2020-02-13 18:04:30 更新

概要

※初投稿です。
※バレンタインの話です。
※作者がただただメアロデが好きなのでそのパワーで書いた話です。
※誤字には気を付けていますがあった場合はご愛嬌ということでw
※原作は人狼ジャッジメントですが惨劇はありません。もしかしたら今後書くかもです。
※改行が下手な所があるので読みづらいかもしれませんがご了承ください。
(所々見やすいようにわざと改行してあります。)
※続編は書ければ書きます。(行けたら行くと同じ感じです。)


前書き

※少し急展開です。
※初めて書いた物語なので下手かもしれません。
【主な登場人物(作中でも紹介しています。)】
ロディ メアリー アンナ マイク 執事(GM)
※メアリーに関してはあまり設定が明確ではありません。
年齢は一応 25か6ぐらいを目安に設定しています。職業はまだ明かされてません。
※アンナは登場回数少ないです。
※執事さんとは GMさんの事です。
※とにかく、なんでも許せる方向けですm(*_ _)m
※作者の趣味故に少しおねショタ風味です。
(ロディ君は性格ショタみたいな感じです。)
※とにかく、なんでも許せる方向けです(大事なことなので2回)
※R15までは無いですが 3mm程過激な場面がこざいます。R12ぐらいな感じです。
(作者の判断です。)
※とにかく、なんでも許せる方向けです(大事なことなので3回(ry )


チュンチュン…チュンチュン…

小鳥たちの囀りで僕は目を覚ます。一日の始まりだ。

「ん…んぁ…」

朝が来たことに少し憂鬱と喜びを感じた。

新しい一日が始まる。

「今何時だ…?」

僕は時計をベットから手探りで探す。時計は普段なら有り得ない時間を指していた。

11時33分…

「嘘!もうこんな時間!?」

完全に寝過ごした…。僕は慌ててベットから跳ね起き、すぐさま身支度を始めた。

 この屋敷にきてからもう二ヶ月ぐらいだろうか。

僕は大学生だ。この屋敷に住むようになったのは簡単に言えば山で遭難したからだ。

始まりは幼馴染のアンナに登山に誘われた事だった。アンナから何か誘って来るのは珍しいと驚きながらも僕は快くOKした。

そして当日山頂までは登ったもののアンナが足を挫いてしまい少し良くなるのを待つがてら休憩していた。

僕はその時、久しぶりの激しい運動で疲れていたのか寝てしまっていた。気がつけば太陽が沈む頃だった。

時間も時間だったし足も良くなってきたとのこと。僕とアンナは大急ぎで下山する支度をした。

だが、不運なことに下り始めた辺りから急な吹雪。

昼間には帰る予定だったので夕暮れ時の天気予報も特に気にしてなかったが、ここ最近も確かに雪模様だった。

雪がだいぶ無くなったから絶好の機会だと思っていたが予想外の吹雪。どうしようもなくなってその場に立ちすくんでいた僕たちだったが

猛吹雪のせいで周りの様子が伺えない中、急に後ろの方から人の声がした。僕は僕たちと同じように吹雪に巻き込まれてしまった人だと思い

声のする方へと足を進めた。そこにはパリッと着こなすタキシード。少し白がかかった髪。上品なほどに手入れされている髭。いかにも召し使いのような見た目の老人がこの吹雪の中ひっそりと立っていた。まるで僕たちが居るのを知っていたかのように。その老人は

「おやおや、こんな猛吹雪に迷子ですか…不運ですね。ここにいては死んでしまいます。私共の屋敷にご招待しましょう。」

と、僕たちを屋敷に誘ってくれた。急な話に戸惑いながらも、ここにいては死ぬ可能性があるのは確かだと思い、連れてってもらうことにした。その人は館の執事だった。そして、

そこには僕たちと同じように猛吹雪に襲われた人達がいた。

 僕はあの出来事もまだ最近の事かと思いつつ身支度を終え、部屋を後にした。

窓から射し込む太陽の光で淡く明るい廊下、様々な絵が飾られている。角を曲がり階段を下る。

玄関ホールが見えてきた。昼間は皆ほぼここに集まる。

「おはよう。」「ロディ君おはよう。」

次々と飛び交う朝の挨拶。まぁ、今はもう11時だけど…

一通りみんなと挨拶を交えた後、僕はいつも台所で紅茶を淹れる。これは僕のちょっとした趣味だ。意外と僕の紅茶は評判が良い。

最近は朝早くに起きて起きてきた人に配ることもある。とはいえ自分から見ればまだレパートリーが少ないと思うし、腕前もまだまだだと思っている。

「紅茶と言えば確か新しく貰った茶葉が一番上の棚に…。」

一番上の棚…(吊り戸棚)それは魔窟…高さ的には手が届くので問題は無いが…敵は奥行き。高さ的には届くが奥行き的にもうちょっとの所で届かない。

伝わりにくいと思うが簡潔的に言えば……届かない(キリッ)

「んふっ…!届けっ…!くっ…!。」

頑張って背伸びだのジャンプだのしても後ちょっとの所で手が届かない。

「んっ…!ふっ…!くっ…!ダメだ…届かない…。」

これだけやっても届かないのだから諦めていつものにするか…と思いちょっと不機嫌そうな顔をしつついつもの紅茶の缶を手に取ろうとする。

すると隣から誰かが取るのに苦戦していた新しく貰った茶葉の缶をすっ…と手に取り 

ふふっ と笑みを浮かべながら僕の前に差し出してきた。

振り向いて見るとそこにいたのは

 少し透明感のある花レースの黒いロングドレス。派手すぎない程にクリーム色でサラサラとした髪。今日のは白いキキョウだろうか?妖艶なオーラをまとっている彼女の中にある 白いキキョウの花言葉の通り汚れなき清楚さを表している髪飾り。 まるで妖狐のように妖しくて魅せられる美しさを持つ彼女。メアリーさんだ。

「おはよう。ロディ君♪今日は珍しく起きてくるの遅かったのね。」

「ちょっと寝過ごしてしまって…目覚ましの音も気がつかなくって。」

「ふーん♪寝坊助さんだ♪」

メアリーさんから茶葉の缶を手渡しで受け取り、話ながらも紅茶を淹れていく。

僕の反応が悪かったのだろうかちょっとムッとした顔をしている。僕には分かる。この顔は少しいじった後の反応が納得いかない時の顔だ。

このての顔をはもう見慣れた。屋敷に来て直ぐの時からなぜか隙を見ては僕のことをからかってくるのだ。きっと今のは起きるのが遅かったことを指摘して恥ずかしがらせようとしたのだろう。もうそんなんじゃ僕には通じない。僕のことをバカにされては困る、僕だって成長するのだ!

するとメアリーさんは急に僕の頭を白くて温かいその手で優しく撫で始めた。

「ふわっ…///」

しまった…変な声が出てしまった。どうしても撫でられるのだけは慣れない。落ち着け。落ち着くんだロディ。もう子供じゃないってことを見せるんだ。

少し小さく深呼吸をして気持ちを落ち着かせメアリーさんの方を向いた。

「な、撫でないでください。(冷静を装う)僕だってもう子供じゃないんですかr…」

冷静を装いつつ様子をうかがおうとチラッとメアリーさんの方に目を向けるとなにやらニヤニヤしている。思わず口を止めてしまった。

僕はムッとして思わず

「なにをニヤニヤしてるんですかっ!」

と聞いてしまった。大体こういう時は聞かない方がいいのだ。ろくなことを考えてないに決まっているのだから。

すると今度はニマッとして

「寝癖ついてるよっ。」

と耳元でイタズラ笑顔を浮かべながら囁いた。

「なっ…!///」

僕の顔は一気に熱く赤くなった。メアリーさんはそれを見てまたニマッとして

「可愛いっ♥」

と真っ赤な僕に追い討ちをかけるかのように囁いた。

「か、か、可愛くなんかないですっ///」

落ち着くという言葉を忘れ、ただただ必死に言い返す。

「あら、可愛いわよ?ね・ぐ・せ ♥ 」

「こ、これは寝癖じゃないです!/// ちょ、ちょっとイメチェンしただけです!///」

すると今度はシュン…として

「あらそうだったの?それはごめんなさいね。寝癖だなんて…。」

もちろんイメチェンなんか嘘だ。ただ恥ずかしくなってついてしまった嘘だ。その嘘でメアリーさんがシュン…としたのを見ると胸が痛くなる。

ちょっと複雑な気持ちになり、こっちもシュンとしてしまった。するとそれを見たメアリーさんがイタズラ笑顔で

「私はイメチェンしてない前のロディ君の方が好きよっ。」

なんて言ってくるものだから、シュンとして冷めていた顔と心もまた熱くなって落ち着きをなくしてしまって

「す、好きって///」

思わず好きって言葉に反応するとまたニヤニヤしながら

「ん?」

と聞こえなかった振りをして

「なにっ?」

と意地悪に聞き返してきた。もちろん僕はムッとして

「な、何でもないですから!!///」

と言わざるをえなかった。僕は今日もからかわれた事にムスッとしながら台所を後にして皆に紅茶を配り始めた。

 皆に紅茶を配って回っているとなにやら女子達が集まってヒソヒソ話していた。なんの話題だろうか。ちょっとだけ気になる。

とりあえず近くにいたマイクに聞いてみることにした。マイクは大学生で僕の一個上。気前が良くて爽やかなお兄さん。

一個上ではあるが僕がマイクに対してタメ口で話しても別に怒らない。まるで本当の兄弟みたいなやつだ。

「なあ、マイク。女子達はさっきからなんの話で盛り上がってるんだ?」

「そりゃあお前、今日何月何日だかわかるだろ?。」

「…………。」

「おいおい、お前まだ寝ぼけてんのか?今日は世の男子にとっても一大事だろ?」

「はぁ…?男子にとって一大事?」

「まだ分からないのか?lお前あれだな、そーゆーのって疎いんだな。」

「疎いって…本当に寝ぼけてるだけかもしれないだろ。」

するとマイクは唇を尖らしてよそ見をしている僕を見て大声で

「2月14日!!バレンタインデーですっ!!!」

と叫んだ。

「マイク声が大きいよ…。」

と僕が指で耳を塞ぎながら言うとマイクは、ニッコリ笑顔で

「おうっ!わざとだ!!」

などという…。なにやら盛り上がっていた女子達の視線が一気にこちらをむく。気まずい…。僕は耳を塞ぐのをやめ、話を変えた。

「にしてもバレンタインだっけ?」

「今日はバレンタインだぞ?その話でそこの女子達も持ちっきりなんだろうな。」

「なるほどねぇ~。」

チョコ…貰えるのかな…とかちょっと期待なんかしちゃったりしながら紅茶を啜る。

 すると円になって盛り上がっていた女子達が一目散にバラけてホールには沈黙が広がった。 2月14日特権の年に一度のもどかしさ。普段仲良しの皆でも2月14日には少し焦れったいもどかしい空気が広がる。学校とかでもあるバレンタインあるあるだ。普段はうるさすぎるほどに騒がしいホール。そんなホールにこんな空気が流れるなんて嘘みたいだ。暫く沈黙が続いた後その空気を切り裂くようにうつ向きながら小走りでマイクの元にチョコを渡しに来た子がいた。マイクは驚きを隠そうと必死だが隠せないまま顔を赤らめながらも受け取っていた。あれでも普段通りに接したつもりなのだろう。

するとそれをきっかけに皆がチョコを渡し始めた。まだ皆出会って二ヶ月程なのにおかしなものだな…なんて少し思ったりもした。まあ、文化というものには逆らえないのだろう。なんて思っていると首筋に違和感を覚えた。なんだろう。振り返ってみると遠くからアンナがこちらを見ている。

なんだ?…。あ、分かった。僕がチョコ一個も貰ってないのをバカにしてるんだな。全く…アンナもチョコぐらいくれればいいのに!小さい頃はくれてたんだけどな~…。そんな事を思っているとサンドラちゃんジェシカちゃん姉妹が僕の方にやって来て少し照れながらも

「ロディ君、チョコレートどーぞ!」

って可愛く渡してくるものだから僕も少し顔が赤くなりながらも笑顔で受け取った。するとマイクがなにやらすごい顔でこちらを見ている…。

そっか、さっきジェシカちゃんから貰ったんだっけ?本命だと信じていたんだなマイク(苦笑)

その後チョコラッシュは続き、まぁ僕は皆と同じぐらい貰えたかな!なんて思っているとあの人が来た。その人は僕が貰ったチョコを見て

「あら、結構貰えてたのね。」

なんて言う。きっと僕が一個も貰えないのを望んでいたのだろう。バカにするために。

「はい、僕も意外でした。僕もきっと1個も貰えないじゃないかって思っていました。」

僕がそう言うとその人はイタズラ笑顔で

「私もそう思っていたわ。」

と言った。…悔しい。するとその人は続けて

「あーあっ!こんなに貰っていたのなら私のチョコなんかいらないわね。」

なんて言う。よく見ると後ろに回している手には紙袋を持っている。きっと皆に配っていたのだろう。 というよりかは確かに配っていた。

「べ、別に貰えるなら貰いますよ?」

と、ここは大人の対応(?)をしてみると

「欲しい?」

と、これまたイタズラ笑顔だ。

さすがに欲しいと言うのはどこか恥ずかしくて言えないので

「だから…貰えるなら貰いますって…」

と、少し不機嫌気味にそっぽを向いて言ってみた。

するとメアリーさんはさらにニヤニヤしながら

「欲しいって言わないとあげない♪」

と意地悪をしてきた。とても嬉しそうで楽しそうだ。

すると、欲しいなんて言ってたまるか!!と僕には何故か反抗の意思が芽生えていた。

きっとこれは闘いなのだ。「欲しいって言わせたいVS絶対に言わない」

その対決が始まったんだ。

まずは先手を打つんだ。とにかく相手は不意をつかれるのに弱いんだ。ここは相手が予想もしない冷静な答え方をするんだ。そうすれば勝てる!

「別にそこまでして欲しくないです。」

どうだ!意外だろ!いや、意外と言うよりも傷付けてしまったか!?どうしよう…傷付けてしまっていたら…

「あら♪本当は欲しいくせに♪」

どうやらその心配は要らなかったようだ…。にしても強い…そう来るか…

「別にそんなんじゃないですって」

ここはとにかく冷静に否定しよう。ここで冷静さを失ってしまうとまた相手の思うつぼだ。

落ち着け、落ち着いていけば大丈夫だロディ。

「あら残念、せっかく貴方のだけ特別なのを作ってきたのに…」

「っ!?///」

あ、危ない…地味に反応しかけてしまった…にしても特別って…///

いや!!ちがう!!これも罠だ!!これは罠だ!!欲しがらせるための口実に過ぎないはずだ!

だいたい皆に別々のをあげるんだから(人による)みんな特別ってパターンかもしれないぞ!

にしてもメアリーさん凄くシュン…としている。そうだよな、せっかく渡そうとしてくれたんだし、ここは 欲しいって言って貰うべきなのでは…。いや…これも演技…なわけないか…でも…うぅ〜頭がこんがらがってきた…ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙僕はどうすればぁあああ!!

(早く受け取れよ(みんなの心の声))

すると、そこに追い打ちをかけるかのように

「せっかく貴方のために紅茶にあうチョコを作ったのに…」

なんて言うものだから、僕はもうおかしくなりそうです。(既におかしい)

もうここは諦めて(なぜ反抗してたかは分からないけど)素直に受け取ることにしよう。

「あの…そんなに僕のために用意してくれたのなら貰いたいです。」

と、あくまで冷静に言ってみると。さっきまでシュンとしていたメアリーさんは一気に

いつものイタズラ笑顔になって

「欲しいの?♪」

と聞いてきた。僕は顔を下げて謎の反抗心を必死に押さえ込むと、小さく深呼吸をして心の準備を整えた。普通、こんな準備がいるのかどうかは分からないけど僕には必要だったのだ。

仕方ない…僕の負けだ。と思いながら言おうとして顔を上げると、急に恥ずかしくなってしまい声が途中で裏返ってしまった。

「欲しッイです。」

僕はしまったっと思い、顔をすぐに下へと向けた。恥ずかしい…やらかしてしまった。

きっと顔は今真っ赤だろう。すると案の定メアリーさんは ふふっ と笑いながらも

「やっと言ってくれたわね!声裏返ってたけど」

と楽しそうに顔を真っ赤にしている僕に追い打ちをかけた。

するとメアリーさんは ふぅっ と息を吐くと

「約束通り、チョコをあげるわ♪」

と後ろに回していた手を前にまわし、持っている紙袋の中を漁り始めた。

僕の心は何故か少しワクワクしていた。きっと僕は意外と欲張りでもう1つでも多く貰いたかったのだろうか?本当に妙にワクワクしていた。だがそのワクワクも長くは続かなかった

のだ。メアリーさんの一言で僕のワクワクは一瞬でどこかへと消えて変な感情が生まれた。

「あら?ごめんなさい。もうチョコがなかったわ」

この一瞬。この一瞬だった。この一瞬で僕の心は名前の知らない痛みを覚えた。

何故だろうか、その一瞬で僕はとてつもないショックを受けたのだ。

きっと、きっとそうだ。あんなに恥ずかしい思いをしたのに貰えないのがショックなんだ。

そうだ、そうなんだ。そうなんだよきっと。何故だろう、僕はいち早く1人になりたい気がした。

「本当にごめんなさいね?」

なんてメアリーさんが言っているけど僕には聞こえているようで聞こえていないような感じだった。

「いや…いや…大丈夫ですよ…」

僕は一生懸命声を、言葉を自分の口から出した。

「本当にごめんなさいね?」

って何回もシュンとして悲しい声で言ってくるものだから、さらに僕の感情はよく分からなくなって来てしまった。最後に気がついた時、僕は

「本当に大丈夫ですからっ…」

って皮肉そうに一言だけ言って無我夢中で自分の部屋へと走っていた。

自分の部屋に辿り着いた途端 ガタンッ!!と勢いよく閉まる扉の音と同時に僕はベッドに飛び込んだ。なんで?なんでなんだ?なんでこんなに苦しい?なんで?なんでだ?なんでこんなに胸が痛い?その途端

「きっとチョコが無かったのもわざとだったんだよ」

僕は思ってはいけないことを思ってしまった。そんなはずは無い。でもそう思ってしまったんだ。メアリーさんは本当は僕のことが嫌いなのかもしれない。だからいつも絡んでくるのかもしれない。だからいつもいじって来るのかもしれない。だからバカにして来るのかもしれない。そんな事を僕の頭の中を埋めつくして歪ませた。でも、そんな言葉が思い浮かぶ度

胸が苦しくなっていた。なぜ?なぜ苦しいんだ?そんな事の答えも見い出せずまた同じ言葉がループして、さらに胸が苦しくなってきた。そして、気がついた時にはベッドのシーツがびしょ濡れになっていた。なぜ?なぜ涙が出る?今度はそんな言葉がループして僕は

深く、深く、深い眠りへと墜ちていった。

その時、僕は夢を見た。暖かい夢だった。誰かが僕の頭を優しく撫でてくれていて

僕は心の中の氷が溶けていくような感覚だった。幸せだったんだ。

きっと、今の僕にはこうやって慰めてくれるのが1番だったのかもしれない。

さっきまでの感情が、歪んだ感情が、埋め尽くされた感情が消えてなくなる。

そんな暖かい夢だった。でも一瞬だった。一瞬、細目みたいな感じで見れただけだった。

そして、その一瞬のあとで僕の目の前は真っ暗になって、僕は堕ちた。

そして、この深い、深い眠りの世界から僕を現実へと引き戻したのはノックだった。

重い瞼をゆっくりと開ける。誰だ?

「失礼致します。ロディ様、ご夕食をお持ち致しました。」

あぁ、執事の…。僕はゆっくりとベッドから体を起こしドアへと向かう。その途中だった。

自分の頭に妙な感覚を覚えた。まるで少し前まで頭を撫でらていたよに妙に暖かったのだ。

「まさかねっ」なんて少し可笑しくなりながらドアをあける。すると執事さんはテキパキと

料理をテーブルへと運んでいく。その様子を見て僕は

「わざわざすみませんっ」

なんて小さくペコペコお辞儀をしていると

「他の皆様は既にお召し上がりになりましたので、お気になさらず。」

なんて優しく言ってくれるものだから

「ありがとうございます。本当に」

って言葉が不意に出てしまった。

すると執事さんは僕の異変に気がついたのだろうか、はたまた皆から話を聞いたのだろうか

「本日はいかがなされましたか?」

と聞いてきた。

「自分でもよく分からないんですけど変にショックを受けてしまいまして。」

すると執事さんは

「はぁ」

と呟いた。誰かに話を聞いて欲しかった僕は

「詳しくは自分でも分からないんですけど…聞いてくれますかね?」

なんて聞いてみると執事さんは

「私で良ければ。」

と快く快諾してくれたので今日の出来事を執事さんにすべて話した。

そしてすべて話終わった時僕の目にはまた涙が浮かんでいた。そして執事さんは

「そうですね…私の勝手な印象…いや、皆さんも思っているはずです。」

と言い出した。

「な、なにをですか?」

僕は涙を流したままにしなが食い気味で聞いた。

すると執事さんは笑顔で

「メアリー様がロディ様の事を嫌っているはずなんてございません。」

僕は え? と困惑しているのが顔に出ながらも執事さんの話を聞き続けた。

「普段のおふたりの様子を見る限り、私だけではなく、皆様もメアリー様がロディ様を嫌っているはずがないと思って…いいえ、100%御座いません。私共は言いきれます。」

「で、でもいつもいじったり、からかったりして…」

と、僕が言いかけた所で執事さんは

「フォッフォッフォ」

と急に笑いだした。僕は何事かと思っていると執事さんは

「どうやらロディ様にはまだ早かったらしいですね」

なんていうものだから僕はますますワケがわからなくなっていってしまった。

「それはスキンシップですよ一種の。」

「す、スキンシップ!?」

僕はさらにワケがわからなくなっていった。なぜいじったり、からかったりするのがスキンシップなんだ?僕には本当に分からない。すると執事さんは

「えぇ、メアリー様流のスキンシップなんですよ。」

と続けた。

「いじったりするのが?!」

「はい。」

すると執事さんは優しい笑顔で

「なので安心していただいて大丈夫ですよ。ですから今は私が言うのもなんですが、美味しいお食事を召し上がって、ゆっくりとお休みになるのが1番ですよ。」

と部屋を出る用意をし始めた。僕はドアを開ける執事さんに思わず

「聞いてくれてありがとうございました!!」

と大きくお辞儀をした。すると執事さんは

「お役に立てて光栄です。」

と笑顔でお辞儀を返してくれた。

「あ、あの!!」

僕はおもわず呼び止めてしまった。

「メ、メアリーさん…心配してましたかね…」

どうしても気になっていた。きっと僕の中で1番知りたかった事なんだ。

「えぇ、とても。」

やっぱり…そうだよな…チョコの件であんな風に走って行ってしまったんだ…。

メアリーさんだってショックを受けているだろうし、心配になるだろう…。

僕は少しメアリーさんに申し訳ないと思った。すると執事さんは

「…わざわざ部屋に様子を見に来るほどですからねぇ」

なんて言い出すものだから僕はさっきより驚きを隠せなかった。だって、まったく気が付かなかったのだ。それに、わざわざ部屋までくるってことは物凄く心配しているはずだ…

本当に申し訳ない…。後で謝りに行こうかな…なんて思っていると執事さんは

「では、私はそろそろ。」

と言い残して部屋から出ていってしまった。

そしてベッドにまた戻ろうとした時だった。机の上に手紙と本が置いてあったのだ。

まったく気が付かなかった。誰だ?誰からだ?と、無我夢中で便箋を開封しようとした時だった。扉の向こうから物音がした。僕はゆっくりとしゃがんだままドアを開けた。

するとそこにはチョコがあった。周りを見渡したけど誰もいなかった。とりあえず僕宛てだろうからチョコを持って部屋に戻って手紙を読むことにした。

僕は便箋を改めて開封して中の手紙を取り出す。なんだか少し良い匂いがした。

僕はその匂いドキドキしながら折りたたんである手紙を開いた。そこにはこう書いてあった。

「ロディ君へ

本当に申し訳ないことをしたわね。さっき部屋へ様子を見に行ったらロディ君が

命を失くしたかのようにショックを受けていたみたいだったからお詫びをしたいの。

あなたが良ければ今夜、私の部屋に来てくれないかしら?あ、ちなみに

げいるさんにもチョコは渡せてないのよ?あの人は関わるのを拒むから…。あ、あと

るーれっとをカジノルームで皆さんと嗜む約束があるから22時頃頼めるかしら?

わすれないようにしてちょうだいね?

メアリーより」

僕は正直言って驚いた。いつもはあんなふうにからかったりしてくるメアリーさんが

お詫びをしたいだなんて意外すぎる。あと、命を失くしたは余計だ。というより、部屋に来ていたのは本当だったんだな。まぁ、部屋にいた僕を見たならメアリーさんがお詫びしたいって思うのも仕方がないのかもしれない。やっぱりメアリーさんも心配だったんだ。

僕は本当に申し訳ない事をしたな…。とりあえず僕も謝りたいし、22時頃部屋を尋ねる事にするか! ん?なんかこの手紙変じゃないか?なんで所々漢字やカタカナでいい所まで平仮名で書いてあるんだ?それに改行も変…もしかして!!

そうなってしまうほどショックを…!絶対に謝らなきゃ…。と強く思った僕は部屋の時計に目をやる。22時までまだ時間があるな…少し前寝ている間に汗をかいしたしシャワーを浴びたいな…。1階にも浴室はあるけど、それまでの間に誰かに会うのが気まずいな…。

部屋のシャワーにしとくか…。そして僕はシャワーを浴び、その後 ドアの前にあった本を読む事にした。僕がふと手に取った本には色々な雑学が書いてあった。本を読もうとしたその時、栞が挟んであることに気がついた。栞が挟んであるページを開くとそこには、今日にぴったりのお菓子言葉が書いてあった。

「クッキーが友人で飴が告白、キャラメルがあなたといると安心する…そしてマシュマロが 私は貴方が嫌いですっ か…色々意味があったんだな。」

そんな事を思いつつ次のページを開く。そこにはマシュマロの中にチョコが入っていると

お菓子言葉が変わると書いてあった。そして、お菓子言葉に目をやろうとした時だった。

あっという間に22時が近くなっていた。なので、本を閉じ、1人で暗い廊下を渡り メアリーさんの部屋の前まで来た。そしてノックをしようとした時だった。

キィ… と急にドアが開いたかと思えば中からアンナが出てきたのだ。僕を見たアンナは思わず足を止め、僕の名前を小さな声で呼んだ後で

「出れないんだけど?」

と、僕を心配する様子もなくいつもの通り冷たく言った。

僕がアンナが出れるように横にはけるとアンナは黙って行ってしまいました。

僕が急な事にキョトンとしていると今度は昼間の黒いロングドレスとは裏腹に清楚な白い ネグリジェを華麗に着こなすメアリーさんがドアを開けてくれた。普段と違う格好をしているメアリーさんに少しドキドキしていると

「あの暗い廊下をよく怖がらずにこれたわね♪」

なんて子供扱いしてくるものだから僕はついムスッとしながら

「お邪魔します。」

と部屋の中へ入って行く。それを見たメアリーさんは ふふっ といつも通り微笑んでいた。

足を進めだした頃 他人の部屋、特に女性の部屋にいる事なんて慣れてないのもあって少しキョロキョロしていたのかもしれない。メアリーさんがまたイタズラ笑顔で

「なにをキョロキョロしているのかしら?」

なんて聞いてくるものだから僕は思わず足を止めて

「す、すみません!!」

と焦りながらペコペコしていると、それをみてメアリーさんはまたニマッとして

「ふふっ♪大丈夫よ、私から誘ったんだもの。それにロディ君はまだお子ちゃまだから女の人の部屋に慣れてないんでしょ?」

とまた子供扱いしてきた。

「お子ちゃまじゃないです!!僕だって大学生です!!」

と顔をプクッと赤くしながらふくれさせて反発してみるとメアリーさんも足を止めて

「でも女の人の部屋に慣れてないのはアタリでしょ?」

と痛いところをついてきた。僕はさらに顔が赤くしながら

「べ、別に僕だって経験ありますし!!慣れてますし!!」

なんて見栄を張ると今度は急にメアリーさんはシュンとして

「あらそうだったのね、少しショックだわ」

なんて変な事を言ってきた。変な事を言うメアリーさんに驚きながら僕は見栄を張るのをやめれなくて

「そっ、それは残念でしたね!!」

と、自分でもよく分からないことを言ってしまった。シュンとしているメアリーさんを見ていると僕は胸が強く締め付けられた。きっと罪悪感なのだろうか、物凄く苦しかった。

短い沈黙のあとでメアリーさんは

「どうぞ。」

と、小さなテーブルにくっついていた椅子をひいてくれた。気まずい…。とても気まずかった。僕が椅子に腰をかけるとメアリーさんは小さな紙袋を持って僕と小さなテーブルをはさんで向かい合っているもう1つの椅子に腰を下ろし、小さな紙袋はテーブルの上に置いた。僕は気を抜くとすぐにまたキョロキョロしてしまいそうだったのでテーブルの上に置かれた小さな紙袋に集中する事にした。すると、それまでの空気を斬るようにメアリーさんは話を始めた。

「今日わざわざ来てもらったのはね、手紙は読んでくれたみたいだからわかっていると思うけど、昼間のお詫びがしたかったの。」

「は、はい。」

僕は何故か決してメアリーさんに目を合わせる事無く話を聞き続けた。

「それでね、昼間のお詫びとしてお菓子を用意したの。」

「お、お菓子ですか?」

するとメアリーさんは小さな紙袋の中から綺麗にラッピングされたマシュマロを取り出した。

僕はショックを受けた。なぜならさっき読んだ本でバレンタインに渡すマシュマロの意味を知ってしまっていたからだ。そう、マシュマロのお菓子言葉は「貴方が嫌いです。」

僕は思わず立ち上がって

「やっぱりそうだったんですね…」

と小さく呟いた。メアリーさんは

「どうしたの?」

と、小さく首を傾げた。その時 僕は暴走気味だった。

「やっぱりメアリーさんは僕の事が嫌いだったんですね…。」

と少し大きな声で言うとメアリーさんは ふふっ と可笑しそうに微笑み出した。

やっぱり…やっぱりそうだったんだ…僕の頭はそれでいっぱいだった。

「いつも絡んでくるのも!!からかったりするのも!!今日チョコが無かったのもわざとで!!

結局はこうやってお詫びだと嘘ついて嫌いだって当回しに伝えるためで!!」

僕にはもう考える暇なんて無かった。涙で顔がぐしゃぐしゃになりながらも必死そうに僕は叫んだ。

「結局全部僕への嫌がらせじゃないですか!!」

静かな部屋に僕の暴走した声が轟いた。僕は足の力が抜けていくように床へと崩れ落ちた。

そして涙でぐしゃぐしゃになりながらずっと、

「やっぱりそうだったんだ…。」

と呟いていた。でも、呟く度に胸の奥が締め付けられた。今日、ベッドで同じような事を思った時と同じ痛みだった。執事さんはああやって言っていたけど違ったんだ。やっぱりメアリーさんは僕が嫌いだったんだ。今までのは嫌がらせだったんだ。馬鹿にしていたんだ。

そんな言葉を頭に浮かべると、熱い胸の奥底に その言葉で刺されたような、潰されていくような、強く締め付けられるような痛みに襲われた。そして、わかった。わかったんだ。

その痛みが教えてくれたんだ。本当は、僕は認めたくないんだ と。

メアリーさんが僕を嫌っているなんて認めたくないんだ。だから、だから苦しいんだ。

だから痛いんだ。きっと嫌われたくないんだ。メアリーさんに嫌われたくないんだ。

僕はその事に気がついた瞬間、言葉として口から漏らしてしまっていた。

「いやだ…そんなの…やだ…嫌われたくないよぉ…。」

泣きながら僕はそう呟いた。その瞬間 僕は、急になにか暖かいものに包まれた。

僕は混乱した。泣きじゃくっていた顔をあげ、前を見てみると

その温かさはメアリーさんそのものだった。抱きつかれていたのだ。

僕はますます混乱した。なんで嫌っているはずなのに抱きつくの?

でもどこか安心していた。その温かさは僕の胸の傷をジワジワと治していった。

さっきまでのぐちゃぐちゃだった感情。それは、もうどこにも存在しなかった。

僕がその温かさに身を任せ、呼吸が落ち着いてくると、メアリーさんは僕の頭を撫で始めた。暖かい…そして温かい。いつもなら嫌がるはずの頭を撫でられる事だって今は、

どこか愛おしかった。あぁ…温かい。この温もりも愛おしい。そうやって全ての温かさに

浸っていると、メアリーさんは話し始めた。

「私があなたの事を嫌いなわけないでしょ?嫌いだったらたとえば、今日でいう、紅茶の缶を取ったり、わざわざ部屋まで様子を見に来たり、お詫びがしたいなんて言うはずがないでしょ?確かに、普段からかったりしちゃう所はあるけれど、それはあなたが可愛いからイジワルしちゃうだけなのよ?だから安心して、私はあなたの事が嫌いなんかじゃないわ。」

僕はその、僕の体を包みこむ温かさと、言葉の温かさ、温かい声に心が心底温まった。

「よかったです…。」

そんな言葉しか出なかった。他の言葉なんて思いつきもしなかった。

「よかったですっ…。」

そして心底安心したからか、また涙が出てきた。

「よがっだでずっ…。」

また涙で顔がぐしゃぐしゃになって来た。でもさっきまでとは明らかに違う。

今の僕の心は温かい。きっと、幸せってこういうのかもしれない。ううん、幸せなんだ。

その後も暫く、僕は幸せに包まれていた。そして、涙が止んだあとでメアリーさんは

「そういえば!お詫びだったわよね♪」

と本題へと移った。メアリーさんは僕にその場に座ったままで良いと言った後、綺麗にラッピングされたマシュマロを持って僕の前に座った。改めて意識してみると、やっぱり普段とは違うネグリジェ姿のメアリーさんに鼓動が高鳴ってきた。それだけでもドキドキではち切れそうな僕にメアリーさんは

「お口あ〜んして?」

と、予想外な事を言ってきた。僕は頬を真っ赤に染め上げながら

「な、なに言ってるんですか!?///」

と驚きを隠せなかった。それを見てメアリーさんは案の定 ふふっと微笑み

「顔真っ赤にしちゃって〜、なにってお詫びよ?」

僕は顔を真っ赤にしながら ひたすら拒否をしつづけた。

「お、お詫びって!ふ、普通に食べますから!食べれますから!///」

「ダメよ?これは私からのお詫びだもの、私がしたいようにするの♪」

「だ、だから!自分で食べますから!///」

「恥ずかしがってるのね♪ほ〜ら!お口あ〜んして?」

「恥ずかしがるに決まってるじゃないですか!///」

「もう!そんなに嫌がるならこうしてやる!」

すると、あまりに拒否をしつづけたせいかメアリーさんは僕を床に押し倒した。

僕は混乱して、ただただ真上にあるメアリーさんの顔を見つめるしか無かった。

そして胸の鼓動は更に激しさを増した。メアリーさんを見つめる度に鼓動が増していく。

メアリーさんはいつもと違って、少し頬を赤らめ、何故かムスッとしているように見えた。

「そんなに…いや?…私じゃ…。」

メアリーさんは静かにそう言った。

「えっ?」

わけが分からないまま僕はただ、ずっとメアリーさんを見つめた。

「目、瞑ってくれるかしら?」

「え、あ、はい///」

僕は訳が分からないまま、静かに目を瞑った。目を瞑るとドキドキがさらに増していく。

何が起きるのだろう。そして、なにが起っているのだろう。僕はそれを知りたくて仕方がなかった。僕はそろそろ良いかと思い、そーっと目を開けた。その瞬間だった。

ちゅっ…

唇と唇が淫らに交わった。

「ちゅっ…んっ…ちゅっ…」

激しく交わる唇の柔らかさに体が少し熱くなってきた。

脳みそが蕩けそうになるほどに甘く、柔らかい。その柔らかさが愛おしい。

ファーストキスにしては少し激しいかもしれないけれど、その激しさの虜になっていって、

体がフワフワとした感覚に包まれた。僕の心のどこかで「ずっとこうしていたい」と思っているような気がした。もっと、もっとその柔らかい唇と触れていたい。そう思ってるんだ。

そして、気がつくと僕の口の中には小さなマシュマロが入っていた。

唇を離した後のメアリーさんの顔はどこかあどけなくて、色っぽかった。

そして改めて口移しされたマシュマロを食べてみると、中には甘いチョコが入っていた。


チョコ入りマシュマロのお菓子言葉「純白な愛で包み込む」

バレンタイン編 前編 ~完~


後書き

初投稿でしたがいかがでしたか?ぜひコメントやアドバイスよろしくお願いします。
※(2019/11/17 11:13:35)少し編集しました。


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