2016-12-27 00:24:56 更新

概要

半年前まで最前線で活躍して最強と言われていた鎮守府、その強さから大量の深海棲艦に目をつけられ資源は枯渇し提督は逃げ、残された艦娘は次々に倒れていき…………崩壊……半年後には新たな提督が………………


提督「ああ、クソッ書類が多い!」


妖精「テイトクツイカダヨ」


提督「ちょっとストップ、少し休む」


妖精「ワカッタ」


提督「空気の入れ替えのために窓開けておいてくれ」


妖精「リョウカイ!」


現在の状況一週間前に鎮守府が完成し他の施設を直していたクリスが妖精の言葉が分かるイヤリングを作ってくれたので助かっている


そして面倒臭いのが書類仕事、次から次へと追加され続け今では天井に届きそうな書類がドンッと構えている


1週間の間で新たな艦娘が7人この鎮守府に入ってきたので、だいぶ賑やかになっている




プルルルルルル


提督「はい、どちら様?」


元帥「元気かの?勇一よ」


提督「テメェか、何だこの書類の量?」


元帥「お主が貯めていた一週間分の書類じゃよ」


提督「それにしてはおかしくねぇか?資源管理書類に増設費用や関係の無い会計書類なんかがあるぞ?」


元帥「お、おかしいのぉそんな物あるはずがなかろう」


提督「まぁ、関係ない書類は焼却炉に突っ込んでるがな」


元帥「何ぃ!なんてことを!」


提督「かかったなアホが」


元帥「しまった!」


提督「今回は許そう、次やったら砲弾投げるからな」


元帥「なんじゃ?砲弾投げるだけか?」


提督「俺が砲弾投げたらどうなるかわかってないのか?」


元帥「ぁ、」アセドバー


提督「分かってるな?」


元帥「サー・イエス・サー」


提督「本題は?」


元帥「突然戻さないでほしいのじゃが?」


提督「知ったことかそんなもん」


元帥「まぁ良い、今回の電話は鎮守府の名付けの為じゃ」


提督「名付けねぇ、適当に俺の名字使っとけ」


元帥「本人がそれでいいのなら別に構わん」


提督「用件がそれだけなら切るぞ?」


元帥「まぁ待て、あと一つ用がある」


提督「なんだ?」


元帥「ワシの孫がじぃじ、と言ってくれたのじゃよ」


提督「くだらねぇ」ピッ


元帥「……じぃじ泣いちゃうぞ?」ツーツーツー


提督「……どうするか、これ」


書類の山「キサマテイドデハワタシヲタオスコトハデキン」ズゥゥン


提督「アイスか羊羹食ってこよ」


甘味処間宮


天龍「っぁ〜〜うんめぇ!やっぱり間宮さんのアイスは美味い」


時雨「そうだね、濃厚なのにさっぱりしていてアイスの中にシャリシャリとしてオレンジのシャーベットが入っていてとても美味しいよ」


間宮「新作です、と言っても付け加えただけなんですけどね」


提督「間宮、アイスくれないか?」


間宮「あら、提督お仕事は終わりましたか?」


提督「休憩だ、アイス食って少ししたら戻る」


間宮「大変ですねぇ」


提督「7割方俺に関係の無い仕事だ、それを抜けば……半分位か」


天龍「……なんだぁ?もう弱音か?」


時雨「……」ギロッ


提督「あ、美味い」


???「あっははは、おっそーい!」


提督「ん?」


???「あれ?スピード出しすぎた!!」


天龍「うわ!」


提督「スピード出すなってあれほど言ってんのに」


???「どいてどいてーー」


提督「島風、そのまま突っ込んでこい」


島風「ええー!」


提督「何回もお前の暴走止めてんだから大丈夫だ」


島風「わかったー」


俺は突っ込んできた島風の腕を掴み痛みが走らないように注意しながら腹を押し上げ空中に放り出し回転しながら落ちてくる島風をお姫さま抱っこで受け止めた


提督「ほら」


島風「うぅ〜目が回る〜」


間宮「相変わらず、凄い技術ですね」


島風「う〜間宮さーん水〜」


間宮「はい、わかりました」


提督「」パクパク


島風「クラクラする〜」


提督「ごっそさん、そろそろ行くわ」


間宮「もうですか?5分もたっていませんよ?」


提督「後でまた来るかもしれん」


間宮「わかりました」


しばらく歩くと


ドパンッと音がし急接近して来る物を俺は蹴りあげた


???「チッ」


提督「そこか」


俺はポケットに入れていたスーパーボールを軽くスナップを効かせて投げたもちろん力は9割抜いている


???「はひゅっ!」


提督「青葉、お前もそろそろ諦めろ」


青葉「うぅー、諦めませんからね!」


提督「もう1発……行っとくか?」


青葉「に、にーげるんだよー」


提督「俺はス〇レイ〇ォか?まぁいいオマケだ」ヒュッ



青葉「ぷにゅッ!」


提督「これで懲りてくれれば良いんだがな」





執務室前


提督「……?」(なんか嫌な予感がする)


提督(ドアノブに違和感がある、出て言った時より約0.2g重いそして回そうとすると聞こえるチリッという音……中に書類あるんだけどなぁ) ガチャ


ピンッピンッ


提督「手榴弾か、」(空いてる窓から投げるか)


窓の外で爆発音が二回響く


ワッ!ナンダナンダ!テキシュウカ!


提督「もう少し上に投げればよかったか?」


ガチャ


提督『あー、あー、聞こえるか?今の爆発音は「いつもの」だ気にしなくていい』


ナーンダイツモノカ,ジャアキニシナクテイイネ


いつもの、というのは俺に……と言うより人間に恨みを持つ艦娘による攻撃の事である


???「しれぇー」トタタタタ


提督「どうした?雪風?」


雪風「これあげます!」


提督「なんだ?これ?」


雪風「雪風が明石さんに教えてもらいながら作ったブローチです!」


提督「そうか、壊れるとダメだからな保存しておく」


明石「は、早いですよ雪風ちゃん」


雪風「明石さん」


提督「お疲れ様缶コーヒーでも飲むか?」


明石「大丈夫です」


提督「そうか」


雪風「しれぇは喜んでくれました!明石さん」


明石「なんというか、1週間の間に丸くなりましたね」


提督「そうか?」


明石「表情が少し柔らかくなってたまに微笑みますし」


提督「マジか、気づかなかったな」


明石「それに口調も堅苦しい物からだんだんと柔らかくなってますよ?」


提督「……そうか」


妖精「アッ、テイトクショルイシゴトノジカンダヨ」


提督「わかった、また後でな」ナデナテ


雪風「えへへへ」


明石(そういう所が柔らかくなったんですよ)


フッ!ヒュン


提督「!」パシッ


明石「どうしたんです?蚊ですか?」


雪風「しれぇ?」


提督「なんでもない」(吹き矢か、古典的なものをだが音がしないし小型でバレにくいという点では良い選択だな)

ビュムッ!スーパーボール発射


???「ふにゃっ!」


提督(声的に睦月か……こりないな)


雪風「しれぇ、頑張ってください!」


提督「わかった」


妖精「サァ、ショルイガフエタンダ!ガンバルヨ!」


提督「それなんだが、俺に関係の無い書類は縛って大本営に送り返してくれ」


妖精「?……リョウカイ!」


提督「さて、覚悟しろ」コキッコキュッ

ペン二つ持ち


書類の山「ワレニイドモウトイウノカ?オロカナ……」


カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ


書類の山「ナンダト!バ、バカナ!ハヤイ!」


妖精「エット、コレハチガウカラコッチ,ア、コレハテイトクアテダ」

シュパッシュパッシュパッシュパッ


書類の山「ワ、ワタシガマケルダト!カズカズノテイトクヲクルシメタワタシヲ!」


提督「…………」マジノメ


書類の山「グァァァァァ!ダ、ダガワタシヲタオシテモワタシハナンドデモヨミガエル!」


提督「うるさい、消えろ」スピードアップ


書類「モウハンブンモヤラレタダト!グァァァァァ!」


妖精「コレハコッチ、ン?ナンダコレ」


謎の書類「キヅイタカオレノソンザイニ」


妖精「エートナニナニ?ケンゾウヲサンカイオコナエ?テイトク!」


提督「どうした?」


妖精「コレ」


提督「建造か、やってこいよ?ついでにお前も休憩しとけ」


妖精「リョウカイ!」(`・ω・´)ゞビシッ!



5分後



記入済みの書類「アー,ココロガピョンピョンスルンジャー」


提督「手首が痛てぇ」ジンジン


チャキッズドン


提督「またか」シュッ スーパーボール発射


ズガンッ ブニュッビュンカカッ


???「ひゃんっ!」


提督「時雨か、随分可愛らしい声を出すな」


時雨「っく!次は殺してやる!」(またダメだった、次はどうやって殺そう)


提督「朝昼晩、よく飽きねぇな?」グゥゥ


提督「腹減った……メシ……」


pppppppppppp


提督「誰だ?」ポケットニテヲイレル


スマホ「元帥」


提督「またこの老害か……」ピッ


提督「もしもし?何のようだ?」


元帥「勇一……重大な話がある」


提督「マジな声だな……何だ?話って」


元帥「お前の鎮守府からそれほど遠くない所に敵艦を発見した……艦隊を出撃させよ」


提督「了解、場所は?」


元帥「南西方面、一定時間に1回偵察機を飛ばす飛龍と蒼龍の話じゃと駆逐艦4隻軽巡2隻空母ヲ級が2隻じゃ」


提督「計8隻か……戦艦は居ないな?」


元帥「話では居ないらしい」


提督「わかった、少し多めに編成させて出撃する」


元帥「頼んだぞ、まだ練度の低い艦娘ばかりのお前に頼むなど……」


提督「うっわ、気持ち悪ぃ」


元帥「酷い!」キーン


提督「うるせぇ!まぁ気にすんないざとなったら俺が出る」


元帥「お前……どうやって出んの?」


提督「水面走りゃ良いだけじゃねぇか?艦娘もやってるだろ?」


元帥「うん、それ出来るの……お前だけ」


提督「とりあえず切るな」


元帥「いい報告を楽しみにしている」プツッ


提督「さて、放送だ」ガチャッ


提督『緊急事態、敵艦を発見した』


提督『数は駆逐艦4隻軽巡2隻空母ヲ級が2隻南西方面から来ているらしい』


テキ!セントウ!


提督『各自出撃準備が整い次第出撃せよ、陣形はなんでもいい』


提督『初めての出撃の艦もいる……怖いのなら今はまだ出撃しなくていい……出撃開始!』 ポチッ


ヴーヴーヴーヴー




別視点 間宮


天龍「この音……マジみてぇだな」


睦月「しょうがない……いくかなぁ」


天龍「行くのか?」


睦月「ここを手薄にして敵艦載機でも飛んで来て爆撃したならアイツも死ぬかもしれないし」


天龍「なんだろう、絶対にアイツ死なねぇ気がする」


時雨「同感だね、逆に艦載機を撃ち落としそうだよ」


天龍「うひゃあ!い、いいい……いたのか」バックンバックン


睦月「警報なった時に向かってきてたよね」


時雨「さすが……じゃ行こうか」


提督「……どうするか、取り敢えず小型偵察機でも送ってみるか」


提督「……どこに置いたっけ?」ガサゴソガサゴソ


提督「……あ、そうだ明石の所だ」




造船所の開発室


提督「明石〜」


シーン


提督「居ないのか?」


明石「どうしました?」


提督「小型偵察機作ったろあれ貸して欲しくてさ」


明石「ああ、あれですね少し待ってください」カチャカチャ


提督「何してんだ?」


明石「最終チェックです」カチャカチャ


提督「俺もやろう」スパナニギル


明石「えっ、いいですよ!」


提督「遠慮すんな」カチャカチャ


明石「あ!提督!油が」


提督「あ、手袋外さねぇと」


明石「作業着じゃないんですから」


提督「この服が汚れなければいいか」


明石「何を言ってるんです?」


提督「……」プチップチッヌギヌギ


明石「えっ!」


提督「これならいいだろ」運動着


明石「なんでそんなの着てるんです?」


提督「2時くらいから走り込みしようと思ってな」


明石「あれだけ強いのにまだ上を目指すんですか?」


提督「?俺の家じゃ俺の実力なんて6番目だぞ?」


明石「え?」


提督「無駄話はこれくらいにしてやるか」



10分後



無線『明石〜終わったぞー』


明石「私より先に提督に知らせなさいよ」


提督「ん、偵察機到着する前に終わったか」


明石「それで?被害は?」


提督「明石……待った」


明石「どうしました?」


提督「伏せてろ、何かいる」


明石「え?」


提督「……上か」


敵艦載機「ナニモイナイ?」


提督「鉄の塊とかあるか?」


明石「徹甲弾なら」


提督「かせ」ビュゴッ


ドォン!


提督「単機か」


無線『どうしたの?』


提督「なんでもね、さっさと帰ってこい」


明石(どうしたのかしら?)



無線『ッ!!敵の増援が来てる数が多い!姫クラスまで!?撤退を!』


明石「敵の増援!早く離脱を!」


提督「チッ、何が戦艦は居ねぇだあのクソジジイ……いや居ないらしいと言ってたから確認されてなかっただけか」


明石「皆、とりあえず逃げて!戦おうなんて考えないで!」


提督「はぁ」ピッピッピップルルルル


明石「提督?」


元帥「なんじゃ?勇一」


提督「敵の増援が来た艦載機をいくつは飛ばしともらいたい姫クラスも確認された」


元帥「なんじゃと!」


提督「俺も一応向かう、一刻も早く発艦させろ…良いな?一人も沈ませはしない」


明石「提督……」


元帥「わかった、気をつけるんじゃぞ」


提督「お前は間宮と地下室にいろ何があるかわからない、出てくるなよ?」


明石「私達だって戦えます!」


提督「お前らが戦って、俺達が帰ってきた時にお前らがいたら俺は悲しむぞ?」


明石「そ、そう言われたら従うしか……」


提督「そんじゃ、行ってくる」











南西海域


天龍「ッチぃ!大丈夫か!」


睦月「もうすぐ弾薬が無くなりそうだよ!」


時雨「っく、魚雷が尽きた……」


青葉「きゃあ!」中破


鳳翔「もう発艦出来ません!」


島風「もう魚雷がないよー」


駆逐イ級「ヴガァァァァ」ドォォン


時雨「くっ!」miss


駆逐イ級×2「ガァァッ」ドンドォン


鳳翔「きゃああ」大破


睦月「当たらないよ!」miss


響「鳳翔さん!」


空母ヲ級「無駄ダ、コノママ沈メ」


???「残念だが……俺が来た時点でその要求は無理だな」


空母ヲ級「ナニモ……」


空母ヲ級が吹き飛ばされた水面に3回4回バウンドし動かなくなった


提督「意外と硬かったな……」


天龍「なっ!お前なんでこんな所にいんだよ!」


提督「おー、天龍〜無事か?」


天龍「あ、ああまぁ一応無事だ……じゃなくてなんでお前艤装も無いのに浮いてんだよ!」


提督「右足が沈む前に左足で海面を踏み左足が沈む前に右足で海面を踏むを繰り返しているだけだが?」


天龍「訳わかんねぇ……」


提督「お前ら撤退しとけ、あとは俺がやる」


提督「さて……死ぬ覚悟はいいな?」


戦艦棲姫「ナメルナァァ!」ドォン


提督「そのまま返してやるよ」ガゴっ


戦艦棲姫「ナグリカエシタダト!グアッ」


提督「八つ裂きにしてやるよ、一衝」


戦艦棲姫「グッゥウウ、コノ程度デ私ガ沈ムトデモ思ッタカ!」


提督「弾け飛べ……一貫」




後書き

神矢提督の口調をほんの少し変えて見ました


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SS好きの名無しさんから
2016-12-16 18:41:59

SS好きの名無しさんから
2016-12-12 03:29:30

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SS好きの名無しさんから
2016-12-16 18:42:08

このSSへのコメント

2件コメントされています

1: SS好きの名無しさん 2016-12-16 18:43:11 ID: VJoHtPfA

かなり好きですねこんな感じのss



2: 神代伊織4代目 2016-12-18 21:50:33 ID: 7SkTHz4-

ありがとうございます


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