2021-12-26 21:51:37 更新

概要

20XX年。デュエルモンスターズが世界的に広まり、一つの文化として定着したこの時代。
今日もどこかで、デュエリストたちはしのぎを削り決闘をしている。
そんなデュエリストたちの中でも、頭ひとつ抜けて強い、"生まれながらの決闘者"ともいえる少女たちがいた。

Innate Duelist Of Legend───
通称"アイドル"!
少女たちは事務所に所属し、自分を導くプロデューサー、そして仲間や好敵手とともに更なる高みを競い、目指す。
そんな決闘者の彼女たちの頂点……目標ともいえる
真の最強"アイドル"!
人はそれを

偶☆像☆王(THE IDOLM@STER)と呼んだ!


前書き

初めまして、強楽(ごらく)な壺です。
①:当作品は高3からずっと温めておいた妄想をもうせっかくなので皆さんに見ていただこうという訳でメモ帳からひっぱりだしたものです。
まぁ完全にプロットが完成しているわけではないので適当に楽しんでいただけると幸いです。

②:注意書き
●オリジナルカードが一部登場しますが、基本OCG及びアニメに登場した既存のカードをメインに進められます。
●デュエルルールはアニメ基準で、LPは4000、かつNo.はNo.でしか破壊されない効果を持ちます。
●使用されるカードプールですが、特に「◯期までのカード」とかそんなことはなく、ペンデュラム・リンクが扱われない全てのテーマから各キャラクターに当てはめていますので、唐突にパワーカードが出てきたりします。
●各アイドルの設定などは原作と一部違うものもございますし、他プロダクションのアイドルが悪役に抜擢されたりします。ご了承ください。

以上が前書きとなります。では、適当にお楽しみください。


20XX年。デュエルモンスターズが世界的に広まり、一つの文化として定着したこの時代。

今日もどこかで、デュエリストたちはしのぎを削り決闘をしている。

そんなデュエリストたちの中でも、頭ひとつ抜けて強い、"生まれながらの決闘者"ともいえる少女たちがいた。


Innate Duelist Of Legend───

通称"アイドル"!

少女たちは事務所に所属し、自分を導くプロデューサー、そして仲間や好敵手とともに更なる高みを競い、目指す。

そんな決闘者の彼女たちの頂点……目標ともいえる

真の最強"アイドル"!

人はそれを


偶☆像☆王(THE IDOLM@STER)と呼んだ!












世間を騒がせた"ライブデュエル"は、とある老舗事務所…CGプロダクションの御家騒動から始まった。そのライブデュエルの波が過ぎ、それからほんの少し時間は経って……世はまさにARデュエルの時代!

ARデュエルとは、従来のデュエルモンスターズで使われていたソリッドビジョンを用いず、D-パッドと一体となったデュエルディスクと、パッド付属のD-ゲイザーを装着することでデュエリスト間内でのみ完結するARビジョンを用いることにより実現したスマートなデュエルである。

その新たなデュエルに、デュエリスト、そしてアイドル達も熱狂していた!

そしてここにも、デュエルが大好きなアイドルの卵が一人…


EP1.驚異の銀河眼の光子竜






『ふゆは、"アイドル"になれると思いますか?』


『なれるよ、冬優子なら絶対に。』


この出来事が、ざっと二週間ほど前。



それからふゆ───"黛 冬優子"は、出来たばかりの小さな芸能プロダクション、283プロ所属のデュエルアイドルとして活動していた。


愛依「いやー、あさひちゃん強いね~~!」


あさひ「そうっすか?これくらいだれでもできると思うっすけど。」


そしてこの二人が、ふゆの同僚。三人組ユニット『ストレイライト』のメンバーたち。

金髪に髪を染めた見るからにギャルな子が"和泉愛依"。こんな見た目だけどすごくいい子。…でも新米デュエリストすぎて正直戦力外なのが残念。

…新米デュエリストといえば、もう片方、銀髪の"芹沢あさひ"もデュエルモンスターズを始めたばかりのド素人…の筈だけど。


冬優子「それでも、初めて二日でここまでできるのはすごいんだよ!あさひちゃんはデュエルの才能があるんだね!」


あさひ「へー…」


間違いなくストレイライトの誰よりも実力を持っていた。天賦の才、生まれながらの決闘者というべきだろうか。彼女は283プロに入ってから本格的にDMをやり始めたというのに様々なデッキを使いこなし、10数年やっているプロデューサーや、この事務所の稼ぎ頭である『アンティーカ』のメンバーにすら勝利を納めている。彼女なら「NEW BE@T」のジュニアユース大会で余裕の優勝ができるだろう。中学生の頃からデュエリストをしていた身としてはとても悔しいけれど、これも全部"アイドル"になるため。彼女は間違いなくそのための重要なピースだ。だからまずはこいつを懐かせてそれから────


あさひ「つまんないっす。」


瞬間、空気が凍った。

和泉愛依もえっ、という顔をしているし、おそらくふゆは婦女子がしてはいけないとんでもない顔をしてしまっている。それほどまでに、今、彼女は飛んでもないことを言った。


冬優子「えーっと…あさひ、ちゃん。それはどういうことかな…」


あさひ「そのままの意味っす!このゲーム、つまらない。」


信じられない。信じられない。デュエルモンスターズが……つまらない?


愛依「あの~、あさひちゃん?ちょっと…」


冬優子「訂正しなさい。」


和泉愛依が何かを言い切る前に、ふゆは"ふゆ"を捨てた。今までこいつの言動にキレそうになるのを必死に押さえてきたけれど。


あさひ「訂正する必要ないっすよ。愛依ちゃんも、プロデューサーさんも、あとアンティーカの人たちも。やってればクセとか見えてきちゃうし、それさえ掴めれば後は簡単に勝てちゃうっす。こんなつまらないゲーム、もうやりたくないっす。」


許せない。これは、これだけは許せない。

ふゆ(わたし)を演じる毎日を過ごしていた冬優子(わたし)に、希望を与えたデュエルモンスターズを侮辱することは──────


冬優子「……そういえば…ふゆとはデュエル、したことなかったわよね?」


腰のデッキケースからふゆの魂のデッキを取り出す。和泉愛依の「冬優子ちゃん、なんかキャラ違くない?」という声も気にせずに。冬優子(わたし)全開で芹沢あさひと対峙する。


あさひ「冬優子ちゃんとのデュエルなら、楽しめるっすかね?」


へぇ、という風に彼方もデッキを取り出した。ここまで揃えば、やることはひとつ。


冬優子「はっ、いいわ。楽しませてやるわよ…そしてさっきの言葉…訂正させてやるわ!」


あさひ「まぁ、期待しないでやるっすよ。」


そしてふゆたちはD-パットを取り出す。


【ガシャン☆】


冬優子「デュエルディスク、セット!」


あさひ「…」ガシャンッ


【パカ!カシュッ☆】


あさひ「D-ゲイザー、セット!」


冬優子「…!」カシュッ


愛依「…」カシュッソワソワ


【ギュィィィィンッ…】


冬優子・あさひ「デュエルターゲット・ロックオン!」


Fuyuko Myuzumi

LP4000

        V  S

             Asahi Serizawa

              LP4000


あさふゆ「「デュエル!」」


冬優子「先行はもらうわよ、ふゆのターン!」


冬優子(この手札…なかなか展開がしづらいわね…あさひが今回、なんのデッキを使うかは解らない。ここは守りに!)


冬優子「ふゆはモンスターをセット!カードを一枚伏せて、ターンエンド!」


冬優子

 手札3枚 LP4000 


あさひ「私のターン、ドローするっす。」


あさひ「自分フィールドにモンスターが存在しないとき、『フォトン・スラッシャー』を特殊召喚できるっす。」


フォトンS「──!」キュピーン☆

『フォトン・スラッシャー』光属性

【戦士族/効果】

○このカードは通常召喚できない。自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。①:自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、このカードは攻撃できない。

ATK2100

DEF0


冬優子(このデッキは!見たことがない────!)


あさひ「速攻魔法、『フォトン・トライデント』発動っす。自分フィールド上の"フォトン"と名のつくモンスター1体を選択し、エンドフェイズ時まで攻撃力を700アップさせるっす。」


あさひ「私はフォトン・スラッシャーを選択。バトルフェイズに移行するっす。」


フォトンS「…!」ジャキッ

ATK2100→2800


あさひ「フォトン・スラッシャーで、伏せモンスターを攻撃っす。」


リバースカード「」パリーン☆


冬優子「守備モンスターが破壊されても、プレイヤーはダメージを受けないわ!」


あさひ「考えが甘いっす。フォトン・トライデントのもう1つの効果、選択したモンスターが守備モンスターを攻撃したとき、攻撃力が守備力を越えていた分だけ貫通ダメージを与えるっす。」

『フォトン・トライデント』

【速攻魔法】

○自分フィールド上の「フォトン」と名のつくモンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターは、エンドフェイズ時まで攻撃力が700ポイントアップし、守備表示モンスターを攻撃したとき、その数値を攻撃力が超えていればその数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。また、選択したモンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えたとき、フィールド上の魔法・罠カード一枚を選択して破壊する。


冬優子「なんですって…!っ…きゃあああっ!」


LP4000→2400


冬優子「っ…!破壊された、『黒き森のウィッチ』の効果、発動!このカードがフィールドから墓地に送られたとき、デッキから守備力1500以下のモンスターを手札に加える…!」

手札3→4枚


冬優子(これでこの盤面を……!)


あさひ「まだっすよ。フォトン・トライデントの効果を受けたモンスターが戦闘ダメージを与えたとき、フィールドの魔法・罠カード一枚を破壊するっす。」


冬優子「なっ…!」


リバースカード「」パリンッ☆


あさひ「これで冬優子ちゃんのフィールドはがら空きっすね。呆気ない。カードを一枚伏せてターンエンドっす。」


あさひ「その瞬間、フォトン・トライデントの効果はなくなり、攻撃力は元に戻るっす。」


フォトンS

ATK2800→2100


あさひ

 手札3枚 LP4000


冬優子「ふゆのターン、ドロー!」


冬優子「…芹沢あさひ、これからあんたに最高のマジックを味あわせてあげるわ。」


あさひ「…はぁ。」


冬優子「通常召喚!現れなさい、『ウィッチクラフト・シュミッタ』!」


シュミッタ「ヨット…ヘヘッ」

ATK1800


あさひ「攻撃力1800じゃあ、私のフォトン・スラッシャーは突破できないっすよ。」


あさひ(それに伏せカードは、相手ターンでも相手の魔法・罠一枚を破壊できる速攻魔法『サイクロン』。たとえ攻撃力アップの装備魔法をつけても無意味。)


あさひ(この勝負も見えたっすね…)


このSSへの評価

この作品はSS投稿速報ユーザーからのみ評価できます
ログイン・ユーザ登録

このSSへの応援

このSSへのコメント


この作品はSS投稿速報ユーザーからのみコメントできます
ログイン・ユーザ登録

このSSへのオススメ


この作品はSS投稿速報ユーザーからのみオススメできます
ログイン・ユーザ登録