第八駆逐隊が催眠にかかるお話
艦隊が帰投しました」
四人の少女が周囲の警備を終わらせて鎮守府に戻ってくる。ここは激戦区から遠く離れておりそこまで人員を割く必要は無いが時折深海棲艦の目撃情報が寄せられているので見回りとして必要最小限の設備と艦娘たちを配置しているのである
そして配置されている艦娘たちは朝潮、大潮、荒潮、満潮。通称第八艦隊と呼ばれている。実戦経験は少ないが主な役割が周囲の警戒を主にやっているため索敵の能力は頗る高く第一線で活躍する艦娘たちに引けを取らないぐらいである。
敵影無しという報告を提督にして彼女たちは休息を取る、激戦区から離れていると言っても会敵の心配性は全くないというわけではない。故にかなり疲れる作業になるのである。そして彼女たちの心を癒す数少ない方法がお風呂に入ることである
偏狭な土地故どこかに遊びに行くのにもかなりの時間とお金がかかり近くには彼女たちの心を癒すものは余りないのである。結果として鎮守府内で過ごす時間のほうが多くなってしまうのだ。
脱衣所に入った四人は服を脱ぐ、海の上で長時間行動したことにより少し湿って潮の香りがする服を洗濯機に投げ込み全裸になる。
もしも健全な人ならばこの情景を何とかして目に収めようとするのだろうが、ここの鎮守府の提督は残念ながら少女を性的な目で見るような人ではなく、また覗きなど一切しない。
では彼女たちがお風呂という楽園に居た頃何をしていたかというと……
「ふむふむ、催眠というのはこうやってやるのか、興味深い」
こいつも憲兵に突き出したほうが良いような気がする
「これを使えば睡眠の質が良くなることもあるのか、試してみたいな」
提督は実験をしてみることにした。
「はい! 只今参りました!!」
快活な声で執務室に大潮が入ってきた。提督に促されて部屋の中心にある椅子に座る。特別変わった仕掛けもない普通の椅子である。
「君にはちょっとした実験に付き合ってもらう。これによって君に危害が加わることは無いから安心してほしい」
「何をなさるのですか?」
「簡単に言うと催眠を掛けてみようかと思って。もしも成功するなら眠れない時の対処法にもなると思うから」
一通り説明して彼は催眠を始める
「それじゃあ体を楽にして、私の言葉に耳を傾けて……そう、良い子だ。私の指示に従ったらもっと体が気持ちよくなるからね。体がフワフワしたり沈むような感覚に陥ったりしたらもう催眠状態になっているから、何も怖くないからね。安心して」
彼は更に催眠を続ける。まず右腕を上げさせ、少し止めて……ストンと落とさせる。右手の力が抜ける。左腕、右足、左足も同様にして脱力させる。次に十からカウントダウンして軽いトランス状態にさせる。
「今あなたは催眠状態にかかっています。体が気持ちいい状態ですよね? 私の言うことを聞けばもっと気持ちよくなれますよ。」
彼は言葉を続ける。しかしただ催眠を掛けても面白くはない、どうやら催眠にかかっている状態だと暗示が効きやすいようだ。これを使えば面白いことが出来そうだ。
「それじゃあ大潮、右手を上げてみて。」
彼女は返事をして右手を上げる。軽く寝ぼけているような状態であり今なら彼の命令はなんでも聞いてしまいそうである。
「これで私の指示通りに操ることが可能になったわけだ、どんな暗示をかけてみようか……」
彼は大潮に暗示を一つ掛けた後催眠を解く。1からカウントアップしていき彼女の思考をクリアにさせていく。必ず解除をしないと生活に支障をきたしてしまうことも有るからだ。
その流れで満潮、荒潮を一人ずつ呼び出し同様に催眠状態にさせ暗示をかける。
数日後……
再び周囲の状況確認の命令が出たので朝潮は弾薬と燃料の補給具合の確認をしていた。前回の見回りが終わった後に補給はしているが念には念をということである
「さて、燃料も弾薬も満タン! すぐにでも出撃できる!!」
確認が終わったところで、荒潮、大潮、満潮の三人がやってきた。その瞬間朝潮は驚愕した。三人は一切服を着ていなかったのである
「ちょっと待って! なんで服を着ていないの!?」
「出撃時には服を着ないのが常識でしょ?」
満潮がそう言い、荒潮と大潮も頷く。まるで服を着ている朝潮がおかしいというような様子である。
これこそが彼の掛けた暗示である。「出撃時には服を一切着ない。そしてそれを不思議に思うな」これにより三人は服を脱いでいたのである。勿論朝潮には暗示を掛けていないので全裸になることに抵抗を覚えるのも当たり前である。
「全裸とか恥ずかしいに決まっているじゃん!! 早く服を着なよ!」
朝潮は顔を真っ赤にしながら叫ぶ。お風呂に入っているときにいつも目に入るが湯気のせいで上手く見えないことの方が多いのでこうやってまじまじと見るのは初めてである。
三人が服を脱いでいる以上自分も服を脱ぐのが正しいのかもしれないが、羞恥心が枷になって脱ごうとは思わない。しかし三人の眼が痛い、いたたまれなくなって最終的には服を脱いでしまった。恥ずかしさで顔が真っ赤に染まり足が震える。
三人は朝潮を凝視しておりそれがさらに羞恥心を掻き立てる原因になっている。目には微かに涙を浮かべ今にもその堰が決壊しそうである
我慢できなくなり服を着ようとしたが、時すでに遅し。出撃の時間になってしまった。そのまま四人は周辺の見回りに行くことになった
「いやー風が気持ちいね! もっとスピードを上げていこうか」
大潮が普段と変わらない様子で呼びかける。荒潮、満潮も同意しついていく。朝潮は手で局部を隠し、そのせいで思うようにスピードが出ない。三人は最初不思議に思っていたが、時間が経つにつれイライラが募り朝潮の補助をしてあげることにした。
満潮が右手を、荒潮が左手を、そして大潮が後ろから背中を押す。手で隠していた部分が露になり更に背中を押されたことにより胸を突き出すような格好になってしまった。
「ちょっと! 押さないでよ!! 他の人が見たらどうするの!」
周囲の目を気にしているが、周囲には漁船などは無くただの杞憂ではあるが、それでも朝潮が恥ずかしいと感じるのは当たり前のことである。
三人は朝潮の叫びを無視してそのまま進み続ける。はたから見れば朝潮の痴態を晒しているように見えるがそれを目に収めているものはいない。しかし、全裸であることとそれを隠せないことは朝潮にとっては屈辱だった。
朝潮はふと尿意を催す。出撃直前に色々あったせいでトイレに行くことが出来なかったのだ。今まではこんなことは一回も無かったのでどのように対処をすればいいか分からなかった。
「ちょっと待って! い、一回放してよ!」
「どうしたのよ。急に」
満潮が怪訝そうに見つめる。
ここで一人になるための上手い言い訳を考えないと漏らしてしまう。今までにない程に考えて一つの言い訳を思いつく
「あ、あそこに何か見慣れないものがあるから行ってみるね! 見間違いだったら皆に迷惑がかかっちゃうから一人で!」
我ながら良い理由をでっちあげることが出来たと感じた。しかし彼女の希望はたやすく砕かれることになった
「でも皆で行ったほうが安全だよ?」
大潮が放った何気ない一言によって朝潮は絶望の淵に突き落とされる。確かに彼女の発言は正しい、しかし一人で行かなければ用を足せない。そしてこのまま漏らしてしまうのは恥ずかしい。
思考が彼女の頭の中を巡る。尿で一杯になった膀胱は破裂するのを防ぐために排尿を促す。しかし、朝潮の忍耐力がそれを拒む。お腹に力を入れて何とか出さないように踏ん張るが、少しずつ股の間から漏れ出し脚を伝う。それを隠すために内股になるがそれが大きな過ちであった。
「足が痒いの? 代わりに掻いてあげるね」
満潮がそう言って朝潮の足を広げたのがトドメになった。ついに堪えきれずに彼女はお漏らしをしてしまった。今更我慢することも出来ず勢いよく黄金水が放物線を描き水面へと飛び散る。後ろで背中を支えていた大潮も覗き込んで彼女の放尿を眺める。
卑猥な音を立てながら漏らしてしまった朝潮は泣き出してしまった。全裸で出撃した時から我慢していたが遂に耐えきれなくなってしまい心が折れてしまったのだ。
「もう嫌だ!! もう帰る!」
そう言って彼女は一人で鎮守府まで帰ろうとした。
その行動が彼女にさらなる悲劇をもたらすとも知らずに…
涙を流しながらわき目を振らずに一直線に走っていたとき足にふとした違和感を覚え下を見る。そして彼女の顔が真っ青になる。
そこに居たのは深海機雷である。下手に危害を加えようとすると自爆する可能性も有り迂闊に触ることも出来ず、また力も強いので一度捕まったら引きはがすのは困難である。
戦闘能力や隠蔽性は皆無であるため見つけ次第撃ち殺すことが定石になっている。しかし、周りを見ていなかった彼女は気づくことが出来なかったのである。
なんとか引きはがそうとするものの無駄な努力に終わり、深海機雷は更に上に登っていく。そして彼女の秘部に触手が入り込み、それによってもたらされる快感によって立てなくなってしまった。膣の中に入り込んだ触手はグネグネと奥へ奥へと進み彼女にさらなる快感を与え、尿道に細い触手が入り込み、液体を膀胱に流し込むことで膀胱を水で満たす。
それによって尿意を再び抱かせ先ほどの痴態を思い出させる。さらに不幸なことに今回は出口が塞がれているためその尿意を解消することが出来ず、これが離れるまでずっと我慢し続けなければならない。そして運よく離れたとしても周りに人が居ればもう一度同じ状況を作り出してしまう。
菊門から侵入した触手は腸壁を通して子宮を刺激する。慣れない快感で頭が真っ白になってしまいそのまま意識を失ってしまった。
意識が戻ったとき最初に目に入ったのは彼女を不安そうに眺める三人であった。自分が意識を失っている間に追いついたのだろう。
意識が朦朧としている中、胸に違和感を覚える。その部分を触るとゴムを触ったような感覚と粘液が手に絡みつく。慌てて自分の胸を見ると深海機雷が胸に張り付いていた。股の間の違和感も有ることからいつの間にかもう一匹が張り付いてしまったのだろう。
頭の中で結論が出た瞬間、体が下に引っ張られて水の中に引きずり込まれる。潜水艦ならば水中でも息が出来るが、朝潮は駆逐艦であり水中で呼吸することは出来ない。肺の中の空気を出し切ってしまい酸欠で目の前が霞む、もがきながら上を目指そうとするが下に行く力のほうが強くどんどん深いところに潜っていく。
生命の危機に瀕した体が走馬燈を見せた。このまま死んでいくのかと思った瞬間、強い浮力を感じ水面から顔を出す事に成功する。肺の水を吐き出し空気を吸う、酸素が全身に行き渡り間一髪死ぬことを免れる。首から下はまだ水の中だが呼吸は出来るので問題は無い。
「大丈夫? 意識を失ったまま倒れて、意識が戻ったと思ったら急に溺れちゃったから心配で……」
荒潮が今にも泣きだしそうな顔でこちらを見ている。他の二人も同様に泣きそうな顔で此方を見ていた。
もしも自分が一人で帰ろうとしなければ、もっと周囲に気を配っていれば、後悔の念が頭の中を巡る。せめて大丈夫なことを伝えなければ……そう思った朝潮は言葉を口に出す
「私は大丈夫……うっ!?
彼女が言葉を発した瞬間、股の間にくっついていた機雷の触手が動き出す。幸い三人にはバレていないので隠し続けることが出来る。
「どうしたの? 変な声出して」
荒潮が不安に思って声をかける。彼女は平静を装って返事をする。
彼女は早く触手の動きが収まることを祈ることしか出来なかった。
「き、気のせいだから…あっ、心配しないで。本当に、何もない…から」
「でも顔が赤いよ? どこか体の調子でも悪いの?」
朝潮が意識を失っていた頃、深海機雷は彼女の背中にくっついていた。故に彼女の置かれている状況が分からないのである。
そして、朝潮を心配している存在が居ることを知ってか知らずか、触手の責めは更に激しくなる。
「どこも……悪くないから、気にしないでっ! あ、嫌だ! 待って、これ以上弄らないで! おかしくなっちゃう!! ああっ!」
彼女は声を我慢できず絶頂してしまう。そして彼女の体が完全に水面から上に出てしまう。勿論深海機雷が二匹くっついているのもバレてしまった。
三人は息を飲む。彼女がとんでもない事態になっていることに対してが半分、朝潮が「女」になってしまったことが半分。それほど彼女の姿は扇情的であったのだ。
「み、見ないでぇ!」
朝潮が顔を赤らめて言うが、三人の目が朝潮の体から離れることは無かった。それほどまでに彼女の体は魅力的だったのだ。
触手は手を緩めることなく朝潮を虐め抜く、膣内や尿道、直腸だけでなく、胸の方にも魔の手が忍び寄る。胸全体を撫でまわし、乳首を抓り、朝潮にさらなる快感を与える。足はガクガクと震え、口からはしたなく涎を垂らし、嬌声を上げて快感を体に刻まれていくのを耐えるしかなかった。
膣には精液に似た媚薬を注入され朝潮の感度を上げ、直腸に挿入された触手はグリセリンを注入して排便を促し、そのことによってお腹からはグルグルとお腹が鳴っていた
膝をついた状態から背中は反り、手は触手によって、踝を掴まされていた。それによって膣と触手の結合部が丸見えになっていた。
数分もせずに朝潮は絶頂を迎えることになる、その瞬間膣に挿入されていた触手が抜け、白濁液が飛び散り三人の体にかかる。この時初めて潮吹きを経験することになった。
朝潮は浣腸のせいでお腹に力が入らず、再び支えてもらって移動することになった。直腸に入った液体のせいで腹痛は収まることは無く、触手は僅かに膨らみ排泄をすることを許さない。彼女は額から脂汗を流し発狂寸前だった。
「お腹痛い! なんで抜けないの! トイレに行かせて!!」
しかし、鎮守府までの道のりは遠く、一時間かかってようやく戻ることが出来た。
叫び声を上げながら鎮守府に戻った朝潮はトイレに走って行った。そして、便器に座りようやくこの腹痛から逃れることが出来ると安堵した。
しかし、どんなに力んでも出てこない。直腸に入っている触手を抜かないといけないことに気付いた彼女は無理やり引き抜こうとする。それを拒むように触手は更に奥に入り、中をかき回す。焦燥感により更に快感は強く感じ、直腸も収縮してしまう。出てくる勢いに負けた触手は抜け、代わりに透明な液体が音を立てて便器に溜まっている水に落ちていった。
荒い息をしながら彼女は便器の蓋にもたれかかった。股の間からグリセリンとは別の透明な液体が流れ、菊門は何かを求めるようにひくついていた
無理やり引き抜いたことに怒った深海機雷は恨みを晴らすかのように彼女の体を責める。このままでは狂い死にしてしまうと思った朝潮は執務室に向かい提督に事情を説明し、彼は満潮、大潮、荒潮を呼んで深海機雷の始末を始めることにした。
背中と股に張り付いた深海機雷を砲撃で打ち抜くことで機能を停止させる。これが朝潮を助ける唯一の方法であった。正確に狙うためには体を動かしてはならず、固定した後に気付かれない遠距離から狙うしかない。その間も触手は彼女の体をまさぐり、反射的に体が動いてしまうこともしばしばである。
最終的には処置は成功し、朝潮は自由の身になった。しかし、彼女の体に刻まれた快感の記憶は決してなくなることはなく。それによって事件が起きることになったのだがそれはまた別のお話。
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