2016-10-02 23:47:55 更新

概要

現代…この世界とは大きく異なる、別の世界。その世界には二つの「正義」を信じる者達がいた。遥かなる昔より、二つの正義は互いに助け合っていた。しかし、二つの正義は再び悲劇を繰り返そうとしていた・・・・


前書き

⚠️ATTENTION⚠️

初投稿

駄文

遅更新

若干のグロ表現

・・・デス!!!



[chapter1:白黒の正義]



かつて、遥か昔の話である。世界は秩序と自由、二つの正義の調和により、保たれていた。


秩序を重んじる、「白の正義」


自由を重んじる、「黒の正義」


二つの正義はそれぞれの正義を信じ、手と手を取り合い、共存してきた。

ある日のことである。

二つの正義は互いの意見の違いが理由でぶつかり合い、争いを始めた。争いは永きを極め、次第に世界は崩壊していった。永き戦乱の世が世界のバランスを崩してしまったのである。

世界は秩序でも自由でもない新たな異物、「混沌」に支配されてしまった。

混沌は魔を生み出し、世界を襲い、暴虐の限りを尽くした。

白と黒は互いの間違いを認め、再び手と手を取り合い、多数の犠牲を出しながらも死力を尽くし、なんとか混沌を打ち倒した。

しかし、残った魔は人々を襲い続けた。

しかし、人々は魔から取れる魔力核をはめ込んだ魔装具を駆使し、魔を鎮圧していった。魔は徐々に衰退していき、おとなしくなった。

二つの正義は自分の非を認め、手と手を取り合い、互いの正義を信じ、共に世界の平和を護り続ける、護り人となった。

もう二度と、同じ過ちを繰り返さない為に・・・

[chapter2: 繰り返される過ち]


ーーー怒号が大広間に響き渡る。

白の国、ラクラスの王宮では、今大変なことが起こっていた。


国王の失踪


これを知っている臣下は、爪をかじりイラつきを露わにする者、パニックを起こす者、怒る者がほとんどだった。

「何故だ!!なぜどこにも居らぬ!!!!」

「わ、わからぬ、白は隅々まで捜させた。しかし見つからなかったのだ。」

こんな拉致のあかない話し合い…否、怒鳴り合いに新たな波を打ったのは部屋の中央に立っていた40後半程の中年の男の言葉だった。

「黒に連れ去られたのでは?」


この言葉が更に大広間に響く怒号を大きくした。

「バカな!遥かなる昔より、黒の国と我々白の国は手と手を取り合い、共に繁栄を築き上げてきた。それが何故に突然…」

「表面上は…ですよね?確かにあの争いの後数十年は真の平和を願って我々は手と手を取り合ってきた。しかし、どんな平和にも必ず歪みが生じる。我々は水面下で常に争ってきたのです。その水面下の争いが少しだけ表沙汰になった。それだけのことです。」


男は他の臣下の言葉を遮るように論じた。


「ぬ…ぬぅ…」


男の言葉に他の臣下達は言葉を失ってしまった。男はククク…と不敵な笑みを浮かべて自分の髭を弄りだした。


「ふむ、つまりそなたは黒が王を連れ去ったと、なので力づくでも奪い返そうと、そういうことが言いたいのかね?」

「そういうことです」


大広間の隅でじっとしていた白髪の白ローブを着た老人が静寂を破るようにその一言を言った。髭を弄りながら、ロンドギスは答えた。


「では、仮に攻め入るとしよう、その場合、誰が指揮をとるのだ?」

「それは、恐縮ながら私がやらせていただきましょう。」


ロンドギスのまさかの答えに驚き、目を見開いた老人は


「ふむ、面白い……国王代理…そなたに任せよう、ロンドギスよ」


『国王代理』 この単語が出た途端大広間の空気は静寂からざわつきに一変した。


ロンドギスと呼ばれた男は


「左様でございますか…しかと承りました」


とクククと変わらず不敵な笑みを浮かべて老人に返事をした。


「み、認めぬぞ!貴様が国王代理なぞ、我は認めぬからな!!」


と20歳後半のひょろりとした男が叫んだ。


「ククク…そうですか…では貴方は逆賊となりますね、よろしいでしょうか?」

「なっ!!?」


中年の男は逆賊と聞いた瞬間顔を青く染めて黙り込んでしまった。

老人は


「異論がある者はいるか?」


と訊いたが返事はいつまでたっても来なかった。


「ではここに、ロンドギス・オービスを大神官、ラグナムート・レグルスの名において新たなる国王…もとい国王代理人に任命する!!!」


ラグナムートと自身を名乗った老人の声はその人、どの怒号よりも大きく、良く響いたと言う。

[chapter3: 編集中 ]


このSSへの評価

このSSへの応援

このSSへのコメント


このSSへのオススメ


オススメ度を★で指定してください