2018-10-03 19:13:28 更新


千歌「え、今日、梨子ちゃんの家でお泊り会するの?」


曜「うん!千歌ちゃんも一緒にどう?」


千歌「んー、お家の手伝い終わったら行けるかも!」


曜「そっかー。じゃあ途中から合流ね!」


千歌「おっけー!……って言うかいきなりだね。しかも、梨子ちゃんの家ってことは梨子ちゃんが曜ちゃん誘ったんだよね。……うーん、珍しい……」


曜「なんか、たまには曜ちゃんを、誘いたいんだって!わたしだけ家が沼津だから、気を遣ってくれたのかも」


千歌「もう!曜ちゃんはもっと家にお泊りしに来てもいいのに」


曜「あははっ。気持ちは嬉しいけど、ほどほどにしないと、お母さんも寂しいだろうから」


千歌「むぅ……残念〜。あ、じゃあ私が梨子ちゃんと一緒に曜ちゃんの家にお泊りしに行く!」


曜「うん!それは、いつでもウェルカムだヨーソローっ!」


梨子「2人ともおまたせ〜」


千歌「あ、梨子ちゃん!」


曜「日直お疲れ様!それじゃあ、早速!梨子ちゃんの家目指して全速前進ー!」


千歌「ヨーソロー!」ビシッ


梨子「ええっと……ヨーソロー」ビシッ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



曜「お邪魔しまーす!」


梨子「どうぞ〜。今日はお父さんもお母さんもいないから、ゆっくりしていってね」


曜「えー、そうなの?せっかくだし、挨拶しようと思ったのにー」


梨子「じゃあ、今度は居る時に誘うね」


曜「了解であります!次はいつになるかな♪」


梨子「ふふっ……さて!立ち話もなんだし、先に部屋に荷物置きに行こう?」





曜「ヨーソロー!梨子ちゃんの部屋は初めてだから、楽しみだなぁ♪」


梨子「そ、そんな期待されるものじゃ……」ガチャ


曜「おおー!ピアノだー!」


曜「いいねー!かわいい部屋だねっ、梨子ちゃんっ!」


梨子「よ、曜ちゃん!は、恥ずかしいから」アワワ


曜「このピンクのクッションやベッドが、いかにも梨子ちゃんの部屋って感じですなぁ」ニコニコ


梨子「わ、わたし、飲み物とってくるからぁ!」バタン


曜「あ、行っちゃった。……座って待ってたほうがいいよね」


曜「……うー、でもやっぱり落ち着かないー……あ、そうだ」トテテ


曜「……ここの窓から、いつも千歌ちゃんと梨子ちゃんは話してるんだよね……羨ましいなぁ」ハァ


曜「ううー、私もここでガールズトークしてみたいー!」ウズウズ


梨子「曜ちゃーん!ごめん、ドア開けてもらえないー?」


曜「はーい!了解であります!」ガチャ


梨子「ふぅ、ありがとう。とりあえず、オレンジジュース持ってきたよ」


曜「やったー!いただきまーす!んっくん……ぷはぁ!おいしー!」


曜「あ、そうだ、お家の手伝い終わったら千歌ちゃんも来るって!」


梨子「あ、そうなの?じゃあ、千歌ちゃん来たら3人でご飯作ろっか」


曜「そうだね!それまで何しよっか?……梨子ちゃんの部屋チェックとか?」


梨子「!?だ、だめ!だめだからね!」バッ


曜「えっと……冗談のつもりだったんだけど……そんな反応をされると気になるというか……」


梨子「あ……う……えっと、ち、違うの。見せられないものがあるとかそういうわけじゃなくてね?その、クローゼットの中はあんまり整理してないから……その……ね」


曜「……」ジト-


梨子「あーん!もう!本当にちがうんだってばー」ガシッ


曜「わわっ!わ、わかったであります!だ、だから、そんなに揺らさないでー!」グワングワン



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



曜「梨子ちゃん、落ち着いた?」グチャ


梨子「こほん……えぇ、大丈夫よ」グチャ


ピンポ-ン


曜「あ、千歌ちゃん来たのかな」


梨子「かな?ちょっと行ってくるね」


曜「あ、その前に服なおしたほうが……って行っちゃった……」


梨子『千歌ちゃん、いらっしゃい』


千歌『遅くなってごめんねー!高海千歌、ただいま到着……って、その格好どうしたの!?』


梨子『え?…………えっ!?///」


千歌『ま、まさか……曜ちゃーーん!』ドタドタ


曜「はっ!何ボーっとしてたんだろ。は、早くなおさないと」アセアセ


千歌「曜ちゃん!!」ガチャ


曜「あ……」グシャ


千歌「…………」


曜「え、えっと……ち、千歌ちゃん?」


千歌「…………」バタン


曜「千歌ちゃーん!待ってー!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



千歌「あんまり怒りたくないけど、2人とも危機感ってものを持たなきゃダメだよ」


曜梨子「「はい……」」


千歌「それに、私たちまだ高校生だから、節度を持った清い交際を心がけてね?」


曜梨子「「……はい?」」


千歌「??私、おかしなこと言った?」


曜「えっと……私たちべつに……」


梨子「つ、付き合ってないと言うか……」


千歌「……じゃあ、付き合ってもないのに、そんなことしてたんだ」ジト-


曜(ねぇ、梨子ちゃん、千歌ちゃん、何か勘違いしてない?)


梨子(う、うん……そんな気がする)


千歌「2人がそんな、イヤラシイ娘だったなんて……」ウルウル


曜「あのね!千歌ちゃん、聞いて!り、梨子ちゃんとその……や、やらしいことしてたわけじゃないの!」


梨子「そ、そうなの!ほんとにほんと!」


千歌「じゃあどうして、あんなに2人ともグシャグシャな格好してたの?」


曜「え、えっと……それは……」チラッ


梨子「そ、そのぉ……///」ウルウル


曜(う……梨子ちゃん泣きそうだよぉ〜……ほ、ほんとのこと言えないよね。……よし)


曜「じ、実は、私が梨子ちゃんと仲良くなりたくて、スキンシップとってたんだよ!」


曜「それで、梨子ちゃんが恥ずかしがって抵抗するから、私も意地になっちゃったの。ほんとにそれだけだから!」


梨子「曜ちゃん……」


千歌「……ほんとにほんと?」


曜「ほんとにほんと!ね、梨子ちゃん?」


梨子「う、うん、ほんとにほんとよ」


千歌「うーん……怪しいけど、お泊まり会に免じて、信じてあげましょう!」


曜「ははーっ!ありがとうございます〜」


梨子「ほっ……」


梨子「……曜ちゃん、庇ってくれてありがとう」ヒソヒソ


曜「ううん、全然!……でも、さっき泣きそうになってたところみると、ほんとに何かあるんじゃ……」ヒソヒソ


梨子「……ほんとに何にもないからね?よ う ち ゃ ん」ニコニコ


曜「は、はい……」ビクッ!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



梨子「千歌ちゃん来たから、晩御飯作ろっか。今日は、カレーにしようと思います」


千歌「わーい!カレーだー!」


曜「いえーい!私の得意料理ー!」


梨子「それじゃあ、早速やりましょ」


〜〜〜〜〜〜〜〜


千歌「2人ともやっぱり手際がいいねー」


曜「むむっ!梨子ちゃんには負けないよ!」


梨子「曜ちゃん、危ないからゆっくりやろ?」



〜〜〜〜〜〜〜〜



梨子「あとは、もう少し待ってルー入れるだけね」


千歌「この時間が一番楽しみ!早くできないかなってワクワクする!」


曜「そうだね!早く食べたいな!」


梨子「こーら、落ち着いて。もう、変なところでそっくりなんだから」


曜千歌「はーい♪」



〜〜〜〜〜〜〜〜



千歌「かんせーい!」


梨子「うん!ご飯もちょうど炊けたみたい。さ、ご飯にしよ!」


曜「待ってましたー!早く早く!」


梨子「わわっ、曜ちゃん、落ち着いて」


千歌「いい匂いー♪それじゃあ食べよう!」


曜千歌梨子「「「いただきます!!」」」



〜〜〜〜〜〜〜〜



千歌「はふぅ……おいしかったー♪」ゴロン


曜「おいしかったねー♪」ゴロン


梨子「2人とも、食べたばかりなんだから、ゴロゴロしないの」


曜「はーい……ふぅ……」


梨子「もう……お風呂沸いたら、順番に入っちゃってね」


千歌「はーい!じゃあそれまでお話ししよっ」


曜「さんせーい!なんの話しよう?」


千歌「じゃあ、この前、梨子ちゃんがしいたけに追い回されて、木に登ってた話を…」


梨子「他の話にしなさい!」


曜(すごく興味あるなぁ)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



曜「ふぅ〜♪気持ちよかったー」


梨子「おかえり〜、曜ちゃん。お布団敷いておいたからね」


曜「ありがとう、梨子ちゃん♪……千歌ちゃんはもう寝ちゃったか」


千歌「zzz」ス-ス-


梨子「お手伝いとかで疲れちゃったのかもね。んんーっ……私も少し眠いかも」


曜「あははっ、じゃあ、早めに休もっか」


曜「あ、そうだ、どうして今日はお泊りに誘ってくれたの?」


梨子「えっと、大した理由じゃないんだけど、曜ちゃんともっと仲良くなりたいなーって……あ、あははっ///な、なんだか恥ずかしいね」


曜「そ、そっか、えへへっ///じゃ、じゃあ、おやすみ!梨子ちゃん!」


梨子「うん!おやすみ、曜ちゃん♪」


曜(うー、梨子ちゃんの顔、見れないよぅ……でも、今日は楽しかったし、またお泊りに来たいなぁ)


曜「……」チラッ


梨子「ふわぁ〜……」


曜(ふふっ、おやすみ、梨子ちゃん♪)





ーー数日後ーー



梨子「…………」ペラッ


りこちゃーーん……


梨子「……?」ビクッ


??「りこちゃーーん……」


梨子「……千歌ちゃん?」ガララ


曜「あ、梨子ちゃん!」フリフリ


梨子「よ、曜ちゃん!?」


梨子「あれ?今日は千歌ちゃんの家でお泊り?」


曜「そうなんだ〜♪」


梨子「へぇ……そ、そうなんだ」シュン


曜「ごめんね、梨子ちゃん。どうしても梨子ちゃんには部屋にいてほしくて……」


梨子「???」


曜「……私のわがままなんだけど、こうやって窓越しに話してみたかったんだ♪」


梨子「な、なんだ、そういうことね」


曜「ほんとにごめんね!梨子ちゃんも一緒が一番だけど、一回だけやりたくて……」


梨子「ふふっ、そういうことなら全然大丈夫よ。どんなお話しようかな♪」


曜「梨子ちゃーん!ありがとうー!」ピョンピョン


曜「それじゃあ、まずはね!……」






曜「それでね、千歌ちゃんがーー」


千歌「…………」ジ-


梨子「ひっ……」


曜「??梨子ちゃん、どうかした?」


梨子「あ、ええっと、う、後ろ……」


曜「後ろ……」クルッ


千歌「……」ジ-


曜「わ!千歌ちゃん」


千歌「むう……」


千歌「ふん!私のことは気にせずどーぞ、ごゆっくり!」プイッ


曜「ご、ごめんて!機嫌なおして〜!」


曜「ご、ごめんね、梨子ちゃん!せっかくお話してたのに……」


梨子「……曜ちゃんは私と話すより、千歌ちゃんを選ぶの?」


曜「え」


梨子「ふーん……そっか、そうなのね……」


曜「ちょ、ちょっと、梨子ちゃん〜!そういうわけじゃ……」


梨子「……ぷっ……ふふっ…あははは!」


曜「わ!ど、どうしたの?」


梨子「もう、冗談に決まってるでしょ。ほら、早く千歌ちゃんと仲直りしてね」


曜「ほっ……こんな時に冗談とは、タチが悪いであります……」


曜「じゃあ、おやすみ!梨子ちゃん」


梨子「はーい、おやすみ、曜ちゃん」


曜「…….あ、そうだ。今度は2人きりでお泊りしようね!」


曜「じゃあねー!」


梨子「……もう///」


梨子(曜ちゃんは少しずるいです……)



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