2017-05-22 22:02:04 更新

概要

倫也がドッキリにチャレンジ?します。


前書き

出来るだけアニメの口調に寄せました。
美智瑠が最初の方、ひらがなになってます。
すいません


倫也「そうだ、加藤。ドッキリを仕掛けよう。」


加藤「うーん、でもそれって私が協力しなきゃいけないのかなぁ?」


倫也「ああ、お前がいなければ成り立たない…。いいか、加藤、ドッキリは1人じゃできないんだ!」


加藤「えぇ…ん~、まあ面白そうだから協力するよ」


倫也「そこをなんとか!!これもゲーム制作に必要…って、え?いいの?」


加藤「うん、私も少し興味あるかな」


倫也「お…俺は嬉しいぞ加藤(泣)。お前がそこまで積極的になってくれるなんてぇ」


加藤「いや、そこまで積極的じゃないんだけど…」


倫也「とにかく!!お前は成長してきているんだ!最初は何の覇気もなく淡々と俺の厚かましい指示に従っていたお前が今こうして…(泣)」


加藤「うん、何て言うか、すごく失礼だけどスルーしとくね。というか厚かましいところは自覚があったんだね。」


倫也「よし!じゃあ早速作戦会議だ!!」


加藤「会議もなにもここには私と安芸くんしかいないけど」


倫也「いいか、加藤、こういうのは雰囲気が大事なん(以下省略)」








加藤「それで具体的には誰に何をするの?」


倫也「ああ、それなんだが3人ドッキリにかけたい人物がいる」


加藤「霞ヶ丘先輩と英梨々とみちるさんだよね」


倫也「なぜわかった!?今日は冴えてる彼女じゃないか!?」


加藤「うん、もうその3人しかいないよね。あと唐突にタイトル回収はどうかと思うよ」


倫也「あぁ、この3人が泣いたり、呆気に取られた顔を見てみたいんだグヘヘ」


加藤「安芸くんさっきはゲーム制作に必要なことって言ってたけど、自分の欲求満たすだけだよね」


倫也「それは違うぞ、加藤、人が極限の緊張下でその緊張が解け呆気にとられ、そして泣き出す…この一瞬の間に複数の表情が凝縮される…」


倫也「これを作品のヒロインに投影できればより良い作品が生まれるんだ!!」


倫也「決して日頃の鬱憤を晴らすためだとかはそんな考えはないんだよ!」


加藤「すごい無理矢理な気がするんだけど」


倫也「よーし!じゃあ、先輩からだ!」


加藤「はぁ、一番ひっかっからなそうな人が最初なんだね。」


倫也「安心しろ、加藤、ちゃんと手は考えてある」


倫也「先輩にはおそらく好きな人がいる!そいつはどうやらオタクらしいんだ!」


加藤「うん(安芸くん…ごめんね…)」


倫也「それでだ、先輩にその男が先輩に興味ないことを伝えるんだ。そして、ネタばらし!!先輩号泣!!!どうだ!?」


加藤「ねぇ、安芸くん…そのレベルならもうやらない方がいいんじゃない?。ただただ霞ヶ丘先輩の機嫌を損ねるだけだとおもうんだけど」


倫也「そ、それはそうだが、一度決めたことは覆せないのが真の漢なんだ!」


加藤「ほんと安芸くんってキモいよね」


倫也「え?」


加藤「あのさぁ、安芸くん…私は安芸くんのためを思って提案してるんだよ?それなのに議論の余地もないんだね」


倫也「い、いや、違うんだ!聞いてくれ加藤」


加藤「あとそれ、~してくれ加藤、~しろ加藤

、いいか加藤、私には何も自由に考えたり、行動してはいけない操り人間なんだね」


倫也「」


加藤「本当にもうストレス溜まりすぎてて

もう我慢できないからこのサークルも抜けさせてもらうね。学校でも気安く話かけないでね。キモいから」


倫也「ま」


加藤「待たないよ。勝手にやってれば?もしくはさっさと死んでよキモオタ」


バタン


倫也「」









詩羽・英梨々・みちる「キャハハハハハハwwww」


みちる「ヤバイってwwこの悲壮な顔はヤバイってww」


英梨々「倫也が私たちにドッキリをかけるですって!? ww残念でしたー!www 逆ドッキリでしたー!www」


詩羽「ちょっと…プフフ あなたたち笑いすぎ…プフ」


加藤「ただいま~、どうでした?」


3人「グッジョブ!」


加藤「まあ、安芸くんには悪いけど日頃の厚かましさとうざさを少し省みてもらういい機会だと思ったんだけど、やりすぎたかなぁ」


英梨々「何言ってんの恵!、倫也には日頃から散々無茶ぶりさせられてるんだからこれくらい当然の報いなのよ…プフ」


みちる「それでこのあとどうするの?しーちゃん」


詩羽「いい質問ね、氷堂さん。次はあなたに動いてもらうわ」


みちる「わ、私!?」


英梨々「まあ、不本意ではあるけどこの女の考えたシナリオ(ドッキリ)は天下一品…いや、言い方を変えるとエグさの天下一品だしね」


詩羽「こういうときには何の役に立たないイラストレーター…言い方を変えるとスマホに入ってるおサイフケータイのアプリくらい使えないイラストレーターが何か言ったかしら?」


英梨々「キーーキーーキーー」


詩羽「クドクドクド」


英梨々「キーーキーーキーー」


詩羽「クドクドクド」





みちる「うー、緊張するなー!こういうのって笑っちゃいそう…」


加藤「あ、分かるかも。私もちょっと笑いそうになっちゃった」


みちる「やっぱり?だよねー」


詩羽「じゃあ、本題に入るわ。氷堂さんには倫理くんを誘惑してもらうわ」


みちる「へ?///」


英梨々「か、か、か、霞ヶ丘詩羽ーー!!」バンッ


詩羽「何かしら?」


英梨々「あ、あんた、そそ、それはダメでしょ!!反則でしょ!!!」バンッバンッ


加藤「まあ最後まで聞こうよ英梨々」


詩羽「全く…話は最初から最後まで聞くものよ澤村さん。氷堂さんには誘惑と"寸止め"をお願いするわ」


みちる「??」


詩羽「正確には誘惑して倫理君が我慢の限界で手を出しかけるところで私と澤村さんが邪魔するわ」


加藤「なるほど、生殺しですね」


詩羽「ええ、今の倫理君は加藤さんというオタ童貞心がぶれないで自由に自分を表現できる女の子…言わば最後の砦にこてんぱんにされて傷心中…今もモニターを見なさい。うなだれて動かないわ」


加藤「…」


詩羽「ここで"ムチ"で傷心中の倫理君に"アメ"を舐めさせてあげるの。まあこのアメは時間差で"激辛味"になるのだけれど」ニタッ


みちる「…」ゾクッ


詩羽「では決行は明後日で。とりあえず解散しましょう」


英梨々「オッケーわかったわ(このモニターずっと倫也の部屋映してるのかしら…だとしたら///)」


詩羽「ちなみにそのモニターはもうすぐ消えるように設定してあるわ。残念だったわね澤村さん♪」


英梨々「なっ//はぁ?//意味わかんない//」


詩羽「心の声が筒抜けよ。じゃあお疲れ様」


英梨々「むむむ…」


詩羽(最終的には私が美味しいところをもらうんだけど♪)


加藤「…」


みちる「///」モジモジ








次の日

倫也「下駄箱の上靴に画ビョウとか入ってないといいなぁ…」トコトコ


倫也「いかん…いかん…機嫌直って戻ってきてくれないかなぁ…」ガチャ


パサッ


倫也「ん? なんだこれ」











翌日


みちる「おーす!ともー!今暇?」ガチャ


倫也「おい、みちる…ノックぐらいしてくれ」


みちる「はーい。てか今日は1人なんだね」


倫也「…」


みちる「とも…なんか顔色悪いよ?大丈夫?」


倫也「ああ、平気だ。ところで何か用か?」


みちる「む、用がないといちゃ駄目?」


倫也「……いや、いいよ。居てくれ」


みちる「じゃあここでギター引くねー」


倫也「ああ」


みちる「…」


みちる(こりゃあとものやつ相当キテるね…しーちゃんに言われた通りここはあの曲を…)


みちる「あの頃の小さな僕が見上げる♪」ジャガ

みちる「空は本当に広かった♪」ジャガジャガン


倫也「エウレカの…」








みちる「いくら手を伸ばしたって♪」ジャガン


みちる「大きな大きな空♪」


みちる「けど僕はなんにも疑うこともなく♪」ジャガジャガ


みちる「綺麗な未来を信じてた♪」チラッ


倫也「…く」ポロポロ


みちる「ちょ、ちょっと!!どうしたの!?」


倫也「い、いや…続けてくれ…」


みちる「…」


みちる「悲しいことがあるとこらえきれなかった♪」


みちる「大きな大きな涙♪でもあの頃の僕の目は何より♪」ジャガジャガ


みちる「輝いていたと思う♪」ジャガジャガジャガ


ジャン


みちる(よし、ここまでは予定通り!あとは…)


倫也「う…く」ポロポロ


みちる「ねえ、やっぱり今日のとも変だよ。

いつもだったら神曲来たーとかこの曲のアニメの話を弾いてるときでとべらべら喋り出すのに…」


倫也「ごめん…ごめん…」ポロポロ


みちる「…」


ぎゅっ


倫也「え?…みっちゃ…みちる?」


みちる「みっちゃんでいいよ…とも。何かあったんでしょ?…分かるよ。」


みちる(しーちゃん達には悪いけど、とものこんな顔見たらこれ以上騙すなんてできない……

私何してたんだろ…」


みちる「いとこなんて家族みたいなもんでしょ…全部聞いてあげるから言ってみ?」



倫也「うぅ…あああぅ…く」ポロポロポロポロ








いつものファミレスにて

英梨々「ちょっと!? 台本が変わってるわよ!!しかもまだ押し倒さないわよ!!」


加藤「これじゃあ、英梨々が安芸くんの家に浸入して唐突に部屋に押し入って恥ずかしい表情を見るのもできなくなったね」


詩羽「やってくれたわね…氷堂さん…まさかあなたが真っ先に裏切るとはね」ビンボウユスリビンボウユスリ


詩羽「まあいいわ…。まだまだ安芸くんを恥ずかしめる方法はいくらでも用意してるもの♪」


加藤「…」







みちる「そっか…加藤ちゃんが…」


倫也「ああ…」


みちる「まあ、女の子には虫の居どころが悪くなる時もあるからね…時間が半分解決してくれると思うよ」


倫也「そっか…ありがとな」


みちる「ううん…ともがちゃんと話してくれて良かった。1人で背負ってぐちゃぐちゃにならなくて良かったよ」


倫也「みっちゃんは優しいな」ガバッ


みちる「へ!?///ちょ、ちょっと//とも!?」


倫也「なぁ、美智瑠…」


みちる「ひゃ、ひゃい!//」


倫也「俺…」






英梨々「ちょっと待ったー!!///」バタンッ


倫也「なんだ…英梨々か…」


詩羽「全く、とんだケダモノね…これは私の処女もなくなる日も近いわね」


倫也「詩羽先輩も…」


英梨々(ちょっと!霞ヶ丘詩羽!!全然シナリオ通りじゃないじゃない!?倫也から襲ってたわよ!!)


詩羽(少し落ち着きなさい澤村さん…妙ね…この倫理君(へたれ)が自分から女の子に手を出すなんて…何よりシナリオが一度逸れたのに収束した?…)



倫也「二人とも…ちょうど良い。今みちるにも話そうとしていたんだ」


美智瑠「へ?//」







倫也「このサークル…解散しよう」



3人「はああああああああああ!!????」


英梨々「あんた本当になにいってんの!?バカじゃないの!?。そんなことが許されると思ってんの!?。この進捗状況の一番の半ばで!?頭に嫁がわきすぎてるんじゃないの!??」


倫也「かもしれないな…」


英梨々「…っ」


詩羽「気に入らないわね。その自分だけが悲劇のヒロインと認識している壊滅的に末期な頭は直そうとしないのかしら」


美智瑠「ちょっとしーちゃん!…」


詩羽「氷堂さんは黙ってて…そもそ」


倫也「辞めるよ…」


詩羽「は?だから簡単に」


倫也「オタク辞めるよ」


3人「!!???」


倫也「これが俺の覚悟だよ。一切アニメやゲーム、ラノベにコミックありとあらゆる全てのオタク文化にもう一生関わらないことを約束するよ」


英梨々「は、はぁ!?そんなの口ではなんとでも言えるわ」


詩羽「それにそんなことで私達の今までの労力に見合うとは思えないのだけれど」


倫也「お金なら働いて返すよ」


詩羽「……っっ…」


倫也「好きな女の子に嫌われたんだ……もうどうでもいいんだ…。もう…帰ってくれ…」


英梨々「」


詩羽「」


美智瑠「」










いつものファミレスにて


英梨々「…」


詩羽「…」


美智瑠「…」


加藤「…」モジモジ


英梨々「で?これからどうすんの?」


詩羽「どうするも何も倫理君が言ってた通りよ」


英梨々「大体あんたがこんなこと提案しなきゃこんな事態にならなかったんじゃないの!!」


詩羽「あの時澤村さんのテンションが最高にハイってやつだったのをしっかり記憶しているのだけれども」


英梨々「…」


美智瑠「さすがに…やり過ぎたのかな…」


詩羽「ベタベタの感動アニソンを熱唱して途中から良心に目覚めて傷心中の人間を抱擁して、愉悦に浸ってたじゃない。後悔はないでしょ」


美智瑠「…ち…」


詩羽「それに押し倒されてたし」ボソッ


加藤「あのぉ」


3人「何!!」


加藤「安芸くんアニメグッズ整理して段ボールにしまってるけどこれは不味いんじゃないですか?」


加藤「あ…恋するメトロノームを手にとって泣いてますよ…」


詩羽「…そう…よね…あんなに誉めてくれたんだから捨てないわよね…」


美智瑠「あ、段ボールにいれた」


詩羽「」ポロポロ


加藤「あ、今度は英梨々と小さい時にやってたギャルゲーだよ」


英梨々「嘘…でしょ……」ポロポロ


美智瑠「とものやつ相当マジだよ…昔から今まで見てきたけど部屋からフィギュアとかゲームがなかった時期なんてなかったもん…」


倫也『…ふ…ふぅ』ポロポロ エッサホイサエッサホイサ


3人「…」


倫也(…ふ…フフフまだだ。まだ笑うな。クフッ

俺がいつからドッキリに引っ掛かっていたと錯覚していた?)


倫也(バカ共め!!逆逆ドッキリなんだよ!!

それにしても昨日の下駄箱開けるまではSEKAi NO OWARI だったんだが…)











昨日

下駄箱にて


倫也「いかん…いかん…加藤のやつ機嫌直して戻ってきてくれないかなぁ…」ガチャッ


パサッ


倫也「ん?なんだこれ…手紙?」


倫也「ま、まさかこれは禁断のラブレター(めっちゃいい発音)」


倫也「…中身は…」キョロキョロ


安芸くんへ

昨日はごめんね

実は安芸くん以外のサークルのメンバーで安芸くんにドッキリ仕掛けるっていうことになっててたんだ。

霞ヶ丘先輩はちょっと私利私欲で暴走するかもしれないのがちょっとムカついたから内部告発にいたりました。明日は美智瑠さんが仕掛人としてくるらしいから気をつけてね。

逆逆ドッキリを仕掛けたいので二人でラインしましょう。


P.S.昨日のことは本当にごめんなさい。

べ、別にこの謝罪に意味なんてないんだからね!!




倫也(それからは計画通りすぎた。詩羽先輩のシナリオは最終的には自分しか得しないようにできていた模様…さすがっすよ…)


倫也(さて、そろそろあいつらがここにきて泣きながら謝罪するんだろぉ??そうなんだろぉ??)


倫也(だがみんな安心しろ…ベッドの下のドッキリ大成功のプラカードはすでにマグマの如く暖まっている!!さあ来いィィ俺はァお前らのォ

泣く顔がみたいんじゃぁぁぁぁぁ!!)





ピンポーン


倫也(お、来たか…)


倫也「はーい」ガチャッ


四人「…」


詩羽「ちょっとだけお話し良いかしら?」


倫也「ど、どうぞ」


倫理也(クフッくフフフまだだわだ笑うなよ俺w)


詩羽「率直に言うと倫理君の解散を認めるわ」


倫也「…ああ…え?」キョトン


英梨々「あんたの覚悟はこの部屋見れば分かるわ」


倫也「いや、うんでもさぁ…うん」


倫也(おい!加藤!!!話が違うぞ!!!!)


美智瑠「て、ことでもう私らここには来ないから」


加藤「…安芸くん…ごめん」テヘペロ



倫也「」


















倫也「待ってえええええええ!!!!!!!」



倫也(俺はこの生涯ドッキリとは二度と関わりたくないと思いましたこのあと俺がどういう仕打ちを受けたかは皆様のご想像にお任せします…)



おしまい





































































後書き

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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