2014-08-28 15:14:54 更新

概要

実は初SSです。下手だと思うので、コメントのとこからアドバイスくれたら大感謝です!。


ラティアス「え!?」

ラティオス「どうもこの地方に来てからほとんど使われてない・・・・・・・・」

ラティオス「この技見ればわかるだろ?」

そらをとぶ、いあいぎり、なみのり、たきのぼり

ラティアス「そんな・・・。」

ラティオス「というわけでお役ごめんさ。」

ラティアス「(おかしい・・・絶対おかしい・・前の地方にいたときはあんなにお兄ちゃんのこと大事にしてたマスターが・・・)」

ラティアス「(きっと何かあったはずよ。でも、それはマスターしか知らない・・・。一体何があったのかしら・・・)」

ここはカロス地方。来月にはポケモンバトルの大会が控えていた。

そんな中、大会に向けて努力する一人の少年がいた。

トレーナー「ツボツボ!かげぶんしん!」

ツボツボ「(おう!)」

トレーナー「(こうやって回避率あげてっと。)」

敵トレーナー「糞!当たんねえ!」

トレーナー「行くよ!ツボツボ!パワートリック!」

敵トレーナー「メガルカリオ!はどうだん!」

しかしツボツボは物ともしない。

敵トレーナー「B振りじゃねえのかよ!」

トレーナー「確かにBに振ってある。だけどDにも振ってある。」

トレーナー「これで終わりだ!じしん!」

メガルカリオ「」

トレーナー「練習、付き合ってくれてありがとな。」

敵トレーナー「お、おう。」

トレーナー「お礼にこれやるよ!ホイッ!」

敵トレーナー「ハイパーボール?いいのかよ!」

トレーナー「練習手伝ってくれたんだから、それに見合うことしなくちゃな。」

敵トレーナー「お前ってやつは・・・・」

トレーナー「さてと、今日はここまで!」

トレーナー「ラティオス!そらをとぶ!ポケセンに帰ろう!」

ラティオス「・・・・」

トレーナー「あ、いや少し待って。頭が・・・痛い・・。」

ボックスにて

ラティオス「ということでマスターは最近、頭痛になることがあるらしいんだ。」

ラティアス「・・・」

ラティオス「?」

ラティアス「お兄ちゃん・・何だかおかしいよ・・マスターが。前はそんな人じゃなかったもん・・」

ラティオス「・・・・」

ミロカロス「ラティアスちゃん、マスターが呼んでるよ!」

ラティアス「は、はーい・・」


トレーナー「出ておいで、ラティアス!」

ポン!

ラティアス「?」

トレーナー「あのさ・・悪いんだけどさ・・このマシン、使って・・くれるかな?」

いあいぎり、なみのり、そらをとぶ、たきのぼり

ラティアス「!?」

ラティアス「・・・・」

トレーナー「嫌なら別に・・いいんだけどさ・・」

ラティアス「・・・・」

トレーナー「?」

トレーナー「(何かあったのかな?)」

トレーナー「そうだ、ラティアス、何かあるのなら教えてくれないか?」

トレーナー「ほら、お前はテレパシー使える・・だろ?」

ラティアス「それじゃあ・・話していい?」

トレーナー「うん」

ラティアス「マスターさ、最近・・ちょっと変じゃない?」

トレーナー「?」

ラティアス「さっきの技、全部お兄ちゃんでもできるのに、何で私に・・・」

トレーナー「何で・・それを・・?」

ラティアス「ボックスにいるとき教えてもらったの。」

ラティアス「それにさ、あんなに活躍してたお兄ちゃんをパーティからはずすなんて・・」

ラティアス「あと頭痛なんて前はおきなかったじゃない!一体何が・・あったの?」

トレーナー「・・・ふぅ。実はその三つ、全部関係のあること何だ。」

ラティアス「!?」

トレーナー「ほら、俺、前の地方でお前の兄ちゃんにすっげーお世話になったじゃん。」

ラティアス「・・うん。」

トレーナー「だけど、この地方では、お前の兄ちゃんは十分に活躍できなかったんだ。」

トレーナー「だから、お前の兄ちゃんはパーティをおりることになったんだ。」

トレーナー「でも、あいつには前の地方でさんざんお世話になった。だから俺はあいつを永久ボックス行きになんてしちゃいけないと思った。」

トレーナー「永久ボックス行きになんてさせたら・・俺は・・俺は・・・っ最低の人間になっちまう・・」

トレーナー「そこで考えたのが・・秘伝要員何だ・・。そうすれば・・あいつを永久ボックス行きになんてさせずに済む・・そう思ったんだ。」

ラティアス「うん・・」

トレーナー「だけどさ、俺、ある言葉を・・思い出したんだ。ずっと前テレビで、フライゴン使いのトレーナー とガブリアス使いのトレーナーのバトルを見たんだ。その戦いガブリアスが有利に見えたけど、勝ったのはフライゴン使いだった。」

ラティアス「うん・・・」

トレーナー「そのフライゴン使いは、インタビューのとき、こう言ったんだ。『勝てる方法の中で気にいったものを選ぶより、好きな方法で勝てるようにすることが大切だ』って。」

トレーナー「それで、俺は気ずいたんだ。勝つためにお前の兄ちゃんをはずすよりも、お前の兄ちゃんを入れて勝てるようにすることが大切だって。」

ラティアス「・・・」

トレーナー「だから俺はお前の兄ちゃんを使ってどうやって勝てるようにするか、毎晩遅くまで考えてたんだ。頭痛はそのせい。」

ラティアス「マスター・・」

トレーナー「お前にあの技を覚えてもらおうと思ったのは、あいつが秘伝要員おりるから、代わりがいなくて困ってたからなんだ。」

ラティアス「・・・・」

トレーナー「でも、押し付けられたみたいで嫌だったら、断ってもいい。別のポケモンに覚えてもらうから。」

ラティアス「ねぇ、マスター・・それでもし引き受けるポケモンがいなかったら・・どうするの?」

トレーナー「なら、新しいのを捕まえる。無理に押し付ける権利なんて俺には・・ない。」

トレーナー「お願い・・できるか?」

ラティアス「馬鹿!断るはずなんて・・ないじゃない!」

トレーナー「い、いいのか?本当にいいのか?」

ラティアス「もちろんよ!お兄ちゃんがうまく戦えない環境でも、お兄ちゃんのこと思っててくれたのにことなんて、私には、私には絶対無理!それに・・私・・・実は、マスターのこと・・好きに・・なっちゃったの。」

そう言うと、ラティアスはその姿を人間に変えた。彼女は、人間に化けることができるのだ。スラッとした美しい体型、綺麗な肌に、サラサラとした美しいショートヘアーの髪。その容姿はとても綺麗だ。気になることがあるとすればポケモンだった時の角の名残なのか頭の2箇所で髪が立っているところぐらいだ。そして、変身するなりラティアスは、トレーナーに抱き着いた。

ラティアス「だから・・だから、私、マスターの役に立ちたい!だから・・・・私にやらせて!」

トレーナー「ありがとう、ありがとうラティアス・・・・!」

ラティアス「こんなことなんて・・当たり前よ・・・」

トレーナー「なぁ、この仕事引き受けてくれて・・ありがとな。俺のこと好きになってくれて・・ありがとな。いろんなことで・・ありがとな!・・・・だから、さ・・俺、お前にこの恩を返したい・・いや、返さなきゃいけないんだ!」

ラティアス「・・うん・」

トレーナー「なぁ、俺にこんな約束をさせて・・くれないか?そして約束することで・・恩返しさせてくれないか?」

ラティアス「?」

トレーナー「お前の兄ちゃんを使って勝てるパーティを作るって・・・」

翌日

トレーナー「(とは言ったけど、このメンバーから誰をラティオスに変えようか・・?)」

ツボツボ、サザンドラ、ギルガルト、オンバーン、オノノクス、テッカニン

トレーナー「(ツボツボは回避率上げてのパワトリがあるし、オンバーンはすりかえで道具潰しできるし・・ギルガルトはドラゴンが多いこのパーティじゃなくてはならないし、それにサザンにとっては・・待てよ!サザン!?そうだ!サザンだ!あいつとラティオスは同じ特アタだし・・・同じドラゴンタイプ・・。でもっ・・・くっあいつは・・・・あいつは・・・・。・・・すまない・・サザン!・・・)」


サザン「(頑張るぞぉ!・・例え体が朽ち果てても・・・)」

サザン「(思えば辛い日々だった・・・でも、この大チャンスを逃さなければ・・あの日々とさよならできる!何としてでも・・何としてでも!)」

彼は次の大会に出ることができれば、初陣となる。そして、その初陣は彼にとっては特別なものだった。

前の地方のこと

ジヘッド「うおおお、すっげえええ!」

ガバイト「オメエ何そんなに興奮してんだよ!ガキ!」

ハクリュー「本当にガキだな。第一テレビで大会の中継見るだけでこうなるってよお。」

ジヘッド「え、ああいうの興味ないの?」

ガバイト「あんなの出たきゃでれんだろ?俺はこの種族値のおかげで確定だから、出たいも糞もねえよ!」

ハクリュー「ついでに俺もな。ってかそんなに興奮するとかオメエ出れそうもないから出れるやつに勝手な憧れ抱いてるだけだぜ。」

ガバイト「出れないとかwww雑魚やん」

ハクリュー「可哀相に。あんなくだらない大会に憧れるほど雑魚くなっちまったんかよwww」

ジヘッド「・・・・」

ガバイト「何?本当のことだから言い訳出来ない系?」

ハクリュー「そうだ、ガバイト。大会出たらわざと負けようぜ!テレビで見てるこの雑魚ピーピー泣きやがるぜwww」

ガバイト「ナイスナイスナイスナイスナイスナイスナイスイェ~イ!www」

ジヘッド「なぁ、恥ずかしくねえのかよ!」

ガバイト「あ?」

ジヘッド「悔しいけど、俺は確かに種族値的にはお前らよりダメだ。でもよお!お前らは大会に出るってことを俺よりわかってない!大会に出るっていうのはよお!出れないやつの分まで、頑張るってことなんだよお!」

ハクリュー「おだまり」

ガバイト「ドラゴンダイブ!!」ドッガーーン!!

ガバイト「こんな雑魚に大会を語る権利なんてねえよ。バーカ」

ジヘッド「うっう・・・・(何で・・何であの晴れ舞台に出れることが、嬉しくないんだよ・・・出れないやつだっているだろーが!そういうやつが憧れを込めて応援してんのに何でそれを裏切れんだよお!あんなやつらを、あんなやつらを大会にだしちゃダメだ!俺は・・・俺は大会に出る!そしてあいつらに大会に出るってことを、教えてやる・・・!)」

現在

サザンドラ「(大会に出れれば、あの日々のあいつらに一泡吹かせられる・・・。そしたらあの悪夢を、忘れられる!絶対に、絶対に・・・大会に・・)」

ラティアス「サザン・・くん・・・ごめん・・」


サザン「は?嘘だろ?」

ラティアス「それが・・・嘘じゃないの。マスターも、そう言ってた・・・」

サザン「マスターが?嘘つくんじゃねえ!大体オメエの兄ちゃんがラティオスだから、特アタドラゴンの俺を追い落としてパーティに入れるのが最善の手だと思ったんだろ?そんなの・・・許される訳ねえだろうがよお!」

そう言ったのが速かったのか、技を出したのが速かったのか。サザンドラの口からは凄まじいりゅうのはどうが放たれた。至近距離だ。ラティアスの軽い体は一瞬にして吹っ飛ばされた。

サザン「もう逃げらんねえぞ。この嘘つき女が!」

トレーナー『待て!』(人間の台詞は『』で表します。ちなみに、サザンに対してはラティアスがテレパシーで聞こえたことを通訳してる設定)

トレーナー『本当だ。お前とラティオスを交代させることは、この俺が言った!』

サザン「(は・・・嘘だよな・・マスター。お前、そんなやつだったのかよ!)」

サザン「なら・・マスター、すまねえがお前、許す訳には・・いかねえ!」するとサザンの口から今度は大の字の炎が放たれた。

トレーナー『ぐはあ!』当然人間がこれを喰らったら重傷だ。しかし、何故かこのトレーナーは立ち上がった。

トレーナー『なぁ、サザン、俺を・・・攻撃してくれ。さっきみたいなだいもんじでもりゅうのはどうでも何でも・・・何回でも気の済むまでやってくれないか?』

ラティアス「そんなの・・ダメだよ!マスターが、マスターが・・」

トレーナー『いいんだ・・悪いのは俺なんだ。だから俺はその責任をとる必要がある・・あいつの・・あいつの・・気の済むように・・』

次の瞬間、再び大の字の炎が襲い掛かった。トレーナーは再び吹っ飛ばされた。今度はもう、3時間以内に応急処置をとらなければなんらないほどだ。それでもトレーナーは弱々しい声で、気の済むまで攻撃しろと言った。この様子にラティアスは動かずにいられなかったようで、ラティアスはサザンドラの前に立ちはだかると、

「今度は私が的よ!」と言い放った。

トレーナー『いや・・やめ・・・ろ。』

ラティアス「ダメ!そんなことしたら・・せめて・・・・せめて私も一緒に死なせてくれるぐらいは・・・してよ・・」

トレーナー『もし俺が死んで・・お前も道連れになったら、俺のためになると思うか・・・・?』

ラティアス「・・・」

トレーナー『そんな訳ねえだろ!大体・・生きられなかったやつの分まで生きてくれることの方が・・俺のこと思うなら・・・自然だろうが・・・』

サザン「(生きられなかったやつの分まで生きる・・・?何かと・・似ている!?・・・・・そうだ、思い出した。大会に出れないやつの分まで頑張る・・・だ。俺の・・・俺の言葉だ!居んじゃねえか・・・ここに・・話のわかるやつが・・・。大体俺・・・あいつらに大会に出るってことを教えるために・・出ようと思ってたんだっけな。なら・・・心配ねえじゃねえか・・・。マスターが、マスターがあいつらに教えてくれれば・・。もう・・ここまでに・・しよう。)」

サザン「気が済むまで・・・やらせてもらったぞ・・マスター。」

トレーナー『じゃあ・・代えていいんだな。ラティオスに。』

サザン「ああ・・・」

サザン「(俺のできなかったこと・・・・俺の分までやってくれよ、マスター・・。)」


ラティアス「って大変!マスターったらボロボロじゃない!そういえば・・!このバッグにふっかつそうがあったはず・・」(ふっかつそうはシンオウ地方のものですが、持って来てるという設定です。)

言うなり、ラティアスは再び人に化けると、トレーナーのバッグを漁った。

ラティアス「ほら、食べて・・」

しかし、ここまで衰弱した人間がこんなものなど受けつけっこない。すぐに吐き出した。

ラティアス「(大変・・こうなったら・・・口移し・・するしかないわね・・・)」


トレーナー「うっ・・俺・・・生きてる?もしかして・・ラティアス・・?」(以後人間の言葉も「」に戻します。)

ラティアス「もぅ!何迷惑かけてんのよ!」

トレーナー「あっ、ごめん・・・。でもさ、あいつ大会には周りの何倍も乗り気でさ・・・・。パーティに入れた時、ものすごく喜んでたんだ。それであいつは大会に出れることをずっと、ずっと楽しみにしてたんだ。それを壊すって言うのは、理由があってもやっちゃいけないことなんだ。だから俺は、あいつに・・・あいつにせめてもの罪償いをしなきゃいけないんだ・・。してやらなきゃ、俺は・・・最低の人間だ。」

ラティアス「だとしても、何か他にもやりようはあったんじゃない?」

トレーナー「・・・」

ラティアス「それに・・マスターが好きな私のことも考えてよ!サザンくんのことだけじゃなくて・・・」

トレーナー「ごめん、ラティアス・・・」

ラティアス「でも、罪を償おうとしたマスター、すっごく格好よかったよ!(それに口移しでキスもできたし・・・)だから許してあげる!」

翌日

ラティオス「今日からサザンの代わりにパーティに入るラティオスだ。よろしく。」

オノノクス「よお!久しぶりならぬイッシュぶりだな!」

オンバーン「あなたが有名なラティオス先輩ッスか!会えて嬉しいッス!」

ツボツボ「よろしく!頑張ろうぜ!」

テッカニン「オメエとはいい仕事ができそうだ!」

トレーナー「(よかったぁ!うまくパーティに入れられて。けど、こっから勝てるパーティになるようにすることが大変なんだよな・・・)」

ラティアス「第一関門突破ね。」

トレーナー「来てたの?ってか連れて来れるポケモンは6体までなのに・・・何で!?」

ラティアス「愛の力、って言いたいところだけど、あんたがガルドちゃんのこと忘れてるだけよ。」

トレーナー「しまったああああ!!ごめんラティアス今すぐガルドに代える!」

ラティアス「クスッ」

数分後

トレーナー「き、気を取り直して練習・・しよ~。」

一同(笑)

その夜

トレーナー「(さてと、サザンがラティオスに代わってから困るところが出てきた・・・。サザンの技はだいもんじ、りゅうのはどう、チャージビーム、きあいだまだったんだけど、ラティオスで再現するのは・・りゅうのはどうとチャージビームで精一杯何だよな・・。だいもんじはメガクチートとクレッフィ対策、きあいだまは格闘を弱点にするタイプが多いから、攻撃の幅広げるのに重宝したしな・・・。)」

ラティアス「まあ、マスターったらまだ起きてる!早く寝ないと頭痛になるわよ!」

トレーナー「うん・・でも新しいパーティに問題があるんだ・・・・。この問題を解決しないと、勝てないかもしれないんだ。」

ラティアス「でも、そしたらマスターが・・・」

トレーナー「うん、そうかもしれない。でも俺、あの約束を守りたいんだ・・。お前の兄ちゃんに使って勝てるパーティを作るって約束・・。お前の兄ちゃんを出しても、すぐ負かしちゃ満足いかねえだろ・・?だから・・・」

ラティアス「そっか。覚えててくれたんだね。」

トレーナー「当たり前だろ、約束なんだから・・・・・・・」

ラティアス「ねえ、マスター・・・」

トレーナー「?」

ラティアス「私もそれ、手伝っていい?」

トレーナー「え!?いいのか?」

ラティアス「うん・・・だってマスターがお兄ちゃんのことでこんなに頭を悩ませてるのに私が無視なんて・・・・できない!それに・・私・・マスターと大変なことを・・分かち合いたい。」

トレーナー「・・・」

ラティアス「これでも私、ポケモンの中では頭いい方なのよ!そのぐらい・・・できないわけないじゃん!」

そう言った途端、ラティアスは人間に化け、トレーナーにパーティの問題を聞いた。

ラティアス「・・・つまりサザンくんの役割をお兄ちゃんがやりきれないってこと?」

トレーナー「まあそうとも言う。」

ラティアス「すぐには浮かばなかったけど、二人で考えたらきっと思い浮かぶよ!頑張ろう!」

しかし、これは予想以上に難しいことだった。何時間も、何時間も考えても一向に思い浮かばなかった。結局そのまま、夜は明けた。

トレーナー「う~~~眠い!でも今日もまた練習・・・しなきゃ!」

ラティアス「zzzzzzzzz」

次の夜

トレーナー「今日こそは・・・今日こそは・・問題を・・埋めてやる!」

ラティアス「昨日は勝手に寝てごめんね。でも、今日はその分も頑張るつもりよ!」

しかしその日もいい方法は浮かばなかった。そしてそのまま、幾日も幾日も経ってしまった。

トレーナー「きょ、今日こそ・・・・は・・・・・」トレーナーは疲労と睡眠不足のせいで、すっかり衰弱していた。

ラティアス「大丈夫?マスター・・無理しなくていいのよ、私お兄ちゃんが弱くなっても使ってくれるだけで・・・十分。」

トレーナー「・・・いや・・・・ダメ・・だ。俺は、約束したんだ。だから・・・だから・・・・最後まで頑張らないと・・・いけないんだ。」

ラティアス「・・・マスター・・」

ラティアス「(でも・・・このままじゃマスターが・・。だけど、言っても聞いてくれないだろうし・・・私・・・・どうすればいいの?)」

サザン「よおラティアス。」

ラティアス「!?」

サザン「パーティのことであのお人よしが悩んでんだろ?」

ラティアス「え・・・・でも何でサザンくんが?」

サザン「決まってんだろ。人よしトレーナーに恩返しに来たんだよ。あいつ、自分がラティオスをパーティに入れりゃぁいいだけなのによ・・・俺に対して気が済むまで攻撃しろなんて・・・とんだお人よしのマヌケじゃねえか!」

ラティアス「・・・」

サザン「でもな、俺あいつのこと本当にすげえやつだなって思ったんだ。たかが俺一体に体張るなんて・・。だからそのすごさを見せてくれた恩だ。借りは返す!あと、このこと、後でマスターに伝えておいてくれ!」

ラティアス「・・うん!」


ラティアス「ねえマスター、」

トレーナー「?」

ラティアス「サザンくんが、あなたにヒントくれたんだけどさ・・」

トレーナー「本当?これでサザンのだいもんじとかを何かで代用できんのか?だとしたら・・・!」

ラティアス「うん、本当。だけど・・・」

トレーナー「だけど?」

ラティアス「私、サザンくんの言ってることの意味が、よくわかんなかったの・・・」

トレーナー「どんな感じだった?言ってみてくれるかな?」

ラティアス「『俺はフェアリーが弱点だろ?だけど鋼技も毒技も覚えてない。それにそれを解決する道具も持ってない。だけど俺がパーティにいた頃、戦法的にお前は困ってなかったよな。・・それが思い出せれば何とかなるはずだ。お前は。』って感じ」

トレーナー「それって・・何もラティオスに炎技覚えさせなくてもいいってことか!?あいつはフェアリー苦手だったけど、ガルドがいたから何とかなってたし・・・そうだ!きっとそうだ!」

トレーナー「つまり、ひとつのポケモンじゃなく、パーティ全体で問題を解決するってことだ。よし、オノノクスにじしんを覚えさせる!そうすればクレッフィやクチート対策ができる!光は・・・見える!」

ラティアス「(サザンくん・・・・ありが・・とう・・!)」


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2014-10-06 20:52:56

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2014-08-30 14:01:17

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2016-03-26 21:33:31

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2014-11-10 13:02:26

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2014-08-30 14:01:50

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