ鎮守府見回りの最中とかですかね?」


提督「察しがいいな」


青葉「はい!ところで、先程から後ろで寝てる方はどなたですか?」パシャ


電「初雪ちゃんなのです」


初雪「んぁ…寝てない、大丈夫」フワァ


提督「まぁ飯食ったばかりだからな。眠いなら休んでいいぞ、出撃もしたし疲れてるだろ」


初雪「ん…寝る。ありがと。あ、通信指令室は執務室の左側、廊下からも出入りできるけど、執務室とドアで繋がってる」ウトウト


提督「ありがとう。ちょうどいい、お前らも寮に行って自分の部屋決めておけ。明日は全員で出撃だ、しっかり休んでおけ」


提督「あー、電。曙とあおばを食堂と入渠に案内してくれ。球磨は初雪を寮まで連れて行ってやれ、途中で寝そうで心配だ」


提督「漣は俺と同行してくれ。通信指令室と俺の自室までの案内を頼む。では解散」


艦娘「了解!」


〜鎮守府廊下〜(青葉の漢字は本人に聞きました)


漣「つきました!」コンコン ガチャ


提督「…ここか」


大淀「お待ちしておりました。提督、通信娘として配属されている大淀です」


提督「挨拶が遅れて申し訳ない。本日より着任した提督だ。よろしく頼む」


大淀「はい。提督は目が見えないとお聞きしています。任務関係の大体は私に任せていただいて構いませんよ」


提督「ん、そうか。ありがとう、助かるよ」


大淀「それで提督、完了した任務の報酬の書類が届いておりますので、漣さん。代わりに確認をお願いします」


漣「はい」書類確認中


提督「…任務なんて受けた覚えはないんだが、あらかじめ受けておいたのか」


大淀「えぇ、完了するであろう任務をあらかじめ受けていました」


提督「明日からは1日の予定を放送で話すつもりだ。その予定に合わせて任務を受けてもらいたいんだが、構わないか?」


大淀「了解しました!では明日からまた、よろしくお願いしますね」


提督「…」コク


漣「書類の確認終わりました!」


提督「ありがとう。それでは失礼する」


大淀「はい自室に行くのでしたらこちらの扉から執務室へ移動できますよ」


提督「漣、案内してくれ」手を差し出す


漣「はい!」手を握る


大淀「ではまた明日」


提督「あぁ」ガチャ パタン


〜執務室〜(大淀の漢字は漣から聞きました)


提督「はぁ…疲れた」グッタリ


漣「今日はもう休みますか?」


提督「あぁ。そうする。部屋まで連れて行ってくれ…」


漣「ほいさっさー」


〜提督自室〜


提督「とりあえずベットまで頼む」


漣「はい!…あれ?何か紙が置いてありますね。「お前がいた寮と内装を同じにしておいたぞ。感謝は1ヶ月後の懇親会で構わねえ」って書いてありますね」つ紙


提督「多分大将だ。これは素直に感謝しておこう。懇親会は行きたくないんだがなぁ…」


漣「会いたくない人でもいるんですか?」


提督「まず茜、俺の世話をしてたやつなんだが、あいつには会いたくない」


漣「どうしてですか?」


提督「あいつのことだ。俺を見るなり心配事の質問攻めにされるだろう」


提督「次に会いたくないのは、俺を勝手にライバル視してるらしい善。あいつもどうせ俺に近況で自慢してくるだろう…面倒くさい」


漣「ご主人様って結構人気者でした?」


提督「さぁ?俺自身自覚してないからわからんが、悪い意味で目立っていたのはわかった」


漣「どう意味ですか?」


提督「簡単な話だ。障がい者の俺が成績優秀で同期の人気元たちと中がよかったら気に入らない奴も多いわけだ。中学の頃ほどではないが、いじめを受けていたな」


漣「そんな…」


提督「いいんだよ。いじめなんてほっておけば勝手に落ちこぼれる。そんな奴らに構ってられるほど俺は暇じゃなかった。そのおかげで主席にもなれたし」


提督「終わったことを気にしたって何にもならない。だから漣も別に気にしなくていいぞ。それじゃあ、漣ももう休んでいいぞ」


漣「…はい。それではご主人様、また明日」ガチャ


提督「あぁ。また明日な」


そして1日目は終わりを迎えた。


提督の自室について補足、アパートの一部屋位の大きさに、作業用のデスク、ベッド、テレビ、タンスがあって、ユニットバスがついている。


2日目


提督「ふぁ……ぁ…眠い。よし、起きよう」


扉<コンコン


漣「おはようございます!ご主人様!」ガチャ


提督「漣か。どうした?というか、今何時か教えてくれないか?」


漣「今はマルゴーマルマルです!ご主人様!お着替えを手伝いに来ました!」


提督「…は?」


曙「ちょっと漣!?入室許可が降りてからはいりなさいよ」


提督「曙もいるのか。二人してどうしたんだ?」


曙「あんた目が見えないんでしょ?なら手助けが必要じゃない。だから私が手伝いに来てやってんのよ。感謝しなさいよね」


提督「(頼んでない、っていうのは野暮か)ありがとう、だが自分のことは一人でなんとかなる。気持ちだけ受け取るよ」


曙「あっそ。じゃああたしは朝食作ってくるから、さっさと着替えてよ、このクソ提督」ガチャ


提督「…それで、漣は行かないのか?」


漣「さっきも言いましたよ?漣はご主人様の着替えをお手伝いするために来たんです」


提督「…(あれ、俺さっき自分のことは自分でできるって言わなかったか?)」


〜食堂〜


漣「ご主人様!あーん」


提督「…」


球磨「朝っぱらから何を見せられてるクマ」


青葉「漣ちゃんはいつからアレなんですか?」


初雪「知らない…球磨さんは何か知らないの?」


球磨「知らないクマ。球磨が着任した時から多分アレクマ」


初雪「昨日…出撃が終わってから工廠に行くまでに何かがあった…?」


球磨「そう考えるのが普通クマね」


提督「…」


曙「ほら!ちゃんと食べろクソ提督」


青葉「漣ちゃんはともかく、何で曙ちゃんもあっち側なんですかね?」


電「司令官さんは、目のことは気にしなくていいって言ってたけど、曙ちゃんはけっこう気にしてる…とかなのです?」


青葉「きつい言葉のわりに真面目で優しい娘なんですね」


球磨「模範的ツンデレクマ。提督!朝礼に遅れるからさっさと食べるクマ!」


提督「…はぁ」パク


〜執務室〜


提督「本日の予定を説明する。まずマルハチマルマルより南西諸島沖へ出撃し、敵艦隊を撃破。しかし目標は海域の解放ではないため、大破が一人でも出れば即帰投せよ」


電「実戦での練度向上ということですか?」


提督「そうだ。ようやく6人編成にできたとは言え、未だ実践経験は無し、連携も全くできない状態だ。だから今日はしっかり連携が取れるようになることを目標として出撃してくれ」 


艦娘「了解!」


〜南西諸島沖〜


羅針盤→B


電『弾薬を入手したのです』


提督「…どこから?」


電『流れてきた?』


提督「そんなもの使っていいのか?」


初雪『資材不足な今の戦況じゃ…漂流物でもなんでも使う気でいないとやっていけない』


球磨『それに、妖精たちの謎技術を持ってすれば鉄屑も鋼材に変身するクマ。何の問題もないクマ』


提督「気にするほうが負けなのか…」


〜南西諸島沖 会敵予想地点C〜


電「敵艦隊と遭遇。編成はロ級一隻、イ級2隻なのです」


提督『了解、各自敵と味方の位置を常に把握しておけ。めったにないとは思うが、孤立や単独行動は絶対にするな。最低でもペアで行動しどちらかが被弾してもすぐにカバーできるようにしろ』


青葉「これは当然のことですよねぇ」


球磨「お前が一番危ないクマ」


青葉「えぇ!?」


漣「ぼのたんも単独行動はダメですよぉ〜?」


曙「わかってるっつーの!てか、漣こそ勝手なことしたらクソ提督に怒られるわよ」


漣(提督の怒ってるところも見てみたいなぁ…)


曙「…聞いてんの?」


提督『お前たち戦闘に集中しろ』


〜省略〜


勝利‼︎S


球磨「意外と優秀な球磨ちゃんって、よく言われるクマ」


曙「…油断した」小破


球磨「敵が一隻だからって突っ込んだらダメクマ。窮鼠熊を噛む、クマ」


初雪「それ…猫」


球磨「窮鼠多摩を噛むクマ?」


青葉「確信犯じゃないですか」


電「そもそも熊の時点で、確信犯なのです」


提督『球磨の言う通りだ。戦場でほ何が起こるかわからない。作戦終了後に墜とし損ねた敵艦載機が爆撃、駆逐艦一隻が轟沈したと言う記録も残っている』


漣「帰るまでが遠足と言う訳ですね」


提督『その通りだ。消して油断することなく帰ってこい』


艦娘「了解」


〜執務室〜


電「艦隊、帰投したのです」


提督「うむ。では補給して、曙は入渠、他は次の出撃まで待機」


曙「し、仕方ないわね」


漣「じゃあ漣は大淀さんに完了した任務がないか聞いてきますね」


初雪「酒保でコーラ買ってくる」


青葉「私は撮った写真の確認してますねー」


提督「お前は戦闘中に何してんだ」


ーーー数分後


提督「では2度目の出撃に行ってくれ」


曙「次はさっきみたいなヘマはしないっ」


提督「いい心掛けだ。これなら心配はいらないな」


電「それでは行ってくるのです!」出撃


〜艦隊出撃中〜


大淀「提督、今宜しいですか?」


提督「あぁ。どうした?」


大淀「提督宛に演習の申請が来ています」


提督「演習だと?誰からだ」


大淀「呉鎮守府の善提督と言う方からです」


提督「………」


大淀(うわ、凄く嫌そうな顔)


大淀「…お知り合いですか?」


提督「…同期だ。俺を勝手にライバル視してたやつなんだが、どうせまた俺との勝負だろう…」


大淀「それで、受けるんですか?演習」


提督「うーん…まぁ、今日の出撃の成果も見たいし、受けてやるか…ん」


電『敵艦隊、見ゆ!なのです』


提督「編成は?」


〜南西諸島沖 会敵予想地点A〜


電「ヘ級が一隻とイ級二隻なのです」


提督『旗艦は最優先で沈めろ。向こうにとっても旗艦を失うのは大打撃になる。統率が乱れたところを雷撃しろ』


艦娘「了解!」


球磨「って言っても、庇われるのがオチクマ」


曙「いいんじゃないの?庇ってくれたら確実に当たるじゃん。好都合だ」


球磨「とりあえず旗艦を狙えば良いってことクマ。行くクマ!」


〜省略〜


完全勝利‼︎S


漣「無傷!」


曙「手応えないな」


提督『練度が上がっている証拠だな』


電「提督!ドロップ艦を発見したのです!帰還しますか?」


提督『いや、お前たちはそのまま進撃してくれ。ドロップした艦にはここの座標を伝えてくれ』


電「了解なのです」


球磨「ここがうちの座標クマ」


???「わかったわ!」


球磨「気をつけてクマー!」


青葉「では進撃しましょうか!」


羅針盤→E


〜艦隊移動中 執務室〜


扉<コンコン


提督「入れ」


雷「雷よ!かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわねっ!」ガチャ


提督「雷と書いていかずちと読むってことか。提督だ。これからよろしく頼む」


雷「来る途中に電に聞いたわ!司令官は目が見えないのよね?それならいーっぱい私に頼っていいのよ!」


提督「助かる。では早速頼みたことがあるんだが、いいか?」


雷「構わないわ!なんでも頼ってちょうだい!」


提督「うむ。では食堂の間宮におむすびを作って欲しいと伝えてくれ。そしてここまで運んできて欲しい。頼めるか?一人じゃ時間がかかる」


雷「いいわ!さっそく行ってくるわね!」ガチャ パタン


提督「…元気だな」


ツー ツー


電『敵艦隊、見ゆ!敵編成ヘ級ホ級共に1隻、イ級3隻なのです!』


〜南西諸島沖 会敵予想地点E〜


提督『そこは…敵主力艦隊か。2人1組で行動、散開しろ』


艦娘「了解!」


曙「球磨さん!そっちにホ級行ったけど勝てるわよね!」


球磨「楽勝クマ?そっちにはイ級が2隻向かったクマ!そっちはそっちで片付けてボスを各個撃破クマ!」


球磨「青葉。こっちのホ級を迎撃しつつヘ級も引き付けることはできるクマ?」


青葉「お任せください!こっち向いてくれないと顔が取れませんしねぇ」パシャパシャ


初雪「こっちもう終わった」


イ級「」撃沈


電「電たちは曙ちゃんの援護に行くのです!」


曙「援護なんて、いらないっつーの!」ドーン


イ級1「」中破


イ級2「」ドーン


漣「ぼのたん危ない!」ドカーン


曙「ちょっ」


漣「主砲で受けたから問題なし!もう撃てないけど…」小破


電「大丈夫なのです?」


漣「見ての通りです」


初雪「…油断大敵」ドーン


イ級2「」大破


曙「わかってる!…悪かったわよ」


漣「わかればよろしい」シュバッ 魚雷投射


イ級1「」撃沈


漣「それじゃ、何もできないので下がりますね」


電「はいなのです!」


曙「あんたの分はわたしがきっちりやっておくから」


漣「りょーかーい」


球磨「青葉、駆逐たちはもう終わったらしいクマ。こっちもさっさと終わらせるクマ」ドーン


ホ級「」中破


青葉「はーい」パシャ ドーン


ホ級「」撃沈


青葉「残るはヘ級だけですね」パシャ


球磨「…そんなに写真撮ってどうするクマ?」


青葉「新聞にするんですよ。ここでこういう戦闘があったという記録をみんなに知らせるんです。情報共有は基本ですからねぇ。…まぁ、それだけが理由じゃないんですが」


球磨「?」


青葉「さて!さっさとぶっ潰しますよ!駆逐達に魚雷投射の指示お願いします!私は写真撮ってくるので!」


球磨「ちょっ待つクマ!もう、電!青葉が注意を惹きつけるクマ。その間に魚雷投射だクマ!」


電「了解なのです!球磨さんはどうするのですか?」


球磨「球磨は青葉の援護クマ。単独行動は許さないクマ。曙みたいになるクマ」


曙「…は?」


球磨「それじゃあよろしくクマ!」


曙「ちょっとまって、それどういうこと!?」


漣「こりゃしばらくこのネタでいじられますねぇ」ニヤニヤ


曙「無能は黙ってて」


漣「うわ辛辣」


省略


勝利S‼︎


漣「状況終了。みんな無事ですか?」


曙「なんもしてないあんたが言うな!」


漣「守ってもらった恩を忘れたんですかぁ??」


曙「」イラッ


球磨「んじゃ帰るクマ」


電「みなさん警戒を忘れないでくださいね」


〜執務室〜


扉<コンコン


提督「入れ」


雷「司令官!おにぎりを持ってきたわ!」バーン


提督「扉は優しく開けろ。悪くなる」カキカキ


雷「ごめんなさい。次からは優しく開けるわ!」


提督「ん。そうしてくれ」


雷「ほら司令官、あーん」つおにぎり


提督「お前もか…お前もなのか…」頭を抱える


電「ほら!ちゃんと食べないとだめよ!」


提督「1人で食べれるから大丈夫だ」手を出す


雷「そう?わかったわ」おにぎりを渡す


提督「はぁ…」パクパク


ツー ツー


電『作戦終了なのです。これより帰還するのです』


提督「…」モグモグ ゴクン


電『司令官さん?』


提督「…了解した。気をつけて帰ってこい」


電『ないなのです…何か食べてましたか?』


提督「あぁ。おにぎりをな。お前達の昼食の用意もさせておこう、期待して帰ってきてくれ」


電『了解なのです!』


提督「雷。悪いんだが、もう一度食堂に行って間宮に6人分の昼食を作ってもらうよう言ってきてくれないか?」


雷「私に任せて!それじゃあ行ってくるわ!」ガチャ パタン


提督「…ちゃんと優しく開けたな。たった二日で賑やかになるもんなんだな…」


〜鎮守府 港〜


漣「とうちゃーく!さぁさぁご飯が待ってるぞー!」


初雪「ごはん…!」


球磨「鮭がいいクマー」


曙「今は海魚とか魚介が少ないから川魚ばっかりね」


球磨「でも昨日は秋刀魚だったクマ。養殖クマ?」


曙「秋刀魚の洋食は難しいからそれはない。ていうか、春なのに秋刀魚って獲れるの?」


球磨「謎クマ…」


青葉「それよりお二人とも、置いてかれますよ?」チョイチョイ


漣「ハンバーグに500円賭ける!」


電「カレーに、えーと…100円なのです!」


初雪「…オムライスに300」


青葉「仲良いねぇ」


球磨「元気だった頃が懐かしくて涙が出るクマ…」


曙「あんたまだ生後1日でしょ」


青葉「大人でもないですしねぇ。中3くらい?」


曙「中1くらいじゃないの?」


球磨「間をとって中2クマ。ていうかもうみんな行っちゃったクマ!急ぐクマ!」


曙「あんたがくだらないこと言ってるからでしょ!」


球磨「事の発端は曙クマ。責任転換はやめてほしいクマ」


曙「はぁあ!?」


青葉「今喧嘩しないでくださいよ!」


ー執務室ー


扉<コンコン


電「ただいまなのです!」ガチャ


提督「ん、無事に戻ってこれてなによりだ。電1人か?」


球磨「球磨もいるクマー」


提督「他のみんなはどうしてる」


球磨「漣は入渠クマ。大した怪我でもないから多分すぐ戻ってくるクマ。後のみんなは食堂クマ」


提督「そういえば主砲が壊れたらいしが、装備妖精は大丈夫なのか?」


漣妖精「ピンピンしてる」


提督「そうか、よかった。さて、全員揃ってから話すつもりだったが…球磨、後でお前からみんなに伝えておいてくれ」


球磨「何クマ?」


提督「まず、前回の出撃で南西諸島沖の攻略が完了し、次の海域への進軍許可が降りている。だが次の目標海域である製油所地帯沿岸では敵戦艦の目撃情報がある。今の艦隊では重巡の青葉以外では相手にならないだろう」


球磨「…たしかにそうクマ。多少練度が上がったとは言え所詮は実践経験2、3回の素人クマ。今の戦略で戦艦に挑んだところで返り討ちクマ」


提督「ああ。そこでだ… ん(コンコン)…入れ」


漣「漣、入渠終わりましたー!」ガチャ


雷「司令官!みんなの食事が終わったから連れてきたわ!」


曙「急に連れてこられたんだけど」


初雪「食べた後に走るの…きつい」


青葉「食べ終わったら急につれてこられたんですが…」


提督「(頼んでないんだが…)まぁいいか、むしろ都合がいい。ありがとう雷」


雷「えへへ…もっともーっと!私に頼っていのよ!」


提督「……え…っと、そうだ。皆の活躍のおかげで無事に南西諸島沖を攻略し、次の製油所地帯沿岸への進軍許可が降りた。しかし、そこには敵戦艦がいるらしく、今の我が艦隊では戦力、練度共に不足していると考えられる。そこで明日、他鎮守府と演習を行いたいと思う」


電「演習ですか」


提督「ああ、大淀、説明してくれ」


大淀「はい。皆さんが出撃している間に提督宛に演習申請がありました。相手は呉鎮守府の善提督という方です」


漣「善って…あの自称提督のライバルの方ですよね」


提督「よく覚えてたな。そうだ」


曙「そいつってクソ提督と同期なんでしょ?着任2日まで勝負ふっかけてくるとかバカじゃないの?」


提督「あいつは俺に執着していること以外は優秀だ。相手として不足はないだろう。異論はないか?」


艦娘「…」


提督「ん、では大淀、さっそく善提督に演習の件を伝えてくれ。場所は悪いがこちらに来るように、時間はヒトヨンマルマル。昼食はこちらで用意すると伝えてくれ」


大淀「了解しました」


提督「予定は今言った通りだ。みんなもそのつもりで頼む」


艦娘「了解しました!」


提督「では午後の出撃に向かってくれ」


〜南西諸島沖 会敵予想地点B〜


曙「…あ、弾薬」


漣「でた謎弾薬」


電「近くに補給所や倉庫があって、それが襲撃された、とかですかね?」


曙「それで弾薬が流れてきたと。筋は通っているわね」


球磨「あくまで仮定クマ。真実は謎のままクマ」


〜南西諸島沖 会敵予想地点B〜


漣「ねぇねぇ電ちゃん」


電「戦闘中なのです」ドンドン


漣「2度目3度目と会敵予想地点って変わってないじゃん?てことは予想地点じゃないんじゃないかなーと思ってさ」


電「言いたいことはわかったのです。でも今はやめて欲しいのです」ドンドン


漣「後からじゃ忘れちゃうかもじゃんっと」ドン


ロ級「」大破


漣「それでさ、次からは一度行った海域は予想つかなくて良いんじゃないかなーって」


電「…わかったのです。でも戦闘中の不要な会話はきっちり司令官に報告させて貰うのです」ドーン


漣「ちょっ」


ロ級「」轟沈


初雪「1日に3回も出撃…だるい」


曙「ほら、さっさと球磨さんたちの援護いくよ!」


ロ級2「」轟沈


球磨「その必要はないクマー」


へ級「」中破


青葉「はいはーいこっち向いてー」パシャ ドーン


へ級「」ボカーン 轟沈


青葉「はい。カメラ目線いただきました!」


球磨「んじゃ帰るクマ」


電「あっ、ちょっと待って欲しいのです」


新しい仲間を発見しました!


〜鎮守府 執務室〜


若葉「駆逐艦、若葉だ。提督の目については聞いている」


提督「そうか。よろしく頼む」


若葉「ああ」


提督「…」


若葉「…」


漣「なんかもっと喋れやい!」


提督「他に何か話すことはあったか?」


若葉「いや、ない」


提督「…」


若葉「…」


電「あ、あの…若葉さんに鎮守府の案内をするのはどうですか?」


提督「ん、そうだな。雷、いるか?」


雷「なに!私に何かお願い?いいわ!私を頼ってちょうだい!」


提督「新たに着任した若葉に鎮守府内の案内を頼みたい」


雷「わかったわ!それじゃ若葉!私についてきて!」ガチャ


若葉「わかった。それでは失礼する」パタン


提督「さて、さっきは忘れてしまったが皆は補給に行ってくれ。補給が終わり次第本日の予定変更の話をする」


電「着任二日目なので間違えることだってあるのです」


曙「そういうちょっとしたミスが大事に繋がるんだから、ちゃんとしてよ」


提督「ごもっともだ。同じミスはしないと誓おう」


球磨「じゃ補給いってくるクマー」ガチャ


初雪「補給があるってことは…また出撃?」


曙「出撃がなくても補給はするものでしょ。いつでも万が一に備えるのが軍人でしょ」


漣「怖いこと言わないでくれませんか!?それフラグって言うんですよ!?」


曙「あんたちょっと黙っててくれない?」


電「戦闘中の件、忘れてないのです」


漣「ごめんなさい調子に乗ってました」パタン


提督「?…何かあったのか?」


漣「ヴェッマリモ!」オンドゥル


電「漣ちゃんが戦闘中に不要な会話をしてきたのです」


漣「なんで言うんすか!」


電「黙ってるとは言ってないのです」


提督「それで、損害はあるのか」


電「いえ、何もないのです」


提督「そうか。なら不問にする…戦場では冗談を言えるくらいが一番いいんだよ。ただ、ちゃんと状況の区別はつけるんだ。いいな」


漣「はい…」


提督「それじゃ補給に行ってくれ」


電「はいなのです」


漣「はい」


ガチャ パタン


提督「…戦闘中こそ、話せる時に話したほうが後悔しないのかもしれないな…」


「…急にキモいこと言わないでくれる?」


提督「…曙、いたのか。補給にはいかないのか?」


曙「予定変更なんでしょ?なら別にここにいてもいいでしょ」


提督「お前さっき万が一に備えるのが軍人って」


曙「それより、聞きたいんだけどクソ提督はこの先どうしたいの?」


提督「どう、とは?」


曙「例えば戦争を終わらせたいとか、戦果を挙げてえらくなりたいとか、そういう提督になった目的とかを聞きたいの」


提督「目的か…そうだなぁ。成り行きで提督になったから特に何も考えてなかったな」


曙「はぁ?何の目的もなしに提督になったの?」


提督「あの時は大将に勧められて、そうする以外思いつかなかったからそうしただけだ。何の目的もない、あそこで終わるはずだった俺に道を教えてくれたんだ、提督になった理由は、提督になる以外になかったからかもしれない」


曙「なら次の目的がないとまた止まっちゃうでしょ」


提督「そうかもしれないが、今は目の前の目的だけでいいんじゃないか?」


曙「駄目よ。何の目的もない人は無計画に進めていくのよ、その粗さが作戦の指揮や鎮守府運営に関わってくるんだから。まずちゃんとした目標を作りなさい」


提督「…目標か、そうだな………欲張りかもしれないが、誰も沈めず戦争を終結させ、ずっとこの鎮守府のみんなといたいな…これから増えていくであろう艦娘とも、今この鎮守府にいるみんなとも、俺が死ぬまで、なんなら俺の死を看取ってほしいくらいだ」


曙「ちょっと大げさすぎるのよこのクソ提督。でも、かなり大きい目標を立てたわね…」


提督「夢は大きいほうがいいらしいからな」


曙「そうね、でも一人でできるの?」


提督「無理だろうな。だからお前たちの力を借りたい。手伝ってくれるか?」


曙「…仕方ないわね、のろまなクソ提督じゃ目標を達成するのにどんだけかかるかわかったもんじゃないから」


提督「よし、さっそくこのことをみんなにも伝えるぞ。共通認識として、俺の方針としてみんなには知ってもらわなければ…っ!」ドタッ


曙「ちょっと!見えないんだから気をつけなさい!」


提督「あ、あぁ。すまない。曙、悪いが杖を取ってくれないか?」


曙「ほら、まったく」


提督「ありがとう。みんなに伝えに行くついでに、お前の補給も忘れるなよ」


~補給所~


提督「以上が今後の方針だ。どうかみんなの力を貸してほしい」


電「当然なのです!」


漣「いい夢じゃないですか、お任せください!」


初雪「了解」


球磨「戦争で犠牲を出さずに終結させるなんて夢物語クマ。でも提督の頼みとあらば全力で遂行するクマ」


青葉「青葉もお力をお貸しします!」


提督「ありがとうみんな」


電「後で雷ちゃんたちにも話してあげないとなのです」


提督「それは後で俺から伝えておく。ん、ちょうどいいから、ここで予定変更の話もしておこう」


初雪「出撃は?」


提督「ある。が、これはあくまで下見だ。今の戦力でどこまで通用するかのテストだと思ってほしい。誰か一人でも中破が出れば即撤退する」


電「次の作戦海域に行くのですね」


提督「そのとおりだ。話が終わり次第、製油所地帯沿岸に出撃してもらう」


大淀「作戦名は海上護衛作戦です。製油所地帯沿岸部の海上輸送ラインを防衛せよ、とのことです」ガチャ パタン


提督「ん、鎮守府海域なだけに情報もそれなりにある。場所は近畿から四国の太平洋沿岸、敵の出現地点は沖合に集中しているそうだ」


大淀「腕試しだけなら地点Cに行くだけでよいでしょう。行って帰るだけなら夕方には戻れます。ただ…」


提督「羅針盤の妖精か」


大淀「はい。Cに行ければよいのですが、Aに行ってしまうと、少々時間がかかってします」


提督「就寝時間が遅れてしまうと明日の演習に響く、羅針盤の妖精を連れてこい」


大淀「少々お待ちください」ガチャ パタン


球磨「演習クマ?」


提督「あぁ。呉鎮守府の善提督と明日演習を行う」


漣「善提督…って、ご主人様の同期の人ですか?」


電「知ってるのですか漣ちゃん!」


漣「顔も声も知りませんね」


提督「漣が言ったとおり、善は俺の同期だ。善との関係は今どうでもいいから明日の演習の時にでも話そう。とりあえずは以上だ。何か質問はあるか?」


青葉「はい!」


提督「どうした」


青葉「さっき羅針盤の妖精を呼ぶように言ってましたけど、どうして呼ぶ必要があるんですか?」


提督「単純に話を聞くだけだ」


青葉「えっと、まず、話せるんですか?」


提督「そもそも声が聞けるから提督になったんだ。まぁ見てればわかる」


大淀「提督、羅針盤妖精さんを連れてきました」コンコン ガチャ


羅針盤妖精「どうも!」


提督「急に呼び出してすまないが、聞きたいことがあるんだがいいか?」


羅針盤妖精「いいですとも!」


提督「それじゃ単刀直入に、羅針盤と違う方向に進んだらどうなる」


羅針盤妖精「うーん…詳しいことはわかんないけど、たぶん良くないことが起こるかなぁ」


提督「良くないこと?」


羅針盤妖精「うん。うちの羅針盤はね、最も安全な方向を指してるんだよ。海は何があるかわからないからね」


提督「良くないことは、例えば何が起こる」


羅針盤妖精「そうだなぁ…立っていられないような渦潮や全く予想外の会敵とか、艦隊の編成がなってないと航行できない海とか、そういうのを避けてるんだ」


提督「なるほど。羅針盤に従えばノーリスク、逆らえば何かしらのリスクだ伴うのか」


電「何かそういう記録はないのですか?」


提督「…たしかに、俺以外にも同じ疑問を持った人がいるかもしれないな」


青葉「でも提督みたいに妖精の声が聞ける人なんていないから、疑問を持ってもそういうものだと納得しちゃってそうですよね」


提督「そもそも羅針盤に逆らうって発想がないのか」


大淀「この議題を本営に持ち掛けてみますか?」


提督「いつから議題になった…まぁ、一応話をしておくか」


大淀「では連絡しておきますね」


提督「待て、話は俺がする。ちょうど一か月後に懇親会がある。そこで俺が最も信頼できる相手にこの話をする」


漣「これって本営に話すとまずいことなんですか?」


提督「まずくはないが、本営に話すことで全体に話が回る。その結果、調査という名目で艦娘を実験台として利用する奴が出かねない。それどころか、それを本営が強制したり調査をするためだけの鎮守府ができて、そのためだけに利用される艦娘が生まれるかもしれない。あくまで可能性だが」


提督「ともかく艦娘に被害が及ぶリスクは避ける。それだけだ」


大淀「わかりました。ではこの件は提督にお任せします」


提督「…」コク


羅針盤妖精「んじゃ話終わりっぽいし戻るね~」


提督「あぁ、ありがとう」


提督「さて、話は以上だ。各自この後の出撃の準備に入り、準備が完了したら出撃してくれ。向かうは製油地帯沿岸、作戦内容行って帰ってくるだけ。では早速行動に移れ」


艦娘「了解!」


ゾロゾロ


大淀「提督、任務のことでお話があるのですが…」


提督「ん、聞こう」


大淀「本日は既に出撃任務を達成しているのでその報酬の書類が届いていることと、開発・建造の基本任務についてです」


提督「建造も任務のうちに入っているのか。ん、開発?」


大淀「はい。建造とは別に、艦娘の装備を開発する任務があります」


提督「ふむ。なるほど。予定に開発建造がないのか」


大淀「はい。それで、開発建造の任務は受注しなくてもよろしかったでしょうか?」


提督「…そうだな、毎日建造していたら所属する艦娘の人数が多くなって許容しきれないかもしれない。そして増えすぎたら解体しろという話だろ…ったく、艦娘を何だと思っているんだ」ムッ


大淀「…」


提督「…すまない。それで、任務の件だが、開発は一応毎日やる、だが建造は三日に一回にしよう」


大淀「了解しました。では本日はもう建造は…」


提督「しなくていい。開発はするから、皆が出撃している間にやっておこう。大淀、すまないが案内を頼む。まだ一人で行くのは難しい」


大淀「わかりました。ではお連れ致しますね」ガチャ パタン


ー開発は失敗しましたー


~製油地帯沿岸~


羅針盤→C


電「戦闘開始なのです!」


球磨「敵編成、軽巡ヘ級1、駆逐ハ級2クマ。射程距離まであと5秒クマ!3,2,発射クマ!」ドーン


ヘ級「」轟沈


青葉「青葉も続きます!」ドーン


ハ級「」轟沈


電「電も砲撃するのです!」ドーン


ハ級「」轟沈


漣「あれ、もう終わっちゃった?」


提督『そこまで警戒するほどでもなかったな。明日の演習の後に主力艦隊まで進撃するか。それじゃ撤退してくれ』


電「了解なのです…ん、あ」


新たな仲間を発見しました!


~鎮守府 執務室~


提督「すごくあっさりしていたな…」


漣「漣たち出番なかったですしー」


初雪「楽できていい」


提督「まぁ本来の目的は達成したし、これなら今のままでも十分通用するだろう。それじゃ皆は補給の後は解散、各自自由にしてくれ。では解散」


球磨「夕飯が楽しみクマー。提督はこの後どうするクマ?」


提督「俺か?俺は残ってる書類の片付けだ。それが終わったら鎮守府徘徊だな。早く鎮守府の中を覚えないとな」


電「あの、司令官さん!その前に、新しい仲間が着任したのです!」


提督「待て、聞いてないぞ。そういうことはちゃんとその時に報告をだな…」


電「ごめんなさいなのです…」


提督「それで、新しい艦娘はどこにいるんだ?廊下か?」


???「ね、ねぇ…これもうしゃべってもいいのかしら?」ヒソヒソ


電「大丈夫なのです」ヒソヒソ


???「で、でも目瞑ってるし」ヒソヒソ


電「あれは仕方ないのです」ヒソヒソ


提督「聞こえてるからな。そろそろ自己紹介をしてくれないか?」


???「!あ、えっと。こほん」


暁「暁よ。一人前のレディーとして扱ってよね!」


電「駆逐艦の暁ちゃんなのです。電の姉妹艦で、長女にあたるのです」


提督「暁か。良い名前だな。これからよろしく頼むよ」


暁「こちらこそ、よろしくお願いしますだわ!」


提督「(…だわ?)あ、あぁ。よろしく」


暁「ところで、なんで司令官は目を瞑ってるの?」


提督「ん、あぁこれはな、俺は目が見えないんだ」つ白杖


暁「めがねかけたら見えるようになる?」


提督「いや、めがね以前に俺の左目は既に義眼で、右目も治る見込みはないと診断された」


暁「てことは司令官は一生何も見えないの!?」


提督「そういうことだ」


初雪「(え、今理解したの?)」


曙「(あの子長女なのよね、電の方が姉に見えるわ)」


球磨「話は終わったクマ!解散クマ!飯だクマー!」オー!


青葉「おー!」オー!


提督「俺たちも自由にするか」


電「暁ちゃんには電が鎮守府を案内するのです!」


提督「ん、任せたぞ」


ーーーフタマルサンマル


提督「…ん、今ので最後か…(印を押すだけでもそれなりに時間がかかってしまうな。後は大淀に確認を…)ふぁ…」アクビ


提督「…少し休憩してからでいいか…」


扉<ガチャ!


提督「…!」


雷「司令官!夜ご飯を持ってきたわ!」


提督「あ、あぁ…それはいいんだが、まずノックをしろ」


雷「あ、ごめんないさい」


提督「次から気を付けてくれればいい。目が見えないと急な音に敏感になるんだ」


雷「そうね、驚かせちゃってごめんない…」


提督「大丈夫だ。それで、雷はご飯を持ってきてくれたのか?」


雷「えぇ!机に置いてもいい?」


提督「問題ない。ちょうど今ひと段落ついたところだ」


提督「…この香りは肉じゃがか。やっぱり好物が出ると嬉しくなるな。それじゃいただきます」パクパク


雷「…」


提督「…」パクパク


雷「むぅ…雷の出番はないみたいね」ムス


提督「当たり前だろ。そもそも俺に食べさせようとするお前たちがおかしい。俺は一人で食えるって言ってるのに、どうしてお前たちは俺に食わせようとするんだ」ハァ…


雷「そんなの司令官が心配だからに決まってるじゃない。もし落としたりして火傷でもしたらどうするの?」


提督「その時はその時だ。それに、別に一人で食べているわけじゃないだろ?お前たちが見ていてくれるから俺も安心して食事ができるんだ」


雷「‼︎」


提督「俺に優しくしてくれるのは嬉しいが限度ってものがある。必要な時は俺から頼むから何もしないでくれ」


雷「わかったわ!その時は雷を頼ってちょうだい!」


提督「そうさせてもらうよ」パクパク


雷「後で電たちにも伝えておくわね」


提督「ん、そうしてくれ」ゴタソウサマ


提督「さて、これを一人で食堂まで持っていくのは難しい、そこでさっそく雷に頼みなんだがーー」


雷「わかったわ!雷に任せなさい!」つ食器が乗ったお盆


提督「いや、その前にーー」


雷「それじゃ行ってくるわね!失礼しました」ガチャ バタン


提督「……書類の方を先に手伝って欲しかったな」ハァ…


2日目終了


どうも作者です。SSを書くのは初めてで、文才も全くないダメダメな作品ですが思いの外評価や応援されて嬉しさ半分、プレッシャー半分で執筆が楽しくなります。

登場する艦娘は私が艦これをプレイしているのと同期させていて、海域の進行度も艦これと同じです。出撃シーンを書くときはちゃんと出撃して敵編成、戦況、ドロップをスクショして書いてます。そのうち進行度とSSがかみ合わなくなってきたらSSはSSとして書いていきます。

催促するようですが、登場させてほしい艦娘がいれば希望に応えたいと思っています。ドロップでしか入手できない艦は何らかの形で着任させます。こればかりは私の文才次第ですね。

では言いたいことは言ったので私はそろそろ消えるとしますか。


三日目 善との演習


鎮守府に提督が着任して三日目、執務室に艦娘が集まり整列している。その目線の先には椅子に座る軍服を着た青年


提督「さて、知ってると思うが本日は他鎮守府の艦隊との演習がある。俺にとっても、お前たちにとっても初の演習だ。俺は細かいことは何一つ言えないから、何を学ぶかはお前たちしだいだ。無駄のない時間にしろ」


艦娘「はい!」


提督「ん、それじゃ演習の編成を伝える。まず旗艦に球磨、続いて青葉、電、漣、初雪、曙だ。演習の時間は10:00からだ、それまで待機。演習の後は昼食の後は13:00から製油地帯沿岸に出撃、目標は敵主力艦隊の撃破、海域の解放だ」


提督「帰るころには夜になるだろうからな。帰投したら各自自由だ。出撃しない暁、雷、若葉は第二艦隊に編成、09:00より練習航海を二回ごとに五分の休憩をはさみつつ計10回だ。昼食をとってから鎮守府正面海域に二回出撃してもらう。その後は各自自由とする」


艦娘「了解!」


艦娘が執務室からぞろぞろと退出する


提督「(三日だ。新人提督が就任してから三日しか経っていない。にもかかわらず演習とはいきなりにも程がある。単なる自慢とかだと思うが、ほかに何か目的があるのか?)」


大淀「提督。呉鎮守府の提督より、30分ほどで到着する。と連絡が入っています」


提督「ん、そうか。ならこっちも準備をしないとな」


ーーー08:50


提督「そろそろか。大淀、港の様子を見に行ってくれないか?」


大淀「わかりました。誰かいたら執務室までお連れしますね」


提督「よろしく頼む」


大淀が執務室から出て港に向かう


港に出て少し周りを見渡してみる。遠くの方に海上を進む人影を見つけた。おそらく演習予定の呉鎮守府の艦隊だろう。視認ができるほどの距離になると艦娘の背に人が背負われているのが見えた。呉鎮守府の提督だろう。彼は地面に足をつけると同時に大淀を向き一言


善「俺は今日そちらの鎮守府と演習予定の呉鎮守府の善提督だ。お前は大淀だな?さしずめ出迎え役だろう。さっそくあいつのとこまで案内してくれ」


大淀「あ、はい。ではこちらです」


~執務室~


暁「それじゃあ行ってくるわ!」


提督「あぁ。気をつけてな」


暁「それじゃあ失礼するわね」ガチャ パタン


扉<コンコン


提督「どうぞ」


大淀「失礼します。提督、呉鎮守府の提督をお連れしました」


善「よう楓、遊びに来たぜ」


提督「………はぁ…」タメイキ


善「てめぇなんだその反応は!せっかく来たやったのに!」


提督「お前が勝手に来たんだろうが。自己中が」


善「俺は自己中じゃねぇ。自分勝手だ」


提督「同じだろ」


善「全然ちげぇよ」


???「ちょっと、さっさと入りなさいよ!」


善「わりぃわりぃ」


???「ったくほんと自分勝手ね」


善「ちょうどその話をしてたんだ。やっぱお前も俺は自分勝手だと思うよな?叢雲」


叢雲「どうでもいいわ。それより、あんたがここの司令官?ふーん。話は聞いてたけど、ぱっとしないわね」


善「だろ?あいつ目が見えないこと以外特徴ねぇからな」


提督「…」イラッ


善「それよりお前、海域攻略は今どこまで進んでる?」


提督「今日、演習の後に製油所地帯沿岸に出撃する」


善「ふん、俺は既に南西諸島海域に進出している。やっぱ学力と実力は違うようだなぁ」ニヤリ


提督「これが俺のやり方だ。無理に進撃して実力が足りず轟沈なんてお断りだ。かといって練度の為に出撃を繰り返して疲労がたまった状態での出撃も危険だ。お前のそれは無理な出撃をしてのその戦果じゃないのか?」


善「はんっ!俺が艦娘を沈めるような奴だと思ってんのか?」


提督「別に、ただの嫌味だ」


善「それで、さっき出て行ったのが演習メンバーか?」


提督「いや、遠征部隊だ。演習部隊は今は待機中だろう」


善「だろうな。あれが演習メンバーだったら帰ってたぞ」


提督「別に帰ってくれてもいいんだがな」


善「それは断る。俺にも目的があってな、今からでも演習をして時間を作りたいんだがいいか?」


提督「…いいだろう。少し早いが演習を開始する」


~横須賀鎮守府 演習場~


横須賀 旗艦球磨、青葉、電、漣、初雪、曙


呉 旗艦川内、古鷹、加古、深雪、朧、叢雲


提督「? そちらの艦娘は参加しないのか?」


???「え、見えているんですか?」


善「いや、こいつはある程度の距離なら呼吸音とか足音で人数と位置を把握できるんだよ。こいつは扶桑、戦艦だ。お前の艦隊に戦艦がいれば出すつもりだったけどな」


提督「あくまで対等、お前のモットーか」


善「そそ。一応空母もいるんだけど、駆逐艦と留守番させた。まぁそれはいい。お前にいろいろと話があるんだけど、何から話そっかなぁ」


扶桑「…横須賀の楓提督のことは私たちの提督からお聞きしています。目が見えないこと、軍学校で優秀だったこと、提督のライバルであること」


提督「待て、こいつとはライバルじゃない。こいつの勝手な思い込みだ、変な誤解はやめていただきたい」


扶桑「あら、そうなんですか?」


善「冷てぇな、何度も勝負をしあった仲じゃあないか。結局お前に勝つことはできなかったがなぁ」


提督「お前が勝手に挑んで玉砕してただけだろうが。そろそろ時間だ」


海上に互いの艦娘が並ぶ。互いに準備ができたところで善がマイクを持ち開始の言葉がスピーカーから発せられる


善『始め‼』


開始の合図と同時に両者の艦娘が動き出す。両艦隊がある程度進んでいき巡洋艦の射程距離内に入ったところで巡洋艦が砲撃を始める、同時に旋回を始め距離を縮めていく。そして駆逐艦が射程距離内に入ったところで本格的な砲撃戦が開始される。しかし既に最初の砲撃戦で横須賀の初雪と曙は中破判定状態、本格的な砲撃戦が始まってから戦闘が終了するまでそこまで時間はかからなかった。

結果、横須賀は大破3隻、中破3隻。呉は小破が1隻、あとは無傷となった。


善「ふーむ、やっぱ練度の差が大きいな。お前が研修に行ったのがA海軍基地って聞いて心配してたけど、その通りみたいだな。演習は終了だ。楓よぉ、話がある」


提督「…?」


〜横須賀鎮守府 談話室〜


提督「それで、話しとはなんだ?」


善「あーっと、んー何から話すか、まぁとりあえず一から話すか。単刀直入に行くぞー、お前まともな研修受けてないだろ」


提督「!」


善「お前の艦娘見りゃわかる、練度が低い。艦種も弱い、重巡がいるだけマジだがな。お前研修先、A海軍基地で何を教わったんだ?」


提督「…何も教わってない」


善「だろうな。あそこの頭、A提督は控えめに言ってゴミだ。あいつ以上のクズがいないわけでもないが、到底「良い提督」とは言えない野郎だ」


提督「なんでわかるんだ?」


善「そりゃ調べたからなぁ。人間関係ってのは大事だ、馴れ合う相手を選ぶためにも相手のことを知り尽くさなければならない。提督に就任する前から大体の提督のことは調べがついてる。警視庁長官の息子舐めんな」


提督「その汚ない口調を直したら舐められないと思うけどな」


善「俺はこの身分のおかげで周りは萎縮しちまうからな。親しみやすいだろ?提督業において第一印象は大事だ、艦娘にかしこまられたり怖がられると士気にも影響するからな」


提督「それはそうだが、それで研修先と俺の艦娘になんの関係があるんだ」


善「俺はちゃんとした提督の元で研修を受けたからな、初めのうちは演習で練度を上げ戦艦か空母を一隻でも着任させろ、開発は初めの頃は日別任務分だけいい、こなせる任務は全てこなせ、任務をこなせば資源も潤い次の任務をこなす糧になる。って言われたよ。今はその通りにことをすすめてる。お前はどんな感じに教わった?」


提督「…目が見えない俺に対するあてつけのような説明、俺はの嫌がらせが目に見えずともわかる、そんな感じだった」


善「お前も苦労したなぁ…ま、それを見据えた俺がこうやってお前に教えてやりにきたんだ。感謝しろよ?」


提督「あぁ、そのためのか」


耳を澄ますと外で艦娘たちが何かを教え合っている声が聞こえる


善「ライバルとの間に差ができるのは良い。けどあくまで対等だ。お前に俺が教わったことを教えてやるよ。お前にはいくつも借りがあるからなぁ、さっさと返さねえと対等じゃなくなっちまう。それほ俺が許さねぇ」


提督「…そうか。それならお言葉に甘えさせてもらおうか」


そして善による研修で教わったことの講義が始まる。演習のこと、出撃のこと、装備のこと、改修のこと、艦種のこと、そして時間は流れ時刻は12:30


善「夜戦で大打撃を与えるためにも駆逐艦には魚雷と主砲をー」


提督「悪い善、そろそろ出撃の時間だ。続きはまた今度にしてくれないか?」


善「あ?もうそんな時間か。んじゃ俺も帰るわ。俺が教えてやったこと、ちゃんと活用しよろ」


提督「わかってる。ありがとう」


善「うむ、もっと褒めてもいい「帰れ」ぞ、おい!」


提督「じゃあな。いつでも来い」


善「フッ、言われなくても勝手に来るぞ。なんせ俺は自分勝手だからな」ニヤ


提督「あぁ。そして早く借り返せ。とくに俺が貸した昼飯代約4万と俺の白杖ぶっ壊した賠償金約ー」


善「それじゃあな!」ガチャバタン!


提督「はぁ…」タメイキ


バツが悪くなり急いで出て行く善。再び耳を澄ますと窓の外からまた声がする


「おい叢雲!今すぐ帰るぞ」


「はぁ?こっちだって準備があるのよ、いきなり言われても困るのよ。事前に報告しなさいよ」


「一秒後の戦況わからない戦場でお前は事前に通達がないと行動できないのか?」


「様子からして逃げてきたんでしょ、負け犬のくせにそれっぽいこと言ってんじゃないわよ」


「お前それ上司に対する態度じゃねぇだろ」


「叢雲ちゃんそのくらいに!提督も落ち着いて!」


提督「(…騒がしいな)」


〜執務室〜


提督「お疲れ様。どつだ?呉の艦娘に色々教えてもらっていたみたいだが」


電「はい!すごく勉強になったのです!」


球磨「基礎的な訓練を毎日自主的にやってるらしいクマ。明日から球磨たちも真似してみるかクマ」


初雪「旗艦を庇いつつ…損傷してもいい部位に弾を当ててた…」


青葉「海域の情報も聞けましたし、一石何鳥でしょうかねぇ」


提督「みんなのためになったのなら良かった。さて、そろそろ出撃の時間だ。各自出撃の準備に入ってくれ。向うは製油所地帯沿岸、目標は海域の奪還。全員無事に帰ってこい」


艦娘「了解!」


〜製油所地帯沿岸〜


羅針盤→C


〜会敵予想地点C〜


戦闘開始


敵編成 軽巡ホ級、駆逐ロ級、駆逐ロ級

 

球磨「射程距離に入ったクマ。砲撃開始クマー!」ドーン


駆逐ロ級「」轟沈


青葉「青葉も続きますね!」ドーン


軽巡ホ級「」轟沈


敵を発見したら中距離射程の球磨と青葉が砲撃を開始する。まずは駆逐を撃破、突然の仲間の轟沈に混乱したその隙を青葉が砲撃、旗艦であるホ級を撃破する。


駆逐ロ級「」ガコン ドーン


漣「うおっとと、闇雲な砲撃じゃ当たりませんよぉ!」ドーン


ロ級が砲撃をするがさらりと躱され反撃を喰らう。


駆逐ロ級「」轟沈


完全勝利!!S


球磨「提督ー、完全勝利クマ。進撃するクマー」


提督『了解した。進撃を許可する』


〜会敵予想地点F〜


戦闘開始


敵編成 重巡リ級、雷巡チ級、駆逐ロ級、駆逐ロ級


球磨「敵艦隊見ゆクマ!砲撃開始クマ!」ドーン


重巡リ級「」7


球磨「掠っただけクマ、砲撃来るクマ!」


雷巡チ級「」ドーン


電「はわわ!あぶないのです!」miss


球磨「大丈夫かクマ」


電「問題ないのです!」


青葉「青葉にお任せください!」ドーン


雷巡チ級「」大破


青葉「むぅ、旗艦を狙ったんですけどねぇ」


漣「青葉さん危ないです!


重巡リ級「」ドーン


漣「うっっくぅ〜なんもいえねぇ〜」中破


提督『漣、大丈夫か?!』


漣「まだ中破です。大丈夫です。漣はまだ行けます!」


提督『…わかった。あまり無理はするなよ。大破したらすぐに下がれ。皆も、大破したら下がれ、2人以上大破が出たら即撤退しろ』


曙「やっと射程内!」


初雪「あたれっ…!」ドーン


駆逐ロ級「」轟沈


電「命中させちゃいます!」ドーン


駆逐ロ級「」轟沈


漣「さっきのお返し!」ドーン


雷巡チ級「」miss


漣「くぅ…壊れた砲じゃ無理ですよねー…」


曙「あんたは下がってなさいって言われたでしょ!」ドーン


雷巡チ級「」轟沈


漣「ごめんぼの」


曙「変な語尾みたいで気持ち悪い…」


漣「」


……漣の心が大破した


球磨「あとはリ級一体だけクマ、各自魚雷装填するクマ」


一斉に発射された魚雷が一直線に重巡リ級へと向かっていく。回避行動をとるも数が数なだけに避けきれず1発の魚雷が直撃する。


重巡リ級「」轟沈


勝利‼︎S


球磨「勝ったクマー。あとドロップクマ」


長月「長月だ。駆逐艦と侮るなよ。役に立つはずだ」


電「鎮守府までのルートはこうで、多分近くまで行けば演習中のみんながいると思うので、後のことはその内の誰かに聞くのです」


長月「わかった。皆はこれから戦闘か」


提督『…漣が中破しているし、鎮守府までの道中に敵と遭遇すれば長月一人では危険だ。ここは一度撤退をしようと思っているが』


漣「!…漣はまだいけます!進撃しましょう、進撃させてください!」


提督『しかし…』


球磨「球磨からもお願いクマ。自分だけが中破して、そのせいで撤退になるなんて申し訳ないクマ。大破したら絶対に下がらせるクマ、大破で進撃しない限りは絶対に轟沈しないクマ。どうか進撃させてほしいクマ」


提督『…わかった。お前たちを信じる。進撃を許可する、ただし絶対に全員で帰ってこい』


艦娘「了解!」


長月「…いい司令官なのだな。鎮守府に着くのが楽しみだ。長月のことならば心配するな。なるべく沿岸部を通るからな」


提督『あぁ。君が来るのを楽しみにしているよ』


羅針盤→J


日は沈みかけ海を空と海をオレンジ色に染め、夜が近いことを知らせる


曙「すっかり夕方ね。夜戦になるかも」


提督『夜戦か…夜目の効かないのは深海棲艦も同じだ、夜戦では魚雷が有効打となるだろう。だがそれはこちらも同じこと、なら最優先は駆逐と巡洋艦、そして雷巡か』


青葉「そうですね、夜戦を想定するとなると魚雷を発射できる敵は最優先に潰すべきです」


球磨「クマ、敵が見えたクマ…ただ…」


初雪「…あれ、戦艦…?」


球磨たちの視線の先には16inch三連装砲と12.5inch連装副砲を携えた深海棲艦、戦艦ル級。

深海棲艦としての格や練度が低くとも戦艦である。小口径主砲ではまず貫けない装甲とまともに喰らえば一撃で大破に追い込まれる火力は侮ってはいけない。


戦艦に有効打となる砲を持つ艦はまだいない、ならば魚雷を命中させるのが最もな攻撃手段となるだろう。ならばと提督は考える。


提督『戦艦は夜戦の雷撃で沈める。まずは駆逐らを排除しろ。戦艦の動きには十分注意しろ。まともに喰らうと危険だ。特に漣、お前は中破しているんだ。お前は敵を倒すことよりも自分の命を優先しろ。絶対に帰ってこい』


漣「は、はいっ!」


球磨「そろそろ戦闘開始クマ、気を引き締めるクマ」


戦闘開始


敵編成、戦艦ル級、軽巡ヘ級、駆逐イ級、駆逐イ級、駆逐イ級


青葉「敵はまだこちらに気づいてないよ!先制撃ちます!」ドーン


駆逐イ級「」轟沈


青葉の先制によりイ級が轟沈する。突然の仲間の轟沈に混乱することもなく、静かに砲を構え呟く


戦艦ル級「シズメ」ドーン


その一言と共に16inch三連装砲が火を吹く。凄まじい轟音と砲弾が風を切る音、数mの水飛沫を上げ海に落ちる砲弾。それだけでその攻撃の危険性が伝わり緊張感が走る。


電「あ、あんなの当たったらひとたまりもないのです!」miss


初雪「至近弾でも…危険」


球磨「流石に距離があるから避けるのは簡単クマ…それでもあの砲はやっぱり怖いクマ。でも怖いのはソイツだけクマ。お前たちはさっさと沈むクマ!」ドーン


駆逐イ級「」轟沈


球磨がイ級を撃沈する。その砲撃の隙を狙いへ級が砲撃を行う。


軽巡へ級「」ドーン


球磨にへ級の砲弾が飛んでくる。しかし球磨はその動きを見逃さなかった。


球磨「隙を狙ったのは褒めてやるクマ。でも隙を狙うだけじゃダメクマ」miss


へ級の砲撃は軽々と躱され球磨の数m後ろで水飛沫が上がる


曙「狙ってる相手を見ないなんて舐めてるわけ?」ドーン


駆逐イ級「」轟沈


電「次は軽巡なのです!」ドーン


軽巡へ級「」11


漣「漣も続きますよ!」ドーン


軽巡へ級「」3


初雪「…!」ドーン


軽巡へ級「」4


初雪「こいつも…硬い」

 

青葉「ル級の動きにも気をつけてくださいね!」ドーン


戦艦ル級「」6


青葉「掠った?いや、弾かれた!?」


戦艦ル級「」ドーン


青葉「ちょっ!普通に喰らっておいてしっかり反撃してくるなんてズルいですよ!」miss


球磨「なら球磨が!」ドーン


戦艦ル級「」9


球磨「は、弾かれたクマ…硬過ぎクマ」


軽巡へ級「」ドーン


球磨「うぉっ…つつ、やってくれるクマ」3


漣「掠っただけですね?こっちは漣たちが!!ドーン


軽巡へ級「」1


漣「って壊れた砲じゃまともに攻撃できないじゃん!」


電「弾かれないところに当てれば…!」ドーン


戦艦ル級「」5


電「当たった、けど小口径じゃやっぱり無理なのです…」


初雪「なら…やっぱりこっち!」ドーン


軽巡へ級「」5


曙「軽巡は軽巡で硬いけど!ドーン


軽巡へ級「」1


曙「倒しきれなかった…!」


提督『魚雷を使え、点じゃなくて広範囲にばら撒け。魚雷を撃ったら一旦距離を取り夜を待て』


球磨「わかったクマ、全員魚雷を用意するクマ!」


シュババババババ


広範囲に魚雷を発射、もともと足の遅い戦艦はもちろん中破で動きが鈍っている軽巡も、広範囲にばら撒かれた魚雷を避けることは出来ず


戦艦ル級「」6


軽巡へ級「」轟沈


ル級は主砲を盾にして魚雷を受ける。へ級は直撃、轟沈した。魚雷を放った艦娘たちは提督の言った通り距離を取る。


ル級を確認できる距離でル級の砲撃が届かない距離、そこで夜を待つ。


提督『夜戦の作戦を教える。魚雷撃って終わりだ。以上』


艦娘「…」


電「あの…これって作戦なのですか?」


提督『作った戦略なんだ、作戦で間違いない』


なんともざっくりとした作戦に唖然とする艦娘たち。


提督『しょうがない、もいちょっと捻るか。…そうだな、一方からの拡散では防がれて有効打にならないかもしれない、なら三方向から魚雷を放ち回避も防御も不可能な攻撃をしろ。今がどれほど暗いかはわからないが、3部隊に分散した艦隊それぞれを一隻で相手をするのは無理だろう』


艦娘「了解」


そして海は闇に包まれる。月の光は雲により遮られ深海棲艦の青い目だけが光を放っている。おかげで位置の把握はばっちりだ。


球磨「提督、そろそろ作戦行動に移れそうな暗さクマ」


提督『よし、なら行動開始だ』


我、夜戦に突入す!


開始の合図と共に各自が魚雷を発射する。数秒後に爆発音と眩しい閃光、爆発の光だ。夜戦はあっという間に終わった。


勝利‼︎S


提督『作戦完了、皆お疲れ様。気をつけて帰ってこい。お前たちが帰らないと夕飯が食べられなくて暁がまだかまだかと騒いでいるんだ…』


情けない姉だと少し思ったがそんな考えはすぐに消し去った電だった。


球磨「帰る前にドロップ艦クマ。まぁこっちは帰ってからでいいかクマ」


提督『ん、了解した。夕飯の支度はできている。帰るまでが出撃だ、気を緩めるなよ』


〜鎮守府 執務室〜


球磨「第一艦隊、帰投したクマ」


提督「お疲れ様。補給を終えたら食堂に行くといい。夕食の用意はできている」


球磨「わかったクマー。それで、何やってるクマ?」


提督「…長月に執務を手伝って貰っている」


球磨「見てわかるクマ。その状況クマ」


執務室には提督の膝の上に座って書類に記入している長月と困ったような顔をしている提督。

漣は若干キレ気味で青葉は夢中で写真を撮っている。


提督「青葉、とりあえず撮るのをやめてくれ」


青葉「はーい。でもでも、どうしてそんな状況になってるんですか?青葉、気になります!」


長月「司令官は目が見えないのだろう?だから長月が執務を手伝おうと思ってな」


漣「でも膝に乗る必要ないですよね?」


長月「この方が書きやすいんだ。秘書官の机では少し高さがあってな…」


提督「俺も、執務を手伝ってもらっている身だからな。文句は言えないし、むしろ感謝している。今日は少し早く終われそうだ」


長月「長月も、こんなことでも司令官の役に立てるのなら嬉しい」


雷「それなら私を頼ってもいいんだからね!」


提督「雷、いつからいた?」


雷「ちょっと執務室の前を通りかかったら司令官が他の子を頼ってたもの」


提督「おいまず扉を閉めろなんで空いてるんだ」


球磨「提督ードロップ艦のことはいいクマ?」


提督「そうだドロップ艦がいたんだったな」


漣「とにかく早く降りてください!」


長月「まだ執務は終わってないんだ。終わらせてからにしてくれ」


雷「司令官!執務なら私も得意よ!だから私を頼ってちょうだい!」


提督「雷はちょっと待ってくれ」


長月「そもそも君は秘書官なのかい?ならばこの仕事は君がやるべき仕事だが」


漣「ご主人様!漣を秘書官にしてください!」


提督「漣は早く入渠してこい」


???「あ、あの、あたし、もう話しても、いい?」


提督「すまない、もう少しだけ待ってくれ」


雷「司令官!秘書官なら私に任せてちょうだい

!」


提督「秘書官は交代制にする、秘書官の話は明日するから今は下がれ。これは命令だ」


曙「一体なんの騒ぎよ、ねぇクソ提督、わたし補給終わったから食堂に行っていい?」


提督「構わない。あと、任務以外のことで許可を求めなくていいぞ」


曙「あっそ。じゃあ勝手にするわ。そうだ、クソ提督はもうご飯食べたの?」


提督「いや、まだだ。書類が片付いたら食べに行く」


曙「ふーん、ま、別にいいけど」


球磨「じゃ球磨も行くクマ」


青葉「では、青葉も下がりますね!」


提督「あぁ。今日はもう自由だ、お疲れ様。それと漣は早く入渠してこい。雷も、他に用事がないなら下がれ」


長月「これで最後だ。終わったことだし私も下がろう」


提督「ん、ありがとう。助かったよ」ナデナデ


長月「!…おぉ、こいつはいいな。それでは失礼する」


漣「むぅ…失礼します」


満足して退室する長月、それを不満気に見る漣、ようやく静かになる執務室、そして未だ開けっぱなしの扉。


提督「…誰か扉閉めていけよ…」


思わず呟いてしまった


???「あ、あの、いいですか?」


提督「あ、あぁ。待たせてしまってすまない」


山風「 あたし…白露型駆逐艦……その八番艦。山風。いいよ……。別に」


提督「俺はここ横須賀鎮守府の提督だ。山風、君を歓迎する。気になることも多いだろうが、まずは夕食ができているらしいから食堂に行こうか。案内する」


白杖を持ち椅子から立ち上がる。


山風「(白杖…確か、視覚障害者が使う…そっか、この人、目、見えないんだ)」


提督「さて、こちらだ、ついてきてくれ。ぁ、あと、扉、閉めといてくれないか?」


山風「ん…わかった」


〜食堂〜


壁沿いに歩いて扉のノブに手を当てる。


提督「ここが、食堂だな」ガチャ


曙「…ん、クソ提督。執務はおわったの?」


提督「あぁ。今から食事だ」


曙「そ、ならこっちよ。手貸してあげるからさっさときなさい」


提督「ん、助かる」


曙に連れられて席に座る提督。その後をついて行って近くに座る山風。


間宮「あら、提督さん」


提督「間宮か。本日の夕飯はなんですか?」


間宮「今日はオムライスです」


提督「洋食も作れるのか」


間宮「お料理のことはたくさん勉強しましたから」


山風「オムライス…」


間宮「この子も新しい艦娘ですか?」


提督「あぁ、駆逐艦山風だ」


山風「…始めまして」


間宮「はい!よろしくお願いしますね!」


しばらくして間宮が料理を持ってくる。


提督「ん、いい匂い。見えない分香りで人より楽しめるのは盲目の特権だな」


山風「…これが、オムライス」


曙「ほら、あーん」


提督「ひとりでに食える、それにあんまり人に頼ると感覚が鈍るからむしろ自分で食べたいんだ」


曙「なら、仕方ないか。はいスプーン」


提督「ありがとう。では、いただきます」


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1: 盈月 2022-05-13 20:41:25 ID: S:mUo5h5

とても、面白いです!頑張ってください!

2: SS好きの名無しさん 2022-05-22 09:35:58 ID: S:O1OiUA

山風出してほしいです、

3: 朝の蜩 2022-05-22 09:42:09 ID: S:rB8oSD

>>2 1-3をクリアしたところ偶然にも山風が来てくれましたのですぐにでも出演させることができます。ただいま1-3の下書きを作成しておりますのでもうしばらくお待ちください。


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