2019-03-23 21:29:48 更新

概要

カルデアに召喚されるサーヴァントにジャンプキャラクターもいたら??の話です。

各特異点毎にジャンプキャラが敵味方一体出て来るような感じにしたいと思います。

追記:最初の方少し変更&追加します。そこも含めて読んでいただれば幸いです。


前書き

まず最初に。作品崩壊があるので、大丈夫という方だけ御覧になって下さい。
アップする頻度はマイペースになると思いますが、1週間前後です。



セイバー:緋村剣心

アーチャー:孫悟空

ランサー:市丸ギン


ライダー:モンキー • D • ルフィ

キャスター:武藤遊戯(アテム)

アサシン:殺せんせー

バーサーカー:雲雀恭弥


ルーラー:黒神めだか

アヴェンジャー:うちはサスケ

フォーリナー:ララ•サタリン•デビルーク

アルターエゴ:坂田銀時


と、こんな感じのジャンプキャラがもしもカルデアにいたら?? というお話です。

(キャラは自分の好みで、クラスは自分の勝手な想像です( ̄△ ̄))



0 現在



このカルデアには様々な時代、伝記、伝説の英雄達が集う故に癖が強いサーヴァントはもちろん存在する。


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剣心「おろ~、またでござるかぁ??」トタタ


沖田「当たり前です! 来ないで欲しいなら素直に斬られなさい!!!」ブンブン


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悟空「おうレオニダス! また重力室で組み手しねぇか??」


レオニダス「おっ、いいですなぁ! 今日こそ悟空殿に1本入れてみせましょう!!」


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アタランテ「市丸ギン!! また子供達に要らん知恵を教えたな!?」シュッ


ギン「何も別に変なこと教えてへんで!」ヒョイ


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ルフィ「腹減ったぞ! エミヤ!!肉をくれ!!」


エミヤ「1時間前に食べたはずだが!? 流石海賊王になると言ったところか……??」


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アテム「新しいカードが手に入ったんだ、早速決闘しようぜクレオパトラ!!」ガチャン


クレオパトラ「まぁ! 私も最近新しい召喚を覚えましたの!!今日こそアテム様には負けませんわよ!!」ガチャン


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殺せんせー「ヌルフフフ、今日は歴史についてお勉強をしますよ。皆さん教科書を開いてください」


ジャック&ナーサリー&リリィ「はーい先生!!」


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メイヴ「クーちゃん❤」グリグリ


槍ニキ「あー! うざってぇなぁ!!」


雲雀「僕の前で不純異性交遊とは、いい度胸だね。噛み殺そう」スッ


メイヴ「げっ、ヒバリ!?」


槍ニキ「何で俺まで!?」


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ぐだ子「癖が強すぎる!!!!」


マシュ「先輩!?」


ぐだ子「やっぱりおかしくない!? 私のサーヴァント!!」


マシュ「そう、でしょうか??」


ぐだ子「おかしいよ! 何でジャンプのキャラクターのサーヴァントばかりなの!? しかもみんな馴染んでるし!!」


マシュ「確かに、マンガに登場するお方ばかりですが……」


ぐだ子「それに加えて……」


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エレシュキガル「あなた! 何ここで脱いでいるの!?」


めだか「何か問題でもあるのか??」


エレシュキガル「ありまくりなのだわ!!!」


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イシュタル「サスケってなーんか私の知り合いに似ているのよねぇ?」


サスケ「知るか。さっさと消えろ」


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ララ「アビーちゃーん!!!」ムギュウ


アビゲイル「うわっぷ! ララさん苦しぃよぉ……」


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銀時「お前中々イケる口だなぁ。今度どうだい??」ヒック


キアラ「えぇ。えぇ。貴方が望むのなら私は何時でも!」ヒック


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ぐだ子「頭痛くなってきたよ……」


マシュ「でも頼もしいではないですか。これだけの主人公達がいればこの先の旅も怖くないですよ!」



全ての発端は、あの特異点修復の始まりに遡る。





[chapter1: 特異点Ⅰ]





ロマン「さて、早速1つ目の特異点についてなんだけどその前に…」


マシュ「新しいサーヴァントの召喚ですね??」


ロマン「あぁ。まずは戦力となるサーヴァントを召喚する必要がある」


ダヴィンチ「召喚に必要な聖晶石はもうすでに揃っている。ぐだ子ちゃん、用意はいいかな??」


ぐだ子「はい!」




~召喚の間~



ダヴィンチ「さぁ、このサークルに石を」


ぐだ子「うん」ポポーイ



シュイィィィィィィン



マシュ「あ! 円環が3本に割れましたよ!」



円環が3本に割れた。

ということはこのカルデアに新しいサーヴァントが召喚されたということ。



「サーヴァント、セイバー」



円環の奥から声と共に、召喚されたサーヴァントが現れた。

それは長髪の赤髪、赤い羽織に白の袴。

そして、左頬に十字傷がある短身小躯の『流浪人』だった。


ぐだ子「あ、あ、あの人は!!??」


マシュ「ご存知なんですか? 先輩」


ダヴィンチ「これはこれは、またスゴいサーヴァントが来たもんだね」チラッ


ロマニ「(ニヤリ)」




「名を緋村剣…「剣心だぁぁぁぁぁ!!!!」


「……おろ???」


マシュ「先輩の目が輝いてます! まるでヒーローに出会った少年みたいに!」


ロマニ「まぁ、実際ヒーローだからね」


マシュ「えっ!?」


ぐだ子「うわぁ、ホンモノの剣心だぁ」キラキラ


剣心「ま、ますたー。そんなにキラキラした眼で見られると拙者も照れるでござるよ」


ぐだ子「でもどうして?? マンガに出て来るキャラもサーヴァントとして呼ばれるの??」


マシュ「マンガとはあの絵と文字で構成されてる書物のことですか?? えっと、剣心さんはその人物と?」


ダヴィンチ「その通り。彼は紛れもなくあの緋村剣心、激動の幕末を生き抜いた最強の剣士さ。だろ? ロマニ」


ロマニ「うん。今回は即戦力が欲しいということで触媒を使わせて貰ったんだ」ノショーネンジャンプ


ぐだ子「あ、ジャンプだ」


マシュ「あれが、マンガですか」


ロマニ「どのキャラが出て来るかは賭けだったけどね。多くの人々に友情、努力、勝利という概念を刻んだこの本だからこそ出来たんだよ」


剣心「拙者そんなに有名でござるか??」


ぐだ子「有名なんてもんじゃないよ!! ジャンプを読んでる人なら誰もが知ってるんだから!」


剣心「拙者、名を上げるためにこの剣を振るっていたわけでは無いのだがな……」


ダヴィンチ「おや、随分謙虚なんだね?」


剣心「本心でごさるよ。でも世界は違えど、お主達に出会えたことで、拙者のやって来たことは無駄では無かったとは思ってるでごさる」ニコ


マシュ「(なんて優しい目なんでしょう。この人が闘うところが想像できません……)」


剣心「だが、この平和な世にまた争いが起ころうとしている。だからこそ拙者はここに呼ばれた。ということでごさるな??」


ロマニ「そういうことなんだ。だから是非ともカルデアに協力してほしい」


剣心「ここで何が起きたかは把握している。出来れば話し合いで済ませたいところでござるが、そうも言っていられない様子でごさるな」


ロマニ「理解が早くて助かるよ。最初に来てくれたのが貴方で本当によかった。では改めて自己紹介を頼むよ!」


剣心「承知した。拙者、名を緋村剣心という。見て分かるとは思うが、クラスはセイバーでごさる。ますたーと共に、ますたーの大切な者を守るためにこの剣、存分に振るおう!」


ぐだ子「よろしくね、剣心!!」



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[緋村剣心] 属性: 地•善•秩序

クラス:セイバー

[パラメーター]

筋力:C 耐久:B 敏捷:A

魔力:E 幸運:C+ 宝具:A+


[スキル]


『神速の抜刀術』 A

•クリティカル威力アップ,スター集中


『剣気』B

•Buster威力アップ,敵一体をランダムでスタン状態付与


『不殺の信念』EX

•NP50%獲得,宝具威力アップ



[宝具]

『飛天御剣流奥義 • 天翔龍閃(Buster)』A+

[対人宝具]

•敵単体に超強力な攻撃&高確率でスタン状態付与


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~管制室~


ロマニ「では早速1つ目の特異点の修復に向かって貰うよ。覚悟はいいね??」


ぐだ剣マシュ「うん!( 承知!)( はい!)」


ダヴィンチ「じゃあ、行くよ!」




 [A,D,1431~邪竜百年戦争 オルレアン~]





ぐだ子「なんとか無事にレイシフト出来たみたいだね」


マシュ「何事もなくて良かったです」


剣心「なんというか、不思議な感じでごさるな。これが[れいしふと]というものでござるか」


ぐだ子「というか、ここどこなんだろう……」


マシュ「ここは1431年のフランスですね。時期的にはちょうど百年戦争の真っ只中というところです」


剣心「戦争が百年も続いているでごさるか!?」


マシュ「あ、いえ。百年戦争といっても百年間続いている訳ではなくてですね……」



ピピッ


ロマニ『やぁ、無事にレイシフト出来たみたいだね。通信も今のところなんとか良好だ。さて早速だが、』


マシュ「召喚サークルの設置ですね??」


ロマニ『あぁ。剣心くんが居ることで戦力的には問題ないけど、何があるのか分からないのが特異点だからね。仲間が多いのに越したことは無いさ』


剣心「確かに、拙者だけでは出来ないこともたくさんあるでござる。ではまずそのさーくるとやらを作れば良いのでござるな??」


ロマニ『その為には霊脈を探さないといけないんだけど…… ピピッ 3人とも、生体反応だ!』


マシュ「サーヴァントですか!?」


ロマニ「いや、サーヴァントじゃない。どうやらこの地に住む人間のようだ」


剣心「……ただの人間ではないでごさるな」


ぐだ子「えっ??」


剣心「殺気を感じるでござる」


ロマニ「まだ姿が見えてないのに分かるのかい!?」


剣心「おそらくこの国の兵士であろう。あっち方角に向かっているようでござるな」


マシュ「とりあえずその方角に向かってみましょう、何か分かるかもしれません」



~城門前~



兵士「な、なんだお前達! あの魔女の手先か!?」


ぐだ子「魔女??」


マシュ「落ち着いて下さい、私達は旅の者です。良ければ何があったのか教えて頂けませんか??」


兵士「あいつらの仲間じゃないのか??」


マシュ「はい。まずここは1431年のフランスで間違いないですね??」


兵士「あ、あぁ」


マシュ「時期的には百年戦争の只中だと思われますが……」


兵士「百年戦争?? あんた何を言っているんだ??」


マシュ「え??」


兵士「戦争はとっくの前に終わっている。王が処刑されてな」


ロマニ『な、なんだって!?』


マシュ「では一体、貴方達は何と戦っているのですか??」


兵士「[竜の魔女]だよ」


ぐだ子「竜の魔女??」


兵士「そうさ、かつてオルレアンを救った聖女が悪魔と契約して[竜の魔女]として蘇ったんだよ!」


マシュ「救国の、聖女!?」


ロマニ「まさか敵って……」


兵士「救国の聖女、[ジャンヌ・ダルク]さ!」


ぐだ子「そんな……!?」


剣心「ジャンヌ・ダルクとはどのような御仁なのでござるか??」


マシュ「はい。この百年戦争において重要な戦い、[オルレアン包囲戦]において勝利を収めた救国の聖女と呼ばれる人です。農夫の娘の出身とありながら、神の啓示を受けたとされ、オルレアンを初めとして次々と起こる戦いに全て勝利を収めた人物とされています」


ぐだ子「……改めてスゴい人だよね」


マシュ「しかし最期は裏切りの魔女という烙印を押され、あらゆる残虐な行為を受けた末に、19歳という若さで火刑によって処刑されたのです」


剣心「19歳という若さで国を救い、なおかつ皆から英雄として崇められたが、最期はその救った国に裏切られてしまったのでごさるな……。なんとも悲しい話でごさる。しかし、蘇ったとはどういうことでござるか??」


兵士「俺達に言われても分からん。何せ急に現れて、街を破壊し始めたからな」




ピピッ

ロマニ『話をしてるところ悪いけど、敵性反応だよ!!』


兵士「き、来たぞ!!」


マシュ「あ、あれは!?」


グオォォォォォオォ



ぐだ子「わ、ワイバーン!?」


剣心「何か良くない気配を感じてはいたのでごさるが、まさか竜と戦うことになるとは思わなかったでござるよ!!」オロー!!!


ロマニ「剣心くんの初めての戦いだね! 思う存分、かつての力を振るってくれ!!」


剣心「承知した!ますたー、魔力は任せたでござるよ!!」チャキ


ぐだ子「おっけー!! やっちゃって!!」



ダッ!!!



剣心「安心しろ、命までは取りはせぬ!」ダン!!


グオォォォォォオォ



マシュ「す、スゴいです!! あんな高いところまで一瞬で……!」



剣心「飛天御剣流……[龍槌閃]!!!」



ドゴォォォォォン!!!!


グオォォォォォオォ……ドスゥゥン!!!




剣心「………おろ??」




ロマニ『……う、嘘だろ!?』


兵士「ま、マジかよ。あの竜をあんな細い剣の一撃で!?」


ぐだ子「さっすが剣心!!」


マシュ「これが、幕末を生き抜いた剣心さんの剣術……!」


ロマニ『いや、幕末に竜は居ないからね!?』


ダヴィンチ『おそらく、彼自身の霊基がこの世界で戦うために造り替えられてるんだろうね』


ぐだ子「あ、ダヴィンチちゃん!」


ダヴィンチ『やっほー! 君達がレイシフトしてからの状況は全て見てたよ。それにしてもスゴいね剣心くん』


ロマニ『いや、あんなクラスの法則を無視したような反則じみたことなんて起きるものなのかい!?』


ダヴィンチ『ジャンプを触媒にしたのはキミだろ?? 多分使われたことのないような触媒を使ったが故のイレギュラー的な現象さ。剣心くん、調子はどうたい??』


剣心「……正直驚いているでござるよ。拙者の居た場所にはもちろん竜なんて居なかったでござるし。まさか一撃で倒せるとは思わなかったでごさるが……」


兵士「あんた、強いんだなぁ。その剣、東の果ての国の、確か[カタナ]っていうやつなんだろ?? 侍っていう人が持ってるって言う……」


剣心「そうでござるよ。でも少し他の刀とは違うのでござるよ」チャキ


マシュ「あれ? この刀、峰と刃が逆になってます」


ぐだ子「剣心の刀は[逆刃刀]なんだよね??」


剣心「左様でござる。拙者、いつ如何なる時でも命を絶つことはしない故」


ダヴィンチ『[不殺]だね。相手の命は絶たないという剣心くんが生涯誓い、守り通したモノだ』


ロマニ『え、まって!? じゃあさっきのワイバーンも!?』


剣心「それは大丈夫でござるよ。命は絶っていないが、翼を砕いたからもう飛ぶことは出来ないでござろう」


兵士「あんた、涼しい顔してやることはえげつないな……。いや有り難いんだけどさ」



ワイワイガヤガヤ




ジャンヌ「(完全に出るタイミングを失いましたね……)」





剣心「……先程からそこにいる御仁、出て来るでごさるよ」


ぐだ子「誰か居るの??」



ジャンヌ「…………」スッ



兵士「あ、あぁ!!」ガクブル


マシュ「ど、どうしましたか!?」


兵士「ま、魔女だ…… 竜の魔女だぁぁぁ!!!」


ぐだ子「この人が!?」


剣心「落ち着くでごさるよ兵士殿。おそらくこの女性は竜の魔女ではござらん」


兵士「へ? そうなのか??」


ジャンヌ「……どうして、そう思うのですか??」


剣心「簡単でござる。そなたから邪気や悪意といったものを感じないからでごさるよ」ニコッ


マシュ「先程から気になってはいたのですが、剣心さんは相手の心が読めるのですか??」


剣心「そういう訳ではないが…… まぁこの話は次の機会にするでござる。まずはこの者が何者なのかを尋ねなければ」


ジャンヌ「その必要はありませんよ、東洋のお方。私は[ルーラー]。お察しとは思いますが、真名を[ジャンヌ・ダルク]と申します」


ロマニ「ほ、ホントだ。少し霊基が弱まっているけど、彼女はジャンヌ・ダルク本人だ!」


マシュ「しかし、どういうことでしょうか。国を滅ぼそうとしているジャンヌ・ダルクが何故私達の前に??」


剣心「マシュ殿、先程も言ったが彼女は竜の魔女ではござらん。ということは誰かが偽物を名乗っていることになるでござるよ」


ジャンヌ「確かに私は国を滅ぼそうなんて考えていません。けど、この国を滅ぼそうとしているのもまた紛れもない私なのです……」


ぐだ子「どういうこと??」


ダヴィンチ『なるほどそういうことか。確かに目の前にいるのは聖女ジャンヌ • ダルクではあるけど、キミとは別の側面のジャンヌ・ダルクが元凶になってるってことか』


ジャンヌ「はい、彼女は私が持っていなかった憎悪や悪意といった邪なあらゆる感情を持っているのです」


マシュ「あの冬木のセイバーと同じようなサーヴァントがいるってことですか??」


ぐだ子「そういうことになるのかな……」


ジャンヌ「とにかく、一刻も早く彼女を止めないといけません」


剣心「事情は理解したでござる。だが今すぐ行動に出るのは得策ではござらん」


ジャンヌ「何故です??」


剣心「お主が心体共にボロボロだからでごさるよ。そのような状態で敵地に向かえば、間違いなく死ぬでござる。サーヴァントとはいえ、かなり弱っているのではござらんか??」


ジャンヌ「っ、しかし!」


ぐだ子「無理は良くないよ。一緒に戦おう?」


マシュ「私もそう思います。ジャンヌさんさえ良ければ一緒に行動しませんか??」


ジャンヌ「……分かりました。では共に行動しましょう」ニコッ




兵士「話は終わったかい??」


マシュ「はい! この後はとりあえずオルレアンの方角へ向かってみようと思います」


兵士「そうか、だがもうすぐ夜になる。何もない所だが、今日はここで休んでいくといいさ」




ピピッ

ロマニ『そうひたほうがひいよ、ひみたちもつかへているはろうしへ』モグモグモグ


ぐだ子「何食べてるの??」


マシュ「……それはもしや私が先輩の為に取っておいた胡麻饅頭では??」


ぐだ子「なぬっ!?」


ロマニ『えっ!? 管制室にあったからてっきり誰も食べないのかと……』


マシュ「それはこの任務が終わった後に少しでも先輩を労うためにとっておいたモノです!!!」


ロマニ『……ごめんね??』テヘッ


マシュ「先輩、帰った後一度だけ攻撃できるようにリソースを取っておいてくれませんか??」


ぐだ子「いざとなったら令呪つかうから安心して」


ロマニ『た、助けて剣心くん!!』ブルブル


剣心「流石にロマニ殿が悪いでござるよ。大人しく罰を受けるでござる」ニコッ


ロマニ『笑顔でなんて辛辣なことを……!』


ジャンヌ「とても和やかで楽しい雰囲気ですね」クス


ロマニ『どこがだい!?』


ジャンヌ「ちなみに私がマシュと同じ立場だったら問答無用で殴り倒します」ハイ


ロマニ『やだこの人怖い!!』



ダヴィンチ『ロマニをイジるのはその辺にして、君達も疲れたろう?? 今晩はゆっくり休むといいさ』


マシュ「そうですね。先輩、見張りは私達でやりますのでゆっくり休んで下さい」


ぐだ子「うん、わかったよ」フワ~ァ


剣心「お休みでござる」


ジャンヌ「お休みなさい」





ぐだ子「スピースピー」



マシュ「[ 飛天御剣流 ]??」


ダヴィンチ『「剣の速さ」「身のこなしの速さ」「相手の動きの先を読む速さ」という三つの速さを最大限に生かし、最小の動きで複数の相手を一瞬で仕留めることを極意とする一対多数の戦いを得意とする流派さ』


剣心「左様。この逆刃刀で無ければ確実に相手を斬殺する殺人剣でござる」


マシュ「な、何か怖いですね……」


ロマニ『飛天御剣流は陸の黒船って言われる程でね。味方に付いた側に、確実に勝利をもたらすって言われてるんだ』


剣心「故に、どこにも属さない自由な流派なのでごさるよ」


ジャンヌ「自分の守りたい者や助けを求められた時にこそ振るわれる剣、ということですね」


剣心「ジャンヌ殿は賢しいでござるな」ニコッ


ジャンヌ「あ、あまり褒めないで下さい。慣れていないので……」テレッ


マシュ「そういえばさっきの話の続きですが、もしかして剣心さんの読心能力にも似たものは飛天御剣流が関係しているのですか??」


剣心「おろ、マシュ殿も賢しいでござるな」ニコッ


マシュ「あ、ありがとうございます」テレッ


ロマニ『(もしかして剣心くんって天然フラグメーカーなのかな……?)』


剣心「相手の感情や表情を読み取り、さらに動きを先読みするのも飛天御剣流の極意なのでござるよ」


マシュ「なるほど!!」


ジャンヌ「貴方の驚異的な観察眼はそういうことだったんですね」


剣心「さて、マシュ殿も少し疲れたであろう。少し眠るでござるよ。見張りは拙者がやるから安心するでござる」


ジャンヌ「あ、私も付き合いますよ!」


マシュ「そ、そうですか。なら少しお言葉に甘えさせてもらいますね?」


剣心「あぁ、お休みでござる」




~オルレアン監獄城~



邪ンヌ「あの女、どうやら他のサーヴァントとマスターと合流したそうですね」


ジル「そのようで。ただ1つ問題が」


邪ンヌ「あぁ。一緒にいるあのセイバーのことですね?」


ジル「はい。彼の戦闘能力は他のサーヴァントと比べて群を抜いている、先手を打つべきかと」


邪ンヌ「そうね、貴方が言うのならそうなのでしょう。では、[バーサーク•アサシン]、[バーサーク•ランサー]、あと……」チラッ




???「フン、ようやく俺の出番か??」




邪ンヌ「そうね、貴方にも行って貰いましょう。あまり遊び過ぎないようになさい」


???「お前に狂化とかいう妙なモノを付けられている上に、相手は奴だ。保証は出来ん」シュボッ


邪ンヌ「まぁいいでしょう。向こうのセイバーを仕留められるならそれに越したことはありません。では頼みましたよ??」




???「…………」スパッ, フゥー


アサシン「ところで貴方はどこの英霊なのかしら?? 見たところ東洋の出身っぽいけど」


???「何故お前達に教えなければならん……」


アサシン「只の気紛れよ。まぁ良いでしょう」



ランサー「では、行くとしようか」


アサシン「そうね。だって私、早く悲鳴が聴きたいもの」



カッカッカッ……




???「……チッ、阿呆が」






ぐだ子「よし、いざ出発!!!」ビシッ


剣心「元気でござるなぁ」


マシュ「それが先輩の良いところです!」


ジャンヌ「元気なのは良いことですね、では参りましょう」


兵士「あんたら本当にありがとうな。死ぬんじゃねぇぞ」


剣心「兵士殿も、健闘を祈るでござるよ」




スタスタスタッ




マシュ「結構歩きましたね」


ジャンヌ「オルレアンまではまだ先ですが、そろそろ街に入ります。此処から警戒はした方がいいかもしれませんね」


剣心「……そのようでござるな」チャキ



ピピッ

ロマニ『剣心くんの言うとおりだ。この先にサーヴァント反応があるぞ!』


ぐだ子「どれくらい!?」


ロマニ『いや、これは……サーヴァント同士が戦っているのか?? 反応が合わせて5つだ!』


ジャンヌ「とりあえず行ってみましょう!」




「アハハハ!! さぁ、もっと踊りなさい!!」ガキン


「くぅ……!!」


「クソッ!!!」


「汝の相手は余である!」ズッ!!


「うおっ!!」



ジャンヌ「あれは!!」


剣心「あの奥の2人からは何かしら狂気じみたものを感じるでござる」


ぐだ子「じゃあやることは1つだね!」


剣心「うむ。あの襲われてる2人を助けてるでござるよ!」ダッ


マシュ「剣心さん早いです!!!」



「これで、終わりよ!!!」


「うっ…!!」



ガキィィィィン



「えっ??」


「なっ!?」


剣心「大丈夫でござるか!?」


「あ、貴方は??」


剣心「只の、流浪人でござるよ!!」キィン


「ちっ……」


ぐだ子「けんしーん!!」


剣心「っ!! ますたー、下がるでござる!!」


ぐだ子「えっ??」


「敵を恐れず向かってくるのは賞賛に値する。だが、余のことを忘れられては些か不愉快なり」スッ


マシュ「先輩!!!」


ジャンヌ「ぐぅぅ……!!」ガキン


「ほぅ、余の一撃を防ぐか。成る程、似てるのは姿形だけでは無いらしい」


ジャンヌ「貴方達、竜の魔女に召喚されたサーヴァントですね??」


「そうよ。貴方たちを誘き出すためにこのサーヴァント達と遊んでたんだけど、上手いこと来てくれて手間が省けたわ。それにしても、」


「むっ??」


「今ので仕留められないなんて、流石の悪魔[ドラクル]も女性には弱いのかしら??」


マシュ「ど、ドラクル!?」


ロマニ『串刺し公、ヴラド三世か!!』



ヴラド三世「貴様、軽々しく我が真名を……。そういう貴様も男相手には些か手こずっているようだな?? 血の伯爵夫人」


ジャンヌ「こっちはエリザベート•バートリー、いや[カーミラ]ですか」


カーミラ「ちっ……まぁいいわ。でも流石に数では圧倒的に不利ね。どうしようかしら……」



剣心「隠しても無駄でござるよ。まだもう1人、サーヴァントが居るのであろう??」


カーミラ「あら、バレてたのね。流石と言うべきかしら、[人斬り抜刀斎]」


剣心「その名で呼ばれるのはあまり好きではないでござるな」


ヴラド三世「ふむ。不意とはいえ彼奴のあの攻撃を難なく防ぎ、あの女サーヴァントを守ったその膂力。奴が警戒するのは納得と言ったところか」


剣心「拙者達は談笑をしに此処に来たわけではないでござる。もし戦う気が無いのなら大人しく退いてくれないか??」


カーミラ「……貴方ムカつくわね。その言い方だと、私達には絶対勝てるって聞こえるけど?」


剣心「そう、言っているのでござるよ」ギンッ!!!



ジャンヌ「うっ!?」


マシュ「なっ!?」


ぐだ子「これって、剣心の!?」



ヴラド三世「むっ、これが奴の剣気か。彼奴とは少し違うが成る程。座に選ばれるだけのことはあるか」


剣心「彼奴とは??」


「俺のことだろうよ」


剣心「!!??」



ドスッ!!!


剣心「ぐっ!? なぜ、お主が!? 斎藤!!」ゴフッ


斎藤「久しいな、抜刀斎」




ぐだ子「け、剣心ー!!!」


ジャンヌ「あぁ!!」


ロマニ『う、嘘だろ!?』



ポタッポタッ



剣心「くっ……」


マシュ「剣心さん!大丈夫ですか!?」


剣心「これくらい、どうってことはないでござる。それよりも……」


斎藤「…………」


剣心「何故だ…… お主ほどの者が何故そっち側にいるのだ!?」


斎藤「阿呆か貴様。俺はただ自分の正義のために戦っているだけだ」


剣心「ならば尚更でござる!! そっち側で戦うことこそお主の信念に、[悪•即•斬]に背いているではござらんか!!」


斎藤「確かにお前からしてみればそうなのかもしれないな。だがな、今の俺は壬生路の狼ではなく、マスターの為に戦うサーヴァントだ。故にマスターの敵は、[悪•即•斬]だ」




ロマニ『み、壬生路の狼だって!?』


マシュ「じゃああの人は……!」


ぐだ子「[新撰組三番隊組長 • 斎藤一]!!!」




カーミラ「新撰組??」


ヴラド三世「東洋の『侍』による警察組織の総称だ。もっともこの時代にはまだ居らぬがな」




剣心「斎藤お主、本気で言っているでござるか!?」


ジャンヌ「剣心、落ち着いて下さい!」


剣心「しかし!!」


ジャンヌ「今彼は[マスターの為]と言いました。つまり、本来の彼はこの形で戦うのは本意では無いのではありませんか??」


剣心「……確かに。拙者の知っている彼奴は、口が裂けてもあんなことは言わないでござるよ」


ジャンヌ「やはり。竜の魔女に召喚されたサーヴァントは[狂化]を与えられてるようですね」


ぐだ子「狂化??」


ロマニ『一種の暴走状態のことだね。狂化されたサーヴァントは本人の意思とは関係なく、ただ本能のままに破壊をするんだ。元々から狂気に満ちたサーヴァントはあまり変わらないと思うけどね……』


剣心「つまり、あれは本来の斎藤では無いと言うことでござるか??」


ロマニ『そうだね。だけど……』


マシュ「!! そういうことですか……」


剣心「???」



カーミラ「お話はそこまでよ!」


ヴラド三世「そうだな、ではさっさと終わらせるとしよう」


斎藤「ここで、お前達を、殺す!!」



ジャンヌ「っ!! みなさんとりあえず撤退を!!このままでは分が悪すぎます!!」


ぐだ子「そうだね! ケガしたサーヴァント達も助けないと!!」


剣心「なら殿は拙者が務めるでござる!」


マシュ「ダメです! 剣心さんもそんなケガをしているのに!!」


剣心「今この場であの3人を止められるのは拙者だけでござる! 早く行くでござるよ!!」



「助けて貰っておいてその上囮を任せるなんて、そんなの私には出来ませんわ!!」


「キミならそう言うと思ったよ。けどケガしたキミじゃ返って足手まといだ。ここは僕が残ろう」


「あら、アマデウス。どういう風の吹き回しかしら??」


アマデウス「いやなに、『侍』と言う奴と一緒に戦うってのも乙かなと思っただけさ」


「そう、なら任せたわよ!! 後で必ず追いつきなさい!! お侍さんもね!!」


ジャンヌ「行きましょう、マシュさん! ぐだ子さん!」



ぐだ子「剣心、死なないでね!!」ダッ


剣心「あぁ、任されたでござるよ!」



アマデウス「しかしあれだね。キミ、女の子にモテるだろ??」スッ


剣心「さぁ。拙者はそういうのに疎いのでござるよ。お主こそ口はともかく心は据わっていると見た」チャキ


アマデウス「……褒められるとは思わなかったな。んじゃとりあえず、即興で出来もクソもない安物の楽曲だが…… あいつらに死の鎮魂歌を聴かせようか!!!」


剣心「拙者の前で、殺生はご免でござるよ?」


アマデウス「なんだそれ!? まぁいい! とりあえず彼女たちが逃げ切れるまで出来るだけ時間を稼ぐとしよう!!」




タッタッタッ


マシュ「剣心さん、大丈夫でしょうか??」


ぐだ子「大丈夫だよ、剣心だもん!」


ジャンヌ「えぇ、彼のことを信じましょう!」


「アマデウスも居ることだし、滅多なことが無ければ大丈夫よ。多分ね……」


マシュ「そういえばあなたは??」


「あ、私ったら自分の名前を仰っておりませんでしたわ! 私の真名はマリー、マリー•アントワネットと申します」


ぐだ子「フランスの、王妃!?」


ジャンヌ「貴女がかの有名なマリー•アントワネットですか。お会いできて光栄です」


マリー「何を言ってるのですか。私からしてみれば貴女に会えたことが光栄ですわよ、ジャンヌ•ダルク。皆さんの事の顛末も聞けたことですし、私も共に戦いますわ!!」


マシュ「フランスの王妃にフランスの聖女、スゴいことになってきました……!」




「そうね、荘厳たる面々ね。ここで潰してしまうのが惜しいくらいに」



ジャンヌ「!!??」


マシュ「あ、あれは!?」



邪ンヌ「そこの私の搾りカス以外は初めましてかしら??」


ジャンヌ「竜の、魔女!!」



マリー「な、なんて圧力なの!? あれが本当にジャンヌの側面だと言うのかしら??」



ピピッ

ロマニ『やっと通信が繋がった!! みんな大丈夫かい?? って……既に敵と出くわして居るじゃないか!! ど、どうすれば!!!』アワワワ



ぐだ子「ドクターうるさい!!!」


ロマニ『ご、ごめん。でも彼女、どうやって現れたんだ?? こちらの探知には引っかかってないぞ!?』


邪ンヌ「あぁ、そのことですか。簡単ですよ」パチン



グォォォォォォォォオォ!!!!!!!!!



マリー「うっ!この、咆哮は!?」


ジャンヌ「み、皆さんあちらを!!」


マシュ「なっ!?」


ぐだ子「何あのデッカいドラゴン!?」アワワワ




邪ンヌ「ついさっきまであれで近くの街を焼き尽くしていたんですよ。すると近くに貴方達がいたのでついでに潰しにきたんです」ニヤッ



ダヴィンチ『自分の魔力は隠して、ドラゴン達に街を襲わせてたってわけか』


ぐだ子「あんなもの使って街を壊したの!?」


マリー「じゃあ、街の人達は……」



邪ンヌ「アハハハ!! 全員焼け死にましたよ!! それはもう絶望に焦がれながらね!! かつて私が味わった絶望と共に!!!」



マシュ「なんてことを!!」


ジャンヌ「……今のでハッキリしました。貴女は、私なんかではない!!」


邪ンヌ「は?? とうとう頭が沸いたのかしら?? いや、最初から沸いていましたね。こんな救いようもない、自分を裏切るような腐った国を救おうなんて思ってる時点で、お前もイカれているんだから」



ジャンヌ「そうかもしれません……。けど、私は決してこの国のことを恨むようなことは無い!! 貴女とは違うのです!!」


邪ンヌ「……自分の姿でそんなこと言われると私の頭も沸いてしまいそうです。もういいわ、貴方達全員我が憎悪の炎で、消し炭にしてやる!!」





キィンキィンキィン!!!



剣心「くっ!!」


斎藤「フン、あっちが気になるか。相変わらずその甘さには反吐が出る」


剣心「そういうお主は剣の動きが些か鈍ってはござらんか??」キィン


斎藤「チッ……!」




アマデウス「宝具、[死神のための葬送曲]!!」


♪~♪~


カーミラ「くっ、耳障りな音ね……!!」ガクッ


ヴラド三世「成る程。音は空気の振動、故に耳を塞いでも意味は無いということか……!!」ガクッ


アマデウス「安物の曲にしちゃ効くだろ?? しばらくそうやって這っているがいいさ。さて、あっちはどうなったかな??」



キィン!!キキン!!!


剣心「ハァハァ……」ポタッ


斎藤「ハァハァ…」



剣心「斎藤、1つ尋ねたい」


斎藤「???」


剣心「何故 [牙突 ]を使わないのでござるか??」


斎藤「!?」


剣心「今の拙者は死ぬことは無くても手負いには変わらん。本来のお主なら迷わず、牙突を撃つはずでござる」


斎藤「…………」


剣心「心を奪われて、牙突を撃つことが出来ないのではござらんか??」


斎藤「黙れ……」


剣心「自分の誇りであり、新撰組の誇りでもあるその技を、狂気に満たされた心で撃つのをお主は拒んでいるのではござらんか??」


斎藤「黙れ!!!」スッ!!!


剣心「斎藤……」


斎藤「そんなにこの技で死にたいのなら冥土の土産に持って行け、抜刀斎!!!」ダン!!!



剣心「飛天御剣流……!!!」チャキン,スッ!



キン!!!



斎藤「なっ!?」




剣心「双龍閃!!!!」バキッ



斎藤「ぐぁっ!!!」ゴフッ


ドサッ



剣心「本来のお主なら、今の技も簡単に返せたであろうに……ぐっ!」ポタッポタッ



アマデウス「剣心!!」


剣心「アマデウス殿!! そっちは大丈夫でござるか??」


アマデウス「あぁ、暫く動けないだろうさ。 そっちも終わったみたいだね」


剣心「狂気に満ちた状態で無ければ、危なかったでござるよ」


アマデウス「本来のそいつはそんなに強いのかい??」


剣心「あぁ。何しろ拙者の、ライバルと言う奴でござるからな」


アマデウス「そうか。ケガしてるところ悪いけどとにかく急ごう、彼女達が危ない!」


剣心「分かっているでござる、行こう!!」






ガキンドゴォン



マシュ「ぐっ!!」


ぐだ子「マシュ!!」


邪ンヌ「ほらほら!!!」ボォウ


ジャンヌ「はぁ!!!」



グォォォォォォォォオォ!!!!!



マリー「ジャンヌ危ない!!!」


ジャンヌ「主よ、我等にご加護を!!」キィン



グォォォォォォォォオォ!!



ジャンヌ「はあぁぁぁ!!」


シュウゥゥ……



ジャンヌ「ハァハァ……」ガクン


邪ンヌ「流石にしぶといわね……」



マシュ「ジャンヌさん!大丈夫ですか!?」


ジャンヌ「なんとか大丈夫です……!!」


マリー「もう1人のジャンヌもそうだけど、あの大きいドラゴンが厄介だわ……」



ピピッ

ロマニ『あれは恐らく邪竜だ!そこらのワイバーンとは格が違いすぎる!!』


マシュ「邪竜、ファブニール!?」


ロマニ『そうだ!もう1人のジャンヌに加えて、あの邪竜が相手は分が悪すぎる!! ここは全力で撤退するんだ!!!』



邪ンヌ「させると思いますか?? 貴方達はここで、私の炎で焼かれて死ぬのです!!!」ゴォォォォ


マシュ「強力な魔力が貯まっていきます、先輩!!」


ぐだ子「分かってるよ!!」スッ



邪ンヌ『これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……!!』



ぐだ子「令呪を持って命ずる! マシュ、宝具展開!!!」キィン!!!



マシュ『宝具、展開します!!!』





邪ンヌ『吼え立てよ、我が憤怒!!!』


マシュ『仮想宝具 疑似展開 / 人理の礎!!!』




ボォォォォォォゥ!!!!



マシュ「うぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ぐだ子「耐えてマシュ!!」



邪ンヌ「そんな盾で、我が憎悪を受け止められるものか!!!」




ジャンヌ『我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!!』



ジャンヌ『我が神はここにありて!!!』



マシュ「ジャンヌさん!!」


ジャンヌ「私も共に!!」



邪ンヌ「うっとおしい、わね!!!!」ボォォォォォォゥ



マシュ「なんて炎……!!」


ジャンヌ「彼女の憎悪がこれ程のものとは……。ですが、それが仇になります!!!」



スッ


マリー「貴女の憎しみがどれ程強くても、私達は決して屈せず、咲き誇り、踊り続けるのよ!!」



邪ンヌ「なにっ!?」


マリー『百合の王冠に栄光あれ!!!』シャラーン



邪ンヌ「ぐあっ!!」ガクン



ぐだ子「やった!?」


ジャンヌ「いえ、まだです!!」



邪ンヌ「おのれ……。邪竜よ、奴らを焼き尽くせ!!」



グォォォォォォォォオォ!!!



マリー「っ!あのドラゴン、私達を!!」




「空気を読まずこんな形で現れてすまないが、アレは俺がなんとかしよう」



マシュ「えっ??」



「邪悪なる竜は失墜し、世界は今落陽に至る。撃ち落とす!!!」スゥゥゥゥゥッ



邪ンヌ「なっ、奴は!?」




『幻想大剣 • 天魔失墜!!!!』





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