和光南保育所#1紹介します。
球技部女子の7人が幼稚園児で3人が保育士をする話です。
皆さんこんにちは!萩元結花です!今
私は地元にあるここ和光南保育所で働いてます。ビルの一部屋を借りて経営しているため従業員は私を含め3人、児童の人数は7人とても少人数で日々を送っています。今は7時半。子供たちが来る前のお掃除を終えたところです。
「結花、そっちは終わった?」
「今終わったよー」
実はもう一人今日からこの和光南保育所で働きに来るんだけど7時半になっても来ません。
奥からひょっこりと顔を覗かせたのは
荻野真那ちゃん。私の幼馴染でこの和光南保育所のもう一人の保育士さん。そしてなんと恋人でもあるのです。美人で優しい自慢の彼女です。
「すみません遅れました」
遅れて来たのは新人の松村美央先生。
「もう7時50分だよ!ここに来るのは7時半だよ?わかった?」
「はい…、すみません」
「もうそろそろあの子達が来る時間だね。今日も頑張って行こう!」
予定確認のための朝会を終えた頃には
もう8時。お出迎えのために玄関のドア付近で待機です。あっ、来ました。
今日もあの二人が一番乗りです。
「結花ちゃん、おはよう!」
「おはようございます結花先生。」
声が高いほど挨拶をしたのは、福留なずなちゃん妹。その隣でなずなちゃんの手を握りしめて幼いながらも挨拶したのは福留美羽ちゃん姉。二人は福留姉妹で
二人とも私の実家の近くに住んでいる子で二人がお腹の中にいた時から知っています。保育所以外でもよく遊んでいた性か二人からは名前で呼ばれてしまっています。
「もうちゃんと先生って呼ばなきゃだめだよー」
「ごめんなさいね、結花ちゃん。」
「あ、あはは。名前で呼んでくれること自体は本当は嬉しいんですが…」
福留さん夫婦はなずなちゃんと美羽ちゃんの親です。
くすくすと微笑ましそうに笑っています。
「じゃあ、私とお兄ちゃんはそろそろ仕事に行ってくるね。なずな、美羽 今日もいいこでね」
そう言って二人の頭を撫でると保育所を去って行きました。
他の子来るまで真那ちゃんと美央ちゃん私を含め5人の時間です。この時間は大抵絵本を読みながら過します。二人ともとても本が大好きなので頭良くなるでしょう。そんなこんなで絵本を一冊読み終わった時また二人保育所にやって来ました。
「おはよう結花先生」
「おはようございますー」
この二人は安達さん家の美空ちゃんと美優ちゃん。二人とも可愛くて年長さんとは思えない可愛さを放っています。
それもそのはず…。 2人のお姉さんはあの有名な女性作家。
半年前に発売された小説は10万部も売れ上半期の売り上げランキングで堂々の1位を飾った大人気作家モデルなのです。
そんな美礼ちゃんは変装のサングラス
では隠しきれないオーラをまといながら仕事に向かって行きました。
そしてそんな美礼ちゃん入れ替わりに可愛い姉妹がやって来ました。こちらは
高校生のお姉ちゃんとおててを繋いでいます。
「ゆか先生おはよー」
「はいおはよう♪」
元気に挨拶するのは真歩ちゃん。真歩ちゃんはあの有名な病院の末っ子です。
「おはよう結花ちゃん!」
そしてこちらが真歩ちゃんのお姉ちゃん、安藤風優花ちゃんです。福留兄妹の妹が理事長を務めている和光南高等附属大学院に通う1年生。忙しい両親に代わって中学生の頃から真歩ちゃんのお見送り、お迎えをしているとってもいい子です。風優花ちゃんは真歩ちゃんの頭を撫で学校へと急いで行きました。これで6人。もう一人で全員そろいます。
「世利菜!急げ!」
「だからはやおきてって言ったのにー」
来ました。最後の一人です。
「おはよう結花せんせい」 焦っている保護者とは正反対に、
ゆったりとした口調で
挨拶をしたのは戸渡さん家の世利菜ちゃん。いつからかもう忘れてしまったけどテレビで覚えたというところところ間違った関西弁を少し使っています。
「ごめんな結花。もう行くから、世利菜今日も少し遅くなるからちゃんと待っててな」
そう言って抱っこしていた世利菜ちゃんを降ろし荷物を持たせると走って行ってしまったのは戸渡蓮くん。私と世利菜とはいとこと兄妹という関係で2年前に世利菜のご両親が海外旅行に出張に行くって言ったとき世利菜ちゃんがここを離れるのを嫌がったためそれなら僕が世利菜の面倒を見ます。っと言って保護者を引き受けたそうです。
そんな蓮兄ぃは大学に通いながら俳優を目指して芸能活動をしています。そんな苦労も報われ最近はテレビでその姿をみることもありません。ただ彼が目指した俳優の中の俳優というよりは少し芸人さんに近い扱いをされていますが。
そんなことはおいといて、これで6人。
年少さん1人年中さん2人。年長さん3人の6人がそろい、今日も楽しい1日が幕を開けました!
続きもよろしくお願いします
このSSへのコメント