提督トランス
ぷらずまになってしまった提督、その原因とはなんなのか?そして、第六駆逐隊+ぷらずまの日常およびせいかつを描くものです。なすは嫌いなのです!この物語は提督シリーズとして続きます。構想始めました。伏線は貼ってありますよ…ふふw。よろしくお願いします。
注意
初投稿なので、厳しい目と温かい心で読んでください。
史実?いえ、知らない子ですね。
ssというより小説という名のss
キャラは崩壊させないように頑張ります。が、ぷらずまはどうなるかわかりません。ゲヒヒ
国語力が残念
以上のことを踏まえておいてください。
これは、とある鎮守府で起きた事件記録である。
ただし、この記録入力時もまだ、解決はしていない。
記入 新入り ヲ級
提督トランス
「はぁ~、疲れる」
ため息とともに呟いたのは泊地鎮守府の提督であった。疲れるのも当然である。なぜならここでは面白いほどに事件が起きるからだ。
赤城(のせいで)ボーキ枯渇事件、龍驤と潜水艦の喧嘩、ほっぽちゃん事件など数えきれないほど事件が起き、始末をするのは提督であった。ひとつ、面白い例を挙げるのならば、比叡カレー事件であろう。戦艦比叡が夜戦の際、持参したカレーを敵に投げつけたのだ。カットインdeth。イヤーあのカレーはうまかった。思わず仲間になってしまうくらいなどころか、仲間になった後も月一くらいの頻度で作ってくれる。たぶん今日の夕飯も……デュフフw
しかしいつも思う。なぜあんなうまいものを比叡の姉妹たちは悲しそうな目で見るのだろうか?しかも食べ終わったあと、霧島あたりが「よく食べてくれたわね…、ありがとう」と抱きしめてくれるのだ。抱きしめられるのは好きだからかまわんが、なぜ、そんなことを言うのか見当がつかない。失礼じゃないか?比叡に…。
おっと、はなしが逸れてしまったね。さて,話をしよう。あれは三か月前に遡る―
「また、ボーキとバケツが底をつきそうだ…」
「仕方ないっぽい。赤城さんと加賀さんを一緒の艦隊に入れるから…」
いつものやり取りである。秘書艦は夕立、まだ改二ではない。ただの改だ。ここの司令部レベルは34(本部より)。大和はおろか陸奥もいない、まあまあ、それなりの鎮守府で、真っ白、実に真っ白なホワイト鎮守府です。
「いや、赤城と加賀は離さん。やっとめぐり会えたのだ。いっしょにいて欲しい」
「そこらへん提督はやさしいっぽい、電ちゃんたちも四人とも一緒だし。」
この鎮守府の自慢のひとつめ、提督はとにかく優しい。このヲ級をここに置いてくれるぐらいやさしいのだ。
今読んでるお前、カタカナじゃないから絶対私、ヲ級が書いてること忘れてただろ!カタカナで書くと書きにくい上に読みずらいぞ。 …まあいい。
「俺はみんなの笑顔が見られればそれでいい」
「ふふ♪そうですね、提督さん♪
「あ、そうだこれから遠征だったっぽい。それじゃあ提督さん、いってきます。」バタン
「行ってらっしゃい、わるいな、夕立まで遠征に行かせて…」
この鎮守府の自慢(?)ふたつめ、提督はとにかく秘書艦交代手続きが早い。ほんとに目にもとまらぬ速さで、索敵に定評のある利根さんですら見えないとゆう、もうこの人だけでいいんじゃないかな。事務は。さらに、効率をあげるためか第二艦隊と総入れ替えになる。しかも、夕立たちが行く遠征はとても長い。なので、今、一番長く秘書艦を務めているのは旗艦の夕立ではなく、第二艦隊旗艦の電ちゃんである。小さくてかわいい。話は変わるが、このヲ級がこの鎮守府に来た理由の一つの目的が電ちゃんなのです。かわいいのです。ハイエースしたかったのです。ほんとうにありがとうございました。おかげで毎日しあわせです。
「ただいまなのです。司令官さん」
「おかえり、電、雷、響、暁、天龍、龍田、おつかれさま。寮にもどって休んでくれ、と、言いたいんだが…」
「書類整理、手伝うのです」
「ありがと、電。ホッチキスでこれらをとめて。それでラストだから」
「皆さん休んでほしいのです。すぐ終わりそうなのです」
「チッ、あんまり電に無茶させるなよ、提督。一番頑張ってたんだぞ」
「そうね、MVPは電ね!この暁自慢の妹だわ!」
「ハラショー」
「んむう、ねむいよう、しれいかん…」
「あらぁ~、雷ちゃんおねむみたいね。それじゃ、私たちも休むとするわぁ、お休みなさぁ~い」
みな、口ぐちに電をほめる。それもそのはずこの鎮守府一番人気、電ちゃんなのだ。私の天使よ。
「遠征にMVPはないが…、ありがとう。電」
「た、ただ荷物運んだだけなのです。よいしょ、パチンこれで終わったのです。ふわあ~、それでは司令官さん、おやすみなさあい」
電はうれしそうに頬を赤らめながら夜の挨拶をし、寮に戻っていった。かなりうれしかったのか、ドアを閉める音が大きい。電ちゃんは恥ずかしがり屋である。
「……そろそろ俺の気持ちも伝えなきゃな…」
提督はうつむき、書類と格闘しながらつぶやいた。フタヨンマルマル、零時の事である。
「ふう、終わったあ~」
長い椅子仕事でこりきった体を伸ばすために伸びをする。ググーっと手を重ね上方向に伸ばし、何もしていないのに鍛えられた筋肉をほぐす。やんわりと体がほぐれていった。そして一通りストレッチをした後、寝る準備をし、風呂に入り書類をまとめようとした時だった。机の上に奇妙なものがあった。どうやら束になった書類の下敷きになっていたらしい。つぶれていなくてよかった、と提督は安心する。提督はものを壊すのが一番嫌いで、しないと決めているらしい。
「これは…、ラムネか?懐かしいなぁ」
そこには、粒のほうのラムネがおいてあった。ラベルは張られていない。しかし、疲れていた提督はそんな事気にも留めていなかった。いや、留めなかっただろう。提督は疑うということをしないのだ。私、こと深海棲艦がここに入りたいといった時も二つ返事だった。頭は回るのに優しすぎる、甘すぎる。それが提督のいいところであり、わるいところだ。
「間宮さんの差し入れかな?寝る前に一つ…いただくか。」
瓶を振り手に出す。ここに来ると遊び心がはやり、提督はおもむろにそれを手に乗せ膝をかがめた。上に投げて口に入れようというアレだ。
「せーの、ほい!」
しかし、軽すぎた。ラムネにしてはかるすぎたのだ。さらに、疲れ切った提督がキャッチできるはずもなく、ぽとっと床に落ちてしまった。当然、つまむように取らなければならない。
「おっとっと、しかたない。普通に食べよう」
〈ラムネ〉のような何かをくちにした。そのとき、ブチッと何かが途切れる音がする。なのに、それすらも気づかない。書類地獄からの生還で頭の中はお花畑だ。もし、タイムマシンがあるなら、提督は落ちたものを食べるなと、過去の自分に言いに行くだろう。あんなことになってしまうとわかったのならな。だが、後の祭り、後悔先に立たず。わからなかったのでああいうことになったのだ。 そして、食べ終わると同時に強烈な眠気、吐き気、体のほてりが起き始めた。だが、まだ〈症状〉が軽かったため、そのまま、死ぬように床につき、眠るのだった。
――チュン、チュン…
朝が来た。大抵提督の朝は遅い。原因はお察しの通り、書類である。最近数が減ってきたものの、疲れることには変わりはない。お疲れ様だ。
起きる過程としては、いつも一番に島風が「提督、おはようございまーす!」と、起こしに来るが「んん…、あと十分…」などと言って起きず、その次に金剛型が起こしに来るが、超弩級戦艦の力をもってしても断固として起きない。そして第六駆逐隊が来てやっと起きるのである。このロリコンめ!
だが、今日は違った。最初に来るはずの島風を差し置いて一番に雷が起こしに来たのだ。ま、島風は遠征中だからしかたないことである。そして、いつものように乱暴に布団をひっぺがす。艦娘さまさま、提督の布団など片手ではがせる。
「ほらっ!起きて、しれーかん!」
お艦の名は伊達じゃない、と言わんばかりかいつもはおおかたこの手で提督を起こす。ガバアッと荒っぽく、それでいて提督を傷つけないように、まさに熟練の技である。すごいな。
しかし、きょうはいつもと違った。小さかったのだ。
「あれ、なんでこんなところに電がいるのよ?しかも司令官の服着て…、私も寝るー!」
抱きつかれた衝撃で電のような子が目を覚ました。まだ、とても眠そうな顔をしている。んーと、不満ある朝特有の重い目を少しずつあけた。開けたばかりで見づらいのか、眩しいのか、目をこすり、じっと雷を確認する。
「んあ…、雷かぁ……、まだ眠い…」
「ほーう、姉を呼び捨てするようになったか、電、恐ろしい子!!そんな子にはお仕置きだー♪」コチョコチョコチョ
意外ッ!それはくすぐりッ!その抱きつかれた姿勢からは防げなかったのだッ!
「ちょwwwやめwwww疲れてるからwww寝かせてww書類wwwをwwww見たくないwww」
「はあ?あなたホッチキスで止めるだけの楽な仕事だったって言ってたじゃない。疲れるわけないでしょう?」
さすがに雷も異変に気づき始めた。いつもおどおどしている電がこんな行動にでるわけがない。しかも司令官が電よりはやく起きてどこかに行くだなんてさらに考えられない。雷の中で疑問が積みあがっていった。
その疑問はすぐさま解かれることになった―
「司令官さん…、起きるのがおそ………」
「あ………」
「?………」
異様な空気に提督も黙ってしまった。まあ、そうなるな。
「はわわわわわぁ?!!、私が、え?なぜ二人いるのですか?」
目がぐるぐるとまわっている。かわいい。
「やっぱりね…。さあ、答えてもらいましょうか?電に化けて、提督の服着て提督のお布団で寝ていたあなたは…誰?」
雷が霊力を使い艦娘艤装を転送させ、錨をてにしせまる。「提督の」のときだけやたら声がでかい。
「え?いや……オレが提督だけど…、それにしてもお前らでかくなったなあ」
昨日の疲れが残っているのか、寝ぼけなのか、服の袖がたるんでること、自分の声が高くなっていることに全く気付いていない様子だ。不思議そうにこちらを見ている。
「おーい、どうしたんだ?声がこっちまで……、あれ?電が二人………はあ?!」
よほどさっきのはわわわが大きかったのか、天龍が部屋に入ってきた。もちろん龍田も一緒である。
「ふふふ、面白いことになっているわねぇ」
龍田がのんきなことを言う。だが、目は笑っていなかった。
「ふふふ、じゃねーだろ!どーすんだよこの状況!てか、提督はどこいったんだよ!」
「そこにいるじゃなぁい」
さっき自分でいってたでしょと言わんばかりにため息まじりだ。少し馬鹿にしたような視線が天龍をさしている。
そして龍田が放ったこの一言でやっと三人は理解し、同時に叫びが起こる。
「「「えええええええええーーーーーーーーーー!!!!!!」」」
事件の始まり始まり―なのである。
2:原因究明
まず一番最初に行動に出たのは、雷であった。とりあえず自分(第六駆逐隊)の制服と姿見を持ってきて
「こんなもん着れるわけねーだろ、あと俺は男だ」
と意地を張る提督に姿見で状況を見せ、
「なに……、これ………」
そして絶望している間に目にもとまらぬ速さで着替えさせた。いつ、どこでそんな技術を覚えたのだろう?執事か、はたまたメイド修行でもしてたのか、提督の艦隊交換に負けず劣らずの速さである。
一方、天龍と電は艦隊の旗艦に今日の出撃はないことと、問題が発生したため旗艦は指令室に来るようにと伝えていた。
第二艦隊は遠征でいないので、伝えるのは遠征から帰った第三艦隊旗艦島風、第四艦隊旗艦榛名であった。
「問題ってなんだろう?この島風が一番早く解決しちゃうんだから!」
「問題……、軽いものなら良いのですが……」
言うまでもないが、この二人も司令室に入ってから悲鳴を上げた。
そして皆が集まり、各艦隊の旗艦、そして電っぽい提督の4人が会議室にて議論を始めた。
「ではこれより、提督方針会議を始めます」
議長を務めたのは榛名であった。選考基準としては、
おしとやか、背がでかい、まじめそう、かわいい、ヲっぱいが一番でかいであった。
……勝手に記述した龍驤を後でまな板でたたいておこう。(ニヤリ
「おいおいちょっとまて、なんだ方針会議って!対策ならわかるが…、なんで方針なんだ?」
「そんなの決まってるじゃなぁい。提督をこのままきゃわいいロリ提督にするか、もとのむさい男提督にするかって事よぉ。それに、今提督は女の子なんだから、もっと女の子みたいな口調で話てねぇ、さもないと…」
「う…、わかったよぉ」
ニヤニヤと龍田が笑っている。いじめたくて仕方がないとゆうかんじだ。フフ、怖い。
「そーだよ提督、このままがいいよ!もおかわいいなあ」
「きゃあ!」
いきなり抱きついてきた島風にびっくりして提督が悲鳴をあげた。
「きゃあ!だなんて、提督もノリノリだな、じゃあ方針はこのままということで原因調査に…って、
どうしたんだ?榛名?」
「………いえ、なんでもありません」
「そうか、じゃ、原因究明といこうぜ」
まずは現場把握からだと、天龍が提督から聞き出した状況をまとめた紙を全員に配布した。
だが、あの異音については書かれていなかった。やはり、覚えていなかった様である。
「ふうんラムネかあ」
「ああ。一番可能性が高いのはそれだろうよ。んで、間宮さんに調査としてk「聞くと称してスイーツをいただいた」
「え?」
「青葉みちゃいました!」
どこからともなく 鎮守府新聞 の 青葉 が 現れた! ▼
「はいはい天竜ちゃんは後で処分するとして、部外者は出て行ってねぇ」
龍田 は 受け流す を つかった ▼
「そんなぁ、せっかく教えて差し上げたんだから提督の身に
なにが起こったのか教えてくださいよ」
しかし 青葉 は かわした ▼
「うるさいわねぇ、今日のお昼は青い葉っぱのカメラ添えにしようかしらぁ」
龍田 は 艤装 を 装備 し 威圧 した ! ▼
「ひえええええええ」
青葉は逃げ出した。
「龍田、違うからな?食ってないからな」
天龍のいいわけ!
「あ と で ね?天 龍 ちゃ ん?」
しかし、龍田には効果がなかった。遊びが過ぎたようだ。ちゃんと記入しよう。
「チッ、んで、提督にラムネを差し入れたかと聞いたんだが…、差し入れてはいないそうだ。昨日は仕込みがあって早く寝たらしい。証拠は…、そうだな…、今日の夕飯かな?」
天龍がまとめた資料を読み上げる。ちゃんと調査はしてきたらしい。心なしか震えて、頭にあるものとあわせて、島風に負けないくらいのウサギっぽさが出ていた。
「夕飯?どうゆうこと?」
雷が質問した。
「今日の夕飯、2-4突破した祝いにと気合入れてたらしい。それに、2-4の航路を確保したおかげで物資の搬送がだいぶ楽になったしな。これぐらいのご褒美があってもいいだろ、と、間宮さんや、大淀さんが企画してくれたらしい。本来、秘密にして喜んでもらおうと思ってただが、状況が状況だけに、やっぱり話さざるをえなかったな」
「ふーん…。って今日の夕飯おおごちそうじゃない!楽しみね!」
雷が目をキラキラさせている。確かに間宮の料理はうまい、言い表すとするなら上の中ぐらいだろうか。まあ、比叡のカレーほどではないが。
「じゃあ、間宮さんじゃないとしたらだれなんだろ?」
島風も少しうれしそうだ。うさみみがぴこぴこしている。どうなってんだ、そのうさみみ。
「提督さん。なにか心当たりはありますか?」
榛名が確認に聞いてきた。やはりうれしいのか、顔がちょっとにやけている。
「うーん、おr…コホン僕は覚えが………あ!」
「なにか思い出したのですか?」
「ああ、工廠のひとがなんかよくわからないものを作ったって言ってたn…の」
そんなわけで一同は工廠施設に行くことになった。
3;工廠にて
「さあ、ついた。今は開発も何も依頼してないから事務所にいるはずだよ」
司令室のある本棟からしばらく歩いたところにある工廠ドック。近くには艦娘用の入渠風呂、発着ドック、演習場、そして甘味処間宮がある。艦娘の寮は本棟の隣、これがここの鎮守府の間取りだ。ちなみに私は艦娘寮の一階に住んでいる。赤城や加賀の正規空母と同じ階で、ほかには軽空母の龍驤、飛鷹、ヒャッハ―、鳳翔、そして潜水艦系の伊168、伊58、歩く18禁、まるゆなどである。司令レベルが低い割には潜水艦が多い。大方レア駆逐レシピのまわしすぎが原因であろう、ちなみに龍驤が喧嘩したのは伊19だ。
事務室にいたのは工廠長だけであった。工廠長はその荘厳ながら威厳があり、なおかつ優しいことからじーじと呼ばれている。艦娘も、司令も皆この名で呼んでいるので、もはや愛称となっていた。
「おう、どうしたんじゃ?って何で電ちゃんが二人いるのだ?建造したおぼえはないぞい」
「それがかくかくしかじか」
「まるまるうまうまなのか、ふーむ…」
じーじは少し悩むような顔を見せると机の中から帳簿を取り出しペラペラとめくった。工廠では日夜開発が行われていて、開発資材をつかわないと艦娘の装備はできないが、かわりとしていろいろなものが出来上がる。ボタンだったり、画鋲、手帳、はさみなど文具的なものから、コーヒーメーカー、パソコンなどもできちゃったりする。そして資材増加のメモリはこの開発分をひいた数になっていて、それを計算するために帳簿を使って増加分を出す。なので、帳簿にはきちんと開発されたものがかかれていた。
「お、これかのう?(ラムネのような何か)と書いてあるの。まあ、提督坊がこんなんになったわけじゃし、人を艦娘にかえる薬、ってとこかの!ふぉっふぉっふぉ」
「笑い事じゃないn…ですよ!なんとかなりませんか?」
「あらぁ?このままでいたいんじゃないの?」
もはや脅迫。
「そうじゃ。様になっておるしのう。さしずめ、暁型5番艦のぷらずまってとこかのう?なかなか面白いことになっておるし、技術者としては腕が鳴るところじゃが…本当に提督坊は戻りたいか?」
「え…、そりゃ…戻りたい…けど…」
「わしが見たところ、坊は戻りたくないと思ってるようにみえたぞい。そのしぐさといい、本当に戻りたいのなら、そんな朝起きてからここに来るまででここまで女々しくはなるまい」
「あ…ぅ…」
「そこでもう一度問おう。本当に戻りたいのか?」
なにか考えがあるのかじーじがぷらずまを問い詰め、腰をかがめて目線をぷらずまに合わせ、聞いた。じーじは駆逐艦などの小さい子にはいつもこうやる。聞き取りやすくするためや、ちゃんとめをみて話すためらしい。
「でも……、このまんまじゃ…」
ぷらずまはうつむき、目を潤ませた。誰に教わったのか、女の子のしぐさが身についてきている。とても自然で流暢であった。
「まあ、いまはそれよりこの薬の解明かの。色々実験するには…そうじゃのう?1か月くらいかの。まあ気長に待てや。艦娘として生きるか、提督として生きるかはその時に決めればええ」
「ん…、そうだね」
えへへとぷらずまは笑い、ほかのみんなにも伝染したのかみんな笑いはじめた。そして30分ほど談笑した後、事務室をでて食堂に行った。お昼時である。
「じゃあ、これから提督の名前はぷらずまでいい?」
「「「「「「「さんせーい」」」」」」」」」
「よ……よろしく…」
ぷらずまはひきつった笑みをうかべた。島風が「みんなが知るのも早いほうがいいよね!」と、食堂前方にある舞台の上に嫌がるぷらずまを引っ張って行き、あろうことかマイクまで使っていままであったことを述べたのである。さらに悪いことに、説明中に第一艦隊が食堂に入ってきて、
「oh,提督ゥ、かわいくなったネ!バァァァァァニング、ラァァァァァァァァヴ!!!へっへー、女の子になったから好きにまさぐれてうれしいデース!」
と、わさわさとまさぐりはじめ、
「ひあっ!?」
「ん~、ベリーキュートな声ネ!そそられマース!」
もちろん戦艦の力にかなうはずもなく、好き放題まさぐられた。後ろでは羨ましそうな目でそれを見る比叡と、「マイクチェックマイクチェック…フフフ」と不敵に笑いながらつぶやく霧島がいた。なにこれ怖い。
そして、さんざんまさぐられたあと、雷たちによって、死んだ目をしたぷらずまが発見された。
「うう……金剛…怖いよ…」
電の話によると、端のほうに座っていた龍田がこちらを見ながらにやにやしていて、かつ、きらきらがついていたらしい。
昼ご飯を食べた後しばらく談笑していると、天龍が何か思いついたように話しかけてきた。
「なあ、提督…じゃなくてぷらずま。お前艦娘になったんだろ?だったら艦娘適正テストを受けてみろよ。落ちたら提督に戻るしか選択肢なくなるし、決めかねてるなら受けてみればいいんじゃねえか?」
「でも…仕事が…」
「大丈夫だって、提督の仕事くらい俺と龍田の二人でやりゃ何とかなるって」
「もう…めんどくさいわねぇ…。でも、ぷらずまになるか決めることにもなるのなら…仕方ないわねぇ…」
「ま、そうゆうことだ!試験を受けろ!あ、申し込みはしといたからな、大淀さんも飯食いに来てたし。」
「うえええええええ!?」
提督、受験が決まりました。試験は明後日だそうです。
4:試験
半ばとゆうか九割方強制的に艦娘適正テストを受験を決められ、意気消沈しているぷらずまを金剛が「艤装をつけた提督も見てみたいネー!」と、担いで工廠にいき、予備の艤装をじーじから借りて演習をすることになった。
「むりむり!海の上を走るとか、こわいよ!」
「ノープロブレムネー!スケートの要領でやればできマース!」
「うひゃあっ!?」
ドンッと、金剛が背中をおす。いや、海に突き落としたというほうが正しいくらいに、立っていた場所からゆうに1,2メートルは飛んでいた。もし、人間だったら体に穴が開くだろう。
「うう…背中が痛いよう」
「ほら!ワタシの言った通りネ!」
「スケートやったことないんだけど…」
と、こんな調子で練習を重ねたのだったのだった。練習内容は的あて、走行練習、魚雷発射練習の三つ。ぷらずまは、どれもそつなくこなし、皆を驚かせていた。
「僕…提督に戻れるのかな…」
一抹の不安が提督改めぷらずまの心に渦巻いていた。その不安を抱えながらも訓練をこなし、試験の日が近づいてきた。だが、その時は誰も気づいていなかった。提督の心に変化が起き始めているということを。そして、なにかが覚醒しつつあることを…。
試験当日―
天気は快晴、風向き、風速ともに問題なし、試験をするには絶好の日であった。試験の内容は当日まで秘匿されており、大淀のみしかその内容を知らない。カンニングも対策もほぼできないが、基礎訓練をきちんとやれば大抵のことは何とかなるらしい。余談だが適正テストの開催はこの時が初であり、最後である。そして試験内容がぷらずまにわたされた。その内容は、いたってシンプルで単純明快、1の1、つまり鎮守府正面海域の少し奥にある島まで第六駆逐隊と偵察に行くことであった。もちろん道中では深海棲艦も出現するがレベルがひくいので、駆逐艦だけでも簡単に行ける場所だ。だが、原則として駆逐艦はもしもの時のためで、基本戦闘にはかかわらないようにと、言い渡されていた。極々たまに戦艦や空母を見かけるということなので、有事の際には駆逐艦の速力をもって鎮守府付近の制空範囲まで退避し、港にいる赤城と加賀で殲滅するという二段構え構造だ。なぜここまで慎重にするのか大淀は教えてくれなかったが、任務もなく、暇にしている空母を何とかしたかったのだろう。見送りの際、赤城は「終わったらボーキくださいね」などと緊張感のなさがうかがいしれ、同じく見送りにきていた金剛にいたっては、ティーセットを広げて優雅に紅茶を楽しんでいる始末であった。
「では、艦娘適正テストを始めます。提督、いってらっしゃい。」
と、大淀は送り出してくれたが微塵も緊張はしなかった。まあこれも港で余裕綽綽している彼女らのおかげだろうと、ぷらずまは微笑んだ。そしてしばらく進むとただ進むのにも飽きたのか、雷たちが喋りはじめ、ついにはぷらずまもまざってぺちゃくっていた。
「ああー…、あの島へ行くのね……気が進まないわ」
「ん?どうして?暁?」
「ぷらずまは知らないのね…あの島の恐ろしさを」
「そ、そんなにお、恐ろしいの?その島?」
「恐ろしいなんてもんじゃないわ!あの島そこらへんに虫がうじゃうじゃいるのよ!キモイったらありゃしないわ!」
「は、はあ」
「この前行った時なんて、寮に帰ってお風呂に入ろうとしたら背中にうじゃうじゃい~~~~っぱいいたのよ!私はレディだから虫はにがてなの!もう行きたくなったのに!」
「大丈夫なのです。今回は島に行くのはぷらずまちゃんだけですし、その対策用に響ちゃんと雷ちゃんが殺虫剤を持ってきてるのdesu!」
「ハラショー」
試験のためにたどり着かないといけない島は、最近まで無人島だったので草は生い茂り、木々は生え、おまけに植生が豊かの三拍子そろっていた。艦娘からはお仕置き島、処刑島、精神苦行島などと呼ばれている。そんな島を最近あるテレビ番組が買い上げ、なんでもアイドルグループがその島を開拓する企画をやるとかで、週三くらいの割合で護衛を頼まれ、毎週毎週だれが行くのか騒動になった。だがここ最近は、虫取りに目覚めた五十鈴が護衛を行っている。
「虫ぐらいこの雷に任せなさい!ぷらずま、困ったときは頼っていいのよ!」
「う…うん。よろしく頼むよ…はは」
「にしても電は沈んだ敵も助けたいとか言ってるくせに虫には容赦ないわよね」
「レディとして扱ってとか言って全然レディのようなしぐさをしない暁ちゃんと一緒なのです」
「あ、電がきれた」
「な、なんですってええ?」
「ほら、暁姉も怒らない」
「た、楽しそうだね…少しはこっちの身にもなってよ…」
「そ、そういえばて…ぷらずまは虫、苦手なのですか?」
「男のくせに情けないわね!雷はムカデとゴキ以外は平気よ」
「いや…、どうしても嫌いな虫がいるんだ…」
「なに?ゴキ?」
「カマキリ」
「「「「は?」」」」
「何でみんなそんな反応するかなあ、ぼくはとにかくカマキリが嫌いなんだよ」
「カマキリが嫌いだなんてぷらずまもお子様ね!この暁でさえも平気よ」
「何でそんなに嫌いかはカマキリを捕まえてお腹の部分を水に浸してみ…」
「どうなるのです?」
「いや、言いたくない」
「その話…、詳しく聞きたい」
「ほら!響も聞きたがってるし、教えなさい」
「う…後悔すんなよ」
カマキリの腹を水に浸すとどうなるか、答えは高確率でハリガネムシという寄生虫が出てくるのだ。これ以上は言いたくないので、知りたい人はグーグル先生に聞いてください。あなた、覚悟して調べる人ですよね?
「も…もうやめて…」
「暁…吐いちゃう…うぷ」
「な…なんで響ちゃんはへいきなのですか…ケホッ」
「こ、この程度なら平気だ」
「どうした?まだまだ話せるぞ?」ゲヒヒ
「そ、そんな事より、少し心配なことがある」
「僕の精神なら大z「どうして…
「?」
「どうして、この海域がこんなに静かなんだい?」
5:災いの予兆と確信
響の言う通り、不自然だった。鎮守府正面海域といえどもまだ完全に深海棲艦を殲滅したわけではない、したがってこの海域ですらはぐれてきた深海棲艦が流れ着き、必ず一出撃に一回は抗戦するはずなのである。が、もう島もうっすらと見えてきたというのに、いまだに一匹の深海棲艦を観測できないのは、極めて異例の、異常な事態であった。おまけにそこらへんで跳ねる魚も、ソナーに魚影も引っかからない。もはや、運が良かった、とは言えず運が悪いと断言できる状況だ。だが、ぷらずまたちはそれをたまたまと、捉えてしまった。本来ならここで引き換えし、敵索敵艦隊を編成して様子を探るべきだったのにもかかわらず、ぷらずまたちは「ここで、あきらめるわけにはいかない!」と、索敵を選択した。
「ちょ、ちょっと怖いのです…」
「ふむ…やっぱりたまたまだったのかな?」
上陸した電とぷらずまは海岸のあたりを調べたが、特に何もなかった。虫が一匹もいないことをのぞいて。
「ど、どうだった?」
「うん、大丈夫だったよ。特に何もいなかったし、試験も合格だね。ああーあ、艦娘になる道が開けてしまったぁ!」
ほっ、と一安心し、さあ帰ろうかと、抜錨した。その時!ザバアアアアアンと
駆 逐 棲 姫が現れた!
練習の成果からか、ぷらずまたちは自然に陣形を取って、砲塔を駆逐棲姫に向けていた。しかし、こちらはまだ姫級に挑戦できるほどの錬度はなく、敗北は目に見えていた。
「暁、響、雷、電!撤退してこの事を鎮守府に伝えよ!」
「ホウ…、貴様一人デ私ヲ足止メスル気カ?」
「そんな!、ぷらずま!撤退なんてしないからね!」
「うるさい提督命令だ、聞け!」
「でも…」
「お前たちが行かないと、私の愛する艦娘たちを沈めることになる!いいから行け!」
「ッ!」
ぷらずまにほっぺをひっぱたかれ涙目になりながら暁は撤退した。その涙には提督、もといぷらずまを失うことを悲しんでたのかもしれない。
「ドウ考エテモオマエ一人デハワタシに太刀打チデキナイト思ウガ?」
「やるだけやってやるさ…」
「震エテイルゾ、ダガソノ勇気ニ応エテワタシモ全力デタタイテヤロウ。覚悟スルガイイ」
そうして戦闘が始まった。
勝敗は目に見えていた。ぷらずまも奮戦し、駆逐棲姫を小破まで追い込んだ。だが、やはりこちらは錬度もない駆逐艦、相手は姫級。どうあがいても勝ち目はなかった。しかし、ぷらずまの中身は提督。艦娘たちを逃がす時間を作ろうと、躍起になっていた。そして、ついに決着がついた。
「く…、時間は稼げた…、その面では私の勝ちだな…ぐっ」
「クルシカロウ…、スグニシズメテヤル。コレガワタシノオマエニタイスルレイギダ」
こちらは魚雷を一発残すのみ、振り下ろされる腕を見据えながらぷらずまは走馬灯をみていた。
そのとき!
ギイイイイン
と金属音があたりに響いた。
「全く一人で無茶しすぎよ!少しは自分の艦娘を頼りなさい!」
「そうだ…」
「暁!響!何で戻ってきたんだ!援軍を呼べと言ったろう!」
「その指揮する指揮官が海の藻屑になってどうすんのっよ!」
よの掛け声とともに暁が駆逐棲姫の腕を弾き返す。あの細い腕のどこにそんな力があるのか、暁の艤装に傷がついていた。
「響!ぷらずまを抱えて脱出するわよ!第一艦隊がそこまで来てる!」
「ニガストデモオモウノカ?ヒサシブリニワレラ姫級ニナレル素材ヲミツケタノダ…ニガスワケガアルマイ」
「キャアァアアアア喋ったァアアアア!」
「ふざけてる場合じゃないでしょ!響!」
「応戦するしかなさそうだね」
「ええ!」
そしてまた戦闘が始まった。だが、たとえ小破に追い込んだとしても、たとえこちらに錬度の高い駆逐艦がいたとしても、やはり相手は姫級。夜戦で活躍する駆逐艦では歯が立たなかった。そのうち、弾薬が切れ、魚雷がつき、暁と響もぼろぼろになってしまっていた。しかし、中破までダメージを与え、撤退の条件はそろっていた。
「ク…、ヤルジャアナイカ、ダガ、ココマデダナ」
「う…もう…意識が…」
「ハ…ハラショ……」
「オワリダ!」
駆逐棲姫が腕をふりおろしぷらずまにしたように沈めようとした。だがかなわなかった。なぜならすごい勢いで殴り飛ばされたのだ。魚雷で、横方向に、まっすぐ。
「ナ、ナニゴトダ!」
「なんだかんだと言われたら、答えてあげるが世の情け…だが、お前に情けはな゛い゛の゛て゛す!」
「キ…、キサm
ゴキイインッ!
;初めての入渠♡
その後、鎮守府から応援が到着し、倒れていた暁、響、ぷらずまを鎮守府に運んだ。駆逐棲姫は親指を立てながら沈んでいくところを目撃
されており、誰が沈めたのか、まだ夜にもなっていないのに倒せるわけがない、などともめたが、結局通りがかった戦艦がとしてくれたの
だろうという話になった。三人は、第六部屋で眠りについていた。横には心配そうな顔もちで姉たちを見る妹たちがいた。電に至っては、
今にも泣きそうである。それをつられて泣き顔になっている雷が慰めていた。そして一日が立ち…
「ん…、ここは…どこ…?」
「まぶしい…」
「ふわあー、よく寝たわって電!なんでそんな泣いてんのよ!」
「グスッ、ヒグッ、本当に…目を覚ましてくれてよかったのですぅ…」
「ヒック、もう、心配したんだからね!」
「あーよしよし。もうお姉ちゃんたちは大丈夫だかr「テートクゥ!心配しましたヨ!」
と、いきなり金剛がぷらずまにダイレクトアタックを仕掛け、ぐええとぷらずまはまたのびてしまった。まったくどこから来たのか。
そして、後から天龍が入ってきた。無論、龍田も一緒だ。天龍も龍田も、すごく不安そうな顔をしている。
「大丈夫か?けがはないか?心配したぞ…、悪いな…暁たちも巻き込んで…危うく轟沈させるところだった…、ぷらずまに無理やりテスト
を受けさせた俺の責任だ……どんな罰でも受ける。今回提案して実行したのは俺だ。罰を与えるのはどうか…どうか俺だけにしてくれ!」
「…………」
天龍は目に涙を浮かべながらぷらずまたちに頭を下げた。ぷらずまは黙ってそれを聞いていた、顔は笑っていない。提督であった時でさえ
も、天龍のこんな表情を見たことない。いや、見せなかったのであろう。天龍は強がりだから、どんなつらいことがあっても、提督と顔を
合わせるときは笑顔だった。だが、今相手にしているのは‘提督,ではなく‘ぷらずま,という事実が、こんな表情を見せているのかもし
れない。ぷらずまはわざと低い声で天龍をよんだ。
「天龍…」
「どうか…どうか…」
「本当に私が罰を与えると思っているの…?確かに私は死にかけた。でも、それは不慮の事故で、ただの偶然。別に罰を与える要素なんて
一つもない!以上!」
「で…でも…」
「そこまで罰を受けたいのなら、腕立て百回、腹筋百回、ジャンプスクワット百回だ」
「ごめんなさい」
心の底からぷらずまはそう思うよう、自分自身に言い聞かせていた。若干、本当に若干天龍に怒りをおぼえた。この怒りは、本当は何も悪
くない天龍が誤ってきたことに対する怒りなのだが、このときはどうしてもテストを受けさせたほうに頭が行ってしまっていた。そのこと
を考えていると、後ろで黙っていた龍田が話しかけてきた。
「ぷらずまちゃんや、みんなけがは大丈夫~?」
「大丈夫よ、この程度のけが、暁は平気なんだかイテテテ…」
「ん~、入渠したほうがいいみたいねぇ。ちょうどお風呂わかせてきたんだけど、入ってきたらぁ?」
「本当?!」
「すぱしーば」
「じゃあ、行くわよ!響、ぷらずま。電、雷も一緒に入る?」
「いや…遠慮するのです。電はこれから浦風ちゃんたちに三人の無事を伝えに行くのです。」
「私もいいわ、龍田さんたちと書類の手伝いをある程度済ませてからはいるわ」
「……ちょっとまて!私も!?」
「あたりまえじゃない。女の子としての髪の洗い方や体の洗い方知らないでしょ。この暁と響が教えてあげる!」
「ハラショー」
「だっ…だて男だぞ!お前もレディになりたいのなら、慎みを覚えろ!」
「あら、年下の子にいろいろ教えてあげるのもレディのたしなみよ!」
「どこでそんな言葉を…」
「いいから…早くいくわよ!」グイグイ
「ク…、電、雷、天龍助けてって…誰もいねー!っうお」
そんな感じで、暁と響で暴れるぷらずまを抑え込み、担いで入渠室まで行った。
「助けてーーーーー!!」
ご愁傷様である。
「まずは髪の洗い方について教えるわよ!」
「」
「女にとって髪は命よ、艦娘として戦うと海風にあたるし、なにかと痛みやすいからまずは丹念に水で流すこと!そうしないと髪がぴょんぴょんはねてめんどくさいわ」
「」
「ねえ、暁」
「なに?響」
「ぷらずま、気絶してる…」
「はあ~、しょうがないわね…響、手伝って」
びしゃあああああああああッッッッッ!!!!
「ゲボッ、げほっ、何する…ってうええ」
「あ、やっと起きた」
「き…気絶してるからってホースで水かけることないでしょ…そ、それと…」
「ん?何?」
「ふ、二人とも前ぐらい隠せ!」
「えー、何で妹の前で隠さなきゃいけないの?」
「私は妹じゃあない!髪ぐらい一人で洗えるから先にあがって…!」
「「ふーい」」
何とか二人をあがらせ、髪を洗い体を洗い、湯船に入ろうとした時だった。入り口のドアがガラガラッと勢いよく開き、
「ぷらァァァァァァァァずまァァァァァァァァァァァァァァッ!!バァァニングラァァァブ!!!」グアバァ
金剛がぷらずまを抱きしめ、空中に投げ上げた。予想外の出来事にぷらずまはパニックを起こし、悲鳴を上げていた。重量的にはぷらずまは駆逐艦なので、戦艦の金剛ならこんなことも朝飯前である。
「キャアァアアアアァァァ!!!」
「ああああテイトクゥテイトクがどんなすがたになってもワターシはテイトクを愛し続けるね!えーいもっと抱きつかせてくだサイ!嗅がせてくだサイ!舐めさせてくだサーイ!!」
「ワァァァァァ!ギャアァアアアア!」
「あん♡暴れないでくだサイ!マッサージ(意味深)ができまセン!」
「ガウッ!」
「ひゃんッ」
ボッチャ――ン
「ぷらずまぁ、浴槽まで逃げなくてもイイじゃないデスカー。ノープロブレム、私ネ、金剛デース」
「なにが、ノープロブレムだ!問題大有りだ!入ってくるな!出ていけ!」
「そんなことよりぷらずま、髪はちゃんと洗いましたか?」
「洗ったに決まっているだろう。」
「本当デスカ~?髪に泡が残ってるし、ハグした時も全然いい匂いしなかったネ!リンスしてないデショ?」
「ぐ…わ、わかったよリンスするから…早く出て行ってくれ…」
ざばあとぷらずまが浴槽から上がりリンスに手をかけようとした時
「ファイヤーッ!」カックン
「わtt」
金剛が膝カックンを仕掛けた。
「そうもいかないヨ。暁たちに『私たちじゃ素直に聞きそうにないから頼んだわよ』って頼まれましタ。それにもう…提督はぷらずまなんですから、ちゃんと女の子としての身なりを身に着けないとネ」
「…わかったよ」
鏡越しに金剛の悲しそうな顔が見て取れた。提督が艦娘としても戦うということは、普通の恋愛ができなくなるということだし、戦いの中で轟沈する不安も出てきてしまう。金剛にはそれが怖かった。帰ろう、帰ればまた来られるから。いつも口癖のように言っていた提督のセリフが、金剛を不安にさせていた。
「そんな顔するなんて、金剛らしくないぞ。大丈夫だ、大丈夫大丈夫。」
「うう…ぷらずまぁ…」
わああと金剛が泣き出した。他人の事を思えるということは、その分ストレスがたまりやすい。金剛はとても人の事を思いやれる優しいやつ、そのことをぷらずまは知っていたのだ。
「泣くな、金剛。別に提督に戻れないと決まったわけじゃない。そしたら、またお茶に誘ってくれよ」
「グスッ…ぷらずまぁ、それ、死亡フラグネ」
「さ、髪の洗い方を教えてくれ」
寒い寒い冬の夜の出来事だった。本当に戻れるのか、ぷらずまは心配だった。
「ふふ…ラブラブですねえ」
「あ~盗撮してるやつは神通の訓練フルコースな」
「ほえッ!?ばれた!?」
さて、提督は元に戻れるのか?原因はなんなのか?乞うご期待です!
MMDいじってたので遅れました。ニコ静にちょくちょくアップしてるのでよかったら見てやってください。匠リフォーム、そのまんま使っています。
PCのメモ帳機能を使っているので、なるべくPCでの閲覧をお勧めします
匠です
時間を間違えていたので後日修正しておきます
応援。続き待ってる。
偽装×
↓
艤装
では?
おつおつ
参考になるね
ぷらずま…プラズマ…プラズマサンダー…ゲッターロボ…ハッ
匠です
両親×
良心⚪︎
です後で直しておきます
トランスと聞いてトランスフォーマーとのクロスオーバーかと思った。