――鎮守府

提督「全員集まったか？」

長門「揃っているぞ。戦艦がこんなに集まって何をするんだ？」

山城「きっと艦隊規模の縮小…　とうとう私みたいに1か月も出撃してないダメ戦艦は解体されるのね…」

扶桑「山城、大丈夫よ。私なんか2か月出撃してないから私が解体されて山城は残るのよ」

伊勢「いやさすがにないっしょそれは…」

陸奥「どれだけネガティブなのよ二人とも…　私もめったに出撃してないわよ？」

提督「はいはい静かにー。さて今日集まってもらったのには理由がある」

大和「もったいぶらずに早く教えてください。今日は私お休みなので積んでいるゲームを崩していきたいんですが…」

　　　提督「ソレダァ――――――ッ！！！」ｸﾜｯ

大和「ふぇっ！？」

提督「数多の深海棲艦を倒しおまえたち艦娘は以前よりはるかに強くなっているだろう。しかしッ！」

提督「　最 近 た る み す ぎ て な い か　」

戦艦s「…」（ﾒｿﾗｼ

長門「ま、待て、私は休日は筋トレして鍛錬に励んでいる！　……たまに」

提督「まぁ、鍛えたり演習したり各々努力はしているだろう…　しかし」

榛名「しかし？」

提督「身体だけ鍛えて頭まで筋肉になっていないか？」

長門「なっ！　私が脳筋だというのか！？」

日向「まぁ、そうなるな」

霧島「脳筋戦艦（笑）」

提督「霧島お前も脳筋だろうが。　それに他の皆も最近勉強はしているのか？　戦闘以外の勉強もやってるのか？」

武蔵「して…ないな。うむ」

提督「うむ、じゃねえよ！」

金剛「それが一体どうしたんデース？」

提督「このまま脳筋や馬鹿のままでいてもらってはおバカ鎮守府と呼ばれてしまう…」

榛名「おバカと言われても榛名は大丈夫です」

提督「だいじょばない！…お前たちにはきちんと お 勉 強 をして艦娘として恥ずかしくない学力を持ってもらいたい」

提督「しかし、勉強しろと言われて素直にやるようなお前たちだとは思っていない…」

比叡「ひえー…ひどい評価…」

提督「そこで学力検査を行い、自分がどれだけ学力が低下しているか理解してもらう！」

提督「もちろん成績優秀者には褒美を与えよう…しかし一番成績が悪かった者には『No.1おバカ戦艦』の称号と罰を与える」

ビスマルク「おバカですって…冗談じゃないわ！」

提督「そうならないよう努力したまえ…早速テストを始めるぞ」

提督「不正防止のため憲兵が監視している。カンニングなんぞ出来ないからな」

山城「私の分の回答用紙がない…不幸だわ（これで試験は中止になる…バカの烙印から逃げられるわ！）」

提督「あ、はい。まだ多く持ってきてるから大丈夫だ」

山城「」

提督「全員いきわたったな…では時間は1時間、100点満点の問題は50問あるテストだ。健闘を祈る…はじめッ！」

―――テスト中―――

金剛（えぇ～っと…『あいぞう』の念が入り混じる…愛三って誰デース？）

武蔵（スイングバイとは何か…たしか重力を用いた人工衛星の進路を変える方法だったかな）

比叡（サイコロを3回振って出た目の和が10になる…確り…つ……zzz）

―――テスト終了―――

提督「終了！回収するぞーペンを置けー。」

提督「採点してくるからゆっくりしてていいぞー」ｽﾀｽﾀ

陸奥「はぁ～終わったぁ」

日向「意外と簡単だったな」

伊勢「うっそ何問かわかんなかったんだけど…」

比叡「」ﾎｹ~

金剛「ヒエイどうしたのネ！？　真っ白に燃え尽きてるヨ！」

霧島「途中寝息が聞こえてきたんですがまさか比叡姉様…」

比叡「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

長門「よし…比叡よりはマシだな…」(小声)

大和「ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞﾖﾜﾀｼﾊｷｯﾄﾃﾞｷﾃｲﾙﾊｽﾞ…」

数分後―――

提督「さぁ席につけ、採点が終わった。結果は……ひっじょーーーーに残念だった…」

提督「出来ている者と出来なかった者との差が大きい…どうしてこんなに差が…」

提督「ま、とりあえず成績発表だ。」

山城「点数言われるの！？」

提督「当たり前だ。競争意識を持ってもらうためにも公表する。

戦艦s「不幸だわ…」

提督「ハモるな不吉すぎるわ。　…さて点数が高いほうから発表する…」

戦艦s「…ｺﾞｸｯ」

　　　　　提督「一位は…扶桑！　98点だ！」

戦艦s「おぉ～！」

扶桑「まあ…やったわ主砲の火力だけでなく、学力も自慢できるかしら…」

提督「ああ。よくやった。1問ミスだけだから十分自慢できる。おめでとう」

山城「姉様！さすがです！」

扶桑「提督、山城、有難うございます…うれしいです」

提督「さぁ2位の発表だ…」

　　　　　提督「2位は日向！92点！」

日向「まあ、そうなるな」

提督「その謎の自信はなんだ？まぁとにかく十分にできていた…が」

日向「何か問題があったか？」

提督「分からないからと言って瑞雲と書くのはやめろ」

伊勢「なんで瑞雲…」

提督「さてここからは一気に10位まで発表する」

提督「3位、陸奥！86点」

陸奥「やったわ！」

提督「4位、武蔵！84点」

武蔵「当然だな」

提督「5位、山城！78点」

山城「80点行かなかったわ…」

提督「6位、金剛。70点」

金剛「イエース！」

提督「榛名も金剛と同じ70点。6位だ」

榛名「お姉様と同じ…榛名、感激です！」

提督「8位、伊勢。56点　　　…残念ながら50点代はここまでだ」

伊勢「ギリギリ！？」

比叡「ひえー…」

提督「9位、霧島。48点」

霧島「よっし比叡姉様より良かったぁ！」

提督「いや半分も取れてなかったからな霧島？　　えっと10位、ビスマルク。42点」

ビスマルク「最下位じゃかったわ！褒めてもいいのよ！」

提督「褒められた点数じゃねーよ」

ビスマルク「(´・ω・`)」

伊勢「残念ね」

提督「さてと、あと残っているのは…」

大和長門比叡「　…ハイ」

提督「おバカ戦艦の烙印を押されるのは誰かな～…ではワースト3の一人目、11位！」

　　　　　提督「　比叡！　32点！」

比叡「ひえ～ビリじゃなくてよかった～」

提督「途中居眠りして答案がほとんど空白だったが、書いていたところは大体正解だった。本当ならもっと高得点だったはずだ」

長門「居眠りしていた比叡より下だと…このビックセブンの長門がッ…？」

大和「」（顔面蒼白）

提督「真っ青になってる大和さん？どうされましたか？」

大和「…ま、まだわかりませんよね？ビリじゃなければおバカ戦艦じゃ…」

提督「いや、比叡含めて長門と3人で、戦艦3馬鹿の括りだと思う」

大和長門比叡「」

金剛「むごいデース…」

提督「さて、長門、大和。どっちが12位、つまりビリじゃないと思う？」

大和「私ですっ！」

長門「私だっ！」

提督「どっちかな～…では12位！」

大和「（お願いっ）」

長門「（頼むっ）」

　　　　　提督「大和！」

長門「そんなッ…バカなッ…！」

大和「…っ！」（無言のガッツポーズ）

提督「大和、喜ぶようなことじゃない。点数は26点だ…」

提督「そして長門、お前がビリだ…点数は24点、大和とわずか1問の差だ」

長門「1問差だと…なんということだ」

榛名「ビックセブン（笑）」

伊勢「最新鋭戦艦（笑）」

提督「それでは鎮守府おバカ戦艦…いや、超弩級馬鹿戦艦だな。おバカ認定証を長門に授与する。」

長門「まったく…ありがたくない…っ」

提督「では点数を発表し終わったところで、答え合わせを行う。問題用紙と答案を出してー」

戦艦’s「ハーイ」

提督「正答率の悪かったところと お も し ろ い 回 答 があったところを挙げていくからなー」

提督「まずこの問題…漢字の書き取りだな」

巨額の借金にわが社は『きそくえんえん』の状態だ

提督「きそくえんえん。息が絶え絶えとして今にも死にそうな様子の四字熟語だ。」

提督「まずは正解した扶桑の回答はこちら」

扶桑の答え

『気息奄々』

提督「奄奄は奄々でも良しとする。奄とは覆う、ふさぐとの意味があり、重ねると絶え絶えな様子を表す」

提督「そして伊勢の回答はこちら」

伊勢の答え

『木即炎々』

提督「木がすぐに燃え上がる様子…かな？」

陸奥「いやだ。火遊びはしないでよ」

伊勢「してないよ！」

提督「正解したのは扶桑、山城、陸奥の3人。伊勢以外の他は奄の字が書けていなかったな」

提督「伊勢は木に火が付いたらすぐに消火するように」

伊勢「だからしてないって！」

提督「まぁまぁ。さあ次の問題は…これも国語だ」

日本三大随筆すべて答えなさい。

提督「これはほとんど正解していた。答えは『枕草子』『方丈記』『徒然草』だ。」

提督「できれば全員正解してほしかったが、ある3人は全く同じ回答をした…金剛・長門・ビスマルク！」

金剛「な、何デース？」

　　金剛たちの答え

　　　『ドラゴンボール』『ワンピース』『スラムダンク』

提督「3大ジャンプマンガだよこれは！」

ビスマルク「でも面白いじゃない！」

提督「面白いけど！違う！随筆じゃない！」

提督「3人は清少納言さんたちに謝っとけ。次！」

I live in Tokyo.

過去形にしなさい。

提督「英語だが…さすがに簡単だろうと思ったが…日向さん」

日向「なんだ

　　『 I lived in Edo 』

　　　でもあっているだろう？」

提督「合ってるようだけどそうじゃない。「過去形」にしろと言ってるから江戸にしてはいけません」

霧島「江戸まで遡れるってどんだけ長生きなんですか日向さん」

日向「そうか…」

提督「気を取り直して次。世界史」

1453年、オスマン帝国の攻撃によりコンスタンティノープルが陥落し、（　　）国は滅亡した。

提督「正解は東ローマ帝国。またはビザンツ帝国でもOK」

提督「正解者は扶桑だけだった…以外にみんなわからなかったのかね」

陸奥「西か東か迷っちゃって、外しちゃったわ」

提督「西ローマ帝国はローマ帝国が分裂してすぐに滅亡してるから間違わないようにな」

提督「次は地理だ。これは分かってもよかったと思う」

起伏の大きい山地が海面上昇や地盤沈下により谷部分に海水の進入を受けてできた複雑な海岸地形は？

提督「正解はリアス海岸。リアス式でも構わない。舞鶴湾もリアス海岸だな」

提督「ここで大和の回答をご覧ください」

　　大和の答え

　　　『谷海』

提督「大和、これはなんて読むの？」

大和「たにうみ…ですかね」

提督「うん、問題文に谷部分に海が～ってあったからこうしちゃったんだろうね。でも間違いです」

提督「さて次は理科の問題」

元素記号『C』は何？

提督「長門の回答」

　　長門の答え

　　　『ビタミンC』

伊勢「wwwww」

金剛「wwwww」

霧島「wwwww」

提督「ほら長門、お前の珍解答に草を生やして笑われたぞ」

長門「―っ！」（赤面）

提督「ビタミンCはないわ。元素って言ってんだから栄養素じゃねーよ」

伊勢「やっばいwwおっかしーwww。おなか痛いww」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

金剛「ワンダフルな回答ネーwww」ﾋｰﾋｰ

大和「ビタミンCって…っ」ｸｽｸｽ

提督「大和のほうが酷いからな？」

大和の答え

『サイダー』

伊勢「wwwwwwww」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

金剛「wwwwwwww」ﾋｰｺﾗﾋｰｺﾗ

霧島「wwwwwwww」ｹﾞﾗｹﾞﾗｹﾞﾗ

陸奥「wwwwwwww」ｱｯﾊｯﾊﾊﾊﾊ

大和「」

提督「大和の答えで大草原になっちまった」

武蔵「大和？…大丈夫かお前…」（憐み）

大和「そんな目で見ないでぇっ！」

提督「気を取り直して、数学の問題」

次の数列の一般項を求めなさい。

　6 , 11 , 18 , 27 , 38 , 51 ,・・・

提督「数列の問題。唯一扶桑が間違った問題だ。」

扶桑「数学は苦手でして…」

提督「まぁ、難しかったかもしれないな。さて、長門の答え」

長門の答え

『元の数列を｛An｝、階差数列を｛Bn｝と置くと、

　｛Bn｝は 5 , 7 , 9 , 11 , 13 ,・・・より｛Bn｝=2n+3

　～（中略）～

　よって一般項は　An=n＾2+2n+3　』

提督「全部説明するとめんど…長すぎるので省略する」

山城「今めんどくさいって…」

提督「言ってない。さて長門の回答は…なんと正解である」

陸奥「！？」

伊勢「！？」

金剛「！？」

大和「！？」

長門「なぜ驚く」

霧島「鎮守府おバカ戦艦脳筋ビックセブン（笑）の長門さんが正解だなんて…」

金剛「明日は46cm徹甲弾の雨が降りマース…」

長門「泣くぞ！？」

提督「『ビタミンC』なんて答えたお前が正解だとは思わず一瞬×しかけた…まさか正解だとは」

長門「(´・ω・｀)」

提督「泣くなビックセブン。次の問題で挽回するんだ！」

艦これアンソロジーコミック横鎮編は、現在発売済みの全巻まとめ買いすれば何円になる？

ビスマルク「数学？」

提督「一応足し算ってことで数学…っていうか算数だけど。」

提督「さてこの問題、金剛・長門・ビスマルク・大和・伊勢・扶桑が正解していた」

榛名「扶桑さんが正解しているのは分かりますが…長門さんたちもなんですか」

提督「この問題は『アンソロを全巻購入してしょっちゅう読んでいる怠け者』をあぶりだす問題として出題した」

提督「見事にさっき三大随筆を冒涜した3人が引っかかり、怠けまくっている大和もしかり伊勢もだった」

提督「扶桑も正解しているのは意外だったが…」

扶桑「私たちの活躍がどのように描かれているか見ておきたくて…このまえ密林で全巻まとめ買いしちゃいました」

比叡「おおぉ…動機が不純じゃない…まぶしい…」

扶桑「それに出撃がなくて暇でしたし」

提督「ごめんなさい」

提督「さて最後の問題はサービス問題だった」

帝国海軍連合艦隊初代旗艦は？

提督「みんなで一斉に言ってもらおう。せーの」

戦艦’s「防護巡洋艦、松島！」

提督「OK！　さてキレイに締まったところで今回は終了とする」

提督「全員、しっかり反省復習して精進するように！」

提督「特に長門！大和・比叡も！馬鹿脱却に向けて精一杯勉強しまくれ！」

提督「しばらくしたらもう一度テストを行う。その時、全員が素晴らしい結果に終わることを期待している」

提督「以上、鎮守府一斉学力検査戦艦編終了！起立、礼！」

戦艦s「おつかれさまでしたー！」

加賀「鎧袖一触です」

蒼龍「何がです？」

隼鷹「イッキ飲み？」

瑞鳳「イッキはだめだって…」

赤城「なんでもテストがあるらしいわ」

祥鳳「テストですか…どんな問題でしょうか」

龍驤「う～ん勉強のほうはちょっち自信ないなあ…」

飛龍「あっ提督来た」

提督「はいはい全員居るなー？」

赤城「1、2、3、…17。はい全員揃っています」　　（※当鎮守府のちとちよは軽空母、大鯨は潜水母艦です）

提督「ありがとう。では戦艦共から聞いてるかもしれないが、テストを行う」

瑞鶴「げぇっ…マジなんだ…」

提督「瑞鶴はなにか問題でも」

翔鶴「瑞鶴はこの頃鍛錬すらせずゲームをしてばかりですので…些か問題があるかと」

瑞鶴「ちょっ翔鶴姉！」

提督「その鈍りきった体はともかく頭を普段使ってないような脳筋戦艦が居たからな」

提督「脳筋空母…とは言わずともおバカであっては鎮守府の恥」

鳳翔「みなさんやればできる子ですから…大丈夫だとは思いますけど」

提督「もちろんそう思ってはいるが…戦艦共の例を見るとな…非常に残念だった」

雲龍「成績が良かったらなにかご褒美があるのかしら」

提督「あーそうだな。何か用意しよう」

祥鳳「やったっ」

提督「まぁ、空母の皆に至っては戦艦3馬鹿のようなことにはならないと期待しているので…頼むぞ」

加賀「鎧袖一触です」

千代田「それフラグじゃぁ…」

提督「では鎮守府一斉学力検査…はじめッ」

飛龍「あ、そんな名前なんだ」

――――

赤城（「1本30円の人参と3個で100円のじゃがいも・玉ねぎ…を使って作る料理といえば…カレーですね）じゅるり

千歳（なんか赤城さんから涎をすする音が聞こえた…そんな問題あったかしら）

鳳翔（大鳳さん（艦）の1/350プラモデルの飛行甲板は長さ何mmか…さすがにこれはみなさんできるでしょう…）

大鳳（1/350…私の甲板って何メートルでしたっけ…）

――――

提督「はい終了！後ろから回収してー」

鳳翔「なんとかなりました」

千代田「うーん大丈夫かなぁ…」

提督「採点するまでゆっくり待っとけー」

蒼龍「はーい」

加賀「赤城さんどうでしたか」

赤城「大丈夫です。一航戦の誇り出し切りました！」

飛龍「誇りって出し切るものだったかな…」

瑞鶴「　　　」

翔鶴「瑞鶴！？大丈夫！？白目剥いてるけど！？」

飛鷹「やっちゃったんじゃないかしら…」

瑞鳳「あー…ご愁傷様」

大鳳「き、きっと大丈夫ですよ！」

提督「おまたせ。結果発表と答え合わせをする」

提督「赤城加賀蒼龍飛龍雲龍天城翔鶴瑞鶴大鳳千歳千代田隼鷹飛鷹祥鳳瑞鳳鳳翔龍驤の17人。下のほうと上のほうの差が大きい」

提督「まずは成績トップ、なんと100点が出た！」

空母s「！！」ざわっ

提督「第一位は…」

　鳳翔！

空母s「おお～」

提督「さすがお艦と言われるだけある。堂々の100点だ」

鳳翔「まぁ…！うれしいです！」

飛龍「さっすが鳳翔さん！」

龍驤「さすがやなぁ」

提督「さて、鳳翔が100点と素晴らしい成績を収めていた反面」

提督「2位以下と20点ほどの差があるのだが…どういうことかね」

空母s「」ﾒｿﾗｼ

提督「目ェ逸らすな！」

提督「上下の差が激しいと言ったが、正しく言えば上が鳳翔のみ、中にほとんどがおり下が数名…」

提督「その下はあまりに酷い。長門より下だ」

瑞鶴「なん…だと…」

提督「おや瑞鶴さん心当たりでも？」

瑞鶴「まっまさか～…五航戦本当の力見せてあげるわ！」

提督「そうか…では瑞鶴は大丈夫だと信じて一気に15位まで行こうか」

蒼龍「そういうことなら下は2名ってことね」

祥鳳「私、大丈夫でしょうか…」

提督「まず2位！」

　　隼鷹！

千歳「えええええええええええええええええええ！？」

千代田「あの隼鷹が…！？」

加賀「なぜ…」

隼鷹「みんな酷くね！？」

提督「隼鷹は82点。元客船だから教養はあるんだよなぁ」

天城「なるほど…」

千歳「……ヤバイヤバイヤバイ隼鷹がこんなに高得点だなんて」

提督「何か震えてる千歳はほっといて次3位ー」

　　飛鷹！

提督「80点。元客船だから以下略」

瑞鶴「ほえ～すごーい」

瑞鳳「私も見習わないと…」

提督「次4位！同点で人いるぞ」

　　蒼龍・飛龍・龍驤！

蒼龍飛龍「いえーい！」（ハイタッチ

龍驤「やったで！」

提督「78点。流石は歴戦の猛者、いいほうだと思うぞ。もっと頑張れ」

蒼龍飛龍龍驤「はーい」

提督「次は7位、翔鶴！　76点」

翔鶴「ありがとうございます。更に頑張りますね」

提督「うん。次8位、千代田！　74点」

千代田「やったお姉に勝った！」

千歳「おめでとう…」

千代田「お姉なんか暗いよ！？」

提督「9位は2人いたぞー。　瑞鳳と祥鳳。70点」

瑞鳳「やったぁ！おねぇちゃんと一緒！」

祥鳳「喜ぶところはそこじゃないと思うけど…」

提督「卵焼き作ってる暇あったら勉強せい。俺は卵焼き嫌いなんだ」

瑞鳳「嘘！？新事実！」

提督「11位も2人。天城と赤城。68点」

提督「天城は雲龍型の天城だよね…？」

天城「…実は私八八艦隊、天城型巡洋戦艦の天城だったんです！」

赤城「姉さん！？」

提督「嘘をつくな。そして赤城も騙されるな」

天城「てへぺろ」

赤城「ノっただけですよ」

提督「13位は加賀。64点」

加賀「やりました」

提督「一航戦とは思えない点数なんですがそれは」

加賀「…やりました」

提督「…」

加賀「…何？」

提督「まぁいい。次14位、雲龍60点」

雲龍「まあまあね」

提督「ホントにまあまあだ。もう少し頑張れ」

提督「15位は…千歳。52点」

千歳「ビリじゃないいいい！セーッフ！」

提督「いやビリじゃなくても結構悪い点数だからな」

瑞鶴「…」

大鳳「…」

提督「そこのお二人さん？」

瑞鶴「な、何かしら？」

提督「残り名前を読んでいないのはお前たち2人だけだけど」

大鳳「て、提督が飛ばしちゃったんじゃないかしら？」

瑞鶴「そ、そうよ！私がビリから2番目なんてありえないし！」

大鳳「わ、私だってビリなんかじゃありません！」

提督「読み飛ばしてないし、ビリじゃなくても2人まとめて空母2大馬鹿であることは明白だ」

瑞鶴「」

大鳳「そんな…」

提督「さぁ、どっちがビリかなぁ？」

瑞鶴「私じゃないわ！」

大鳳「私ではありません！」

提督「ビリ回避と鎮守府おバカ空母の栄光は…」

　　16位！　28点！　　　大鳳！

　　17位！　20点！　　　瑞鶴！

瑞鶴「いやあああああああああああああああああああっ！！！」

大鳳「しゃあああああああああああああああああああっ！！！」

加賀「うわぁ…」

飛龍「うわぁ…」

龍驤「うわぁ…」

瑞鳳「うわぁ…」

提督「そんな憐れんでやるな…」

瑞鶴「あああ…翔鶴…姉…」

翔鶴「えっと…その……瑞鶴…いえ、瑞鶴さん…残念でしたね…」

隼鷹「妹拒否っちゃったよ」

祥鳳「何と声をかければいいのか分からないです…」

提督「ほら瑞鶴、おバカ空母認定証だ。しっかり噛みしめて精進するんだな」

瑞鶴「…あい」

―――――

提督「では皆の回答を見ながら解説をしていこう」

提督「まずは国語は慣用句の問題」

3人寄れば（　　）の知恵

提督「赤城の回答」

赤城の答え

『3人寄れば（文殊）の知恵』

赤城「このくらいは…簡単です」

提督「ところが簡単じゃなかった正規空母が一人」

瑞鶴の答え

『3人寄れば（3倍）の知恵』

提督「瑞鶴さんです」

加賀「五航戦のダメなほう…」

蒼龍「覚え方がひどくなってる」

飛鷹「確かに3人分の知恵を出せるかもしれないけれどねぇ」

提督「1+1+1=3ということですかね。まぁ瑞鶴は数学が得意であると期待したい」

提督「次は漢字の読みの問題」

（八百長）試合

提督「　やおちょう　だよな。うわべだけの勝負をすることだ」

龍驤「うちらと深海棲艦の戦いも八百長である確率が微レ存…？」

提督「まさか…ないよな？」

千代田「さすがにそれは…」

提督「ないと信じたい一心で。今度もまた瑞鶴の回答」

瑞鶴の答え

『はっぴゃくちょう』

飛龍「ないわー」

翔鶴「わざとですよね？瑞鶴さん」

瑞鶴「翔鶴姉ぇ！見捨でないでぇぇぇぇ！」

飛鷹「こんなの妹にはしたくないわね」

提督「八百屋（やおや）って聞いたことないか？感じで八百の屋って書くんだ」

鳳翔「普段そのようなところでお買い物しないから分からなかったんでしょうか…」

提督「漢文の問題は口語訳と意味…と言っても有名だから分かると思ったが…」

　『過猶不及』を口語訳しその意味を書け

提督「瑞鳳の答えは…」

瑞鳳「えっ！？　合ってるはずだけど…」

瑞鳳の答え

　口語訳：過ぎたるは猶及ばざるが如し。

　意味：やりすぎることは足りないことと同じでよいことではない。

提督「正解です。」

瑞鳳「よかったぁ。」

祥鳳「何事もちょうどいいのが最善…ということね」

提督「そうだ。だから食べすぎもよくないな。赤城？」

赤城「私はそんなに食べてませんって！」

提督「冗談だ」

提督「さて、次は英語の問題に移る」

　次の単語を日本語に訳しなさい

　　castle

提督「さてこの問題を間違ったのは…大鳳！」

大鳳「英語は苦手なんです！」

提督「開き直んな！」

大鳳の答え

『カステラ』

赤城「カステラ！？」

提督「その驚きは回答に驚いたのか食べ物であることに驚いたのか」

加賀「両方かと」

翔鶴「城、ですよね」

提督「そう城だ。キャッスルと言えば分かるけど文字だとわかりづらいかね」

大鳳「cas「t」leをそのまま読んだらカステレ…音からカステラだと思ったんです…」

鳳翔「カステラはポルトガル語が語源だったと思います」

千代田「へえ～」

提督「鳳翔は博識だなぁ」

鳳翔「いえ、そんな…」

提督「気を取り直して次も英語」

　日本語訳しなさい。

　It is no use crying over spilt milk.　

提督「覆水盆に返らず　と書ければ完璧。こぼれたミルクを嘆いても仕方ない、といったところか」

提督「英語が苦手な大鳳さんはどんな回答をしてくれたのでしょうかどうぞ」

大鳳の答え

『その牛乳よりたくさん泣いてもは使えない』

隼鷹「ヒャッハーこりゃ酷いねぇ」

瑞鳳「使えっ…ない…っふふふふふっ」

千歳「うふふふ使えないってふふっ」

提督「笑ってるけど千歳も間違ってるからな」

千歳「」

千歳の答え

『使えない牛乳に泣いた』

千歳「合ってるじゃない！」

提督「無理がある。泣いても「仕方ない」ことを書かないとダメ」

祥鳳「It is no use crying　で泣いても仕方ないって意味なんですね」

提督「ちなみに瑞鶴は無回答だった」

隼鷹「諦めんなし」

瑞鶴「うるさいし」

提督「次の英語の問題は鳳翔しか正解していなかった」

（　）、M、T、W、、F、（）

（　）に当てはまる共通するアルファベット1文字を書け

飛龍「全然分かんなかった」

天城「何かの法則があるのかと思ったのですが…」

鳳翔「えっと、曜日の頭文字、ですよね」

提督「その通り」

Sunday Monday Tuesday Wednesday Thursday Friday Saturday

　日　　　月　　　 火　　　　 水 　木　　　金　　　土

提督「頭文字でSMTWTFSになる」

蒼龍「月月火水木金金じゃなくて？」

提督「社畜かおまえら」

提督「英語の最後の問題はこれ」

日本語に訳しなさい

　turkey

瑞鶴「…」

翔鶴「…」

大鳳「…」

飛龍「七面鳥！」

加賀赤城蒼龍「空気読めよ！」

飛龍「えぇっ！？」

大鳳「マリアナ…七面鳥撃ち…アウトレンジ…うっ頭が」

提督「瑞鶴、一つ聞きたい」

瑞鶴「…何？」

提督「この問題、答えが分かってて『書かなかった』の分からずに『書けなかった』のか」

瑞鶴「…書かなかったのよ」

瑞鶴「提督さん、私に対するあてつけでこの問題出したのかなって思っちゃって…それで…」

提督「瑞鶴…」

提督「この問題はわざと出した。お前へのあてつけだ」

瑞鶴「なっ…！」

翔鶴「提督！今のは聞き捨てなりません！瑞鶴に謝ってください！」

提督「翔鶴は黙ってろ。…そう、瑞鶴が何と書くか、敢えて出題した」

瑞鶴「…」

提督「お前が過去にアウトレンジ戦法によって艦載機とパイロットを多く失ったのは私も知っている」

提督「だが、それは過去のことであり、引きずっていてはいけない。」

提督「その戦法は無謀だったのかもしれないし、それしか手はなかったのかもしれない」

提督「だが今はそのような状況ではない」

提督「この私がお前たちを指揮する。運用する。活かす。最善の方法でな」

提督「瑞鶴、もう過去に囚われる必要はないんだ」

提督「ミッドウェイにすら私たちは打ち勝った」

提督「この私が指揮する限り、七面鳥撃ちも、ましてや囮になどさせない。絶対に」

瑞鶴「うん…」

提督「だからもう、七面鳥なんて言われても気にしないで、前を向いているんだ」

提督「後ろは、私が支えてやる」

瑞鶴「うん！よろしく頼むわね提督さんっ！」

隼鷹「イイハナシダナー」

提督「もちろん、皆もだ」

空母's「はい！」

提督「さて、空気が重くなってしまったな、社会の問題にいこう」

1600年、徳川家康を総大将とする東軍と、毛利輝元を総大将とする西軍が激突した合戦は現在の何県で行われた？

提督「半分くらいしか正解していなかったけど…難しかったかね」

祥鳳「毛利輝元ってだれですか？」

提督「なるほどそこか。石田三成で覚えてる人が多いのかな」

飛鷹「石田三成を中心に、西軍の総大将は毛利輝元よね」

提督「その通り。関ヶ原の合戦は今の岐阜県なんだけど」ちら

千歳「な、なに？」

千歳の回答

　『広島県』

提督「確かに毛利氏は安芸国（広島）だけど、合戦が起きたのは関ヶ原だからな」

千歳「毛利輝元とかいわれても分かんないわよ…」

提督「次も社会」

日本（東京）からブラジル（リオデジャネイロ）に最短（直線）距離で行くには日本からどの方角に向かえばよいか

提督「正距方位図法の地図が思い浮かべれば簡単だな。」

大鳳「性巨砲is鳳？」

提督「今すぐその頭に浮かべた漢字を訂正しろ。そんな大鳳の答え」

大鳳の答え

『南東』

正規空母’s「ああ～」

大鳳「え？ブラジルって日本から南東のほうでしょう？」

加賀「最短距離だと北北東に進むのが正解なの」

鳳翔「南東だととても遠回りになりますよ」

瑞鶴「へぇ～」

翔鶴「瑞鶴も分からなかったのね…」

提督「今度は社会でも公民と呼ばれる分野から」

国民の3大義務をすべて書け

提督「隼鷹の回答」

隼鷹の回答

　『納税の義務』『勤労の義務』『教育を受けさせる義務』

提督「期待に反して正解だった」

瑞鳳「期待って？」

提督「飲酒の義務とか書いてそうで…」

隼鷹「ひどくね！？素面だからさすがにまじめにするよ！」

雲龍「飲んでたら書いてたのね」

提督「隼鷹すら正解したというのに…大鳳！」

大鳳の回答

『筋トレの義務』『鍛錬の義務』『トレーニングの義務』

天城「脳筋ですね！」

提督「ほら大鳳！後輩に言われてるぞ！」

大鳳「」

瑞鶴「筋トレとトレーニングって同じじゃないの…フフッ」

瑞鶴の答え

『労働の義務』『睡眠の義務』『姉に甘えてもいい義務』

提督「瑞鶴、お前も大概酷い」

瑞鶴「一つはあってるじゃない！」

翔鶴「瑞鶴さん、私はあなたの妹じゃないかもしれません…」

瑞鶴「翔鶴姉！？」

翔鶴「こんなのが妹だなんて…私は信じられません…」

瑞鶴「」

雲龍「私でもこんな妹は欲しくないわ」

提督「瑞鶴が一人っ子になったところで理科いってみよう」

元素記号『Fe』は何？

提督「大鳳の回答」

大鳳の答え

『鉄』

提督「正解です。そこまでバカじゃなくて安心しました」

龍驤「その言い方もえらい馬鹿にしてると思うんやけど」

提督「実際バカじゃん。一方で瑞鶴はというと」

瑞鶴の答え

『ファイヤーエムブレム』

飛龍「wwwwwwww」ｹﾗｹﾗ

加賀「wwwwwwww」ｸｽｸｽ

隼鷹「wwwwwwww」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

瑞鳳「確かにFire Emblemだけどっ…ぶふっw」

瑞鶴「――ッ！」赤面

提督「大草原ですが今どんな気持ち？」

瑞鶴「1時間前の私を殴ってやりたい…」ワナワナ

提督「次も理科ね」

太陽系で4番目に大きい惑星は？

提督「あ、その前に太陽系の『惑星』全部言えるよね？」

大鳳「言えません！」

提督「だから開き直るな！…龍驤、教えてやって」

龍驤「はいはーい。

　水星 金星 地球 火星 木星 土星 天王星 海王星

　やな。『水金地火木土天海』で覚えるとええよ～」

加賀「さすがね龍驤」

赤城「覚えやすい言い方まで…私も見習いたいものです」

龍驤「そんなに褒めんといて～な」

提督「大鳳分かったか？」

大鳳「ええ！

　　月火水木金土天界ね！」

提督「違う！」

提督「もう大鳳の頭は瑞鶴よりやばいんじゃないかと思って来た」

瑞鳳「で、答えは？」

提督「あ、海王星ね。大きい方から木土天海地金火水の順ね」

千代田「わかった！」

提督「では次数学いこう」

大鳳の1/350プラモデルの飛行甲板の長さは何mm？

（小数点以下を切り捨てて答えよ）

提督「もちろん自分の艦の大きさくらいわかるよね、大鳳？」

大鳳「…」

　大鳳の答え

　　『500mm』

提督「ちっさいなぁ」

大鳳「あの…自分の飛行甲板が何mなのか覚えてなくて…」

龍驤「えぇ…」

天城「さすがにそれは…」

大鳳「ごめんなさい」

提督「そんな大鳳でも正解していた問題がこちら」

3月30日の一週間後の三日前の翌日は何月何日？

雲龍「数学じゃなくて算数じゃないかしら」

提督「その通り小学校の算数だ。大大大サービス問題」

提督「だが、残念なことに…」

　瑞鶴の答え

　　3月35日

加賀「翔鶴、あなたの妹は何を勉強してきたの？」

翔鶴「私はあのような妹は存じ上げません」

瑞鶴「ちがうの！これは書き間違っただけで答えは4月5日だってわかってるから！」

大鳳「あ、あの…」

龍驤「3月は31日までやから4月4日やで」

瑞鶴「　　」

提督「瑞鶴は数学どころか常識すらヤバイことが分かったところで次は常識問題へ」

麻雀で終局まで一度も上がれなかった状態は何という？

加賀「頭に来ました」

提督「加賀は艦娘でも焼き鳥製造機なのか？」

加賀「まさか、違います。体温は高めですが」

提督「なら気にするな。ていうか改装時に煙突変えてたからもう焼き鳥じゃないだろ」

加賀「そうでしたね」

赤城「そういえば加賀、この前の麻雀の負け分をまだ完済していませんが…」

提督「どんだけ負けたんだよ…」

飛龍「加賀さん一人焼き鳥でとんじゃったからねぇ」

蒼龍「いや飛龍と赤城さんがバカヅキしすぎただけだから」

祥鳳（いや飛龍さんに運絡みで勝てるわけなさそうなのに…）

提督「では次海軍関係」

第二水雷戦隊で一番長く旗艦を務めた艦は？

提督「ご存知の通り軽巡神通。二水戦はものっ凄い猛訓練だったそうで」

飛龍「う、うちは人殺し多聞丸がいるし」

天城「それは何を張り合ってるんです…？」

提督「では最終問題。これはみんな正解してほしかった…が！　大鳳！」

大鳳「えぇっ！？」

1928年、第一航空戦隊が設立（新設）された時の編成は赤城と誰？

　大鳳の答え

　　『　加賀　』

大鳳「違うのっ！？」

提督「加賀が入ったのはもっと後だ…最初は鳳翔が一航戦だったんだ」

大鳳「知らなかったわ…」

提督「ところで大鳳、後ろ後ろ」

大鳳「え？」ｸﾙｯ

正規空母s「「ちょっと工廠裏まで付き合いなさい？」」

大鳳（あ、私死んだ）

提督（すべての空母の母たる鳳翔…その存在を蔑ろにすることは許されない）

提督（たとえそれが、仲間であっても。いや、）

提督「仲間が間違ってたらだめだなこりゃ」

大鳳「提督たすけtt――」

ｲﾔｱｱｧｧｧｧｧ･･････

千歳「南無」

鳳翔「みんなーやりすぎちゃだめですよー」

瑞鳳「やるの自体は止めないんだね」

鳳翔「さすがに身近な人に忘れられていたと思うと…ね」

空母編　完