まやちゃんのお話
朝迎えにきてくれるまやちゃんと登校するロリコンのお話です。
えびふりゃさん(@ebihurya332)のちっちゃい摩耶さまを見て書きました。
初めて書いたので、かなり拙い文章です。
ただ、えびふりゃさんの絵を見て書かないと、と思ったので書かしていただきました。
7時38分…そろそろ"彼女"がくる時間だ。
鞄よし、スーツよし、ハンカチよし、飴ちゃんもok。
ピンポーン、とチャイムもそこそこに扉がバンッ、と開かれる。
さぁ、お出ましだ。
「おーっす!今日もこのまやちゃんが迎えに来たぜ!」
はつらつとした、このかわいい女の子はお隣のまやちゃんだ。
大きなくりっとした目がかわいい。
短めだけどちゃんと女の子してる髪がかわいい。
ちょっとおしゃれしてる髪止めがかわいい。
赤のランドセルが世界一似合ってるかわいい。
「おはよう。まやちゃん。さっそく、朝チェックよろしいでしょうか」
「おう!鞄よーし、スーツよーし、寝癖よーし、ネクタイよーし、ハンカチとティッシュはちゃんと持ってるか?」
「もちろんですとも」
「ハンカチティッシュよーし。あ、昨日言ってた会議の書類はちゃんと入れたか?」
「…取ってきます」
「あぶねぇなー。まったく、あたしがいないとダメだな!ダメダメだ!」
「ホントにお世話になっております…」
「まぁお隣さんだしな!くんずほぐれつだ!」
まやちゃんそれじゃあまるでぼくがまやちゃんと…なんでもないです、はい。
突っ込みはひとまずおいておこう。
「今日もありがとう。はい飴ちゃん」
「ありがとう!」
うん、天使だ。
まやちゃんありがとうちゃんと言えるいい子。
「またゾンビになられたら困るしな!正義の味方として、あたりまえの仕事だぜ!」
「はは…」
典型的なブラック企業社員だったぼくは、知らぬまにアパートでゾンビと噂されていた、と言うことをまやちゃんのお母さんに教えてもらった。
正直思い当たる節しかなかったので、ひきつった笑いしかでてこなかった。
ともあれ、最近はそんなぼくを見かねたまやちゃんが朝一緒だから、少なくとも朝は元気でいられる。
「じゃあいこっか、まやちゃん」
「よーし、出撃!ヨーソロー!」
「ヨーソロー!…ってまやちゃん走っちゃ危ないよー」
「ちゃんと鍵忘れんなよー!」
あぁ…まやちゃん最高…
元気いっぱいで走り出しちゃうくらいなのに、ちゃんと注意も忘れない…
ありゃあいい嫁さんになるで…て言うか嫁さんに来て…
アパートをでたらまやちゃんの小学校までのんびり歩く。
通勤ラッシュの慌ただしい時間の中、ぼくらだけ別の時間を生きてるような気がしてすこし気分がいい。
まやちゃんの小学校までは歩いて20分くらいで、始業時間が大分危うく思えるが、なんの偶然かぼくの職場はその先5分とかなので問題はない。
まやちゃんと他愛のないことを話しながら歩くこの20分間は一日で一番幸せな時間だ。
「今日はなー、図工で粘土やるんだー」
「へー、なに作るの?」
「んー前は車つくったし、今日は船でもつくるかな」
「おっ、いいねーぼくも船すきだよ」
「どうせあれだろ?あたしに似てる子がいるとか言ってた、ぎじんか?のゲームだろ?」
「ぐっ…そこから入ったのは事実だけども…」
「あたしに似てる子は強いのか?」
「あぁ強いよ。ケッコンもしてる」
あ、やべ、終わった。
「結婚かー、お前、あたしのこと大好きだもんな」
…これはセーフなのか?
正直口が滑ったとかそんな次元じゃなかったと思うが、特に大したこととしては受け取らなかったらしい。
いや、ドン引かれたら立ち直れないですけどね。
マンションからピョーンしちゃう自信ありますけどね。
すると、まやちゃんは動揺してるぼくの前に急に出てきたと思うと、満面の笑顔で
「じゃあ将来は、あたしがお嫁さんになってやるよ!」
「…ッ」
…尊死ってこういう時に使うんだなって思いましたまる
「…って言うとお前が喜ぶ、ってお母さんが言ってたんだけど嬉しいか?」
「めっちゃうれしい、是非来て」
「お、おう?」
よっしゃぁぁぁあああ!!!
言質とったどぉぉぉおあああ!!
とりあえずいまはまやちゃん小学生だから法律的には大学生までダメなんだっけ?18歳以上?いやしかし愛があれば年齢何て関係ないってイタリアかどっかの国で言ってたなよしもう移住するかそれがいいそうしようきっと
「あ、校長先生だ。じゃあまた明日な!」
「…あ、うん。また明日」
この日の放課後、奇声をあげる男性が近くにいるから注意するよう帰りの会で周知されたのは言うまでもないだろう…
ここまで拙い文章ですが、読んでくださって有難うございます。
えびふりゃさんの絵大好きです。
これからも応援してます。
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