2017-05-06 17:39:17 更新

概要

久しぶりの再会。そして友達の死。自殺と判断されたその死には不可解な点があった。
見えない殺意に翻弄されるのび太達。
ドラえもんss、頭の良くないのび太が挑む推理。果たしてその結末とは。


〜プロローグ〜


葬式には多くの参列者が来ていた。

あんなに乱暴者だったのにまったく彼らしいなと思いつつ、僕は彼の不在の感覚をまじまじと感じさせられていた。

「ジャイアン…僕が必ず…。」

僕はそう呟 呟いて葬式場を後にした。


〜第1章 再会〜


ドラえもんは僕が中学に上がってすぐ未来に帰ってしまった。

しずかちゃんは私立の中学へ、僕とスネ夫とジャイアンは公立の中学へとそれぞれの道を進んだ。

最初はたまに集まって遊んだりと関係は続いていたが長続きはしなかった。

今になってドラえもんは僕たちをつなぐ存在だったんだなと感じさせられる。

そのまま高校へと進み卒業。

ジャイアンは有名音楽大学へ進み、スネ夫は親の会社を手伝い、僕としずかちゃんは名門とは言えないがそこそこ名前の通っている大学に通っている。


ある日、僕としずかちゃんは久しぶりに食堂で顔を合わせた。


のび太「なんだかすごく久しぶりだね。同じ大 学なのに笑」


しずか「そうね〜。あの2人とは最近会ってる? 私全然で…。」


のび太「僕もなんだよ。どうしてるかな?」


しずか「そうね〜。あっ!そうだわ!一度日を 合わせてみんなでお酒でも飲みに行かない?私たちもう21歳よ?来年はみんな就職活動とかで忙しくなっちゃうし…

スネ夫さんはもう働いてるみたいだけど。」


のび太「そうだね!一度連絡してみるよ!」


そして数日後、僕ら4人は7年ぶりに顔を合わせた。



一同「かんぱーい!!!」


ジャイアン「プハーッ!!うめぇ!!」


ジャイアンはビールを枝豆と一緒に喉に流し込んだ。


しずか「たけしさんペース早すぎよ!」


ジャイアン「良いじゃねぇか!久しぶりの心の友たちとの再会に感極まってんだよ!すみませーん!生1つ追加で〜!痛てててて…」


のび太「ジャイアン右手どうしたの?」


ジャイアン「おっ?これか?交通事故でな。骨折しちまってよ。全治2ヶ月だってよ。」


のび太「大丈夫なの?」


ジャイアン「大丈夫だ!俺様は無敵だから!ハ ハハハハッ!!」


のび太「変わらないなぁジャイアンは」


スネ夫「それにしてものび太〜、良くしずかちゃんと同じ大学に受かったよな〜」


ジャイアン「ほんとだぜ!!そんで、2人仲良く 卒業して働いてサクッと結婚だろー?良いよなぁ〜」


一瞬、僕としずかちゃんは黙り込んでしまった。そう。

確かに僕としずかちゃんは大学に入ってすぐの頃から付き合い始めた。

僕はこのまま結婚するんだろうなと思っていたがそんなにうまくはいかなかった。

そう付き合い始めて1年程たったあの日。


………………………………………………………


今日は僕としずちゃんの記念日だ。

ネットでオシャレな店を調べ上げ、完璧な記念日にしようと思っていた。

そしてプレゼントも用意した。1年間アルバイトをして貯めたお金で買ったエレキバイオリンだ。

彼女小学生の時からバイオリンをしていたが騒音などの問題で満足に練習ができないと相談を受けたことがあった。

そこで僕はエレキバイオリンならイヤホンをつけて気兼ねなく練習できるのではないかと考えたのだった。

その甲斐あってか僕の前でなんとも嬉しそうで幸せそうな顔をする彼女。

でも僕はその瞳の奥に隠されたものに気がつけなかった。


その日僕たちは家に帰り、何事もなく良い記念日を終えることができた。


しかし、それから3ヶ月が経ったある日。

僕の電話が鳴った。


のび太「しずちゃん、どうしたの?」


しずか「のび太さん、今から少し会える?」


彼女はとても悲しそうな声でそう言った。


のび太「もちろんだよ。どこに行けばいい?」


しずか「学校の近くのカフェで会える?」


のび太「分かった。すぐ行くよ。」


カフェで僕たちは顔を突き合わせたまましばし沈黙をした。

そしてしずちゃんがようやく話を切り出した。


しずか「のび太さん。私たちもう別れましょ?」


ある程度はこうなるだろうなと理解していたが、やはりショックは大きかった。


のび太「理由を聞かせてくれる?」


しずか「………。」


のび太「うん。わかったよ。もう別れよう。で も条件があるんだ。」


しずか「………?」


のび太「これからも友達でいてよ。」


しずか「もちろんよ。これからもよろしくね。 のび太さん。」


のび太「よろしくね。しずかちゃん。」


こうして僕たちは別れ、その後も何度か会ったがそれっきりだった。


………………………………………………………


僕としずかちゃんは沈黙の後、一口でビールを飲み干して


のび太「僕たちそんな関係じゃないよ!」

しずか「私たちそんな関係じゃないの!」


と同時に言った。

なんだか寂しい気持ちになった。でもなんだか心が晴れた気がして、そこからは楽しく飲み会をした。

そして僕らの7年ぶりの再会を祝した飲み会は終わった。

別れ際にしずかちゃんはよっぽど楽しかったのか、ジャイアン、スネ夫2人の電話番号をきき、必ずまた会おうと念を押した。

僕らもそれを約束しその日はお開きとなった。


それから数日たった日の夜、ジャイアンは死んだ。


〜第2章 見えない殺意〜


葬式は思ったよりも早くすみ、僕ら3人は近くのカフェに入った。


スネ夫「警察によると自殺だってさ。今調査中みたいなんだけど、他殺ではないらしい。でもなんで自殺なんか。この前あんなに楽しそうだったじゃないか。」


音楽大学に通っていた彼は一人暮らしをしていて、その部屋で1人、カッターナイフで驚くほど正確に右側の頚動脈を切り死んだ。

僕たちは3人とも彼が自殺をする理由なんてないだろうという顔をしていた。

でも僕は1つ気がかりなことがあった。

そして僕は下を向きながら言った。


のび太「この自殺、何かおかしくないか?」


下を向いていてわからなかったが、おそらく2人ともキョトンとした顔をしていることは容易に想像できた。僕は続けた。


のび太「だってそうでしょ?彼は右腕を骨折し ていたんだよ?」


スネ夫「のび太はやっぱりバカだな〜。左手が あるじゃないか。」


呆れたようにスネ夫が言うのを僕はこう切り返した。


のび太「そこがおかしいんだ。」


しずか・スネ夫「え?」


のび太「今思い出したんだけど、飲み会でジャイアンがビールを追加する時に右手は骨折していたから左手で店員を止めただろ?

そして痛がってた。その時思ったんだ。

彼は交通事故で骨折したけど、それだけじゃなくて肩も痛めていて、左手も満足に動かせないんじゃないかって。

そしてジャイアンはあの体格だ。

そんな彼が自分の右側の首をあれほど正確に切るなんて考えられないんだよ。」


スネ夫「でっ…でもそんなの我慢すれば…!!」


スネ夫が言いかけてしずかちゃんがそれを抑えて言った。


しずか「確かにそうだわ。そもそもたけしさんが自殺をする理由なんてないもの。この事件は他殺。それで間違えないと思うわ。のび太さん!スネ夫さん!私たちでこの事件を解決しましょうよ!」


スネ夫「ぼっ…僕はそんなのごめんだよ…!そんな危険な真似できるか!かえる!」


スネ夫は帰ってしまった。

そしてしずかちゃんは僕の方を見た。


のび太「解決しよう。僕たち2人で。必ず。」


しずか「のび太さん…!」


こうして僕ら2人の見えない殺意への挑戦が始まった。


〜第3章 もう1つの再会〜


事件を解決しようと意気込んだのは良かったが、もちろんこんな経験初めてだ。名探偵のような推理力を持っているわけでもない。どうすればいいんだろうか。そうやって考えているとピンときた。あいつなら。


次の日


ピーンポーン


???「はーい。ん?やぁ!!のび太くん!ずいぶん久しぶりだね!今日は2人揃ってどうしたんだい??」


のび太「今日は話があってきたんだ。ジャイアンのことは聞いてるよね?出木杉。」


出木杉「あぁ。そのことなら聞いたよ。本当に残念だったね。自殺なんだって?」


のび太「それがそうとも言い切れないんだ。」


出木杉「どういうこと?」


のび太はカフェで話したことを出木杉に話した。出木杉は反論することもなくただ頷いていた。


出木杉「なるほど。のび太くんの推理はまとめるとこうだ。剛田くんは自殺と判断された。しかしその死因が自殺とは結びつかない。つまりは他殺と。」


さすがは出木杉。飲み込みが早い。


出木杉「その推理は僕も正しいと思う。そもそも彼が自殺だなんて…。」


しずか「私たちもそう思ったの。だからこの事件を解決しようって! だからお願い!出木杉さんも手伝ってほしいの!」


出木杉「なるほど…。でも申し訳ない。僕は大学のことで今は手がいっぱいで手伝えないんだ。何か分かったらまた話してくれよ。本当にごめん。」


僕たちはがっかりして出木杉の家を後にした。


のび太「そーいえば出木杉って大学で何を研究してるんだっけ?」


しずか「確か人体についてよ。骨とか血管とかそーゆーの。出木杉さんなら簡単に分かるのかしら?ここの脈を切ったらすぐ死ねるとかそーゆーの。」


のび太「しずかちゃん。そんな話やめておこうよ。」


しずか「!!!!!!」


のび太「どうしたの?」


しずか「出木杉さんなら…」


のび太「だからそんな話は…」


しずか「出木杉さんなら、完璧に、正確に頚動脈を切ることができる…。」


のび太「!!!!!」


僕たちはまた出木杉の元へ向かった。


出木杉「どうしたんだい?」


のび太「ジャイアンが自殺したあの日どこにいたの?」


出木杉「え?まさか僕を疑ってるのかい?ショックだな〜。」


のび太・しずか「…………。」


出木杉「はぁ。どうやら本気みたいだね。わかったよ。疑われるのは嫌いだ。全部話そう。その日僕は大学で研究レポートを書いていたんだ。大学の友達に確認してくれればすぐに分かると思うよ。その後コンビニで晩御飯を買って帰ったよ。」


のび太「それは何時頃?」


出木杉「レポートを書いていたのが15時〜21時ぐらい。それからコンビ二によって、家に着いたのが23時ぐらい。剛田くんが自殺したのは20時ぐらいなんだろ?ほら、僕にはアリバイがある。」


のび太「ありがとう出木杉。疑ってる悪かった。」


こうして僕たちは出木杉の家を後にした。


のび太「結局何もわからなかったね〜。」


しずか「………………。」


のび太「どうしたの?」


しずか「おかしい…。」


のび太「何が?」


しずか「なんで出木杉さんはたけしさんが自殺した時間なんて知ってたのかしら?」


のび太「それもそうだ。」


しずか「出木杉さん、まだ私たちに何か隠してるんじゃないかしら。」


次の日から僕たちは出木杉の行動をマークすることにした。出木杉の行動パターンは決まって同じだった。大学に行く→家に帰る。これだけだ。マークを続けて1週間が経ってもそれが変わることはなかった。そして僕たちは彼の尾行をやめた。


それから1週間ほどして僕らはこの事件に関わることをやめた。僕らでは無理だったのだ。

それから1ヶ月ほどしずかちゃんとも会わなくなった。僕もこの事件はもう忘れてしまおうと思った。そしてふとジャイアンの家に行ってみた。そういえば彼が死んでからろくに彼の母親にも妹のジャイ子ちゃんにも会っていなかった。


ピーンポーン


ジャイ子「はーい。あら!今度はのび太さん!お兄ちゃんに会いに来てくれたの!?嬉しい!!」


のび太「やぁジャイ子ちゃん。久しぶ…

ちょっと待って。今 今度はって言った?」


ジャイ子「うん!さっき出木杉さんが来てくれたのよ!」


のび太「出木杉何か言ってた?」


ジャイ子「これは誰にも言わないで欲しいんだけど…。近いうちに会える?だってっ!♪」


のび太は寒気を感じた。嫌な予感がする。


のび太「ジャイ子ちゃん 出木杉にはいつ会うの?」


ジャイ子「次の日曜日の夜よ♪」


のび太「ありがとう。またくるね。」


のび太はジャイアンの家を後にした。

そして次の日曜日僕は出木杉とジャイ子ちゃんを尾行した。

何かを楽しげに話しているようだった。

するとかすかに声が聞こえて来た。


出木杉「お兄さんのこと気の毒だったね。これはジャイ子くんに言うべきではないと思うんだけど、僕はこれは自殺ではないと思ってるんだ。」


次の一言に驚愕した。


出木杉「のび太くんが怪しいと思っているんだ。」


のび太「ちょっちょちょっとまって!!!」


出木杉「のび太くん!!なぜ君がここに?」


のび太「ごめん。ジャイ子ちゃんからきいたんだ。それにしても僕が怪しいってどう言うこと?」


ジャイ子「…………。」


ジャイ子は黙り込んでいた。


出木杉「のび太くん場所を変えよう。ごめんねジャイ子くん。今日はここまでにしよう。またお兄さんに会いに行くからね。」


そう言って僕と出木杉はファミレスに入った。


出木杉「さっきの話の続きだけど、僕はのび太くんが犯人なんじゃないかと思っていたんだ。君は僕が人体の研究をしていることを知って、僕に罪を被せようとしてるんじゃないかと考えたんだ。」


のび太「そうだったの。ごめんね。実は僕は出木杉を怪しいって思ってたんだ。理由はその通り。しずかちゃんから出木杉が人体の研究をしていたって聞いたからから。こんな曖昧なことで疑ったりして悪かったよ。」


出木杉「そうだったんだね。お互い勘違いだったみたいだね。」


のび太「そうみたいだね。また振り出しに戻っちゃったよ。やっぱり自殺だったのかなぁ。」


その後僕たちは帰った。その帰り道ジャイアンの家を通ろうとした時、人影が見えた。そして僕たちに気がつくとすぐに逃げてしまった。


出木杉「なんだったんだろう?今の。」


僕にはわかった。あの特徴的なとんがり頭。

僕は次の日電話をした。


のび太「会える?スネ夫。」


〜最終章 犯人は〜


次の日、僕はスネ夫に会った。スネ夫とは葬式の日以来会っていなかった。


のび太「率直に聞くね?昨日の夜ジャイアンの家の前で何してたの?」


スネ夫「…………!!!やっぱり気づかれてたのか。」


のび太「スネ夫。正直に言って欲しいんだ。」


スネ夫「実は…。僕のところに電話がかかってきたんだ。知らない番号だった。電話に出ると変な声で、『剛田武の家の前に来い。そこでこの殺人に関する全てを教えてやる。』って言われたんだ。」


のび太「!!!!!!」


スネ夫「そしたら遠くにのび太たちが見えて、このままじゃ俺疑われるって思ったんだ。

逃げたのは悪かったよ!でも!俺は犯人なんかじゃないんだ!信じてよ!」


のび太「わかったよ。信じる。でも、電話をしてきたやつは誰なんだろう?」


スネ夫「わからないよ。電話番号なんて誰にも教えてないのにさー。なんで知ってるんだよ。」


のび太・スネ夫「あっ。」


僕はスネ夫の目を見てわかった。同じことを考えてる。僕たちは分かってしまった。この殺人はあの日から始まっていたんだ。


僕たち3人は葬式の日に立ち寄ったカフェに腰を落とした。そしてのび太は重い口を開いた。


のび太「しずかちゃん。ジャイアンを殺したのは君だね?」


しずか「……。なんでわかったの?」


のび太「僕は大した推理力もないよ。実際君との調査をやめてから一切話しは進まなかった。でもスネ夫に罪を被せようとしたのがいけなかったね。スネ夫は誰にも電話番号は教えていないと言った。でも教えていたんだよ。しずかちゃん、君にはね。覚えてるでしょ?あの飲み会の時に、そしてスネ夫は知らない番号からかかってきたと言っていた。スネ夫の電話番号を一方的に知っていて、ジャイアンの事件に最も近しい人物。」


しずか「それが私だったってわけね。」


のび太「そう。推理でもなんでもないよ。」


しずか「……………。全部話すわ。のび太さん、私にバイオリンプレゼントしてくれたこと覚えてる?私すごく嬉しくてずっと練習してたのよ。それで、大会とかにも出たの。でも結果は散々。恥かいちゃった。それで行き詰まった時、私ちょっとのび太さんを憎んだの。なんで私に恥かかせるのよって。それで別れを切り出したの。それから久しぶりに再会して、あの2人とも再会して。すごく楽しかった。それでみんなの電話番号を聞いたの。また会いたくて。そして、その次の日私バイオリンまた始めてみたの。なんだかできる気がして。でも全然ダメで。私、たけしさんなら音大だから相談できると思ったの。それで武さんに会って相談してみたら、教えて欲しかったらヤらせろって言われたわ。私怖くなって逃げようとしたらドアのガキを閉められて。怖くなって殺したの。」


つまりこう言うことだ。

彼女はバイオリンの相談のためジャイアンと会った。するとジャイアンはしずかちゃんのカラダを要求したのだ。それでその恐怖に負け、しずかちゃんはジャイアンを殺した。


しずか「のび太さんが他殺かもしれないって言った時は震えが止まらなかったわ。私捕まるんじゃないかって。それでなんとかしなきゃって思った。それでのび太さんに協力したの。あなたの動きを制限するために。それで、のび太さんが出木杉さんに頼ろうとした時に思いついたの。出木杉さんに罪を被せようって。のび太さんならあんな殺人動機でも信じてくれるっておもった。それで、彼が人体の研究をしていることを利用したの。それと、のび太さんが出木杉さんの家に行く前日に武さんのこと全部話した。彼に疑いの目を向けるために。それで彼は武さんが死んだ時間を知ってたってわけ。でも上手くいかなかった。でも、のび太さんはある時突然この事件への関与をやめた。のび太さんと1ヶ月ぐらい会ってなかったでしょ?私その時のび太さんを尾行してたの。そしたらのび太さんが、出木杉さんとジャイ子ちゃんを尾行しはじめた。もちろん私もあなたを尾行した。そしたら、罪を被せようとしてた出木杉さんが犯人ではないことにのび太さんが気付いてしまった。だから私、慌ててスネ夫さんに変声までして、あんな電話をかけて、今度はスネ夫さんに罪を被せようとしたの。

本当にごめんなさい。

なんて言っても許してくれないわよね。」


のび太「しずかちゃん。安心して。もう、忘れるよ。この事件のことも、そしてしずかちゃん。君のことも。僕たちは出会ってなかった。こうすれば君を憎むこともないでしょ?」


しずか「のび太さん、、やっぱり優しいのね。」


そう言って僕たち3人はもう二度と会うことはなかった。


……………………………………………………


しずかちゃんが自らの命を絶ったのは

その次の日だった。


僕は自分の部屋に戻る。


のび太「君がいればなぁ…。」


引き出しに向かって声をかけてみた。


懐かしい声が聞こえた気がした。






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2023-01-06 22:02:55

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2023-01-06 19:37:31

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2019-09-19 20:38:00

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2023-01-06 19:37:25

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