辺境鎮守府より
このSSは艦隊これくしょんの2次創作小説となっています。
注意点として
1.設定としては公式書籍「陽炎抜錨します!」「止まり木の鎮守府」が近いものです
2.艦娘は人間であり撃沈=死亡である
3.すでに撃沈済みの艦娘が存在している。撃沈予定の艦娘がいる
4.そのためにシリアス展開、不快になる言動が存在する可能性がある
以上があり、それらを許容できない方は読まないことをお勧めします。
見切り発進ではありますが、書きたいように書いていきたいと思います。
手探りで色々書くので駄文率高いかもです
天気の悪い日には悪い夢を見る。
毎回のことではないけれど、それでも寝しなに目を向けた窓の外が星空でなかったときは気分が沈む。
悪夢を見るようになったのはいつ頃からだったろうか?
昔からだったかもしれないし、自覚し始めた最近のことなのかもしれない。
それでも最近見る悪い夢は決まってあの日の夢だ。
すべての始まりで終わりのあの日。
今の自分を語ろうとすれば最初に挙がるあの日。
恐らく一生ついて回るであろう私を作る思い出の日。
過ぎた月日は癒しをくれただろうか?
今もふさがらない傷を瘡蓋くらいにはしてくれたのだろうか。
支えがあっても座り込みたくなる悪夢は
今日も見るのだろうか?
少女は軍用車に揺られながらぼんやりと窓の外を眺める。
しかし、視線は外の景色を追っている訳ではなく、焦点の合っていない瞳は彼女が思考の中に沈んでいるのが傍目から見てもよくわかるものだった。
車の揺れにつられて揺れる長い髪も風の入り込まない車内では僅かに動くだけで取り立てて挙げるものでもない。
それでも少女は煩わしそうに胸の前にたれた髪を跳ね上げる。
少女―――朝潮の胸の内に渦巻くのはこれから配属される鎮守府への不満だった。
仮にも第一線で戦っていた自分が転属を命じられた鎮守府は『大変、暇過ぎて轟沈しそう』だなんてからかい文句が存在するような場所だと聞かされていた。
「こんなこと、してる場合じゃないのに……」
するりと咽から口へと滑り落ちた言葉は雑な整備に揺れる車の音にかき消されて誰の耳にも届かなかった。
*
「朝潮、他4名。入ります!」
「入れ」
目的地の鎮守府へ到着して最初に通されたのはもちろんの事、提督のいる執務室だ。
配属される艦娘の中では朝潮が一番、艦娘としての経験と時間が多いことからメンバーの長として先頭を務めることになった。
僅かな時間とはいえ、生真面目な朝潮にとってこういった役割は身が引き締まる思いがして気分が良かった。
ノックの後の入室許可を貰い、朝潮は先陣を切って執務室へと入っていく。
「ようこそ、我が鎮守府へ」
朝潮たちの入室に合わせて立ち上がった提督は軽く浮かべた笑みと共に敬礼をして見せた。
「この鎮守府については色々な噂を聞いていることだろう。その中には真実もあるし、嘘もある。まあ、ここになれるためのレクリエーションだとでも思って見極めてみるといい」
目深にかぶった軍帽を脱ぎ、提督は朝潮たちを一望する。目元が軍帽で見え辛かったこともあったのか、提督の顔は思っていたよりも若くて端整な顔立ちだった。
(……挑発、でもしてるのかしら)
しかし、浮かべた笑みと合わさってか、印象はあまりいいものではなかった。
そういった朝潮の内心をよそに話は進む。
自己紹介に始まり、この鎮守府のルールや艦娘としての心構え、任務の割り振りなど。
朝潮にとっては配属の挨拶は2度目となるため前回との相違点などを頭の中で浮かべながら提督の話しを聞いていく。
「――とまあ、最初に話しておくことはこんなものだ。何か質問は?」
話の終わりと共に振られた質問に朝潮たちは顔をあわせる。
「いえ、特にはありません」
これが企業の面接だったら不合格だぞ?と冗談になってないジョークを言いながら提督は横に控えていた艦娘へと視線を移す。
「響、こいつらを寮へと案内してやってくれ」
「了解したよ、司令官」
響と呼ばれた朝潮より少し背の小さい少女は提督の横を通り過ぎて執務室のドアを開ける。
「じゃあ、行ってくるけど、仕事をサボっちゃダメだよ?」
「ああ、わかってる」
手をひらひらとさせて出て行く響たちを見送る提督の顔は合いも変わらず笑みを浮かべたままだった。
*
案内を任された響はお喋りをすることなく朝潮たちの前を歩く。
「あの……」
そんな空気に耐え切れなくなったのか、新人の艦娘、時雨が口を開いた。
「なんだい?」
ここまで一言も喋ることなくきた響は歩調を少し落としながら首を後ろに続く時雨たちに向ける。
「この鎮守府は……よくない噂が色々とあるって話だけど、それは本当のことなの?」
それは先ほど提督が言っていた話にもあったこの鎮守府にまつわる話だった。
「……君たちがどんな噂を聞いてきたのかまでは知らないけども」
そのセリフを言いながら足を止め、響は完全に時雨たちへと体を向き直した。
「真偽の見極めをその目と耳でするのも、君たち新人の大切な仕事の一つだよ」
(……大事なことを言ってるようで、はぐらかされた感がしてならないわね)
駆逐艦といえども、先輩にこうも言われてしまっては新人が萎縮してしまうのは仕方のないこと。
しかし、朝潮は転属組であり、こういったプレッシャーをかけられる事だって何度かあった。
ならばここは自分が間に入るべきだと一歩前に出ようとしたときだった。
「ダメだよ~、響。最古参が新人ビビらせちゃ~」
横からやや暢気に構えた声が入ってきた。
「……鈴谷、か。今日は休みじゃなかったのかい?」
ニコニコと歩いてくる鈴谷に響はつっけんどんな態度で返す。
「おやおや~。そんなことを言う口はこうしてやろうか~ん?」
そんな返答が気に入らなかったのか、鈴谷は響の両頬をムニムニと摘んだり延ばしたりし始めた。
「ひゃめてくへないか(やめてくれないか)。わわひはひまひごとひゅうだ(私は今仕事中だ)」
「んなの見りゃわかるって。でも鈴谷さんは休暇なのだよ~」
なんとも仲の良さげなやり取りだが、放って置かれた朝潮たちにとってはたまったものじゃない。
「あの、いいですか?」
響に対して鈴谷に出鼻をくじかれた形にはなったが、朝潮は今度こそ一歩前に踏み出す。
「お、ゴメンね~。お邪魔虫は退散するわ」
そんな朝潮に気がついた鈴谷は謝るように手刀を作ってその場を離れようとする。
「いや、鈴谷は彼女らを寮に案内してやってくれないか?」
しかし、そんな鈴谷を響は頬をさすりながら呼び止める。
「ええ~、言ったでしょ? 鈴谷さんはお休みなんだって」
「だからじゃないか。どうせ、外には出ないんだ。寮へ帰るついでだと思えばそこまで面倒な話じゃない」
「そういう問題じゃないっしょ? 鈴谷はこれから提督のとこ行くつもりだし」
間に割り込めたのは一瞬。両者が口を開けば空気は逆戻りだった。
「それに、案内だって提督から頼まれた仕事でしょ? いけないな~、鈴谷に嫌がらせついでに仕事をサボるのは~」
「ぐっ……」
舌戦では響に分が悪いらしく、しかも正論でこうも返されてしまっては勝ち目はないようだった。
「わかった。君たち、案内を続けるからついてきてくれないか」
鈴谷から離れるようにスタスタと早足で先を歩いていく響に鈴谷はにこやかに手を振る。その姿は先ほどの提督を思い出させるようで、なんとも朝潮たちに居心地の悪い思いをさせるものだった。
「ほらほら、早く行かないと置いてかれるよ?」
心身ともに置いてけぼりだった朝潮たちを正気に戻して、鈴谷は離れていく響を指差す。
「ま、色々あるけど、ここもそんなに悪い所じゃないよ」
駆けていく新人の背中に向けて鈴谷がポツンと呟いた声は彼女らには聞こえていたかどうかは定かではなかった。
第1話登場人物(+設定)
提督:29歳。元陸軍軍医。若干ひねくれ者。
響:鎮守府最古参にして秘書艦。錬度48。
鈴谷:響に次いで最古参。航空巡洋艦に改装済み。錬度99の鎮守府一の猛者。
朝潮:他の鎮守府から転属してきた。そこで色々あったのか、ゲームより少し性格が曲がってる。錬度27。
時雨:今話の被害者。艦娘なりたてのド新人で錬度も1。
「ちっす~。提督、入るよ~」
ノックもなしに鈴谷は執務室のドアを遠慮なく開ける。
「お前は……ハァ、これで何度目だ?」
「そんなこと、どうだっていいじゃん? 鈴谷と提督の仲なんだし」
この鎮守府では日常的な光景らしく、提督の表情にも諦めの色が見て取れた。
「俺はそこまでお前と仲良くなった記憶はないぞ」
「ええ~、鈴谷をここまで育てておいてポイ捨てする気ぃ?」
相手の仕方に投げやり感が滲む提督に鈴谷はプリプリと怒る仕草をする。
「お前はこの鎮守府に配属された時から錬度が頭打ちしてただろ……」
提督はようやく書類に目を通す合間に向けていた視線を鈴谷へと完全に向けた。
「……おい」
「ん~? なに~?」
しかし、提督の視界に飛び込んできたのは来客用のソファにはしたなく寝転がって、これまた勝手に持ち込んだであろう飲み物とお菓子を頬張る鈴谷の姿だった。
「お前、自由すぎだろ……」
「いいじゃん。いい加減、この刺激の少ない環境にも慣れきってきたところなんだし」
「俺はお前のフリーダムっぷりには慣れてねぇよ」
あまりにも無防備なその格好に提督の口から深いタメ息が吐き出される。
「提督~、あんまりタメ息ばっかり吐いてると幸薄くなって禿げるよ~」
「うるせぇ、元凶さまがほざくセリフじゃねえだろうに」
とても鎮守府を統括する指揮官と部下の姿には見えないやり取りだが、なんら不自然を感じさせないところを見るにこれが普通の姿なのだろう。
「まあまあ、これが鈴谷たちのスタンスじゃん? ねぇ? 名無しの提督さん?」
「それもそうだな。轟沈艦(ゴーストシップ)?」
そんな空気の入り込む一瞬の冷気。
鈴谷はニコニコとした表情を崩さないし、提督は呆れ顔のままである。
「察しのいい所でお仕事といくか」
「げ……ヤブヘビだった」
提督が意地の悪い笑顔を浮かべ、書類をペラペラとつまみ上げる。
「は~、短いお休みだったこと……」
タメ息をつく番になってしまった鈴谷が提督の手から書類を取り上げる。
その書類には大きく赤字で『極秘』と印字されていた。
「で? メンバーはどうすんの?」
「旗艦はお前で、あと二人連れて行け。人選は任せる」
「へいへい~」
書類をペラペラと捲りながら投げやりな返事をする鈴谷だが、その目は先ほどのふざけたものではなくなっていた。
「じゃ、名無しの提督直属部隊『ネームレス』。任務遂行といってくるよ」
にこやかに敬礼をして鈴谷は執務室を出て行った。
「健闘を祈る」
その背を見送った提督は閉まったドアに独り呟いた。
「しまった」
そして気付く。
「あいつに食べかすとゴミ片付けてから行かせるんだった」
高そうなソファとテーブルの汚れを見て、何度目かのタメ息を吐く提督だった。
第2話登場人物(+設定)
提督:名乗る名前を持たず、自身の直轄部隊『ネームレス』を鎮守府とは別の系統で持つ。
鈴谷:提督直轄部隊『ネームレス』に所属する艦娘。轟沈艦(ゴーストシップ)とは過去の経歴を提督が皮肉って呼んでいるだけで、コードネームとかそういう訳ではない。
その日の新人教育に割り当てられた部屋は緊張で満ちていた。
まだ新米の艦娘の少女らだけでなく、前線を経験してきた朝潮でさえ固まって講義を静聴せざるを得ない状況だった。
「どうした? 今日の講義は随分と静かだな」
ちらりと部屋をのぞいた提督がからかい気味に声を投げかける。
しかし、誰一人その声に返事を返すことができなかった。
緊張にはちきれそうな空気は提督の軽口くらいでは霧散する気配すらない。
その理由がわかりきっている提督がニヤニヤしている。
いっそ、その顔を張り倒せたらどれだけこの空気が楽になるだろうか?
そう思えるだけ朝潮には余裕が他の艦娘たちよりほんの少しだけあった。
「ふむ、講義とはかくあるべきだとは思うが、こうも張り合いのないものではな……」
黒板に文字を書ききり、講師の艦娘が振り返る。
褐色の肌に銀縁の眼鏡。さらしで胸を隠した黄色がかった銀髪の女性。
日本を代表する戦艦の名を冠した艦娘、武蔵が駆逐艦たちに教鞭を振るうという事態には緊張するなという方が無茶なのだろう。
「まあ、緊張するなというのは無理な話だな。お前みたいなビックネームはいつだって羨望の的だ」
教室へと入ってきた提督は武蔵をフォローするように肩をポンポンと叩く。
「そうはいってもだな、提督」
対する武蔵は眉間にしわを寄せて教室の面々を視線で1周する。
「今回の教導艦を承った以上、教育期間が終わるまでは私が責任者であり、指導者なのだ。慣れてもらわないとお互いに困るだろう」
「初顔合わせから2時間足らずで慣れろって……スパルタすぎんだろ……」
武蔵の言い分にさすがの提督も苦笑いになる。
「まあ、夕張が遠征から戻ったらお前の下につけるから、お手柔らかにな」
提督の介入でほんの少し柔らかくなった空気を感じつつ、武蔵は小さくうなずく。
「わかった。提督も色々と根を詰めすぎないようにな」
おう、と返事をして提督は教室を去っていった。
*
そして時間は過ぎ、武蔵の講義の時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「よし! 今日はここまでにする。各人、疑問等があったら私の元へ訊きにくるように」
武蔵の言葉に続いて朝潮の号令がかかり、講義が終わった。
廊下へと出た武蔵がこれからどう彼女らと打ち解けあっていこうかと考えながら歩いていると後ろから走り寄って来る音が聞こえてきた。
「あの! 武蔵教官!」
振り返ってみれば駆け寄ってきたのは朝潮らと共に配属され、先ほども講義を受けていた若葉だった。
「どうした? 何か質問か?」
「はい! あの、司令官のことなんだ……なんですが」
緊張が抜けてないのか、素の口調が出かけて慌てて訂正するあたりに武蔵も微笑ましいものを感じた。
「そう気負うな。タメ口とまではいかなくても、多少砕けた口調で話しても私は怒ったりしないさ」
しゃがんで若葉と目線の高さを合わせた武蔵が優しく若葉の頭を撫でる。
「ん……ありがとうございます」
気持ち良さ気に目を細める若葉にもっと頭を撫でていたい衝動に駆られる武蔵だったが、このままでは話が進まないと思い直すことにして手を離して立ち上がると話の先を催促することにした。
「あ、はい。さっき、司令官に『根を詰めすぎないように』と言ってましたが、今、司令官はお一人なのですか?」
「まあな。秘書艦の響が任務で外に出ているから提督は一人で仕事をこなしてる」
「……その、『色々と』と言うのはどういった意味なのですか?」
何気ない会話のつもりだった武蔵だが、この若葉は随分と感の鋭い感娘のようだった。
「……この鎮守府にはいくつか他の鎮守府とは違った面がある」
言葉の選択に気をつけながら武蔵は語り出す。
「他の鎮守府同様に周辺海域の平和の維持や客船、タンカーなどの護衛、鎮守府に必要な物資の輸送。これらはこの鎮守府でも行われている」
先ほどの講義でも話した内容なだけに武蔵も目線で若葉に『わかるな?』と問い掛ける。
それに黙ってコクコクとうなずく若葉に武蔵は言葉を続ける。
「違った面の一つはここの周辺海域が他に比べて危険度が極めて低いということだ。この性質を利用して、この鎮守府は新米艦娘の実戦教育を『比較的安全に』行える場所として開かれている」
「比較的安全……」
「そうだ。危険であることに変わりはないが、新人を育てるのには適しているという大本営の判断によってここは教育の場となっている」
窓の外の静かな海を見て、若葉は小さく咽を鳴らす。
「そして、もう一つ。ここがそういった意味で安全度、安心度の高い鎮守府であり、提督が『医師免許を持った提督』であることから、ここは怪我やPTSDに苦しむ艦娘たちの静養所としても機能している」
「……」
思いっきり予想外の言葉が飛び出したせいだろう。若葉は目を真ん丸くして武蔵を見ている。
「いずれも前線復帰に時間がかかり、艦娘としての機密が外へ漏洩するのを防ぐために外の病院施設に入院できない者たちをここへ収容している」
「じゃあ、あの近づくなと言われた建物は……」
「そうだ。あれは入院病棟だ」
若葉が恐る恐る指差す先には入り口が鉄扉でできた他の施設とは繋がっていない建物があった。
「酷な話だが、戦いが終わらない以上、そう簡単に艦娘はお払い箱にはならない」
先ほどとは違う悩ましい話題に武蔵の表情が険しくなる。
「そういった者たちを前線に戻すことができるのか。それを判断する役割を提督は担っている」
「重責、じゃないですか。それは……」
まだ小さい若葉には重過ぎる話題だった。それ故に愛らしい顔が歪む。
「あいつはいつも言ってるよ。『俺は命を守るのが仕事だ』ってな」
そんな若葉をしゃがんで抱きしめて武蔵は言葉を紡ぐ。
「辺境鎮守府だなんて言われてるが、ここだって立派な戦場だ。だから、お前たちのがんばりに私も期待しているぞ」
震えながらうなずく若葉の頭を撫でながら武蔵は思う。
もう一つ。この鎮守府には隠された面がある。
提督直轄部隊『ネームレス』。
立派な、と言われる提督が所持する影の部隊。
武蔵はその構成員ではないが、その秘密は知っている。
人に明かす名前を持たない提督とその構成員の存在は、未だ影の中で活動しているのだった。
第3話登場人物(+設定)
提督:今話でも語られたように表に裏に忙しい人。
武蔵:この鎮守府の秘密は知っているが『ネームレス』には所属しておらず、表の艦隊の指揮を任されている。現在は大きな作戦もなく、ヒマなので新米の教導艦をしている。錬度78。
若葉:朝潮、時雨と共に配属された新米艦娘。錬度1。
提督の朝は早い。
6時の起床より前に起きて仕事の準備を始める。
鎮守府も軍隊である以上、規則正しい生活を求められるものであり、総員起こしは当然行われる。
その中で提督は病棟の朝一回診を行う。
当然、怪我や心的なものによって時間に起きれない者もいるが『それはそれ』と別にして起きれる者は全員診察して回る。
それが終わり、記録をつけ終わった頃には時間は朝礼の頃になっている。
朝礼を終了させてからようやく朝食を取り、午前の執務へと移ることになる。
時間が経ち、正午。当然、昼食を取る。
昼休みを挟んで病棟の昼の回診が始まる。
朝、診ることができなかった者や時間の経過で状態が変わる者もいるのでこれもそれなりに時間をかけて行われる。
朝と同様に記録をつけて再び執務室へと戻り、執務を再開。
就業時間が終われば部隊の終礼を行い、夕食へと移る。
しかし、これだけのことをしているだけに就業時間内では執務は終わらず、彼は執務室へと戻って執務に励む。
終身時間が近づけば、就寝前の患者を診て回り、異常がないことを確認して彼の1日の仕事は終わる。
しかし、彼はこの鎮守府のドクターであり、何かがあったときのために病棟の当直室にいることが多く、もはやここが彼の私室だと勘違いしている艦娘も少なからずいるくらいだ。
実際、この流れは緊急の案件がなかった場合であり、急病や状態の悪化に振り回されて1日の執務が滞ることの方が多いくらいだ。
そのため、執務室か当直室にはいつも遅くまで明かりがついたままで、彼の方が倒れやしないかと心配する艦娘も多い。
それでも提督として、医者として、彼はこの鎮守府の要として日夜活動し続けているのだ。
*
「って感じでどうでしょう?」
「どうでしょう?って言われてもなぁ……」
突然、執務室に来た青葉がプロジェクターを準備したと思ったら、いきなりのプロモーションが始まった。
よもや自分のだとは思わなかった提督は止めることも叶わず、十数分間の羞恥プレイを味わうことになった。
「概ね間違いはない。よくできてる」
「でしょう! 密着取材をした甲斐がありました!」
提督の良好な評価に青葉も笑顔で胸を張る。
「だが」
「だが?」
「俺は取材を許可した記憶はないし、された記憶もない」
映像はよくできていたのだが、1度も提督のカメラ目線というのがなかった。
「そりゃ、こんなのやらせてくれって言ったら、自然な姿が見れませんからね」
「なんの躊躇いも無く盗撮を認めやがったコイツ」
痛む頭を抱えながら提督はタメ息を吐く。
「提督のカッコいい姿をプロモーションビデオにしたいと言ったら皆さん、とっても協力的でしたよ!」
確かに青葉一人では映せないであろうアングルがたくさんあった。というか青葉がカメラ構えてうろちょろしてればさすがに気付く。
つまり、協力者がいたのだ。しかも大勢。
「もうやだ。この鎮守府」
ついに机に突っ伏して嘆きだした提督。
「まあまあ。提督の勇姿は眼福物でしたよ」
「俺は見世物じゃねぇっての……」
真っ白に燃え尽きそうな提督が窓の外の青い空を遠い目をしながら見つめる。
「大体にして、需要なんか無いだろうに。こんなオッサン予備軍の名無しなんかに……」
ついには自虐まで入りだした提督だったが
「え、御自分の人気をご存じないんですか? 充分に若いし、顔は悪くない。いつも皆のために頑張ってくれるし、名前を名乗れないのもミステリアスって評判なんですよ?」
「お世辞はよせ~。余計にへこむ~」
正当な評価も、乙女の憧れも今の状態じゃまともに受け入れられないようだった。
イスにだらしなく座る提督を見て、青葉がどうしようかと思い出した頃に
「しれぇ! 雪風が転んで怪我しちゃったぁ!」
と時津風が執務室に駆け込んできた。
「ああ? また転んだのか、あのおてんば娘は」
そう言って治療箱を持って立ち上がる提督に先ほどまでの姿はない。
「こっちこっちー!」
時津風に手を引かれて駆け出す提督の姿はあっという間に小さくなる。
「やっぱり、あの人は悪い人じゃないですよねぇ……」
あんなプロモーションビデオを作った青葉の胸中はいかほどか。
今日も提督の忙しい1日が始まるのだった。
第4話登場人物(+設定)
提督:29歳で医者で提督で(独身彼女なしで)。表だけでもハードな毎日を送っている。
青葉:辺境鎮守府のパパラッチ。どこの世界でも彼女の被害にあう人物がいるのは間違いないと思う。
突然だが私、鈴谷の一人語りに付き合ってもらいたいと思う。
鈴谷は今の辺境鎮守府の前に別の鎮守府に所属していた。
まあ、そこが初の着任地だったし、どこか別の場所に飛ばされるだなんて思ってもみなかった訳なんだけど、そこも悪い所じゃなかった。
割とその鎮守府じゃ最初の方に着任したこともあってそこの仲間とは笑いあり涙ありの毎日だった。ま、そこら辺は割愛でカットで巻き巻きで、ポーイとしてほしい。青春し過ぎててマジメに語ったらハズいし。
事の発端は、鈴谷が提督に惚れだしたところからだろうか?
こんなキャラをしてはいるが、恋愛経験はないし、ぶっちゃけ知ったかぶりや雑誌の受け売りだったから自分自身どうしていいのかわからなかった。
軽ーいノリで提督に絡んでいくことならいくらでもできたけども、そこに恋愛が混じってくるとうまくいかない。
今まで私の口から出た、演じてたキャラは随分と私の本音の障害になってくれていた。
提督が手を出してこないとわかっていたから冗談交じりのエロ方面で軽くスキンシップしたりしてたから、並大抵のことじゃ本気が伝わらない。
かと言ってここでいきなりキャラを変えるようなこともできた話じゃない。
迷走するがままになってドツボにはまって動けなくなって。鈴谷の初恋はとんだ迷宮入りを果たしかけていた。
そんな時に転機が現れた。
迷って立ち止まったことでふと周りを冷静に見れるようになった時に気がついたのだ。
提督を想っている娘がわんさかいるということに。
「これはマズイ」
そう思うようになった。
鈴谷一人が独走している訳ではなくて、他にも恋のレースを走っている娘がいる。
転んで追い抜かれて、思わぬショートカットに入り込めたり。ライバルに戦意喪失して立ち止まって、何かのきっかけに爆走しちゃって。
たった一人しかいないゴールに向かってみんな必死に走っていたのだ。
これは焦るしかない。
自分が順番的に何番なのか。
ゴールはどれだけ遠いのか。
ヘタしたらスタートラインすら跨いでないんじゃないか。
そんなことを思い知らされて軽く落ち込んだ。
更なる追い討ちは最大のライバルの存在だ。
それが空母の加賀さん。
表情こそ乏しくて分かり辛いけども戦闘中に味方が傷つけばその眼光は文字通り相手を射殺さんばかりに鋭くなり、鬼神のごとくの働きで艦隊を勝利へと導いていた。
言葉は厳しいけども無慈悲に相手を追い込むような事は言わず、相手の成長を促す先輩の風格を感じさせる台詞回しだ。
秘書艦としても優秀で大人の女性然としたプロポーション。
何一つとして勝ち目があるようには見えなかった。
そんな加賀さんの存在に提督争奪戦を早々と諦める者が出るのも納得のいく話だ。
でも鈴谷は諦めなかった。
恋愛にハイスペックだから絶対勝利できるだなんて法則は無い。
魅力は人それぞれで、提督のストライクゾーンが加賀さんと決まった訳じゃない。
たとえ鈴谷がストライクゾーンに入ってなくても入れるように努力したり、ストライクゾーンそのものをこっちに向けてしまうことだってできる。
結果の出ないうちに諦めることはただの逃げ! 逃げて負けて得られるのは傷つかなかった分だけ後退した自分だけ!
そう自分を奮い立たせて提督攻略の作戦が始まったのだった。
「うー」
自分を奮い立たせて数日。持ち回りの秘書艦の時はもちろん、そうでない時も提督に会いに行っては色々と鈴谷を意識して貰おうと試みたけれどもうまくいかない。
仕舞いには「仕事の邪魔をするな」と怒られてしまう始末。
これでは好印象どころかヒマにかまけてプラプラしているテキトーな娘みたいじゃないか。ってか提督以外にはこんなにくっついたりしないし。
なんて言い訳をこぼしつつも進んでるのか下がってるのか分からない毎日を送っていた。
そしてもう一つ、鈴谷を焦らせる要因が浮上してきていた。
それが『ケッコンカッコカリ』だった。
錬度が頭打ちになった艦娘がそれを提督から贈られることによりさらなる錬度が拓かれるというものなのだが、問題はそこじゃない。
その贈り物とされているのが指輪なのだ。
意中の男性から指輪を贈られる。女の子なら誰だって憧れる夢のシチュエーションの一つだ。
艦娘の中には未成年も多く含まれるが故に『ケッコンカッコカリ』であり、別に正式に入籍するためのものじゃない。だがしかし、錬度が頭打ちなるまでに共に苦労をしてきた相手のことを憎からず想うのは当たり前だし、仮とはいえ『結婚』だなんて言葉のつく指輪を贈る意味が分からない人間なんていない。
だからこそ、その時が近づくにつれて艦娘たちは色めき立ち、期待に胸を膨らませる。
そんな状況が鈴谷にも近づいてきていた。
が、
「どうしよう……」
最大のライバル、加賀さんと錬度が横並びとなっているこの状況はなんとも言えない。
一進一退のチキンレース。追い付き追い越しの繰り返しをしながら気付けば錬度98。指輪はもう目の前に迫っていた。
しかしながら、芳しくない実状には望みを託せそうにもない。
勝ちも負けも判らない。そもそもにおいて指輪を贈る相手が鈴谷なのか加賀さんなのかもはっきりしていない。
錬度の頭打ちが決まった瞬間、決着はつくのだろうか?
指輪=恋愛の構図を決め付けているのは間違いなのだろうか?
暗中模索。そんな言葉がしっくりくる状況はせっかくの決意もどこへやらと追いやってしまいそうになる。
「……」
ゴールテープの向こうが見えないのが怖い。
でも、手っ取り早く提督に尋ねてしまうのはさらに怖い。
「……よし!」
その怖さを和らげるためにも一つの決意をして自室を飛び出していった。
*
「それで? 私に用とは?」
時刻は2000。場所は酒保。呼び出した相手は……加賀さん。
「理由は単純明確です。加賀さんは……提督のこと、好きですか?」
決意とは加賀さんを道連れにすること。言い方は悪いが、指輪の意味を明確にするのに今のこの状況ではこの人ほど連れ立って行くのに相応しい人はいない。
「…………」
加賀さんはいつもの表情の読み取れない顔で鈴谷の顔をジッと見つめてくる。
その目はこちらの考えを見透かすかのように鋭くて思わず目を逸らしたくなる。でも、その目から逃げるのはダメだ。もしその目が鈴谷をライバル足りえるのかを量っているものなら逸らした時点で負けだ。
「そう。あなたも同じなのね」
ポツリと睨み合いの中で漏らした声は集中してなかったら聞き漏らしてしまいそうなくらい小さなものだった。
「同じって事は……」
「ええ。私も提督を……好いてるわ」
提督をの後に少しの照れを挟んで加賀さんは想いを告白した。
「最近になってあなたの提督への接触が増えたから、もしやとは思っていたけど」
照れが顔に出て赤くなりながらも加賀さんの声のトーンはいつもと変わらない。
「たはは……失敗ばかりのダメ攻勢ですけどね」
「そうね……でも、私はあなたが羨ましいわ」
「……え?」
さっきとは逆に、はっきり言われたのに聞き漏らしてしまいそうな言葉。
「私は素直に感情が出せないから。不器用でもぶつかっていけるあなたが羨ましい」
「……ははっ、鈴谷はカッコ良くて女性の魅力に溢れる加賀さんが羨ましいんだけどなぁ」
予想外の展開に思わず鈴谷も本音が出る。
そんな言葉に加賀さんも目を丸くしてこっちを見る。
「私が、羨ましい?」
「うん。クールビューティーってのかな? 大人の女性っていいなぁって加賀さん見てるとそう思うし」
「そう……」
おお、加賀さんにも誉められると恥ずかしいと思うことがあるのか。耳まで真っ赤になって俯いてしまった。
「まあ、鈴谷も好きって言葉を素直に言えないから……」
なんだろうな? この空気。好きな人言い合って、恋のライバル誉め合って。
ちびちび飲みながら二人して顔真っ赤にして。ここは女子高かってーの。
「お互い様、ということなのかしら?」
「そ、花も恥じらう乙女には愛の告白は重大な問題なのですよ」
でもそんな空気も悪くない。こんな時代だから満足に学校も行けずに艦娘になって戦う女の子も多いんだ。マンガのように平和な世界でやるべきことも現実じゃこんなもんだ。
「だから、さ。似たもの同士、恨みっこなしでがんばりたいなーって」
だから、最初の道連れだなんて悪い考えはどっか行っちゃった。
「そうね。私もあなたが相手で良かったわ」
かすかにだけど、キレイに笑う加賀さんだもの。毒気なんて抜かれて霧散してサヨナラだわ。
「んじゃ、自分の勝利を願って」
「ええ、乾杯」
カチンとグラスを鳴らして鈴谷の慣れない悪巧みは終わった。いや、最初から失敗なんて目に見えていたのだろう。
この人には勝てないなぁと思わせる魅力を前にしては、不器用のベクトルが違っても鈴谷のはちっぽけなものだ。
見栄も嘘も本当の前には敵わない。
そう思わされ、後日の出撃で鈴谷と加賀さんの錬度が99になったその日、鎮守府恋愛騒動には決着がついた。
もちろん、加賀さんの勝ちという形で。
こんな形で話が終われば青春の甘酸っぱい1ページとして片付いたのだろうが、現実はそうはいかなかった。
そもそもにおいて鈴谷と加賀さんの勝ち負けに興味があった娘がいたという事実を失念していた訳で。
女の勘というのはおっかないもので、大分以前から鈴谷が提督のことを好きだったということが周りにばれていた。まあ、これは鈴谷も隠す気があんまりなかったからしょうがないこと。
ある程度の気持ちが固まっていたとはいえ、やはりショックはショックだったから鈴谷も落ち込んでしまっていた。
そうなって加賀さんや提督に対して自分の中で割り切れない想いがあったことは否定しない。
ただそれを悪い方向に捉える娘がいて、『恋に破れた鈴谷がなにかしでかすのではないだろうか?』などと失礼な想像をしてくれたものだから始末が悪かった。
加えて提督は鈍感だった。
鈴谷の想いは伝わってなかったし、周囲の艦娘たちのそういった微妙な気配りにも気がついていなかった。
提督的には自分の想いが伝わって浮かれてしまっていたのだろう。
鎮守府からそう遠くない海域に深海棲艦が艦隊規模で集まっているという情報を聞きつけて鈴谷と加賀さんを同じ隊に編成した。
これには他の艦娘たちも色をなした。
高錬度の艦娘で空母最強の加賀さんと航巡の鈴谷による制空権の確保は戦術的にも間違ってはいない。攻撃面でも遜色はない。
油断ができない状況を鑑みれば、錬度とバランスを取る意味でも文句はない。
もはやこの編成に意見具申をするのは個人的なものでしかないのだ。
提督の鈍感と周囲の艦娘の不安。そして鈴谷のメンタル。
他人の内情を知ることができない者たちからすれば暗澹たる作戦だった。
*
勿論のこと、鈴谷はそんな悪いことをしようだなんて考えは毛頭なかった。
姉妹艦の熊野に心配と世話を焼かれながらも鈴谷たちは作戦海域へと抜錨した。
鎮守府から約2時間かかるかどうかの長くて短い航行時間。
共に編成された娘たちからすれば心臓に悪い時間だっただろう。
「鈴谷」
距離にして半分に差し掛かった頃だろうか。
「なあに? 加賀さん」
それまで黙ってた加賀さんが話しかけてきた。
「作戦が終わって鎮守府に戻ったら話があるわ」
どこか、思いつめた表情で鈴谷を見る加賀さん。
「やめてよ。戦いの前にそういう話は死亡フラグだよ?」
そんな空気をどうにかしたくておどけてみた。
「そう。でも、どうしても伝えておきたいことだったのよ」
いつもの凛々しさが感じられない表情に他の皆が緊張する。
「わかったよ。それじゃ、精々沈まないようにがんばるきゃないね!」
艦載機を偵察に飛ばして空を仰ぎ見る。
抜けるような青空が後ろに広がり、意地悪な曇り雲が行く先に広がるなんとも幸先の悪そうな空だった。
*
「きゃぁぁぁあ! もうダメですぅ~!」
「踏ん張りなさい! 援軍もあと少しで到着するから!」
最初の偵察では戦艦1、重巡2、軽巡1、駆逐艦2とこちらの戦力でなんら苦戦を強いられるような編成じゃなかった。
でもやつらをあと少しで目視できる距離まで近づいたときに状況は変わった。
「ば、爆撃機! 直上!!」
上空警戒をしていた巻雲が悲鳴じみた大声を上げた。
「旋回!!」
直後に加賀さんが声を張り上げ皆が散り散りになり、その瞬間水柱が上がった。
「どういうことさ! 敵に空母はいなかったはずだろ!」
海水をかぶりながら摩耶が声を上げる。
「見落とした? そんなバカな……」
いくらなんでもそれはないだろう。加賀さんと鈴谷と2人がかりで偵察機を飛ばして確認したんだぞ。
「ああくそ! 雲が低くて捜しづらい!」
あの曇り雲が敵の艦載機をうまく隠してこちらは良い様に翻弄されてしまっている。いくら対空自慢の摩耶でもこれはきついようだった。
「ひっ」
必死で避けていた巻雲の咽が詰まったような悲鳴。
その視線は鈴谷たちが目指していた方向を見ていた。
「ウソ……冗談きついって……」
その先には偵察で調べた数よりも倍以上の深海棲艦が蠢いていた。
「まさか、嵌められた……?」
呆然とした加賀さんの声が耳にしみこむ。
「偵察の切れ目を狙って隠してた連中と合流したって事?」
しかも、空母を隠してたって事はガチでこっちをすり潰す気だ。
「やるっきゃ、ないってことか……」
そう呟きながら主砲を構える。
ちくしょう、これで死んだらさっき死亡フラグ立てた加賀さんを恨んでやるんだから!
そんなことを考えながら死地へと主機の回転数を上げていった。
むむむ……なかなか先が気になる展開でなおかつ予想ができん……!
楽しみです!
更新がんばってくださいね!
コメントありがとうございます!
複線張って、予想も着かない展開を考えるって大変だなぁと改めて実感しますね。
ホント、人からのリクエストで話を書けるラインさんが羨ましいですね。
展開が読めませんね………それに続きが気になります………
応援してます、更新頑張って下さい!!
あと、カテゴリー欄に、艦これss、以外に、艦これ、を加えた方がいいですよ~
コメントありがとうございます!
とりあえず情報を小出しにしてる感がありますけども、更新頑張っていきたいと思います!
カテゴリー欄に艦これ入れるの忘れてたwww ありがとうございます
軍医提督とは面白い題材を思いついたなぁ、とりあえず期待。
ご機嫌よう、神出鬼没で地道に活動域を広げつつある私です
あのSSに集まる作者様方の作品を少しずつ読み漁る…そう、まるで紙魚のように…
私は見ています…いつまでも…見ているだけ…フフ、フフフ…
>5の名無しさん
コメントありがとうございます。題材やネタは自信があるので、あとは書く人間の腕次第ということで……。期待に沿えるように頑張っていきたいと思います。
>だーさん
アイエェェェェ! 早霜サン!? 早霜サンナンデ!?
こちらでは初めまして。だーさんのネタにはいつも笑わせていただいてます。
お仕事のほうも忙しいとは思いますが、がんばってください。
ちなみに、どんな絵を描いてるのか知りたいなーとか思ったりしなかったり?(チラッ
遅めの時間にご機嫌よう、遂にロリコンと化した私です
駆逐艦(ZH.TH)全員と(仮)達成、得られた達成感と引き換えに大事な物をかなり失った感
まぁ…可愛いって正義だよね←
と、話は変わりますが鈴谷…よく頑張ったね
そして加賀さんおめでとう、末永くお幸せに
因みに普段は女の子の絵や背景、動物怪物エフェクトR-18等幅広く描いてます
ただ野郎を描くのは苦手…理由は単純に描いてて楽しく無いから←
書き忘れ連投申し訳ないです
>だーさん
コメント&お返事ありがとうございます。
鈴谷はがんばりました……が、これで終わらんのですよw
これからどうなるかはお楽しみということで。
最後に可愛いは絶対正義。間違いない