2019-03-18 00:31:41 更新

霊夢「私ももう終わりかしら」

そんな悲しい言葉がレミリアの心に刺さる。それもそうだ、霊夢は、もう80まじかだから。

レミリア「そうね、まぁ私には関係のないことだけど」

そんな訳ない霊夢は私にとってフランの次に大切なのに。私は素直に、そんな事言わないでと言えない。

霊夢は、私達と違い人間年をとればいつかは死ぬ

霊夢「そうね、貴方はいつも私をライバル視してたものね」

レミリア「ふふ、そうね、でもそれもあと少しで終わるはね」

終わってほしくない、もっと一緒にいたい。もっと一緒にお茶を飲んだり、どうでもいい会話をしていたい。

霊夢「………ねぇ、レミィ」

レミリア「どうしたの霊夢?」

霊夢「私さ、みんなといれて楽しかった。レミィと魔理沙がいつも遊びに来て無駄話したり、異変解決したりするのが楽しかった。」

レミリア「そうね、楽しかったわね。」

霊夢「でも最近は体も動かなくなって、神社から出る事さえも難しくなって、終いにはこうやってレミィに助けて貰ってる」

レミリア「当たり前じゃない。貴方は人間、私達とは違う」

霊夢「貴方らしいわね」クスクス

霊夢「ねぇ、レミィ、私さ昨日夢を見たの」

レミリア「どんな夢かしら?」

霊夢「昔の、事よ、魔理沙とレミィそして私で異変解決して、神社で飲んでたときの事よ。」

レミリア「…………」

霊夢「楽しかったなぁ、嬉しかったなぁ、こんな日々がもっと続いて欲しかったって心から願った、でも運命は変わらなかった。魔理沙は去年逝き、貴方のメイドの昨夜も先月逝き、残るは私かなって思ったの。そうしたらさそれが怖くて怖くて仕方がなかったの」

レミリア「…………霊夢」

霊夢「何?」

レミリア「私、貴方がいなくなるのは悲しいわ。昨夜も魔理沙もいなくなって、次は霊夢かって思ったの。でもそれは、とても怖かった。50年前の日々がまるで先週かと思ってた。私の力を使ってもこの運命は変えられないって、私は最後何もできずに終わるのかなって思った。

それが悲しかった」

霊夢「いや、あんたは、何も出来てない訳じゃないじゃん。こんな私の介護を毎日毎日頑張ってたじゃない」

レミリア「そんなの当たり前の事で何かしてるになんてならないわ」

霊夢「いいえ、なってるのよ、私にとっては。」

レミリア「いいえ、なってないわ。」

霊夢「そう、なら、私お願いがあるの聞いてくれる?」

レミリア「当たり前じゃない」

霊夢「そう。それじゃあ、私の血を吸って頂戴」

レミリア「!?」

レミリア「待って、それをしたら貴方の寿命が縮むわよ」

霊夢「いいじゃない今更。」

レミリア「それに、貴方の血をなぜ吸わないといけないのよ」

霊夢「私の大切な人に私の血をあげたいから。」

レミリア「それは、理由にならないわ」

霊夢「レミィ、いいから吸って」

レミリア「嫌よ!」

霊夢「レミィ!」

レミリア「!」

霊夢「わたしはもう長くないのだから最後にわたしがいたって事を残しておいて欲しいの。だから血を吸って。」

レミリア「…………分かったわ。」

霊夢「ありがとうレミィ」

レミリア「それじゃあ吸うわよ」チューチュー

霊夢「ありがとうね」

霊夢「もう日が落ちるわ。早く帰って妹に会いなさい」

レミリア「…………ええ、そうするわ」

レミリア「霊夢………ありがとう」

霊夢「こちらこそ今までありがとう」

バサバサバサ

霊夢「もう、思い残す事もないわね。待っててね魔理沙、昨夜そろそろ行くから」

魔理沙「ゆっくりこいよ」

昨夜「ええ、安心してきなさい」

霊夢「ふふ」

〜紅魔館〜

フラン「お姉様おかえり、霊夢どうだった?」

レミリア「………………………」

フラン「………………そう」

レミリアは、泣いていた、フランも見たことのないくらい大粒の涙で泣いていた

レミリア「霊夢、逝かないでぇうぅ」

翌朝

レミリア「霊夢、来たわよぐっすり眠れた?」

霊夢「…………………………」

レミリア「霊夢?冗談はよしてよ」ポロ

霊夢「…………………………」

レミリア「ねぇ、霊夢、返事してよ」ポロ

霊夢「…………………………」

レミリア「ねぇ!霊夢起きてよ!」

霊夢「…………………………」

レミリアは、分かっていたもう彼女は目覚めない、いつまでもいつまでも。

霊夢「あれ、ここは?」

魔理沙「よ、霊夢、待ちくたびれたぜ」

昨夜「そうよ、霊夢」

霊夢「そう、ごめんなさい2人とも」

こうして幻想郷の英雄は、長くも短い人生の幕を閉じた。そして、その顔は、笑顔だった。吸血鬼の彼女は、泣いた、泣き続けた。大切な人をまた失ったから。

レミリア「霊夢、霊夢ぅぅ」

霊夢(何泣いてんのよカリスマ)

レミリア「………そうね、こんなことでクヨクヨしてたら、カリスマの名が廃るわ」

終わり



後書き

どうもここまで読んでくださりありがとうございます。私ハーレーといいます。いごお見知り置きを。
唐突ですが、どうでしたか、今回の作品は?私こういうのは少し苦手なんですけど頑張って書きました。楽しんでもらえたなら嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう。


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獄都の憲兵さんから
2020-07-25 03:28:47

SS好きの名無しさんから
2019-05-05 01:07:55

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