2016-06-28 21:44:08 更新

勇者「ヤバイな…最初の草むらにいるスライムだけでレベルがカンストした」


ステータスLv999次のLvまであと経験値0


勇者「それに金も」


所持金99999999G


勇者「…」


勇者「よしっ!悪事をはたらいている魔王をいじめるか」



〜道端〜



スライム「うにゅう」


ザシユ


99999のダメージ


勇者「ヤベェ」


〜村A〜


盗賊「フハハハハ!金品全部持ってけー」


村人達「キャーー」


勇者「…」


ザシユ


99999のダメージ


盗賊「」


盗賊達「ひいいいぃぃ!!逃げろぉぉおおお!!」バタバタ


勇者「もう大丈夫ですよ」ニコ


村人「ひいいいぃぃ!!」


勇者「…」



〜村B〜



村長「最近悪さしてる強いモンスターがいr」


勇者「ああ、これですね」コト


モンスターの生首


村長「…」ガタガタ



〜村C〜



村人「息子が病気になって…でも薬は1000000Gと物凄く高くて…」


村人「勇者様!あの山の山頂にある薬をとっt」


勇者「ほい」ジャラジャラ


1000000G


村人「…」



〜洞窟〜



大賢者「この伝説の装備は、本物の勇者と証明された者にしか渡さない」


勇者「証明するには?」


大賢者「今度の満月の夜に現れるモンスターを倒せればよい」


勇者「できれば今すぐがいいんだけど…」


大賢者「無理じゃ」


勇者「…」ジャラジャラ


大賢者「ほっほっほ。いくら出しても無駄じゃ」


勇者「…」ジャラジャラ


大賢者「…」


勇者「…」ジャラジャラ


大賢者「…」


勇者「…」ジャラジャラ


大賢者「…」


勇者「…」ジャラジャラ


勇者「…」ジャラジャラ


勇者「…」ジャラジャラ


大賢者「…まあ、急いでるなら仕方ないのう」



〜魔王城前〜



門番「この門は重さは人間の大人が1000人が束になっても開くことg」


勇者「ちょっと通るよ〜」


バンッ


門番「…」



〜魔王城一階〜



四天王A「ケケケ…勇者なんて何百年ぶりだ…ケケk」


ザシュ


99999のダメージ


四天王A「」



〜魔王城ニ階〜



四天王B「ほう…四天王Aを倒したか…」


四天王B「だが!奴は我が四天王の中で最じゃk」


ザシュ


99999のダメージ


四天王B「」



〜魔王城三階〜



四天王C「勇s」


ザシュ


99999のダメージ


四天王C「」



〜魔王城4階〜



ザシュ


99999のダメージ


四天王D「」



〜魔王城〜



勇者「ふう…やっと着いた」


魔王「よくきたな勇者よ」


勇者「貴様が魔王か…ザコじゃなければいいな…」ボソ


魔王「今この俺に対してザコって言ったような気がするが、今からお前の顔が、恐怖で歪むことを考えたら…ゾクゾクしてきた」


勇者「そーだな…まずは」


コマンド→攻撃


魔王「馬鹿め…俺の周りには結界が張られている…そう簡単には破r」


パッリ-ン


勇者「アッ…割れた…」


魔王「なにいいいいい!?代々受け継がれた結界がああああ!」


勇者「あれ?なんかいけないことした…?」


魔王「あぁ…あぁ…」ブルブル


勇者「な、なんかゴメン。弁償なら…ヤバい…今10Gしかない…とりあえず」


コマンド→逃げる


魔王「アッ待て!…行ってしまった…フッ…フハハハハ!この俺に怖気付いたか!フハハハハ」


魔王「フハハ…ハハ…ハ…」


魔王(また来たらどうしよう…)



〜図書館〜



勇者「なんだよ!?あの結界壊していいやつじゃん!」


勇者「今度こそは容赦しないぞ」


勇者「…でも、普通に倒すのもつまらないな…」ガサゴソ


勇者「おぉ…懐かしい本を見つけたぞ!」


下級魔法の本


勇者「そうだ!最下級魔法で魔王をジワジワと痛めつければおもしろそうだ!」



〜魔王城〜



勇者「魔王!また来たぞ!」


魔王「また来たか…愚かなやつだ…」


魔王「あのまま逃げていれば少しは長生きできたのに…今回こそお前を地獄の淵に落としてやろう…」


魔王(やべええぇぇぇ!!!また来やがったあああぁぁぁ!!!)


勇者「かまわんぜ!」


コマンド→呪文→ファイアーⅠ


魔王「ファイアー?火属性の中でもファイアーは最下級魔法!しかもⅠ!」


魔王(よかったああぁぁ!これなら平気だ!)


魔王「ぬくもりさえも感じnu」


魔王「アッツー!?なにこれ!?ちょっとストップ!?HPが一気に減ったぞ!」


勇者「…今のはメラゾーマではない…」


勇者「メラだ…」


魔王「うるさい!」


魔王「というより、そのセリフは普通はこの魔王が言うべきだろ」


勇者「にしても…弱いな」


魔王「くっ…俺はこの世界を統べる魔王様だ!貴様ごときに…」


勇者「このままだと呆気なくてイジメがいがないな…よし!」


コマンド→逃げる


勇者「また来るぜ!」


魔王「アッちょっと待てー!」


魔王「…」


魔王「行ってしまった…気のせいかまた来るぜとか言ってたような…」


魔王(もうやだ…)



〜宿屋〜



勇者「魔王のやつ弱かったな…普通に倒しても面白くないし、悪事に懲りないだろうな」


宿主の娘「勇者様。身につけてた装備などを洗濯しました」


勇者「ブフッ!」


宿主の娘「キャッ!」


勇者「おまっ…あれは代々受け継いだ伝説の装備だぞ!それを洗濯って!しかも武器まで…」


宿主の娘「す、すみません!じゃあ洗濯のお代金は半分でいいです」


勇者「金とるのかよ!」


宿主の娘「ハイ。父からは『客からは絞り出せるだけ絞り出せ』っと習いました」


勇者「ハア…まあいい。それより明日までには乾燥しないだろうか…」


宿主の娘「生憎、今日は天気が…」


勇者「ム…」


勇者「そうだ!次は装備なしで挑めばいいのか!」



〜魔王城奥深く〜



魔王(なんだよ…あの勇者…)


魔王(次来たら死ぬな…)


魔王「…」


魔王「よし!俺は魔王をやめる!」


部下「お待ち下さい魔王様!」


魔王「うるさい!もう嫌なんだ…何なんだあの勇者は?俺を倒そうとしてるのか、遊んでいるのか?俺に大ダメージを与えたと思えば逃げる…そしてまた来る…次は何をするか…」


部下「ですが、魔王様がいなくなられますと…」


魔王「うぅ……そうだ!」ピコ-ン


魔王「次期魔王は娘でいい!あいつにしといてくれ!俺はもう行く!」


部下「ああ!魔王様!いくらなんでも自分の娘は」


魔王「魔王とはそういうもんだろ!それに、魔王のところに生まれた娘の運命でもあろう!」


部下「ひどい…」


魔王「とにかく!俺は去る!」


部下「ああ!魔王様!」


部下「行ってしまった…」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


部下「てなわけでありまして…あなた様が次の魔王様です」


魔王♀「私…が…?」


部下「さようです」


魔王♀「無理だ!私戦ったことないし!」


部下「大丈夫です。魔王ですから魔王補償が入ってMPは無限、HPは大幅アップしますから」


魔王♀「でも…」


部下「大丈夫です!」


部下(さすがに勇者が強すぎることは言えない)


魔王♀「それなら…」


魔王♀(今のうちに、勇者が来た時の練習しておこう)



〜魔王城〜



勇者「よう魔王」


魔王♀「ふふふ…あなたが勇者ね…」


魔王♀(よし!こんな悪魔っぽい感じで…)


魔王♀「って何で裸なの///いやパンツは履いてるけど///」


勇者「え!?なんで魔王かわってるの?」


魔王♀「父はこの前家出しました///」


勇者「そうか…大変だな…」


魔王♀「ま、まあ…///」


勇者「…」


魔王♀「…///」


勇者「ま、まあ魔王であることには変わりない!いくぞ!武器はないから素手だ!」ダッ


魔王♀「キャッ///いきなり近づくと…」グラツ


勇者「あっ」


もにゅ


勇者「え?」モミモミ


魔王♀「ふぇ…ふぇ〜///」


バッ


勇者「す、すまん」


魔王♀「は…初めてだったのに///」


勇者「ば、バカ!お前がいきなり身をよじるから…///」


勇者「…」ドキドキ


魔王♀「…」ドキドキ


魔王♀(な、何か言わなきゃ)


魔王♀「どう…だった///?」


勇者「えっ…///」


魔王♀「どうだったって聞いてるの///」


魔王♀(なんでこんなこと聞いてるの私///)


勇者「…ひとまず」


コマンド→逃げる


魔王♀「アッちょっと…」


魔王♀(勇者か…)



〜宿屋〜



勇者「…」


コンコン


宿主の娘「もしもーし」


コンコン


勇者「…」


ガチャ


勇者「…」


宿主の娘「あのー」


勇者「うわああぁぁぁ!!!!!」


宿主の娘「お、脅かしてごめんなさい…」


勇者「ビ、ビックリしたー…」ドキドキ


勇者「で、何の用?」


宿主の娘「装備一式洗い終わりました」


勇者「あぁ…ありがとう…」


宿主の娘「どうしたのですか?元気がないようで」


勇者「いや。とくに…」


宿主の娘「気分転換に外に行くといいですよ」


勇者「…そうするよ。ありがとう」


宿主の娘「いえ…///す、少しでも気が楽になればいいですね」


勇者「…」


勇者(魔王♀か…)


勇者(どちらにせよ魔王なんだから…な…)



〜魔王城〜



部下「さすが魔王様!勇者は今日はすぐ逃げたようで!」


魔王♀「…」


部下「これで私も少し安心しました」


魔王♀「…」


部下「しかし油断は禁物ですよ!」


魔王♀「…」


部下「魔王様?」


魔王♀「…んん?…ああ!そうね!」


部下「大丈夫ですか?」


魔王♀「う、うん大丈夫大丈夫!」


魔王♀(なんか変な気持ち…)



〜町〜



巨漢「おら!金出せ!」


男「ひいいいぃぃ!!」


勇者(カツアゲか…止めるか)


勇者「おい!やめろ!」


巨漢「ああん?なんだテメェ?」


男「あ!ゆ、勇者様!」


巨漢「ゆ、勇者様!?ご、ご無礼をしました」


勇者「まったく…暴力でものをいわせるなど…」


巨漢「もういたしませぬから、命だけは!」


勇者「そう簡単に殺さねーよ」


巨漢「ホッ」


男「ありがとうございます!勇者様」


勇者「まったく…圧倒的な力の差で物をいさせるなんて…」


巨漢「うぅ…」


勇者「ん?圧倒的……」


男&巨漢「?」


勇者「そうだ!圧倒的な力を見せるのもおもしろい!」


男&巨漢「…」



〜魔王城〜



勇者「魔王ー!来てやったぞー!」


魔王♀「ゆ、勇者」


魔王♀(い、いけない!前回みたいな失敗はしない)


魔王♀「今日は服をちゃんと着てるようね」


勇者「ま、まあな」


勇者(露出狂と思われてそうだ)


魔王♀「ちょっと残念だわ」


勇者「へ?残念?」


魔王♀「うぇ!?」


魔王♀「あ!い、今のなし///今のなしだからー///」


魔王♀(し、しっかりしなきゃ!)


勇者「お、おう…とりあえず、バトルだ!」


勇者(なに戸惑ってんだ!俺!)


魔王♀「ええ。い、いいわよ///」


勇者「いくぞ」


コマンド→攻撃力強化


魔王♀(そういえば私、勇者の強さ知らないんだった)


魔王♀「さっそく強化ね」


魔王♀(さすが勇者…すごい気迫)


勇者「うおおおおぉぉ!!」


コマンド→攻撃力強化


コマンド→攻撃力強化


攻撃力はこれ以上上がらない


魔王♀「ゴクッ」


魔王♀(だ、だ、だ、大丈夫よね!うん!魔王補償があるはず)


勇者「まだまだ!」


コマンド→力の実


コマンド→気合溜め


魔王♀(うわあぁ!やばい!そ、そうだ。私も攻撃しないと)


魔王♀「えーと…サ、サンダーⅧ!」


ビリビリ


0のダメージ


魔王♀「…」


勇者「これでMAXだ!!」


コマンド→気合溜め


ゴゴゴ


魔王♀(なんで効かないの!?や、やばい…地鳴りまで…)ブツブツ


勇者「くらえ!」


魔王♀(あ…ダメだ…死ぬ)チョロ


ブンッ


勇者「なんてな」


勇者「ハハハ!本当にやったらこの地域一帯は全て消えるし、人間にも被害が出るからな」


勇者「フハハハハハ!驚いたか?」


勇者「さて、本当のバトルをはじm」


魔王♀「…グスッ……スッ…グスッ…」ジョロジョロ


勇者「なっ!?お前!?」


魔王♀「…ん?…グスッ…あ!」ジョロジョロ


勇者「…」


魔王♀「み、見るなーーー!」ジョロ...


勇者「ス、スマンッ!」サッ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


魔王♀「最悪だ…人前でお漏らしなんて…グスッ…」フキフキ


勇者「…」ドキドキ


魔王♀「しかも、よりによって勇者の前で…」フキフキ


勇者「…」ドキドキ


勇者「すまん…」チラッ


魔王「こっちを見るな!」


勇者「すまん!」サッ


魔王♀「本当に最悪だ…」フキフキ


勇者「…」ドキドキ


魔王♀「…」フキフキ


勇者「…」ドキドキ


魔王♀「ハア…バカ勇者…」ボソ...


勇者(な、何か言わなきゃ!俺が一方的に悪かったし)ドキドキ


勇者「ま、魔王よ」ドキドキ


魔王♀「なに?」ギロッ


勇者「うっ…」


勇者「そ、そのー…あれだ。恥ずかしいかもしれないg」


魔王♀「恥ずかしいわよ!」


勇者「…いや…なんと言うかー…俺は見れてうれしかったぞ」ドキドキ


勇者(なに言ってんだ俺!)


魔王♀「ふぇ///」


魔王♀「え、えーと///…どういう意味?」ドキドキ


勇者「どういう意味って…えーと…」ドキドキ


魔王♀「…」ドキドキ


勇者「…」ドキドキ


魔王♀「…」ドキドキ


勇者「…ええい!」ドキドキ


コマンド→逃げる


魔王♀「ああ!ち、ちょっと…」


魔王♀(見れてうれしかったって…///)ドキドキ



〜酒屋〜



勇者「ということがあって、自分で手を出しにくいんだよ」


勇者(さすがにお漏らしの件は言えなかった)


女剣士「だから代わりに幼馴染みである私に魔王を倒せということだな」


勇者「そういうことだ。さすが女剣士!話が早い!」


女剣士「べ、別に褒めても何もでないぞ…///」


女剣士「でも俺は魔王を倒せるほど強くないぜ」


勇者「大丈夫!バックアップは任せろ!」


女剣士「お前だと頼もしいな…」


勇者「…」


勇者「…にしても、やわらかったなあ…しかも、何気に魔王かわいいし」ボソッ


ゴンッ


勇者「いってえ!?何するんだよ?」


女剣士「わからんか?」


勇者「まったくもって」


女剣士「なら、女の気持ちってがわからんやつは一生悩んでろ!この変態勇者!」


女勇者(まったく…人の気も知らず…)


勇者「?」



〜魔王城奥深く〜



魔王♀(落ち着いたら、お漏らしのことは許せてきた)


魔王♀(勇者…)


魔王♀「なあ…寝ても覚めても頭の中に勇者が出てくるんだが、何でだと思う?」


部下「それは魔王様が勇者を倒したいと一心に思ってるからです」


魔王♀「頭の中に出てくる勇者は胸を揉んだりするんだ…///」


魔王♀(現実でもそうだったけど///)


部下「……」


魔王♀「何だと思う?」


部下「…もしかして…恋…ですか?」


魔王♀「恋?これが恋なのか?」


部下「いけませぬ魔王様!勇者との恋なんて禁断中の禁断!」


魔王♀「わかってるよ…」


部下「ならよろしい」


魔王♀(でもやっぱり、勇者のことを…恋か…///)


魔王♀「勇者…また会えるかな…」ワクワク


部下「…」


魔王♀(次は戦いじゃなくて普通の会話しようかな)ドキドキ



〜魔王城〜



勇者「来たぞ〜」


勇者(平常心平常心)


魔王♀「勇者!今日はどうした?もしかしてまた裸か?それともお漏らs」


魔王♀「って!?お隣…さんは…」


勇者「こいつは女剣士。昔からの馴染みだ」


魔王♀「へっ?」


女剣士「なに平然と会話してるんだよ!相手は魔王だぞ!」


勇者「いやーなんでかね?」


勇者(よかった…むこうも普通通りだ)


魔王♀「幼馴染み…」


魔王♀「そう…幼馴染…勇者の幼馴染…フフ…フハハハ!呪文、メテオⅦ」


女剣士「ちょっと勇者!話が違うぞ!すごく禍々しいじゃないか!というより殺意?」


勇者「あれー?この前の件怒ってるのかな?」アタフタ


魔王♀「死ねー!!」グスッ


勇者「やべえ」


コマンド→物理ガード


コマンド→攻撃強化


女剣士「いくぜ!」ダッ


勇者(魔王!危ねえ!)


魔王♀「効かぬ!」キンッ


勇者(あれ?なんで魔王が助かってホッとしてんだ?)


女剣士「くっ…仕方ない…」


女剣士「おい!勇者!俺じゃあ無理だ!代われ!」


勇者「えー!うーん…」


勇者(なんだこの気持ち?)


勇者「仕方ない!逃げるぞ女剣士!」


コマンド→逃げる!


魔王♀「ふ…グス…勇者…」


女剣士(もしや…)



〜怪しいお店〜



勇者「魔王の様子おかしかったなあ…しかも女剣士に鈍感って説教されるし…」


勇者(でも、なんであの時魔王を応援したんだろ…)


勇者(…もしかして…俺には疎い恋ってやつか?)


勇者(そうなら、俺は多分もう魔王に攻撃できる気がしない)


勇者(…でも勇者と魔王…どちらかは滅びる)


勇者「あーあ…勇者失格だ!」


店主「いらっしゃい!何でもあるよ」


勇者「うーん…ん!?店主。これはなんだ?」


店主「勇者様、いい目をお持ちだ。それはスカウトグローブだよ」


勇者「スカウトグローブ?」


店主「これは仲間にしたい敵を仲間にできるグローブだよ。まずは、相手との高感度で成功率が上がる。次に、相手にパンチをしてその威力の強さで成功率が上がる」


勇者「怪しいな…」


店主「保証書ついてますよ」


勇者(待てよ!これだったら、魔王を倒さずに悪事を止めれるかもしれない!)


店主「ホホホ…実際物凄くお高い物なんですが、勇者様なのでお安くしますよ」


勇者「買った!」


勇者(しかし、高感度と威力か…多分俺は本気では殴れないだろうから、高感度に賭けるしかないな…)


勇者(でも今までを振り返ると、嫌われるようなことしかやってない)


勇者「高感度…」


勇者(それ以前に…話を聞いてくれるかさえ…)


勇者「…」


勇者(……覚悟は決めた)


勇者(…これが失敗するならば…俺は…)



〜魔王城奥深く〜



魔王♀「いけない…ついこの前は感情的になってしまった…」


魔王♀(恋となんとうぬぼれていた…本当に私はバカだ…)


魔王♀(ただ単に、馴れない戦いと男のせいだな…)


魔王♀「いけないな…終わらせないと!次で決着をつけよう!勇者を殺すか…」


魔王♀「…私が死ぬ…」


魔王♀「……いや…きっと私が死ぬだろう」


魔王♀(これが魔王の子に生まれた私の運命…)


魔王♀(でも私の本心は…)


魔王♀「…勇者…できれば永遠に…」



〜魔王城〜



勇者「魔王!今回は一人できたぞ!」


魔王♀「そうか」ギロッ


勇者「うおぉ…いつにもない眼光!」


魔王♀「貴様の用はなんだ?



勇者「今日はこの戦いに終止符を打ちにきた!今日で魔王という存在を消す!」


魔王♀「そうか…終止符を打つ事は一緒だな…ククク」


勇者「その前に聞いt」


魔王♀「…」ダッ


勇者「なっ!?」


魔王♀「先手必勝!」


勇者「うおぉ!?」キンッ


勇者「本気だな…?」


勇者(スカウトはする前から失敗か…)


勇者「……ハア…」ダッ


カン


キン


カン


勇者(でも覚悟は決めたんだ…)


魔王♀「だいたい私は魔王でお前は勇者。交わること戦いの中でしかないんだ!」ボロ


カン


勇者(!? 泣いてる…)


キン


魔王♀「それに、勇者には女剣士という幼馴染がいる」ボロボロ


ダッ


キン


カン


勇者「くっ…魔王」


魔王♀「自分の勝手な妄想で、都合のいいことしか考えず、突っ走る…フッ。そして最後は勇者に殺される。私らしい最期じゃないか…」ボロボロ


勇者「魔王!」


勇者(……仕方ない)


魔王♀「好きだったんだ…」ボソ...


魔王♀(これが最後の攻撃だ…なんてひ弱な突きだろうか…)


魔王♀「勇者…」ボソ...


ドスッ


魔王♀「え!?」


勇者「ゴッパァ」ビシャビシャ


魔王♀「ゆ…勇者…!?」


勇者「ハア…ハア…ウッ…」ドロドロ


魔王♀「え…なんで?…なんで?」


勇者「…」


魔王♀「…なんで?なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで…」


魔王♀「避けれたはずでしょ!」


魔王♀「殺せたはずでしょ!」


勇者「ハア…ハア…」


魔王♀「なのに…なんで……」ボロボロ


勇者「…」


魔王♀「…」ボロボロ


勇者「…くっ…ゴバッ」ビシャ


魔王♀「……ハッ!今治すから!」


勇者「…なに…やってんだよ…お前は…魔王だろ…ハアハア…勇者助けて……どうする…んだよ……」


魔王♀「喋るな!」


勇者「ほら…あともう少し…で…ゴッホ…」ビシャ


勇者(勇者と魔王…どちらかが死ぬ運命なら…死ぬのは俺で十分だ」


魔王♀「勇者…」


魔王♀(勇者は自分じゃなくて私、魔王をが生きる選択をした…)


魔王♀(それが勇者の希望…)


魔王♀(魔王と勇者…)


勇者「……俺はこう…でありたいん……だ……すまん…な……今ま…で……それに……一方…的……なエゴ………で………それ…に……胸…揉ん……だことや…お漏ら…ゴッホ……し………」


魔王♀「バ…バカ…こんな時に…」ポロポロ


魔王♀(魔王と勇者の運命なら…これは絶対起きることだろう…そしてこれで…終わりだろう…)ポロポロ


魔王♀「……だが…私は魔王ではない…」グッ


魔王♀(私は…)


魔王♀「私は…」


魔王♀「…魔王♀だ!」バンッ


魔王♀「勇者と魔王♀の運命なら!」


魔王♀「キュアー!」


勇者「お前…」


魔王♀「…」


勇者「…傷が…」


魔王♀「…」


勇者「…」


魔王♀「…」


勇者「これがお前の希望か?魔王?」


魔王♀「魔王♀だ」


勇者「わかった…」


勇者「…じゃあ、魔王♀よ!」


魔王♀「…なんだ?」


勇者「聞きたい」


勇者「勇者と魔王の運命は?」


魔王♀「…どちらかが滅び、どちらかが生きる運命だ」


勇者「…そうだな」


勇者「では、お前が言った勇者と魔王♀の運命は?」


魔王♀「共に…生きる…か…共に…滅びるか…」


魔王♀「だが…共に生きるには…」


魔王♀(そう…結局…私は……非力)


勇者「そうか…」


魔王♀「…」


勇者「…フフ…フハハ…フーハハハハ!」


魔王♀「!?」ビクッ


勇者「聞いてくれ!これはスカウトグローブだ」


魔王♀「スカウト…グローブ?」


勇者「効果は名前通りだ…これで…お前を仲間にする。仲間にしたい!」


魔王♀「勇者…」


魔王♀「ありがとう」


魔王♀(勇者は私を…勇者と魔王♀の運命を受け入れてくれたんだ///)


勇者「装備」


勇者「あ!そういえば、一つ欠点があった。これは高感度が高くないと成功しない」


魔王♀「え///高感度///」


勇者「だから失敗する確率は高い…その時は一緒に滅ぼう」


魔王♀(高感度とって…あの高感度よね///)


魔王♀(高いとバレる!でも高くないと…)


勇者「始めるぞ!高感度による成功率は…」ドキドキ


魔王♀「…///」ドキドキ


勇者「…」


勇者「…99%…え?お前ってもしかして…」


魔王♀「いやいや断じて勇者が気になるとか、女剣士に嫉妬しているとかじゃないぞ///」



勇者「…///」ドキドキ


魔王♀「…///」ドキドキ


勇者「ね、念のため100%にするために軽くパンチというよりタッチするぞ///」ドキドキ


魔王♀「う、うん///」ドキドキ


勇者「いくぞ!」ドキドキ


魔王♀「アッ!できれば…頭をナデナデして欲しいかな///」ドキドキ


勇者「な、な、なんでだよ?ま、まあいい…いくぞ!」ドキドキ


魔王♀「アッちょっといきなり近…」グラッ


もにゅ


勇者「…」


魔王♀「///」



1000% スカウト成功 fin


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あっぽるさんから
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このSSへのコメント

3件コメントされています

1: あっぽる 2015-02-15 15:00:01 ID: UY6azmOw

文字数まで9999なのは素直に凄いと思いました(こなみ

2: リリーゾーン 2015-02-15 15:16:01 ID: GncRoVSy

スッゲー面白かった!

3: SS好きの名無しさん 2015-02-15 16:36:48 ID: C8MGjhYl

おもしろい


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1件オススメされています

1: SS好きの名無しさん 2015-10-11 08:54:36 ID: PRxCZ3IY

魔王が可愛い。1000ってwww


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