2015-09-17 19:10:03 更新

概要

左遷された提督と艦娘たちが海のない県、埼玉県にある鎮守府でちょっとおかしな日常を繰り広げるそんなお話。

口調ミス・キャラ崩壊あるかも。
特に口調のミスなどありましたらコメントにてご指摘ください。可能な限り修正します。
不定期更新。

作者は呉所属の提督です。


前書き

登場人物紹介(本編では明かされていない裏設定もあるかも)8/26 2:36更新

提督

軍議中に上官である大元帥のカツラが落ちたことを笑ったため、理不尽な怒りを買い左遷。
大元帥退任に伴い処分が終了もさいたま鎮守府に残留。
階級は少将(左遷前)→大佐(左遷後)→少将(現在)。
左遷前に所属していた鎮守府の前には艦娘候補生を育てる学校の担任を務めていたこともある。

吹雪

前に所属していた鎮守府で誤射(疑惑あり)事件を起こし、左遷。
外面はよく、真面目キャラだと思われたがかなり性格がアレ。
先輩の赤城に憧れる。

青葉

前に所属していた鎮守府の司令官のフリンカッコカリや不正を暴いたため、口止めで左遷。
ただし、表向きは嘘の情報を流し、鎮守府を混乱に貶めようとした反逆行為の為左遷ということになっている。
熱いジャーナリズム精神の持ち主で割と常識人。
海に遊びに行った時にナンパされるが、提督に身を呈して守られたことなどがきっかけで恋心のようなものが芽生える。(本人いわくまだわからない。)
赤城・秋津洲と乙女協定を結ぶ。


赤城

人並み外れた食欲と慢心が原因で左遷。
誇り高き一航戦として歴戦を乗り越えきたため、戦力としては申し分ない。みんなの頼れる先輩だった。
対黒吹雪用決戦兵器候補。
青葉と乙女協定を結ぶ。

秋津洲

あまりの戦力のならなさに左遷。(事実上の戦力外通告)
すでに今まで3回通告を受けており、かなり自信喪失気味。二式大艇を相棒として大事にしている。
実は料理が得意で提督や赤城に褒められ、さいたま鎮守府の厨房を預かることに。
青葉と乙女協定を結ぶ。

文月
左遷ではなく、自ら望んで転属。
実は艦娘候補生時代の担任が提督だった。その頃から提督を兄のように慕っており自称提督の妹(もちろん妹ではないし血も繋がってない)。
お兄ちゃん(提督)ラブ


提督が鎮守府に左遷されました。これより艦隊の指揮をとります。



提督「まさかあんなんで本当に左遷されるとは…。」



【さいたま鎮守府】デデン




提督「しかも海のないところに。俺一応海軍の軍人なんだけどな…。」



吹雪「あ、もしかして新しい司令官ですね。私は駆逐艦吹雪です。よろしくお願いします。」



提督「あぁ今日からここの司令を務める提督だよろしく。」



吹雪「ここでは暑いので中へどうぞ。」


左遷の理由〜提督の場合〜



吹雪「ところで司令官。」



提督「なんだ?」



吹雪「こんなところに来たってことは前の鎮守府で何かやらかしたんですよね?何をしたんですか?」



提督「あぁまあちょっとな。」



吹雪「えぇ〜なんですか?もったいぶらずに教えてください!!」



提督「はぁ〜。一ヶ月前に全国の鎮守府の司令が集まる大事な軍議があってな。そのとき我々のトップ…つまり大元帥殿のカツラが落ちてな。本人は誰も自分がカツラ被ってることは気づいてないと思ってたんだろ。そんなわけないのに。ものすごいあたふたしてな。それを見て思わず吹いたらこんなザマだ。」



吹雪「意外としょうもない理由ですね。」


左遷の理由〜吹雪の場合〜



提督「そういうお前こそこんなところにいるんだからそれなりの理由があるんだろ。」



吹雪「えっ、いや、あの…なんといいますか…その…。」



提督「ほう、人には言わせておいて自分は黙ろうとしてるのかな吹雪くん?」



吹雪「あぁ…その…前に所属してた鎮守府で訓練中に誤って砲弾をたまたま岸壁で見学していた司令官に当ててしまって…。訓練用の模擬弾だったので大事には至らなかったのですが…(残念ながら)。」



提督「お、おうそうか…。それって本当に誤射だったんだろうな?」



吹雪「え?あ、あたりまえじゃないですか〜♪いやだな〜司令官ったら、上官にわざと弾ぶつける艦娘がどこにいるんですか〜。」ケラケラ



提督「そ、そうだよな。ははは…。」



提督(なんかこいつ怪しい。一応気をつけとこ。)



吹雪(あなたのように感のいい人は嫌いですよ、司令官♪)


他の人たち



提督「ここには他にも誰かいるのか?」



吹雪「少し前まで数名いましたが、一部が他に移籍しましたが、ほとんどが退役しました。でもこの後も色々な人が来るはずですよ。なにしろ掃き溜めですから。」



提督「前任の司令官は?」



吹雪「『こんなところにいられるか、俺は抜ける!!』といったきり行方不明に…。」



提督「何その死亡フラグ。」


鎮守府のお仕事



提督「で、鎮守府といってもこの海のないさいたまで我々はなにをすればいい?」



吹雪「そうですね…、他の鎮守府から押し付け…ごほん、譲り受けた事務作業がメインです。あ、でもたまに出撃もしましたよ。」



提督「海がないのに?」



吹雪「はい、電車で港まで。交通費は自己負担です。最近になって湘○新宿ラインだけじゃなくて上野○京ラインが開業したおかけで湘南の海とか浦和から行きやすくなりました。」



提督「海にはびこる敵を殲滅するために電車に乗る艦娘の画とかシュールすぎるだろ。あと交通費出ないってブラックすぎねえか。」



吹雪「ま、司令官がきっと出してくれるでしょうし大丈夫です。」



提督「どこも大丈夫じゃねえよ。」



吹雪「あ、これ今日中に片さなきゃいけない書類です。」ドバー



提督「・・・」



吹雪「というわけで頑張ってください。」



提督「えっ、君も手伝ってくれるよね?」



吹雪「いえ、今から私は録画しておいた今期の難民キャンプ候補と噂される日常系アニメの1話を見なきゃいけないので。あ、テレビ借りますね〜。」ポチ



提督(このアマ…。)


やったね吹雪ちゃん、なかまがふえるよ。



提督「くそっ、なかなか終わらねぇ〜。」



吹雪「なんでだよ!!どこが日常系なんだよ!!最初の約20分のゆるふわはどこいったんだよ!!」バンバン



提督(うるせぇ…。というかもう化けの皮剥がれてんぞ。)



提督「え〜と、次は…。ん?おい吹雪。」



吹雪「なんです司令官?いまからこころぴょんぴょんしようと思ってたんですが?」



提督「今日って何日だ?」



吹雪「今日は20日です。もういいですか?」



提督「いや、なんか今日新しい子が来るみたいなんだが。」



吹雪「また、左遷者ですか…。ほっといても勝手に来るんでそれまで仕事しておいてください。じゃ。」



提督「そうなのか…。」



恐縮ですっ!!



提督「・・・」モクモク カキカキ



吹雪「あぁ〜こころがぴょ(ry。」



提督「うるせぇ!!」



吹雪「あぁ?」



提督「あ、ごめんなさい。」



提督(なんで謝ってんだ俺?)



ドタドタ バンッ!!



青葉「やっと発見しました!!なんでだれも迎えに来てくれないんですか!!」



吹雪「ちっ。」



提督「もしかして君が新しく来た…。」



青葉「はい、重巡洋艦青葉です。よろしくお願いしま〜す。」


左遷の理由〜青葉の場合〜



吹雪「駆逐艦の吹雪です。よろしくおねがいしますね青葉さん。」



提督(さっきまでの態度と大違いだな。)



青葉「恐縮です、青葉です。」



吹雪「ところで青葉さんはなぜここに?」



青葉「おっと青葉が取材されるとは。いえ、その…前の鎮守府の司令官にはケッコンカッコカリしている方がいらしたんですが、この他にもフリンカッコカリをしておりまして…。でも、だいぶ前からジュウコンカッコカリは禁止されたのでもちろんフリンカッコカリもご法度なのです。」


提督「そりゃそうだな。」



青葉「この不肖青葉、司令官のフリンカッコカリ現場を見事写真に収めることができまして鎮守府新聞に載せたところ鎮守府内が修羅場となり、それはもう凄惨な感じに…。ほかにも備品の不正な横流しを暴いたりとか…いろいろ。」



提督「で、口止めにここに飛ばされたと。」



青葉「ジャーナリズムの精神はまだくじけていませんよ。」



吹雪「そんな司令官なんて消し炭にすればいいのに」ボソ



提督(こいつしれっととんでもねぇこと口にするな。)


ジャーナリズム



提督「でもそれなら左遷じゃなくて、事故に見せかけて…とかで青葉を物理的に消した方がよかったんじゃないか?」



青葉「それがあの人のずる賢いとこなんですよ。問題が発覚させた張本人の青葉を物理的に消すとかえって怪しまれると思ったんでしょうね。青葉の表向きの左遷理由は、虚偽の記事を載せた新聞を発行することで、鎮守府をいたずらに混乱に貶める一種の反逆行為を行おうとしていたなんですよ。」



吹雪「そんなひどい…。」グス(嘘泣き)



青葉「まぁ実際青葉の記事は7割型嘘八百なんですけどね。」



提督「おい。」



青葉「 でもフリンカッコカリと不正な横流しの件は青葉の不屈のジャーナリズム精神で手に入れた正真正銘の事実ですよ。」



青葉「ここでも面白い記事が書けることを期待していますよ司令官♪。」



取材



青葉「吹雪さんに取材をお願いしたいんですが。」



吹雪「私にですか?いいですよ、なんでも聞いてください。」



青葉「恐縮です。では早速…、吹雪さんが前の鎮守府で起こした司令官誤射事件の真相についてお聞きしたいのですが。」



吹雪「えっ?」



青葉「かつて吹雪さんの同僚だったとあるネームシップ駆逐艦の方からのタレこみなんですが…。」



吹雪(あいつか…。)



吹雪「やだな〜青葉さん、真相もなにもあれはただの事故ですよ。」



青葉「こちらに入っている情報だと、そもそも司令官に岸壁で訓練を見学することを具申したのは吹雪さんだとか。」



吹雪「確かにそうですけどただの偶然です。」



青葉「通常だとありえない方向に向かって撃ったという目撃情報も…。」



吹雪「青葉さん…。」



青葉「はい?」



吹雪「何が望みなんですか?金ですか?いくら欲しいんですか?」ゴゴゴ



青葉「い、いえ青葉はただ真実を…。」



青葉(こ、怖い…)



吹雪「あれはただ偶然が重なった残念な事故です。いいですね?」



青葉「いや、その…。」



吹雪「たとえ、出撃中に青葉さんの真下で味方の魚雷が炸裂してもそれは事故です。」



青葉(や、殺られる…)



青葉「わ、分かりました。あれはただの事故ですね。」



青葉(くっ、本当ならジャーナリストとして脅しに屈する訳にはいきませんが、まだ命は惜しいです)



吹雪(ふっ、これでマスコミも私の手中に)ニタァ



秘書艦



提督「・・・」モクモク カキカキ



青葉「あっ、ここ間違ってますよ。」



提督「本当だ。ありがとうな青葉。」カキカキ



吹雪「こんなの地上波で流していいのかよwww。BPO仕事しろよwww。」



提督「いや、お前が仕事しろ。仕事を手伝ってくれている青葉はもちろんいいとして、なんでお前まで執務室にいるんだよ。」



吹雪「だって鎮守府の中でエアコンあるのここだけですし、私の部屋テレビないですし。」



青葉「そもそもこれ吹雪ちゃんの仕事ですよ。」



吹雪「なんで私がそんなのやらなきゃいけないんですか?」



青葉「だって吹雪ちゃんが秘書艦…。」



吹雪「じゃあ青葉さんに秘書艦譲ります。」



青葉「えっ?」



吹雪「青葉さんだっていい子ちゃんアピールできるからいいじゃないですか。」



青葉「青葉は別にそんな…。」



吹雪「あ、いけね今日ジ。ンプの発売日だった。ちょっくらコンビニ行ってきますね。」スタスタ バタン



青葉「・・・」



提督「すまんな青葉。」



青葉「いえ…。」



提督「でもまぁあいつ…。」



提督・青葉「「性格破綻してるよな。」」



アイス



提督「さすが埼玉だなエアコンかけてるのに暑さが半端ない。」



青葉「そもそもエアコンもなんかボロいですしね。」



提督「こういうときはアイス食べたくなるよな〜。」



青葉「いいですねアイス、青葉も食べたいです。」



提督「吹雪のやつコンビニ行ってんだよな。アイス買ってきてくれたりしないかな〜?」



青葉「いや自分のしか買ってこなさそうですよね。」



バタン



吹雪「あぁ〜暑い〜、吹雪帰投しました〜。あ、お二人の為にアイス買ってきましたよ。カップアイスでいいですよね?」



提督「お、おうありがとうな吹雪。」



提督(なんだかんだ言っても実はいい子じゃないか)



吹雪「じゃあ私部屋でジャ○プ読んでるんで。」バタン



青葉「いい子ですね吹雪ちゃんは。では早速…」カパッ



ドローン



提督「ドロドロに溶けてんじゃねえか!!」



青葉「もはや固形状のものがありません。完全なる液体です。」



ノノノヒラヒラ



提督「なんか落ちて…なんだレシートか…ってこれ1時間以上前に買ったやつじゃねえか。」



青葉「そりゃこんなクソ暑い中、買って一時間も経てばドロドロになりますよ…。」



提督・青葉((あいつ、絶対いつか泣かす))



新参者襲来



青葉「今日も新しい人が来るみたいですよ。」



提督「そうか。しっかし問題起こして飛ばされるやつって何気に多いのな。」



青葉「最近風紀の取り締まりが厳しくなりましたからね〜。」



提督「で、どんなやつが来るんだ?」



青葉「え〜っと、正規空母としか…。」



提督「滅多に出撃しない鎮守府に正規空母なんていらないだろ。」



青葉「まぁここは作戦遂行の為じゃなくて自主退職を促す窓際部署みたいなところですから。」



提督「攻撃の要となる正規空母にそんな処遇をさせるなんて、何をやらかしたんだこいつは。」



青葉「誤射…いえ、空母だから誤爆とか?」



提督「どこの特型駆逐艦だよwww。」



青葉「そろそろ来るはずなので青葉迎えに行ってきますね。」



提督「おう、頼んだ。」



はらぺこ



青葉「という訳で、新しく着任した赤城さんです。」



赤城「正規空母赤城です。空母機動部隊を編成することがあれば…。」パタン



提督「ちょ、倒れたぞ。」



青葉「赤城さんどうしましたか?どこか体調でも…。」



赤城「お、お腹が…。」



提督「お腹?腹が痛いのか?」



赤城「お腹が…すきました…。」



提督・青葉「「へ?」」



左遷の理由〜赤城の場合〜



ガツガツ ムシャムシャ パクパク



提督・青葉「「・・・」」



赤城「ふぅ〜。助かりました。朝から何も食べずに来たものですから、このご恩は一航戦の誇りにかけてお返しいたします。」



提督「まぁ元気になったようでよかった。」



青葉「では赤城さんが元気になったところで…赤城さん、ここに飛ばされた原因はなんですか?」



赤城「実は、半月ほど前に鎮守府で軍のお偉いさん方を招いて接待をしていたんです。その時にお出しする料理の味見を頼まれたんですが…あまりにも美味しくてついつい食べ過ぎてしまって、我に帰った時は3分の1ほどしか残ってなかったんです。」



青葉「それで大目玉食らってここに来たと。」



赤城「いえ、確かにこっぴどく怒られましたが、『赤城に味見を任せた俺が悪かった。』と提督がおっしゃられてその時はそれで終わったんです。」



青葉「それなら何故ここに?」



赤城「その次の日に鎮守府沖に敵の機動部隊が現れたというので出撃をしたのですが、私が早々に大破してしまったのです。」



青葉「でもそれはしょうがないのでは?」



赤城「実はその時は考え事をしてまして…。」



青葉「ほうほう…何をお考えで?」



赤城「その日の夕食のおかずはなにかなぁ?と…。」



青葉「慢心ですね。」



赤城「そのことを提督に正直に申し上げたら大層お怒りになって…。」



青葉「でしょうね。」



赤城「そして私は今ここにいるのです。」



提督「どいつもこいつもくだらない理由だな。」



青葉「あなたが言いますか、あなたが。」



赤城「ところで!!」



青葉「はい、なんでしょう?」



赤城「今晩のおかずはなんでしょうか?」



提督・青葉「「反省してねぇ〜‼︎」」



赤城「?」


あこがれの先輩



吹雪「ふわぁ〜おはようございま〜す…。」



青葉「おはようってもうお昼過ぎだよ?」



吹雪「うるさいな〜遅くまでネトゲしてたんだからしょうがないでしょ。」



赤城「あら?吹雪さん?」



吹雪「え?赤城先輩!?」



赤城「そういえば吹雪さんもこちらに転属されてたんですね。」



吹雪「は、はい。赤城先輩はどうしてこんなところに?」



赤城「ちょっと慢心してしまって…。」



吹雪「ちょっとの慢心で赤城先輩をこんなところに飛ばす司令官なんて私がやっつけちゃうんだから。」



赤城「ダメよ吹雪さんそんなこと言っては。でも吹雪さんにまた会えてうれしいわ。」



吹雪「こ、こちらこそ赤城先輩とまた同じ鎮守府にいられるなんて光栄です‼︎」



赤城「ふふ、よろしくね吹雪さん。」



青葉「では、赤城さんのお部屋に案内しますね。」



吹雪「あ、それ私やります‼︎」



吹雪(ちっ、気がきかねぇな)



青葉「じゃ、じゃあ吹雪ちゃんお願いします。」



吹雪「赤城先輩こっちです。」スタスタ



赤城「吹雪さん待って〜。」パタン スタスタ



提督「ほう、これは…。」



提督・青葉((つかえる…))



連れてけ



吹雪「ねぇ司令官いいでしょ?行きましょうよ!!」



提督「だから仕事があるから無理だって言ってるだろ。」



青葉「さっきから吹雪ちゃんは何で駄々をこねてるんですか?」



提督「海に連れてけってさっきからうるさいんだ。」



吹雪「私たち艦娘なのにこの夏まだ1度も海に行ってないんですよ?おかしいでしょ。」



青葉「確かにそれは分かりますが、わざわざ司令官まで引っ張っていく必要はないのでは?」



提督「ここの鎮守府通信設備が整ってないから公務以外の艦娘の遠出は司令官同行が絶対らしい。」



吹雪「あと財布兼荷物持ちが必要ですし。」ボソ



提督「なんか言ったか?」



吹雪「いえ、何も。」



青葉「なるほど状況は理解しました。でも、司令官は仕事で忙しいと。う〜ん…司令官、その仕事は今日中に終わらせないといけないやつですか?」



提督「そういう訳ではないが、量が量だけに後に残すと余計大変になるからな。」



青葉「さすが司令官、律儀ですね。きっと夏休みの宿題とか早々に終わらすタイプですね。」



吹雪「後でちゃんと手伝いますから(そこの燻み薄ピンクが)、お願いしますよ司令官〜。」



提督「あ〜分かった、そこまで言うならしょうがない連れてってやる。お前達さっさと支度しろ。」



吹雪「やった〜!!ありがとうございます司令官!!(ふっ、マジでチョロいわ)」



いざ、海へ




@浦和駅



吹雪「早く早く、電車来てますよ。」



赤城「吹雪さんったらあんなにはしゃいじゃって…。」ニコニコ



提督「おい吹雪、どこ行くんだ?そっちの車両じゃないぞ。」



吹雪「えっ、司令官持ちでグリーン車乗るんじゃないんですか?」



提督「馬鹿、乗らねーよ。いくらかかると思ってんだ。」



その頃@さいたま鎮守府



??「ここがあたしの新しい鎮守府かも。誰か外に…流石に暑いから誰もいないね。」



ピンポーン シーン


ピンポーン ・・・



??「あれ?誰も出ないかも。でも鍵は…空いてる。入っちゃお、お邪魔しま〜す。誰かいませんか?」



シーン



??「やっぱり誰もいないかも!!おかしいな…確かに転属の通知が来てるはず…。少し待ってみるかも。」



1時間経過



??「ちょっとおかしいかも!!どうしよう二式大艇ちゃん。」アセアセ



海だSEAだOCEANだ



@神奈川・片瀬海岸(江ノ島らへん)



青葉「やっと着きました〜。」



吹雪「さすがに人のようにゴミがたくさん来てますね。」



青葉「吹雪ちゃん、それ逆ね。」



赤城「提督、あそこに美味しそうな物がたくさんあるんですが、早速行ってきてもいいでしょうか?」



吹雪「赤城先輩、先に着替えましょう。こっちに更衣室があるみたいです。」クイッ



赤城「あぁとうもろこしが焼きそばが〜。」ズルズル



青葉「赤城さんもテンション高いですね。」



提督「お前も早く着替えて来い、このへんでパラソルさしてるから。」



青葉「は〜い、司令官お願いしま〜す。」♪~



提督「お前も十分テンション高いじゃね〜か。」



水着



青葉「おぉ〜吹雪ちゃんも赤城さんも水着姿すっごいいいじゃないですか。ちょっと写真撮らせてください。」パシャパシャ



吹雪「どうです司令官、この私の水着姿は?夏前に新しい水着買ったんですよ。」



提督「あぁかわいいかわいい。(棒)」



吹雪「なんですかそのおざなりな返事は!!」プンスカ



提督「それより赤城。」



赤城「もぐもぐ…ふぁい?」



提督「ちょっとお腹あたりが慢心してないか?」



赤城「うっ。べ、別に慢心なんかシテマセンヨ〜。」モグモグ



吹雪「ちょっと司令官、それセクハラですよ。赤城先輩、こんな人置いといて泳ぎに行きましょ。」



赤城「海に入る前にちゃんと準備運動しないとダメよ。」スタスタ



青葉「ねぇねぇセクハラ司令官。」



提督「お前まで…やめてくれよ。で、なんだ?」



青葉「そ、その…青葉の水着姿はどうでしょうか?」



提督「なんだ、その…似合ってんじゃないか?」



青葉「もっと他に気の利いた言葉は出ないんですかね〜?青葉かわいいよ。愛してる。結婚してくれとか…。」



提督「それこそセクハラじゃねえか。しょうがないだろこういうの慣れてないんだから。」



青葉「冗談です。それじゃあ青葉も出撃しま〜す。」



提督「おう行ってこい。ケガとかに気をつけろよ。」



青葉「は〜い。」♪



見てるだけでいい



赤城「提督は泳いだりしないんですか?」



提督「赤城か。荷物番しなきゃいけないし、お前たちが楽しそうにしているのを見てるだけで十分だ。休憩か?」



赤城「はい。今まで海は遊ぶところというイメージがなかったものですから。」



提督「たしかにそうかもな。」




吹雪「青葉さん、青葉さんこっちこっち。」クイクイ



青葉「え、なんですかなんですk…うぉ〜い。」ズボッ



吹雪「や〜いざまぁ〜引っかかった〜。」スタコラサッサ



青葉「こ〜の〜待ちやがれ〜!!」



吹雪「待てと言われ待つ馬鹿がどこにいる〜。」




赤城「みてください提督、二人ともものすごく楽しそうですよ。」



提督「そうだね〜。」



ナンパ



青葉「おのれ〜吹雪ちゃんのやつどこへ行った?」キョロキョロ



男A「ねえねえ君かわいいね一人?」



男B「俺たちと遊ばな〜い?」



青葉(これが世に言うナンパっていうやつですか)



青葉「申し訳ないですけど仲間ときているのでこれで失礼します。」スタスタ ガシッ



青葉(腕を掴まれた!?)



男C「つれないこと言うなよ〜俺たちといいことしようぜ。」



青葉「やめてください、離してください!!」



ヒーロー



赤城「提督、私飲み物買ってきますね。」



提督「じゃあ俺も行くわ。」



スタスタ



赤城「吹雪さんたちはどこまで走って行ったんでしょうか?」



提督「ほっとけ、そのうち戻ってくるだろう。」



青葉「やめてください、離してください!!」



赤城「あれ?この声は…。」



提督「青葉が男に囲まれてる!!悪い赤城、先に戻っててくれ!!」スタッ



赤城「提督!!」




青葉(しつこいですね。くっ、いっそのことこいつら殴り倒してやりましょうか…)



提督「青葉〜!!」スタスタ



青葉「司令官!!」



男達「なんだテメェは?」



提督「そいつの連れです。すみませんご迷惑をおかけしました。行くぞ、青葉。」



青葉「はい、司令官…。」スタスタ ガシッ



男A「おい、ちょっと待てよ。」



提督「なんですか?」



男B「俺たちのお楽しみの邪魔をしといてヒーロー気取りか?あ〜ん?」ドコッ



提督「うぐっ。」



青葉「司令官!!」



男C「司令官だってよ。どんなプレイしてるんだこいつら」バキッ ボコッ



提督「ぐふっ。青葉…逃げてろ…。」



男B「おらおらどうした?抵抗してみろよ”司令官さん”?」ドカッ



青葉「司令官、どうしてやりかえさないんですか!!」



提督「だめ…なんだ…。おうふっ。はぁはぁ…。」



赤城「こっちです、早く来てください!!」



警察「おい、お前ら何してるんだ!!」



男A「ちっ、ずらかるぞ。」



男達「お、おう。」スタスタ




赤城「提督、大丈夫ですか?」



提督「俺は大丈夫だ。青葉…ケガないか?」



青葉「どうして?青葉だったらあんなやつらすぐにボコボコにできたのに!!」



提督「ダメだ。どんな理由があろうとも俺たち軍人、お前たち艦娘は民間人に手を出してはいけない。特に俺たちはお払い箱寸前の身。なにかやらかしたら今度は間違いなくクビだ。」



青葉「だからって司令官あんなにボコボコにされて…。」



提督「ば〜か、こんなのお前に二度と会えなくなるよりはマシだっつ〜の。」



青葉「司令官…うわぁ〜ん!!」ダキッ



提督「よしよし…。本当は青葉を助け出してすぐに逃げるつもりだったけど…ヒーローにはなれないもんだな。ははっ。」



青葉(いえ、司令官は間違いなく青葉のヒーローですよ♪)



吹雪「あれ、司令官どうしたんですか?そんなにボロボロになって…。」



赤城「吹雪さん!!実はかくかくしかじかまるまるうまうまで…。」



吹雪「なるほど…。とりあえず海水でもかけます?」



提督「お前は鬼か!!」



帰ろう、鎮守府へ




提督「よし、お前らそろそろ帰るから支度しろよ〜。」



吹雪「えっ、もう帰るんですか?まだ全然明るいじゃないですか。」



提督「シャワー室とか混む前に行っとかないと遅くなるだろ。」



吹雪「ちぇっ。」



赤城「行きましょう、吹雪さん。」



吹雪「はい、赤城先輩!!」スタスタ



青葉「・・・」ボー



提督「どうした青葉?ぼーっとして。」



青葉「えっ!?い、いえ大丈夫です。青葉行ってきま〜す。」



提督「へんなやつ。」



乙女協定



@電車の中



吹雪「Zzz…」クゥクゥ



提督「Zzz…」スゥスゥ



赤城「あらあら二人とも寝てしまいましたね。駅に着くまでまだありますから寝かせておきましょうか。」



青葉「・・・あ、はいそうですね。」



赤城「青葉さんどうかしたの?」



青葉「いえ、なんでもありませんよ。」



赤城「今日の提督かっこよかったわね。」



青葉「は、はい…。」



赤城「あの、青葉さん。」



青葉「なんですか?」



赤城「もしかして提督に対して…恋心芽生えちゃった?」



青葉「ぶふぉっ…なんですかきゅ、急に。」



赤城「その反応を見るとやはりそうみたいね。」



青葉「青葉にはこれが恋心かはわかりません。でも初めての感覚なんです。」



赤城「まともに相手の顔が見られないとか?声を聞くだけでドキドキするとか…?」



青葉 \(//∇//)\ プシュ-



赤城「あらあら。」



青葉「どうして赤城さんはそういうのいっぱい知っているんですか?」



赤城「長く一航戦として戦ってきた中でいろんなものを見てきましたから。」



青葉「さすがですね。やはり大人の貫禄ってやつですかね〜。」



赤城「そんなことないわ。私もまだまだ未熟だから。」



青葉「あの、赤城さん!!」



赤城「なぁに?」



青葉「このことは内緒にしてもらってもいいですか?」



赤城「えぇわかりました。一航戦の名にかけて秘密はお守りします。その代わり…。」



青葉「その代わり?」



赤城「また相談に来てくださいね。いつでもお待ちしております。」



青葉「赤城さん、ありがとうございます。」



誰だ!!



提督「あぁ〜やっと着いた〜。」



赤城「もうすっかり夜になってしまいましたね。」



吹雪「司令官がグリーン車に乗せてくんないから体が痛いです。」



提督「一番よく寝てたやつが何を言う…。」



赤城「どうされました?」



提督「いや、鍵かけるの忘れてたみたいだ。」



青葉「泥棒さんとか入ってこないですよね?」



提督「こんなところに盗む価値のあるものなんてないだろう。」



青葉「そうですね。」



がさがさ



提督「何の音だ?」



一同「えっ?」



提督「おい、誰かいるのか?」



しくしく…



吹雪「なんか泣き声みたいなの聞こえません?」



青葉「ちょっとやめてよ吹雪ちゃん。」



提督「電気つけるぞ。」



カチッ



??「えっぐえぐ…しくしく…え?」



一同「誰だお前!?」



ひどいかも!!




赤城「え〜と、今日転属してきた秋津洲さんでいいのね?」



秋津洲「うん…水上機母艦の秋津洲。」



提督「誰か今日秋津洲が転属してくるって聞いてたか?」



一同(ふるふる)クビフリ



秋津洲「おかしいかも、ちゃんと通知送ったって。」



提督「そう言われてもな…実際来てないし。」



吹雪「あ、そういえば!!」



提督「吹雪、なんか思い当たることがあるのか?」



吹雪「え〜と確か朝、司令官に海に連れてってもらうように頼むためにこの部屋に入った時…。」




〜以下回想〜



吹雪「司令官、海行きましょう海!!」バンッ



吹雪「あれ?いない。どこいっt…フェ、フェ、フェクション!!」ズル



吹雪「誰か私のこと噂したな…。やべ鼻水が…ティッシュティッシュ…あぁこの紙でいいや。」チーン ポイ



提督「なんだ吹雪?用か?」



吹雪「あ、司令官、海に連れっててくださいよ!!」



〜回想終了〜



吹雪「で、私が鼻をかんで捨てた紙がこれ…」つ【転属通知書】デロ~ン(with鼻水)



秋津洲「あ、私の通知書かも!!」



提督「吹雪…お前…。」



秋津洲「ひどいかも!!」



提督「吹雪、罰として1週間の外出禁止と青葉の手伝いを言い渡す。」



吹雪「えぇ〜そんな〜!!」



赤城「ごめんなさいね秋津洲さん。吹雪さんもきっと悪気があってやったわけじゃ…。」



青葉(それはどうかな?)



赤城「あら?あなたが手に持ってるの…艦載機?かわいいわね。」



秋津洲「二式大艇ちゃんっていうの。」



秋津洲(この人いい人かも)



提督「おらっ吹雪!!みちみち働け!!」



吹雪「ひぇ〜ごめんなさい!!」




左遷の理由〜秋津洲の場合〜



提督「秋津洲、わかっているとは思うがここはなにかしらやらかしてしまった者共が集まる掃き溜めのような場所だ。君がこんなところに来てしまった以上何かしらやらかしたと思われるんだが、なにをやったか教えてくれないか?」



秋津洲「う〜んあたしは特に何もしてないかも。」



提督「ということは冤罪か?」



秋津洲「ううん、本当に何もしてなくてここにきたかも。あたし、全然戦力になれないから…。」



吹雪「早いとこ戦力外通告を受けたわけですね。」



提督「吹雪!!」



秋津洲(うぅ〜こいつ嫌いかも)



提督「実際に君が戦力になるかならないかはここでは気にする必要はない。基本ここは事務作業しかやらないから。これでも意外と作業量があってな、本来の艦娘の仕事とは違って事務作業ばっかりになってしまうがそれでもいいなら君の力を借りたい。」



秋津洲「あたしを…秋津洲を必要としてくれてるの?」



提督「あぁもちろん。」



秋津洲(この提督は今までの提督と違うかも)



秋津洲「やるよ。あたしが少しでも力になれるなら頑張る!!」



提督「おぉそうか。よろしく頼むよ。」



吹雪「えっへん、それじゃあ早速この書類の束を…。」



提督「それはお前の仕事だろ!!」



吹雪「ちっ。」




特技



秋津洲「ねぇ提督、早速あたしは何すればいい?」



提督「とりあえず、部屋に行って荷物の整理してこい。青葉、案内してやってくれ。」



青葉「は〜い。行こう秋津洲ちゃん。」




青葉「ここが秋津洲ちゃんのお部屋だよ。」



秋津洲「おぉ〜趣きがあるかも。」




青葉「素直にボロいって言っていいんだよ。本当なら布団を前もって干しときたかったんだけど、どっかの特型駆逐艦1番艦がね…。ちょっとカビ臭いけど今日は我慢してね。」



秋津洲「大丈夫かも。」



青葉「秋津洲ちゃんは特技とかある?」



秋津洲「う〜ん二式大艇ちゃんを使った長距離偵察かも。あとは料理とか。」



青葉「秋津洲ちゃん料理できるの!?」



秋津洲「うん、最初にいた鎮守府で厨房の手伝いばかりしてたから覚えちゃったかも。」



青葉「おぉ、青葉は簡単なのしかまだ作れないんですよね〜。お料理できるのは憧れます!!」



秋津洲「今度、一緒にやる?」



青葉「いいんですか!!」



秋津洲「うん、もちろん!!」



青葉(いい娘だな〜)





青葉「後日、秋津洲ちゃんが作った料理を食べた司令官と赤城さんはあまりの美味しさに感動しむせび泣き、そのままさいたま鎮守府の厨房担当になりました。もちろん青葉も手伝ってま〜す。」



提督の憂鬱



提督「・・・」カキカキ 



吹雪「この下ネタのひどいエンディングを歌ってる人、なんとなく私の声に似てません?」



青葉「ど〜でもいいのでさっさと仕事して吹雪ちゃん。」



吹雪「めんど…。」



青葉「吹雪ちゃん!!司令官もなんか言ってくださいよ。」



提督「・・・」



青葉「司令官?」



提督「あ、すまんなんだ?」



青葉「いえ…どこかお体でも悪くしましたか?」



提督「いや、大丈夫だ。」



青葉「そうですか…。あ、青葉洗濯物干してきますね。ほら吹雪ちゃんも行った行った。」



吹雪「ちぇ〜。」




提督「・・・はぁ〜。」




青葉「司令官がため息をついてる。やはりなにかあったんでしょうか?」




青葉「ということがありまして。」



赤城「なるほど…確かにそれは気になりますね。」



青葉「あまり仕事も手につかないみたいで…。」



赤城「なにか思い当たることとかありませんか?青葉さんは秘書官ですから長くお側にいられるので何か気づいたこととかあれば…。」



青葉「そうですね…朝はいつも通りだったと思います。多分お昼前あたりからあんな感じに…。」



赤城「う〜んほかの方にも聞いてみましょうか。」





吹雪「えっ司令官の様子がおかしい理由?」



赤城「はい、だいたいお昼前あたりかららしいのですが吹雪さんは何か心当たりはありませんか?」



吹雪「お昼過ぎまでずっと寝て…いえ、ずっと私室にいたのでちょっとわからないですね。」



青葉(こいつが働かないのが原因なんじゃ…)




秋津洲「提督のこと?」



青葉「はいお昼前あたりになにか気になることとかありませんでしたか?」



秋津洲「う〜ん、その時間はお昼ご飯の支度をしてたかも。」



赤城「なら提督のことには気づかないですよね。」



青葉「結局謎のままか…。」



赤城「いっそのこと直接提督に確かめてはいかがでしょうか?」



青葉「たぶんはぐらかされちゃいますね…。」



秋津洲「待って、お昼前だったらあれかも!!」



青葉「なにか心当たりが!?」



秋津洲「あたしがお昼の支度をしようとした時に郵便が来たの。あたしが受け取って提督にそのまま渡したんだけど、だいたいいつも来るようなやつの中に1通だけ切手の貼られた便せんがあったかも。」



赤城「切手の貼られた便せんですか?軍の関係だったら切手を貼らなくてもいいはずなので外部から送られてきたということでしょうか。」



青葉「となるとやはりその手紙が怪しい…。」



赤城「その手紙調べてみますか?」



青葉「いえ、仮にその手紙が原因だとしても、きっと青葉たちに言えない理由があるはず。だったらいつか司令官が話してくれる時が来るまで待ちます。」



赤城「青葉さん…。」



秋津洲「青葉ちゃん偉いかも…。」



青葉「そうでもないよ…。」



秋津洲「青葉ちゃんってさ提督のこと好きかも?」



青葉「えっ?」サッ



赤城(言ってない言ってない)フルフル



青葉「な、なんで?」



秋津洲「だって見てればわかるかも。ねぇ赤城さん?」



赤城「え、えぇ。」



青葉「えぇ…。いつも通りにしてたはずなんだけどな…。」



秋津洲「バレバレかも。」



青葉「いいですか秋津洲ちゃん。これはひみつですよ。」



秋津洲「うん、わかったかも。」



青葉「かもじゃダメです!!」



秋津洲「わ、わかった。」



提督の憂鬱②




青葉「あれから3日経ちましたが…。」



赤城「未だに状況は…。」



秋津洲「変わらないかも。」



青葉「一応仕事はちゃんとこなしてますので業務に支障はないんですが…。」



赤城「ふと見ると結構ため息ついてますよね…。」



吹雪「あれ?みんなお揃いで…何々、なんの話ですか?」



秋津洲(面倒なのが来たかも)



青葉(それ青葉のセリフですし)



赤城(ここは私が)



赤城「あ、吹雪さんアイスあるのだけど一緒にどうかしら?」



吹雪「赤城先輩とアイス…は、はい‼︎駆逐艦吹雪お伴します‼︎」



青葉(ありがとうございます、赤城さん)



秋津洲(さすがかも)



秋津洲「でもブレインの赤城さんがいなくなったら意味ないかも。」



青葉「あの性悪駆逐艦…。」




提督「・・・」スタスタ パタン



青葉(あれ、司令官…もう真っ暗なのに外に出てどうしたんでしょう?)



青葉(そ〜っと…)



提督「・・・あぁダメだダメだ!!」ブンブン



青葉(ちょ、司令官!?)



提督「クッソ…。」



青葉「司令官!!」ザッ



提督「青葉…。」



青葉「やっぱり悩んでることあるんじゃないですか!!なんで相談してくれないんですか!!青葉たちじゃお役に立てませんか!!」



提督「いや…青葉。」



青葉「司令官の…司令官のバカ〜!!」スタスタ バタン



提督「あぁまずったな…。」



提督の憂鬱③




青葉「やっぱり悩んでることあるんじゃないですか!!なんで相談してくれないんですか!!青葉たちじゃお役に立てませんか!!」



青葉「司令官の…司令官のバカ〜!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


青葉「あぁ青葉のバカ、なんであんなことを…。」ガンガン



秋津洲「青葉ちゃん、ちょっと落ち着くかも。」



青葉「そりゃ司令官にだって相談しにくいことだってありますよ!!なのに青葉は青葉は〜!!」ウガ~



秋津洲「ちょっと重症かも。赤城さん呼んでこよう。」





提督「あぁ〜俺はどうすればいいんだぁ〜!!」



赤城「提督、少し落ち着いては…。」



秋津洲「赤城さん、赤城さん。」



赤城「秋津洲さん、青葉さんの様子は…。」



秋津洲「ダメかも。」



赤城「そうですか…。」



秋津洲「提督は…こっちもダメかも。」



赤城「いったい2人はどうしたんでしょうか?」



秋津洲「なんか青葉ちゃんが提督に言っちゃったみたいかも。でもその原因は提督にあるかも。」



吹雪「そういうことなら私におまかせください!!」



赤城「吹雪さんいつからそこに?」




吹雪「司令官、司令官。」



提督「あぁ吹雪か…なんだ?急ぎじゃないならあとにしてくれ。」



吹雪「はぁ…天誅!!」スッパ~ン



提督「ぐはっ。」



赤城(提督!!)



秋津洲(吹雪ちゃんが提督をハリセンでぶっ叩いた!?しかもあれ持ち手の方かも!!)



提督「痛っ…なんだよ吹雪。」



吹雪「なんだよじゃありません!!なんですかここ最近のうじうじっぷりは。あなたはウジ虫ですか?迷ってる暇があったらさっさと行動に移したらどうですか?あなたは私たちの司令官です。私たちの命を預かってるんです!!私たちはそんな司令官を信じて命預けてるのにそんなんじゃ満足に戦えないじゃないですか!!ここじゃ戦いなんてやらないぞなんてツッコミはいりません!!ほらアホ面下げて座ってる暇があったらさっさと行った行った。あと夕食は焼肉がいいです。」



赤城(吹雪さん…)



秋津洲(吹雪ちゃんが珍しくまとまなことを言ってる。今日はロールキャベツだけど)



提督「吹雪…ありがとう目が覚めた。行ってくる。」パタン




吹雪「あぁいい仕事した。」フゥ~



赤城「そうですね吹雪さん、よくやりました。」



吹雪「赤城先輩…。」



吹雪(やった褒められた♪)



赤城「で・す・が、提督をハリセンの持ち手で叩いたことについて少々お話をしましょうか?」ニコッ



吹雪「あ、あはは…。」ニコッ



吹雪(あ、あれ?顔は笑っているのに全然心が笑ってないよ…)



秋津洲「あ、あたしはご飯の準備してこよ〜。」スタコラサッサ



吹雪「わ、わたしも手伝…。」



赤城「吹雪さんはこっちですよ♪」ガシッ



吹雪「い、いやぁ〜ごめんさい〜。」ズルズル




提督の憂鬱④



青葉「・・・司令官のところに謝りに行こう。」モゾモゾ



青葉「はぁなんて言えばいいか…」ガチャ





提督(青葉の部屋の前まで来たはいいが後一歩が出ない。なんと言えばいいものか…)



ガチャ



提督・青葉「「あ。」」



提督(やばい、まだ心の準備が…えぇいままよ)



青葉(エェナンデ…ナンデシレイカンココニ?でも…)



提督・青葉「「すみませんでした!!」」ドゲザ~



提督・青葉「「へ?」」



青葉「いやいやいや司令官何してるんですか!?」



提督「お前たちが俺のことを心配してくれてたのにあんな態度をとってすまなかった。全部俺が悪い。本当にすまなかった。」



青葉「いやいやそんな青葉たちこそ司令官が話しにくいようなことにずかずかと土足で入り込むことをした挙句、あんな暴言まで吐いて本当にすみませんでした。どんな罰でも受けます!!」



提督「いやいや青葉に受けさせる罰なんてないから。」



青葉「いやいや。」



提督「いやいや。」



提督・青葉「「・・・」」



青葉「ぷっ…。」



提督「あははははは〜。」



青葉「じゃあお互いトントンってことで。」



提督「そうだな。」



青葉「それでその…話していただけますか?」



提督「聞いてくれるか青葉。」



青葉「もちろんですとも。」




提督の憂鬱・完結編



提督「実はな前の鎮守府にケッコンカッコカリを約束していた娘がいたんだ。」



青葉「えっ。」



提督「練度の関係で次の大規模作戦が終わればケッコンカッコカリをする予定だったんだが、ご覧の通りヘマをやらかしてその前に俺はここに飛ばされた。」



提督「俺は誰にも何も言わずあの鎮守府を去らざるを得なかった。だからずっとその娘のことが気がかりだった。」



提督「そして先日その娘から手紙が届いた。本当は他鎮守府の艦娘が他鎮守府の提督に普通の手紙を送るのはご法度なんだが、軍用の手紙で送ると検閲を受けるしここの鎮守府宛なら普通の手紙で送ってもゆるゆるだからばれなかったんだろう。」



青葉「その手紙にはなんて書いてあったんですか?」



提督「必死に調べて俺がここの鎮守府にいることを突き止めたこと、俺の身を案じていること、鎮守府の近況、そして最後に…また会いたいと。」



青葉「・・・」



提督「俺も返事を書きたかったが、それはできない。そして同時に総司令部からも一通の手紙が来ていた。」



青葉「総司令部からもですか?」



提督「あぁ…俺がここに飛ばされる原因になった大元帥が病気療養のため退任した、それに伴って俺への処罰も終了と。そして…。」



青葉「そして?」



提督「俺が望めば前の鎮守府に戻れると。」



青葉「えっ…。」



提督「あの娘からの手紙を読んだ後のこれだからなすごく心が揺らいだ。そしてすごく悩んだ。」



青葉「それがここ数日の司令官だったんですね。」



青葉「それでどうするか決めたんですか?」



提督「あぁ決めたよ。」



青葉「そう、ですか…それが司令官が決めたことであれば青葉はなにもいいません。もちろん他の娘たちも。」



提督「そうか、ありがとうな青葉。」



青葉「いえ…。」





〜次の日〜




提督「みんなに報告したいことがあってわざわざ集まってもらった。ん?吹雪どうした?」



吹雪「真上に敵機接近 、狙いを定めて撃つ…真上に敵機接近 、狙いを定めて撃つ…」ガタガタ



赤城(ちょっとやりすぎてしまったでしょうか?)



秋津洲(吹雪ちゃんがあんなになるなんて…赤城さん一体何を…?)



青葉「・・・」



秋津洲(青葉ちゃんも昨日から元気ないし…提督と仲直りしたって言ってたのに…)



提督「吹雪がおかしいのいつものことだからほっておくとして、実は俺のやらかしに対する処罰が終了した。」



提督「で、それに伴って下がっていた俺の階級が少将に戻った。これで少しはこの鎮守府の機能も拡充するだろう。まぁ以上だ。」



青葉「えっ?」



提督「どうした青葉?」



青葉「これで終わりですか?」



提督「うん終わりだが?」



青葉「前の鎮守府に戻るっていう話は…。決めたって…。」



提督「勘違いしているようだが俺はここに残ることを決めたんだぞ。」



青葉「じゃ、じゃあ司令官はまだここに残るんですか。」



提督「さっきからそういってるだろ。」



青葉「な、なんで…?」



提督「なんでってお前らみたいな変なやつを他の人に任せておけるか!!」



青葉「変なやつって何ですか!!残るなら残ると昨日はっきり言えばよかったじゃないですか!!」



提督「なんだ青葉それでさっきから元気なかったのか。かわいいやつめ。」



青葉「なんですかそれは!!少しはこっちの気持ちも考えたらどうなんですか!!」ウガ~



秋津洲「とりあえず全部解決したってことでいいかも?」



赤城「そうですね。それはそうとお腹が空きました。早くご飯にしましょうか。」



秋津洲「はい今準備しま〜す。」



吹雪「対空攻撃準備よし。敵機8時の方向より接近。対空攻撃準備よし。敵機8時の方向より接近。」ガタガタ



赤城「やっぱり少しやり過ぎてしまったかしら?」



秋津洲「本当になにしたんですか?」



青葉「や〜いお前のかあちゃんで〜べそ。」



提督「貴様上官に向かって何を!!」


ぎゃあぎゃあ



鎮守府のバージョンアップ



提督「そんなこんなで鎮守府の通信設備が更新されました。」



一同「おぉ〜。」



提督「外にいてもここと通信ができるようになったので、気軽にお出かけができるようになったぞ。」



一同「おぉ〜。」



提督「あとトイレが水洗になりました。」



一同「おぉ〜。」



提督「しかもウォッシュレットと音姫付き!!」



一同「おぉ〜。」



提督「さらに全部屋にエアコンが付きました。 」



一同「おぉ〜。」



提督「以上!!」



一同「おぉ〜。」パチパチ



青葉「というより…。」



秋津洲「今までの待遇がひどすぎたかも。」



赤城「でもこれも提督のおかげですね。」



吹雪「よっ少将!!」



吹雪「よっ少将ってなんかしょぼい感じがしますね。」



提督「うるせぇ。」



迫り来る◯◯



@浦和駅

プシュ-


??「ここが埼玉…ついに来たよ。待っててねお兄ちゃん。」




提督「今日また新しい仲間がくるそうだ。」



青葉「また左遷ですか…風紀の乱れも問題ですね。」ウンウン



提督「いやそれが、本人の強い希望でここにくるらしくてな。」



吹雪「ここに望んでくるなんてよほどの物好きか変態かバカですね。」



秋津洲(吹雪ちゃんだけには言われたくないと思うな…)



青葉「どんな娘なんですか?」



提督「例によって特に詳しいことは何も…。」



赤城「迎えに行かなかくていいんですか?」



提督「駅から近いしその必要はないみたいだ。」




??「ここがあれで、ここがそれ…ってどれ?」ウロウロ



??「あれ?ここどこ?もしかして…迷子になっちゃった!?」



◯◯襲来



青葉「新しい娘まだこないんですか?」



提督「もう10時過ぎてるしそろそろきてもいいはずなんだが…。」



赤城「提督、私が探しに行きましょうか?なんなら艦載機を飛ばして索敵でも…。」



提督「いや住宅街に艦載機を飛ばすのはまずい。最近ドローンやら小型機やら軍用ヘリやらですぐ叩かれるからな。近隣住民とは良い関係を保っていたい。」



ピンポーン



提督「お、来た。」



SAGAWA「こんにちはamaz◯nさんから代引きのお荷物です。」



提督「あ、どうもご苦労様です。おいくらですか?」



SAGAWA「4989円になります!!」



提督「えっ、じゃあこれで。」



SAGAWA「はいこちらおつりですね。ありがとうございました〜。」



吹雪「あ、amaz◯nから荷物届いたんですね。ありがとうございます。」



提督「吹雪…。」



吹雪「はい?あ、お金ですか?あとで渡すんでまだ立て替えておいてください。」



提督「そこに座れや!!」



吹雪「なんでですか!!」



提督「一応これでもここは軍事基地だぞ。そこにamaz◯nの荷物送るように注文するアホがいるか!!」



吹雪「だってローソンここから遠いですし…。」



提督「わかった、もういい。あとは赤城に任せた。」



吹雪「えっ。」



赤城「吹雪さん…。」ゴゴゴゴゴ



吹雪「ひぃ!!」ビクン



赤城「あまり提督を困らせてはいけないって何度も言ってますよね。それとも吹雪さんは人の話を右から左へ受け流すような悪い子なのでしょうか?」



吹雪「え…いやその。」



赤城「もしそれをわざとやっていないのであれば心に隙があるからではないですか?」



吹雪「あわわわ…。」



赤城「天気もいいですし、すこしお外で一緒に訓練しましょうか?」ニコッ



吹雪「い、いや…。」



赤城「それではすこし外へ行ってきますね。ほら吹雪さん行きますよ。」ガシッ



吹雪「いやぁぁぁぁ。」ズルズル



青葉「司令官も鬼ですね。」



秋津洲「赤城さんには逆らえないかも。」




青葉「で、そんなこんなで1時間経過したわけですが。」



秋津洲「まだこないかも。」



提督「やっぱり迎えに行くべきだったかな…。」



青葉「今からでも行ってみてはどうでしょうか?」



提督「そうだな。」



提督「じゃあ行ってくる。」



ピンポーン



提督「来たか!!」ガチャ



??「シクシク…」



提督「き、君は…。」



??「お、お兄ちゃ〜ん!!」ダキッ



青葉・秋津洲「「お兄ちゃん!?」」




〜その頃の赤城と吹雪〜



吹雪「ひぃ〜!!」チュドーン



赤城「立ちなさい吹雪さん。そんなんじゃ私の護衛なんて務まりませんよ。」



吹雪「それ別の世界線の私です〜。」チュドーン



赤城「ほらもう一回行きますよ。」



吹雪「うぎゃあ!!」チュドドーン



赤城「どうやら新しいお仲間が来たみたいです。鎮守府に戻りましょうか。」



吹雪「は、はい…。」ボロ



自称妹とロリコンお兄ちゃん




青葉「司令官に妹さんいたんですか?」



提督「い、いやこいつは…。」



文月「お兄ちゃんなんで迎えに来てくれなかったの?文月迷子になって大変だったんだから!!」ムギュ~



青葉「あぁ〜司令官ってそういう趣味の方なんですね。」



秋津洲「幻滅かも。」



提督「ちょっ、いや、文月は艦娘養成学校の教官をやってた頃の教え子でその頃からなぜか懐かれて…。」



青葉「兄妹プレイを楽しんでたわけですね。」



秋津洲「幻滅かも。」



提督「お前ら〜。」



文月「え〜と、こんにちは文月です。お兄ちゃんに会いたくってここに来ましたよろしくぅ〜。」ペコリ



青葉「あ、こちらこそよろしくです。」



秋津洲「よろしく…かも。」



青葉「それで文月ちゃんその…司令官のことをお兄ちゃんって呼ぶのは…。」



文月「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ?」



秋津洲「本当のお兄ちゃんじゃないんだよね?」



文月「それでもお兄ちゃんはお兄ちゃんなの。睦月型全員の総意なの。」



青葉「つまり睦月型全員と兄妹プレイに勤しんでいたと。」



秋津洲「幻滅かも。」



提督「だから違うって〜。」



青葉「半冗談はさておき文月ちゃん、ここにはお兄ちゃん(笑)に会うために望んで来たといいますがここがどういうところかはご存知で?」



文月「如月ちゃんがしょうもない連中が集まるところだって言ってたよ。お兄ちゃん以外。」



青葉「うっ、ちょっと毒舌な娘が睦月型の中にいるみたいだけど…それはそれとして本当にここに所属していいの?」



文月「うん。お兄ちゃんと一緒ならあたしは大丈夫〜。」



提督「文月、これは大事なことだぞ。ちゃんと考えたのか?」



文月「お兄ちゃんはあたしのこと嫌い?」



提督「いやそうじゃなくて…。」



文月「じゃあ好き?」



提督「いやだから好きとか嫌いとかそういうことじゃなくて…。」



文月「やっぱり嫌いなんだ…。」ウルウル



青葉「うわぁ〜。」



秋津洲「小さい子を泣かすなんて幻滅かも…。」



提督「お前らな…。」



文月「お兄ちゃん…。」ウルウル



提督「あぁ〜もう。好きだよ!!」



文月「本当!?文月もお兄ちゃんだ〜いすき!!」ダキッ



提督「あっこら文月!!」



文月「むぎゅ〜」♪〜



青葉「ちっこのロリコンが。」



秋津洲「赤城さんに制裁してもらった方がいいかも。」



提督「どうすりゃいんだよ…。」



臨時乙女会議



青葉「というわけなんです。」



赤城「なるほど状況は理解しました。文月さんが提督を実の兄のように慕っている、それは大変微笑ましいことです。」



青葉「そうですが…。」



赤城「まず、文月さんは提督をどういう意味で好いているかを詳しく知る必要がありますね。青葉さんのように最終的に提督と結ばれたいという好きであるならば問題ですが、ただ慕っているだけであればまだ慌てる問題ではありません。」



青葉「司令官と…結ばれる…。」プシュ~



秋津洲「お〜い青葉ちゃん帰ってこ〜い。」



赤城「ただ…流石にそれはないと信じていますが提督が文月さんのようにまだ幼い子を好く趣味をお持ちになってしまうと大問題です。いろいろと。」



秋津洲「でも提督小さい子好きそうかも。」



赤城「秋津洲さん、提督のことをそういってはいけませんよ。とりあえず今は静観することがいいと思います。」



青葉「わかりました。」




赤城は怒ると怖い



赤城「いいですか文月さんが提督に多少過剰なスキンシップをしてても大目に見てあげてくださいね。」



青葉「はい、わかりました。」ガチャ



文月「ねぇねぇお兄ちゃん、文月大きくなったんだよ。」



提督「そうだな背丈結構伸びたな。」



文月「お兄ちゃん、文月が大きくなったらお兄ちゃんと結婚するって約束忘れてないよね?」



提督「えっ?」



文月「文月早く大きくなれるように嫌いだったにんじんさん食べられるようになったんだよ。」



文月「あとねお胸も少し大きくなったんだよ。ほらっ。」ムニュ



提督「文月それは…。」



赤城「提督…そうですか…。」



提督「あ、赤城と青葉…。」



赤城「青葉さんごめんなさい前言撤回します。そしてあなたの未来の旦那様は今から消し炭になります。他にいい人探してください。」ゴゴゴゴゴ



青葉「へ?」



赤城「艦爆隊全機発艦準備、目標提督。文月さんは急いで退避してください!!」



提督「ちょ、待て赤城。」



青葉「赤城さんストップストップ!!」



赤城「止めないでください青葉さん。さよなら提督…全機発k…」



文月「赤城さんだ〜。」ダキッ



赤城「えっ文月さん?」



文月「はじめまして文月です。赤城さんの活躍はいつも聞いてました〜。」ニコニコ



赤城「あ、青葉さん…。」



青葉「どうしましたか赤城さん。」



赤城「この可愛い生き物はなんでしょう?確かにこれでは提督が愛でるのもわかります。」ワナワナ



青葉「えぇ〜!?」



赤城「提督、取り乱してすみませんでした。どんな罰でも謹んで受けます。」



提督「えっ、じゃあ今日から3日間お代わり禁止で。」



赤城「くっ、わかりました。」



文月「赤城さんお話聞かせて〜。」クイクイ



赤城「いいですよ。ここでは提督のお仕事の邪魔になりますからあちらにいきましょうか。」



文月「は〜い♪」



青葉「・・・あの赤城さんを一瞬で轟沈させるとは…。」



提督「文月は昔からあんな感じで年上相手でもすぐ仲良くなれるからな。きっと青葉ともすぐ仲良くなるぞ。というか無性に守りたくなるぞ。」



青葉「最後の言葉はさすがにちょっと引きます。憲兵さん呼びます?」



提督「えぇ〜。」



吹雪「私の赤城先輩が…。あんな旧型艦に奪われるなんて。私はワシントン条約制限下で以下略!!」ヌォ~



提督「あ、吹雪いたんだ。」



青葉「けっこうなトラウマ植えつけられても赤城さんリスペクトは変わらないんだ。」



提督「それよりひとつわかったことがある。」



青葉「なんですか?」



提督「怒らせた赤城は一番怖い。」



青葉「今更ですか…。青葉も赤城さんにいろいろ教わろうかな…。」



提督「やめてください死んでしまいます。」




初めての出撃



青葉「司令官、総司令部から至急の電文が届いてます。」



提督「至急?珍しいなこんなところにそんなのがくるなんて。どれどれ…。」



青葉「なになになにが書いてあるんですか?」



提督「おぅ…まじか…。」



青葉「なになに?」



提督「大規模な作戦が始まりここの鎮守府にも出撃命令が出た。といっても援軍として人員を差し出すだけだが。」



青葉「出撃ですか。へ〜出撃…出撃!?」



提督「今すぐ全員をここに。」



青葉「はい!!」



青葉(あ、今の青葉なんか秘書官っぽい仕事任されてる。)




提督「というわけで今から読み上げるものは援軍として大規模作戦に出撃させる。まず航空母艦赤城。」



赤城「はい。」



提督「次、重巡洋艦青葉。」



青葉「はい。」



提督「次、駆逐艦吹雪。」



吹雪「えっ、私もですか?」



提督「以上だ。なお装備に関しては横須賀鎮守府より現地にて貸与される。作戦開始は明日12時だそうだ。ここには明朝出発してもらう。」



赤城・青葉・吹雪「はい。」



提督「特に吹雪は赤城の護衛が任務だ、頼んだぞ。」



吹雪「私が赤城先輩の護衛…よしっ。」



秋津洲「私と文月ちゃんはお留守番だね〜。」



文月「うん!!」



提督「秋津洲悪いが今からご飯の準備を頼む。赤城今日はおかわりOKだ。腹いっぱい食べろ。」



秋津洲「了解かも!!」



赤城「さすがに気分が高揚します。」



提督「それ一航戦の相方の方だろ。」



そんなこんなで出撃



赤城「一航戦赤城出撃いたします!!」



青葉「青葉取材、いえ出撃しま〜す。」



吹雪「赤城先輩の護衛…えへへ…。」



提督「いいかお前ら何が何でも生きて帰ってくるんだぞ。秋津洲がうまいご飯用意して待ってるから。」



一同「はい!!」





提督「行ってしまったな。」



秋津洲「あんだけ意気込んでも最初は電車に乗るから拍子抜けかも。」



提督「それは言わない約束だ。」



秋津洲「私たちはどうするの?さすがにこんな早くからご飯の準備はできないかも。」



提督「俺は事務作業があるから…秋津洲は文月と遊んでてくれ。」



秋津洲「わかったかも。文月ちゃんあそぼ〜。」



文月「わ〜い。お兄ちゃんは?」



秋津洲「提督はお仕事があるからダメかも。」



文月「そっか〜お兄ちゃんのお仕事の邪魔しちゃダメだよね〜。」



秋津洲「文月ちゃんはいい子かも〜。」ナデナデ



文月「えへへ。いい子にしてたらお兄ちゃんがいっぱい褒めてくれるの〜♪」



キャッキャッ



提督「平和だな〜。」



チーム赤城



この電車は湘南◯宿ライン横須賀線直通逗子行きです。終点の逗子で久里浜行きに連絡いたします。次は赤羽、赤羽です。



青葉「ここから2時間くらいですかね〜。」



赤城「えぇそうですね。ところで青葉さんは出撃の経験は?」



青葉「青葉は前の鎮守府ではちょこっと出たくらいですかね。基本演習ばっかで実戦にはそんなに出てないですね。」



赤城「今回は後方支援が目的だそうですからそこまでひどい戦いにはならないと思います。が、慢心は禁物です。心してかかりましょう!!」



青葉「はい!!あれ?吹雪ちゃんは?」



吹雪「Zzz…」グゥ



青葉「もうっ!!」



赤城「はぁ…。」



@横須賀鎮守府



横須賀鎮守府提督(以下横鎮)「今日は近隣の鎮守府からも応援を呼び、非常に大きな作戦となる。」



??(あの方の鎮守府からも応援がくるのですね…。できればそこに所属する方と一度お話ししたいものですが…っていけません!!今は大事な作戦の前です。他のことに気を取られている場合ではありません!!)



吹雪「ここが横須賀ですか〜。さすがにうちとは違い設備が整ってますね〜。」



青葉「こら吹雪ちゃん静かに!!」



赤城「すみませんさいたま鎮守府から応援に来たものです。」



横鎮「あぁ先輩のところの。わざわざご足労いただきありがとうございます。」



赤城「いえ。ところで装備はこちらでお貸し頂けるとのことでしたが。」



横鎮「はい用意しています。うちのものに案内させますね。お〜い??この方たちを工廠まで案内してあげてくれ。」



??「えっ。はいこちらへどうぞ。」



青葉「お願いしま〜す。」



横須賀鎮守府秘書艦の事情



??「こちらになります。」ガラガラ



青葉「おぉ〜!!さすがにいいものが揃ってますね。」



??「前の提督が一生懸命集めたんです。え〜と赤城さんは烈風と流星改と彗星一二型甲で、青葉さんが20.3cm(3号)連装砲2つと15.5cm三連装副砲に21号対空電探改です。」



青葉「な、なんかものすごい装備なんですが。青葉こんなの持ったことないですよ。」



赤城「えぇ烈風?知らない子ですね。あと流星ですか?これは九七艦攻とは違うものなのでしょうか?私の前の鎮守府ではなかなか増備の更新が進まなかったものですから。」



吹雪「私は?」



??「吹雪さんは…25mm三連装機銃集中配備と94式高射装置それに13号対空電探改ですね。」



青葉「なんか吹雪ちゃんはりねずみみたい。」



赤城「どちらかというと私たちは対空がメインということでしょうか?」



??「はい

、え〜とみなさんには鎮守府近海の警備をお願いするようです。主力がごっそりと敵地へ向かうので戦力が低下している鎮守府の防衛をお願いします。」



青葉「そういえばいつかの作戦でほぼもぬけのから状態の鎮守府が奇襲を受けたことがありましたね。」



赤城「それでは確かに装備をお借りしました。」



??「はいよろしくお願いします。あの…。」



赤城「はい、どうしました?」



??「その…みなさんはさいたま鎮守府の方なんですよね?」



青葉「そうですが…。」



??「あの方はお元気でしょうか?」



青葉「あの方というのは?」



??「そちらの提督です…。」



青葉「あぁ司令官なら健在ですがどうして?」



??「いえ…その…。」



赤城「たしか提督は前は横須賀にいたはず…。もしかしてあなたは提督の…。」



??「はいケッコンカッコカリを約束していました…一応婚約者です。もう元ですが。」



青葉・吹雪「「えぇ〜!!」」



提督の元婚約者



青葉「あなたが司令官の婚約者…。」



榛名「はい榛名と言います。」



青葉「じゃあ司令官に手紙を送ったのも…。」



榛名「私です。正直書こうかどうか迷いました。でも突然何も言わずに榛名の元を去ったあの人に一言伝えたかったんです。どうしても。」



青葉「戻ってきてほしいと。」



榛名「いえ、それももちろんありますが他のことです。」



青葉「他のこと?」



榛名「それは…。」



アナウンス「作戦に参加する艦娘は至急鎮守府岸壁まで集合してください。繰り返します…。」



榛名「すみません、もう行かないと…。」



赤城「私達も行きましょう。」



青葉「あの榛名さん!!」



榛名「どうされましたか?」



青葉「今でも…あの人を司令官を愛していますか?」



榛名「はい、榛名はいつまでもあの方をお慕いしています。この気持ちはずっと変わりません。ずっと…。」



作戦開始!!



赤城「本隊からの打電によるとすでに作戦海域において敵深海棲艦との戦闘が始まったそうです。いくらここが作戦海域から離れてるとはいえ慢心は禁物です。心していきましょう!!」



青葉・吹雪「「はい!!」」



吹雪「あの榛名さんっていう人、なんか悲恋のお姫さまみたいな感じですね。」



青葉「そりゃあケッコンカッコカリ間近だった人と引き裂かれたんだもん。ほとんどは司令官のせいだけど。」



吹雪「文月ちゃんみたいにうちにくればいいのに。」



青葉「それは多分無理だと思うよ。榛名さん横須賀鎮守府の秘書艦だもん。うちみたいなところにそうそう来れるわけがないよ。」



赤城「うっ。」←左遷前は呉鎮守府の秘書艦



青葉「いえ、赤城さんそういう意味じゃなくてですね。」アセアセ



赤城「いえ、いいんです。私が、私が慢心さえしなければ今頃…。」アア…



吹雪「赤城先輩落ち着いて!!」



ピピピピピ


青葉「対空電探に感あり。どこですか!!」



吹雪「あれ!!」



青葉「三機だけですか?となるとあれはただの偵察機…赤城さんどうします?」



赤城「鎮守府が手薄になっていることがわかると後々面倒なことになります。ここで撃墜します!!艦載機発艦始め!!」



青葉「おぉ〜見事に撃墜しましたね〜。」



吹雪「そりゃ赤城先輩ですもの。」エッヘン



青葉「なんで吹雪ちゃんが偉そうにしているのかはわからないけど…。」



赤城「よしっ、念のため周辺の索敵を行います。」



青葉「赤城さんもしっかりしてるときはものすごいかっこいいんだけどな…。」




後書き

ちょっと長旅に出てました。速吸?いえ、知らない子ですね。


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1: アテナ 2015-07-21 17:38:02 ID: 4wB2Iob2

いい感じに吹雪が崩壊してますねww

2: SS好きの名無しさん 2015-08-09 02:44:26 ID: IHLVuS_o

ですね!(≧∀≦)(便乗)

3: SS好きの名無しさん 2015-08-19 00:40:15 ID: FDR3xvTN

吹雪は創作関係で結構動かしやすいのもありますねw
さすが主人公()というべきか


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