宮森を好きになった平岡の話
平岡→→→→→(←)宮森の話
R-18展開あるかも
デスクには宮森、平岡、矢野。いつも騒がしい高梨や新人二人は出払っており、珍しく静かな空間で、唐突に宮森の上司である矢野エリカは女子トークを始めた。
矢野「みゃーもりってさあ、彼氏居ないよね」
宮森「えっ、なんですかいきなり。って言うか質問じゃなくて確定してますよねそれ」
平岡「…(ピク)」
気になるのか思わず聞き耳を立ててしまう平岡。目敏い矢野はそれに気付き、意味深な笑みを口元に浮かべる。
矢野「…へえ(ニヤリ)」
平岡「……?!(ゾクッ)」
そんな二人のやり取りには全く気付かず話を進める宮森。自然と二人の視線は彼女に集まる。
宮森「まあ、居ないですけどね~。合コンとか行く暇も無いですし、出会いがなあ」
矢野「ま、それもそうか。でもほら、職場恋愛っていう選択肢も有るじゃない?」
平岡「…っ!」
宮森「…えー、此処でですか?ちょっと想像付きませんね」
矢野「とか何とか言って、実は気になってる人とか居るんでしょ」
宮森「え!?」
平岡「はぁっ!?(ガタッ)」
驚く宮森以上に凄まじい反応を示す平岡。思わず椅子から立ち上がってしまい、宮森は更に驚いて思わず彼を見つめてしまう。その光景を矢野は面白そうに見ていた。
宮森「……ひ、平岡さん?」
矢野「…(ニヤニヤ)」
平岡「な、何でもない…ス、(ストン)」
矢野のからかう様な視線と宮森の不思議そうな視線に耐えられず大人しく席に着く平岡。聞き耳を立てていた所為で、まだ半分ほどしか減っていないお茶もすっかり冷めてしまったようだ。
矢野「ま、いいや。みゃーもりの恋バナはまた今度ゆっくり聞かせて貰うとして…」
宮森「いやいやっ、ないですから…!」
矢野「羊羮食べよ、みゃーもり。…ついでに平岡君も」
平岡「って、俺はついでかよ」
矢野「そーでーす」
宮森「……」
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