2021-08-16 18:49:46 更新

某地下室


両津「…う、うむ。どこだここは?

暗くて何がなんだかわからん…」


両津「確か何者かに後ろから鈍器のようなもので殴られたが、その後どうなったのか記憶に無い…」


カシャ


両津「むっ!誰だ!!」


フレイア「っ!…貴方は?」


両津「ん、女か?

貴様か?ワシをこんな目にあわせたのは?」


フレイア「い、いいえ、違います。

私は狩の途中でいきなり鎧のような物を着た魔物に囲まれてここに収監されました。確か昨日の夕方あたりだったと思われます。」


両津「何?お前もか…ワシも昨日パチンコしてたらいきなり後ろから殴られてこのざまだ…

ちくしょう!ワシをこんな目にあわせた奴ただじゃおかんぞ~!」


フレイア「…いったい何が…?」


両津「まあ…なんだ…先ずは紹介からだ。

ワシは両津勘吉。東京で警官をしている。」


フレイア「あ、はい。私はフレイア·アシナイエといいます。警察の人ですか?」


両津「ああ…まあ警察ていっても問題ばかり起こしてる窓際だがな…」


フレイア「なんですかそれ?」フフ


両津「さあな、はははっ…それはそうと、あんたさっき確か狩人って言ったな?」


フレイア「ええ。父が猛獣漁をしていて私も。しかし、その父も去年の春に死にまして、結果私が跡をついだんです。」


両津「…そうか、いろいろあったんだな…しかし女で漁師ってのも珍しいな」


ガタン


両津·フレイア「っ!?!?」


フレイア「確かいる?」


えびすまる「ゴエモンはん~もう腹ペコで動けまへんわ~」ムニャムニャ


両津「…なんだこの青い忍者みたな奴は?忍者にしては太りすぎだが…」


フレイア「敵ではなさそうね…」


両津「おい、起きろ!」ユサユサ


えびすまる「ほに?」パチ


えびすまる「なんでっか、おたく?」


両津「ワシは警官だ。お前は誰だ?」


えびすまる「わてはえびすまるいうものですわ。江戸の村でゴエモンはんの付き人していますさかい。」


両津「何?江戸だのゴエモンだのねぼけてんのかこいつ?」


えびすまる「ここはどこでっしゃろ?

なんかえらい暗い場所ですやな~」


フレイア「この人も私達と同じ境遇のようね」


両津「そのようだな」


えびすまる「なんやお嬢ちゃんべっぴんはんやな~

まあ、わての美貌には敵わんけどやな~」


両津「薄きみ悪い奴だな、オカマかお前?」


えびすまる「オカマちゃいまんがなこんな美しい、わては生まれもっての女や!」プンプン


両津「コントやってんじゃないぞ…」

プルプル


フレイア「ハ、ハハ…」


ウーンウーン


両津「何だ!?まだ誰かいるのか?」


おそ松「おい、いち松!それ俺が拾ったアサリだろ!」ムニャムニャ


両津「なんだ今度は子供か?」


フレイア「子供にしてはずいぶん大きいわね」


えびすまる「なんやアサリとかえらい旨そうやな~」


両津「おい!コラ起きろ!」ユサユサ


おそ松「うーんあと90分だけ寝かして…」


両津「バカを言うな!起きんかこのガキ」

メキメキ


おそ松「ぎゃああああああ!?

折れる折れる!って誰!?」


フレイア「…初対面の子供に腕十字…」


えびすまる「ゴエモンはんより気が短いお人やな…」


両津「起きたか坊主?」


おそ松「え?おまわりさん!?

ぼ、ぼく何もしてませんよ!!」


両津「なぜ警官みると意味もなくこういう反応する奴がいるんだ…」


おそ松「あれ?綺麗なお姉さん!

こんにちは!僕おそ松っていいます!!

わ~とと子ちゃんよりずっと可愛いや!!」


フレイア「え、ええ私はフレイアといいます。」


両津「ませたガキだな…」


えびすまる「とりあえずひとりずつ自己紹介といきまひょ」





おそ松「というと僕らは何者かに拉致されたってこと!?」


両津「平たく言うとそういうことになるな」


えびすまる「しかしいったい誰の仕業でっしゃろ、わて全然記憶ありまへんで!

昼寝して起きたらなんや獣みたいなオッサンが目の前におって」


おそ松「ぼくもそうだよ!気持ちよく寝てたらゴリラみたいなおまわりさんに腕十字だよ!?」


両津「き、きさまら…」プルプル


フレイア「……」


両津「ん?そういえばえびすまるって言ったな、さっき江戸とかゴエモンがどうとかいっていたがなんなんだそりゃ?」


えびすまる「なにもかにも江戸村で天下の大泥棒ゴエモンはんの手助けをしておるんや」


両津「ゴエモンってあの石川五右衛門か!?」


えびすまる「そうや」エヘン


おそ松「江戸?ちょっと待ってよ、今は昭和でしょ!?」


両津「いやまて!今は令和だぞ!!」


フレイア「令和?昭和、江戸…大分前ね。私の時代はアルカサスだけど、どうなっているの?

ここにいる全員が時代を越えて集まったてことなのかしら?」


おそ松「…いやいやいやいや!まさかそんな…」


えびすまる「しかしここにおるみなはんの服も変わってるな~」


両·フ·お「!?!?!?」


フレイア「…確かにみんな異様な格好だと思ったけど…」


両津「うーむ…こんなことがあり得んのか?」


おそ松「ほんとなの?信じらんねえ…」


えびすまる「まあ、わてらは前にも同じようなことがあったからあまりびっくりせえへんげどやな」


両津「ん?それはどういうことだ?」


えびすまる「一昨年やったな。獅子十禄兵衛という未来の大泥棒に江戸村一番のべっぴんはん、おみっちゃんが拐われましてな~それをゴエモンはんと追っていたらどういう訳か未来にいってもうたんや。その時代でなんやからくりウォーカーゆうものに乗って訳の分からん工場や温泉やでっかいタワーやら走り回って、結果的に奴はん成敗したらまた江戸村に帰ってきた、こういうわけですわ。

わてもよう分からんですさかい」



両·フ·お「…………」




両津「頭痛くなってきた…」


フレイア「そんなことが…」


おそ松「漫画の中だけだと思ってた…」



ジジジー


両·フ·え·お「!?!?!?」


モニター「おはよう諸君!!」


両津「誰だ!?お前は?」


おそ松「何あれ?仮面?」


えびすまる「おもろい顔やな~」


謎の仮面「喜びたまえ!君たちは時代ごとの選ばれし者なのだ。」


フレイア「時代ごとの選ばれし者?」


謎の仮面「その通り!君たちはそれぞれ違う時代を生きる勇者となるべきと言った方が分かりやすいな」


両津「何が勇者だ!貴様か!ワシらをここに閉じ込めたのは!出てこい!ぶん殴ってやる!!」


おそ松「両さん落ち着いて!」


両津「む?坊主はやくもワシの呼び名をつけたな、皆ワシのことを両さんと呼んでいる…ってそんなことどうでもいい!

仮面やろう!早くここから出せ!!」


謎の仮面「安心したまえ。

ここからは出られる。君たちには旅をしてもらう。」


両津「何いってやがんでい!

旅だと?ふざけるな~!

それにどこに出口があるってんだ!?」


謎の仮面「よく見てみたまえ。モニター下に細い通路があるだろう。」


フレイア「本当ね。暗くてよく見えなかったけど確かにあるわ」


謎の仮面「そこの突き当たりの扉がこの建物の出口となっている。出口は暗号キーとなっており、9文字の言葉を並び替えて入力するのだ。そうすれば道は開かれる。幸運を祈る」プツ


両津「おい!まてコラ!!

くそ~あいつ全く聞く耳もたんぞ!」


えびすまる「案ずるよりも産むが易しですわ。とりあえず扉のほうに行ってみまひょ」


フレイア「そうね、9文字ならなんとか解けるかも」


おそ松「明かりかなんか無いかな?」


両津「よし、ワシのスマートフォンのライトで」


おそ松「え!?なにそれ~!小さなテレビみたい!!」


両津「テレビも見れるし電話だってできるぞ」


おそ松「うわ~すごい!!」


えびすまる「未来に行った時よりも更に進化しとるな~」


フレイア「……」


フレイア(現在のアルカサスは、殆どが大地と海。有るのは少数の廃退した石造建築と瞬知レーダー。令和以降、個々の力が重要となった唯我独尊の時代。

機械が無くなった分、自身を守る妖術が使えるようになった。

その後、人々は自分以外の人間は敵同然、殺し合は日常茶飯事。人の暖かみなんて微塵も感じられない氷のような世界。それにともない町は年々寂れていき衰退する一方。)


両津「うおっ狭いぞ、気をつけろ」


おそ松「あっ、あったあった扉!」


えびすまる「ほ?どないしたんやお嬢ちゃん?なんや考え込んで」


フレイア「あ!いえ大丈夫よ」


両津「無理するなよ、辛くなったらすぐ言えよ」


フレイア「あ、ありがとう」


フレイア(今日、この人達に出会ってから本当の人間というものを初めて見た気がする…)




両津「これか、仮面の野郎が言ってた9文字のボタンってのは」


いしんとうのごやこ


えびすまる「いしん?なんやこれ?」


おそ松「うわ~この文字を全部並び替えて文章みたくしなけりゃ開かないってこと?」


両津「くそ面倒だ!力でこじ開けてやる!!」


フレイア「待って!力任せは危険だわ!」


両津「ぬぬぬ~」



30分後


両津「だめだ!全く文字にならん!!」


おそ松「くそ~!諦めかな~もう…」


えびすまる「わてもう腹ペコで頭回りまへんわ…」


フレイア(この9文字を並べ替えるには何通りもあるしこっちの体力にも限界があるわね…妖術は攻撃するものであってこの場で使える訳でもなさそうだし…)



3時間後


おそ松「さ、寒いんだけど」


えびすまる「もう目が覚めてから3時間半経ちまっせ…寒さも半端やないし」


おそ松「そういえば両さん電話あるなら誰か助け呼べるんじゃ?」


両津「さっき試みてみたが圏外で繋がらん、どうやらここは山奥かどこかだろう」


えびすまる「けったいやな~」


フレイア「…これもしかして光陰矢の如しじゃないかしら?」


両津「お!それだ!!」ポチポチカチ


ビー ガゴン


えびすまる「開きましたで!!」


おそ松「やったー!流石フレイアちゃん!!」





おそ松「外だー!!って何処ここ?」


フレイア「真っ暗ね」


両津「どうやら山奥の廃屋に拉致されたらしい」


えびすまる「不気味ですな~

この建物以外に木々しかありまへんで」


両津「何かあるかもしれんからしばらくこの道を歩いてみるぞ」


フレイア「そうね…もしかしたら食糧も見つかるかもしれないし」


えびすまる「食糧でっか?ほんならはよいきまひょ!わてこれ以上腹ペコになったら死んでしまいますわ~」


おそ松「ひえーこの寒い中歩くの~」


両津「しっかりしろ若いの!ほら行くぞ」



30分後


えびすまる「ほえ?あれ民家やありまへんか?」


おそ松「本当だ!家がある!」


両津「よし訪ねてみよう!」



コンコン

両津「ごめんよー道に迷っちまったんだ!誰かいないか?」


ガラガラ


老婆「あらこんばんわ、この辺は夜道に迷うと大変だから是非うちに泊まっていってくださいな」


両津「いや~婆さんかたじけない!」


フレイア「お世話になります。」


おそ松「お邪魔しまーす」


えびすまる「ほなー上がらせてもらいます~」



老婆「さあ、どうぞこちらのお部屋で

今お食事用意しますよー」


両津「おお!ありがとよ婆さん!」


えびすまる「やっと食べ物にありつけますわ」


おそ松「お腹すいたー」


老婆「では」ニタ


フレイア「?」


ガラガラピシャ


おそ松「いやー良かったね! 

歩いた甲斐があったよね~」


両津「今日は婆さんのご厚意にあずかってゆっくりさせてもらうことにしようぜ」


フレイア「あのお婆さん最後私達を見る目が変だったような…」


えびすまる「お、よう分かったなお嬢ちゃん!あれはわての美貌を見てびっくりしとったんや!」


フレイア「そうだったらいいけど…」


えびすまる「なんや、つっこみ入れてくれんのかいな」


両津「ん?どうしたんだフレイア?」


フレイア「いえ、前に私の町で妙な噂を聞いたことがあって。今回のように道に迷った人を招き入れる人を食する魔物がいたと」


おそ松「ひえー!人を食べる!?」


えびすまる「ま、魔物て?そんなもんいるわけないやろ!」


シャッ シャッ シャッ


おそ松「え?なにこの音…」


両津「何か擦る音みてえだな、確認しに行くぞ!」タッ


フレイア「そうね!」



両津「ここか、げっ!なんだこれ?」


フレイア「骨?」


おそ松「ひぃぃぃ!」


シャッ シャッ

老婆「…おやお客さんもうすぐ支度ができますよ」


えびすまる「ぜ、贅沢は言いまへん

ゆっくりこさえてください…」



山姥「もう我慢できない…ぬああああああ」ゴゴゴゴゴ


両津「ぎええええー!!ババアがでかくなったぞ!!」 


おそ松「ぎゃああああああ!!!

包丁持ってこっちくるよ!!!」


フレイア「みんな逃げて!」パパパパ


山姥「ぐっ!!」


両津「なんと!?フレイアの放った火が老婆目掛けて飛んでいくぞ!!」


えびすまる「ほにー!?火の玉を操ってんのかいな!!」


おそ松「かっけー!フレイアちゃん!!」


両津「よし!ワシも銃で応戦するぞ!!

女に引けをとって堪るか!!」

ズキュン ズキュン


えびすまる「ほんならわても手裏剣で」

シャキン シャキン


おそ松「…僕は見守る!」



山姥「ぐがあああああ」ズッシン!!



両津「ふぅなんとか倒せたな…」


えびすまる「心臓止まりそうでしたわ…」


おそ松(僕何もしてないけど疲れた…)


えびすまる「なんか落ちてまっせ?」


両津「なんだこのロールケーキみいなのは?」


おそ松「なんか持っているだけでホカホカするよ」


フレイア「この寒さの中ならきっと役にたつわ」


両津「よし、持って出発だ!」




おそ松「寒さは和らいだけどお腹がすいて限界だよ~」


えびすまる「わては限界越えて空腹感が無くなってきましたわ。これまずいんとちゃうか」


フレイア「そうね、流石に厳しくなってきたわ…」


両津「しっかりしろ、地球は丸いんだ!

歩いていればそのうちなんかある!」


おそ松「両さんはさっき道端の雑草食べて少しは楽かもしれないけど…」


両津「ん、これか?ニラみたいで結構いけるぞ」ムシャムシャ


えびすまる「あかん、幻覚見とるんかこれ…草食うてあんた…」


フレイア「…」



両津「おい!見てみろあれを!!」


おそ松「うわっ!でっかいホテル!」


えびすまる「お城みたいにでかいな~」


両津「言わんこっちゃない!歩いていればなんか出てくるのだ!」


フレイア「大丈夫かな?この…ホテル?」


両津「案ずるな生まれるものがあるだ!さあ行ってみよう!」


えびすまる「それをいうなら、案ずるよりも産むが易しやろ…」


おそ松「両さん…」




フロント


ボーイ「いらっしゃいませ

…ってええっ?何か事件ですか?」


両津「違う違う!客だ」


ボーイ「これは失礼致しました。」


おそ松「まあ制服見たらね…」


両津「とりあえず空腹なんだ、食堂かなんかに通してくれ」


ボーイ「かしこまりました。

どうぞこちらへ。」



両津「じゃあこのフルコースをくれ」


ボーイ「承知いたしました。」



おそ松「ねえ両さんお金あるの?」コソコソ


両津「無い」


おそ松「っちょっ!どうすんのよ」コソコソ


えびすまる「わて一銭もありまへんで…」

コソコソ


フレイア「少しならあるけど…」コソコソ


両津「心配するな、捜査の関係だと適当に嘘をつけばタダになる」コソコソ


おそ松「本当かね…」



ボーイ「お待たせ致しました。」


えびすまる「ほにー!旨そうでんな~

いただくで~」ムシャムシャ


両津「ではいただこうか」バクバク


おそ松「よーし僕も食べるぞ~

請求されたら両さん責任とってよね!」

ガツガツ


フレイア「…」


両津「おい、フレイアお前も食えよ

空腹状態じゃ体もたんぞ!」バクバク


えびすまる「ほうでっせ、これからのことは腹を満たしてから考えまひょ!」ムシャムシャ


おそ松「そうだよ、あ、この鶏肉美味しいよ!」ガツガツ


フレイア「…そうね、じゃあいただくわ」



客室


両津「ふぅ食った食った!」


えびすまる「疲れが一気に飛びましたわ~やっぱ空腹のせいやったんやな!」


おそ松「両さん、本当に大丈夫なんだろうね?」


フレイア「捜査でも警察お金払っていたような…」


両津「大丈夫だ!請求されたらそんときはそんときで考えればいい、今は眠い寝るグオオ」zzz


おそ松「何考えて生きてるんだこの人…」



客室前


ボーイ「…」


ガール「警察呼んだ方がいいのでは?」


ボーイ「…だな」ピポパポ



ボーイ「もしもし110番ですか?

こちら阿蘇観光ホテルです。

無銭飲食です。正確には、無銭飲食しそうです。ええはい、犯人いえ被疑者の特徴は警官の服装をしたがっちり体型の中年男と若いターバン?みいな物を被った女性。もうひとりは中学生くらいの男の子、もうひとりは…なんというか青い頭巾のようなものを被った真ん丸い変な男です」



警察署


警官1「…間違いない奴らだ…」


警官2「もう暗号解いてあんなところまで来ていたとは…」


警官1「やはりただ者ではなかったようだな」


警官2「おい!気を抜かずに行けよ!!」



ホテル


両津「グオオオオ」zzz


えびすまる「スピー」zzz


おそ松「…よく寝ていられるよねこの人達は…図太いというか無神経というか…」


フレイア「貴方は眠くないの?」


おそ松「眠れないよ、これから何が起こるかわかったもんじゃないのに…

拉致されたりお婆さんに襲われたりもうワケわかんないよハハ…」


フレイア「…そうね、いろいろなことが起きすぎたわねこの短時間で…」


おそ松「ねえ、フレイアちゃんて僕らからしたら未来の人なんでしょ?

未来のその、アルなんとかって時代ってどんな感じなの?」


フレイア「……」


おそ松「やっぱり町中大きいビルだらけで美味しい食べ物も沢山食べられるんでしょ!?」


フレイア「…私の時代は知らない方がいいかな……」


おそ松「ん?どうして?」


フレイア「おそ松くん、貴方の生きている昭和は素晴らしい時代よ。

暖かみがあり平和で、そして夢もある」


フレイア「どんなに科学が進歩したって

どんなに個々の力が強くなったって、人の暖かみを感じられない時代は、とても孤独で虚しいものなの…

家族だっていないに等しいのが私の時代では当たり前だし、私のアルカサスという時代はそんな冷酷な時代なのよ…」


おそ松「…フレイアちゃん…

あの…その、よかったらうちに遊び来てよ!」


フレイア「え?」


おそ松「うちは父ちゃんの稼ぎはいまいちで貧乏暮らしだけど、皆…いい奴なんだ!」


フレイア「ご兄弟はいるの?」


おそ松「うん!うちは6つ子!」


フレイア「6人兄弟?凄いわねー!」


おそ松「周りの皆は全員顔が同じって言ってるけど僕は違うと思うんだよね~

周りかは毎回名前間違えられるし、お母さんですら僕らの名前を間違えて呼んだりするんだよ?信じらんないでしょ!

それに6人もいると毎日のようにご飯の取り合いだしね~」


フレイア「フフ!なんか面白い」


おそ松「そ、そうかなハハ…いやー大変だよ本当毎日…」


おそ松「こんな訳のわかんない家だけどさ…もしよかったら来てよ…」


フレイア「フフありがとう」


おそ松「わー、やったー!!

約束ね!皆には紹介しとくからさ!!」


フレイア「うん…」フフ


ドタバタ


フレイア「?廊下が騒がしいわね」


おそ松「なんか人が走ってこっちの部屋に来るような感じだね」


フレイア「2人とも起こした方が良さそうね」


おそ松「え?」


フレイア「両津さん起きて!」ユサユサ


両津「う、うーむもう朝か?」


フレイア「違うわ!誰かが団体でこの部屋に向かって来ているみたいなの!」


両津「なにっ!?」


おそ松「おい!えびす起きろ!」ユサユサ


えびすまる「ほえーもう満腹で動けまへんわゴエモンはん…」ムニャ


おそ松「長男ローキック!」バシン


えびすまる「ほげっ!な、なんやあ…

河童坊主かいな…」


おそ松「誰が河童だ!変な奴らがこっちに向かって来てるんだよ!!」


えびすまる「ほえー!?また揉め事かいな~」



両津「ちょっと様子を見てくる!

お前らここにいろ!」


フレイア「危険よ!私も…」


両津「いや、えびすと一緒におそ松を護ってやってくれ」


フレイア「両津さん…!」


両津「ワシも端くれとはいえ警官だ。

人を護るのが仕事だからな」



えびすまる「両はん、どうかお気をつけて…」


両津「分かってらあ!」


ガチャ


鎧「…」


フレイア「…っ!こいつらは!!」


両津「フレイア、確か最初にお前を囚いに来たのは鎧の奴だと言ったな?」


フレイア「ええ!こいつらよ!

この紫の鎧!!」


おそ松「なな、なんか7、8人いるよ…」


両津「人数なんか関係あるかあ!!

てめえら神妙にお縄につけ!!」


ドカバコズコン


フレイア「素手で複数の鎧を圧倒してる…!」


おそ松「す、凄い両さん!!」


えびすまる「ごっついなあ!わても手裏剣打っとこ!」シャキン シャキン


両津「ワシをこんな目にあわせよって!覚悟しろこの野郎!!

必殺熊殺しスペシャル!」

バキバキドカ


フ·お·え「……」



8体の鎧の屍


両津「はあ、はあまあざっとこんなもんだろ…」


フレイア「すごい…完全に鎧が伸びてる…」


おそ松「なんという豪腕…」


えびすまる「わての手裏剣もお忘れなく~」


フレイア「こいつらが事の発端?」


両津「いや、黒幕がいるはずだ!

ワシらを収監した奴らもそうだが、こいつらはその黒幕の兵隊みたいなもんだろ」


スッ


両津「見てみろ、警察のマークがある

ワシらの時代のものとはちと違うが、間違いなくこいつらは警察組織の人間だ」


おそ松「!?」


フレイア「というと警察も今回の事に絡んでいるということ!?」


両津「ああ、その通りだ…

世の中完全に狂ってきてやがんな…」


えびすまる「お奉行さんがそんな…

もう訳分かりまへんな…」


フレイア「あの仮面といいこの鎧といい私達に一体なにを?」


おそ松「ねえ両さん…警官だったらなんか知らないの?襲われる前雰囲気がいつもと違っていたとか?」


両津「い、いやわしも仕事サボってパチンコしていたからな…確かにいつもと違っていたな!うん!部長に後ろから殴られるんじゃないかとかな…ハハ」


おそ松「…両さん仕事サボってパチンコしてんの?なんか想像通りだけど…」


両津「やかましい!どういう意味だ!!」


フレイア「…とりあえずここに長居は無用ね」


えびすまる「そうですな、先を急ぎまひょ!」



フロント


両津「ん?やけに静かだな…

人っ子一人居ないぞ」


おそ松「さっきまでのボーイさん達はどうしたんだろう?逃げたのかな…」


えびすまる「まさか別の奴らに連れてかれたとかありまへんか?」


フレイア「…」チラ


タタタ


両·フ·お·え「!?」


フレイア「私達を見るなり向こうの廊下を誰かが走って逃げてったわ!」


両津「とにかくここのホテルは危険だ!

早く出るぞ!」







両津「とりあえずここで一晩過ごすぞ」


フレイア「そうね、暗闇だと見つかるものも見つからないしね」


えびすまる「お日さんが出るまで休憩や

思えばわてらろくに休んでおらんし…」


おそ松「確かに…そうだね(両さんとえびすは短時間とはいえ爆睡してたけどね)」


両津「というわけでおやすみ諸君グオオ」zzz


おそ松(寝るの早すぎでしょ…)



…………………


フレイア「…はっ!朝?まだ真っ暗ね…」


両津「グオオオ」zzz


えびすまる「スピー」zzz


おそ松「クカー」zzz


…………………


えびすまる「スピー…」パチ


えびすまる「ほにー…?まだ真夜中かいな…」


両津「グオオオ」zzz


おそ松「クカー」zzz


フレイア「スー」zzz


…………………


両津「クアー!よく寝た!ってまだ真っ暗じゃねぇか…」


両津「…おかしいな、もう日が登ってもいい時間帯のはずだが」


スマホ8:24


両津「やはり、もう朝の8時半だというのに」


両津「そういえばフレイアはどこだ?

トイレにでも行ったか」


おそ松「両さん…女性に対してデリカシー無さすぎ…」


両津「…な?きさま起きていたのか!?」


おそ松「両さんがでかい声でブツクサ言ってるから起きたんじゃんか!」


えびすまる「ぽにー…なんでっか?

朝からうるさい2人やな…ってまだ暗いのかいな!」


両津「そうなんだよ、一向に太陽が出ない!どう考えてもおかしいんだ」


おそ松「確かに薄暗いどころか真っ暗だし、太陽が出てくる気配も無いね…」


えびすまる「それよりお嬢ちゃんはどこや?」


両津「トイレにでも行ったかと思ったがあまりにも遅いな…」


おそ松「…まさか拐われたんじゃ…」


両津「ばか!縁起でもないこというな!」


両津「ワシが探して来るからお前ら2人ここで待機してろ」


おそ松「大丈夫?両さん?」


両津「心配いらん」




おそ松「…フレイアちゃんどこ行ったんだろ?」


えびすまる「心配いりまへんわ…

両はんが探して…」


ガサ


え·お「!?!?」


黒ギャル「あーどーもーれなですー」


れな「なんかー買い物してたらーいつの間にか暗い夜道にワープさせられてー

ちょーこわいっつうかマジありえなくね?」


え·お「………………」


おそ松「えーと…新キャラ?」


えびすまる「いつの時代の子やねん…」


れな「え!?うち?平成11年からタイムスリップしてきたーなんつって!!」


おそ松「平成…いつだろう…」


れな「え?平成知らないの?お兄さん達いつの時代生きてんのギャハハハ」


れな「つーか着てる服もなんか変だし、何?忍者これ?え?何何?どっきり?サプライズ的な??」



えびすまる「…わてもう倒れそうやわ…」




両津「おーい!!フレイア、いたら返事しろー!!」


両津「くそ!どこにもおらん!

奴らに連れ去られたか!!

一旦おそ松達のところに戻るか…」




おそ松「おーい!両さん!!

フレイアちゃんは!?」


両津「それがどこにもいないんだ!」


おそ松「そ、そんな!!」


れな「あ、うーす、お取り込み中でしたかーさーせん!」


両津「で、誰だこいつは?」


えびすまる「わてらと同じ境遇の子ですさかい…」


おそ松「なんか、へいけ11年だっけ?」


れな「平成11年っすよw

なんすかへいけって?」


おそ松「からいきなりタイムスリップしたらしい…」


両津「平成か…」


おそ松「両さん知ってるの!?」


両津「お前の昭和とワシの令和の間だ」


おそ松「なるほど…」


れな「え?っていうことはマジなのー?

デジマ?まじあ~りえないし~!あ~りえないし~!」


両津「こういういかにも頭の弱い奴見てるとイライラしてくんだが」


おそ松「知らないよー!僕に言われても!」



両津「それよりもフレイアだ!!

拐われたに違いない!すぐ探しに行くぞ!!」


えびすまる「ほいな!!」


れな「え?何?とりあえず置いてかないで~ついていくわ~」


おそ松(…フレイアちゃん!

どうか無事でいてよ!!

遊び来るって約束したじゃんか!!)




フレイア「…ここは?」


謎の仮面「気が付いたかね?

フレイア·アシナイエ」


フレイア「き、きさまはっ!うっ!」


謎解の仮面「無理せん方がいい。

右腕は、折らせてもらったからな。」


フレイア「なぜだ?なんの恨みがあってこんなことをする?」


謎の仮面「恨み?そんなもの有りはせぬ」


謎の仮面「君は強すぎたのだ。

浮遊レーザーを操れるような恐れ多い人間は凶器でしかない。」


謎の仮面「だから君にはここで死んでもらおう!」


フレイア「…彼らは?」


謎の仮面「彼らとは君と一緒に旅をしてきた奴らか?彼らはオマケみたいなものだ。私はゲームが好きだからね。

君一人を囚えて殺すことなど容易いことだ。」


謎の仮面「只、それではあまりにもつまらなすぎる。各時代から腕のたつ者、笑える者を集めたに過ぎん。

勇者などただの口実に過ぎんのだよ。」


フレイア「…だったら彼らは無事に元の時代に返してちょうだい」


謎の仮面「君は人の話を聞いていたのかね?私は、ゲームが好きなのだ。

ゲームの中では敵となった者は関係無く皆殺しだ。」


謎の仮面「彼らと一緒にせいぜいあの世で私を憎むのだな。」


フレイア「きさま!!」


ガシッドカッ


鎧の軍団


フレイア「うっ!」


ダンダンダン


謎の仮面「!?」


フレイア「!?まさか…」



ドガーン


ズーン


両津「フレイア待たせてすまなかったな」


えびすまる「無事でっか!」


れな「な、何あの仮面?」


おそ松「フレイアちゃん!頭から血が!今助けるか…」


フレイア「駄目よ!!」


両·え·お·れ「!?!?」


フレイア「お願い今すぐ逃げて…」


両津「ばか野郎!仲間がやられてんの見て逃げらるかよ!!」


えびすまる「そうやで、道中お嬢ちゃんにもいろいろ助けてもらったのにここで見捨てるとかそないなアコギな真似はできますかいな」


おそ松「フレイアちゃん…僕ら短い時間だったけど一緒にやってきたじゃんか…」


おそ松「それに僕との約束忘れてないよねっ!?」


フレイア「っ!!うっ!」


れな(やばいやばい!話が全く分からないんだけど~)



謎の仮面「がははははっー!!」


謎の仮面「フレイアよ!お前は情というものを知ったか?

アルカサスの冷酷な地で育ったお前が!」


謎の仮面「誰にも愛されず、誰も愛すことがなかったお前がな!!」


謎の仮面「だがそんな感情も崩し落とすのが我々の務めだ!

物は高いところから落とした方がダメージが大きいと言うしな!!」


両津「話は全て理解した…

きさまこのワシを本気で怒らせおったな

本物の暴力という地獄を見せてやるからせいぜい後悔しとけ」


謎の仮面「ほー、それは楽しみだな!」


両津「お前らフレイアを頼んだ」


おそ松「やだよ」


両津「何!?」


おそ松「僕も闘うよ、僕は皆に護られるばかりだった。両津さんにもえびすにも、そしてフレイアちゃんにも」


おそ松「今度は僕も皆を護りたい!!

それにフレイアちゃんに傷をつけたあの野郎を絶対に許せない!!」


両津「…しかし、お前…」


えびすまる「…坊主、これ使い」


おそ松「…これは?羽子板?」


えびすまる「ただの羽子板ちゃう。

わての特製や。これで相手の頬を目掛けて張るんや。簡単やろ?

悪いことは言わんから持っときや」


両津「おい、えびす…」


えびすまる「心配せんと、わてには手裏剣が有るさかい

一丁早いとこもんだりまひょ!」


両津「おい!れなって言ったなお前!」


れな「は、はあ」


両津「フレイアを頼んだぜ」


れな「えっ?ちょっ!どーすれば?」


両津「いいからフレイアの側いて目を離すな!いいな!!」


れな「は、はい~…」


フレイア「………」



両津「来い!!鎧ども!!さっきの3倍位の数だな!まとめて相手してやる!!」

ドガバゴ


おそ松「おっらああああ」

パコーン


おそ松「すごいこの羽子板…あの重たい鎧がビンタで飛んでいく!」


えびすまる「ほなどんどんいきまっせー」

シャキンシャキン


れな「」


フレイア「…っく、私も少なからず妖術はまだ使えるはず…」


れな「ちょっとおねーさん!大怪我してるんだからダメだって~!」


フレイア「…大丈夫よ」ニコッ ポワーン


れな「ちょっ!な、何あれ!?火の玉?

宙さ迷って敵に向かって行ってんだけど!?」


両津「うおりゃああああ」ドガバゴ


おそ松「であああああああ」パコーンパコーン


えびすまる「ほいなほいな!」シャキンシャキン


れな「なんなん!?この人達!?

半端ないんですけど!?まじやばくね?

現実!?サプライズ!?」



37体の鎧の屍



両津「残りはきさまだけだな…

覚悟はしてたんだろうな?」ゼエゼエ


おそ松「」ハアハア


えびすまる「」ホヒーホヒー


謎の仮面「……」スッ


仮面を外す


両津「おっおまえは!」


おそ松「こいつテレビ見たことある!」


えびすまる「ほにー?誰でっしゃろ?」


フレイア「?」


れな「誰?」


警視総監「久しぶりだね両津くん」


両津「きさまだったのか黒幕は…

まあ大体想像はついていたがな…」


総監「お見事だったよ!

警察界の厄介者と称されていた君がこれ程の者だとは知らなかった。

令和の時代では是非君に勲章を与えてやろう。」


両津「ふざけるな!!

そんなもの毛程も欲しくない!!

きさま!警察トップの神風にもおけん奴だな!

下っ端警官のワシが成敗してくれる!!」


総監「ほう?警察の人間がこの私に盾を突くというのかね?」


両津「へっ!忘れたか?

ワシは警察界の問題児だ!

トップの総監ボコボコにして最後を飾るのも悪くない!

どのみちきさまのような上層部が居座っている世界で働くのはまっぴらだしな!」


総監「…」


両津「覚悟はできてんだろうな!?」


グッ!


総監「ひっ!」


両津「きさまを昇天させる前にひとつ言っておきたいことがある」


総監「…?」


バキッッ!!!!


総監「がっ!!!」


両津「女の顔に傷をつけるんじゃない!!

きさまの顔もメチャクチャにしてやるぞ!!!」


バキッバキッバキッズガッ


れな「やばいやばいんだけど!!

あの髭のおっさん顔がメチャクチャになってんだけど…」





両津「これで終わったな」


フレイア「そうね、なんか私が皆を巻き込んじゃったみたいで…ごめんなさい」


おそ松「フレイアちゃんは何も悪くないよ!」


えびすまる「そやで、悪いのはあの偉そうな髭のおっさんや!

もう完全に伸びてしもうてるけどやな」


れな「私~よく分からないけどおねーさんメチャ頑張ってたと思う~」


フレイア「皆、ありがとう」


両津「ところでフレイア、怪我は大丈夫なのか?」


フレイア「ええ、両津さんにもいろいろお世話になって…その」


両津「何いってんでえ!

それになんやかんやお前達と一緒にいて楽しかったしな…へへ」


おそ松「そうだね!僕もこんなスリルのある経験は初めてだったしさ!!

いや怖かったけど…」


えびすまる「なんだか別れ惜しいなあ…」


おそ松「また会おうよこのメンバーでさ!」


両津「おっ、いいな!どっか面白いとこワシが連れてってやる!」


れな「マジー?それじゃれなディズニー行きたい!!」


おそ松「おーいいね!僕行ったことないんだよね!」


両津「ばか!そんなとこ遊園地を知らないこの2人を連れて行ってみろ!

倒れるぞ!」


えびすまる「ディ?…なんでっしゃろ?」


おそ松「確かに…」


両津「花屋敷行こう」


おそ松「あっ知ってる!」


れな「うち行ったことない!行きたい~」


フ·え「はなやしき?」


両津「おう!あれはどの時代の人間にでも楽しめる天清郷だ!!」


えびすまる「ほー?おもしろそうでんな~!」


フレイア「行きたい、行ってみたい!」

パアッ


両津「そうか!是非行こう!!」


おそ松(フレイアちゃんのこんなに楽しそうな顔初めてみたっ!!)


両津「おっ、そろそろ各時代のワープの時間か?」


おそ松「グスンまた皆会えるよね…?」


両津「ばか!泣く奴があるか!

今約束したばっかじゃねえか!」


フレイア「おそ松くん、ご両親やご兄弟の人達に私の紹介よろしくね!」


おそ松「うぅぅぅフレイアちゃん…」


れな「うわ~泣いてる~中学生の男の子が~マジありえないんですけど~」


おそ松「う、うるさいやい!」


両津「よし、ほらもう本当に時間だぞ!

皆達者でな!また会おう!!」


えびすまる「ほなーさいならー!」


おそ松「ばいばーい!また会おうねー!!」


フレイア「さようなら~有り難う…」ポロ


れな「バイビー!」






亀有公園前派出所



中川「いやーすっかり春だね」


麗子「そうねー!暖かくて今の時期が一番いいわね!」


中川「あれ、先輩は?」


麗子「両ちゃんはパトロールに行ってるわ」


ココカナ?


中川「?、どうかしましたか?」


おそ松「あの~両津さんいますか?」


麗子「あら?両ちゃんのお知り合い?」


おそ松「まあお知り合いというかなんというか…」オドオト


れな「ちょっと~ちゃんと聞いてし!」

コソコソ


おそ松「だ、だって~なんて言ったらいいか…」コソコソ


フレイア「以前両津さんにいろいろお世話になりまして少々お礼が言いたくて」


えびすまる「さすがお嬢ちゃん相変わらずしっかりしとるわ~」


麗子「まあそういうことね!

今パトロールに行ってるから戻って来るまでこちらにお座りになってて!」


えびすまる「これはこれはお邪魔します~」


フレイア「ありがとうございます。

失礼します。」


おそ松「失礼します…」


れな「どうも~」



部長「おはよう」


麗子「あら、部長さんおはようございます。」


中川「おはようございます部長!

あれ、今日は非番じゃなかったでしたっけ?」


部長「ああ、ちょっとやり忘れてたことがあってな」


部長「おや、こちらは?」


中川「先輩のお知り合いだそうですが」


部長「何、両津の?

また変な悪知恵教えてんじゃないだろうな…あの男は」


ダダダ


両津「わはははは!見ろ中川!

遂に手にいれたぞ!T-54式レア物だ!!」


中川「せ、先輩…」


両津「ん?おお!お前ら来たのかー!」


おそ松「両さん久しぶり!」


フレイア「お久しぶりです」


えびすまる「久しぶりやな~」


れな「ちーす!」


両津「全員揃ってるじゃねえか!

よし、約束の花屋敷連れてってやるぞ!

どうせ今日は鬼の部長も非番だからな」


中川「先輩、先輩」コソコソ


両津「なんだ中川お前も行きたいのか…

げっ!!!部長!!」


部長「…両津くん、随分と楽しそうだね」

ピクピク


両津「あれ…部長今日非番じゃあ…」

アセアセ


部長「パトロールに行っていると思ったら戦車のプラモデルなんか持って帰ってきて、一体どこをパトロールしていたのかね君は?」ピクピク


両津「い、いやこれはですね、近所のお子さんから是非作ってくれと頼まれまして、善人の市民のためならと…」


部長「嘘をつくな!このばかもーん!!」

バシン


両津「いてっ!」


部長「勤務中におもちゃ屋に行くとはどういう神経してんだお前と言う奴は!!」


両津「いててて耳がちぎれちゃいますよ部長~~」



おそ松「両さんやっぱり仕事サボってたんだ…」


えびすまる「おかしな人やな~相変わらず」


れな「仕事中にプラモとかやばくないマジでww」


フレイア「フフフ」



終わり


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