二宮飛鳥「屋上のブルース」
デレステの飛鳥コミュ1でスカウトした時に吹いていた口笛の独自解釈です
飛鳥にはブルースが似合いそうだな、と思ったので
初めてSSを書くので、短めにしました
プロデューサーの名前欄がモバPではなくPになってますが、デレマスのプロダクションという設定で書いています
♪〜〜
飛鳥「………」
〜
P「ちひろさん、飛鳥見ませんでした?」
ちひろ「飛鳥ちゃんですか?ん〜…いえ、見てませんね」
P「そっすか…どこ行ったんだろ」
ちひろ「お仕事の話ですか?」
P「ああ、はい。今度やる仕事について聞いておかないといけないことがあって…」
ちひろ「そうでしたか…うーん、飛鳥ちゃんの行きそうなところ…」
ちひろ「あっそうだ!もしかしたら屋上にいるかもしれませんよ?」
P「屋上?」
ちひろ「はい!私が洗濯物を干す時、よく見かけるんです」
P「なるほど…ありがとうございます。ちょっと見てきますね」
ちひろ「は〜い」
〜
♪〜〜
P「ん、この口笛は飛鳥だな」
P「…そういや最初に会った時もこの曲を吹いてたっけ」
ガチャ
♪〜〜
P(いた)
P(…終わるまで聴いてみよう)
飛鳥「〜〜〜」
〜
P(…終わったみたいだ)
P(心に染み渡るような、何処と無く悲しい曲だ)
P「飛鳥、ちょっといいか?」
飛鳥「…ああ、構わないよ。ボクに何か用かい?」
P「今度な…」
〜
飛鳥「うん、それでいいよ」
P「分かった。あとさ、個人的に聞きたいことがあるんだ」
飛鳥「何だい?」
P「その口笛のことなんだが…聞いてもいいか?」
飛鳥「ああ、別に構わないよ」
P「その口笛、なんつーかこう…寂しい感じだけど、なんて曲なんだ?」
飛鳥「曲名…か、実はボクもよく分かってないんだ」
飛鳥「何処かで聞いた筈なんだが…まだ小さかった頃だったからね。記憶が曖昧なのさ」
P「そっか…」
飛鳥「ああいや、一つだけ分かってることがあるんだ」
飛鳥「この曲…というよりこの音楽はブルースというらしい」
飛鳥「ブルーな気分、つまり憂鬱な感情を歌うものらしい」
P「ブルース…か、なんつーか飛鳥らしいな」
飛鳥「アイドルとしてはあまり合わないかもしれないけどね」
飛鳥「…でもボクにはこのくらいが丁度いいのさ」
飛鳥「どうだい?キミさえ良ければ教えようか、口笛」
P「いやいいよ、そんな柄じゃないし」
飛鳥「そうかい?やってみると案外面白いかもしれないよ?」
飛鳥「…この事務所は賑やかだ。そして心地よい」
飛鳥「だけど…たまには1人で黄昏たい時もある」
飛鳥「そんな時にぴったりなんだ。ブルースは」
飛鳥「孤独な世界に一抹の哀愁をくれる。つまりなんだ、気取りたいだけさ」
P「なるほど、分からなくもないかな」
P「俺も昔色々あったからなぁ…確かに賑やかなのもいいけど、たまには1人で落ち着きたくなるかも」
飛鳥「…キミならいつでもボクの側に居てほしいんだけどね」ボソッ
P「え?すまん、よく聞き取れなかった」
飛鳥「フフッ…何でもないよ」
飛鳥「日も暮れてきた、悪いが送ってくれないか?」
飛鳥「今日はもう少しキミと話していたいんだ」
P「ああ、いいよ。最近忙しくてあまり話せてなかったからな」
飛鳥「決まりだな。さあ、今度はキミの話を聞かせてくれないか?」
P「俺の?」
P「俺の話なんか聞いてどうするんだ?」
飛鳥「信頼してる人間の事を深く理解したいと思うのは自然な事だと思わないかい?」
P「!」
P「…ああ、確かにそうだな」
P「じゃあこんな話はどうだろう。俺の母さんが昔作ってくれたクッキーなんだけど、それがスゲー美味くてさ…」
悲しげな音色のブルースも、たまには悪くないんじゃないかな
キミの話が聞けるから
………ふふっ♪
最後まで見ていただいて嬉しいです
ご覧になった方のお時間が少しでも有意義なものとなれば幸いですが、いかがでしょうか
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