けいおん!!第2話「整頓!」
けいおん!!第2話「整頓!」から、さわちゃんにギターの値段を偽らなかったため、律がツインペダルを購入できた回です。
けいおん!!第2話「整頓!」が元になった短いお話になっています。
登場人物
平沢唯
秋山澪
田井中律
琴吹紬
中野梓
山中さわ子
トンちゃん
部室
さわ子「うっそー!50万にもなったの!?」
紬「結構貴重なものらしくって!」
律「しっかしこれだけあったら何でも買えちゃうな~!単純に計算しても1人10万ってことだろー!」
梓「はっ…!律センパイ!私マルチエフェクターが欲しいです!」
唯「エフェ…?」
梓「えっ…?」
律「はいはいはーい!!あたしはツインぺが欲しいでーす!あっ、それからそれから!クラッシュとスプラッシュ!あとカウベルとタンバリンと!!」
澪「よくばりすぎだ。しかしさわちゃん、50万全部部費にするのはさすがにな…」
さわ子「んー、それもそうねぇー…じゃあ、1人に1つずつ欲しいものを買うっていうのはどう?」
律「えぇ~?1つと言わず5つくらいぱぱーっと!」
澪「ずうずうしい!」
律「アタっ」
後日
部室
澪「それで律は結局ツインペダル買ったのか」
律「へっへーいいだろ澪!これでザ・フーにまた一歩近づいたぜ」
澪「ずっと憧れだもんな。梓は?」
梓「迷ったんですけど、やっぱりマルチにしました!これがあれば更に演奏の幅が広がりますよ!」
澪「おー、楽しみだな。…ムギ…それは…?」
紬「七色のビニールテープ!ホームセンターで見たときからずっと欲しかったの!」
澪・律・梓「(かわいい)」
梓「それで…唯センパイ。…何ですこれ?」
(唯・律・紬・澪がお互いに顔を合わせて笑い合う)
唯「新入部員のトンちゃんだよぉ~!」
紬「梓ちゃんの後輩よ!よろしくね」
梓「へぇ…」
一同「…」
唯「む…?」
律「おいおい、なんかリアクション薄くね?」
澪「うん」
唯「っえ…!?」
律「梓がこの亀が好きだって言ったのは、唯だぞ」
唯「だってあずにゃん、欲しそうにじっと見つめていたんだもん」
梓「見つめていたのは唯センパイでしょ?私はただ変な顔だなって見ていただけです」
唯「へぇ…?!」
律「やっちまったな」
唯「あぁあ…はぁ…」
紬「唯ちゃん」
梓「でもなんで急に」
澪・律「…」
律「いやぁー」
澪「梓、後輩居なくて寂しいかなって思って」
紬「だから…」
唯「新入りさん…なんだけど…」
(水槽の報に歩いて行く梓)
梓「もう、こんな早とちりで飼われたら迷惑だよね?」
コンッコンッ(梓が水槽を叩く音)
トンちゃん「(うなずく)」
一同「…!」
紬「うなづいた!」
唯「かわいい~!」
梓「大丈夫、これからはちゃんと私が面倒見るからね」
唯「いやいや、わたしもちゃんとするしー!」
梓「無理でしょ!唯センパイには」
紬「ふふ」
唯「そんなことないもーん!」
律「よぉーし!じゃあ、そろそろ練習始めるかー?」
唯「その前にきゅうけ」
梓「練習しましょう!」
唯「へぇあ…?」
梓「…トンちゃんにも聞かせてあげましょうよ」
唯「はっ…!そうだよね!あずにゃん!わたし、がんばる!」
律「おーし!じゃいっちょやるかー!」
唯「おー!」
紬「おぉー!」
律「じゃあふわふわ時間からー!ワンツー!」
タラララタッタラ タラララタラララ
タラララタッタラ タラララタッタラ(イントロのギー太)
ドタン!
シャンシャンタドタド
シャンシャンタドタド
シャンシャンタドタド
シャンシャンドルルルタッ(ドラム)
君を見てるとドコドコドコドコドコドコドコ!!!!(ツーバスの音)
…ふわふわ時間(唯のボーカル)
ダダッ ダダッ ジャーン!
ドコドン!(律のドラム)
唯・梓・紬・澪「…???」
ドッドッドッタカドンドンッ チッチッチッ ドコドコドコドコドコドコドコドコ!!!!(ドラムの音)
律「はっはっはっは!!!!うぉおーーーー!!やっぱりツーバスは音の圧が違うぜ!」
澪「…ちょっと待ってくれ律」
律「んー?なんだよ澪―!最高だったろ?」
澪「いや…その…何というか…なぁ?」
梓「全然ふわふわしてないですよね…」
律「えぇーーー!?いいか!?放課後ティータイムってのはだな…」
紬「…!見て!唯ちゃんが!!」
律「…!デスデビルのときのさわちゃんみたいな顔してる!」
澪「やめろ!!唯!!人間に戻ってくれ!」
梓「(澪センパイ)」
さわ子「…誰が人間じゃないですって…?」
澪「ひゃぁぁぁぁ!!!」
律「あれぇ?さわちゃんじゃん!そうだ!生まれ変わったあたしたちの演奏聞いてくれよぉー!」
さわ子「外から聞いてたわよぉー、あなたたちずいぶんとイメージ変わったじゃない」
律「だろぉー、これだったら!武道館だって」
さわ子「それはまだ無理ねー」
律「えぇー??何でだよぉー」
さわ子「まだ足りないわ、唯ちゃん、梓ちゃん」
唯・梓「?」
さわ子「私が特別に特訓してやるから覚悟しなぁ…」
梓・澪「ひぃ…!」
梓「遠慮します!…遠慮しましょうよ!唯センパイ!…唯センパイ?!…ダメだ!スイッチが入ってしまってる!!」
さわ子「じゃあこの2人借りていくわねぇ」
梓「いやです!死にたくないです!澪センパイ!助けてくださいーーー!!!たすけ」
バタン(部室のドアが閉まる音)
数日後
部室
ピロピロピロピロ!!!!!!!(むったん)
ピロロロロピロピロピロ!!!!!!(ギー太)
澪「さわ子せんせい…何ですかこれは…」
さわ子「ライトハンド奏法、またの名をタッピング。新しく生まれ変わりつつある放課後ティータイムに相応しい音になったでしょう…?」
梓「澪センパイ…これこそがロックです」
唯「そうだよ澪ちゃん、これが放課後ティータイムなんだよ…」
澪「やだ…こんなの…こんなの…放課後ティータイムじゃない!」
さわ子「さぁ演奏…してみましょうか、ふわふわ時間…」
ピロリロリッピロリロピロピロピロ!!!!!!!(ギー太)
澪「(違う!!絶対こんなの違う!!唯!目を覚ましてくれ!!!)」
梓「(…あ。そういえば今日トンちゃんに餌あげてなかったな…後で…ってあれ?!)トンちゃん?!」
一同「ん?」
紬「スッポンモドキってストレスに弱いのよ。激しい音楽はダメだったみたいね」
澪「ほら、やっぱり。私たちは放課後ティータイムらしい演奏をするべきなんだよ」
律「そうだなぁー、こういうのも好きだけど、放課後ティータイムって感じではないもんな-こりゃツーバス封印かぁ」
梓「そうですよね!ほら、唯センパイも…」
唯「…ピロピロするの…もう無理、疲れた…ムギちゃん、お茶にしよう、お茶…」
一同「あはは…」
紬「そうね、今日はケーキもあるわよ」
唯「ケーキ?!」
一同「(あっ、復活した)」
さわ子「(まぁこれもいっか)あっ、私ショートケーキ」
唯「あっずるいさわちゃん!私もショートケーキ!」
紬「大丈夫、2人の分、ちゃんとあるわよ」
唯「やったー!」
梓「(やっぱり唯センパイはこうじゃないとな)」
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