2023-05-25 03:00:11 更新




はじめに


ポケスペとかアニメとかオリジナルとか色々混ざってますがそれでもよかったら読んでください。

完全なる自己満ですが。。。








ミカン「ホウエンで天変地異?」


ワタル「ああ。昨日ホウエンリーグから連絡があってな。調査に出て欲しいとの要請があった」


ミカン「それはわかりましたが…。なぜ私なのでしょう?」


ワタル「生憎WPTがそろそろ始まるんでな。その関係で人手が足りないんだ。シンオウ、カントー、イッシュ、アローラなどの本部はWPTでてんてこまいさ。なにせ全地方の猛者が集まる大会だからな」


ミカン「はあ…」


ワタル「そこでたまたまカントーリーグに出向いていた君に調べて貰おうかと思った次第だ。心配するな。費用は全てこちら持ちだ。旅費に宿泊費、食費だってでるぞ」


ミカン「こ、断ったら…?」


ワタル「そうだな。ホウエンは荒れ果てWPTどころの騒ぎではなくなる。そして俺がミカンに要請したのに断られたとチクり君のジムの評価は大暴落だろうな」


ミカン「…そんなぁ」


シロナ「ごめんなさいね。本当はあたしらも協力したいのだけど手が離せないのよ」


ミカン「シロナさん…」


シロナ「大変なことってのは重々承知よ。でも幸い今のところそこまで被害は出てないそうだから急がなくても大丈夫。過酷とは思うけど…」


ミカン「シロナさんがそこまで仰るのなら…わ、私、行きます」


シロナ「助かるわ。ありがとう」


ワタル「うむ。こんな時の為と思いシンオウからシロナを呼んでおいたのは間違いではなかったな」


シロナ「だいたいあなたが人望ないからいけないのよ。ホウエン災害について話し合うから来てってカントー、ジョウトのリーダーに通知出しておいたのに来たリーダーがタケシとミカンだけってどういうことよ」


タケシ「まあ…俺は近いし…な」


ミカン「わ、私もたまたま…リーグに用事があったから…」


ワタル「ふ。皆まで言うな」


シロナ「褒めてないわよ。良かったわ。たまたまミカンちゃんがいてくれて」


タケシ「あれ…俺は……?」


ワタル「詳細は追って連絡をする。ホウエンまでは遠いからな。また明日来てくれ」


ミカン「はい。わかりました。ふ、不安ですが…」


シロナ「だいじょうぶよミカンちゃんなら。ずっと特訓してきたのでしょう?聞いてるわよ」


ミカン「あ、ありがとうございます!シンオウのチャンプにそう言って頂けて光栄です!」


タケシ「お、俺は………」





シロガネやま ポケモンセンター





ミカン「(お願いされたからついつい承諾しちゃったけど…やっぱり不安だなぁ)」


ミカン「(ホウエンなんて話では聞いたことあるけど…行った事ないしなぁ…。せめてひとりじゃなくて誰かと一緒なら…)」


???「はい。6匹。お願いします」


ジョーイ「久しぶりですね!3ヶ月ぶりぐらいでしょうか?」


???「…かな。あそこはレベルが高いし山篭りもいい修行になるすよ」


ジョーイ「キズぐすりだけではだめですよ?3ヶ月はあんまりです。定期的に治療しに来てくださいね?レッドさん」


ミカン「!!!!」


レッド「…すみません。わかってはいてもついつい…」


ミカン「レッドさん!!」


レッド「…き、君は!!ミカン!?」


ジョーイ「あらっ。ジムリーダーのミカンさんがこんなところに。どうされたんですか?」


ミカン「レッドさん!お、お願いがあるんです…!!」






レッド「ホウエン地方か。オレも行ったことはないな。話なら良く旅をしていた時聞いてたよ」


ミカン「はい…。そこで地殻変動が起きたから様子を見に行ってほしい…と、お願いされまして」


レッド「なるほど。他の連盟はそのWPTってのでいっぱいいっぱいってワケか」


ミカン「はい…。今日たまたま本部のほうに用事があって立ち寄ってたんです。他のジムリーダーにも声はかけているみたいなのですが…」


レッド「ワタルが呼んだんじゃあ来ないだろな…」


ミカン「レッドさんはどうしてこんなところに?」


レッド「あ、あー…。カントーのチャンピオン辞めてシロガネやまで山篭りして修行をしていたんだ」


ミカン「修行…ですか?」


レッド「…ああ。ポケモンマスターになるんだ、って飛び出たのはいいもののポケモンマスターってなんだろうなってずっと考えていた。…結局チャンピオンになっても答えは見つからなくてな」


ミカン「………」


レッド「みんなに黙って2年もいなくなったのは悪いって思ってる…」


ミカン「ホントです。…私のジムまでエリカさんにナツメさん、更にカスミさんに妹のリーフさん、幼なじみのブルーさんまで来たんですからね?」


レッド「…う。あ、あいつらジョウトまで探しに来ていたのか。ごめんな、ミカン」


ミカン「い、いえいえ…」


レッド「……ミカンの言おうとしている事はわかるよ」


ミカン「えっ……?」


レッド「着いてきて…欲しいんだよな?オレに」


ミカン「は、……は、はい…///」


ミカン「ホウエンに調査を依頼されて…足を踏み入れた事のない地へひとりで行くのはとても心細くて…だれかと一緒ならって思ってたらレッドさんを見かけて……」


レッド「(あぁかわゆいなあ)」


ミカン「……?」


レッド「……あぁ、なんでもない。わりぃ。そうだな。オレも山篭りは飽きて来たし…いいぜ。一緒にホウエン行こう」


ミカン「いいんですか?!」


レッド「おう。たまには出歩かないと身体が訛ってしまう」


ミカン「あ、ありがとうございます!明日早速本部に連絡しないと……」


レッド「詳しい話はオレも明日本部に聞くよ」


ミカン「す、すみません…。久しぶりにお会いしたのにこんな話からで…」


レッド「いいんだ。気にしないでくれ。でも初めてオレとミカンが会ったのは3年前か…?ミカン、可愛くなったな」


ミカン「ひゃっ?!///」


レッド「3年ってここまで変わるのか…オレも変われたかな…」


ミカン「そ、そんな可愛いことはないですよ!れ、レッドさんはあの頃と比べて大人びていますよ!」


レッド「はは。ありがとうな。とりあえず今日は遅いしここのポケモンセンターに泊まってこうぜ」


ミカン「はい!わかりました!」









ミカン「良かった…レッドさんがいてくれて……」


ポポーン



ハガネール「グァ」


ハッサム「サムッ!」


エアームド「ピー」


ボスゴドラ「オオオオァ」


メタグロス「…」


ヒードラン「シュゥ」



ミカン「ふふ。みんな、もうすぐしたらホウエンに旅行ですからね?」



みんな「オオオオオ」





翌日





ミカン「おはようございますレッドさん!」



レッド「ああ、おはようミカン。じゃあ早速本部へ行こうか……と、言いたいのだが…」


ミカン「?」



レッド「いや、オレリーグやジムに黙って出て行ったからさ。3年も空けて今更戻るとなるとちょっと行きにくいというか…な?」



ミカン「あぁ、たしかに…。で、でも私も掛け合いますし!げ、元気だしていきましょう!ね?」


レッド「お、おう…。助かるよ…」







ミカン「お、おはようございます…」


カンナ「あら?こんな朝早く誰かと思えばミカンちゃんじゃない。それに後ろの人は……って!?レッド!?!」


レッド「…久しぶり」


カンナ「これはまた懐かしい…何年振りかしら…」


ワタル「君がチャンピオンになってすぐ居なくなったから4年、は経ってるな。やぁ、レッド君。久しぶりだね」


レッド「…あの時はお世話になりました」


ワタル「もう過ぎた事だ。我々は気にしていない。…4年も経つとやはり大人になるものだな。たくましくなっているよ」


カンナ「そうね…。一体どこで何をしていたのよ。急にいなくなるから大変だったのよ」


レッド「シロガネやまに篭って武者修行していたんだ。本当の自分を探す為に…」


ワタル「あそこに4年もいたのかい?…これはまた」


ミカン「あのっ、それで昨日ここを出た後にたまたまポケモンセンターでお会いして……」


レッド「オレも行くよ。ホウエン災害調査」


ワタル「何っ?本当か?」


レッド「ああ。そろそろ籠るだけだと身体にも良くないし…ホウエン地方の強いトレーナーとも戦いたいし」


カンナ「バトルしに行くわけじゃないのよ…」


レッド「それに」


ワタル「他にもあるのか?」


ミカン「?」


レッド「…ミカンの頼みだし、な」


ミカン「ふぇっ?!///」


カンナ「あらあら」


ワタル「…あの女の子らがそれを聞いたら……」



バン!!!!



カンナ「なにっ?!」


カスミ「ちゃーっかし聞かせて貰ったわよ〜!」


エリカ「ふふふ…レッド様お会いしとうございました」


ナツメ「レッド…姿を見せなくなってからアサギの女の子とデキてたのね。私というのがありながら…」


レッド「なっ……!?」


ワタル「………どうしてここが」


ナツメ「私のレッドレーダーが昨日反応した」


エリカ「レッド様のかほりが…」


カスミ「女の勘よ!!」


ワタル「理由になってないぞ…」


レッド「くっ…ここは逃げるぞ!ミカン!」


ミカン「へっ??」


レッド「リザードン!全速力だ!!」


リザードン「グァ」


カスミ「あっ!逃がさないわよ待ちなさい!」


エリカ「待ってくださいレッドさまあ!!」


ナツメ「逃げるなんて卑怯」


カンナ「あらあら…モテモテなのね」


ワタル「……まあ、詳しいことはミカン君のポケギアにでも送っておくか」








レッド「…だいじょうぶか?」


ミカン「は、はい。なんとか…」


レッド「しまったな。オレエリカ達にも黙っていなくなったから…」


ミカン「ふふ。人気者ですね、レッドさん」


レッド「そうか?オレからしたらなんで追われてるかわからん。…でも捕まったら二度と自由になれない気がする…」


ミカン「……ちょっと妬けちゃいます」


レッド「わっ…。だ、抱きつきすぎじゃないか?」


ミカン「♪」


レッド「(悪い気はしない…。寧ろ発展途上の柔らかい2つの果実が背中に……って!ダメだダメだ)」


レッド「ホウエンに行く前に、母さんに挨拶しようと思うんだが…いいかな?」


ミカン「もちろんです。レッドさんのお母様ですか。会うのいつぶりでしょうか…」


レッド「…そうか。幼いころはよく一緒に遊んだもんなオレ達。……といってもオレも会うのは4年振りくらいなんだが」


ミカン「はい♪」





ーマサラタウンー







レッド「よっ、と。だいじょうぶか?手、いる?」


ミカン「あ、ありがとうございます///」


レッド「おう。お疲れ様、リザードン」


リザードン「グォ」


レッド「母さんの前に研究所に挨拶するか………って」


ミカン「あっ、あの後ろ姿…」


レッド「ぶ、ブルー…」


ブルー「…?…あー!レッド君?!えっ、本物?」


レッド「よ、よぉ…久しぶりだな…」


ブルー「久しぶりどころじゃないでしょー!!今までどこほっつき歩いてたの!あたし…どれだけ心配したか……」


レッド「す、すまん…黙っていなくなって」


ブルー「ぐす…しんぱい……したんだからぁ…」


レッド「4年振り…かな。ブルーもすっかり大人になったな」


ブルー「ぐすっ、お互い様よ…そんなの。キミもかっこよくなってる」


ミカン「…」


レッド「こんなところで何してたんだ?」


ブルー「こんなところって…あたしもマサラに住んでるんだけど」


ミカン「あ、えと、その…お久しぶりですブルーさん!」


ブルー「あっ!ごめんなさいレッド君が懐かしすぎてつい…久しぶりだねミカンちゃん。恥ずかしいところ見せちゃったな」


ミカン「いえ…。私もレッドさんを見つけた時は同じ気持ちでしたし」


ブルー「みつけた?そういえばここで何をしていたの?」


レッド「ああ、それはだな…」



〜〜〜〜〜



ブルー「ホウエン災害調査、あたしも博士から話は聞いてたの。あたしもそれについて博士から相談を受けてて…」


ミカン「なんでもWPTで各地方のリーグ本部は手を出せないとかで私に要請があって…」


レッド「それでオレもいい機会だから戻ろうと思ってな」


ブルー「WPTといえばグリーンも招待されてるらしくて各地方からみんな集まる大きな大会だから忙しいってこの前言ってたわ」


レッド「…とりあえず博士にも相談するか。挨拶もあるしな」


ミカン「ですね。いきましょう」


レッド「……それにしても」


ブルー「?」


レッド「(もともと昔から大きかったが…更に大きくなってるな……童顔なのに……)」


ミカン「…なーんか邪な事を考えていませんかっ?」


レッド「うぉっ?!」


ミカン「私、負けませんからね?」


ブルー「な、なんのこと…?」


ミカン「……でもほんとにおっきい」


ブルー「な、ななななに?そんな見つめられると…て、照れちゃうな…///」


ミカン「はぅ」


レッド「いかんいかん。研究所へ行くぞ!」





ーーーー研究所ーーーー




オーキド「誰かと思えば…また珍しい客じゃの」


レッド「ご無沙汰してます、博士」


ミカン「お、お久しぶりです!」


オーキド「うむ。ミカンちゃんもご無沙汰じゃな。これまた珍しい組み合わせじゃがどうしたんじゃ。挨拶だけの用事でここに来たんじゃなかろう」


ブルー「さすが博士。話が早い〜」


レッド「ああ。実は……」



オーキド「その事ならホウエンの博士オダマキから話はきとる。なんでも謎の隕石がたくさん降ってきて天変地異が起こったそうじゃ」


ミカン「謎の隕石…」


レッド「住民に被害は?」


オーキド「今のところ無いそうじゃ。まあホウエンにもルビー君にサファイア君もいるしの」


ブルー「あたしはレッド君はいないしグリーン君はWPTがあって手が離せないから博士直々のトレーナーとしてホウエンに向かう所だったんだ」


レッド「う…悪かった」


ブルー「いいの。こうしてまたあたしの前に現れてくれただけで……ね?///」


ミカン「……」


レッド「いたたたっ!ど、どうしたミカン」


ミカン「…なんでもありません」


オーキド「そうなんじゃよ。一応ウツギもコトネ君を調査に回したそうじゃ。ゴールド君やクリス君はWPTに行くそうじゃ」


ミカン「そういえばブルーさんは招待されてないんですか?」


ブルー「されてたケド断っちゃった。カントーから誰も行かないってワケには行かないじゃない?」


レッド「す、すまん…」


ブルー「レッド君が悪いわけじゃないよ?あたしの意思だから気にしないで。それにレッド君もミカンちゃんと共に調査に出るんでしょ?また一緒に旅が出来てあたしは嬉しいな」


ミカン「わ、私もレッドさんと旅が出来て嬉しいですっ」


ブルー「む」


ミカン「むむ」


オーキド「青春じゃのう。こんな奴のどこがいいのかわしにはわからんわい」


レッド「?」


ミカン「ま、負けませんからね」


ブルー「あ、あたしだって…」


レッド「どうしたんだ?ブルーだってミカンとは初対面じゃないだろ?ミカンにブルー。こんな強い2人が同行してくれるなんてオレは嬉しいぜ?」


ミカン「ふぁ…///」


ブルー「ぁう…///」


オーキド「他所でやってくれんか?」









ブルー「お母さんには挨拶しなくていいの?」


レッド「…ああ。研究所にも挨拶したし今から行こうかと思ってる」


ミカン「で、ですがレッドさん」


レッド「な、なんだ?」


ミカン「……足が震えてます」


レッド「こ、これは武者震いでな…」


ブルー「どうしてお母さんに会うのに武者震いなんかするの…」


レッド「母さんにも黙って居なくなったから…な、なにを言われるかと……」


ミカン「わ、私も弁解お手伝いします!」


ブルー「ほらほら、突っ立ってても始まらないよ!えい」


レッド「わっ!?ちょ、押すなよ」ガチャ


レッド「あっ」


母「どちらさま?……あなたは……」


ミカン「お、お邪魔します!」


ブルー「久しぶりです〜」


レッド「た…ただいま……」


母「レッド?…レッドなの?」


レッド「あ、ああ…」


母「〜〜〜〜〜!!」


レッド「ぐぇっ」


ブルー「あたしお母さんが泣いてるの初めてみたカモ」


ミカン「息子が…帰って来たんですもの」


レッド「黙って居なくなって、ごめん」


母「いいわ…。無事に帰って来たんですもの」


レッド「ごめん母さん。戻ってきて早々なんだけど…」


母「また出ていくのでしょう?お母さんはいつでもここで待ってる」


レッド「かあさん…」


ミカン「素敵な母親です…」


ブルー「あたしもお母様って呼ぶ日が……」


ミカン「む」


ブルー「むむっ」


レッド「次からは黙ってもう居なくならない」


母「それでいいわ。いつでも帰っておいでね?」


レッド「ありがとう。母さん」








レッド「って事で、悪いな2人とも。待たせてしまって」


ミカン「いえ、そんな事ありませんよ!」


ブルー「うん。お母さん、あまり怒ってなくて良かったね?」


レッド「ああ。改めて母親の素晴らしさを実感したよ」


ミカン「……レッドさんってマザコンだったんですか?」


レッド「どうしてそうなる」


ミカン「い、いえ…その……」


ミカン「(ブルーさんの胸ばっかりみてるしレッドさんのお母様もそれなりにあったし……むぅ)」


ブルー「レッド君マザコンだったの〜?」


レッド「違う。顔を覗くな」


ブルー「ふふっ」


ミカン「これからどうしますか?旅費は全て本部持ちだそうですから領収書を切ってくれればいいってワタルさん仰ってましたけど…」


レッド「グリーンには挨拶しておきたかったがあいつ忙しいんだよな。粗方まわったし今日は休むか」


ブルー「そうだね」


ミカン「了解です」



ミカン「…そういえばブルーさん」


ブルー「どうしたのー?」


ミカン「昔と雰囲気だいぶ変わりましたよね。初めてお会いした時はなんというか…ツンツンしてたといいますか。帽子も被って無かったし全身真っ黒で顔つきも怖かったです…」


ブルー「あ、アハハ〜…その頃は色々あったから…」


ミカン「その…昔が悪いってわけじゃないのですけど、今の方がとっても可愛らしいです!」


ブルー「ありがと。あたし…変わろうと思って。頑張ったんだ」


ミカン「?」


ブルー「昔は色々悪さもしてきちゃったし、ただポケモンの事しか考えて無かったんだけど…今はす、好き…な人も出来ておしゃれとか気にするようになって…」


ミカン「ふふっ。私だって負けませんよ?」


ブルー「うぅ…ミカンちゃん可愛いからなぁ」


レッド「なんの話してるんだ?」


ブルー「わあっ?!」


ミカン「ブルーさんの性格が丸くなったってお話です!」


ブルー「ちょ?!」


レッド「あー。確かにな。昔はオレよくブルーにいじめられてたもんな」


ミカン「そ、そうなんですか?」


レッド「ああ。オレとグリーンは毎日ブルーにいじめられてたぜ?大将だったもんな」


ブルー「ちょ、ちょっと!?」


レッド「4年とはいえ人ってここまで変わるんだなあ。オレ最初会った時は人違いかと思ったぜ…」


ミカン「そ、そんなに怖かったんですね…」


ブルー「む、昔の話よぉ、むかし!」


レッド「見ない間に色っぽくなったし顔つきも優しくなって今のブルーのほうが断然いいな。な?ミカン」


ミカン「は、はい!(どうして私に振るんですか〜〜!)」


ブルー「う、うぅ…///」


レッド「変わったといえばミカンも」


ミカン「?」


レッド「幼い頃から可愛かったけど、ミカンも見ないうちにすごい色っぽくなったよな」


ミカン「ふぇっ!?///」


レッド「その白いワンピースにリボン。すごく似合ってるぜ?」


ミカン「にゅ…///」


ブルー「ね、ねぇ、なんなのこれ…///」


レッド「????」





ーーーー翌日ーーーー




レッド「おはよう、ふたりとも」


ブルー「おはよ〜」


ミカン「おはようございます!」


レッド「本部から詳細は来たか?」


ミカン「はい!私のポケギアに。予約してあるからクチバから船に乗ってミナモシティってところで降りてくださいだそうです。ホウエンの本部の方が待っててくれるそうですよ」


ブルー「よっし。それじゃぁ出発だね!」


レッド「準備は出来てるか?ポケモンだいじょうぶか?」


ミカン「はい!私はもう。みんなも元気いっぱいですよ!」


ブルー「そうだ。レッド君、あたしのポケモン久しぶりに見てほしいんだケド…どお?」


レッド「おぉ、いいな。ブルーの手持ち気になる」


ミカン「はい!私も気になります!」


ブルー「ふふっ、良かった。でておいで!」



ニンフィア「フーン♪」


エレキブル「ブルッ!」


ラグラージ「グラッ」


ニドクイン「ニドォ」


サザンドラ「…」


ブーバーン「ブバッ」




ブルー「どお?」


レッド「…まてまて。ブルーさん」


ミカン「お、オールスターです…」


レッド「いつからこんなムキムキになったんだ」


ブルー「む、ムキムキ?」


ミカン「迫力ありまくりです…」


レッド「見たことないポケモンがいるな」


ブルー「ニンフィアとサザンドラだね。レッド君がいない間イッシュ地方のトレーナーさんと仲良くなって貰ったんだ」


ミカン「ニンフィア…可愛いです」


ブルー「イーブイの新しい進化先だよ。フェアリータイプなの」


レッド「フェアリー?これが噂の…」


ニンフィア「フーン♪」


ブルー「レッド君が帰ってきたらびっくりさせようとおもって!えへへ、びっくりした?」


レッド「あ、ああ…かなりな…」


ミカン「わ、私も負けないようにしないと…!」


ブルー「やったねみんな!」


みんな「オオオオオ」


レッド「咆哮するなみんな見ちゃう威圧するなよ」


ブルー「い、威圧なんてしてないよお」


ミカン「居るだけでもう威圧そのものですけどね…」


レッド「…それはミカンのポケモンもだろ」


ブルー「たしかに」


ミカン「…あれっ?」









ーーーーサントアンヌ号ーーーー




ミカン「船なんて久しぶりです〜!」


レッド「ああ。山に篭ってばかりだったからな」


ブルー「シロガネやまなんだよね。あそこっていつも吹雪いてるし野生のポケモンも強力だから殿堂入りをしないと行けない場所だったよね?」


レッド「まあな。いい修行になったよ。寒かったけどな…」


ミカン「私も本部に用事がない限り立ち寄らないです…」


レッド「殿堂入りといえばブルー、お前も殿堂入りはしたんだろ?」


ブルー「う、うん。結構経つけどしたよ?」


レッド「流石だな…」


ミカン「私もジムリーダーじゃなければ挑戦してみたかったです」


レッド「ミカンもかなりいいセン行ってるけどな?」


ミカン「本当ですか?」


ブルー「うんうん。あたしもこの前テレビでジムリーダーの中継見てたけど特にハガネール!」


ミカン「ネールは…私のいちばんはじめのポケモンですから」


???「あれれ?レッドさんだー!♪」


レッド「うわっぷ?!」


ミカン「む」


ブルー「むむ」


レッド「き、君は…メイ?」


メイ「はいっ♪レッドさんお久しぶりです〜!それにブルーさんも!そちらの可愛い方は初めましてですねっ」


ブルー「あ、あたしをついでみたいな呼び方しないで…」


ミカン「は、はい…!あの、アサギでジムリーダーをしていますミカンと申します!」


メイ「ミカンちゃんだね!よろしく!」


ミカン「(メイさんも…大きい…。どうしてレッドさんの周りの女性は皆さん大きいのでしょうか……)」


レッド「こ、こらメイ、離れろ」


メイ「い、や、です〜。黙って4年も居なくなるからレッドさん成分をたくさん補充しないといけないんです〜」


ブルー「あはは…相変わらずだね、メイちゃんは。でも同感っ」


レッド「ブルーまで?!ちょ、色々当たってる…」


メイ「そういうブルーさんは随分性格が丸くなりましたね〜?」


ブルー「ふふ、そお?あたし変われたかな〜」


レッド「むぐむぐ…み、ミカン、助けれてくれ…」


ミカン「………むすっ」


レッド「ミカン?」


ミカン「……わ、私は正面をもらいます!!」


レッド「ぐはあ?!?」


メイ「わあお、ミカンちゃんだいたん〜♪」


ミカン「むむむ…おふたりとも負けませんからねっ」


ブルー「くすくす」


レッド「か、勘弁してくれ…」







レッド「あ〜…やっと解放された」


ブルー「それでメイちゃんはどうしてここに?」


メイ「わたしは今各地方のリーグ本部にWPTの事で色々お願いをしに回ってるんですよ。本当はわたしの役割じゃないんだけどホウエンが災害で手が空いてないらしくて」


ミカン「…?この船はホウエン行きですが…」


メイ「残りホウエンだけなんです。終わったらわたしも招待されてるからWPTに行こうかなあ、なんて」


ブルー「メイちゃんも招待されてるの?ということは…」


メイ「はい♪アローラ以外のリーグは制覇しましたっ」


レッド「すごいな。オレよりもう強いよ」


メイ「そんな事ないですよレッドさん!」


ミカン「しれっと抱きつかないでください」


メイ「いたひっ!……ミカンさんって厳しい…」


ブルー「そうね。4年の間強くなったのはあたし達だけじゃないよね」


ミカン「そうですね…。皆さん大人になってます…」


メイ「ところで皆さん。このサントアンヌ号にはバイキングバトルってのがあるんですけど知ってますか?」


レッド「…なんだそれ?」


ミカン「ここの食堂ではポケモンバトルに勝った者から三ツ星シェフの高級な料理を参加料金だけで食することができる、というシステムです。なんでもアローラ地方からとったものだとか」


メイ「そうそう!皆さん食事がまだだったら参加しませんか?タッグバトルなんかもありますよ!」


ブルー「おもしろそう!」


レッド「…そうだな。下りるまでトレーナーとのバトルはあまり出来てなかったしホウエンへの肩慣らしのついでに行くか」


メイ「やった!じゃあ早速いきましょー!!」






ーーーー食堂ーーーー




ミカン「トレーナーさんがいっぱいいます…」


ブルー「見て。あのテーブルに並べられてる料理。…すごい高そう」


メイ「わたしも何度か参加した事はあるんだけどとっても美味しいんです。ポケモンバトルで消費した後に超高級ディナー!しかもそれがひとり2000円参加料のみだから今爆発的に人気なんです!」


レッド「通信販売の人みたいだな」


メイ「まあまあ、もうそろそろ始まる見たいですからエントリーしましょうよ。わたし達4人いるからタッグバトル申請にしましょ!」


ミカン「と、いうことは…」


メイ「……そうです」


レッド「ん?なんだ?」


ブルー「…誰がレッド君とペアになるかってことだネ…」


ミカン「この戦い。負けられません」


ブルー「もっちろん。あたしがレッド君と組む!」


メイ「ふっふーん♪わたしだって負けませんよ!」



さいしょはぐー!!


じゃんけん………


ポン!!!!






メイ「あぁーっ?!」


ブルー「いつも肝心な時にっ……!!」


ミカン「やりましたあ!私、勝ちましたよレッドさん!」


レッド「…なに、してたんだ?」


メイ「乙女の負けられない戦いです…」


ブルー「あたしらは見事玉砕したケドね…」


ミカン「…よし!レッドさん、必ず勝ちましょうね!」


レッド「あ、ああ…」


レッド「(えらく気合いが入ってるな。…これはオレも負けてられないな)」


メイ「仕方ありません。ブルーさん。わたし達が組んで最後まで勝ち残るしかないですね」


ブルー「そ、そだね。こうなったらここの料理全て食べ尽くす勢いで頑張るよ…」





ミカン「ここのテーブルに並んで、そこのカウンターから料理が出てきたら隣にいるトレーナーさんと勝負です。勝ったら料理を食べれて勝ち続ければずっと出てくる料理を食べれるそうです」


レッド「ちなみに負けたら?」


ミカン「負けたらその時点で即終了、お料理も一切食べれないそうです」


レッド「負けたら相当だな…金だけ払ってなにも食えないとか…」


ブルー「頑張ってね、レッド君!」


メイ「わたし達順番まだだから応援してますー!」


レッド「お、おう!」


ミカン「み、皆さん私には応援ないんですか…?ぐすん」


レッド「お、料理が出てきたぞ」


ミカン「……これはアローラ地方のゼット定食キワミ、ですね。普通にいただくとお値段19500円だとか」


レッド「たかっ!!」


短パン小僧「よろしく!」


虫取り少年「おなかすいたーまけないぞー!」


ミカン「はい。よろしくお願いします!」


レッド「…よし。ミカン、オレらのコンビネーション、みんなに見せてやろうぜ!」


ミカン「はいっ♪」


短パン小僧「いけ、ウィンディ!」


虫取り少年「モルフォン!!」


ミカン「出番ですボスゴドラ!」


レッド「気合いいれてけよ、カビゴン!」


ブルー「ボスゴドラ…あまり見ないポケモンだね」


メイ「ホウエン地方のはがね、いわタイプですよ。ミカンさん見た目は超可愛いのに使うポケモンはごついですよね」


虫取り少年「モルフォン、むしのさざめき!」


レッド「なんの、ギガインパクトで押し切れ!」


カビゴン「ヌゥオオオオオオ」


モルフォン「!?!?」


虫取り少年「うそぉ…」


メイ「むしのさざめきをものともせずオーラで推しきった?!」


ブルー「無茶苦茶だね…まあ、レッド君らしいのだケド…」


メイ「でもワンパンって……」


ミカン「さすがです。レッドさん…」


短パン小僧「なんだ?どうなってるんだ?とりあえずボスゴドラにフレアドライブだ!」


ウィンディ「オォーン」


ミカン「ボスゴドラ、ウィンディにストーンエッジです!」


ボスゴドラ「シャアオラァ!」


ウィンディ「?!」


短パン小僧「なにぃ?!」


ブルー「ウィンディよりボスゴドラが速い…」


メイ「ミカンさんも滅茶苦茶でしたね…」


短パン小僧「つ、強い…」


レッド「…次だ」


虫取り少年「くそっ、いけ、ヘラクロス!」


短パン小僧「リングマ!!」


虫取り少年「カビゴンにインファイト!」


ヘラクロス「オラオラオラオラオラオラオラオラ」


カビゴン「…ヌォォ」


ブルー「カビゴンには効果は抜群…!」


メイ「見てください…でも……」


虫取り少年「嘘だ?!ヘラクロスのインファイトを両手で全て受け止めてる?!」


レッド「君のヘラクロス、なかなかいいパンチ持ってるな。だが……」


短パン小僧「おい!交わすんだ危ない!」


虫取り少年「…え?」


ミカン「遅いです。れいとうパンチ!」


ボスゴドラ「シャアオラァァァア!」


ヘラクロス「ウリィイイイイィー!?」


メイ「…なんていうコンビネーションなんでしょう」


ブルー「この2人に常識は通用しないね…」


短パン小僧「ちくしょう、リングマ、ボスゴドラにアームハンマー!」


ミカン「ボディプレスです!」


ボスゴドラ「シャア!ヨッシャァ!」


リングマ「グ…グオ…?!」


メイ「あの重いボスゴドラのプレスを受けきりました!?」


ブルー「でも両手が塞がってたら…」


レッド「…ああ。ガラ空きだよな!!カビゴン、げきりん!」


カビゴン「ヌゥオオオオオオオオオオオ!!」


リングマ「ゥオオオオォォ!!?」


虫取り少年「駄目だ…勝てる気がしない…」


短パン小僧「おかしいよ…おかしいよ…」


レッド「やったな、ミカン」


ミカン「はいっ!完全勝利、です♪」


レッド「それにしてもよくわかったな。オレ、目でしか合図してないんだが…」


ミカン「…昔からレッドさんの事ずっとみてますから」


メイ「………ちっ」


ブルー「……むー」


レッド「?」



ーーーー3戦目ーーーー





ミカン「ネール、じしん!」


ハガネール「ウオォォ」


レッド「リザードン、ニトロチャージだ!」


リザードン「ガォ!!」


理科系の男「ひいいぃ、カブトプスー!」


やまおとこ「耐えるんだ、ゴローン!」


レッド「…特性、がんじょうか」


ドドドドドドッ


やまおとこ「なにい?!」


理科系の男「は、ハッサム…バレットパンチ…」


ハッサム「……サム」


ミカン「…です!」


レッド「すげえ、オレにも見えなかった」


やまおとこ「参った。強いな、君たち」


理科系の男「つ、つつつつよすぎる!」


ミカン「ゴローンが出た時から特性の予想は出来ていたので、交代の準備は出来てました。…あとは私のポケモン達が頑張ってくれました。」


ネール「グルル…♪」


ハッサム「…サム♪」


やまおとこ「ハハハ、完敗だよ穣ちゃん。ここのレストランの最高連勝記録は27らしい。嬢ちゃん達なら行けるかもな」


ミカン「ありがとうございます!」


理科系の男「ねえねえ」


レッド「…ん?どうした?」


理科系の男「君の隣のコ可愛いね。良かったらアドレス交換したいんだけどダメかな…?」


レッド「…すまん。ミカンは渡せないんだ」


理科系の男「……え?」


ミカン「?」


ーーーーーーーーーーーー



レッド「料理も美味いしいいな、ココ」


ミカン「わ、私ちょっとお腹がいっぱいになって来ました…」


レッド「…そうか。じゃあ次でやめるか?」


ミカン「レッドさんはいいんですか?」


レッド「…あぁ、その連勝記録ってのは気になるけど…さすがに勝ったのに出てきた料理を食べないってのは失礼だからな。それに…」


ミカン「……それに?」


レッド「あっちを見てみな」


ブルー「これならいくらでも食べれるよ!!」


メイ「レッドさんと組めなかったからせめて連勝記録だけでも突破してみせますよぉーー!!」


塾帰り「す、すごい…18連勝」


OL「ひえぇぇ」


ミカン「あれだけ食べれるようになれば私の胸も大きくなるのかな……?」


レッド「み、ミカン??」


ミカン「ひゃあ?!/// な、なんでもありませんっ…!!」




ーーーーーーーーーーーー



メイ「た、食べ過ぎました……」


ブルー「も、もううごけない…」


ミカン「だ、だいじょうぶですか!?」


レッド「お前ら…いくらなんでもやりすぎだろ。27連勝タイ記録って…」


ブルー「料理も美味しいし……レッド君と組めなかった腹いせもあって…つい…」


メイ「もう少しで記録更新だったのにー!!!」


ミカン「どれだけ食べたんですか…」


メイ「ミカンさんは少食すぎますー!いっぱい食べないと成長ませんよっ!」


ミカン「……?!?」ギクゥ


レッド「ん、どうした」


ミカン「れ、レッドさんは…やっぱり大きい方が好みなのでしょうか…?」


レッド「な、なんの話だ?」


ブルー「くすくす」


メイ「乙女の悩みだよー!レッドさんの唐変木ー!」


レッド「な、なんだそれ?あー……っとだな…」


ミカン「…………」


レッド「お、オレはミカンは小さいからミカンって感じがするぜ?可愛いしな!」


ブルー「………」


メイ「………」


ミカン「…………」ムゥゥゥウ


ポカポカポカポカ


レッド「い、いってぇ!な、なんだ?背丈の話じゃないのか?!」


ブルー「そこも4年経っても変わってないんだ…」


メイ「…わたし達の道のりは困難ですねぇ」


ミカン「ばか……ばかっ!!」


レッド「あ、ちょ!まじでいてぇ!はがねタイプ怖い!!」


ミカン「もうっ!バカやってないでそろそろ準備してくださいっ。あともう少しでミナモシティですよっ!」


メイ「はーい」


ブルー「最後にもう一度だけお手洗いに行こうかなあ…」


レッド「ぶったのはミカンだろ…って」


ミカン「………!!」


レッド「あいたぁ!?」











ーーーーミナモシティーーーー



メイ「ホウエン地方、とうちゃーーく!」


ブルー「ここがミナモシティ…なかなか大きいね」


ミカン「ここにはポケモンコンテスト会場にホウエンでいちばん大きいデパートや博物館など施設がたくさんあるところなんですって!」


レッド「詳しいな、ミカン」


ミカン「はい。船にあったパンフレットを読みました」


メイ「なるほど。わたしたちバトルのあと寝ちゃいましたから…」


ブルー「ホウエンリーグの人がお出迎えしてくれてるんだよね?」


ミカン「はい。そのような通達でした。なんでも名前は…」


???「やあ、カントーから来た博士直々のトレーナーは君たちかな?」


レッド「あ、はい。そうだけど……」


ミクリ「私の名前はミクリ。よろしく頼むよ」


ミカン「まさかとは思いましたが…あのジムリーダーのミクリさんです、よね?」


ミクリ「おぉ、君はアサギジムのミカンさんだね?君の言うとうり私はジムリーダーだったんだがいまはリーグのチャンピオンをしているよ」


ブルー「ホウエンリーグのチャンピオンさん!?」


メイ「あれー?わたしの記憶だと前はダイゴって名前だったんですが…」


ミクリ「そのダイゴさんが辞めちゃったからね。立ち話もあれだしリーグまで案内するよ。少し遠いけど許してくれ」


レッド「ああ、わかった」







ーーーーサイユウシティ ポケモンリーグ本部ーーーー



ミクリ「ようこそ、ホウエンポケモンリーグへ」


ゲンジ「ほぉ、君があの有名なレッドか。俺はドラゴン使いのゲンジ。四天王の1人だ。よろしくな」


カゲツ「おぉーお前か。伝説のトレーナーってのは。俺はあく使いのカゲツ。よろしくな」


フヨウ「私はゴースト使いのフヨウ!」


プリム「わたくしはこおりタイプ使いのプリムと申します。この度は力を貸していただけるそうで…感謝いたします」


レッド「皆さん丁寧にどうも…。あとオレは伝説でもなんでもないから…」


フヨウ「えー?ホウエンではレッドといえばロケット団も壊滅させて最年少でチャンピオンに登り詰めた伝説トレーナーで有名だよー?」


レッド「……まじ?」


ブルー「でも間違ってないよね?」


ミカン「です」


メイ「間違ってません!」


ゲンジ「今は災害で慌ただしいが…落ち着いたらぜひひと勝負お願いしたいものだ」


レッド「それは…ぜひ!」


ミクリ「さ、一通り挨拶もすませたところで本題だ。」


ミカン「カントー本部からある程度の情報は聞いてます。謎の巨大隕石落下でホウエンに新しい土地が出来たとか」


ミクリ「ああ。その通りだ。場所はルネシティとキナギタウンの間。ここは水道だったんだけど隕石の落下により土地が改変されてるみたいでね」


ブルー「ホウエンの住人達は…」


ミクリ「ああ。幸い落ちた場所には人は住んでいなかったからみんな無事だ。だが問題が2つある」


メイ「ここって…カイオーガが眠る洞窟の…」


ミクリ「そうだ。ここは昔ルビー君とサファイア君がカイオーガを眠らせた場所、海底洞窟の場所なんだ。いまは情報はないが目覚めさせた可能性があるという事」


ミカン「海の神、カイオーガが目覚めるとそれに対抗して陸の神、グラードンも目を覚ましてしまう…」


ミクリ「その通り。君たち、詳しいね?」


メイ「一応カロス地方の公認トレーナーですから!」エッヘン


ミカン「本を読むのは好きで…///」


レッド「ブルー…」


ブルー「う、うん…言いたい事はわかるよレッド君…」


レッド、ブルー「(全然ついていけない…!!)」


ミクリ「問題はもう1つ。天変地異によりホウエンに新たな遺跡が発見された」


レッド「!!!」


メイ「遺跡…」


ブルー「遺跡という事は…うっ」


ミカン「ブルーさん?どうかされましたか?」


ブルー「い、いや…遺跡と聞いて嫌な人の顔を思い出しちゃって…」


ミカン「?」


ミクリ「遺跡のほうは我ら四天王に加え調査を出している。問題は海底洞窟のほうだ。以前はアクア、マグマ団が無理やり2体を起こしてホウエンが荒れた。その時はルビー君サファイア君がレックウザを呼び出してくれたが今回もそう上手く行くとは限らない」


レッド「オレらはその海底洞窟に行けばいいのか?」


ミクリ「ああ。天変地異が起きたと同時に謎の集団の目撃情報もある。またカイオーガ、グラードンを使って悪さを企んでいる奴らかもしれない。気を引き締めて向かってほしい」


メイ「わかりました。任せてください!」


ブルー「海底洞窟にはなみのりで行けるのかな?」


ミクリ「ああ、ここホウエンでは秘伝マシンがカントーとすこし変わっていてね」


レッド「これは?」


ミクリ「秘伝マシンのダイビング、だ。これがないと海中にある海底洞窟には行けない」


ミカン「わ、私水ポケモン持ってません…」


レッド「オレのカメックスの後ろに乗せてやるよ」


ミカン「はいっ♪」


メイ「……策士ですね」


ブルー「……策士だね」


メイ「あぁっレッドさんわたしも水ポケモンもってないんです後ろに乗せてください〜!」


レッド「え?そうなのか?」


ミカン「む」


ブルー「え、ええと……あ、あたしも水ポケモンい、いないんだあ〜?」


レッド「お前ラグラージがいただろ」


ブルー「ぐっ……ぼ、ボックスに預けちゃって〜」


レッド「だせよ!?」


ブルー「いいじゃん!けちっ!」


レッド「えぇっ???」


ミカン「だ、だめです!レッドさんの背中は私専用です!」


メイ「抜け駆けばかりずるいですよミカンさん!」


ブルー「そだそだ!次はあたしにも譲ってもいいじゃん!」


ミクリ「君…モテモテだね?」


レッド「……そうだと、いいんだけど」


ミクリ「とにかく。今日は長旅で疲れただろう。ここの施設は全て自由に使ってくれていい。露天風呂もある。明日の早朝に出発してくれ。海底洞窟の場所は君たちのポケギアに転送しておくよ」


カゲツ「まだ時間あるしなんならホウエンを観光したらどうだ?隕石落下があったとはいえ街に影響は今んとこないから通常運転だぜ?」


メイ「いいですね、それ!わたし1度ホウエン観光してみたかったんです!」


フヨウ「おすすめはおくびりやまかなあ〜」


ゲンジ「それはお前だけだろう。ボールの開発を主にしているデボンコーポレーションなんかオススメだ」


ブルー「メモ取っておこ」


プリム「そうですわね。遺跡ならりゅうせいのたき、他にもトクサネの宇宙センターなんか観光に向いているかと」


ミカン「ありがとうございます!」


レッド「時間も有限だし、早速行こうぜ!」


ミクリ「ああ。少ない時間だが楽しむといい。ホウエンもいい所だ」


メイ「まずどこ向かいますー?」


ミカン「ここからいちばん近いのはトクサネですが…いいのでしょうか……遊びにいくなんて」


ブルー「いいのいいの!善は急げって言うでしょ!」


ミカン「意味が違うような…」


メイ「いいから行きますよっ」


ミカン「ああああぁ…」ズルズル


レッド「じゃあ、また明日!」




ゲンジ「チャンピオン」


ミクリ「どうした?」


ゲンジ「あの小娘らレッドに惚れてますな」


ミクリ「ああ…。彼、イケメンだしね」


カゲツ「いいよなあ。あの歳であんだけカッコよくて伝説なんて呼ばれてりゃそりゃモテるぜ」


プリム「ですが…。彼の実力は本物ですわ」


ミクリ「君もそう思うかい?」


プリム「ええ。他人とは違う覇気のようなオーラを感じましたわ」


フヨウ「私のヨノワールも少し怖気付いてたよー珍しいー」


ゲンジ「彼なら倒してくれるかもしれんな」


カゲツ「ああ。俺らでも歯が立たなかった」


ミクリ「……ホウエン地方解放戦線ドラゴン団…」


ミクリ「彼らの目的は……一体……」




ーーーートクサネシティーーーー



メイ「ということでやってきましたトクサネシティ!」


ミカン「プリムさんの言っていた宇宙開発センター、というのがこの街にはあるそうなのですが…」


ブルー「あれじゃないかな?あのおっきい塔」


レッド「どうやらあれっぽいな。早速行ってみようぜ」


メイ「はあーい」




ーーーートクサネ宇宙センターーーーー



ミカン「ここはロケットの開発をやってるそうです。宇宙へ旅行に行ける日も近いかもしれませんね」


メイ「レッドさんと宇宙旅行…!!」


ブルー「む。メイちゃん抜け駆けはダメだよ」


ミカン「……夢を壊すようで申し訳ないのですが…行って帰ってくるのに2億円くらいするらしいですよ」


ブルー「に、2億!?」


レッド「高いな。宇宙も高いし値段も高い」


メイ「上手いこと言ったつもりですか…?」


ミカン「え、えーと、私達がずっと四天王をおまもりこばんをもって周回していれば死んでしまう前には行ける…かもしれませんねっ!」


ブルー「ゆ、夢がない……」


メイ「急に現実味が増しましたね」



???「あーっ!?」


???「な、なんだい急に大声出して」


???「ほら、あそこ、レッドさんたいね!」


???「なにっ!?行方不明になってるって聞いたけど…本当だ!!」


レッド「…ん?誰かオレを呼ばなかったか?」


???「レッドさぁぁぁあん!どこ行っとったとね!?」


ガシャーン


ミカン「あぁっ!だいじょうぶですか!?」


メイ「この声はサファイアちゃんに…」


???「すみません、うちのサファイアが…」


ブルー「ルビー君!?」


レッド「いってて…相変わらず元気だなあ、サファイア」


サファイア「当たり前たい!それよりどこおったとね!?ずっと心配しとったとよ?」


ルビー「お久しぶりですレッドさん。それにブルーさんも。更にはアサギジムのミカンさんにカロスのメイさんじゃないですか」


メイ「すごい久しぶりですね。わたしがホウエンリーグに挑んだ時以来かなあ?」


レッド「あー、オレはちょっと武者修行で山篭りしててだな…」


サファイア「山篭り?なんね、レッドさんも山が好きとね?」


レッド「好きってワケじゃないんだが環境が丁度良かったっていうか、な」


ミカン「私ははじめまして、ですね。アサギジムでリーダーを勤めさせて頂いてます、ミカンです」


ルビー「これはご丁寧に…」


サファイア「それで?こんなめずらしか面子でしかもホウエンでなんばしよったと?」


ブルー「それはね…」



ーーーーーーーーーーーーーーーー



ルビー「なるほど。それで今はホウエン観光を」


レッド「ああ。チャンピオンの計らいでな。仕事の前にすこし娯楽させてもらってるんだ」


メイ「ルビー君とサファイアちゃんはどうしてここに?」


サファイア「あたしらも天変地異について調査ばしとるとけど…行き詰まってしまったとよ」


ルビー「海底洞窟は他の人らが調査するから君たちは遺跡の方を調べてくれって通達が来てたんだけど、まず遺跡の行き方がわからないんだ」


ブルー「遺跡……」


ミカン「ブルーさん…サイユウシティの時から遺跡って聞くと身体が震えますね…?だいじょうぶですか?」


ブルー「あ、うん…あ、あのね、ルビー君、サファイアちゃん」


サファイア、ルビー「?」


ブルー「い、遺跡についてすごーく詳しい知人…?がいるんだけど…」


レッド「なんで聞くんだよ…」


サファイア「本当!?教えてほしかとけど…!」


ブルー「う、うん…。連絡したらたぶんすぐ来てくれるとは思うんだけど…」


ルビー「随分歯切れが悪いね?なんかあるのかい?」


ブルー「ある………」


メイ「あっ。もしかして…」


ブルー「レッド君。あたしに何かあったら助けてね…?」


レッド「???」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



???「ブルーちゃんから電話くれるなんて今日はなんていい日なのかしらっ!?」ビュン


レッド「は、はっや!?」


ミカン「さ、サメみたいなポケモンに乗って来ました…」


ブルー「うぅ」


???「久しぶりブルーちゃん!はぁぁぁそのクリクリした目、なめらかな肌、ふくよかな胸、引き締まった腰、ハリのある太もも!!!お姉さんに触らせてくれない?いいよね!?触るね!?いただきま…」


レッド「ふん」ゴン


???「あっ、いたーぁ……」


ブルー「ひぃぃ……こ、怖いよぉ……」


メイ「やっぱり…」


ルビー「シンオウのチャンプ、シロナさんじゃないか!」


ミカン「し、シロナさん…」


シロナ「あぁっ!ミカンちゃんもあのカントー本部以来ね!?あの時は威厳もあるしミカンちゃんにも協力して貰わないと行けなかったから我慢してたのよ!その発展途上の丘、お姉さんにちょっと預けてみない?」


ミカン「えっ…と…その」


サファイア「なんね、あれ」


ルビー「さ、さあ…僕も初めて会うから…。テレビで見た時はすごく美しくて強い人だったんだけど」


シロナ「ミカンちゃんハァハァ、しつれいしま」


レッド「せい」ドカ


シロナ「きゃん」


ミカン「れ、レッドさんっ!」ダキ


レッド「全く…誰かと思えば…」


ブルー「こわい……遺跡こわい……」ダキ


メイ「………」ダキ


レッド「?なんで抱きつくんだ?狙われないだろ?」


メイ「わたしだけ仲間外れはいやです」


レッド「?」


サファイア「この変態がシンオウのチャンプたいね?」


ブルー「そ、そうなの…でも考古学もやっててその手でも有名だから…」


シロナ「いたたた…。久しぶり会っていきなりゲンコツなんて。おねーさんがMだから良かったものを」


レッド「やめてくれ」


メイ「それでシロナさん。天変地異の遺跡についてなんですけど…」


シロナ「あぁ、遺跡の場所の事ね。見つからないのは当然よ」


サファイア「どういう事たいね!?」


シロナ「だって隠してあるんですもの」


ルビー「なぜ……?」


シロナ「知りたかったらブルーちゃんのたわわな胸を…」


ミカン「ネール」


ネール「セイヤァ!」ベチン


シロナ「きゃふ!?!」


一同「……………」


ミカン「ネールのしっぽの叩きつけるは岩をも砕くんですよ?♪」


サファイア「…地震と思ったとばい」


ルビー「ぼ、僕も…」


ブルー「怖い……鋼怖い…」


レッド「…4年前よりだいぶしおらしいな」


メイ「ミカンさんを余り怒らせるのはよくないですね…」


シロナ「す、スミマセン…」


シロナ「こほん。ミクリに少し聞かなかったかしら。隕石が落とされてから現れるようになった謎の集団」


レッド「そういえば言ってたな」


シロナ「まだ確定じゃないからオフレコで頼みたいのだけど遺跡の中に新しい伝説のポケモンが眠ってるみたいなの」


一同「!!!」


ミカン「それは…本当なんですか?」


シロナ「そうよミカンちゃん!はぁぁ可愛い!1度でいいからおねーさんとキスしない!?よければその後あそこのほて……」


「ドゴオオオオォォォオン」


ネール「ウス」


シロナ「る………」


ミカン「なんですか?♪」


サファイア「シロナさんもなかなか懲りんたいね」


ルビー「あ、ああ…だが怒らせる度にこの地鳴りは心臓に悪いね……」


シロナ「ナンデモナイデス」


メイ「新しい伝説ポケモンですか。やっぱりトレーナーとしては興味ありますね!」


レッド「オレもかなり興味があるが海底洞窟がオレらの担当だからな」


ブルー「……」カタカタ


ミカン「では、シロナさんはルビーさんのサファイアさんと共にその遺跡に向かい案内してあげてください」


シロナ「えっ…?あたし海底洞窟についていくつもりだったのだけど…ブルーちゃんにミカンちゃんいるしそれに遺跡の方にはコトネちゃんも…」


ミカン「ネール」


シロナ「はいいぃ!このシロナ、全力でサファイアちゃんとルビー君をサポートいたしまふ!!」


ミカン「はいっ♪シロナさんは優しい方ですね♪」ナデナデ


シロナ「えへへぇ///」


サファイア「…シンオウチャンプを手懐けたばい」


メイ「ある意味一種の才能かも…?」


ルビー「ブルーさん。色々あったけどこの変態を読んで下さり本当に助かりました」


サファイア「これで調査を進められるとよ!礼を言うばい!」


シロナ「変態じゃないわ変態という名の淑女よ!」


メイ「…変態って言っちゃってますよ」


ブルー「う、うん…良かった!」


レッド「終始震えっぱなしだな。一体ブルーに何をしたんだ?」


シロナ「普通にお食事に誘ったあとお酒でちょーっと酔わせてお持ち帰りしてあのたわわな胸や引き締まったお尻をピー」


レッド「なんてうらやま……じゃなかったぁ!」


ミカン「レッドさん!?」


レッド「…すまん。今のは忘れてくれ」


ブルー「……こわい………」


サファイア「なんね、ただのレイp……」ムガッ


ルビー「わー!!じゃあ僕達はこれで!進展があれば連絡入れますから!ほら行きますよ変態!」


シロナ「だーかーらあたしは変態という名の淑女なのー!じゃね、ミカンちゃん、あとブルーちゃん今日は相手出来なかったけど今度あったら…」ワキワキ


ミカン「ネール」


ドゴオオオオォォォオン


シロナ「すんませんした失礼しまーーす!」


メイ「行きましたね」


ミカン「はぁ。シロナさんがあんな方とは思いませんでした…。前までとっても良い人だったのに」


レッド「おーいブルー?あの変態帰ったぞー」


ブルー「ほ、ほんとう…?」カタカタ


レッド、ミカン、メイ「(か、かわゆい…)」




ーーーーーーーーーーーー


レッド「さて、少し時間食っちまったな」


ミカン「あと回れて2ヶ所?でしょうか」


メイ「だいじょうぶですか?落ち着きました?」


ブルー「う、うん…なんとか…。襲われた以来あの人みると身体が震えちゃって」


レッド「無理するなよ?ブルーを襲うとかうらやま…じゃなかった。命知らずだな」


メイ「……あんまり変わってませんよ?それ」


ブルー「レッド君になら……いつでもいいのに」


ミカン「!!!」


メイ「!!!」


レッド「ん?なんか言ったか?あ、水、いる?」


ブルー「ななな、なんでもない!いただくね?」


ミカン「…(危なかったです。先を越されるところでした)」


メイ「…(全く。油断もスキもありませんねこの人たち)」


レッド「よし。次はデボンコーポレーション、だっけか。そこに行こうぜ」


ミカン「トクサネからですと結構距離がありますね。空を飛びますか?」


ブルー「そうだね。じゃあ早速飛ぶポケモンも……」


メイ「あ、あの…わたし今空を飛べるポケモン手持ちにいなくて」


ブルー、ミカン「!!!」


レッド「そうなのか。じゃあオレのリザードンの後ろに乗れよ」


メイ「はいっ!♪」


ブルー「せーいせいせいせい」


ミカン「………」グイー


メイ「いたたっ、ちょっとどうしたんですか?ミカンちゃんに至っては無言で!怖いですぅ!」


ミカン「ヌケガケ、ヨクナイ」


メイ「なんでカタコト!?」


ブルー「あたしだってレッド君の後ろに乗りたい!」


レッド「お前飛ぶポケモン持ってるだろ!」


ミカン「わ、私も…レッドさんの後ろに…!!」


レッド「み、ミカン……ミカンも、飛ぶポケモン、いたよな?」


ブルー「あたしに当たりちょっと冷たくない!?」


レッド「ブルーは…その……大きすぎるから…」


ブルー「……!?///」バッ


メイ「ミカンちゃんミカンちゃん」


ミカン「ハイ。シケイデスネ」


ブルー「えっ、…ちょっと、なに!?」


ミカン「ブルーさん。ごめんなさい。そして…」


ミカン、メイ「失礼します!!!」


ブルー「きゃぁっ!ちょ、ちょっと2人ともどうしたのあ、あ、やめてそこは…ぁんっ…!///」


メイ「こ、これは…!!」


ミカン「うぅ…悔しいですがこれは虜になってしまいます…」


ブルー「ぁん!ちょっと…!れ、レッド君たすけてぇ!」


レッド「……助けてもなにもむしろオレが混ざりたい……っていかんいかん!」


レッド「…すまん。ブルー。強く生きてくれ」


ブルー「そんなぁ……んぅ!?///」


メイ「うむうむ。感動も素晴らしいじゃないですか」


ブルー「そ、そんな言うケド…メイちゃんだって大きいじゃない!?」


ミカン「………!!」ハッ


メイ「…えっ?ミカンちゃん?」


ミカン「………」


メイ「ちょっと、無言は怖いです…え、ホントに!?」


ミカン「南無三!!」


ブルー「あ、あたしも…おかえしっ!」


メイ「わ、や、きゃぁぁ!!?!///」


ミカン「くっ…こちらもちょうど良いハリで…」


ブルー「あ、あたしのよりすごいんじゃない!?」


メイ「ご、ごめんなさぃ…やめてくださ…ぁあ!///」


レッド「……………」


レッド「なんだこれは。生き地獄なのか」


ミカン「ふう。スッキリしました」テカテカ


ブルー「はぁはぁ…ミカンちゃんの触り方がえげつない…」


メイ「……(危なかったです…もう少し触られてたら…///)」


レッド「す、すまん。オレは先に1人で行ってるから着いてきてくれ!」ビュン


ミカン「あ、ま、待ってください!」


エアームド「シャキーン」ビュン


メイ「ま、待ってくださいわたし本当に今飛べるポケモンが…!?」


ブルー「しょうがない!あたしのサザンドラに乗って!」


サザンドラ「ヘイジョウチャン」


メイ「ご、ごめんなさいたすかります!」ビュン


レッド「………」


レッド「(この状況でミカンらと乗るのはやばい。オレの理性がどっかいってしまう)」


レッド「リザードン、全速力だ!」


リザードン「ウース」












ーーーーカナズミシティーーーー



ミカン「はぁはぁ…はやすぎますレッドひゃん…」


ブルー「全速力だよ…メイちゃん、酔ってない?」


メイ「うぅ…すみません、なんとか…」


レッド「…すまん。オレの今後の為なんだ許してくれ…」


メイ「今後の…ため……ですか?」


レッド「さ、さあてついたなカナズミシティ」


ミカン「はぐらかしました」ムス


ブルー「パンフレットによるとここはトレーナーズスクールっていうトレーナーの学校みたいなのがあるんだって!」


ミカン「私達が向かってもだいじょうぶなのでしょうか」


メイ「…確かに。ジムリーダーのミカンさんはまだしも教科書にも載ってるというレッドさんが訪問するのは街が大騒ぎになりそうです」


レッド「…みんなオレを買いかぶりすぎじゃないか?」


ミカン「そ、そんな事ありません!レッドさんは私の英雄ですっ!」


ブルー「そうだよ!あたしだってレッド君の事…」


レッド「オレの事…?」


ブルー「……/// ……モニョモニョ」


メイ「わたし達がレッドさんを尊敬してるのは本当ですよ!」


レッド「オレそんな大層な事してないんだけどなー…」


ミカン「と、とりあえずスクールは後にして初めにデボンコーポレーションへと行きましょうか」


ブルー「そ、そうだね!早速いこー!」


メイ「…まだ顔が赤いですよ?」


ブルー「う、うるさい///」








ーーーーデボンコーポレーションーーーー


メイ「研究員の数がすごいです」


ミカン「なんでもボール開発を中心として電気製品に家具、さらにはお洋服なんかも手掛けているそうですよ」


レッド「ふうん…」


???「そうじゃ。お前さんの持っているバッグももしかしたらうちの製品かもしれんぞ?」


ブルー「わあ!?びっくりした……」


ミカン「あ、あなたは…?」


ツワブキ「ほほほ。ここの社長のツワブキだ。お主はレッド君だね?息子が君のことを楽しそうに話しておったもんでな」


メイ「社長さん…!」


レッド「…ん?たしか息子って」


ミカン「はい。ツワブキダイゴ。ホウエンのチャンプだった方ですね」


ツワブキ「まあ立ち話もなんだ。社長室へと案内してやるわい」


ブルー「ど、どうも……」


ツワブキ「ん?お主はないすばでぃじゃな!ほほほ」


ブルー「……///」バッ


ミカン「…………」


レッド「エロおやじじゃねえか」


メイ「うーん…。ブルーさんの身体はみんなを虜にしちゃいますね!」


ミカン「私だって、私だって…」


ツワブキ「これでも昔はブイブイいわせておったんじゃぞ。社長になって…モテモテで……」


メイ「ま、まさか元チャンプの父親からこんな話を聞けるとは…」


ミカン「みんなすけべなんです…。胸ばっかり……」


レッド「(オレはミカンの胸も好きなんだけどなぁ…」


ブルー「!?」


メイ「えっ?」


ミカン「……!!?///」


レッド「えっ…やば!?オレ、声に出てた?」


メイ「ほほぅ。レッドさんはミカンさんのようなつつましいのがお好みですか?」


レッド「か、顔を覗くな!」


ブルー「そ、そんな……自分で言うのもアレだけど自信はあったのにな…」


ミカン「それは私に対する挑戦状ですか?」


ツワブキ「お主らも若いのぅ。ほほほほほほ!」


レッド「…言葉のあやだ!行くぞ!」


メイ「待ってくださいレッドさぁん、わたしの胸はどうですかー?!」


レッド「し、知らん!」


ブルー「あー!みんな待ってよー!」


ミカン「……………………ばか」





つづきます



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