2016-02-07 19:52:25 更新

概要

メンバーの誘いでアイロンを手にした真姫。コンプレックスを埋めるはずが、止まらなくなってしまい......


前書き

駄文、矛盾があると思いますが、最後までどうぞ見ていってください。真姫ちゃんの克服を題材にしています。基本アニメに沿っていますが、オリジナルの解釈もありますので、ご理解ご協力お願いします。



凜「真姫ちゃんって頭いいしピアノも弾けるし、うらやましいにゃー!」


花陽「非の打ち所がないって感じだね」


真姫「そ、そんなに褒めたって何も出ないわよ……///」


凜「髪の毛も赤くてくせっ毛で、かわいいにゃー!」


真姫「……くせっ毛……」


花陽「真姫ちゃん?」


真姫「」オロオロ


りんぱな「!?!?」


真姫「私、くせっ毛じゃない……メンバー唯一だわ……恥ずかしいわ……」


花陽(今更恥じることかなぁ?…)


凜「えーー!くせっ毛かわいいじゃん!こう、なんていうのかな、ゆるふわってやつ?」


花陽「そうだよ!直毛すぎると、怖い印象も与えちゃうみたいだし!」


凜「あー!かよちん海未ちゃんのこと怖いっていったにゃー!!」


花陽「え!?ち、ちがうよ凜ちゃん!花陽はそういうことをいったんじゃなくて、あの……」


真姫「」バンッ


りんぱな「!?」ビクッ


真姫「とにかく、私はこのくせっ毛を直して、完璧な女性になってみせるわ!」


凜「真姫ちゃんが珍しくおかしなことになってるにゃー……」








ことり「…というわけでまずは私たちに話を聞きたいって?」


真姫「そうなの、みんなの髪のお手入れも参考にしたくて」


穂乃果「穂乃果はね、ドライヤーでさーっと乾かしたらあとはなんにもしてないよ!」


海未「だからいつもぼさぼさなんですよ」


穂乃果「海未ちゃんそれはひどいよ!ちゃんとくしもつかってるもん!」


海未「当たり前のことです!」


穂乃果「うぐっ……」


ことり「私は、ときどきアイロンも使うから、保湿のクリームをぬるときもあるよ!」


海未「私は、くしでといたあとにスプレーをして、髪の傷みのケアをしていますね」


真姫「アイロンってあの服にやるやつ?」


穂乃果「真姫ちゃんアイロン知らないの!?」


海未「穂乃果は黙っててください」


ことり「使わない方が髪もあんまり傷まないからね、これ画像」ピッ


真姫「へぇ、これで髪を挟むのね?」


ことり「温度調節できるけど、やけどには気をつけた方がいいよ?」


真姫「今日早速買ってみるわ、ありがとう」





希「…なるほどー」


にこ「真姫も乙女になったわねぇ」


絵里「私もアイロンなんて初めて知ったわ」ハラショ-


真姫「みんなはどんな髪の手入れをしているの?」


絵里「私はあまり意識してないけど、洗う時も乾かす時も中途半端にせず、しっかりやることは習慣にしているわ」ドヤチカ


にこ「にこはぁー、アイドルだからぁー、もういろんなアイテムもってるからー、使いすぎておぼえてないにこぉー♡」


希「うちは乾かした後の髪の毛に軽くクリームぬってるで、乾燥を防ぐためな」


にこ「ちょっと無視すんじゃないわよ!」


絵里「真姫の髪、そんなへんじゃないと思うけどね?」


真姫「くせっ毛が嫌なの」


希「くせっ毛もチャームポイントでええやん」


にこ「くせっ毛の何が嫌なの?」


真姫「とにかくお手入れがめんどくさいの!湿気に弱いからすぐうねってボサボサになるし見た目綺麗じゃないし顔面にまで来るから邪魔だしそもそもこんなくせっ毛の人少ないし浮くし恥ずかしいしモデルみたいになびく髪の毛が理想だけど全然ならないしそもそもママがくせっ毛だから………」


希「爆発してしもうたな」


絵里「真姫なりのデメリットも結構あるみたいね」


真姫「だから、今日アイロンを買いに行くの!にこちゃんついてきて!」


にこ「なんでにこを連れにすんのよ!にこはスーパーアイドルだから忙しいのよ!」


真姫「にこちゃんなら詳しいと思ったのに……」ボソッ


にこ「……そういうことならついていってもいいけどー?」


真姫「」パアァァ


希「真姫ちゃんもわかりやすくなったなー、ほらえりち、帰るで」


絵里「亜里沙もアイロン知ってるのかしら?私も今度買ってみて、亜里沙に教えなきゃ!また1つ賢くなったチカ!」ボソボソ


希「……戻っておいでー」









にこ「ここはにこがよく行くお店よ」


真姫「にこちゃんとは違ってすごく大人っぽいところね」


にこ「…何が言いたいのよ!」


ー店内ー


真姫「化粧品からアクセサリーから美容グッズまで、すごく揃ってるわね」


にこ「でしょ?ここお値段も優しいからいいとこなのよねー」


真姫「アイロンもたくさん種類があるわね」


にこ「真姫にはこのカール付きのはいらないから……」


にこ「選ぶならこの3種類ね」


真姫「にこちゃんはどれがいいと思う?」


にこ「そうね、どれもあまり変わらないけど、このイオンミストが出るって言うのは強みかな」


真姫「髪が傷みにくいってことね」


にこ「まあそんなかんじよ、使いすぎは注意だけど」


真姫「じゃあこれ買うわ、まってて」


にこ「はーい」


……


真姫「買ってきたわ♪」


にこ「よかったわね」ヨシヨシ


真姫「家に帰ったら早速使ってみるわ!」


にこ「やけどには気をつけてね?」









ガチャ


タダイマ-


真姫「……よし早速使ってみるわ!」


真姫「ええとまずは」ガサゴソ


真姫「説明書ね」テッテ-ン


真姫「……ふむふむ」


真姫「……使えば慣れるってことね」ポイ


真姫「コンセントさして、電源入れて……」


ー1分ー


ピッピッピッ


真姫「もう温度があがったのね、早いわ」


真姫「じゃあまずは左の髪から」


シャァ---


真姫「!!!」


真姫「すごいまっすぐだわ!!」


真姫「これは虜になるわ……」シャァ---


……


真姫「」カミノケマッスグ


真姫「すごいわすごいわ!!!」


真姫「長年の夢がこのアイロン1つで叶ったわ!!!」


真姫「早くみんなに見せたいわ♪」








ー翌日ー


8人「!?!?!?」


海未「まるで別人みたいです!」


穂乃果「さらにクールにみえるよ!」


絵里「印象がまた変わるわね」


希「こっちも悪くないなぁ」


花陽「」ボ--


凜「かよちん、意識飛んでるにゃ!」


ことり「真姫ちゃんもすっごく嬉しそう♪」


希「にこっちもこう思うよなあ?」


にこ「……」


真姫「にこちゃん?」


にこ「私は、今まで通りの真姫がいいわ」


穂乃果「にこちゃんだめだよ!今真姫ちゃんは変わろうとしてるんだから!」


にこ「……わかったわ」


海未「真姫、とても似合っていますよ」


ワイワイガヤガヤ


にこ「……」












真姫「ねえにこちゃん」


にこ「なに?」


真姫「どうしていつもより無口なの?」


にこ「それは……」


にこ「真姫が真姫じゃないみたいだから……」


にこ「アイロンを勧めた私が言える立場じゃないと思うけど」


にこ「私はいつもどおりの真姫がいいかな」


真姫「にこちゃん……」


にこ「でも真姫が気に入ってるのなら文句は言わないわ」


真姫「うん……!」










ー1週間後ー


ー部室ー


花陽「最近真姫ちゃん落ち着きがないね」


凜「そわそわしてる感じだよね?」


花陽「いつも髪の毛気にしてて、珍しく先生に怒られてたよね」


凜「授業が上の空だったにゃ」


花陽「アイロン常に携帯するようになったしね」


凜「ダンスの練習中も、髪直しに部室いくの見たにゃ」


花陽「さすがに危ないよね……」


ガチャ


穂乃果「おくれましたー!」


海未「HRが長くなってしまいました」


ことり「真姫ちゃんは?」


花陽「日直の仕事で遅れるって」


穂乃果「二人で何話してたの?」


凜「実は……」カクカクシカジカ


穂乃果「……なるほど」


海未「私も最近気になっていました、いろいろ支障をきたしているみたいですしね」


ことり「真姫ちゃんのためにも、注意したほうがいいよね」


穂乃果「真姫ちゃん、耳に火傷してたの見たよ。無理して使ってるんじゃないかな?」


海未「もともと器用な子ではないですからね」


凜「真姫ちゃんが来たら、言ってみようよ」



ガチャ


真姫「遅れたわ。みんな、どうしたの?」


凜「真姫ちゃん、単刀直入にいうけど、もう髪の毛を気にしすぎるのはやめて?」


真姫「なによ急に」


花陽「ここ最近全然落ち着いてないよ?私たちも気になるし……」


海未「活動にまで支障があるのでは、見放しておけません。」


真姫「そんなこといったって……」






真姫「……やめたくてもやめられないのよ」












希「……んで真姫ちゃんが帰っちゃったと?」


ことり「そうなの……」


絵里「やめたくてもやめられないってどういうことなのかしら?」


にこ「おそらく、依存症だと思うわ」


絵里「依存症?」


にこ「真姫にとって、あのアイテムはよほど衝撃が大きかったと思うわ。」


にこ「変わりたい自分になれたからこそ、手放せなくなった……」


穂乃果「依存症って怖いね……」


海未「アイロンは髪を傷ませてしまうと、前ことりがいってましたよね?」


ことり「うん……枝毛とか切れ毛も多くなって、パサパサになってきちゃうの」


希「たばことかお酒みたいに深刻な病は起きなくても、心配やなぁ」


凜「アイロンを手放させるにはどうしたらいいのかなぁ?」


絵里「奪うまでよ!」キリッ


花陽「絵里ちゃんだめだよ!強引にやっても解決しないよ」アタフタ


にこ「真姫は容姿を気にしてるのよね……一度話してみるしか……」


穂乃果「コンサートとかのイベントに出ればいいんじゃない?」


みんな「!?!?」


海未「それはどういう意図ですか?」


穂乃果「みんなの前で歌って踊って、自信を取り戻してもらうんだよ!昔は普通にできてたんだから、きっとできるはず!」


希「確かに、最近はイベントもないし、そういう機会があってもええんとちゃう?」


にこ「いまの真姫にできるかしら?」


穂乃果「真姫ちゃんならできる!穂乃果は信じてる!」


ことり「そうだね、やってみよう!」





つぎの日




真姫「...!?私がセンターの曲!?」


希「あー真姫ちゃんにはまだはやいかなー?」


真姫「な、なによ!私がセンターだったら、この美貌でみんなが倒れないか心配だったのよ!!」


凛(ツンデレ高飛車だにゃ...)


にこ(ちょろい...)


花陽(かわいい...)


穂乃果「じゃあきまりということで!」


真姫「まって、曲はどうするの?まだなにもできてないわ」


絵里「あれ?じゃあこの楽譜に書かれてある新曲はなに?」ニコ


絵里は真姫の楽譜を持ってチラチラ見せていた


真姫「あ!なに勝手に見てんのよ!」バッ


ことり「まさか真姫ちゃんのセンター曲になるなんてね♪」


真姫「か、歌詞は?できていないんじゃないの!?」


海未「あいにく、書き溜めておりました」ニヤニヤ


真姫「衣装は!?」


ことり「ないしょで制作中でしたー♡」


真姫「」ガクッ


にこ「そんなに落ち込むことないでしょ!センターなんていつも穂乃果なんだから、奪えた喜びを噛み締めなさいよ!」


凛「にこちゃん!憎しみが言葉に出てるよ!」


穂乃果「あはは......」


真姫「しかたないわね、がんばってみるわ」


8人「やったぁ!!!」


真姫「!?」




数週間後


海未「曲のだいぶ完成度はあがりましたね」


ことり「うん!でも......」


花陽「アイロン癖は治らないね...」


絵里「ライブを意識してから行動がエスカレートしてる気もするわ」


凛「だいじょうぶかにゃー?...」


穂乃果「でも、明日のライブで変わってくれるって信じてる!みんなも同じでしょ?私たちに出来る最善の努力をしよ!」


にこ「そうね、今は真姫のことを第一に考えていきましょう」






ライブ当日


あいにくの天候で、雨が強く降っていた



希「真姫ちゃんおそいねぇ」


絵里「当日だって言うのに、どうしたのかしら」


凛「凛、真姫ちゃんに電話してみる!」


プルルルル......


真姫『もしもし...』


凛「真姫ちゃん!どうしたの?もう集合時間だよ?」


真姫『行きたくないわ...』


凛「にゃにゃ!?いったいどうしたにゃ!?」


真姫『だって、雨が降ってるから髪が...』


にこ「凛!ちょっとケータイ貸して!」


凛「う、にゃ...」ハイ


にこ「真姫!もう一度言ってご覧なさい!」


真姫『に、にこちゃん...』


にこ「あんたは、私情をここまでもってきて、メンバーがどう思ってるとかわかってんの!?」


にこ「この数週間の練習はなんだったの!?お遊び!?ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」


にこ「もちろんアイドルは容姿が大事よ。でも、容姿にとらわれすぎてもっと大事なこと忘れてるんじゃない?」


真姫『えっ?...』


にこ「笑顔よ!え・が・お!アイドルの一番の仕事よ!あんたが笑顔にならなくて、お客さんが笑顔になるわけ?」


真姫『...』


にこ「待ってあげるから、はやくおいで。みんな、私たちのステージ楽しみにしてるんだから」


真姫『...わかった、私が間違ってたわ。今すぐ行くわ!』


ブツッ、ツ-ツ-


ことり「にこちゃん......」ウルウル


凛「かっこよかったにゃぁ!!」


絵里「さすがにこね、大したものだわ」


にこ「当たり前でしょ?私を誰だと思ってんよの?」フンッ


穂乃果「とにかく、真姫ちゃんが来るまでに、最終調整しとこうよ!」



…...


ハッハッハッ


ガチャ


真姫「みんな、遅れてごめんなさい」


花陽「ま、真姫ちゃん!」


雨にぬれた真姫ちゃんの髪は、アイロンを手にする前の、いつも通りのカールに戻っていた


真姫「ふふ、びっくりしたでしょ?もう、髪にこだわり過ぎるのはやめたの。」


真姫「みんなが私のことを心配してくれて、やっと気づけたの。自分のことしかみてなくて、みんなのこと全然見てなかった。にこちゃんのおかげで目が覚めたわ、本当にありがとう...」


にこ「い、いきなり素直になるんじゃないわよ!///まったく、部長が仲間を心配するのは当たり前でしょ?///」


ことり「真姫ちゃんごめんね、ことりがアイロンを勧めたせいで...」


真姫「ことりは悪くないわ。私が扱い方を間違っていただけだから。アイロンのおかげで新たな価値観だって見いだせた気もするもの。」


ことり「真姫ちゃん...」ウルウル


真姫「そういえば、もうステージの時間ね。切り替えて、最高のライブにしましょ!」


にこ「まったく、さんざん振り回しといて、切り替え早すぎよ」


希「いいやんにこっち、この方がいつもの真姫ちゃんで安心やろ?」ニヤ


にこ「う、うるさいわね!はやくいくわよ!」




ステージ裏



真姫「みんな、今日は私のためにありがとう。精一杯やりましょ!」


穂乃果「それでこそ真姫ちゃん!じゃあ、いくよ!」



穂乃果「1!」


ことり「2!」


海未「3!」


真姫「4!」


凛「5!」


花陽「6!」


にこ「7!」


希「8!」


絵里「9!」




ミューーズ!!


ミュージックーー、スタァーーート!!!



Welcome song! ひとつになる心


だからここが私たちの Never ending stage



不思議たくさん見たいね


君と一緒に感じたい


そんな願いに奇跡とチャンスがLa la la LoveLive!



素敵な出会いありがとう


感じるチカラありがとう


勇気で明日は変わるんだね



なんで今まで素直になれずにいたの?


Music!聞いてよ!!


これからみんなでこれから踊ろう


Let's go!始めよう!!



だってパーティ終わらない


だってパーティ終わらない


まだまだみんなで 思い切り歌うよ


だってパーティ終わらない


だってパーティ終わらない


楽しさmiracle 笑顔☆無敵...そんな気分さ!






......



部室



凛「はぁ、楽しかったー!」


海未「ほんとです、まだ気持ちが落ち着かないですもの」


花陽「たくさんの歓声を浴びて、本当にやってよかったと思います!」


希「真姫ちゃん、めっちゃ輝いててよかったでー!」


真姫「それはみんなも同じよ、私のためにこんな企画をしてくれて、本当にありがとう!」


にこ「気持ち悪いほど素直ね、あー寒気が」


真姫「なによにこちゃん!そっちのにっこにっこにー!のほうが気持ち悪いじゃない!」


にこ「はぁー!?ろくに出来てもいないくせによくそんなこと言えるわねぇ!!」


真姫「なによ!!」


にこ「なによ!!」



ワ-ワ-ギャ-ギャ-



絵里「いつもの2人に戻ったみたいね」クスッ


穂乃果「よかったー!」


海未「やっぱり、いつもの、ありのままのみんながいいですね」


凛「凛はどっちの真姫ちゃんもすきにゃー!」


花陽「アイロンは、うまく使えば便利なアイテムだしね!」


希「BiBiのときのえりちはアイロンつかってストレートにしてるんやろー?」


絵里「そっか!あれがアイロンなのね!ハラショ-!」


希「シランカッタンカイ」


穂乃果「2人とも、まだ喧嘩してるね」


真姫「だってにこちゃんが!!」


にこ「真姫が悪いんじゃないの!!」


ことり「...」イライラ


花陽「あれ、ことりちゃんが...」


ことり「ふたりともー」ニコ


ことり「そろそろ静かにしないとー」


ことり「ことりのおやつにしちゃうぞぉー!!!!!」カッ


にこまき「ひぃ!!」


凛「ことりちゃんはつよいにゃー...」


ことり「罰として、30分間ことりの着せ替え人形になりなさい!」ズルズル


にこ「イヤァ---------!!!!!!」


真姫「ヴェェ...」





おしまい






後書き

最後までお読み下さりありがとうございました!1人でも感動させることが出来たのなら幸いです。こらからもよろしくおねがいいたしします


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2016-02-08 23:23:41

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