よしのん、ついったー始めました
「わたくしが、ついったーを……?」
よしのんが周囲のアイドルたちに助けられたりしながら、ツイッターを楽しむお話です。
つづき:三日後ぐらい
「これを、わたくしに?」
とある一日のお昼時、ぷろでゅーさーがやってきまして、一台のすまーとふぉんを見せてくれたのでありました。
なんとも、このすまーとふぉんを用いて、「ついーと」なるものをして欲しいとの話でして――。
「ふむー。わたくしがついーとをすることで、よりふぁんの皆々に、わたくしのことを知ってもらえるというわけなのですねー」
ぷろでゅーさーは頷きます。
「ついーと」はおろか、わたくしすまーとふぉんでさえ初めて触れるのでありますが――しかしこれもまたわたくしのぷろでゅーさーの判断ゆえ、きっと考えあってのこと。
わたくしも頷き返します。
「ほー。ここで文字を……。ほー」
ぷろでゅーさーの指が左右上下に動きまして、画面に「こんにちは」と文字が出ます。
「ここを押すと、この文面がふぁんの皆々に届くのですねー」
「内容は、わたくしの自由……。今していることや、考えていることを、ついーとすればよいのですねー」
早速わたくし、画面の文字に触れてみます。
「た」の文字を押しますと、その周囲に「ちつてと」の文字が広がりました。
「『つ』の文字が、押そうとすると消えてしまうのでして……」
ぷろでゅーさーは丁寧に押し方を教えてくれます。
わたくしもそれに応えたく――一文字一文字、ゆっくりと文字を押してゆきます。
そして――。
「ふー。ようやくここまで辿り着いたのでしてー」
永遠の如きに長い時を越え、ついに一つの文章を完成いたしました。
ぷろでゅーさーも、満足そうな面持ちでして。
僅かな緊張感とともに「ツイート」と書かれた箇所を押すと、わたくしの書いた文章が、ついーとされたようでした。
再びぷろでゅーさーのほうを見ると、ぷろでゅーさもまた、わたくしを見ておりまして、わたくしの視線に微笑みをもって応え返してくれるのでした。
わたくしは何だか嬉しくなって、今一度すまーとふぉんの画面に映る、ついーとの文面を見返すのでした。
――「ついーとしています。」
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