2016-06-10 23:57:19 更新

概要

前作・前々作と世界観共通。
この話単体でも理解できると思います。
2人が付き合ってる事を打ち明けます。
完結しました。次回作書きます


八幡「ラッキーノート...?」<<former episod




月曜日




生徒会室 昼休み




いろは「どうしたんですかいきなり」


八幡「やっぱ嫌か?」


いろは「そうですねー」


いろは「そんな事が知れたら、クラスの女子から見下された視線を浴びせられて不快です」


八幡「....」グサッ


いろは「やだなー冗談にきまってるじゃないですかぁー」


八幡「リアルなとこ突いてくるのやめようね」


いろは「嫌じゃないですよー。嬉しいです」


いろは「でもいきなりだったので。なにかありましたかー?」



八幡「この間、駐輪場から一緒に登校したことあったろ?」


いろは「お弁当作ったときですか?」


八幡「そうだ。その時に由比ヶ浜に見られててな」


いろは「あーそうなんですねー」


八幡「アイツはほとんど気付いてる」


八幡「あの時はノートの力で逃げられたが、今はそう言うわけにもいかない」



八幡「それに、嘘をつくのは...」


いろは「ちょっと待ってください」


八幡「なんだよ」


いろは「由比ヶ浜先輩にノートを使ったんですか?」


八幡「お、おう」


いろは「そうですか、聞いてないんですけど」


八幡「いやだって、お前ノート見たんじゃねえの?」


いろは「そんなに見てないですよ!私だけだと思ってましたもん!え、なんですか先輩、浮気ですか最悪です謝ってください!」プンスカ


八幡「いや、ちょっと待て、下心は...」


いろは「ありましたよね?」ジロッ


八幡「ありました」


いろは「だーかーらー?」


八幡「ごめんなさい」


いろは「次のデートは先輩の奢りでお願いします!」プンスカ


八幡「はい...」



いろは「まあ、それはひとまず置いといてあげます」


いろは「それで報告って、どうするんですか?」


八幡「普通に奉仕部で言えばいいだろ」


いろは「...そうですか」


八幡「どうかしたか?」


いろは「ちょっと心配です」


八幡「なにがだ」


いろは「これで3人の関係が変わっちゃわないかですよ」


八幡「大丈夫だろ、俺に彼女がいたくらいで変わる理由がない」


いろは「思ってないこと言わないでください」



いろは「せんぱいが1番不安ですよね?」


八幡「まあ、な」


いろは「今日、言いますか?」


八幡「お前が良ければだが」


いろは「あんまり伸ばすと良くなさそうですもんねー」


いろは「わかりました。今日の放課後部室に伺います」


八幡「突然で悪い。ありがとな」


いろは「私にも関係ありますし、気にしないでください」



いりは「ただし、ノートの件は反省してください」


八幡「分かりました」


いろは「あと、先輩忘れてることありません?」


八幡「あ?なにかあったか」


いろは「報告会の資料ですよー!」


八幡「...わるい忘れてた」


いろは「雪ノ下先輩からはもうもらいましたよー?」


八幡「すまん。木曜までには終わらせておく」


いろは「わすれないでくださいね!」


八幡「わかったよ」




教室




八幡「なんだよ」


結衣「ヒッキー今日部活いくよね?」


八幡「それがどうした」


結衣「一緒にいこ!」


八幡「あ?ああ、まあ...」


結衣「ちゃんと待っててね!」タッタッタ


八幡(...不安。か)



隼人「まだ彼女たちには言っていないのか?」


八幡「突然話しかけんなよ、友達かとおもっちゃうだろ」


隼人「違うのか?」


八幡「...別に、改めて報告するほどの事でもないしな」


隼人「でも彼女達はきっと待ってる」


隼人「結衣もああみえて勘が鋭いからな」フッ


八幡「そうだな」


隼人「そんなに心配するなよ」


八幡「なにをだよ」


隼人「君が心配しているようなことにはならないさ」


八幡「お前に俺の何が分かる」


隼人「分かるさ、俺と君の本質はかなり近い」


八幡「どこがだよ、俺には女子を名前で呼ぶような芸当はできん」


隼人「分かっているのに、そうやってお茶を濁すところとかかな」ハハッ


戸塚「あれ、二人ともなに話してるのー?」


八幡「とつ...さいか」


戸塚「と、突然どうしたの八幡!」


八幡「くっ、やっぱり俺には無理だ」


隼人「まず戸塚は女の子じゃないぞ?」


八幡「そうだな、女子より女子だ」


八幡「つまり戸塚を名前で呼べないことが女子を名前で呼べない理由にはならない」


戸塚「もー、二人は何を言ってるのさー!」



優美子「なんか最近あそこ仲良くない?」


姫菜「ぐふふふふふふふう」


結衣「優美子、それには触れない方がいいかも」


優美子「た、たしかに」


戸部「ヒキタニくんと葉山君最近仲良いわー、妬けちゃうわー」


姫菜「どっちに妬いてるの!?トベハヤ、いやここはトベハチ!?」


結衣「もー戸部ッチのばかー!」


優美子「姫菜、擬態しろし、擬態!」




放課後 廊下




結衣「ヒッキーおまたせー」


八幡「おう」


結衣「最近隼人君と仲良いの?」


八幡「いや、まったく」


結衣「えーだってよく話してるじゃん」


八幡「葉山は誰とでもよく話してるだろ」


結衣「ヒッキーとだけは話してなかったじゃん!」


八幡(それ、さりげなくディスられてませんかね)


結衣「あ、そーゆー意味じゃなくて!」


八幡「...まあ、少しは良くなったかもな」


結衣「そっか。なんか嬉しい」


八幡「なんでお前が喜ぶんだよ」


結衣「わかんないよ。でも嬉しいの!」


八幡「....」


結衣「なにかあったの?」


八幡「あ?」


結衣「隼人君と!」


八幡「なにもねえよ」


結衣「えーじゃあなんでだろー」


結衣「サッカー部の事とかでなにかあったのかと思った」ボソッ


八幡「ゆいが...」


結衣「ご、ごめん!なんでもない!」


八幡「...ほら、ついたぞ」ガラガラ




奉仕部 部室




雪乃「こんにちわ」


結衣「やっはろー!ゆきのん!」


雪乃「あら、比企谷くんも一緒なのね」


結衣「うん。ちゃんと連れてきたよー」


八幡「おれは迷子かよ」


雪乃「そうね。そんなに愛嬌のある表現は似合わないわ」


結衣「えーと、じゃあー不審者?」


八幡「それは連れてきちゃだめだろ」


雪乃「...お茶を入れるわね」フフッ



結衣「それでさー、ヒッキー最近隼人君と仲良いんだよー」


雪乃「そう、あなたに友達が出来るなんて明日は何が降ってくるのかしら」


八幡「勘違いするな、友だちなら今までもいた。戸塚とか戸塚とか戸塚とか」


結衣「中二はー?」


八幡「あれは違う。付きまとわれているだけだ」


雪乃「ストーカー?」


八幡「その表現はやめろ。悲しくなる」


結衣「でもね、どうして仲良くなったかは教えてくれないの!」


雪乃「詮索するような事でもないと思うのだけれど」


雪乃「興味もないわ」


八幡「だそうだ」


結衣「えー気になるじゃんー」




コンコン




結衣「あ、お客さんだ―」


八幡(...きたか)ゴクッ


雪乃「どうぞ」


???「はーっはっはっ!!久方ぶりだなー比企谷八幡!」バンッ


八幡「かえれ」バンッ


???「な、なにを言うか、相棒の我を忘れたというか!」ドンドンドン


八幡「かえれ」


???「ま、待て、我も今日は依頼があってきたのだ。せめて中に」ドンドン


八幡「そうか。ラノベと漫画を読むこと以外だったら聞いてやる」


???「ななななな!」ドン..


八幡「やっぱりかよ。俺があのあと何回お前の作品を見たと思ってんだ!」


八幡「もう少し練ってから持ってこい!」


???「くっ....ならば仕方がない。再び会いまみえるときを楽しみにしておこう!」


???「さらばだ八幡!」ドドドドド


雪乃「何だったのかしら」


結衣「ヒッキー入れてあげればよかったのに...」


八幡「いや、いいだろ」


八幡「毎晩のようにあの怪文書が送られてきてな、しばらく距離を置きたい」


いろは「なんだか付き合ってるみたいなこといいますね」


八幡「やめろよ想像しちゃうだろ...ん?」


結衣「え、いろはちゃん!」


いろは「どうもでーす!」


雪乃「一体いつ入ってきたのかしら?」


いろは「お取込み中みたいだったので、後ろの扉からです」


結衣「全然気づかなかったー!」


いろは「まーまー、先輩も座ってくださいよー」


八幡「なんでお前に言われんだよ...」



雪乃「それで、一色さんは一体どうしたのかしら?」


結衣「この間の依頼で何かあったのー?」


いろは「あー」


いろは「えっと、それはですねー」チラッ


八幡(分かってる。さっさと言い出せってことだろ)


結衣「...ヒッキーがどうかしたの?」


いろは「えっ」ビクッ


八幡(さすが、由比ヶ浜さん鋭いです)


いろは「まーそうですねー」ハハッ


雪乃「どういうことかしら?」


結衣「ヒッキー?」



八幡「....」


八幡「実は、な...」


結衣「...」ジー


雪乃「...」ジー


八幡「...」


八幡「実は、生徒会の資料作りを忘れててな。さっき一色にあって怒られたんだ」


結衣「え?」


いろは「え?」


雪乃「仕事を忘れるなんてそろそろボケでも回ってきたのかしら?」


八幡「何も言い返せないな」


いろは「せんぱい?」


八幡「なんだ」


いろは「ほんとに先輩は...ダメですね」ギロッ


八幡「すいません」


結衣「終わりそうなの?」


八幡「ああ、問題ない。期限までには終わらせる」


雪乃「終わらないようなら早めに言ってもらえるかしら」


雪乃「一色さんに迷惑がかかるわ」


いろは「ほんとですよ。すでにだ!い!ぶ!かけられてますけどね」


八幡(分かったからそんなに怒んなよ、怖いから)


いろは「雪ノ下先輩はありがとうございました。さすがに速くて助かりました!」


雪乃「仕事だもの。気にしなくていいわ」


結衣「私も手伝ったんだよー!」


いろは「そう、ですか。ありがとうございます」


結衣「いろはちゃん信じてないでしょ!?」


いろは「...」チラッ


八幡(分かってるよ)ハァ



八幡「あの...」


結衣「そういえばさ、最近ね、ヒッキー隼人君と仲良いんだよ!」


結衣「いろはちゃん知ってたー?」


八幡「...」ポカーン


いろは「え?い、いえ。知りませんでした」


結衣「もしかしたらいろはちゃんのお願いなのかなーとか思ったんだけどさ」


結衣「違ったかーなんて」ハハー


雪乃「由比ヶ浜さん、ちょっと」


いろは「私が、先輩におねがいですか?」


結衣「うん。隼人くんとの仲を取り持つ、お願い」ウツムキ


いろは「....」


八幡「それはなにもねえって言ったろ」


結衣「そっかーごめん。...ごめん」



雪乃「お茶を入れなおしましょうか」


いろは「あの、」


いろは「雪ノ下先輩。由比ヶ浜先輩」


結衣「...なに?」


雪乃「...」ハァ


いろは「わたしから、お話があります」


八幡「おい、一色」


いろは「先輩は少しの間黙っててください」


八幡「でもな、」


いろは「いいんです。よくよく考えたら、私から言うべきことでした」スゥーハー


結衣「いって?」



いろは「私は、先輩と付き合っています」


いろは「お二人の気持ちを知りながら、本当に申し訳ないと思っています」


いろは「さんざん葉山先輩が好きって言っておいて、卑怯なやつだって怒られても何も言えないです。けど...」


いろは「私...本当に先輩の事が好きで、そのできるのなら...」ポロッ..ポロッ..


いろは「お二人にも認めてもらえたらなって、思ってます...」


結衣「そっか」


いろは「だめ、ですか...?」



結衣「私もね、ずるいんだ」


いろは「え?」


結衣「本当はね、わかってたの」


結衣「だけどヒッキーは言わないから、私たちを気にしてるんだなって思ってた」


結衣「でもそれじゃ諦めきれなくて、何度もヒッキーに聞いたりしてさ」


結衣「だから私は何も言えないやーなんて」ハハッ



雪乃「一色さんが気にする必要はないのよ」


雪乃「人が交際をするのはその二人の自由だわ」


いろは「でも...」


雪乃「直接あなた達からきくことができた」


雪乃「それだけで、私は十分だわ」ニコッ


結衣「ゆきのん...」


八幡「...話してもいいか?」


いろは「あ、どうぞ」


八幡「本当ならもっと早く報告すべきだったのかもしれない」


八幡「付き合った時の流れもあってな、なかなか言い出せなかった」


八幡「その間、誤魔化し続けていた。本当にすまなかった」


雪乃「話を聞いていなかったのかしら?」


雪乃「この一件は誰も悪くないわ。何も悪いことなんてないのよ」


八幡「そうか...」


雪乃「あなたたち二人はこれからも幸せに過ごすことを考えればいい」


雪乃「負い目を感じる要素など、なにもありはしないわ」


いろは「...ありがとうございます」グスッ


結衣「ほんとに、全然気にしないでー」



雪乃「比企谷くん」


八幡「なんだ」


雪乃「最近このあたりには不審者がでるそうよ」


八幡「そうか」


雪乃「そろそろ暗くなってくるわ、一色さんを送ってあげたら?」


八幡「そう、だな」


いろは「せんぱい?」


八幡「いくぞ、一色」


いろは「...はい」ガラガラ


雪乃「ふたりとも、また明日会いましょう」


結衣「また明日ね」


いろは「はい。また明日です」


八幡「じゃあな」バタン



結衣「...ゆきのん~」ブワー


雪乃「由比ヶ浜さん、無茶し過ぎよ」


結衣「わたし、嫌な女だったよね~、嫌われてないかな~?」


雪乃「大丈夫よ、あなたの気持ちはきっと伝わっているわ」


雪乃「きっとね」




昇降口




八幡「由比ヶ浜に救われたな」


いろは「ですね...」


いろは「きっと私たちが言い出しやすいようにしてくれたんだと思います」


八幡「俺が情けなくて、すまん」


いろは「まったくです」


八幡「本当にわるかった」


いろは「冗談ですよ、いいんです。さっきも言いましたよね」


いろは「私が言うべきことだったんですよ」


八幡「でもな...」


いろは「先輩?こーゆーときは彼氏らしく黙って手を握ってくれればいいんです」


八幡「お、おう」ニギッ


いろは「抱きしめてくれてもいいんですけどねー?」


八幡「昇降口でそれはやばいだろ」


八幡「今だってギリギリだ」


いろは「まあ、いいです」


八幡「かえるか」


いろは「すいません先輩。せっかくなんですけど、私行かなきゃいけないところ思い出しました」


八幡「いまからか」


いろは「思い出した今いきたいんです」ヘヘッ


八幡「そうか...」


八幡「俺は帰った方がいいか?」


いろは「はい。待たなくていいですよー」


八幡「わかった。...がんばれよ」


いろは「ありがとうございます」クスッ



グラウンド前



隼人「おつかれさま。また明日なー」


隼人「ん?」


いろは「葉山せんぱーい!」ブンブン


隼人「いろは、用事はもう終わったのか?」


いろは「あ、はい。部活も終わっちゃいましたか?」


隼人「いま丁度な、だから今日はもう帰っていいよ」


いろは「それなんですけどねー」


隼人「なにかあるのか?」


いろは「ちょっとだけ、話せますか」


隼人「いいよ、場所はかえる?」ニコッ


いろは「あ、ここでいいです。すいません」



隼人「気にするなよ、何かあったか?」


いろは「あの...実は私、先輩と付き合ってるんです」


隼人「比企谷と?」


いろは「はい...」


隼人「そうか、おめでとう」ニコッ


いろは「....」


いろは「葉山先輩、もしかして気付いてました?」ジー


隼人「まあな」ハハッ


隼人「最近の比企谷といろはの様子をみて、なんとなくだけど...」


いろは「そうじゃないです!」


隼人「ん?」


いろは「あのディスティニーランドでの会話、覚えてますか?」


隼人「...ああ」



ディスティニーランド お城前



いろは『わー葉山せんぱい。花火ですよーきれいですねー!』


隼人『見慣れてる気がしてたけど、中で見るとやっぱり綺麗だな』


いろは『...あの、葉山せんぱい』


隼人『なんだい?』


いろは『この間ですね、ある人の告白をきいてしまったんですよぉー』


隼人『それは気まずいな』ハハッ


いろは『ほんとですよねー!...でも、その人の告白が本当に真剣で、なんだかいいなって思ったんです』ヘヘッ


隼人『そうか』


いろは『あの告白を聞いて、私もホンモノが欲しくなったんです』


いろは『だから、言います』


いろは『葉山せんぱい。良かったらわたしと...付き合ってくれませんか?』ウルッ



隼人『ホンモノ、か』


いろは『....』


隼人『キミは今、ホンモノが欲しいって言ったな?』


いろは『はい。私も嘘じゃない本物の関係が欲しいです』


隼人『残念だけど、俺はキミの本物にはなれない』


隼人『いや、ちがうな。一色いろはの本物は俺じゃないんだ』


いろは『そんなことないです!私は葉山せんぱいのことが!』


隼人『すまない。いろは』


いろは『っ!....』タッタッタ



グランド前



いろは「あの時は体よく断られたと思ってたんですけどー」


いろは「でも、もしかしたら葉山せんぱいはこうなる事に気付いてたのかなって、少し思っちゃいました」ハハッ


隼人「いろは。それは違うよ」


いろは「ですよねー。さすがにそんな..」


隼人「そうじゃないよ。あの時から、キミにとってのホンモノは彼だ」


隼人「だから彼が本物になることに気付いてたのとは、少し違う」ニコッ


いろは「えぇーさすがにそれはどうなんですかねー」


隼人「あの時キミは、みんなが大好きな葉山隼人を好きな一色いろはを演じていた」


隼人「それを変えたのは、比企谷だろう?」


いろは「...なんとなく。分かったかもしれません」



隼人「今日は奉仕部にいってきたのか?」


いろは「はい。報告してきました」


隼人「そうか。良かったな」


いろは「そうですねー。奉仕部のお二人にとても助けられました」


いろは「私が同じ立場ならあんな風に言えたんでしょうか...」


隼人「どうだろうな」ハハッ


いろは「もーいじわるいわないでくださいよー」


隼人「これでも心配してたんだ。でもよかったよ」


隼人「キミは本物を手に入れたんだな」


いろは「はっ!もしかして今のって口説こうとしてましたか。ごめんなさいちょっと一瞬ときめきかけましたが彼氏がいるのでやっぱり無理です」


隼人「え....ハハッ」プッ


いろは「....フフッ」プッ



戸部「隼人くーん!そろそろ着替え行こうぜー!」


隼人「ああ、待たせて悪かったな」


戸部「いやいや全然いいってー」


戸部「...いろはすー。なんか隼人君といい感じじゃん?」ヒソヒソ


いろは「え?そうですか?」


戸部「まじ今までにないくらい仲良さげっつーかー」


戸部「もしかしていけんじゃねー?」


いろは「あーそれはないですね」


戸部「あー?なんで?」


いろは「私、付き合ってる人がいるので」


戸部「えぇ!ちょ、俺聞いてないんだけどー?」


いろは「戸部先輩には言ってませんからねー」


戸部「まじ誰よー!おれの知ってるやつ?」


いろは「先輩の良ーく知ってるお友達ですよ」


戸部「え、もしかしてヒキタニくーん!?それは予想外だわー」


いろは「なんで一発で分かるんですか...」


戸部「でもヒキタニくん海老名さん狙いじゃネーノー?」


いろは「え?なんですかそれ」


隼人「いや、昔のことだよ。な?」


戸部「修学旅行で俺より先に告ったのにまじヒデーわー」


いろは「こくっ...え?」


隼人「いやそれは色々とあってな」


戸部「それでなーいろはすー。ヒキタニくんたらサーアー?...」


隼人「と、戸部!はやくいこう。な?」


戸部「ちょ、いろはすー今度話聞かせろよー!」


いろは「え、あ、また明日でーす...」



校門



いろは「あれ?着信?」


いろは「先輩からだ...」



トゥルルルルル...



八幡『もしもし』


いろは「あ、先輩。どうかしましたかー?」


八幡『別になにもねえな』


いろは「あ、もしかして可愛い彼女が心配で電話かけちゃいましたかー?」


八幡『自分でかわいいとか言うなよ』


いろは「えー否定するんですかひどいですよぉー」


八幡『まあ、心配はしたな』


いろは「そうですか。ありがとうございます」ヘヘッ


八幡『おう』


いろは「せんぱい。1ついいですか?」


八幡『なんだ』


いろは「海老名先輩の事好きだったんですか?」


八幡『は?なにそのNEVERまとめ並の情報』


いろは「戸部先輩が言ってたんですよぉー」


八幡『...それはあれだ。ちょっと依頼でな』


いろは「へー」


八幡『なんだよ、怒ってんのか?』


いろは「怒ってないです」


いろは「あーでも、不安になっちゃったかも知れません」


八幡『絶対ウソだろ、棒読みだぞせめてもっと隠せよ』


いろは「せんぱい。不安になっちゃいましたぁー」


八幡『なにしろってんだ』


いろは「いろはの事が大好きだ」


いろは「言ってみてください」


八幡『は?何言ってんのおまえ』


いろは「責任、取ってくれるんですよね?」


八幡『いや、あのな』


いろは「....」


八幡『...』


八幡『一色のこと..』


いろは「いーろーはーです!」


八幡『いろはのことがだい..』


小町『お兄ちゃんご飯出来たよー!』バタンッ


八幡『あ』


小町『あ』


八幡『小町、これはな』


小町『いいのお兄ちゃん!小町の配慮が足りなかったよ』


小町『ごめんね。お幸せに、さよーなら!』


八幡『お前はどこに行く気なの?』


いろは「....」クスッ



八幡『一色。すまん、邪魔が入った』


いろは「いいんです。ありがとうございました」


八幡『もういいのか?』


いろは「まあ、今回はこれでいいです」


八幡『そうか』


いろは「せんぱい」


八幡『あ?』


いろは「また明日です!」 


八幡『ああ』


八幡『また明日な』


おわり



latter episode>>いろは「わたし先輩に告白されてません!」



後書き

次作もつくります。
まだ玉縄でてないので。
玉縄が好きなんです。玉縄。


このSSへの評価

11件評価されています


SS好きの名無しさんから
2017-03-29 01:51:05

SS好きの名無しさんから
2016-07-09 04:40:59

SS好きの名無しさんから
2016-06-24 08:43:05

SS好きの名無しさんから
2016-06-22 00:35:59

SS好きの名無しさんから
2016-06-08 02:12:59

SS好きの名無しさんから
2016-06-05 09:48:26

SS好きの名無しさんから
2016-06-05 05:56:11

SS好きの名無しさんから
2016-06-04 17:51:02

SS好きの名無しさんから
2016-06-04 01:10:22

イナ17さんから
2016-06-02 22:36:05

SS好きの名無しさんから
2016-06-05 11:58:33

このSSへの応援

7件応援されています


SS好きの名無しさんから
2016-07-09 04:41:00

SS好きの名無しさんから
2016-06-22 00:36:04

SS好きの名無しさんから
2016-06-04 17:51:04

イナ17さんから
2016-06-02 22:36:09

SS好きの名無しさんから
2016-06-02 04:06:26

SS好きの名無しさんから
2016-06-01 18:37:10

SS好きの名無しさんから
2016-06-01 14:57:00

このSSへのコメント

7件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-06-02 16:29:25 ID: -YXc61X7

これが八色の王道ですな
素晴らしいです

続く…んですよね?

2: のこのこ 2016-06-02 18:13:59 ID: LiH0M_XX

コメントありがとうございます!
八色一筋のこのこです。

もうちっとだけ続けさせてください!笑

3: SS好きの名無しさん 2016-06-04 23:17:42 ID: sgz2HgQS

屑山に制裁あるなら希望w

4: のこのこ 2016-06-05 01:06:03 ID: XOeDZJdM

コメントありがとうございます。

更新しようと眠気を抑えて書いたからか、後半確かにあれでしたね笑

制裁...機会があれば書いてみます笑

5: SS好きの名無しさん 2016-06-24 08:46:23 ID: 6PORMhtg

期待して読んでみたけど、また量産型劣化いろはすか…

6: のこのこ 2016-06-25 21:11:12 ID: 3xpcQHAU

コメントありがとうございます!

期待を裏切ってしまって申し訳ありません(つД`)ノ
これからもっと精進したいと思います!

7: SS好きの名無しさん 2018-12-10 01:29:27 ID: S:u69G3L

なんで比企谷ノートのこと覚えてるんですか?


このSSへのオススメ

1件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2016-06-08 22:56:42 ID: -Mkp0mO2

雪ノ下も由比ヶ浜も一色も原作に似てるいい作品。ちょっと八幡が頼りないかな、もっとやるとこはやる感じにしてほしい。周りの葉山グループ、戸塚なんかも絡む話に広がってほしい。誰も不幸にならない久々に見た良作です。


オススメ度を★で指定してください