2021-08-19 17:11:58 更新

概要

ある物語の前日譚


前書き

どうもはじめまして。初書きですので、変なところがあるかもしれません。コメントなどで指摘していただけると嬉しいです。


2000年 8月

 親友だったXX鎮守府の提督が姿を消した。その日は雨がとても強かった。俺はあいつが姿を消したことに怒りを覚えていた。理由は子供っぽいかもしれないが、「何も相談をしてくれなかったから」としか言いようがない。


 あいつが姿を消して1年と半年後が経った。俺の鎮守府に1人の赤子が捨てられていたのを発見、保護をした。そこには手紙が添えられていた、あいつの字で…


 この子を保護した翌日、俺は悩んでいた。この子をどうするか、あの手紙の内容が本当なら、この赤子は深海棲艦と人間のハーフになる。正直、こう言う事だろうと思ってはいたが、まさか赤子を産んでいたとは…一旦、あいつを探し出そうと思う。


 あれからまた時間が経ってしまったが、俺はあいつを見つけることができた。だが、あいつがいた場所は俺たちがいる場所より遠く、少し…深かった。けど俺は…あいつの元気な顔を見ることができて安心した。この子にも、親に合わせることもできたからな。だが、嫁さんには会えなかったな。


 あの時から俺はこの子と一緒に、あいつの所に顔を出しに行っている。数ヶ月に1回くらいのペースでだがな。そして、この子は自分の親をきちっと認識できているのも凄いと思っている。こんな少ないペースだ、親を認識出来ないかもしれないと危惧していたが…深海棲艦のと人間のハーフだからだろうか?


 また年月を重ねてしまった。俺はこれを書くのが苦手なようだ。さて、本題に戻ろう。あの子の現状を書き記すならば、あの子は今、親の元で暮らしている。2〜3年ほどうちに預けていたんだ、しばらく子供の面倒を見るのは御免だな。だが、あの子が本営に目をつけられても困る。だから俺は、時々あいつらの様子を見に行っている。正直なところ、今まで目を付けられなかったのは奇跡に近い。


この日記は今日で終わるだろう。あいつが見つかってしまった。本営はあいつを裏切り者とし、銃殺刑にするだろう。そうなる前に、俺はあいつの所へ行くつもりだ。

そうなれば俺も裏切り者扱いだ、だがあいつは唯一無二の親友だ。俺は最後まであいつらを…


最後に言っておく、「本営を信じるな」信じるなと言っても一部だ。あいつらは艦娘も戦争も、金の成る木としか見ていない。もともとあいつは深海棲艦と友好を築こうとしていた。だが、これを良くないと思う奴らが本営には多い。だから、あいつは深海側に行ったのだろう…


そろそろ行かねばな…


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