真姫「キチキチマシン猛レースよ!」
各キャラクターの沸点が異様に低く設定されております。ご注意下さい。
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部室
真姫「ね、ねぇにこちゃ、…先輩」
にこ「は?なに?むっつり巻きぐそちゃん」
希「ちょっとにこっち!」
花陽「そ、そんな言い方ないとおもうよぉ…」
絵里「あと先輩禁止チカ!」
にこ「うっさい黙れ!」ドン!
全員「…!」ビクッ
穂乃果「うぅ…ねぇ、にこちゃんどうしちゃったの?」
凛「怖いにゃ~」
ことり「えぇっとぉ、昨日、部室で着替えをしていた所を真姫ちゃんが盗撮してたみたいで…」
花陽「えぇ!?」
海未「それだけならいざ知らず、その盗撮が半年以上も続いていたことがバレたらしいです」
ことり「しかもそれをうっかりアップローダーに並べちゃって」
希「は?」
ことり「それがネットに流れちゃったんだって」
花陽「なんでそんなことシチャッタノォ!?」
真姫「こ、個人のクラウドストレージだと思ってたのよ…」
凛「…アホくさにゃ」
真姫「悪かったと思ってるわ!一生懸命削除してるのよ…パパの力を使って」
凛「金?無意味にゃ、ネットの速度は光の速度、追いつくなんて無理にゃ」
真姫「うぐぐ」
希「ネットの広大さを舐めたらあかんで」
凛「今でもにこちゃんの写真検索すると出て来るにゃ~…ホラホラホラホラァ」
真姫「ちょっと凛!」
にこ「ぐぇにごぁああああああああ!」ジタバタ
穂乃果「あぁっ!にこちゃんが白目をむいて暴れ始めた!?」
海未「自分のアイドルへの道は閉ざされたと嘆いていました」
ことり「壮絶な社会的死だよぉ~」チュンチュン
絵里「それであんなに拗ねてるわけチカね」
\チキチキマシーン、チキチキマシーン、モォレェェエスゥゥウゥ↑/
穂乃果「ん?アラーム?」
花陽「あっ、ごめんねぇ」
海未「そういえば最近、ケーブルテレビでやってましたね」
ことり「そうそう、へんてこなマシンでレースする昔のアニメだよね」
花陽「最近はまっちゃって…えへへ」
凛「確かに面白いにゃ~」
真姫「レース…」
\チキチキ、チキチキ、モォレェスゥ、ブツケロ、ジャマヲシロ/
真姫「レース…レース…」
\ナニガナンデモユウショウダァ!/
真姫「(レース…賞金…はっ)」
\ブーッフッフッフ!!/←ケンケン
真姫「よし、こうしましょう(唐突)」
希「ん?」
真姫「皆でレースしない?」
ことり「れーす?」
海未「いきなり何を…」
凛「え、あ!サーキットでもいくのかにゃ?鈴鹿?」
穂乃果「穂乃果、豆自動車乗りたーい!」
ことり「懐かしいね!」
真姫「いえ、レースの方法は私に任せて」
真姫「ただのレースじゃつまらないから、色々と工夫を凝らせて貰うわ」
真姫「それに、この中で一番の財力を持つのはこの私、色々と他の人には出来ないこともあるでしょフフフン?」
絵里「まぁ…確かに」
凛「分かってはいるけど、はっきり言われるとウザいにゃ」
希「何する気なん」
真姫「こんなことするわ!」
・勝った人がメンバー内の一人を指名して一日自由に出来る権利が与えられる。
・マシンのデザインは全て本人以外が考案したものでなくてはならない。
・動力はゴム、モーター、風力、ガソリンエンジンなんでもよい
・マシンの審査はヒフミの3人が行い、これに通るとマシンとして登録される。
・妨害は何をしてもいいけれど、マシンが粉々になったり、地に足がついたら失格。
真姫「つまり、勝った人が何でも言うこと聞かせることができるのよ!」
全員「えぇえええ~!?」
真姫「私はこのレースのルールでにこちゃんとの仲を元に戻すわ!!」
希「普通に謝れや」
海未「何でも言うことを…そ、そんな…破廉恥すぎます!」
ことり「ん?ンミチャ、なんで破廉恥なのかなぁ?」
海未「そ、それは…」モジモジホノカチラリ
ことり「ンミチャンはむっつりさんだねぇチュンチュン」ニヤニヤ
海未「こ、ことりぃっ!」
穂乃果「え?何?」
希「ちょっとまって、これ、粉々になった場合って書いてあるんやけど」
真姫「無茶なお願い出来るなら、当然じゃない?」
絵里「命がけってなんだかかっこいいチカ!」
希「えぇ…(困惑)」
花陽「でも、私はあんまり賛成しないな…」
凛「そうにゃ…好きにできるっていうのもなんか、モノ扱いしてるみたいで嫌にゃ…」
真姫「それも正論よね…それじゃ、花陽、例えば凛を…ゴニョゴニョ」
花陽「あっ(察し)、私頑張るよぉ!」
凛「かよちん!?」
花陽「ねっ!リンチャン!」
凛「じゃ、じゃあ凛もやるにゃ…」
真姫「これで私が勝ったらにこちゃんとレズセックs仲直りさせてもらうわ!」
希「今本音漏れたなぁ」
穂乃果「面白そうだし、やろーやろー!」
ことり・花陽・凛・絵里「おー!」
にこ「嫌よ」
真姫「えっ…」
にこ「んなの、あたしにとっちゃなんのメリットもないのよ」
希「にこっち…」
にこ「それに、流出した情報は二度と修復出来ないわ…覆水盆に返らずよ」
凛「矢沢のくせに難しい言葉つかうにゃ」
にこ「あ?」
凛「なんでもないにゃ」
真姫「じゃ、じゃあ……レースに勝ったら代わりに賞金を出s」
にこ「いくら?」
皆「えっ」
にこ「いくらって聞いてんの」
真姫「じゅ、10万、じゃ少…」
にこ「乗った(即答)」
穂乃果「にこちゃんはやっ!」
絵里「さすがにこね!(大声)」
希「それ言いたいだけやん」
ワイワイガヤガヤ
海未「練習もしなくてはならないのに、こんなことで良いのでしょうか…」
KKE「ラブライブまでだいぶ時間があるし、たまにはこういう息抜きもいいのかも」
希「うーん…確かに…」
穂乃果「じゃあ各自くじを引いて、当たった人のマシンを作るでいこー!」
全員「おー!」
海未「ほのかと」
ことり「ハノケチュンと」
花陽「凛ちゃんと」
希「えりちと」
真姫「にこちゃんと」
レズ達『セックスッ!』
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できたやつ
『ほのまん(直球)』
考案・作成:海未
穂乃果が操る浮遊型マシン。
見た目はほむらまんじゅうだけど、ところどころに毛が生えている。
ボディは発泡スチロールで出来ており、軽くて脆い。
巨大な送風機でボディを浮かせて、もう一つの送風機をハンドルで操って移動する。
穂乃果「ねぇ海未ちゃん、ほのまんってどういう意味?あ!うちのおまんじゅうのこと?」
海未「いえ穂乃果、それは貴方のおまんk」
ズン!
海未「ぐぇえええっ!?」
穂乃果「ちょっ、ことりちゃん!なんで海未ちゃんのお腹にパンチしてるの!?」
ことり「ナンデモナイノヨナンデモ」
海未「ぐぉ、やりましたねこのレズぅううう!」
ベンッ!
ことり「あだっ!?んだぁチュンンン!」
ガッ!ゴッ!
穂乃果「あわわわ、二人共や~め~て~よ~!」
『焼き鳥』
考案・作成:真姫
ことりの操縦するマシン。
なんとキャタピラで走行するので、いわずもがな遅い。
見た目は”焼き鳥”ではなく、巨大な鳥の焼死体が戦車の上に乗っている。
信じられないことに火器(大砲)が装備してある。すでに戦車。
大砲にはセーフティロックが掛けてあり、赤髪の人間には発砲できないようになっている。
狙いは、障害物となるレズ共を吹き飛ばしてもらうため。
ことり「えぇえ~、なにこれぇ~」
真姫「穂乃果との仲は応援しているわ…でも、今度ばかりは勝たなきゃいけないの」
ことり「ひどいよ真姫ちゃぁ~ん…あとこれ戦車…」
真姫「何とでも言いなさい、ほら、マニュアルはこれよ」
ことり「うう…」
『バミューダトライアングル(爆)』
考案・作成:ことり
海未の操るマシン(?)。
マシンというよりかは、ただの三角形の中に円状のフレームが入っているだけ。
ここに乗って、ハムスターの滑車が如く回して進む。
3面には悪意満載な海未の顔が貼ってある。
全マシンの中で全てが絶望的。
これはもはや策略というよりか、嫌がらせレベル。
海未「くそっ!図りましたね!ことりッ!」
ことり「は?何か言ったチュンか?審査には通ったチュンよ?」
海未「そのトサカねじ切って棒々鶏にして差し上げます!オラァ!」
ことり「やってみろチュンなぁ!?」
『踊るまきちゃん号』
考案・作成:絵里
唯一の人型マシン。
絵里(と亜里沙)が一生懸命作った甲斐もあって、一番まともに動きそう。
見た目は真姫ちゃんそのもの(大嘘)だが、顔に当たる部分の鼻が異様に長い。
足にあたる部分が車輪状にまるめてあるので、漕ぐと回転しながら前へ進み、なぜか同時に腕もくるくる回る。
動力は内部の三輪車。
マシン幅が薄いため横風に非常に弱く、すぐ向きが変わる。
絵里「どう?」
真姫「いや、どうってったってこれ…」
絵里「我がKGB、いやチームKKEの総力を挙げて作ったマシンよ!」
真姫「他よりはマシみたいだけど…ちゃんと動くの?」
絵里「恐らくとても早いわ!」
真姫「はぁ…で、この鼻のデザインは何なの」
絵里「仕様チカ」
真姫「この足の車輪は?」
絵里「仕様チカ!」
真姫「じゃあこの動力はなんなのよ!三輪車!?」
絵里「うっせぇ!仕様って言ってるチカ!」
真姫「じゃあ仕様書出してみなさいよ!リテイクしてやるんだから!」
絵里「チカ?このかしこいかわいいエリーチカ自体が仕様書なんだチカ!」
真姫「何よそれ!キーッ!」
『米虫』
考案・作成:凛
かよちんが操る多脚走行マシンにゃ。
名前の由来は、”何かがとても大好きな人は~の虫”っていうからにゃ。
全体的にまるっぽくて、凛が一生懸命作った粘土の似顔絵(傑作)が正面にあるにゃ。
走ると土煙が舞って、割りとはやいにゃ。
動力は内部の自転車だよ。
花陽「り、りんちゃん…」
凛「かよちんのために一生懸命つくったよ!」
花陽「あ、ありがとう…頑張るね!」エヘヘ
『畜生☆号』
考案・作成:希
猫型のマシン(ただの猫とはいっていない)。
正面にはなんかアメリカの雑貨に書かれてるような、心が不安定になる猫の顔が描かれている。
踊るまきちゃん号に似た車輪の足が4つついていて、これで走行する。
動力は自転車。ただ、5回転につき一歩程度しか進まないので、体力が必要。
凛「は?(威圧)」
希「え?何か文句あるん?」
凛「だから、は?」
希「は?」
凛「あぁ!?」
希「何や!はっきり言うてみぃ!」
凛「なんにゃ!この悪意満載のくそマシン!」
希「策略にきまっとるがな!エリちとセックスするのはのんたんやで!」
凛「このインチキ焼肉レズだるま!おっぱいちぎれて死ね!うんこ!」
希「ハァア!?しばいたろかこのボケカスゥ!」
『だるまちゃんと焼肉ちゃん』
考案・作成:ほのか
希の形をしたはりぼてダルマの上に焼肉が垂れ下がっている。
車輪は勿論、足もないので、コクピットの中で跳ねて進むしかない。
跳ねる度に頭部の焼肉らしきものがずれて落ちそうになる。
完成時、雪穂と穂乃果母は笑い転げて喉を攣って病院へ搬送された。
希「穂乃果ちゃん…これ…」
穂乃果「うん!一生懸命考えてつくったんだよ!!ほら!上には希ちゃんの大好きな焼肉が乗ってるよ!!」
希「垂れ下がっとるやん…しかも色的に生肉やないか…」
穂乃果「かわいいでしょ!(まっすぐな目)」
希「ハハハ(諦め)」
『にこちゃんく』
考案・作成:花陽
にこが登場する球体形マシン。
名前の直訳は”にこのかたまり”。
設計上、前が見えない。でも一番速そう(小並)。
申し訳程度に、横にツインテールを再現した飾りが付いている。
花陽がにこちゃんのために一生懸命(意味深)作った。
にこ「なんだこれ…」
花陽「えへへ!夜も寝ないで一生懸命作ったんだよぉ」
にこ「ただのボールじゃない!」
花陽「えっ」ウルッ
にこ「あっ…」
花陽「ひ、ひどいよにこちゃん…」メソメソ
にこ「いや、ごめん…ありがとね…」
花陽「うん!」ニコォオ
『KBP(クソばかポンコツ)号』
考案・作成:にこ
四本足の竹馬が特徴のマシン。
四つん這いになって動かす。
体長はなんと3メートル。
正面にはいかにもバカそうな絵里の似顔絵が雑に貼り付けられている。
これは姉弟達が一生懸命書いたものだからバカにしないで、と本人は言い張っているが、もちろん嘘。
絵里「ねぇにこ、これKBPって何の略?」
にこ「かしこい・ばり・プリティの略にこよ」
絵里「アラショー?///」
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レース当日…
ひふみ『音ノ木ぃ~グランプリィ!!』
\パン!パン!パパン!/
『皆さんこんにちは、実況のヒデコです』
『解説のフミコです』
『同じくミカです』
『いやぁ始まりましたね、何の前触れもなく』
『そうですね』
『あっという間に準備が出来てましたね』
『学校の目前にはピットが構えられており、各選手のマシンが並んでおります』
『各選手共々、気合が入っているようです!』
穂乃果「よおし、がんばるぞぉ!」
ことり「ウッミ冷えてるチュンかぁ~?」
海未「だまりなさい!クリスマスの七面鳥のように無残な姿にされたいのですか!」
ことり「はぁあ!?やってみろこの膿虫野郎がチュンよぉ!?」
海未「ゴラァ!」
花湯「あ、そろそろ始まるよぉ…」
真姫「二人共、ナイフしまいなさい」
にこ「あれ?ちょっとまってこれ前が見えないんじゃ」
花陽「じゃあ頑張ってねにこちゃんフタ閉めたげるよぉおおおおおお」ドアバタァン!
凛「くそっ!くそっ!これ全然前に進まないにゃぁ~」テケテケトコトコ
希「うーん、これマシンっていうん?」モゾモゾ
絵里「なんじゃコレチカ!?全然前に進まんチカ!にこを訴えてやるチカ!」バンバン!!
『で、では…音ノ木グランプリ開催です!』
『はい、ではいちについて…よぉおおい…スター』
ことり「それーっ!」
ズガァオオオオオオン!
絵里&希「ぐわぁあああああああ!」
『おぉーっと!ことり選手!出だしから『焼き鳥』の戦車砲炸裂だぁあ!』
『これにより、東條選手、綾瀬選手が脱落となります!』
ことり「あっれ~?真姫ちゃんを狙おうとしたんだけど~」
真姫「フフン!もしもの為に、照準に赤毛セーフティーを掛けさせてもらったわ!赤毛の人間に攻撃できないってね!」
ことり「えぇえ~!?ひどいよぉ…」
『おや!現場からなんだか焼けた肉のにおいがしてきましたね!』
『直ちに消防隊と救護班をお願い致します!』
『さて!爆炎の合間を縫って、今レーススタート!』
にこ「金ーっ!」
真姫「女(にこちゃん)ぁーっ!」
ドコドコドコドコ!
ゴロゴロゴロ!
ダカダカダカダカ!
デケン!デケン!
キュラキュラキュラ…
べたん!!べたん!!
『汚い気合とともに、異形のマシン達は駆け出していきます!』
『今回のレースの感じはどうですか、解説のミカさん』
『いやー恐怖ですね、魑魅魍魎とも呼べる物体が町中を猛スピードで駆け巡る訳ですから』
『審査担当で通したのは私ですが、あれに比べれば審査不合格のマシンのほうがよほど酷かった印象がありますね』
『なるほど!(投げやり)』
『因みに地方の警察は買収済みです』
『流石西木野さんですね!』
『みなさん、遠慮なく街を駆け抜けていって下さいね!』
『…おや?』
穂乃果「うーん!うーん!何で?!動かなくなっちゃった!」
『おぉっと!高坂選手、エンジントラブルですかねぇ』
『まぁ彼女のマシンは割と複雑に出来ていますからね、チェックも念入りに行わないとなんでしょう』
穂乃果「もーどーしよー」ストン
『あ!』
穂乃果「あ」
『あぁ~っと!何と高坂選手!地に足が付いてしまったので失格だぁ~!』
穂乃果「やっちゃったぁああ!」
『痛恨のミスですね~』
『レースのルールには車体から足が付いたら失格というルールがありましたが、高坂選手は忘れていたのでしょうか』
『過酷なレースにでるよりかはこちらの方が安全だと踏んだ為かもしれませんね』
穂乃果「そ、そんなことないよーっ!」
『時間がないので現状トップの状況を見ていきましょう!』
穂乃果「あー!ちょっと!ミカったr」
『カメラが切り替わります』
『手前からにこちゃんく、米虫、バミューダトライアングル(爆)、踊るまきちゃん号、畜生☆号、焼き鳥となっております』
『ひっどいネーミングですねぇ』
『まぁ彼女たちは己の欲望を叶えるために相手を蹴落とそうと必死ですから』
『グループアイドルとしての結束が揺らがなければよいのですが…おや!』
『どうしましたか、フミコさん』
『この中で唯一の、マシンとも呼べないただのフレームの園田選手がなかなか頑張っています!』
海未「ふん!!ふん!!ふん!!」
べたん!!べたん!!べたん!!
『あれは園田選手のバミューダトライアングル(爆)ですね』
『自身の体をフレームに体当たりさせることで全身させるという、なんとも痛々しい進み方です!!』
『これ、よくOK出せましたねぇ~』
『えぇ、一応設置性・走破性・メンテナンス性を重視して作られていますから…』目ソラシ
『にしてもひどい!』
『しかし、あの姿を見て下さい…』
海未「ふん!!ふぅん!!」ブシ
べたっ!べたべたべたべた!!
『なるほど早い!これなら他のマシンにも引けは取らないでしょう!執念の力です!!』
『目が血走っていて、少しずつ鼻血が漏れています』
『流石、重度のほのキチです!』
凛「それーっ!いくにゃぁあああ!」キコキコ
ことり「うーん、ぜんぜん動かないよぉおおお」キュラキュラ…
『後方では、だいぶ不利なマシンに苦戦しているメンバーがおります!』
ことり「ふぇええん!ホノケチャァアアン!!」
凛「ことりちゃん!頑張るにゃ!」
ことり「凛ちゃん…」
凛「凛もあのオカルト肉達磨にこんなくそマシン渡されたけど、頑張ってるにゃ…」
凛「勝ってみんなと一緒にサイフ…真姫ちゃんの金…賞金でラーメンを食べるんだにゃ!」
凛「だから!ことりちゃんも頑張るにゃ!にゃんにゃん!ファイトだにゃ!」
ことり「ありがとう…凛ちゃん!あ、チャージ終わった」
ズバドォオオン!
凛「ぎにゃぁああああん!?」
ことり「やったぁ!待っててね!ホノケチュン!」
『な、何と!ことり選手の焼き鳥が星空選手の畜生☆号を近距離で吹き飛ばしたぁあああ!』
『容赦なし!まさに外道の極み!』
『目的の為なら手段を選ばない南選手らしいですねぇ』
『星空選手、ここでリタイアです!』
『救護班はやく!』
---------------------------------
『再度、先頭へとカメラを移してみましょう!』
『先頭メンバーは一つ目の難関『坂』に到達したみたいですねぇ…あ!』
にこ「ぎゃぁあああああとまらねぇええええええ!」
『あぁっと!先頭を独走中のにこちゃんく内部から悲鳴が上がっております!』
『これは辛いですねー、中はほぼ真っ暗ですから、相当な恐怖でしょう』
『あ!この先はカーブだぁああ!』
『ここでにこちゃんく内にマイクを移してみましょう!』
にこ「はぁはぁ、これ走るのやめた、はぁはぁ、瞬間に、はぁはぁ、回転に巻き込まれて死ぬやつね」
にこ「でもこれは後輩の…花陽が一生懸命作ってくれたマシン!乗りこなしてみせるわ!」
にこ「でも、これどうやって、はぁはぁ、曲がればいいのかしら、はぁはぁ」
にこ「そういえば、マシンで困った時はスマホの緊急メッセージを聞けって言われてたわね!それ!」ポチッ
携帯『メッセージが1件です』
にこ「へ?」
花陽『ざまぁ、この地下アイドルもどき(笑)』
にこ「あぁあああああくそ花陽てめぇおぼえてろよぉおおおおおあああ!」
ズボォォォォオン!
『に、にこちゃんくがコースを外れて民家に突っ込んだぁああ!これは痛い!』
『あのマシンで曲がるなんて無理ありますからねぇ…』
『民家から出てきたおじさんが竹刀でにこちゃんくを叩いております!』
ことり「うわぁ~ん、みんな待ってよぉ~」
ズドォオン!ズガァアアン!
『後方から凄い音がしております!』
『あれは…南選手の焼き鳥です!』
『なんとコースを…いや!街を破壊しながら進んでおります!この秋葉原を廃墟にする気でしょうか!?』
『西木野の財力で市民は避難…されてますよね?』
『さ、さぁレースは白熱中だぁ!』
---------------------------------
『さて、先頭集団は第2エリア「沼」に到着したようです』
『ここは公園の一つである池に大量のヘドロを混ぜてつくった巨大な沼ですね』
『例によってここも西木野財閥の力によって風景が様変わりしております!』
『現場と中継が繋がります!現場の山田先生!聞こえますか!』
山田「オェエエ!臭っ!臭っ!目が痛っ!オエエエエエエエエエ!」ベチャベチャ
『げ、現場からは以上です!』
『山田先生…ひどい光景でしたね…』
『昨日からこの一帯の民家には特別避難警報が発令されていますからね…』
『え、ええ、さすが西木野財閥です!』
『現場の皆様もくれぐれもお気を付けください!』
『なお、公園を返せデモ隊が近くをうろついておりますので、選手の方々は十分注意してください!』
海未「うぉおおおお!」
花陽「やぁああああ!」
デケデケデケデケ!
べたべたべたべた!
『おや!園田選手のバミューダトライアングル(爆)と小泉選手の米虫がやってきました!』
『両者とも先頭をゆずらない熾烈な戦いとなっております!』
海未「くっ!なかなかやりますね!ここで剥がしたいところですが…」
花陽「うっぷ」
海未「?…どうしたんですか?花陽…」
花陽「おっ、おゲェエエエエエエエ!」ベチャベチャ
海未「ちょっ!花陽!?大丈夫ですk…うぶっ!」
プゥウウン
海未「(ひ、ひどい臭いです!まるで、キャベツとイカを腐らせたような…まさか)」
花陽「おぇっ!おえええええ!」
海未「な、なんと…目の前の公園からでしたか」ハタツマミ
花陽「ゲェエエ!」
海未「コース通りなら、この沼を渡れということでしょうが…いくらなんでもひどすぎます!」
花陽「ぶぇえええ!ぶぇっ!」
海未「花陽!いつまで吐いているのですk…うわっ!」
海未「(と、吐しゃ物が山になっている…)」
花陽「おぇええっ!おええええええええ!」ドボドボ
ガシャッ!バタン!
『あっと!小泉選手が倒れたー!』
『小泉選手にはきつすぎたようですね、ここの沼の臭いは』
『いや…普通にガスマスクが必要なレベルでは…』
『救護班!担架はやく!』
ピーポーピーポー
海未「これで花陽もいなくなりましたが…しかしこれはどうしたら…おや?」
ダカダカダカダカ…
『おぉっと!ここで西木野選手の踊るまきちゃん号も到着だぁ!』
『出だしでも少し遅れ気味でしたが、ようやく先頭と合流できたようですね』
海未「真姫!?この先は危険です!」
真姫「どんうぉーりーどんうぉーりー」ガチャ
海未「なっ!?ガスマスク!?まさか真姫!あなたは…」
真姫「ンフフッ!」
海未「ああああ卑怯者ぉおおお!」
ダカダカダカ!
『なんと西木野選手、沼の前で立ち往生する園田選手と小泉選手を置いて、悠々と沼を駆けております!』
『口元には…あれはガスマスクでしょうか!?』
『な、なんと用意のいい!』
『しかし、目の前にはデモ隊がいますが…ま、まさか!』
…ダカダカダカダカ!
「公園を返せー!」
「家を返せー!」
「あ!あれは…西木野家の娘だぁああ!」
「何いいい!?許すなー!…え?」
ダカダカダカダカダカダカ!
「こっちに来るぞぉおおお!」
「にげろぉおおお!」
バキッ!グシャッ!
「ぎゃあああ!」
「うわぁああ!」
『まきちゃん号にデモ隊が次々に轢かれていきます!』
『ひ、ひどい!』
『異様に鼻の長い巨大なまきちゃんに市民が跳ね飛ばされいます…物凄くシュールな光景です!』
『そのまま沼を突破して地上コースに戻りました!』
『立ち往生となってしまった園田選手はどうするのでしょうか!?』
「ひ、怯むなぁ!みんなで叫ぶんだ!」
「俺たちの公園を返せー!」シュコー
海未「なるほど!あれです!」
べたべたべたべた!!
暴徒1「お!?なんだ!?もう一台突っ込んでくるぞ!」
海未「それっ!」バシッ
暴徒1「えっ…あっ!うぶおぇええええええええ!」ゲロゲロ
『あぁっと!園田選手がデモ隊のガスマスクを奪い取っていきました!』
海未「これで大丈夫です!真姫っ!逃がしませんよ!」
べたべたべたべたべたべたべたべた!
---------------------------------
『さぁ、実質上の三つ巴、西木野選手、園田選手、南選手の戦いとなりました!』
『第3のエリアは壁となります』
『今回はなんと、鉄橋の一つをレンガで埋め尽くして壁としました!』
『凄いですね…これは…レンガでしょうか?』
『はい!ここを突破するために必要なのは力技です!』
『な、なんと!今回出場者のマシンの中にはレンガを突破できそうなマシンなんて…あ!』
『そうです!南選手の焼き鳥です!』
『なるほど!そのために南選手に用意されたハンデという訳ですね!』
『えー、では、現在の南選手にカメラを向けてみましょう』
ズガァアアアン!ドガァアアン!
\キャアアア/\ニゲロォオオ/
ことり「ふぇええ~ん、みんなまってよぉ~」
『ひ、非情の南選手!コースを破壊しながら向かってきております!』
『これはさすがにやばくない…?』
『大丈夫です!西木野財閥が事後に復興作業にあたるようですので!』
『で、でも秋葉原が廃墟に…』
『大丈夫です!』
『皇居が瓦礫になっちゃってますけど…』
『大丈夫です!』
『そうですか!(投げやり)』
ダカダカダカダカ…キキーッ!
『おや!西木野選手が壁の前に到着したようです!』
『もうだいぶまきちゃん号の操作に慣れたようですね』
『しかし、いくら早くなったとはいえ、この壁の前には為す術などないでしょう!焼き鳥待ちとなりそうです!』
『難しい難関ですねぇ~』
真姫「ちょっと!レンガで壁を作るなんて聞いてないわよ!」
真姫「(ことりが来るまでだいぶ時間があるし…恐らく海未も後ろにきているはず…)」
真姫「(ここで差をつけておきたいところだけど…ん?)」
キラリ
『これではレースは進みませんね…少し休憩にしますか』
『ヒデコ、お茶があるからほむら饅頭と一緒に食べよ』
『いいね…あ!』
真姫「よし!」
ダカダカダカ!!!
『あっ!っと西木野選手!?一体何を考えているのか!?そり立つ壁に突進していきます!』
『一体何を!?』
真姫「やぁああああああ!」
ズドォォォォン!
『あーっと!踊るまきちゃん号が厚いレンガの壁に激突!!ここで西木野選手脱落かーっ!?』
『恐らく後方の選手との差を埋めたいために焦ったのかもしれませんね』
『しかし、これではひとたまりもありませんね…』
ダカダカ…
『…いえ、何か聞こえてきますよ』
……ダカダカダカ!
『き、キタァあああああ!』
『あっ!あーっ!来ました!ビジュアルだけ見ればどのマシンよりまともでやっぱり滑稽な踊るまきちゃん号です!』
『ロングな鼻がひしゃげています!』
『まぁ性能に問題はないんでしょうが、ずいぶんひどい姿ですね~』
真姫「やったわ!」
『踊るまきちゃん号、悠々と走り抜けていきます!』
『しかし、どういうことでしょう…』
『カメラを回してみましょう…御覧の通り、実は壁の厚さはレンガ一個分しかなかったのです!』
『なんと!?』
『Vを確認します…西木野選手はどうやら道路にあった衝突防止用のミラーから壁の厚さを確認したようです!』
『かしこいですね!』
---------------------------------
『さぁレースも大詰めとなりました!』
『最後の直線コースとなります!』
『この先にあるゴールテープを切ったマシンが優勝者となります!』
『選手の皆さん、最後まで諦めずに頑張ってください!』
真姫「はぁはぁ、これでわたしが一番…ん?」
…べたべたべたべた!
海未「まぁあああきぃいいいいい!」
真姫「げっ!海未!?」
海未「もう逃がしません!穂乃果のおまんじゅう(直球)は私のものです!」
真姫「わ、私だって!…やっとここまで来たのよ!負けないわ!」
バァアアアン!ガシャン!ガシャン…!
海未&真姫「!?」
『な、何事でしょうか!?』
『突如前方から物凄い破裂音が響き、車が一台吹っ飛んできましたが…』
ことり「やぁっとおいついたぁ!」
キュラキュラキュラ…
『ああああっと!ここで南選手の焼き鳥が登場だぁああ!』
『コース外から出てきましたよ?!』
『これはさすがに反則となりまs』
キュラキュラキュラキュラ…ガチャコン
ことり「じゃあね、海未ちゃん」
ズバドォオオン!
海未「ぶぎゃぁああああおおおおおお!」
真姫「きゃぁあ!?」
『う、うわぁあああああああ!な、なんと!?』
『砲から火が吹き、その前方に居た園田選手のマシンを直撃しました!あぁ!なんということでしょうか!』
『なんとひどい!』
『そ、園田選手が醜い断末魔を上げて…あ、あ、焼かれていきます!!』
『消防隊!早く!』
真姫「こ、ことり…ッ!?」
ことり「ふっ、ふっくっく…」
『必死の消防活動が行われている中、最後に残った2台のマシン同士が睨み合っております!!』
『南選手は失格扱いですが!?』
『現場の方は誰か南選手をとめてください!』
『早く!』
ガチャコン
『ほ、砲台が実況席を向いています!』
『南選手?!落ち着いて下さい!』
ドガァアアン!
『はい!』
『わかりました!』
『南選手は特例として不問とします!』
真姫「(ちっ…)」
真姫「何度でも撃てばいいわ…どうせ、狙いは私から外れるように計算されているんですもの!」
ことり「そう…この砲台じゃ真姫ちゃんにとどめは刺せない…でもね、真姫ちゃん」
真姫「なんですって…え?…あ、あっつ!」
『あぁっっと!西木野選手のまきちゃん号に火が移っています!』
『先程は気付きませんでしたが、焼き鳥の砲撃で燃えた園田選手の機体から移ったのでしょう!』
ことり「近くのマシンの傍で撃てばちゃんと効果は出るみたいだよ~?」
真姫「あっ!あち!こ、これじゃあ…」
ことり「これで…レースは私の勝ち、みたいだね」
真姫「きゃぁあああ!」
ゴォオオオ!!
『海未選手のマシンの残骸がまきちゃん号に燃え移って…あっあっ…焼かれていきます!』
『消防班は急いで消火作業をお願いします!早く!』
『西木野選手!脱出を!』
ことり「はぁ~ん、ホノケチュン…ん?」
ボフッ!…ガシャン!
真姫「はぁはぁ…危なかったわ…あちち」
『な、なんと!』
『真姫選手のマシンが三輪車だけになってしまいました!』
『ただ、動力部もマシンの一部ですので、失格は免れたようです!』
『う、運が良いですねぇ…いやどっちでしょうか…』
ことり「し、しぶとい!」
ズガォオン!!
『またしても焼き鳥の戦車砲が炸裂!』
『…しかし、西木野選手からはかなり離れた位置に着弾してしまったぁ!』
『勝利に緊張して外してしまったのでしょうか!?』
ことり「やっぱり直接当たらないよぉ~」
真姫「ふ、ふん!どうやったって私には当たりっこないんだから!」
ことり「ふぇ~…あ!」
真姫「!?」
カチャカチャ…
ことり「セーフティ?っていうの?もしかしてこれのことかなぁ…」
ガチャガチャ…ブチン!
ことり「この黒い箱…さっきの衝撃で箱から出てきちゃったみたいだねぇ…えいっ!」
グシャッ!!
『ことり選手!焼き鳥の中から何かを地面に叩きつけました!あれは一体…』
『何か機械が詰まった箱の様ですが…』
真姫「う、嘘でしょ…?」
ことり「真姫ちゃんがこのマシンに仕掛けてた制御用のってこれのことなんだぁ…やっとはずせたぁ~!」チュンチュン
『い、今の聞いた…?』
『う、うん…』
『な、なんと!西木野選手の仕掛けていた罠だったようです!』
『これは反則行為として失格でしょうか!?』
『い、いえ…それを見抜けなかったこちらの責任ですので…』
『…不問とします!』
『先程とはうって変わって西木野選手が青ざめていきます!!』
真姫「た、大変だわ…!」
ことり「これでホノケチュンはぁぁん…ことりのおやつだよぉおおおお!」
真姫「くっ!どうしたら…どうしたらいいの?このままじゃゴールまで走ったところで後ろから砲撃されてしまう…」
ことり「アァッハ!アッハッハッハッハ!(高笑い)」
真姫「…ここまでなの…?にこちゃん…」
ティェエエエエエエン…
だってぇ可能性ぇ感じたんだぁそうだぁすすぅめぇ~
後悔したくなぁい目ぇの前にぃ~僕らの道があるぅ~
真姫「えっ…?穂乃果…?」
…ゴロゴロ
『…ん?何か後ろの方で聞こえております』
『あれは…まさか…!!』
\レッツゴォオオ!ドゥウウム!アァイドゥウウム!!/
(挿入歌:ススメトゥモロウ)
…ゴロゴロゴロ!!
にこ「あんたたちぃいいい!」
『あぁあっ!にこちゃんくです!民家に突っ込み沈黙状態だったにこちゃんくが坂を落ちてきます!』
『一体どうやって復帰したのでしょう!?』
『えーモニタ映ります…あ!民家の住民がにこちゃんくを蹴飛ばして外に出したようです!』
『そのまま別の道を一直線に降りてきたと…』
『奇跡です!ここに来て大どんでん返しです!』
真姫「うそ、にこちゃん!?」
にこ「真姫、どいてなさい!」
『そして何やらにこちゃんくには縦にスリットらしきものが見えます!』
『Vを確認します…どうやら民家の方から塗料はがし液を借りて改造したみたいですね…これはルール的にはどうなんでしょう?』
『反則…という気もしますが、本人はどうやら優勝する気はないみたいですよ』
『え?…あああああっとぉ!』
ことり「え?なに、どうしたnきゃぁああああああ!?」
ドカァン!
『な、なんと!にこちゃんくが焼き鳥めがけて突っ込み…あぁっ!うまい具合に焼き鳥の真上に乗っかったぁ!』
『これで南選手は前方が確認できません!』
ことり「ちょ、ちょっと!どいて!離れてよぉ!」
真姫「に、にこちゃん!」
にこ「真姫、いきなさい!」
真姫「で、でも…」
にこ「あんた、優勝するんでしょ?私との仲を戻したいんでしょ?」
真姫「そ、それはそうだけど…でも、やっぱり強引でにこ、先輩が納得しないっじゃないかって…思って…」
にこ「あのね真姫、それを許さないんだったら…私はこのレースに出られないじゃない!」
真姫「それって…!」
にこ「いいからさっさと行きなさい!それとも何?このままだとあんた見捨ててわたしが優勝するわよ!?いいの!?」
真姫「よ…よくない!」
にこ「でしょうが…とっとといきなさい!」
真姫「あ、ありがとう…にこちゃん…」
にこ「ふんっ…」
ことり「こ、こうなったら…!」
ガチャコン
『こ、ことり選手!何を思ったか、砲塔を地面に向けました!ま、まさか!』
『地面に砲撃してにこちゃんくを引きはがそうとしているのでしょうか!?』
『た、大変だ!』
『現場の方は退避して下さい!早く!』
ことり「やぁああああああ!」
にこ「あああああああ!」
真姫「に、にこちゃぁん!」
カチッ
ドゴォオオオオオオ!
ゲホッゲホッ
『辺り一面は漆黒の煙に包まれております…』
『一体どうなってしまったんでしょうか…』
『…あ!』
『どうしたの?!フミコ?!』
『み、南選手と矢沢選手が共にスカート一枚で倒れております…』
ことり「うぐぐぐ…」
にこ「いたたた…」
『だ、大丈夫です…二人とも息はあるようです…』
『よかったぁ…』
『というか…奇跡ですね…!』
『救護班は直ちにお二方を保護してください!』
『しかしこれで参加者は…西木野選手だけになりましたね』
『で、では…』
『勝者!西木野真姫選手!』
ワ、ワァアアア…
『これにて音ノ木坂グランプリを閉演とします!
『会場の方々はお忘れ物のありませんようにお願い致します…』
真姫「に、にこちゃん!」
タッタッタッタ…
・・・・・
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西木野総合病院
コンコン
にこ「どうぞ」
真姫「こ、こんにちは」
にこ「あら真姫じゃない、お見舞いにきてくれたの?」
真姫「うん…はいこれ」
にこ「どうも…トマト?」
真姫「いま剥いてあげるね」
にこ「えぇ…(困惑)」
サクサクサク…
真姫「どう?調子は?」
にこ「まぁまぁかな、火傷はしみるけど骨折も殆ど治ってるわ」
真姫「良かった…」
にこ「まぁ、あいつらみたいにはならなくてマシだったのかも…」
海未「ぬぬぬ…」
ことり「ううううう…」
希「あひゃ!」
絵里「ガタガタ」
花陽「こめぇぇええ!」
真姫「ひどい有様よね…」
にこ「まぁでも、顔に傷がって話じゃないし、奇跡的に目立たない場所だったみたいだし…大丈夫かなって」
看護婦「まーたやってる…こら!二人ともやめなさい!」
海未「ぬぬぬぬ!」
看護婦「園田さん!花瓶を南さんの顔に投げつけるのはやめなさい!」
ことり「うううう!」
看護婦「南さん!園田さんの点滴に空気を吹き込もうとするのはやめなさい!」
希「あ、あ、あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」ゲラゲラ
絵里「ガタガタガタ…怖い、みんなが怖いわ…」
花陽「こめぇえええ!」
看護婦「小泉さん!先ほど食べたばかりじゃありませんか!」
にこ「絵里と希はPTSDになっちゃったし、海未とことりは全身火傷に複雑骨折…花陽は…まぁすぐ治るけど…」
真姫「…海未とことりに関しては、火傷の跡は残らないようにするわ、病院の総力をもってね」
にこ「そう…」
真姫「でも…今回の企画、ちょっとやりすぎちゃったわ…」
にこ「でもさ、みなさいよ、あいつらの顔…」
海未「ぬぬぬ!」バタバタ
ことり「ううう!」バタバタ
希「あひゃひゃひゃひゃひゃ!」
にこ「割と楽しそうじゃない(見ているこっちが)」
真姫「確かに…ちょっと幸せそう…(見ているこっちが)」
凛「鬼にゃ」モゴモゴ
にこ「…」
真姫「…」
にこ&真姫「あ、あの」
真姫「あっ…にこ、先輩からどうぞ…」
にこ「う、うん…あのね…」
にこ「…ごめんね真姫…だいぶひどい態度取っちゃって」
真姫「えっ」
にこ「大丈夫よ、こんなことでへこたれるにこじゃないわ」
真姫「もしかして…ゆ、許してくれるの…?」
にこ「ふふん、部長は寛大じゃなきゃ務まらないのよ」
凛「でもにこちゃんの写真は今頃大勢の男のズリネタにされてるにゃ」モゴモゴ
ゴキン!
にこ「それに、宇宙No1アイドルになるんですもの!これぐらい練習くらいに思わなきゃ!」
にこ「そうでしょ?真姫」
真姫「に、にこせんぱ…にこちゃん…」ダキッ
にこ「ちょちょっと…真姫ちゃんたら…ふふっ」
凛だったもの「」
ヒョコッ
穂乃果「心配して来てみたけど、大丈夫みたいだね…ふふふ!」
穂乃果「にこちゃん、真姫ちゃん…ファイトだよっ!」
おしり
久しぶりにめちゃくちゃ笑わせてもらいました(笑)