2018-10-14 01:35:09 更新

概要

あ、一応初めての作品です。


ただの思いつきです。
ちなみに文章に地の文がつくことがあります。
順次編集します。

……あ、ちなみに性別は反転しますが『可愛さも反転する』とは言ってない。
つまり、可愛さはそのまま…男の娘なのだよ。


前書き

この話には性別反転、キャラ崩壊が伴います。
それが苦手な方はお引き取りをよろしくお願いいたします。
(不快にさせる可能性大ですので)


戦う子供達









??「......これが子供達か...」


職員「ん、あんた今日配属された子かい?」


??「......ああ、これは失礼しました。はい、今日から配属となりました○○と申します」


職員「そうか...まぁ、気軽にしてけよ。気味悪い所だがな」


??「......全くです」


職員「......あ、そうだった。施設内、案内するよ。付いてきてくれ」


??「分かりました」


気味悪い場所...全くその通りだ。

薄暗い個室、3〜4人程の職員達の周りにはカプセルの中で培養液を浸されながら生き永らえる人間の姿があった。


『戦う子供達』


彼等はそう呼ばれている。

ある敵を殲滅する為に生まれ、育てられ、戦う者。

その者達は老化という概念がなく、個人差はあるが一定の歳をとると、物理的に歳を取ることはなくなり、常に全盛期の力を出せるという特殊な体質を有する、代わりに、端的に言えば、人間らしい生活は一切出来なくなるという制約がある。

子を育む事はできず、何かに固執する事はなく、そして何かに憧れる事もない。

人らしい感情は決してなく、意思を持ちながらももっとも兵器らしい兵器......。


??(と、思われていたんだよなぁ...)


そもそも、意思を持っている時点で「何かしらで制御してる」のがバレバレでしょうが...お偉いさんちょっと頭が抜けてるよな。


職員「......ん、どうした?そんなに珍しいかこれ」


??「......いやいや、珍しいですよかなり。こんなの漫画やアニメなどでしか見たことありませんし...元よりいた先輩方は慣れていらっしゃるでしょうけど」


職員「はっはっ!そりゃあそうだな。やっはり俺達の方が壊れてるんだろうなぁ......」


職員「いやでも、君のそれは正しい、大切にしてくれよ。何事も疑問や興味を持てばどんな仕事にも楽しみが湧くもんだ。......まぁ、俺達はその興味も疑問も無くなるほどに、この環境に慣れてしまったんだからな......」


??「.........慣れる、というのは怖いものですね」


......何人眠らせているんだ...数が多過ぎるぞ。


職員「ああ、全くだ。人は感情や考える力を持っているが為に飽きも来るし、諦めもする」


職員「だからこそ、それに慣れる事もできる。それが生活に必要ならば、必ず出来なくてはならないだろうしな」


職員「慣れてしまえば後は簡単だ。今までしてきた事を簡略化し、合理的にかつ効率的に行うだけなのだからな」


??「......それが例え非人道的な事でも」


.........50以上から数えるのはやめた。


職員「.........ああ、必要ならばするしかない」


??「............詭弁ですね」


職員「......でも極論、他人の事なんて自分には関係ないからな。確かに良心が痛む、そして自分の意思で決めたのなら尚更後々後悔するだろうな」


職員「しかし、絶対にしないとは誰も言えない筈だ。何故ならその選択をした私達がいるんだから」


??「............僕は違いますよ」


職員「......ああ、知っているさ。だからこそ、言っているんだ。君は、君ぐらいは」








職員「まともでいてほしいから」

ーーー

ーー































全く緊張感のない非日常


提督「......性別反転?」


??「うん!」


提督「....もう一度言う、需要あるか?それ」


??「......私達にはあるよ!」


提督「......そうか......却下だ」


??「何でさー!なんで君はこうも私達の事を否定するかなー!」


提督「それが良からぬことしか考えねぇからだろうが!"妖精"さん達!」


妖精「そんな事ないよ!楽しい事しか考えてないしね!」ムフ-!


提督「"自分達にとって"だろ!俺は少なくとも楽しくねぇわ!」


妖精「.........ほう?」


妖精「......そんなに言うなら良いですよ」ベーッ


妖精「でもー!もう連れてきたのですよ!」


提督「ファッ!?脈絡無いなぁ!?唐突すぎじゃねぇ!?」


妖精「いらっしゃいー!」




【シーン………】




提督「…………ん?」


妖精「………ほ?」


提督「……ん?……来ないが…?」


妖精「………どうし……んえ?……あっ……」


提督「……正直に言うとさ……嫌な予感しかしないんだが……」


妖精「……消えたみたい……です。私達の監視から抜けて……」


提督「……君達って結構ふざけるけど仕事とかは完璧だよね……」


妖精「…等価交換が私達の中では当たり前だから…貰った資材に対してそれ相応の結果はだすからねー」


提督「……え、でも「それ以上はいけない」……せん「仕方ない、仕様なんだから」........」


提督「ま、まぁとにかく。早くその性別反転をした……あれ、そういえば誰だ?その…性別反転した娘って」


妖精「…あ、そういえば別にその子を性別反転した訳では無いですよ?」


提督「ん?違うのか?」


妖精「うむ!原理とか…うん正直に言えばわからないんだけど!「おい」えへへ…まぁ、まぁ…簡単に言えばここと他の世界、つまりこことは別の並行世界から連れてきた艦娘達なんだよ」


提督「……信じ難いが…その並行世界にいる皆が男になっている世界があって、その中から連れてきた…って事か」


妖精「うん!そんな感じ〜」


提督「…いや、早く探さないと」


妖精「…は!そうだった!!?」


提督「はぁ......と言っても外見もわからなければ呼びかけも出来ん、何か知らないか?というかそもそも1人なのか?」


妖精「1人なのは1人なんだけど…んー」


提督「どうかしたのか?」


妖精「いや…なんて言うか……んー外見はねーダボダボな真っ黒のフードに灰色のシャツで…ジーパン履いてるんだけど…うーん」


提督「ふむ…?何か気になるのか」


妖精「…いや、やっぱり良いや。なんでもない」


提督「……?そうか、なら妖精さん達は互いに情報を交わしながらでお願いする」


妖精「了解!!」


提督「そして他言は無用だ。こちらも出来れば単独で行動するが無理だと思ったら限られた者だけにこの事を共有し、手伝ってもらう事になるかと思う」


妖精「ほいほいー!」


提督「じゃあ、よろしくお願いする。」


提督「…ああ、後」


妖精「ほ?」


提督「ヒトフタマルマル、つまり昼時に一旦この執務室に集まる事、良いな?」


妖精「ok!」タッタッタッ


提督「......よし、俺も出るか......今日は珍しく暇だしな」

ーーー

ーー























??「......はぁ......」


??「......なんでこんな目に」


彼はある海沿いの道で黄昏ていた。

勿論、それには理由がある。

ーーーーーーーー






ある鎮守府のある日、彼は突如として現れた。

前触れもなく、誰かから連れて来られたという自覚もなく。

ただ自分が住んでいるはずの部屋の扉を開けたらそこは見知らぬ個室だった。

生活に最低限度必要な家具もなく、正に何もない色んな意味で真っ白な個室に彼はいたのだ。


意味がわからない。

彼はそんな顔をしながら無意識に扉にかけていた左手を離した。

そんな奇異な状況を飲み込めずにいると

彼の周りにはいつのまにか、また真っ白な色をしたワンピースを着る少女達に囲まれていた。

......俺はロリコンやない。


......とりあえずそこから彼は今分かる要素を掛け合わせ、妄想や想像を膨らませる、その解釈が間違っていようがいまいが戸惑っているままでいるのか自己解決をして落ち着いた状態でいた方が良いのか、それは誰でも何も言わずとも分かるはずだ。

......まぁ、現実逃避も兼ねてるが。


そうして出した結果は。


多分、誘拐されたのだ。

自分だけなのかはわからない。

しかし、自分が彼女達、もしくは彼女達の裏で糸を引いている人物に原理も方法も皆目見当がつかないがこの見知らぬ個室に誘拐されたのだろうと予測できた。


ならやる事は一つ。

脱出する事だ。

......しかし、実質不可能に近い。

その理由は二つある。

その一つとして、前に囲まれていると言ったがその自分を囲んでいる人数がただ単純に尋常じゃないほどいる。

......縄やら何やらで行動を制限しなかったのはこれが理由なのだろうか。

そして、最後の二つ目に脱出するために必要な脱出口は...この部屋に入ってきた扉しかないという点だ。

これも前に言ったが、ここは「真っ白な個室」だ。これはそのまま色覚的に言ったというのもあるが、もう一つ、何もないという皮肉で真っ白と言った。

家具も、時計も、本も、窓も、何もない場所。

そんな所に何処に脱出口があるというのか。


......まぁ、やってみるかな。


??「...ねぇ、トイレ行って良い?」


妖精A「ほ?行っていいですよー?待ってますー!」


.........は?


??「......ん?も、もう一度言うよ?トイレ行っていい?」


妖精A「行っていいですよー?あ、誰かが補助しないとトイレできないです?なら私が手伝うです!」


??「いやいや!?大丈夫大丈夫!......行ってくるよ」



妖精達「「「行ってらっしゃいです!!」」」


......何故か簡単に出れた。

めっちゃダメ元でしたら何故か出れた。

...何故か出れた。

......でれた。←(語彙力の低下)

......そしてなんか妙な罪悪感を覚える。

あの純真無垢な目...あれは今の子供じゃできないよ.........


それで今現在に至る。

ーーーーーーー



??「いや、良いんだ。良いんだよ?別に。慣れてるから......いや、慣れてるって何だ」


??「そうだよ、昔からこうなんだよ。昔から貧乏くじを引いてしまうっていうか、なんていうか......変な体験するのはいつも俺だ......」


??「そんな星の下で産まれた。とか言われたらそれまでなんだけどさ...くそう、なんかやるせないんだが......」


??「......もういっそのこと俺あの場所にいた方が良かったんじゃない?なんかそんな気がしてきたわ.........」






時雨「じゃあ僕が今から君を連れ戻すのはどちらも得するって事だね」






??「......あ?......うおっ!?」


それは完全な意識外からの一撃だった。

彼が彼女の声を聞いた瞬間、彼女の両腕は完璧に対象の首を捉え、絞め落とす、はずだった。

だがしかし、彼女は彼に声をかけるという行動をしてしまった。

それは彼女なりの優しさだったのだろう。

恐らくその行動がなかったのなら彼はそのままやられていたのだろうから。

見知らぬ彼はほぼ反射と言っても過言ではない速度で首を絞め落とす瞬間に、人差し指と中指を腕と首の間に入れ空間を作りあげた。

そうすると親指を含め、三本の指で時雨の右手首を掴み、遠慮なく力一杯に握りしめたのだ。


彼女は正直な所この時はまだ痛くはなかった。

だが何でなのか、時雨は自然とその絞める腕を離したのだ。

けれどその理由はすぐ分かった。

右腕が折れると感じたからだ。

それを証拠に彼女の腕には三本の痣が残っていた。


時雨「......不意をついたつもりだったんだけど」


??「......いや、大丈夫。ちゃんと不意はついてるから。普通に見えてなかったよ......というか君一般人じゃないね」


時雨「君もね...というか、僕達は君の事ある程度は知ってるし、同類なんだからそんなに気を張らなくてもいいんだ...よ!」


......とりあえず相手の立ち回りを図る為に、間髪入れず目標に向かってダッシュ。

相手に考えさせないという点では有効だが、それはこちらも同じ。

行き当たりバッタリでやれる相手なら重畳、やれないならそれまで。

結局は頑張るしかない。

精神論?......こういう時はそういうのを馬鹿にしたら痛い目にあう。

.....実体験だよ、悪いかい。

......けれどスポーツでも喧嘩も体を動かすという事では一緒だ。

そういう時の精神論ってやつは案外活用出来るものだ。

大抵、そんな事を考える時は自分が相手に負けを認めている時だけれど。


彼女は勢いよく目標の懐に入り込む為に地面を蹴った。

しかし、その瞬間。


時雨(ぐっ!?)


決して言葉には出さないが、

確実に彼女の右腕は気を抜けば悲鳴をあげてしまいそうな痛みをもたらしていた。

➖➖➖➖➖





??「............」


この時、彼は思った。


『この子は自分達と同類ではない』と。


似たようなものは感じる。

何かしらの親近感も、何かしらの既視感も感じている。

しかし、それは決して今、自分達がいる立場から認識しているものではなく。

もっと根本的な、もっと本能的なものだと彼は考えていた。

そしてそれは正しい。


何故なら彼は、


『彼女らと全く同一人物』


なのだから。

だが、それを彼はまだ知らない。




➖➖➖➖➖





??「...っと」


少し気を抜いた瞬間、彼の視界から相手が目の前から消える。

その行方を、その狭い視界を駆使しながらも追うとそこには、左手の腹で鳩尾に食らわせる女性の姿があった。


【ガッ】


波が押し寄せ、戻る音。

風が葉を靡かせ、鳥が羽ばたく。

そんな軽快で和む音の中に、


鈍く。


重く。


痛々しい音。


だがそれは杞憂に終わった。


??「お返しってやつ」


時雨「ふぐっ!?」


何故か、時雨は首を締め付けられていた。

それは首を絞められている彼女自身にも理解する事は出来ない。

ただ、気づいたらこうなっていた。

そう言うしかない。


時雨「ぐっ......がっ......」


??「......はぁ、動くな。動いたら余計苦しくなる。そもそも、こういう事をするのも不本意なんだ...諦めて降参してくれよ...」


彼女の耳元で言外にうっとしいと囁かれる。

それがたまらなく悔しかった。

相手にもならない。

遊ばれている。

その事実に、

その現状に、現実に。









提督「おい」










提督は際限のない怒りに駆られていた。









それぞれの話
















??「.......誰だ、あんた」


時雨「......提......督...」


提督「......離してやれ、早く」


??「え、おう。勿論いいが」


時雨「ごほっ...ごほっ......」


??「......うーむ」


提督「......謝りもなしか」


??「ん?」


提督「謝りもなしかと言っている」


??「......うーん、その前にさ一ついいか?」


提督「......何だ」


??「ここってさ、"鎮守府"なの?」


提督「......それに何の意味が「答えてくれれば、それでいいから」......そうだ」


??「......そうかい......皮肉かぁ?こりゃぁ」


提督「.........とりあえず...だ」


??「...ん?....おっ!?」ガッ


提督「......これは、八つ当たりだ。そして...」


??「.........いっつつ.........まぁ、当たり前.........か......え、いや何で頭下げてんですか。顔あげてください」


提督「......手荒にしてすまない。こちらも配慮が足りなかった」


??「え、いや、えぇぇ......」


時雨「......提督、それは僕が...」


提督「ん?......うむ、確かにお前のせいだ。時雨がどうせ急に仕掛けたんだろう?」


時雨「......そ、その通りだけど...」


提督「あ、やっぱそうなんだ...」


時雨「ふぇ?......あ......騙したな!」


提督「あははは、どうどう......。でもそれなら尚更だ」


??「?」


提督「......本当にすまない。手荒にしてしまった事。君の事を考えず無責任に連れてきてしまった事。こちらの全ての非を謝る、いや謝らせてほしい」


二人「「............」」


提督「確かに、時雨が犯した事は......うん、まぁ、正直あまり擁護はしないし出来ない。それは本人がちゃんと反省をしないといけない」


時雨「ぅぅ......」


提督「でも、『手段は問わない』と言ったのは俺だ。俺が言ったんだ」


??「.........」


提督「......謝って済む話ではないのは重々承知している。だから...「別に気にしてはないです」......え?」


??「いや、だから全然微塵も、毛ほども気にしてはないです。というか、慣れっこです。こういうの」


??「謝らなくていいですし、記憶に留めておく必要もないです。俺は怪我も、そして彼女にも怪我は......あ、してるじゃないか」


時雨「え?あ、ああ。気にしなくていいよ僕は...」


??「ごめんけど俺は気にするんだよなぁ......。......っと」


時雨「ふぇ?......はぁ!?ちょっ、離してよ!?」


提督「......こっちだ」


時雨「提督!?」


??「お、ありがとう...ございます?」


提督「タメ口でいいよ。自分は気にしないからな」


??「じゃあ...ありがとう」


二人「「あっははははははは!!」」


時雨「......僕はどうしてればいいんだ......」

ーーーー

ーーー

ーー















提督「で、だ......」


明石「..........」


??「............?」


提督「何でここにいる?」


明石「いやぁ....だってやる事もなくて暇で暇で外で時間を潰していたら、見知らぬ男性にお姫様抱っこで抱えられた時雨ちゃん、その横でそれを眺めている提督...なんてそんなの絶対なんかあるじゃないですか!」


提督「......なんだ俺は、疫病神か何かか...」


明石「別にそこまで言ってないじゃないですかー、でもここで問題があったら提督がその問題の中心にいるのがほとんどですしね」


明石「『はいはい、どうせ提督提督』という言葉を作らせた張本人なんですよ、この人」


提督「おい、何言ってる」


??「へー」


提督「君も納得しない!」


提督「......というか、俺が君を呼んだのはこんなコントをする為に呼んだんじゃないんだよ...」



【ガチャ】



妖精「......うぃー......Hey提督ぅ.........あの人どこにもいな...いるやん...」


提督「いたわ」


妖精「......くっそ!私達の努力は全て無駄だというのか!?んだとごら、ぶちこ......いいや、もう......」


三人((キャラが変わりすぎなんだよなぁ........)


??「...えと、とりあえず俺はなんでここに居るのかの説明を......」


提督「ん?ああ、そうだったな。まぁ、理由としては想像つくだろうが、この場所の事と君のいた世界の事だ」


??「...ふんふん、世界にまで行ったか」


提督「...案外驚かないんだな?」


??「前にもいいましたけど、こういうのは"長男"だから慣れっこです。......いや、まぁ、けどこの別世界にまで行きましたーみたいな経験はありませんがね......」


提督「はは、そりゃあそうだ。自分だってありはしないさ」


明石「......話脱線してません?」


提督「おおっと......そうだった....というか君まだいるのね......」


明石「言ったじゃないですか、暇だからーって」


提督「......そうだな、結局彼の事は全員に言うのだし、遅かれ早かれか......」


提督「よし、話を戻そう。早速なんだが......君の名前を知りたい」


??「.....んと、名前ですか」


提督「そうだ、いつまでたっても君とかお前とか失礼だし、自分も気にくわん。だから教えてくれるか?」


??「そうですね......俺...というか俺達には...名前がないというか......」


提督「...名前が...ない?」


??「あ、決して厨二くさい設定とかじゃないですよ!!?......なんといいますか...周りから呼ばれていた...固有名みたいなので良いなら...はは」


提督「もちろん、それでいい」


??「そうですか...なら、遠慮なく」













??「俺の事は以後、『球磨』って呼んでください」











提督「.........」


明石(......ふーん)


妖精(球磨......クマー)

ーーー

ーー












明石「つまり、この人は妖精さん達が作った装置から出てきた異世界人、という認識でいいんですか?」


提督「そうだ、その結果...彼には...いや、球磨さんには多大な迷惑をかけてしまった訳だが...」


『球磨』「あはは...気にしてませんよ...というか球磨でいいですよ、なんかそんな風に呼ばれると凄いむず痒いです......」


明石「......むぅ......あ、そうだ。一つ聞きたいんですが」


『球磨』「......俺ですか?はい?」


明石「そちらの世界には私、つまり明石はいるんでしょうか?」


『球磨』「え?......ああ、居ますよ。というか俺達にとってはとても親しみがあるというか...かなり深い関係というか......」


明石「うわぁーお、なんかその言い方だとあっちの世界の私どうなってんだ...」


提督「徐々におっさんぽくなるのはやめなさい」


明石「.........ゲ「やめなさい」......ホm「やめろ言ってるだろうが」...ちぇ、分かりましたよ......冗談通じませんねー...」


『球磨』(楽しそうだな...)


妖精「私からもいいですか?」


『球磨』「あ、はい?」














妖精「貴方、左目見えてませんよね?」













提督(!?)


明石「えっ!?」


『球磨』「.........むー......」


妖精「.........」


『球磨』「やっぱり妖精って凄いんだな......普通に見破られましたね...」


提督「......失礼だが、そのフードを取ってもらってもいいか...?」


『球磨』「ん?あ、はい。全然良いですよ。別に隠す事でもないし」スッ


明石(......っ!?......これは......!」


提督「......これは......火傷か...?」


目の前にあるその光景は、彼が経験した惨劇を物語っていた。

左目を覆い尽くすほどに変色した肌。

黒く、暗く、されど元の肌の色も所々には残っていて。

痛かったのだろう、辛かったのだろう。

同情はしない、否、できやしない。

自分はこの様な辛い経験なんてした事はないから。

なんと言葉を投げかければ良いのだろうか、


「大丈夫でしたか?」


この惨事を見れば、大丈夫だった訳はない。


「辛かったですね...」


当たり前だろう、こんなに一生残る傷を負ったのだから。


何も言えない。

言える筈もない。

二人の中の空気が淀み、そして重くなる。

しかし、あいつは止まらなかった。


妖精「何でそうなったんですか?」


『球磨』「ん?......そうだなぁ...なんて言えば良いか......あ、あれだ。家族を助ける為に犠牲になったんだよ」


妖精「..........」


『球磨』「...嘘はついてないよ、本当さ。そもそもこの傷を負った全容を説明するには人が足りなさすぎる...時間も...長くなるのもダメでしょ?今の時間考えれば」


提督「...ん?時間...?」


ーーーーーーーー



提督「昼時に、一旦執務室に集まる事」



ーーーーーーーー



提督「......あっ、昼食」


明石「あっ」


妖精「あっ」


『球磨』「ほらやっぱり」


提督「皆!即効行くぞ!行かねばならぬ、時がある!」


妖精、明石「「うぉぉぉー!!!」」



『球磨』「そんなにか......」


提督「あ、そうだ。球磨...さんはどうするんだ?」


『球磨』「む......どうしますか...一応あちら側で食べてはいますし...」


提督「...全然遠慮はしなくていいんだぞ? ......こちらとしては君と交流は深めておきたい、といっても正直な話、君の事を知りたいんだ。こう見えても自分は好奇心旺盛なやつなんだよ」


二人(......言われなくとも...ってやつ)


『球磨』「......そうですか...ならご一緒させていただきます。俺もここのことは知りたいですし......俺も好奇心旺盛...なんで」


提督「よし!じゃあ行こう!いざ行こう!共に食の桃源郷へ!」

ーーーー

ーーー

ーー










『球磨』「ここが食堂...」


提督「ああ、皆が集まり、腹を満たしに。または友達や姉妹と会いにやってくる溜まり場...みたいなものだ」


妖精「さぁ!いざ行こう!よし行こう!私は腹が減って仕方ないのだよ!分かるかねぇ!!?」


提督「ある意味お前はブレないな...素直にそういうのは尊敬するよ」


妖精「馬鹿にされたのははっきり分かるけど、私は今寛容だ。気分が良い、特別に許してやる。首を出せい」


提督「ねぇ怒ってんの?許してんの?」


??「ん?提督クマ?」


提督「うん、提督クマー......ってすみません。ふざけてすみません。若干釣られたんです、でも貴女様なら許してくれるかもと思ってしまったんですぅぁああァァア!!!!?」ギリギリ


『球磨』「...すみません、ちょっと」


明石「...ん?何です?」


『球磨』「その...提督さんって多分こんなにはしゃぐ人ではないです...よね?」


明石「んー......まぁ、たしかにこんなに人の目を気にせずにはしゃぐ人ではないですねぇ...」


『球磨』「ですよね...」


明石「でも、こんな事をしてる時は"誰かの為にしている事"なんですよ」


明石「多分、貴方の緊張や疎外感をせめてふざける事で少しでも払拭させる為なんでしょうね」


明石「提督の出生上、本人がそれを一番良く知っている筈なんですよ、この鎮守府という枠内なら」























































後書き

む...どう考えても展開が早すぎるな...ちょっと工夫するか


......うん、無理だな


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