2014-08-01 07:20:47 更新

概要

完全オリジナルの小説です。ライトノベル風に書いてみました。初心者が書いてるので文章が変な可能性アリ。「ここ変じゃない?」「こういう展開は面白いんじゃないか?」などのご指摘があれば嬉しいです。


   序



 二〇八七年、東京近郊。

 長きに渡る平穏により大きく発展を遂げた都市は現在、未曾有の大破壊に見舞われていた。

 木々は折れ、地は抉れ、巨大な炎と黒煙がのぼり、焼け野原と化している。

 高層ビルも大きく穴を穿たれ損壊。今にも崩れ落ちてもおかしくない。

 辛うじて街の原型を持っているその地域は荒廃した住宅街を埋め尽くすが如く自衛隊の戦車や隊員が陣を成している。

 あちらこちらで銃声、砲声が飛び交う。着弾した砲弾から硝煙が巻き起こり、その光景はさながら戦争である。

 しかし、敵は人間ではない。

 戦車が徹甲弾を発射。着弾した先の《敵》を葬り去る、否。撒き散らされた火薬とそれに齎された爆風の衝撃さえも弾き飛ばし、硝煙から六体、姿を現す。

 人間のような、頭と四肢の生えた胴体のシルエットを持ち、それでいて小型のものでも二メートル程の長身を持つが、大きく曲がった猫背のような体躯が特徴的だ。手から伸びる爪は鋭く、触れるものを全て斬るような輝きを持つ。足には三本の指が備わっているが地面の方向に大きく曲がった太い爪がアスファルトに穴を穿つ。頭には鋭い緑色の眼光の双眸が連なっている。人間で言う耳元あたりまで裂けている口からはサメも驚くような大きい牙が覗いている。

 即ち、怪物。

 禍々しいその体躯とその圧倒的戦力は見るもの全てを戦慄させるには十分だった。

 主だっているのは人型のそれだがその後ろには恐竜のような外見のものもいる。

 あらゆる破壊と虐殺の全てを尽くす《敵》。避難したのか、それとも殺されたのか、地域民の行方は知れず。次々と自衛隊隊員の屍が増えていくだけだった。

 壊滅したとしか言えない惨状の光景の戦場に、ただひとり諦めず、立っていた男がいた。

 黒衣を来たその姿は前線で戦った自衛隊隊員ではないことを物語っている。

 わずか六体程度で街一つ壊滅させた敵を相手に小銃一つで向かうその姿は勇敢な賢者か、もしくは無謀な愚者か。

 それも酷く消耗している。黒衣は切り傷だらけ、そこから染み出す鮮血の量から見ても常人なら致命傷で済めばいいほうだとしか見えない。小刻みに震えるのも彼の体が限界を訴えている証左だろう。

 ボロボロになりながらも、立ち続ける男。口の中の鉄の味すらもわからない感覚で男は《敵》を鋭く見据えながら、最後の言葉を発した。


「地獄・・・に・・・・・・落ち、ろおっ・・・・・・!」


 これは、かつて人類が足掻き続けていた頃の世界の物語。




 一章 亜種

 


二〇九七年四月九日午後一時、関東区画第十四区。

かつて東京と呼ばれていた地区の一部では十年前のある戦争を経てもなお、復興、発展を続けていた。

 高層建築物が立ち並び、自動車が走りまわり、人々が闊歩する。誰もが思う通常の『都市』の姿に疑問を持つ者はいないだろう。

 しかし、人々の営みが日々繰り返される中、それを隔てるものは数知れず。先史有史共に、人類の平穏を脅かす物は常々存在した。それは人間同士の諍いであれば、どこかで自然発生した災害でもある。

 紙に表裏があるように、世界にも裏の顔が存在する。今の世界はどちらかというと裏の顔が少し色濃く出ている世界だ。

 しかし人間というものは理不尽なものからは目を背け、偽りと知りつつも見て見ぬふりをして平穏を生きていく。

「おかしい・・・・・・」

 おかしい。少年は心の中でもう一度呟いた。大事なことなので二回(以下略)。

 少年は目の前に聳え立つ巨大な建築物を見上げ、視線を落とす。建物を囲むように作られた塀。その一箇所にある門。そして、その門の右隣の塀に取り付けられた施設名を表すプレート。

《私立 成海学園》。

 二〇八〇年代でいう東京都目黒区のど真ん中に建つ、実に現状で関東最大の規模を持つ小中高一貫の学園だ。

 少年、軌藤一夜はその学園の門前で立ち尽くしていた。正確には学園の高等部校舎の門前で、だが。

「やっぱりおかしいよなぁ・・・・・・」

 そう、おかしい。本来自分はこの学園に来る必要はない。先刻言ったとおり、この学園は一貫校で、中学、もしくは高校などの途中から編入してくることはあまりないそうだ。あまり、とは言っても毎年数人ほどはいるらしいが。

 なのに何故か中学の時に志望していた高校の入試に全て落ち、どういうわけか自分もわからないままこの学園の進学が決まっていた。

 自分ってそこまで出来悪かっただろうか、などと落胆していたが落ちたものは仕方がなく、この学園にきたというわけだ。

 しかし腑に落ちないのはそこだけではない。

 入試に落ちたとは言っても、目の前に聳える学園はもともとの志望校よりも遥かに偏差値は高い。偏差値七十三という数字を見て目眩がしたのは言うまでもない。

 低い高校に落ちて、なぜこの学園に来ることになったのか。疑問は尽きない。

「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」

「まぁ、考えていたところでしょうがないか・・・・・・ん?」

 なんか雄叫びにも近い声が聞こえたような? しかも聞き覚えのある声。

「軌藤ッ――!」

「おわぁッッッ!?」

 何故か体が横薙されて吹っ飛んでいた。なんだ!?

「ひっさびさだなぁオイ! 元気してたかコンチクショウが!」

「坂城・・・・・・おまっ、どこ触ってんだ・・・・・・!」

 久々に会う友に感極まってるのか声が届いていないご様子の親友、坂城龍也。焦茶色の少し長めの髪を垂らし、なかなかのイケメンフェイスにイケメンボイスなのに素行不良、成績不振で問題児のレッテルを貼られていた(というか誇っていた。誇れないけど)中学時代のよく絡んでいた級友だ。

 確かに春休みで会ってなかったがそんなに長い期間じゃないし、明らかに過剰なスキンシップだ。

 自分でも何されてるか分からない感覚に戸惑う。恐らく夜にやる番組でしか流せない構図になっているだろう。なんちゅうことをしてくれるんだコイツ。

「いつぶりかねぇ会うのは! こうなったら学校サボってどっか遊びに――ゲフッ!」

 坂城が顔面を両手で押さえて四つん這いになって悶える。ちなみに語尾が崩れたのは一夜によるローリングソバットを喰らったからだ。本来腹や脇腹に当てるレスリング技を顔面にもらったらたまったもんじゃないだろう。

「蹴るぞ」

「蹴ってから言うセリフじゃないですよねそれ! 私の顔面にできたマンガのような赤い足跡は一体全体誰が原因でございましょうか!?」

「知るか。自業自得だろうに」

 しかし本人が言ったとお、綺麗にくっきりとできた足跡に一夜も少し吹いてしまった。なるほど、これは面白い。

「ていうか、なんでここにいるんだよお前。どう考えてもお前の成績と素行で来れる学校じゃないだろ」

 ようやく入れたツッコミに坂城が勢いよく喰いかかる。

「サラリと小声で素行と付け足さないでもらえますでしょうか! 俺だって知りたいわ!」

「ん? どういうことだ」

「いや、俺もさ、なんか進学志望校全部落ちてさ。なんか知らんけどこの学園の推薦状もらったから。別に俺はどこでもよかったんだがね。いやー、でもまさかここでお前に会えるとは思ってもなかったよ」

「そうか・・・・・・」

 なおさらおかしい話だ。一夜自身はともかく、もはや不良としか言えなかったコイツがこんな学力中心ともいえるような学園に来れるはずがない。何か裏があるのか・・・・・・。

「ん・・・・・・?」

 そこであることに気づいた。チラッとしか見ていなかったが、中学の時に見せられたこの学園のパンフレット。入学、編入の最低条件の一つ――。

「おい、坂城」

「なんだねマイブラザー一夜クンよ」

「誰が兄弟だ気持ち悪い。それよりお前、DES細胞寄生検査受けたか、もしかして」

「なぜ倒置法にしたのかわからんが率直に問い返そう。なんだねそれは?」

「・・・・・・・・・」

「グハァッ!」

 気づけば自分の拳が坂城の鳩尾にめり込んでいた。人の怒りって怖い。

「もう一度聞こう。DES細胞寄生検査受けたかお前」

「エート、ソレハアノ血液検査トカ皮膚ノ細胞ヲ採取サレタリスルヤツデスカ?」

「なぜ片言。それだそのことだ」

「あー、多分受けたぜ」

 やはりか・・・・・・。

 頭痛の起こりそうなこめかみを押さえる。恐らく疑いようの無い。

「一応聞くが、結果はどうだった・・・・・・?」

 恐る恐る、大体予想はつくが一番肝心なことを聞いてみた。

「んー、よく覚えてないが、四十%とかEとか書いてあったかな?」

「おい・・・・・・」

 確定だ。こいつは・・・・・・、

「お前、あれだ。ディアスト寄生者だ」

 ディアスト寄生者。

 十五年前、西暦二〇八二年に突如として発生した寄生生物、ディアスト。血液からあらゆる生物に寄生し、ある程度侵食されると身体の支配権を奪われ、同族を襲い始めるようになるという。驚異的な肉体再生能力を持ち、倒すには木っ端微塵にするしかない。存在が確認され、最初の数年間は踏み潰して殺せる程度のものしか発生しなかったため、民間には秘匿され、新種の昆虫、小型珍獣などの発表をされた。民間に隠せないほど人間の生活を蹂躙し始めたのが約十五年前なので実際は二十年くらい前からいたのだろう。秘匿された件についてはかなりの国際問題となって日本でもマスコミが騒いだものらしい。

ついに一国家と同等に渡り合えるほどの勢力に成長したディアストは各国で問題となり、それで滅亡した国も珍しくはない。

 そして十三年前、二〇八四年。ついに人類とディアストの戦争が始まった。国連加盟国と全世界に蔓延る人外生命体との戦いに当時の大人たちはSFみたいだと口走ったようだが、物心ついたころから人類とディアストの勢力争いが頻発していた自分からすれば特に珍しいことでもなかった。

 それから三年後。人類とディアストの戦いが終結した、十年前、二〇九七年。世界情勢は最悪だった。ロシア北東部、オセアニア、アフリカなどの発展途上国が多い地域などがディアストの寄生能力に侵され、多くの屍が積み上げられた。その様はまさにパンデミックのようだった。三年間続いた戦争の結末は人類の敗北、という以外の見方はできなかった。

 圧倒的勢力で圧された人類の生活、技術水準は悪化し、多くの文書等が戦火で失われた。三年のうちのあいだの一年、二〇八五年から八六年にかけての歴史文書はほぼゼロといってもいい。戦争で最も世界を狂わせていたであろうその一年はホワイト・ベールと呼ばれ、それ専門の学者も数知れずだ。

 奴らには知能があるとされている。寄生された生物はほとんどの場合、もとの形状を保てず、誰もが想像し得ないような『怪物』のような肉体へと変化する。 

 とはいえどもほとんどは肉体が巨大化するようなものばかりで実質的なシルエットはもとの生物とほぼ同格になる、と、数年前までは言われていた。しかし、最近では破壊工作を行うには人の形が最適だと判断したのか、ほとんどのケースで最終的に人間のような形状に変化することが確認された。媒体となった生物が、なんであれ、だ。

 しかし、あらゆる生物に寄生し、侵食の度合いによってはディアスト化させる驚異の人外生物が、寄生しきれない生物が一種だけ存在した。それが、人類。

 理由は不明だが、人類はある程度ディアストの侵食を体内で抑えることができるらしく、寄生されてディアスト化するのは全体の二十%程度、逆に言えば単純計算で五人に一人がディアスト化する可能性があるということだがそのほかの生物は一度寄生されればほとんど例外なくディアスト化してしまうところを見ると人間はどれだけディアストに強いのかわかる。

 なぜ人間だけなのか、というのが大きな疑問だが、一説では奴らは金属に弱いらしく、哺乳類の血液などには鉄分が多く含まれているので、寄生しにくいのではないかと言われている。それでもなぜ人間だけ哺乳類の中でディアストに強すぎるのか、という新たな疑問が生まれることになるが。

しかし、勘違いしていけないのは、あくまでディアスト化していないだけで、体内にディアストが侵入しているには変わりないということ。その境遇の人々がディアスト寄生者。体内侵食されながらもディアスト化していない人間たちのことだ。さらに、ディアスト寄生者は胎児の時に母体を通して遺伝するため、先天的な寄生者もいる。ディアストの存在が確認されたのは長く見積もっても二十年前。従って寄生者二世たちは全員が二十歳以下ということだ。それを見極める検査が近年では行われているが、別に寄生者だからといって何が変わるわけでもない。強いて言えば常人を遥かに凌駕する身体能力を持つといったことくらいだ。だが、ディアストについて猛威を振るうこと以外知らない無知な人間たちが「寄生者は伝染する」などといった偏見を持つようになってきたため、寄生者たちへの差別が問題となっている。

「だからか・・・・・・お前がこの学園にきたのは」

 成海学園の最低入学条件。第一に、寄生者であること。要するにこの学園は、あくまで憶測だが高偏差値の名門校であるとともに寄生者を統率管理する監視施設でもあるのだ。私立、となっているが裏では恐らく国が手を回しているのだろう。

「侵食度、四十%、評定E。バリバリの寄生者の数値だな」

 侵食度一%から四五%、評定AからEのあいだで寄生者と認定される。侵食度が七十を超えるとディアスト化こそしないが、自我が崩壊し、人の形をした獣のような状態になるらしい。一夜自身も新食度三十二%、評定Cという結果を受けている。二人共、親が寄生者だったがゆえの寄生者二世なのだ。

「なるほどナー。そういうことか」

 理解しているのか分からない口調で呟く坂城。一夜にはわかる。理解してないなコイツ。

「そういえば中三の健康診断にさらっと寄生検査の項目が混じってたな」

「多分、寄生者を半強制的にこの学園に送り込むための対策じゃないか? だから志望校も全部、恐らくは意図的に落とされたわけか。納得したわクソが」

 悪態をつく一夜。怒りもあるが、今は呆れるしかなかった。ここまで人間の偏見は寄生者たちを脅かすまでに成長したか。お誂え向きに、なんとこの学園全寮制。寄生者を封じ込める気満々じゃないか。

 現在、世界中では寄生者を同じ人間として今まで通りに人権を持たせる、もしくはその逆と言った、寄生者に対する世論は大きく分かれている。日本はどちらかというと人権を与えたくない、といった意見が多い。これも「寄生者は伝染する」といったデマが回った証左だろう。

 しかし、人権を与えるかどうかで議論紛糾しているこのご時勢、寄生者は一時的とはいえ生物学上は人間のカテゴリから外されている。要は現時点では寄生者は分類上人間ではないのだ。先天的、後天的に限らず、だ。

 そこまで考え込んだところで、一夜は坂城にツッコミを入れることにした。

「まぁそれはいいとして、お前今何時かわかってるか?」

「ん? えーと、」

 腕時計を覗き込む坂城。

「十三時十七分ですな」

「・・・・・・・・・」

 目上の人と話すとかそういうときならともかく、こんな雑談程度の会話でわざわざ十三時とか言う人初めて見るかもしんない・・・・・・などと考えつつ半眼で坂城を睨む一夜。

「つまり?」

「入学式はいつからだったと思う?」

「俺の記憶が正しければ本日の午前八時三十分からのハズでしたな」

「で? お前はいつこの学校に初めて来た?」

「ついさっきお前がいるのが見えたからここまで突進してきたとき」

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

 数秒の沈黙。その数秒のあいだで「やっちまった」という顔に変化していく坂城。

 そう、一夜が学園の門前で立ち尽くしていたのは入学式やクラス分けの発表などを終わらせ、なぜ自分がこんな学園にいるのかという疑念をもったからに過ぎないのだ。ちなみに入寮手続きは明日で、寮生活も明日からとなる。

 状況を察した一夜がただ一言、口を開く。

「初日から無断欠席だな」


「マジ、スミマセンでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


       ☆


 あれから十数分後。坂城は血相を変えて生徒用玄関に貼られた新一年生のクラス分け表を確認後、学園の第四職員室(学園の規模が多すぎて職員室が複数あり、担任の席が第四職員室だったから)に駆け込んで行った。一夜はそれを追いかけて、職員室の外から担任の八上教諭のお説教を受ける坂城を見ていた。素行は不良のくせにこういうところは妙に律儀で、何度も頭を垂れる様は多少ながら笑ってしまう。ちなみにクラスは一夜と同じDクラスだった。

 説教から解放されたらしく、妙に新しい職員室のドアを開けて坂城が出てきた。

「いやー、危なかったぜ」

 と、坂城がさわやかな笑顔で親指を立てる。いや、アウトだから。

「まぁまず初めて学校にきたのが入学式の日っていう時点でおかしいけどな」

「そうなのか?」

「お前の頭は常識の一つも詰められないスポンジなのか?」

「なかなか辛辣だなァオイ! しかし俺はそんな視線には屈しない!」

 相変わらず何事もポジティブに変換する便利頭脳。だがしかしそれは単なる馬鹿なだけである。

「で、このあとはどうするんだ?」

「どうするって言ってもねぇ・・・・・・特にやることNOTHINGなんだよなー」

「ナッシングだけ妙に流暢な英語をありがとう。だがその口調はただのお調子者にしか見えないからやめておいたほうがいいと助言しておく」

 もうこいつは一度精神科に行ったほうがいいんじゃないかと思うがそれを言うと結構本気でヘコむやつなので黙っておく。

 しかし、とくにやることがないのは自分も一緒なので一夜は一つ提案をしてみた。

「じゃあ寮見学でもしとくか?」

「寮見学?」

「正式な手続きは明日だけど自分の部屋は見れるらしいからな。見とくか? そんな遠くないみたいだし」

「おー行く行く」

「じゃ決まりな」

 言いながら生徒用玄関に向かう。指定された下駄箱から靴を取り出し、代わりに脱いだ上履きを入れる。他の生徒はほとんど下校していたので玄関にも校舎にもほとんどいなかった。

と、その時。

ズドン、と巨大な地響きが体に伝わって来た。




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