2021-05-17 17:52:02 更新

概要

トラックに轢かれてこの世とおさらば。そして神に転生させてもらい...。


前書き

初めまして!色々と初めてで心配ですが、温かい目で見守ってくれると嬉しいです!
独自設定アリです。



~~学校からの帰り道~~



三浦「はぁ~今日も疲れたな。まあでも、今日でこの学校とはお別れだけどな」



俺の名は三浦 賢人(みうら けんと)高校3年生の18歳だ。学校では超エリートな真面目君だと思われてるが、家ではダラダラと過ごしてる。まぁ勉強だろうが運動だろうが何でもできるから、エリートってのはあながち間違ってない(笑)

今日は卒業式などで疲れたからさっさと帰って寝よう。


そう思い、再び歩き始めた瞬間......俺の右の視界前方から何かが走ってきた。



三浦「ッ!」



気づいた時には時すでに遅し。


ドカッ...


鈍い音と共に俺は後方に吹き飛ばされ、意識を手放した。





~~天界~~



???「.おき..くだ..い..う.さん.....起きてくださいってば!」



誰かが俺の事を呼んでいる気がする。もう少し寝ていたい気持ちを抑え、仕方なく起き上がることにした。



三浦「よっこいしょ!」



掛け声と共に勢いよく起き上がる。



三浦(あれ?なんだか見慣れない場所だが、いつの間にこんな所に来たんだ?)



目前には絵に書いたような美しい空と、大理石で出来た床が広がっていた。



???「あ!やっと起きましたね!」



後ろから声が聞こえたので、振り向くと、とても美しい女性がそこには立っていた。



三浦「??えっと、あなたは?」



???「私はレーナ。この天界の最高責任者兼守護者です!」



いろいろと聞きなれない単語が出てきたが、まずはここが天界だということがわかった。そしてこの人は天界の中で1番偉い人であり、守護する人でもあるみたい。

天界って意外と物騒なのかな?



三浦「レーナさんですね。わかりました。それと天界って、死んだ人が行くところですか?」



レーナ「はい。その考え方で正しいですよ。残念ながらあなたはあちらの世界でトラックに轢かれて命を落としました」



そういえばそんな事があった気がする。まあ、あの世界にはろくな事がなかったから死んでもよかったんだがな。あ、そういえば1つだけやり残した事があったな。



三浦「これから俺はどうなるんですか?」



レーナ「本来なら死人はここに来る前に転生して新たな人生を迎えますが、三浦さんは特別な力を持っているみたいなので、選択肢の中から今後の生活を選ぶことができます」



三浦「なるほどね。それと特別な力って?」



レーナ「それには答えられませんね。1つ教えるとするなら、近いうちに知ることになる、とだけ」



三浦「それだけで十分ですよ。早速、選択肢とやらを教えてくれますか?」



レーナ「そうですね。1.もう一度同じ人生を歩む、2.新たな人生を歩む、3.とある世界を救う、の3つがあります。ですが1はトラックに轢かれ重傷、体に何かしらの障害があると思われます。それでは選んでください」



やり残したことがあるから1を選びたかったけど、不自由な体となると話は別だ。どうせなら世界を救ってみたいから...。



三浦「それじゃあ、3でお願いします」



レーナ「わかりました。それでは能力を授けます」



三浦「能力?」



レーナ「あちらの世界はとても過酷なので、身体能力の強化ができる魔法みたいな物を渡すというルールがあります」



三浦「その言い方だと、俺以外にもその世界に行った人がいるのか?」



レーナ「ええ。ですが1週間も経たないうちに全員死亡しています」



1人も生存していないなんて、どれだけ鬼畜なんですかねえ。

なんだか不安になってきたな...。



三浦「最初のうちは生き延びることだけに専念したいと思います」



レーナ「そうですね〜。賢明な判断だと思いますよ。それでは転移の準備が整いましたので、目をつぶってください」



俺は体が軽くなっていくのを感じ、そっと目を閉じた。



レーナ「それではお元気で!」



三浦「レーナさんもお元気で!」



すると段々と意識が遠のいていった。





~~?????~~



三浦「うーん...ハッ!ここは誰?私は何処?...って何バカなことをやってるんだ...。

ここはもう違う世界なのか?とりあえず探索でもしようかな」



辺りを探索すること10分...



三浦「地平線が綺麗だな〜」



さらに10分...



三浦「近くに街があって......ふむふむ」



三浦「こんなもんかな。レーナさんはとある世界って言ってたけど、ここ絶対日本だよな?だって街に行ったらみんな日本語喋ってるもん。パラレルワールド、といったところか。ところで俺は何を救えばいいんだ?」



本当に何をすればいいのか分からない。レーナさんは「とある世界を救う」と、言っていたが、具体的にはどうすればいいのかは聞いていない。もしかしたら、この世界に存在する難民たちを救わなければならないのかもしれないし、全ての争いを無くさなければいけないのかもしれない。かなり骨の折れる作業ではあるが、楽しそうでもある。やる事が決まった訳ではないが、世界に良さそうな事をやってみようと思い、行動に移すため、立ち上がろうとした瞬間...。



ドッカーン! ドドッ..ドドッ..ドッ...



と、街の方から爆発音や銃声が鳴り響いた。

この時の俺はまだ知らなかった...。世界を救うという事が、予想とは全く違っていることに...。





~~海岸沿いの街~~



三浦「え?なんだ、あれ?」



つい先程まで、楽しそうに話し合ってた人。仲良く遊んでいた子供たちが泣き叫びながら逃げ、辺りは火の海と化していた。何よりも驚いたことは、変な怪物みたいな物が海の上を滑ってこちらに向かって来ていることだ。



三浦「もしかして、あのUMA(俺の中では未確認生物だから)から、世界を救うのか。道理で転生者の中に生存者がいない訳だ...。(ドカーン!

って今そんなこと考えてる場合じゃねぇ!」



何体か陸に上がっている。そういえばレーナさんから能力を貰ってたな。試しにあいつらに通用するかどうか確かめてみるか。



【全身強化、神経・感覚強化】



三浦「まずは近接戦から!」



小さい頃から護身用として様々なことを独学で習得してきた。

プロからしたら、型などの面では初心者以下だろうが、実用性ではプロを軽く超えてると思う。早速先頭にいたエビみたいな奴に、大振りのパンチを繰り出した。すると一瞬で肉片までに粉砕された。



三浦「...」



手応えが全くない。もはや素振りに近い感覚でもるある。それはそれで早く殲滅出来て嬉しいのだが、もうちょっと手強くてもいいんじゃないか?考えるのは後回しにして、さっさと片付けるか。

神経と感覚を強化してあるから、UMAの位置や攻撃モーション、体力などありとあらゆる事が鮮明にわかる。



三浦「ふぅ...。こんなもんか。大したことなかったな」



今更気づいたが、俺の戦ったところの近くにあった木などが木っ端微塵になっていた。もしや敵が弱いのではなく、俺が強すぎるのか?いや、そんな訳ないよな。うん。そんなことを思いながら海を眺めていたら、2人の女の子たちが海の上を滑りながらやってきた。



黒髪の少女「こんな所で何をしているんですか?それよりもお怪我はありませんか?」



三浦「え?あ、あぁ。特にないけど。えっと君たちは?」



亜麻髪の少女「あたしたちは艦娘っぽい!」



三浦「艦娘?」



黒髪「え!?艦娘を知らないんですか!?」



三浦「あぁ。初めて聞いたな」



黒髪「まさか今の時代で艦娘を知らない人がいるとは...。驚きですね」



三浦「それで、艦娘って?」



亜麻髪「それはあたしが説明するっぽい!」



亜麻髪「艦娘は深海棲艦に唯一対抗出来る人類の最終兵器っぽい〜」



三浦「...?えっと人類は深海棲艦と対立してて、そいつらには艦娘しか攻撃を与えられない。これで合ってる?」



亜麻髪「そんな感じっぽい!」



黒髪「お兄さん、今のでよく分かりましたね...」ニガワライ



三浦「なんとなく、思いが伝わってきた感じだったからな」



こんなことを言っても信じてくれないと思うが、本当に頭にパッと浮かんだ。

俺がそんなことを言ったら、黒髪の娘が本日2度目のとても驚いた顔をしてこちらを見ていた。



黒髪「え!?それは大事件ですよ!?」



三浦「それはどういうK...(黒髪「とりあえず黙って聞いてください」)...アッハイ」



黒髪「いいですか?私たち艦娘には指揮をしてくれる人が必要なんです。指揮してくれる人の事を【提督】と呼びます。そして提督になるには元帥殿の【提督許可証】と、【妖精さん】とのコミュニケーションがとれる、この2つが条件です。この2つの条件をクリアした人としか、艦娘は完璧なコミュニケーションをとることができません。なので、お兄さんの様な艦娘と意思疎通できる人は初めて見ました。もしよかったら、私たちの提督になってくれませんか?」



三浦「なるほどね。俺の目的も達成できるから、提督になることは大丈夫だ。だけど提督になるには条件をクリアしないといけないんだろ?」



黒髪「それなら大丈夫だと思います。試しに妖精さんを呼んでみてください」



妖精さんを呼ぶって、どうやればいいんだよ...。とりあえずやってみるか。



三浦「妖精さーん」



たった一言発しただけだが、先程まで何も無かった砂浜の上に、100程の妖精がわらわらと出てきた。



妖精s「およびですか!ていとくさん!」



三浦「おぉ!たくさん出てきたな!...ってか俺まだ提督じゃないんだけど...」



妖精がたくさん出てきたけど、これくらいが普通なのか?

そう思い、2人の方を向くと...。




亜麻髪「(・д・。)」



黒髪「(・д・。)」



何故か固まっていた......。





~~大本営~~



場所は変わって大本営。あの後、数分固まってた2人が元に戻ったときに「あれが普通なのか」と聞いたら、2人合わせて首を横に振り「ふつうじゃありません(ないっぽい)!!」と叫んでいた。とても異常だったらしい。俺はこの世界の住人じゃないから分からないけど...。

他にも深海棲艦について教えてもらったが、俺が倒したUMAは深海棲艦だったみたいで、戦闘になり倒した経緯(身体能力強化は伏せた)を教えたら、またもや驚いていた。なにせ人の攻撃ではかすり傷ひとつ付かないみたいで、なんなら核兵器を使ってもダメージを与える事ができなかったみたいだ。



三浦「なぁ。1ついいか?」



黒髪「なんでしょうか?」



三浦「ここが大本営だということはさっきわかったんだが、これはどこに向かっているんだ?」



黒髪「えっとですね。元帥殿の執務室です」



三浦「oh......」



亜麻髪「そんなに緊張しなくてもいいっぽ〜い」ポイポイポイ



三浦「さっきから、めっちゃぽいぽい言ってるんだが、そろそろ頭がパンクしそう」クラクラ



黒髪「もう着くので頑張ってください」ニガワライ



三浦「お、おう」





~~元帥執務室~~



黒髪「失礼します。元帥殿。先程お伝えした、例の青年です。お兄さん、私たちは外で待っています」



三浦「わかった。...失礼します!」



元帥「ほう。君が、一般人なのに艦娘とコミュニケーションができる、特殊な人間か」



三浦「そうみたいですね」ニガワライ



元帥「リラックスしてくれると助かる。そして無理に敬語を使わなくてもよい」



三浦「わかりました」



元帥「さて、早速だが君を試させてもらうとするか」



元帥はそういい、椅子から立ち上がって俺の前に立ち、目をまっすぐ見てきた。不思議と意識がこの男に吸い込まれる感覚がして......。



元帥「なるほど。これは期待ができそうだ。これからよろしく頼む」



気づいたら元帥が俺の肩に手を置きそんなことを言っていた。



三浦「今のは一体...」



元帥「そうだな...。簡単に言うと、君の波長を私の波長に無理やり合わせ、情報を見た。と、言えばいいかな。例えば、君の名前は三浦 賢人 年齢は18歳とかね」



三浦「な、なるほど」



元帥「普通の人ならもっと情報を得ることができるのだが、君はほんの少ししかわからなかった。でも、君はとても優しい心の持ち主だということがわかった。おそらく、その心が特別な力を持っているのだろう。」



そういえばレーナさんが「あなたには特別な力がある」みたいなこと言ってたが、これのことなのかもな。



三浦「そうですか。実際俺はそこまで優しくないと思うんですけどね...。でも、これから頑張っていきたいと思います!」



元帥「その意気だ。それでは君の着任する鎮守府を命じる。君は【光星鎮守府(こうせいちんじゅふ)】に着任してもらう。場所は彼女たちに教えてもらうといい。そして階級は新米が普通だが、君は少佐からスタートだ」



三浦「わかりました。それでは早速そこに向かいたいと思います。ありがとうございました」



そう言い俺は部屋を出た。



元帥「......三浦 賢人か...。少し私と似ているところがあるな。...ふう。これでやっと........フッフッフッ」



執務室には元帥の不気味な笑い声が響いていた。そして先程まで晴天だった空に、少し雲がかかっていた。





~~大本営門前~~


三浦「待たせたな」



黒髪「どうでした?」



三浦「ちゃんと提督になれたよ」



黒髪「それはよかったです!これからよろしくお願いします!」



三浦「ああ。こちらこそよろしく!...そういえば自己紹介してなかったな。俺は三浦 賢人だ」



黒髪「私は特型駆逐艦の1番艦、そして吹雪型駆逐艦の1番艦、吹雪(ふぶき)です!」



亜麻髪「あたしは白露型駆逐艦の4番艦、夕立(ゆうだち)よ!これからよろしくね!提督さん!」



三浦「てことで自己紹介は済んだし、早速鎮守府に行こうぜ」



三浦→提督 黒髪→吹雪 亜麻髪→夕立



2人「はい!(っぽい!)」



~~光星鎮守府~~



吹雪「ここが私たちの鎮守府です」



目の前には立派な建物が建てられていた。例えるなら俺が前に通っていた高校の2倍ぐらいの敷地で、様々な建物が並んでいた。



提督「あ〜やっと着いた!」



この光星鎮守府は、本州からおよそ100km離れてる島の中にあり、周りには他の島すら無い。なんでも、少し前に横須賀鎮守府が深海棲艦に襲撃されて機能しなくなり、その代わりとして太平洋側の守りを固めるため、つい最近できた鎮守府みたい。

確かにこの鎮守府はとても新しい。



吹雪「夕立ちゃんが寝ちゃってますもんね」フフフ



夕立「zzz...それは...ゆうだちのっぽい〜...zzzzz」



提督「もう夜だもんな。今日は休んで明日鎮守府の設備の確認をするか」



吹雪「そうですね。執務室の隣が司令官の寝室になります。案内するので着いてきてください」スタスタ



提督「ああ。...そういえば吹雪と夕立の2人以外に、他に艦娘はいるのか?」



吹雪「いえ。私たち2人だけです。ここはつい最近できたばっかりで、私と夕立ちゃんは完成と同時に着任しました。本来なら司令官は、大本営で初期艦として5人の中から1人を選び、それから鎮守府に着任することになっています。ここは太平洋側の防衛の要でもあるので、先に艦娘を配備することになっていました」



提督「なるほどね。じゃあ俺ってかなり重要な役目を担っているのか...。責任重大だな...」



吹雪「あまり気を落とさないでください。私は司令官のこと期待していますよ!」



提督「そう言ってくれるとありがたいな。よし、吹雪!明日から頑張るぞ!」



吹雪「はい!司令官!」



それから吹雪と他愛ない話をしながら歩いていると、いつの間にか寝室に着いていた。そこで吹雪と別れて、俺は寝室で荷物整理をすることにした。



提督「外から見たときから大きいことはわかってたが、やっぱりこの鎮守府広いな」



提督「しかもこの寝室のベッド、めっちゃフカフカしてる〜」ゴロゴロ



提督「ヤベッ...まだ荷物整理が終わってないのに...眠気が......zzzz」



.........

......

...



「...さん..起きて...さい」



誰かが俺を呼んでいる気が...



提督「ハッ!誰だ?」



目の前にはレーナさんが立っていた。



提督「あれ?ここにいるってことは、俺、死んだのか?」



レーナ「死んでませんよ。今あなたの夢の中に入り込んでいるだけです。1つ伝えることを忘れていたので」



提督「えっと...。それって?」



レーナ「能力についてです。まず身体能力の強化ができることは伝えましたが、実は強化の調整が可能です。自分の実力の約10倍までが限界で、それ以内なら調整ができます。ですが限界に近づくほど、身体への負荷がかかりダメージを受けてしまいます。なので気を付けて使うようにしてください。」



提督「わかりました。それと自分の実力ってことは、鍛えればその分能力も強くなるんですか?」



レーナ「はい。しかも能力の耐性も少しずつ付いてくるので一石二鳥ですよ」



提督「それはすごいですね!」



レーナ「他に質問はありますか?」



提督「特にないですね」



レーナ「そうですか。ではそろそろ起きる時間です。私はいつでもあなたを見守っています。ではまたいつか会いましょう」ニコッ



提督「ありがとうございます!」ニカッ



レーナ「っ...///」





.........

......

...



吹雪「司令官!起きてください!」



提督「んん...。後1時間だけ...zzz」



夕立「提督さん!起きるっぽい!」



提督「zzzz...」



夕立「こうなったら...夕立突撃するっぽい!」ダダダ



提督「うるさいな〜。せっかくいい夢がみれt(ドカッ!)グハッ!」チーン



吹雪「ちょっと!夕立ちゃん!...えっと、司令官大丈夫ですか?」



提督「だ、大丈夫だ。問題な..い...」バタッ



吹雪「司令官ーー!」



~~食堂~~



提督「さっきは死んだと思ったぜ。まさかみぞおちにタックルしてくるとは...」



夕立「提督さん、ごめんなさいっぽいぃ〜」ショボーン



吹雪「夕立ちゃん、司令官は人間なんですよ?幾ら私たちが艤装を持ってなくても、人よりかは力があるんですから。そしてさっきのは、あくしt...殺人タックルですよ。」



夕立「ほんとにごめんなさい!」



確かにさっきのタックルは効いたが、体はなんともない。それよりも吹雪から、また気になる言葉が出てきた。



提督「とにかく俺は大丈夫だから、夕立はそんなに気を落とさないでくれ。そして吹雪はあまり夕立を責めないで。別に悪気があったわけじゃないだろ?だからこの話は終わりだ。そして早く飯を食べないと冷めるぞ」



夕立「提督さんは優しいっぽい〜」



吹雪「司令官が大丈夫ならいいんですけど...」



提督「ところで吹雪。食べながらでいいから、艦娘について教えてくれるか?」



吹雪「あ、わかりました。それではお話しますね。」



吹雪「私たち艦娘は深海棲艦に対抗できる唯一の手段。というのは昨日、夕立ちゃんが教えましたよね。詳しく話すと、艦娘は【燃料】【弾薬】【鋼材】【ボーキサイト】【開発資材】を使って、妖精さんの力でかつての大戦で沈没した艦に宿っている英霊を呼び覚まして艦娘を作り出しているみたいです。実際に解明されている訳では無いので、あくまで人々が作った仮説に過ぎないのですが...。」



吹雪「そして私たちは人間よりも力があり、【艤装】という艦娘専用の武器を用いることによって力を発揮します。しかし、提督が鎮守府に着任した状態じゃないと、ほぼ人間と同じ力しかありません。ここまでで質問はありますか?」



俺の場合、体を鍛えれば鍛えるほど強くなっていくが、艦娘にはそのような恩恵があるのだろうか。

そう思い、質問を出すことにした。



提督「それじゃあ1つだけ。艦娘は体を強くすることはできるのか?」



俺がそう言うと、吹雪は少し考える素振りを見せてから口を開いた。



吹雪「そうですね。艦娘も人間と同じで、経験を積んでいくことで身体的にも精神的にも強くなっていきます。しかし、違うところもいくつかあります。それは【練度】と【改装】です。」



吹雪「練度とは、自分の強さを数値化してレベルとして表示することで可視化することができるようになります。数値化するには専用の機械を使わないといけないんですが...。そして改装は一定の練度に達すると改装が可能になり、改装をすると新たな姿に変わり、更なる力や能力を得ることができます」


〈コノ タマゴヤキオイシイッポイ!


提督「ほう、そりゃ便利だな」



吹雪「便利といっても、それだけですからね...」



吹雪の顔がほんの少しだけ暗くなったような気がした。しかしそれについて、聞くことはしなかった。だって...まるで「昔の自分」みたいだったから。



提督「そういう事にしとくよ。とりあえず色々とわかったから、飯食って鎮守府まわろうぜ」



吹雪「わかりました!」



~~~~~~~~~~~~~~~



現在時刻09:00。こちらではマルキュウマルマルと言うらしい。

「朝食を食べ終えてから1時間後である09:30に正門に集合」と言ったのはいいが、やることがなかったので、早めに来て身体を鍛えようと思った。自分の弱点を見つけることはとても大切。ということで、まずは学校でやっていた体力測定でもしてみるか。



提督「って言っても道具がないから、握力とかハンドボール投げとかできないじゃん。シャトルランならできるか?」



そう思い、ポケットに手を突っ込んでみると.....


スマホがないことに今気づいた。



提督「...嘘だろ」



転生するときに荷物が全部なくなったのかな。

お気に入りのゲームや動画などがダウンロードされていたので、かなりショック。こっちの世界にも同じものがあればいいのだが...。


はぁ...空はあんなに青いのに......



提督「...こんな所で落ち込んでる場合じゃないよな。体力測定は諦めて、砂浜で筋トレするか!」



砂浜での筋トレと言ったら、ダッシュ系が1番。

特に砂浜ダッシュは、足腰がとても強くなる。中学のときは陸上部に入っており、家の近くには海があったため、砂浜ダッシュはよくやっていた。そのおかげか、中1の初めての大会で100mを10秒00で走れ程になった。

もちろん有名人にもなった訳だが、それ以降大会に出ることは無かった。


"ちょっとした事件"があったから。



提督「やっぱり潮風が気持ちいいな〜。しっかり体を伸ばしてケガしないようにしないとな、っと。こんなもんでいいか。」



体操を終わらせて軽く走っていたら、少し先の方の浜辺に誰かが倒れているのに気づいた。



提督「おーい!大丈夫か!」



俺は声を上げながら彼女の元に近づいた。近くで見ると彼女の様態は酷いものであった。呼吸は浅く、顔色が悪い。そして何よりも体のあちこちに見られる打撲痕が酷い。早く治療しないと死んでしまう、と直感的に判断した俺は、彼女を抱えると残像が見えるほどの速さで駆け出した。






~吹雪side~


吹雪「夕立ちゃ~ん。早くしないと間に合わないよ!」



私たちは食堂で司令官と別れた後、駆逐艦寮に戻り鎮守府案内の準備をしていました。この鎮守府は、慣れていないと迷うぐらい広いため、少し早めに行動した方がいいです。



夕立「ぽ、ぽいぃ〜。待って吹雪ちゃ〜ん」



夕立ちゃんがなぜ遅れているのかというと、普段は私が髪の手入れを手伝っているのに、今日に限って「髪をとかすの手伝わなくていいっぽい」と、慣れない手つきでとかしていたからなんです...

もしかして、司令官に興味があるのかな?

夕立ちゃんの準備が終わるまで、最終チェックをすることにします。



吹雪「...あれを...こうして...」



夕立(まだ時間まで20分もあるのに...早めの移動にしても早すぎるから、もしかして吹雪ちゃんって提督さんに興味があるのかな?)



5分後...



夕立「吹雪ちゃんできた!...ってあれ?吹雪ちゃん?」



吹雪「やっぱりこっちの方がいいかな?えへへ〜しれいか〜ん♪」ニコニコ



夕立(あっ)



そして3分後...



吹雪「夕立ちゃん!準備出来たから行こ!」キラキラ



夕立「うん...」



私としたことが、自分の世界に入ってしまう所でした...。でも今日はいつもより、自分が輝いているような気がします!



そして目的地に行くため廊下の角を曲がろうとしたとき、左側からありえない速度で何かが飛んできましたが、私たちはそれに気づくのに遅れてしまい...



「吹雪ぃ!夕立ぃ!避けてくれー!」



2人「え?」



そして私たちは避けることもできず、ぶつかってしまいました。






後書き

ここまで見てくださりありがとうございます!このSSを書いた理由は、ただの自己満です(笑)。なので、もしかしたらあまり面白くないかもしれません。
それでも頑張って書きたいと思いますので応援よろです!
そして前書きでも言ったのですが、リアルが忙しいので更新ペースは期待しないでください。

追記 10/11
ちょっとしか更新できなくて申し訳ないです。
わかったことがあれば、どんどんコメントで教えてください^^


追記1/7
2ヶ月ほど更新できないかもです


このSSへの評価

2件評価されています


SS好きの名無しさんから
2021-01-11 15:22:03

ニタリクジラさんから
2020-08-27 23:04:32

このSSへの応援

4件応援されています


SS好きの名無しさんから
2020-10-12 20:34:01

ニタリクジラさんから
2020-08-25 17:31:19

ポテ神提督さんから
2020-08-23 20:53:04

一飛曹さんから
2020-08-19 21:59:00

このSSへのコメント

6件コメントされています

1: 一飛曹 2020-08-19 21:59:29 ID: S:QAEldm

自己満は大事じゃけ、頑張りんさい。

2: 流星 2020-08-20 21:34:56 ID: S:iDVJ3i

一飛曹さん、コメントありがとうございます!
これからも頑張って書いていくので、読んでくださると嬉しいです^^*

3: ニタリクジラ 2020-08-25 17:33:56 ID: S:fthmEc

自己満大事やぞw 頑張ってくだせぇ...暇な時更新されたらまた見ますわw

-: - 2020-08-25 17:34:34 ID: -

このコメントは削除されました

5: ニタリクジラ 2020-08-27 23:06:01 ID: S:4oDM3x

起きていきなりあくしt(ゲフンゲフン
殺人タックルを喰らう主人公よww

6: 流星 2020-08-27 23:17:04 ID: S:XeOmkg

ニタリクジラさん、コメントありがとうございます!
ラグビーっていいですよね(遠い目)
少しずつ更新していくので、良かったら読んでください!m(*_ _)m
評価もありがとうございます!


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