穂乃果「あっぶなーいっ!!」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ

俺「！？？」ﾄﾞﾝｯ　ｺﾞﾝｯ

ｶﾞｯｼｬｰﾝ

＼ｷｬｰｷｬｰ／

　　　　　　　　　＼ﾄﾗｯｸｶﾞ、ﾂｯｺﾝﾃﾞｷﾀｿﾞー／

　　　　　＼ｹｶﾞﾆﾝﾊ、ｲﾅｲｶ!?／　

　＼ｱｿｺﾆﾌﾀﾘ、ﾀｵﾚﾃﾙｿﾞー！／

穂乃果「ふぅ、間一髪だったね！」

穂乃果「お兄さんぼーっとしてたから私がいなかったら轢かれてたよ～」ﾌﾌﾝ

俺「」ｱﾜﾌｷ

穂乃果「あれ？」

――――――――――――――――

～西木野総合病院～

俺「ｯ…ここは……？」

俺「うぉっ、後頭部が痛い…」ｽﾞｷｽﾞｷ

穂乃果「あっ！やっと起きてくれた～！」

穂乃果「よかったー人助けするつもりが人殺しになっちゃうかと思ったよー！」

俺「？何の話ですか……？あなたは？」

穂乃果「あれ？」

俺「（めっちゃ可愛い子だ）」

――――――――――――――――

穂乃果「頭を打った影響で記憶に障害が出てる、だって……」

俺「はぁ」

穂乃果「本当にごめんなさい、あの時は必死で加減が出来なくて…」

穂乃果「ごめんなさい…」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

俺「覚えてないけど君は俺を助けてくれたんでしょう？」

俺「記憶がないのはちょっと怖いけどトラックに潰されるよりはマシだよ」

俺「助けてくれてありがとう」ﾆｺｯ

穂乃果「ふぇえ～ん」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

――――――――――――――――

穂乃果「やっほ～俺さーん！遊びに来たよっ！」ｶﾞﾗﾗｯ

俺「穂乃果ちゃん！一応ここ病院だからね、静かにね」

穂乃果「あっ、ごめんね」ｼｭﾝ

俺「なんか毎日毎日お見舞いに来てもらっちゃってわるいね（可愛い）」

穂乃果「だって穂乃果が来ないと俺さんずーっとひとりぼっちだもんね」

俺「ぐぬぬ」

穂乃果「記憶が戻るまでは穂乃果が責任を持ってお世話いたしますのでご安心ください！」

俺「じゃあ記憶が戻らなければずーっと穂乃果ちゃんと一緒か（ああ、ありがとう）」

穂乃果「ぅ…え…えぇ…///」

――――――――――――――――

穂乃果「今日はアイス買ってきたんだ～一緒に食べよ～」ﾄﾞｳｿﾞ

俺「おー、最近急に暑くなってきたから嬉しいねー」ｱﾘｶﾞﾄｳ

穂乃果「そうなんだよねー、もう暑くて暑くて練習にも身が入らなくて！」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

俺「練習？何か部活でもやってるの？」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

穂乃果「あ、そういえば言ってなかったね。」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

穂乃果「実は穂乃果はスクールアイドルをやっているだよね！」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

穂乃果「8人の仲間とμ'sってグループで活動してるんだ！」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

俺「へー（μ'sどこかで聞いたような…？）」ｶﾞﾘｶﾞﾘ

穂乃果「あーあんまり興味なさそうー」ｼﾞﾄｰ

穂乃果「こう見えても結構本格的にやってるんだよ！また今度パソコンで動画見せてあげる！」ﾌﾝｽ

――――――――――――――――

穂乃果「それでね～海未ちゃんとにこちゃんがね～」

穂乃果「嫁入り前の娘が男性と個室で過ごすなんて破廉恥です！」

穂乃果「とか」

穂乃果「スキャンダルだけはやめてよね！穂乃果はもっとアイドルとしても自覚を持ちなさい！」

穂乃果「とかうるさいんだよ～」

穂乃果「別に穂乃果と俺さんはそんなのじゃないのに…ねぇ……///」

俺「まあ穂乃果は可愛いからな、その二人が心配になる気持ちもわかるよ」

穂乃果「もぅ///」

――――――――――――――――

穂乃果「今日は学校で新入生歓迎のライブだったんだ」

穂乃果「私達μ'sに憧れて入学してきてくれた1年生がいっぱいいてね！」ﾌﾌﾝ

穂乃果「ライブは大盛況だったし観客のみんなも私達も大興奮でね！」

穂乃果「絵里ちゃんと海未ちゃんなんか1年生の子達に囲まれて大変だったんだよ～」

穂乃果「あの二人はカッコイイし女の子からモテるんだよね～」ﾆｼｼ

俺「穂乃果もさぞモテるんだろうな」

穂乃果「えぇっいやー穂乃果は全然だよ二人と違ってスタイルも良くないしｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

俺「音ノ木坂の女の子は見る目がないな～（可愛い）」

穂乃果「ぅ…うぅ///」

――――――――――――――――

PC＜ﾋﾄﾂﾆ～ﾅﾚｺｺﾛ～ｷﾗｷﾗ～

俺「!!」

穂乃果「ねえ、どお？どお？穂乃果達、μ'sのライブすごくない？」

穂乃果「ラブライブっていうスクールアイドルの大会で優勝した時の動画なんだよ！」ﾌﾝｽﾌﾝｽ

俺「ああ、すごく綺麗だ…可愛い……（やっぱり俺はμ'sを…穂乃果を……昔から知っている）」

穂乃果「もぉ、俺さんってば///」

穂乃果「…ッ！あぁ、もうこんな時間だ！早くしないとμ'sの練習に遅れちゃう！」

俺「時間がないなら見舞いなんてまた明日でもいいのに、なんかごめんな」

穂乃果「もー！穂乃果が来たいから来てるの///じゃあね俺さん！」ｶﾞﾗﾗｯ

俺「練習…頑張ってな」

――――――――――――――――

俺「……」

――――――――――――――――

俺「（思い出した、俺はμ'sのファン。穂乃果推しだ）」

俺「（さっき穂乃果が観せてくれたライブはラブライブ本戦でのKiRa-KiRa Sensation!）」

俺「（俺が愛したμ'sのラストライブの1曲）」

俺「（さっき穂乃果は「μ'sの練習」と言った）」

俺「（アニメではラブライブ本戦を最後にμ'sは解散したはず）」

俺「（アニメ…か…）」

――――――――――――――――

穂乃果「気がついたんだね…」ｶﾞﾗﾗｯ

俺「穂乃果！？」ﾄﾞｷｯ

穂乃果「うんっ、「穂乃果」だよ。でも俺さんの知ってる穂乃果とはちょっと違うんだ」

穂乃果「もうほとんどわかってそうだけど一応説明しよっか？」

俺「いや…大丈夫…」

穂乃果「そっか…」

俺「…」

俺「ここは俺の理想の世界だったんだ」

俺「μ'sがいつまでもμ'sでいられる世界、ラブライブが終わっても解散しない、誰も卒業しない世界」

俺「そして何より穂乃果が俺なんかにかまってくれる世界」

穂乃果「……俺なんか、なんて言わないでよ…」

俺「…ごめん」

――――――――――――――――

穂乃果「俺さんは今ね、夢をみてるんだよ」

穂乃果「事故にあって、病院のベッドの上でずーっと寝てるの」

俺「えぇ～、俺ちゃんと生きてるの…？」

穂乃果「…たぶん」

俺「…」

穂乃果「だ、大丈夫だよ！もうちょっとで目が覚めるはずだから！」ｱｾｱｾ

穂乃果「夢の中で、あっ！コレ夢だって思ったら夢って覚めちゃうじゃん？」

穂乃果「あんな感じだよ」

俺「そんな感じかなのか…」

俺「……」

俺「あーあ、夢だなんて気が付かなければよかったなー」

俺「ずーっとこの世界で「穂乃果」と一緒にいたいなぁ…」

穂乃果「うぅ…///」

穂乃果「う、嬉しいけどそれは困るよ…俺さん死んじゃうよ！」

俺「死ぬのは嫌だなー」

俺「せめて…夢が覚めるまで一緒にいてくれるか？」

穂乃果「それは…もちろんだよ！」

――――――――――――――――

穂乃果「ねぇ…手握ってもいい…？」

俺「あ、あぁ…」

穂乃果「ふふ、俺さんすごい震えてるね。動揺してるの？緊張してるの？」ｸｽｸｽ

穂乃果「大丈夫だよ、俺さんはきっと大丈夫。怖くないよ」ｷﾞｭｩ

俺「………」

俺「ちがう…違うんだ…」ﾎﾟﾛ

俺「もう死ぬとか生きるとかどうでもいい…」

俺「やっぱり「穂乃果」と別れたくないっ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「俺さん……」

俺「目を覚ましたってそこに……「穂乃果」はいないんだ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

俺「アニメが終わって…サンシャインなんてのも出てきたしこの先μ'sがどうなるかも分からないッ…」

俺「それならやっぱり一生眠ったままで、夢を見たままで、ここで「穂乃果」と一緒ｎ

穂乃果「そんなの駄目だよっ！」ﾊﾞﾝｯ

俺「」ﾋﾞｸｯ

穂乃果「たしかにこうして一緒にいることはできなくなっちゃうかもね…」

穂乃果「でも……「穂乃果」は所詮俺さんの夢……妄想の産物なんだよ」

俺「構うもんか、妄想だろうがなんだろうが……俺は「穂乃果」と一緒にいたい……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ

穂乃果「……えへへ、嬉しいなぁ…」

穂乃果「でも、ずーっと眠ったままなんてさ、いつか本当に死んじゃうかもよ？」

穂乃果「俺さんが死んじゃったら俺さんの妄想である「穂乃果」も死んじゃう、それはヤダよ、なんて」ｴﾍﾍ

俺「……」

俺「そんなこと言われたら……ズルいぞ…」

穂乃果「それにやっぱり現実の穂乃果達も応援して欲しいな……」

穂乃果「もうちょっとで映画も公開、早く起きないと前売り券も無駄になっちゃうしね」ﾌﾌﾌ

穂乃果「まだまだ穂乃果達の夢は夢は終わらない！だよ！」

俺「……」

俺「そうだ…劇場版だ…」

俺「和風衣装の穂乃果もすごく可愛かったよ……」

穂乃果「はぅ…///」

俺「映画館に応援…行かなきゃな……」

穂乃果「そろそろ目が覚めるみたいだね…」

俺「ああ…」

穂乃果「さっきも言ったけど「穂乃果」は俺さんの中に生きてるんだ」

穂乃果「私は俺さんから生まれたんだもん、この夢が覚めても……またいつか会えるよ」ﾆｺｯ

俺「穂乃果ｧ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「現実の穂乃果達もよろしくね！」

穂乃果「ファイトだよっ！」

――

――――

――――――――

――――――――――――――――

俺「眩しいッ……ここは……？病室……？」

俺「そうか、本当はあの時そのまま車に突っ込まれて……それで…」

俺「…幸せな夢だったな…」

（「穂乃果」は俺さんの中に生きてるんだ）

俺「穂乃果……」ｸﾞｽｯ

俺「…人気絶頂のμ'sもいつかみんなに飽きられる日が来るんだろう」

俺「公式からの供給もなくなり、二次イラストやSSもどんどん減っていくんだ」

俺「……そうなっても俺だけは「穂乃果」を忘れないでいよう」

俺「今はこんなクソみたいなSSしか書けないけど……もっと…練習しよう…」

（まだまだ穂乃果達の夢は夢は終わらない！だよ！）

俺「ｯ！」

俺「そうだ！俺は何を寝ぼけてるんだ！」

俺「まだμ'sの活動は終わっちゃいない！」

俺「映画も！ファンミも！延期続きのりんぱなSIDも！スクフェスも！来年のライブも！」

俺「まだまだμ'sのみんなに！穂乃果に会えるんだ！」

俺「いつ来るかわからない終わりを悲観してちゃ駄目だ！」ｻﾝｼｬｲﾝﾅﾝﾃｼﾗﾈｪ

　　奇跡それは今さ　ここなんだ

　　　　だから本当に　今を楽しんで

俺「よっし！」

俺「まずは6.13公開、ラブライブ！The School Idol Movie 思いっきり楽しむぞっ！」