ほとんど人外提督と問題のある艦娘達
とある鎮守府の提督と艦娘達を皆殺しにした死刑囚が、問題がある艦娘しかいない鎮守府に着任することに……飴よりも鞭の割合が強すぎるこの提督は、その後最恐の提督と呼ばれた。
初めて艦これのSSを書きます。口調が壊れてたりキャラが崩壊してる事が多々あります。ご了承下さい。
大本営、独房
ここには、様々な罪に問われた者達が収容されている。いわゆるブラック鎮守府をした提督、贈賄等を行った憲兵等……その中には、人を殺めた者もいる。
「・・・・・・・・暇だ」
この全身傷だらけの男は、とある鎮守府の艦娘と提督を皆殺しにした罪で、死刑宣告されていた。
コツ、コツ、コツ、コツ
「やあ、君が件の死刑囚か」
「あ~……?誰だ……あんた……」
彼を訪ねてきたのは、初老を迎えているだろう老人だった。
「私はね、海軍の元帥をしている者だよ」
「海軍元帥……?そんなお偉いさんが……死刑囚に……何の用だ……遂に死刑執行か……?」
「いいや、その逆だよ。君を釈放してあげようと思ってね」
「・・・・・・死刑囚だぞ……どうやって……?」
「まあ、もちろん条件はあるさ」
「条件だと……?」
「そう、実はとある鎮守府に問題をかかえている艦娘が集められているのだが、そこに着任した提督達が艦娘達の暴行によって続々と辞めてしまっていってるのだよ」
「・・・・・人材不足で……俺に……?」
「そう、君には提督になって貰いたい。そして、その鎮守府の艦娘達がまた前線で戦えるようにして欲しい」
「・・・・・・どうせ……死刑囚の俺には……拒否権など……無いのだろう……?なら……やるしか無い……」
「察しが良くて助かるよ、是非とも頑張ってくれたまえ」
「ただし……俺も条件がある……」
「何かな?」
「まず……可能な限り……俺の要望に応えて貰いたい……後は……俺の得物を返して欲しい……そして……俺がどんな『教育』をしようが……黙認して欲しい……出来るか……?」
「ふむ、構わないよ。こちらとしては前線で戦える用にして貰えればいいのだし」
「分かった……なら……引き受けよう……」
こうして、一人の死刑囚は提督になり、様々な問題がある艦娘達がいる鎮守府に着任することになった。
数日後、とある鎮守府、食堂
「また新しい提督が来るらしいぜ」
「どうせ最低な奴に決まってマース、また追い出せばいいデース」
「で、でも、今度は解体されてしまうかも知れないのです……」
「大丈夫だよ、そうなったら殺して証拠を隠滅すればいい」
「まあ、結局いつも通りになるんでしょ?なら誰が来たって変わらないわよ」
この鎮守府に在籍する艦娘達は、様々な理由で人間を嫌っている。そして、この五人は特に人間を恐れている……だが、今日から全く別の生活になるとは、この時は考えてもいなかった。
鎮守府、入り口
そこには、数日前まで死刑囚だった男が、提督服を着て立っていた。腰には、二丁のリボルバーがあった。
「ここか……ふむ……」
この鎮守府は、お世辞にも綺麗とは言えない外観だった。庭には雑草が生えまくり、壁にはツタが這いまくっていた。
「ここの艦娘は……どうやら……掃除が……嫌いな用だ……どうでもいいが……」
そして中に入るが、中も蜘蛛の巣や埃まみれで、とても人が住めるような状態では無かった。
「お、来たぞ」
そしてそこには、数人の艦娘が立っていた。
「提督を歓迎……という訳では……無いか……」
「そうデース、今すぐこの鎮守府から消えて下サーイ」
「じゃないと、痛い目にあって貰うぜ?」
「死にたくないなら、さっさと消えなよ」
「そうね、問題なく生きていたいなら、そうした方がいいわね」
艦娘達は、今すぐ出て行かなければ、お前を痛めつける。そう言ってきたのだ、普通の人間なら怯えるかも知れない、だが……。
「ふむ……なるほど……問題があるな……」
「おい!!聞いてるのか!!」
「教えなければ……ならないことが……あるな……」
そう言い、男は構えた。
「おいおい、やるつもりか?人間と艦娘の身体能力の差が分からないのか?」
「艤装を……着けても……構わない……やりたければ……来るがいい……」
その言葉に、激昂した艦娘は……。
「てめえ!!もう知らねえからな!!」
提督に殴りかかろうとする。
「ふむ……速さは……それなり……」
だが、提督はその拳をあっさりと受け止める。そして……
バキッ、ゴキッ、グチャッ
「う、ぐぁぁぁぁぁぁ!?」
その受け止めた拳を握りつぶした。
「膂力は……まだまだ……」
「摩耶!!その手を離すネ!!」
今度は、もう一人の艦娘が掴みかかる。
「お前も……速さは……それなり……」
提督は握りつぶしたまま、掴みかかって来た艦娘に蹴りを入れる。
「げはっ!!」
「て、めぇ!!離せ!!」
拳を握りつぶされた艦娘が今度は蹴ろうとしてくる。
「ふむ……足技は……見込みなし……」
ブシュッ
「へ……?あ、足がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
提督が何をしたのか、蹴ろうとした艦娘の足が切断された。
「お前達は……入渠をすれば……傷が治るのだろう……?ならば……加減はしない……」
「ま、摩耶……うぐっ」
「お前達も……かかってきたら……どうだ……判断してやる……」
「お前……よくも僕の仲間を!!」
「後悔させてやる……!!」
残った二人の艦娘が同時に襲いかかる。しかし……
「お前達は……速さは……そこまで……だな……」
ビキッ、グシャ
「う、ゴホッ!!」
「あ……か……」
二人ともほぼ同時に、喉を潰され、足を折られてしまった。
「さて……まともに喋れるお前に聞くが……残りの艦娘は……何人いる……」
「だ、誰、が……」
「答えなくても……いいが……その場合……ここにいる邪魔な奴らは……死ぬ事になるが……いいか……?」
残った艦娘は恐怖した、普段なら問題にすらしない人間が、自分たちを満身創痍にしている。そして、男の冷たい眼は、その恐怖を更に肥大化させた。
「あ、後三人いまース……」
「そうか……なら……呼んで……こいつらを……入渠……させるといい……俺は……執務室に……行く……」
こうして、この男は問題を抱えている艦娘達がいる鎮守府に着任した。彼のこれからやることは、彼女達にとって良いことか悪いことか、まだ分からなかった……。
「ふむ……ここが……執務室……か……」
提督が着いた執務室は、他と違い妙に綺麗な状態で保たれていた。
「ここだけ……掃除を……したか……?まあ……興味ないが……」
ガチャン
提督が扉を開け、中に入る。
「お待ちしておりました、明王提督」
そこには、眼鏡をかけた艦娘が立っていた。
「お前は……元帥が……寄こした……艦娘か……」
「はい、大淀と言います。以後お見知りおきを」
「早速で悪いが……入口に馬鹿が……四人ほど……倒れてる……入渠に向かわしたが……時間が惜しい……高速修復剤を……使ってやれ……」
「・・・・・・・噂は本当だったのね」
「どうか……したか……」
「いえ、了解いたしました。その後はこちらに向かわせれば?」
「理解が良くて……助かる……そうしてくれ……全員を……頼むぞ……」
「かしこまりました、それでは、失礼します」
ガチャン、バタン
そう言って、大淀は執務室から出て行った。
「・・・・・・あの馬鹿共に……気付かれず……ここまで……来たのか……あいつも……それなり……それに……俺の名を……知ってるか……」
明王提督、大淀は彼の事をそう呼んだ。明王、ただそれだけが彼を表す名前なのである。
「しかし……待つのは……暇だ……少し……手入れを……するか……」
提督は腰にある二丁のリボルバー……では無く、その後ろから黒いナイフを取り出した。
「奴らは……見えなかったか……恐らく……俺の得物は……これだと思ったのか……間違っては……ないが……まだまだ……甘い……」
そうして、ナイフの手入れをしながら待ち、約五分後、入渠を終えた艦娘達と、残りの他の艦娘達が執務室に集まった。
「来たか……遅くは……無かった……及第点……だな……」
「ねぇ~早く終わらせてくれな~い?買い物行きたいんだけど~」
「す、鈴谷さん!!そんな言い方したら駄目なのです!!」
「いいのいいの、どうせすぐにいなくなるんだから」
鈴谷という名の艦娘は、どうやら入口での出来事を知らないようである。
「ふむ……お前も……問題が……あるな……まあ、いい……全員……名を……名乗れ……」
「はいはい、重巡洋艦鈴谷で~す」
「く、駆逐艦、い、電なのです」
「軽巡北上だよ~」
「・・・・・・・重巡洋艦、摩耶だ」
「高速戦艦、金剛デース……」
「駆逐艦、時雨……」
「正規空母、五航戦瑞鶴よ……」
先程やられた五人は、怒りを持ちながらも、この男に対する恐怖が強いので、まともに喋れなかった。
「ふむ……七人……駆逐艦が2……重巡が2……戦艦が1……空母が1……軽巡が1……中途半端……だな……まあいい……」
そして、全員が名乗り終わった後、彼はゆっくりと立ち上がった。
「俺は……今日から……ここの提督になる……明王という者……だ……」
「ああ~どうでもいいどうでもいい、どうせ二日三日でいなくなるんだし~」
彼が話してる最中でも鈴谷は態度を改めなかった。
「てかさ~もう行って良い?買い物行きたいの~」
「ふむ……まずは……少し……お灸を……すえる……か……」
ガチリ、ドォン!!
「は・・・・?え・・・・?」
「う、ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
提督は、鈴谷の肩を躊躇いなくリボルバーで撃ち抜いた。
「な、何を、すんの、よ……!!」
「お前は……分かっていない……お前達も……だ……」
残りの6人も、かなり動揺していた。特に5人は、また先程のようになるのではないかと気が気でなかった。
「ここは……学校ではない……軍という……一つの……組織……だ……そして……俺は……お前達の……上官……だ……友達では……ない……舐めた……態度は……辞める……事だ……」
提督は、自分の腰にリボルバーを戻した。
「俺が……ここに来た……理由は……お前達を……もう一度……前線に……立たせる事……だ……優しくしてやる気は……無い……」
そう言って、提督は一つのプリントを取り出した。
「しばらくは……この通りに……生活……してもらう……そして……訓練に……取りかかる……それが……終わらなければ……買い物など……行けぬと……思え……」
そのプリントを見た艦娘達は、反応は様々だったが、概ね同じ意見だった。
朝04:00起床、04:30から点呼及び朝食、05:30からランニング50km、それが終わった後に格闘訓練、14:00昼食、15:00から海上での訓練、19:00より夕食、その後艤装点検及び入渠へ、23:30完全消灯
「めちゃくちゃきついじゃん!!いきなりこんなのって……!!」
「この程度……何処の鎮守府でも……やっている……今までの……生活からは……さよならだと……思え……」
摩耶が不満を漏らすが、それは却下された。
「提督~、質問がありま~す」
すると、軽巡洋艦の北上が手を上げて質問してきた。
「この格闘訓練って、海上で戦う私達には必要ないと思いま~す」
「そ、そうデース!!私達艦娘が格闘なんて……!!」
「そ、そうよ!!こんなの意味ないわ!!」
周りもそれに同調して騒がしくするが……
「甘い……奴ら……だ……余程……甘やかされていた……らしい……」
「はあ?どういうこと?」
「例えば……遠征中……まともな装備が……無い状態で……敵に囲まれて……逃げられない状況に……なったら……お前達は……どうする……?」
「それは……装備を捨てて逃げるとか?後は、救援を呼ぶとか」
「それでも……必ず……一人は……死ぬ……戦場では……一人欠ければ……状況が変わる……ましてや……海上で戦うお前達は……一人減れば……戦い方も……変わる……そして……全滅の可能性が……高くなる……」
「・・・・・・・・・・」
「実際に……そのせいで……全滅した艦隊も……ある……救援を呼んでも……間に合わない……可能性が……ある……」
「それで、格闘と何の関係が……」
「深海棲艦……は……艤装を破壊しなくても……首を折れば……殺せる……それは……俺が……立証してる……」
「もしかして……」
「そうだ……死にたくないなら……創造力を持て……創造力が無ければ……非常事態に……対応……出来ない……他には……質問は……あるか……?」
「ううん、もういいや、分かりました」
「ならば……明日から……始める……そこの馬鹿を……入渠させて……明日の準備を……始めろ……俺からは……以上……だ……」
提督が話終わり、再び椅子に座った。
「返事……を……しろ……」
「「「「「「「は、はい」」」」」」」
そうして、艦娘達は執務室を後にした。
「ふむ……それでは……俺も……準備を……するか……」
提督は、おもむろに携帯を取り出し、電話をかけた。
プルルルルルル……ガチャッ
『もしもし』
「元帥……か……いきなり……だが……頼みが……ある……」
『何だね?できる限り簡単な事だとありがたいんだが……』
「そんなに……難しくない……狗を……ここに……呼んで……欲しい……明日の朝までに……だ……」
『それはまた、難しい事を……分かった。明日の朝までにだね?』
「よろしく……頼む……後は……高速修復剤を……できる限り……多く……欲しい……これは……三日以内で……構わない……」
『やれやれ、無茶な要求を……分かったよ。できる限り送ろう』
「では……頼む……」
ピッ、提督は話し終えると、電話を切った。
「さて……大淀……お前……艤装は……あるか……?」
「ええ、一応元帥に渡して貰ったのが……」
「ならば……艤装を付けて……すぐに……出てくれ……俺も……着替えて……すぐに……行く……」
「り、了解しました……」
大淀は、この時彼が何をするのか、自分が何を手伝わせられるのか、理解していなかった。
「すまない……少し……待たせたか……」
「い、いえ、それより提督、その姿は……」
提督の今の格好は、白い提督服とは違い、全身黒に統一され、口元には奇妙な形のマスクを付けていた。そして何より気になったのは……
「なぜ、海上を歩いているのですか……?」
本来、人間は水の上を歩く事など出来ない。艦娘でさえ、艤装が無ければ沈んでしまう。だが提督は、何の問題も無く海上を歩いているのである。
「ふむ……大淀は……俺について……どの程度……聞いている……?」
「・・・・・・・大体、全て聞いています」
「そうか……ならば……俺の……過去は……聞いたか……?」
「過去、ですか……?いえ、そこまでは……」
「そうか……ならば……知らなくても……構わない……俺は少し……特殊な……だけだ……」
「・・・・・・かしこまりました」
大淀は納得出来なかったが、先程の執務室のような事になるのは避けたいので、聞かなかった。
「所で提督、この辺りは戦艦も出る危険地帯ですが……何処に向かっているのですか……?」
「お前が……今……言っただろう……その……戦艦に……用が……ある……」
「戦艦に……?」
「そうだ……いたぞ……」
提督が指さす先には、戦艦ル級が6隻、軽空母ヌ級が4隻、合わせて10隻いた。
「ふむ……10か……多いが……問題ない……大淀は……少し……待っていろ……」
「え?それはどういう……」
ギュン!!
「提督!?」
今までゆっくり動いていた提督が、突如艦娘にも追いつけない程の速度で走り出した。
「ナンダ、ナニカガ、近付イテクルゾ」
「マタ、艦娘共、カ?」
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン
「まずは……やかましい……空母から……だ……」
ズバン、ブシュウ!!
「ナ、ナンダ!?」
戦艦ル級は驚いていた。先程まで誰もいなかった場所にいるのは、艦娘ではなく、奇妙なマスクを付けた人間、しかも、近くにいた軽空母ヌ級が全員真っ二つになっている。
「後は……木偶の坊……か……?」
「コ、コノォ!!」
ボォン!!
戦艦ル級が砲撃し、それは提督に直撃した。
「て、提督!!」
「フ、フハハ!!偉ソウナコトヲ言ッタガ……所詮は人……」
ザクン、ブシュウ
「間……?」
ボチャン
「ふむ……ただの人間なら……死ぬだろう……な……な」
煙が晴れると、首が切り落とされた戦艦ル級と、傷一つ無い提督が立っていた。
「ナ、ナンダ、オマエは一体……!!」
「教えてやる……気は……無い……早く……死ね……」
ヒュン
「ナ!?キ、消エ……」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン、ブシュウ
「遅い……な……これなら……練習にも……なる……か……」
「て、提督!!」
心配した大淀が、提督に近付いてくる。
「大丈夫なのですか!?お怪我は!?」
「問題……無い……この程度では……傷など……つかん……」
「なら……しかし……今、何を……?」
「近付いて……首を……切り落とした……それだけ……だ……」
「それだけって……」
大淀は困惑していた。砲撃を受けて死なない事もそうだが、艦娘や深海棲艦は本来ただの武器では傷を付けることすら出来ない。だからこそ艦娘は生み出されたのだ。しかしこの提督の装備はナイフのみ、それだけで首を切断したという。
「では……手伝って……貰おう……」
「え?一体、何を……?」
「こいつらの……死体を……鎮守府の……工廠に……持って行く……明日……来る奴が……いじるから……な……」
「ええ!?わ、私達だけで……というよりは、死体を何に……」
「気に……するな……お前は……俺の命令に……従った……だけ……だ……」
「し、しかし、それでも二人では……」
ヒュッ、ガチンガチン
「これで……引きずっていく……」
「え、ええ……」
提督は、どこからともなく出したフックを深海棲艦の死体に固定すると、そのまま引きずって歩き出した。
「行くぞ……さすがに……徹夜は……したくない……」
「・・・・・・・提督、あなたは……何者なんですか……?」
深海棲艦の艤装、しかも戦艦の艤装が付いているのだから、かなりの重さになっているのに、それを全く気にしないで歩き始める提督に、大淀は不安を覚えていた。
(この人は……本当に人なの……?)
そうして、二人は深海棲艦の死体を工廠に運び込んだ後、眠りについた。翌朝から、本格的に訓練が開始された。
「・・・・・・・遅い」
現在、提督は食堂にて艦娘達を待っているのだが……現在04:28、集合時間2分前である。
「なぜ……一人も来ない……初日から……サボる気か……?」
ドタドタドタドタ、バタン
すると、慌てた様子で摩耶と電が食堂に流れ込んできた。
「ハア、ハア、ハア、ハア、ま、間に合った」
「こんなに早く起きるの……久しぶりなのです……」
「摩耶と……電……他の奴らは……どうした……」
「こ、金剛さんと時雨ちゃんはもうすぐ来るのです!!」
「鈴谷は、まだ化粧してて……北上と瑞鶴はその……トイレに……」
「・・・・・・お前らが……どれだけ腐ってるか……よく分かった……早く席に付け……朝食は大事なエネルギーだ……さっさと食べろ……」
「え、さっさと食べろって……」
食堂の席には、既に朝食が人数分用意してあった。
「これ……提督が作ったのですか?」
「ああ……間宮を……呼ぶ……余裕が……無いから……な……文句は……受けつけん……」
電が気にしているのはそこではないのだが、何も言わなかった。
バタバタバタバタ
「はあ~間に合った」
「お、遅れマシタ!!」
「はあ、はあ、はあ、眠い!!」
「遅れて……ごめんなさい……」
その後北上、金剛、瑞鶴、時雨の順番で来た。
「遅い……ぎりぎり……04:30……もう少し……余裕を……持て……」
「そ、Sorry」
「はーい」
「分かったよ……」
「・・・・・・・分かったわ」
「それで……あの馬鹿は……まだ……折半が……足りなかったか……」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!!今来たから!!」
少し遅れて、鈴谷が走って来た。
「04:31……お前だけだぞ……遅刻したのは……」
「い、1分くらいいいじゃん!!第一、起きる時間を早くし過ぎなの!!もう少し時間があれば……!!」
「やれやれ……もう少し……まともな……言い訳を……するかと思ったが……」
ガッ、ギリギリギリギリギリギリ……
提督は鈴谷の頭を掴むと、思い切り力を込めた。
「痛たたたたたた!!」
「いいか……ここは……軍だ……時間を守るなんぞ……当たり前だ……基本すら出来ていない……論外だ……これからは……遅れる毎に……ペナルティを……設ける……初日につき……今日は……この程度で……済ませるが……次は……無いぞ……」
「うぐぐ……分かりました」
「それと……どのみちランニングするのに……化粧なんぞ……してどうする……時間を……節約……しろ……」
「うぐ……はい……」
「俺は……外で待ってる……05:30……までに……必ず……来ることだ……」
そう言って、提督は外に出て行った。
「・・・・・・もうなんなの!?あいつマジでむかつく!!」
「なんだか、傍若無人って感じ~?」
「でも、とても強いデース……私達、何もできませんデシタ……」
食堂にいる艦娘達は、各々提督に対して言い始めた。
「だけど……理不尽な事は……言ってねぇよな……」
「「「「「「・・・・・・」」」」」」
そう、確かに暴力的な面が強いが、確かに当然の事を言ってるののである。そして……。
「てかさ……この朝飯、旨いけど……本当にあいつが作ったのか?」
「ええ!?あんなのが!?無いでしょ!?」
「でも、確かに提督が作ったって言ってたのです……」
「意外だね~」
「嘘でしょ……」
「信じられない……」
「・・・・・・・・・・・」
彼女たちは、人間が嫌いであり、恐れている。理由は様々だが……そんな彼女たちを、どういう風にするのか、彼の真意は誰にも分からないが……それでも、きっと悪い用にはならないかも知れない、そう思う者もいた。
その頃、鎮守府に続く道、そこを走る車の中には、拘束された一人の男が送られていた。
「さて……今度は……時間を……守ったな……」
先に外に出ていた提督の前には、走り易い格好になった艦娘達が立っていた。
「ていうか、本当に50kmも走るの?」
「当然……だ……艦娘の……身体能力を……考えれば……この程度……」
「だ、だけどよぉ、あたし達、もうかなり前線に出て無いんだぜ……?」
「それを……補うため……だ……」
「う、うぅ……」
艦娘達が不安でいる中……
「失礼致します!!明王提督!!」
鎮守府の入り口から、憲兵達が数人で、一人の男を雁字搦めにして連れてきた。
「来たか……ご苦労だった……」
「いえ、任務ですから!!」
「そうか……何人……死んだんだ……?」
「・・・・・・・・・・・」
「隠さなくて……いい……お前達は……俺を……恨む……資格が……ある……何人……死んだ……?」
「・・・・・・死者、125名、重傷者、300名、その内の過半数が……再起不能に……」
「そうか……すまない……俺が……行くべき……だった……」
艦娘達は困惑していた。この雁字搦めにされている人間?は、どう見ても身長は160程度しか無い。憲兵隊の装備は常に重火器だ、艦娘には効かなくても人間を殺すには十分過ぎる。そんな憲兵達を、100人以上殺したというのだ。
「ありがとう……すまなかった……」
「いえ……失礼、致します」
よく見ると、今連れてきた憲兵達も、少なからず怪我をしている。それ程の人物なのか?
「て、提督……彼は……?」
電が、恐れながら聞いてみる。
「こいつは……昔の……知り合いだ……武器を作る為に……元帥に頼み……連れてきて貰ったが……やはり……暴れたか……」
スウ……
すると提督は、おもむろに腰のリボルバーに手をかけた。
「ちょ、何をする気!?」
瑞鶴が、慌てて止めようとするが、無駄だった。
「寝てる馬鹿を……起こすだけだ……」
ガチン、ズドンズドン
提督は、リボルバーを二発撃ち込んだ。しかし……
「危な~、ひどいよ明王さん、折角久しぶりに会えたのに、いきなり撃ってくる?」
いつの間にか、全ての拘束を外した男が、涼しい顔をして提督の後ろに立っていた。
「起きたか……狗……」
「うん起きたよ、久しぶりだねぇ明王さん、30年ぶり?」
「違う……5年ぶり……だ……30年……会ってないのは……梟と……烏だけだ……」
「そっかそっかぁ、僕ったらど忘れ、てへっ☆」
艦娘達は、また頭の中が混乱状態になっていた。提督やこの男の見た目は、どんなに見積もっても30代後半、後から来たこの男に至っては、10代と言われても納得出来る。だが、この二人の会話から、それ以上の年齢であるらしい。
「それで?僕に何か用?」
「お前には……武器を……作って……貰う……まだ……どんな物にするかは……未定だが……とりあえず……基本の……ナイフを……作れ……」
「またその類の仕事~?もうやんなっちゃうなぁ」
「材料は……ある……工廠に……行け……」
「やれやれ~、無理矢理だなぁ明王さんは、仕方ない、作って上げるよ☆」
話し終えると、男は目の前から消えた。どうやら艦娘には興味が無いらしい。
「お、おい、なんなんだよあいつ……」
「提督って何歳なの~?」
「気にするな……あの馬鹿は……理解しようとするだけ……無意味だ……俺の年齢も……どうでもいい……話は終わりだ……走るぞ……並べ……」
そう言って、提督の後ろに並ぶ。順番は背の低い順である。
「それでは……訓練を……開始する……」
そうして、提督達は走り出した。実はこのランニングが、ただのランニングでは無いことを、彼女達はまだ知らなかった。
「遅いぞ……お前達……」
走り始めてから30分、提督の速度は全く変わらないが、前線にしばらく出ていない艦娘達は、バテ始めていた。
「はあ、はあ、提督、早すぎなのです」
「あんた、本当に、人間、かよ」
「一応……半分は……人間だ……どれだけ……怠けていたか……分かるだろう……」
この時、提督はかなり重要な事を言ったが、艦娘達は気付けなかった。
「それに……そろそろ……来るぞ……」
「は?来るって何が……」
ヒュンヒュンヒュンヒュン!!
提督達が走るコースの横から、突然竹槍が飛んできた。
「この辺り……一帯に……罠を仕掛けた……竹槍は……先端は丸い……刺さることは……無い……地雷もある……死にはしないが……怪我はするから……足下にも……注意しろ……」
「チョ、チョット待って……」
ゴスン
話そうとした金剛の頭に、竹槍が当たった。
「ouch!!」
「ちょっと!!これどうやって避けるのよ!!」
「避けなくても……」
ヒュンヒュンヒュンヒュン
竹槍は、もちろん先頭を走る提督にも飛んでくる。
パシッ、ガァン
提督は、飛んできた竹槍の一本をつかみ取り、掴んだ竹槍で残りの飛んでくる竹槍をはたき落とした。
「このように……利用……すればいい……」
「で、出来ないよ!!そんなのいきなり……!!」
「よっと」
パシッ、カァン
時雨が喋る横では、馴れてきたのか、北上が竹槍をつかみ取りはたき落とし始めた。
「出来るじゃ……ないか……」
「何だか、きついけど馴れてきた~、きついけど」
「ふむ……ならば俺は……そろそろ……先に行くと……しよう……25km地点に……目印がある……そこから……また戻ると……いい……」
ギュン!!
提督はそういうと、走り速度を急速に早めた。気付けば、艦娘達には視認出来ない地点にまで行っていた。
「本当に……人間なの……あいつ」
カチッ、ボン!!
提督に気を取られた鈴谷が、足下にある地雷に気付けずに踏みぬいてしまった。
「いったぁ!?何よこれ!!」
「鈴谷さん!!そこにもあるので……」
カチッ、ボン!!
「はにゃあ!?」
「あいつ……容赦なさすぎだろ!!」
「こうなったら……全力で走り抜くわよ!!ダメージ的に歩けなくなることも無いわ!!」
ギュンギュンギュン!!
「待って下サーイ!!なんか……もう戻ってきてマセン!?」
金剛の言うとおり、提督は凄まじい速度で戻って来ていた。
「言い忘れたが……最下位には……罰がある……早くする事だ……な……」
そう言い捨てて、提督は鎮守府に戻って行った。
「「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」」
ヒュン、ガツン
「いったぁ!?」
「は、早く行くデース!!」
「金剛さん!!待って下さい!!」
「ま、待って電!!焦って走ったら……!!」
ボンボンボンボォン!!
提督の一言から、焦って走り出す艦娘達は、飛んでくる竹槍に辺り、地雷を踏み抜き、阿鼻叫喚な状態になった。
一時間半後……。
「全員……戻った……か……」
鎮守府に何とか戻ってきた艦娘達は、全員既に疲労困憊になっていた。
「最初に戻ったのは……北上……か……」
「い、いぇ~い……嬉しい……」
「二番目が……摩耶と……瑞鶴……同時……だな……」
「な、なんとか……走り抜けた……」
「きつい……」
「四番目が……時雨……か……」
「死ぬかと思ったよ……」
「五番目が……電か……」
「何とか……出来たのです……」
「そして……なぜ最下位が……二人なんだ……?」
金剛と鈴谷は、ほぼ同時に到着したため、最下位が二人になっていた。
「仕方ないじゃん……竹槍が挟まっちゃって動けなくなったんだもん……」
「Yes……」
「それが……非常事態……という物……だ……罰として……腕立て……100回……だ……」
「「え?」」
「なんだ……その顔……は……」
あそこまで無茶ぶりをした男が、常識的な罰を用意すると、艦娘達が思っていなかったからである。
「他の……者は……休憩……だ……水分を……取っておけ……」
「「「「「り、了解……」」」」」
「さあ……始めろ……」
「「・・・・・・はい」」
二人は、腕立て伏せを始めた。
「さて……水は……置いておく……終わったら……飲んでいい……」
そう言って、提督は工廠に入っていった。
「・・・・・あいつ、本当になんなんだろう」
「・・・・・分かりまセーン」
工廠の中
「さて……訓練用の……ナイフは……」
「明王さーん」
工廠の奥から、狗が走ってくる。
「なんだ……まだ……出来て……無いだろう……」
「そうじゃなくて、さ、明王さんは、なんで提督やってるの?」
「・・・・・・・・・・」
「だって明王さん、人間の事を恨んでなかった?それなのに人間を守る仕事してるなんて、変だなぁって」
「大した……理由じゃ……無い……死刑宣告されてて……出所条件が……ここの艦娘を……鍛え直す……だっただけだ……それに……人間の事を……恨んでいる訳じゃ……無い……嫌いな……だけだ……」
「ふーん……あ、そうだそうだ、これも渡したかったんだ。はい、これ」
狗は提督に、大淀と出かけた夜に付けていたマスクを渡された。
「壊れてたでしょ?直しておいたよ」
「そうか……すまない……な……」
「そんなこと言わないでよぉ、仲間じゃん僕たち、試験管で作り出された、人造人間のさ☆」
「・・・・・・・・・・」
工廠の外
(試験管で作り出された……!?どういう事なの!?)
そこには、提督と狗の会話を盗み聞きしている大淀がいた。
「よ、ようやく終わった……」
「つ、疲れたデース……」
最初のランニングで最下位だった金剛と鈴谷が、罰である腕立て伏せ100回を終わらせた。
「お疲れ~、二人とも大丈夫?」
「まあ、何とか……」
「腕が震えてマース……」
「終わった……か……」
北上と二人が話していると、提督が工廠から戻ってきた。
「早く……水を……飲め……次の……訓練に……移る……」
「「はーい……」」
そうして、提督は艦娘達に、まずはゴムで出来たナイフを配った。
「なんでこれを使うんですか~?」
「ナイフが……あれば……深海棲艦に……肉迫しても……殺せる……からだ……」
そう言って、提督も艦娘達に配った物と同様のナイフを取り出した。
「昨日……襲ってきた……奴らは……ある程度……分かってる……鈴谷……北上……電……お前達から……来い……」
「これって、全力でやっていいの?」
「構わん……むしろ……手加減など……するな……」
「い、電は少し怖いのです……」
「大丈夫……だ……当たらん……から……な……」
「だったら、私からいくよぉ!!」
最初に仕掛けたのは北上だった。
ヒュン、シュッ
「熱っ!?」
「大振り……過ぎだ……ナイフでの……攻撃は……不意打ち以外……小さく……動け……」
北上の攻撃を避けた提督は、ゴムナイフで北上の腕を切りつけた。少し赤くなっている。
「隙あり!!」
ヒョイ、ガツン
「いったぁ……」
「何を……している……」
鈴谷は後ろから攻撃しようとするが、避けた提督の足にひっかかって顔面から地面に突っ込んだ。
「そりゃ!!」
今度は、北上が提督の顎に蹴りを入れようとした。
「ふむ……素早さと……柔軟性……は……お前が……一番……だな……」
ガシッ
「だが……やはり……大振り……だ……」
ヒュッ、ガツン!!
提督は北上の蹴りを受け止めると、そのまま地面に叩きつけた。
「はっ、かはっ」
「北上さん!!え、えい!!」
「お前は……遅い……な……」
提督は、電のゴムナイフを指で掴むと
ズドン
「かっ!?」
電の腹に蹴りを入れた。
「けほっ、けほっ」
「電!!大丈夫!?」
それを見た時雨は、電に近付いた。
「ふむ……お前らの……弱点が……見えてきたな……よし……」
そういうと提督は、先程狗に渡されたマスクを付けた。
「後一時間……お前達は俺に……攻撃……し続けろ……もし……俺に当たれば……今日の訓練は……終わりにしてやる……」
「ほ、本当なんでしょうね」
「俺は……約束は……守る……さあ……かかって来い……」
そうして、艦娘達は一時間、提督に攻撃し続けたが、全ての攻撃を避けられ、流され、反撃を貰い、艦娘達はまたぼろぼろの状態にされたのだった。
「結局……誰も……当たらなかったな……」
「ぜい……ぜい……早すぎだろ!!」
「全くついて行けなかったデース……」
艦娘達は息を上げてバテているのだが、提督は汗一つかかずに普通に立っていた。
「お前達は……動きに……無駄が……多い……まず……鈴谷と……電……」
「は、はい……」
「な、なにさ……」
「お前達は……遠慮してるのか……知らんが……攻撃が……遅すぎる……それに……全く……急所を……狙ってこない……それじゃ……すぐに死ぬぞ……」
提督は、先程の手合わせを振り返り、個人での欠点を伝え始める。
「次に……金剛……お前は……攻撃の……速度は……それなりだが……他が……雑だ……もっと……一つの攻撃を……丁寧に……やれ……」
「了解デース……」
「次に……摩耶……お前は……蹴りが致命的に……下手くそだ……足は……防御に使え……殴りは……鍛えれば……光る……」
「わ、分かった……」
「瑞鶴……時雨……お前達は……全体的に……遅くは無いが……早くも無い……もっと……挙動一つ一つを……早く……やれ……」
「わ、分かったよ……」
「うぐ、了解……」
「そして……北上……お前は……攻撃が……大振り過ぎだ……もっと小さく動けば……お前は……既に十分……実戦で戦える……」
「ほーい、褒めて貰えてあざまーす」
「今のを踏まえて……自分の欠点を……直す訓練を……する……聞こえてたな……狗……」
「はいはーい、聞こえたよ明王さん」
提督が呼ぶと、凄まじい速さで狗が提督の隣に来る。
「でも僕も相手するの~?面倒だよ~」
「いいから……やれ……俺は……北上と摩耶……金剛と鈴谷を……見る……お前は……電と時雨……瑞鶴を見ろ……」
「は~い、分かりましたよ~」
「それでは……現時刻から……14:00まで……分かれて訓練を……する……始めるぞ……」
そうして、提督の組み分けによって始まった訓練は、想像とは全く違う物だった。
「ちょっと!!どこまで行くのよ!!」
狗に連れ出された瑞鶴達は、森の中を歩いており、しびれを切らした瑞鶴は狗に抗議した。
「うるさいなぁ、そろそろ着くから黙ってなよ、本当はまだ弄りたい物が多いのに……」
狗は瑞鶴の意見を面倒くさそうに返すとブツブツと文句を言う。
「あの、せめて何をするかだけ教えて欲しいのです……」
「そうだよ、ただ森の中を歩かせられるだけじゃ……」
「ほら、もう着いたよ」
狗が指さす方向には、斜面に牢屋のような物が出来ていた。
「さっき急ごしらえで作ったんだよね~それにしては頑丈だけどさ!!」
バキン
狗が、牢屋の格子を破壊する。そうして中から出てきたのは……。
「こ、これって……!!」
「ひっ……!!」
「ヴ、ァァァァァァァァァ……」
継ぎ接ぎだらけの深海棲艦だった。
「明王さんが仕留めて来た深海棲艦、訓練用に改造したんだよね~、14:00までに全滅させてね☆」
「ちょっと、ちょっと!!全滅って、どうやって!?艤装も無いのに……!!」
「そう、それ」
「え?」
「瑞鶴さんと時雨さんは艤装に頼り過ぎた結果動きが単調中途半端、電さんはそもそも戦う事に恐れている。君達が直さなければならないのは動きの改善戦闘への恐れの払拭、OK?文句を言わずにさっさとやれ☆」
「だ、だけど……」
「ヴァァァァァァァァァ!!」
瑞鶴達が渋っていると、改造された深海棲艦達が3人に襲いかかる。
「早くしないと君達が死ぬぞ☆」
「「「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
そうして森には、3人の虚しい悲鳴が響いたのであった。
出撃するときに出るあの場所ってなんて言うのか……分かりません!!あ、ミスとかここが間違っているとかあったらバンバン教えていただけるとありがたいです。
投稿遅くなって申し訳ございません。今後はなるべく投稿していきます。
電だけは…とばっちり感半端ねぇ!
いつの日か罰が下ると思ってたんだろうか?
理由どうあれ反抗的な艦娘は
罰せられる運命のようだな。
憲兵さん死にスギィ!
人造人間か。いわば人間とのハーフ。
其を無理矢理いじくり強化したか?
戦争に勝つためなら何でも産み出せるんだなあ。
勝てば官軍とは良くも言った物だ