初投稿なので駄文ですが勘弁してください

第一節[****の夢]

****[歳を重ねるごとに努力が報われなくなっている]

そんなことを数少ない友人に打ち明けているのはこの物語の主人公の****である。

彼は大学に通い、少ないが仲の良い友人もいる青年で特に正義感が強い訳ではないが嘘が嫌いで感じた事を直ぐに表現してしまう性格だ。

[なんだぁ？いきなりそんなこと言って？]

そう言ったのは****の数少ない友人の一人のベナである。

ベナは明るい性格で口調が少し悪い所があるが自然と色んな人から好かれる人柄で****とは違い友人がかなり多い。

****[最近になってよく感じるようになったんだよ…]

ベナ[俺はそんなことを感じたこたぁないしお前もそんな暗そうなことを考えずにもっと明るいこと考えようぜ　明るいこと！]

****[明るいことねぇ…]

ベナ[例えばこの前の模擬実戦はどうだったんだよ？お前たしか学年上位のヤツ相手にに大金星だったって聞いたけど？]

彼らの通う大学は国で特別な扱いを受けている大学でこの世界で人の天敵であるセレクトと呼ばれる生物と戦う人材を育てるための大学となっている。

セレクトは亡くなった人の思考から生まれる物とされていて個体により形もバラバラだがその中で人型のセレクトの数が多く中には人に紛れて生活している個体や犬や猫といった動物の形をとるものもいる。

セレクトの行動原理は詳しくはわかっていないが人を殺傷すると言う点は共通している。さらにセレクトには個体にはよるが高い学習能力を持つものも存在することが確認されている。

****[あぁ　あれね、確かに勝ったって言えば勝ったんだけどそのあと教員に保険棟につれてかれて二時間近くメンタル面のカウンセリングを受けされられた]

ベナ[お前…なんか変な事でもしてたの？]

****[特に何もせずに何時も道理にやったはずなんだけどなぁ]

****[しかもそのあとに教務側からその模擬実戦の結果は無効っていうメールがきて勝ったんだけど実質成績面にはなにも反映されるのとはないって…]

ベナ[あぁ　もしかしてそれでさっきの[努力が報われない]とかなんとかって話に繋がる訳か…]

****[それも理由の１つかな]

ベナ[ハハッ　ならしょうがねぇこのベナ様が****の記録にない大金星のお祝いとしてなんでもメシを奢ってやるよ！]

****[お前はそういってただ飲みたいだけだろ？]

ベナ[まあそう言うなって、努力が報わない他の理由とやらも色々聞いてやるからとりあえずメシ行こうぜ　メシ！]

.

...

... ...

ベナ[だーかーらー俺はこの国のセレクトどもを一掃して英雄って呼ばれる男になーるーんーだー！]

****[ベナ…その話は聞きあきたよ]

ベナ[おお！そうか！それじゃあ次はお前の夢を聞かせてもらおーかー！前からお前に夢のことを聞いてもテキトーにはぐらかされてきたが今日こそはお前が夢を言うまで帰さねーからなー！]

****[ベナ、ちょっと水飲んで落ち着こう？他の人も居るんだし…]

ベナ[いやっ！今日こそは白状してもらおうかー！]

****[はぁ…]

ベナ[勿論嘘なんてつくなよ？お前も嘘が嫌いだったろ？それに俺とお前の仲じゃあないか教えてくれたっていいだろう？]

****[…………]

****[僕は…僕は化物に成りたい]

第二節[****とは]

………

……

…

****(ベナとの食事で今まで隠してきた僕の夢を言ってしまった…)

****は[化物に成りたい]という異常とも呼べる夢を何時からか持っていた自身でも異常だと理解しつつもかなりの間彼はその夢を追い続けていた。

この大学に入学したのも化物とも呼べるセレクトについてよく知る為というのが理由だ。

前にも簡単に説明したがセレクトと言うものは亡くなった人の思考から産まれるとされておりそれを知った彼はセレクトについて研究すれば自分がセレクトになり夢を叶えられるのでないかと考えていた。

彼の夢への執着は凄まじくその夢を自覚してからずっとセレクトの思考や行動原理、誕生する詳しいメカニズムなど考えていた。

が、現実は全くうまくいかず国で最もセレクトについての情報があるこの大学ですらセレクトについてのハッキリとしたことが何も解らず対処方法を学ぶという自身の夢とはかけ離れたことをしている自分にも嫌気がさしてきたところだった。

****(ベナには夢を笑われるしなぜかこの前の模擬実戦の件で教務から呼び出しを受けるなんてホンットついてないなー)

～職員室前～