2024-04-01 19:47:54 更新

概要

魔王に侵略された世界でこの王国は勇者旅団を結成する!はたして第63勇者旅団は魔王を討伐できるのか!?


前書き

初の作品なので誤字、意味不明な文などがあるかもしれませんがかなり頑張った作品ですので、ぜひ読んでみてください。


この世界は魔王に支配されてしまった。もともとはきれいな自然に囲まれた素晴らしい世界だったのに、100年前に降り立った魔王によりめちゃくちゃにされた。一部の国は防衛戦を繰り広げ、生き残っている場所もあった。その一つ。アルワンダ共和国では、、、

側近「今年も旅団の編成ができました。」

王様「そうか、、、では明日送り出そう」

側近「わかりました」

この国では毎年、魔王討伐のために精鋭の兵士たちが千人送られる。千人の中には戦士や魔法使い、ヒーラーなど様々な職業の兵士がいる。中でも逸脱した才能を持つものはリーダーに選ばれ、全体を指揮することになる。そんなシステムで62年間やってきた勇者旅団。63年目である今年も送られる。そして僕はこの旅団のリーダーとなった。職業は魔法戦士。炎魔法を扱う。幼少のころから鍛え上げられた剣技と相性が良かったため魔法戦士となった。正直自分の力には自信を持っている。

僕「今年で魔王を討伐し、この旅団を伝説にしてやろう!」

そう掛け声をかけ、僕らの旅団は出発した。

{一日目}

僕らは希望に満ちていた。みんなのバックの中にはこの国一のパン屋が作ったおいしい食パン、たっぷり水が入った壺、そして各自の戦闘に必要なもの、生活必需品が入っていた。僕はまず、近くの邪悪な森を攻略することにした。森へ向かう途中の魔物も狂暴だったが、みんな優秀で誰一人として死なずに森に到着した。その時にはもう夜で、行動は危険だったため安全な場所で寝泊まりした。 残り1000人

{二日目}

夜も安全に寝ることができた。皆元気いっぱいで、やる気満々だった。森を攻略するために、1000人の旅団を100人ずつに分けた。入り口はいくつかあったので、バラバラに分けたほうが早く済むということでこの決断に至った。分け終わり、突入を開始した。森は邪気で埋め尽くされており、赤子なら数秒で死んでしまうのではと思うほどだった。途中の魔物も難なく倒していき、奥地まで攻略することができた。が、しかし、突然木の魔物の攻撃が飛んできた。威力がすさまじく、一人の戦士がぶっ飛ばされてしまった。気を取られているうちに次の攻撃が来た。冷静になり、攻撃をよけ、隙に一撃を入れる。僕の手なら余裕だった。みんな僕を称賛していた。しかし一人、泣いていた。そう、ぶっ飛ばされた戦士の友達だ。ヒールをかけているが、もう生き返ることはないだろう。この旅団、初の犠牲だった。決めておいた集合場所にみんな集まってきた。予想していた通り、各部隊も犠牲が出たようだ。皆士気が下がっていたので今日は一度森を抜けて、ボス討伐は明日にすることにした。寝るときもあの泣いていたヒーラーを、横たわっていた戦士を忘れることはできなかった。 残り982人

{三日目}

やはり一度寝ると元気になるというもの。意気揚々とボス攻略に乗り出た。今度は危険なため、全員で固まってボスのいる場所に行った。ボスの間の直前、そこで再度編成をした。前には重戦士と軽戦士、その後ろにヒーラー、後方支援のために魔法使いをその後ろに、のような感じで編成をした。そして意を決して突入を開始した。ボスは巨大な木で、顔があり、邪気がものすごかった。皆一斉に呪文や剣術を繰り広げた。途中、ボスが分身を出現させ、混乱状態になったが、無事討伐完了した。皆喜んでいた。もちろん犠牲も出てしまった。ただ今だけは、初のボス攻略を喜ぼう。 残り941人

{四日目}

懸念していたことが起こってしまった。それは水と食料の不足だ。今までは王国から持ってきていたもので足りていたものの、ようやく尽きてしまった。来る前は「食料はそこら辺の動物を殺して焼けばいい」や「水なんて川でとればいい」なんて思っていたが現実はそう甘くなかった。動物も川も邪気で覆いつくされていて、到底飲み食いできるものではなかった。皆が苦しみ、絶望している中に、一人の魔法使いが言った。「ヒーラーが一般的に使える神聖魔法で浄化すればいいのでは?」この声でみんなうなずき、喜んだ。しかしヒーラーは「神聖魔法は多大なるMPと体力を使うのです。そんな大量の人数分用意する労力はこの旅団にはありません」とヒーラー皆が言った。しかし戦士たちは自分の苦しみから解放されるためなら他人なんてどうでもよかったのか、あらぶり始めた。僕は止めようとしたが「ならどうするんだよ」と言われてしまい、何も言えなくなってしまった。ヒーラーたちは強制的に動物や川の水を浄化させられた。全員分を用意するために懸命に頑張った。何とかして用意することはできたものの、半分以上のヒーラーは倒れてしまった。「早くヒールを」と戦士たちが言うものの、ヒーラーは全員疲れ果てていた。誰もヒールすることができず、結局倒れていたヒーラーは死んでしまった。皆自分らがしたことを後悔していた。自分も止められなかったことを悔やんでいる。この日から旅団は最悪な日々を過ごしていくことになる。 残り891人

{五日目}

昨日の事件で夜は最悪な気分だった。今度は洞窟を攻略することになった。ひんやりとした空気、漂う異質な邪気を前に狂ってしまいそうだった。僕は我慢できたものの、一部の人は逃げ出してしまった。しかし、追う力は誰にもなかった。逃げ出した人たちの行方は誰も知らない。そんなこともあったが洞窟へ突入を開始した。地上とは違ってやはり寒い。上のほうから滴る水を見ると昨日のことを思い出してしてしまいそうで怖かった。洞窟内は水、氷、岩などの属性の敵が多かった。初日のような元気はなく、ただ敵を殺しては進む、敵を殺しては進むの繰り返し。いちいち喜ぶことはなかった。そのおかげかすぐにボスの間についた。しかし、ここで罠にはまった。包囲されてしまい、一斉攻撃を受けた。急いで陣を取った。ヒーラーが中心、その次に魔法使い、その次に戦士と円形になって戦った。何とかしのぐことはできたものの、戦士が多く死んでしまった。ヒーラーからは「天罰だ」「死んで当然」と昨日のことを恨むものも少なくなかった。僕はそんな光景を前に何も言えなかった。そして一休みした後にボスに挑んだ。ボスは岩に炎や氷などの属性を付けて投げたり転がしたりしてきた。大技になると多数の死者が出たが、倒すことができた。ここのボスを倒すと周囲の平原や、攻略した森は邪気から解放されていった。そうするともちろん川の水も、動物も飲み食いできるようになった。その光景を見て、うれしいような、悲しいような雰囲気になった。安全な場所は確保できたので今日は寝るとしよう。そういえば、今日死んでいく人に何も感じれなかったっけ、どうだったっけ、悲しむことってなんだっけ。おかしくなってしまいそうだ 残り813人

{数週間}

どうやら今まで倒してきたボスは四天王だったらしく、あと二体を倒すために砂漠に入った。噂によれば今までのやつらは格下で、残りの二体は格が違うらしい。不安を抱えながらも俺たちは歩いた。みんなもうおかしくなっていて、死んでいく人たちに対して何も思わなくなっていた。砂漠の宮殿につくまでの記憶はあまりなかった。 残り710人

{十八日目}

気が付いたら宮殿についていて、人数が減っていた。準備を整え突入を開始した。今まで戦ってきた魔物とは格が違った。砂や砂岩、電撃を使った強力な攻撃に翻弄されながらもボスの間に到着した。今日は早いけど寝よう。久々の大きな戦闘につかれた。 残り524人

{十九日目}

夜も安全ではなかった。襲撃にもあったりして、かなりボスに挑む人数が減っていた。そして突入開始。ボスは雷や砂を使った強力な攻撃を繰り広げた。また、雷は戦闘していくごとに強力になっていき、スピードも上がった。俺は炎剣技を全力で使って、何とか倒すことができた。すると突然宮殿が揺れ始めた。みんなびっくりして剣や杖を構えるが、数十秒すると光が差し込んできた。そしてなにやら声がしてきた。上を向くと神々しい姿して飛んでいる、まさに神がいた。神は「そうですか、、また来たのですか、、」と言った。何を言っているのかわからなかったが次の瞬間、体の傷や疲労が治った。みんな喜んでいると、神は「皆さん、我々を救ってくださりありがとうございました。私たち神は邪気のせいで動けず、とらわれていました。残念ながらここを動くことはできませんが、これからの旅の安全を祈っております。」と言った。みんなよほどうれしかったのか、踊りだすものもいた。癒された心で良心がうずく。倒れている戦友、血を流し、白目をむいている戦友、ああ、なんで心まで癒えてしまったのだろう。できることなら心は傷ついたままがよかった 残り352人

{二十日目}

ここまで生き残ってきた戦友はみんな強者だった。苦しい状況も一緒に打破してきた戦友だ。あの日から暗い雰囲気だったが、だんだんと活気が戻ってきた。友情もより一層深まってきた。だが、みんな知っている。友情は深まるにつれ、失うときがつらくなることを。そんな状況でもみんな我慢していた。わかっていた。そんな空気で進んでいく。次で最後の四天王だ。倒して進めば後は魔王だけ。そう思って最後の四天王の根城、暗黒の城に入っていく。ここでは闇系の敵が多かった。トラップや魔法が行きかっており、途中で何人もの死者が出た。ああ、久しぶりに喪失感を味わった。わかっていた。大丈夫だ。そう言い聞かせて進軍する。 残り302人

{二十一日目}

気が付いたら次の日になっていた。城を攻略していき、途中で強敵にもあって、多数死傷者が出た。ここで深刻な問題を目の当たりにする。ヒーラーが足りない。あの日の事件のこともあるし、冒険をしていく中で沢山死んで行ってしまった。ヒーラーがいないとおこる問題は、教えなくてもわかるだろう。だが今更引き返すことなんてできない。進むしかない。そう決めてボス戦に入っていった。ボスは強力な闇魔法を操っていた。前半は善戦していたものの、途中でボスは本気を出すと言い、正体をあらわにした。化け物じみたその姿に皆恐怖した。ここで「ここで死んだらおしまいだ!全員全力を尽くせ!」と久しぶりにリーダーらしい掛け声をかけた。その声のもと全力で戦って、勝利することができた。四天王、全員討伐完了だ! 残り253人

{二十二日目}

ヒーラーが沢山いないので、傷をいやすのも大変になってきた。そのため攻略した城でしっかり傷をいやし、装備を整えてから出発することにした。何よりみんな疲労がたまっているので、一休みだ。10日後出発を予定している。

{二十五日目}

今日もゆっくりしようとしていると、城にとある商人が現れた。その商人はヴァンパイアだった。ヴァンパイアは「とても良質な装備や薬を売って差し上げましょう。ただしお代は金ではなく、血でお願いします。」と言った。このとき、皆の心が揺れた。そう、ボス戦で死んでいった仲間たちの血はボスの間一面に広がっているからだ。この時僕は思った。五日目くらいの僕や戦友たちなら即答していただろうと。しかし今も心は少し傷ついている。どうしようかと思っていると、一つ。案が思いついてしまった。「この商人を殺せばいい」そう考えたのち、僕は仲間に伝えて、一斉に攻撃を開始した。たかが商人、そこまで強くはないだろうと思っていたが、なんとかなり強者だった。なんとか倒せたものの、多数の人が死んでしまった。ああ、この感覚、、、あの時と同じだ、、、ああ、、、 残り192人

{二十六日目}

こうなってはもういい。さっさと出発してしまおう。そう決めて旅立った。そんな時にある噂を聞いた。「勇者旅団にはかえってきたものはいないが、送って一か月ほどすると、王国周辺に勇者旅団の一員が死んでいる」と。もともとそこらへんには死んでいる兵士なんていないのに、送って一か月ほどすると死体が見つかるらしい。わけのわからない話、気にすることなく最後、決戦の場所、魔王城に進んでいく。魔王城について、皆が覚悟して進む。これまでとは違う、本当の邪気。吸ってしまえば喉がつぶれそうな感じまでする。そんな状況下でも、ここまで残った192人は突撃していく。途中で多くが死んだ。昨日のこともあり、傷はさらに深まる。魔王のもとにたどり着く時には、百人いないくらいだった。この時にはもう、みんなあの時と同じ心だった。 残り32人

{魔王戦1}

魔王の間に32人の生き残りが入っていく。魔王は異質なオーラと邪気を放っていた。しかし、こちらを見る目は憐れむような、悲しいような目をしていた。不思議に思っていると、魔王が言った。「これで何回目だ、我のもとに現れる、悲しき狼、勇者は。」一瞬意味が分からなかったが、少し考えて理解した。この旅団のことだろう。「これで63回目かな?今回でお前を倒してやる!」そう言うと魔王は「それはできない、、、お前たちの体力は、心はもう限界だろう。まだ許してやる。今すぐ立ち去れ。」これについては何を言っているのかさっぱりだった。自分を殺そうとして来ている人に対して立ち去れなど、わけがわからない。「何を言っている、立ち去るわけがないだろう!?それとも殺されるのが怖いのか?」そう挑発してみると魔王は言った。「そう言って死んでいくやつらを62回見ているのだぞ?」わかっていた。戻ってきた旅団はいない。今回だってどうせ死ぬ。初心に隠れていた気持ちが一気に広がる。でも、もう傷ついた心に広がっても意味がなかった。「それはどうかな?いつもそうなるとは限らねえぞ!」「はぁ、、、教えてやろう。ここに来るまでに噂を聞かなかったか?」「ああ、あれか、死体が見つかるとかってやつ、お前が殺しはぐれたやつが逃げ惑っただけだろう?」「そこまでか、、、まあいい、これは後でわかることだからな。話し手やろう。我はな、こんなボロボロになって、心が傷ついている奴なんか殺したくないのだ。これを聞いて思うだろう。ではなぜ100年前、地に降り立って殺戮を行ったか。あれとこれでは違う。我々は魔物。生き生きとした元気あふれる人々を絶望に変えることが楽しみなのだ。しかし今はどうだ、、、ボロボロじゃないか。そんな人間を殺しても楽しくなどない。魔王の俺が言うのもなんだが心が痛む。」その言葉を聞いて、絶望するような、今までの自分が情けなくなるような気持になった。「だからだ。お前らのような奴を生まないためにも一人、生き残りを作る。そして国に帰らせるんだ。偵察によればそれらすべて生きては帰ってないと聞くが、、、」魔王もそうだったんだ。こんな旅団はやめるべきと思っていたんだ。僕だってそうだ。そう思っていた。

{僕の過去}

僕の父は勇敢な人だった。強く、優しく、時に厳しく。そんな人だった。母もそうだ。いつも優しかった。剣術の練習中にケガしたときもヒールをしてくれた。何度も何度も。そんなある日、父が第40勇者旅団のリーダーとして行ってしまった。母もいやいや連れていかれてしまった。僕は保育所で生活することになった。別に旅団に連れていかれたのは仕方ない。きっと戻ってくる。生きて帰ってくる。そう思って剣術の練習をしていた。しかしその願いは、間違った方法でかなってしまった。王国周辺を散歩していると、急に腐ったようなにおいがした。すぐ逃げたかったが、なんとなく気になったため近づいてみた。するとそこにいたのはもう前のような面影はない父の姿だった。ボロボロで、血まみれで、なんとも無残な姿だった。父を助けるためにいろいろやったがなにも効果はなかった。すると父がかすれた声で言った。「勇者旅団なんてやめるべきだ、、ああ、息子よ、絶対に、、はいr、」そこで息絶えてしまった。この光景をみて、僕は泣き叫んだ。すぐに勇者旅団を消すべきだと泣いた。でも、同時にこうも思った「僕が勇者になって、終わらせる」この考えなら想像が大きく膨らんだ。勇者となり強敵を倒す僕、魔王との決戦を繰り広げる僕、勝利し、賞賛され、伝説となる!!!欲望がまだ幼少なのに膨らんで、大きくなった。お父さんやお母さんのことなど大きくなるにつれ、欲望に押しつぶされていった。そして旅団に加入して、想像の通りの出発をして、輝くはずだった、、、あの人の欲望を目の当たりにした事件で、すべてがよみがえった。父のこと、母のこと、そして欲望、人の醜さが、、、

{魔王戦2}

魔王は話を続ける「だがだ、殺したくないと言って全員返すのも魔王としての威厳が許さないからな、、、何よりお前らは我の力を見ないと帰らないだろう、、」そういうと魔王は巨大な暗黒魔法を放った。その攻撃で、僕以外の戦友は全員死んでしまった。そこで完全に心が折れてしまった。「その装いと剣術、、、見たことがあるぞ、、まあいい、お前には命をくれてやる。さっさと帰れ。」厳しく、それでも真実を知っていると優しくも聞こえる魔王の声を聴き、俺は立ち去る。

俺はたった今、新たな任務が課せられた。この旅団の最後を伝えなければいけない。そしてもうこんな人がでないように、伝えなければ、早く、次の旅団が出発する前に、早くーーーーーーーーーーーーーー

側近「今年も旅団の編成ができました」

王様「よし。今年こそだ。明日送りだそう」

今年も希望に満ち溢れて出発する勇者旅団。誰も知らない最後を夢見て、今日も、、、、


後書き

最後まで読んでくれてありがとうございます!


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2024-04-02 00:03:24

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