希「今日はウチの誕生日や!」
希の誕生日のお話です。(誕生日までに間に合いませんでした…)
ほのぼの系だと思います。
SSを書くのは初めてなのでうまくかけているか心配です…
希「今日はウチの誕生日や!」
----------
希(の…はずなんやけど)
穂乃果「さぁ~今日も張り切っていこー!」
凛「練習いっくにゃ~!」
海未「練習前からそんなにはしゃぐとバテますよ」
ことり「花陽ちゃん。この前苦手だって言ってた振り付けはできた?」
花陽「うん!家で練習したから…でも本番で出来るか不安だなぁ…」
真姫「花陽なら大丈夫よ。あれだけ努力してるんだもの」
絵里「ねぇにこ。この前頼んでた物もって来てくれた?」
にこ「まぁね。忘れたなんていったらあんたにしばかれちゃうしね」
希(もしかして、ウチの誕生日のこと誰も知らない?)
希(いや…エリチは知ってるはずや…でもエリチ忘れっぽいからなぁ)
希(かといって自分から「今日ウチの誕生日やで~」って言う柄でもないし…)
----
希(あっもしかして皆で練習後にサプライズ企画してたりして?うん、きっとそうや!)
希(にこっちとエリチが怪しいなぁ。ちょっと探り入れてみよ)
希「なぁにこっち~ 何をエリチに頼まれたん?」スッ
にこ「うわぁ!びっくりさせないでよね!もう」ドキドキ
希「普通に話しかけただけやん。」
にこ「別に、希には関係のないものよ」
希(おっ怪しい反応やなぁ でもこれ以上詮索するのは野暮ってもんやな)
絵里「いいじゃないにこ。別に見せてあげても」
希(えっ?予想外の反応)
にこ「あんたがいいって言うなら…これよ」スッ
希「これは…海未ちゃんの人形?」
------
にこ「この前ゲーセンに行った時たまたま取れたのよ。その話をどうも亜里沙が嗅ぎ付けたらしくてね」
絵里「にこに譲って貰えないか頼んだのよ。」
希「あぁ、そやったんやね」
希(あら、これはとんだお手つきやったなぁ)
にこ「忘れないうちに渡しておくわね」スッ
絵里「えぇ、ありがとう」チャリッ
海未「さぁ皆さん。練習を始めますよ」
皆「はーい!」
希(うーん、本当にサプライズなのか、ただ忘れられてるのかわからんくなってきたなぁ…)
希(後者やったらちょっと悲しいなぁ)
(そして練習後)
---------------
海未「はい!それでは本日の練習はここまでです!遅くなる前に早めに帰るんですよ」
穂乃果「海未ちゃん先生みたーい」
ことり「海未せんせー!帰りにクレープ食べにいきませんかー?」
凛「かよちん!凛たちもラーメン屋によっていくにゃー!」
花陽「ごめん凛ちゃん。今日はお金あんまり持ってきてないの…」
凛「それくらい凛が貸してあげるにゃ~!さぁいこー!」ガシッガシッ
真姫「ヴェエエ!なんで私までつかまれてるのよ!」ズルズル
ドンッ
真姫「あっにこちゃん。ごめん」アセ
にこ「いったーい。もう!気をつけなさいよね!」チャリッ
真姫「もうっ凛!あなたのせいでぶつかっちゃったじゃない!」
凛「ごめんね、にこちゃん」ペコ
にこ「まぁいいわよ。外では気をつけなさいよね」
にこ「さて、今日はお母さん遅くなるから早めに帰ってあげなくちゃ」
希(うっ…やっぱり忘れられてるっぽい…)
希(ミューズ9人揃っての誕生日会とか楽しみにしてたんやけど…自分から言い出す勇気もないし)
希(せめてエリチだけでも一緒に…ご飯くらいは…)
---
希「エリチ!あの」
絵里「」プルルルル
絵里「あら、ごめんなさい」ピッ
絵里「あら、亜里沙。どうしたの? えぇ… えぇ… わかったわ。それじゃあすぐ戻るわね」ピッ
絵里「おまたせ、何か用だったかしら?」
希「…ううん。なんでもないよ」
希(あの様子じゃあ何か急用が出来た見たいやな…)
希(…寂しいけど…今年はひとりぼっちの誕生日やね…)
希「じゃあ、ウチも帰ろうかな」シュン
絵里「えぇ、じゃあまた明日。練習でね!」
------------
希「」トボトボ
希(考えてみれば、一人ぼっちの誕生日って初めてやんな…中学の時は両親がいたし、高校に入ってからはエリチが祝ってくれたし)
希(エリチと二人っきりのパーティも楽しかったけど、今年は友達もたくさん増えてもっと楽しいパーティになると期待してた)
希(思い返せば、ウチはいつも自分のことを…かっこつけてあまりしゃべったりしなかった)
希(だから誕生日なんてエリチ以外にはあまり話してなかったし…知らないのも当然か)
希(真姫ちゃんには素直になれって言っておきながら、自分は全然やん…)
希(つまらないプライドで…一生で一番大事な年の誕生日を一人で過ごすなんて…罰があたったんやな)グスッ
希「…くよくよしててもしゃーない!今日は上等肉買って家で一人焼肉パーティや!ケーキもかっとこ!」
??「あっ希さ~ん!」
希「ん?あれは…」
--------
亜里沙「お久しぶりです!希さん!」
希「おお!亜里沙ちゃんやん。元気にしてた?」
亜里沙「はい!これのおかげでとっても元気です!」
希「それは…海未ちゃん人形やんな。にこっちからもらったって言う」
亜里沙「そうなんです!私、UFOキャッチャーがとっても苦手なので、何回やっても取れなくて悔しかったんですよ!」
亜里沙「見てくださいこの海未さんの目!とってもキュートですよね!これがUFOキャッチャーの中から私を」ペラペラ
希(あっこれ長くなるパターンや…でもいっか…どうせ今日暇やし…)クスッ
亜里沙「それで・・・ここが・・・海未さん・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-----
プルルルル
亜里沙「あれ?電話だ!…いっけない!もうこんな時間!話しすぎてしまいました!ごめんなさい!」
希「ええんよ、亜里沙ちゃんの海未ちゃん愛がバッチリ伝わったわ」
亜里沙「じゃあ今日はこれで!お話に付き合ってくれてありがとうございました~!」
希「うん、気ぃつけてな」フリフリ
タッタッタ…
希「…ほな、ウチも帰ろかな」
希「亜里沙ちゃんのおかげで、寂しい誕生日は回避できたかな?」アハハ
--------
希「家についてもた…」
希()グスッ
希「ダメダメ!たかが誕生日、歳とるだけの日やん!明日になれば皆とまた一緒に練習したりお話したり出来る」
希「それだけでも幸せなんやから!」
ガチャ
希「!?…開いとる」アセ
希「…閉め忘れたんやろか」
希(ちょっと怖い…もし空き巣とか中にいたらどうしよう…)オソルオソル
希(とりあえず居間に…)
ガチャ
希(何これ…?)
希(居間が綺麗に飾り付けられてる…割と散らかしてたはずなのに綺麗に…)
希(薄暗くてようわからんけど…まさかこれって)
パチッ
パンパンパンパン
希「うひゃあ!」ビクッ
8人「希(ちゃん)、お誕生日おめでとう!」
希「おわぁ…み…皆!」
絵里「どう?希、びっくりしたかしら?」ウフフ
にこ「まったく、どうしても絵里がサプライズパーティをするって聞かないのよ…こっちは大変だったんだから」
凛「にこちゃんすごい走ってたもんね~。希ちゃんが亜里沙ちゃんに食い止められてるうちに買出し行ってたから」
真姫「私はもうしばらく折り紙は見たくないわ…疲れた」ハァ
花陽「そうかなぁ?私は折り紙の飾りつけ好きだけど…」
穂乃果「さぁさぁ希ちゃん!そこに立ってないでこっちへおいでよ!」
ことり「希ちゃんの特等席はこちらで~す♪」
海未「希の大事な日です。今日くらいは羽目をはずして楽しみましょう!」
----------
希「皆…ウチの誕生日知ってたんやね」ウルウル
にこ「あったりまえでしょ~。そもそもこの前作ったプロフィールに書いてあるんだから、知らないわけないじゃない!」
希「」グスッ
絵里「希…ごめんね?寂しい思いさせちゃった?」
希「ほんまやで…ウチ、学校でてからずっといじけてたんよ…?」
凛「希ちゃんはカンが鋭いから、絵里ちゃんはどうサプライズするかでずっと迷ってたみたいだにゃ」
真姫「その結果が、亜里沙ちゃんに時間を稼いでもらってる間に希の家で前準備ですって」
希「あっ…そうや!どうしてウチの家に入れたん!?」
絵里「あら希、あの時のことを忘れたのかしら?」
希「え?」
絵里「私と希が友達になったときの事よ。正確にはそれから少したっての事だけど」
希「あっ…そういえば」
---------------------------------
希(2年前。初めて友達が出来たのが嬉しくて、その友達に合鍵渡したんだっけ…)
~2年前~
絵里「希?なにかしら、この鍵は」
希「ふっふ~ん。ウチのうちの鍵やで」
絵里「なんだか紛らわしい言い方ね…それよりも、どうして私にこれを?」
希「ウチって独り暮らしやん?だから結構寂しかったりするんよ。家に帰ってきても誰もいないし、誰も帰ってくることもない」
希「家に帰っても真っ暗なんやで~?寂しいと思わん?」
絵里「確かにそれは寂しいわね…」
希「やろ?そんな生活の中、家に帰ったら人がいてくれたりしないかな~って思うわけよ」
絵里「…つまり、遊びに来てほしいってことかしら?」
希「まぁそうやね…エリチなら信用できるし、自分の家だと思って好きに来てくれてええから…ね?」テレッ
絵里「全く…しょうがないわねぇ。親友の頼みだもの、ありがたく受け取っておくわ」チャリ
~回想終了~
希(結局エリチは遠慮して、自分から先にウチに来てくれることはなかったけど…)
希(合鍵なんてすっかり忘れてたなぁ…)
----------
ことり「ねぇねぇ絵里ちゃん。なんで希ちゃんの家の合鍵もってたの?」キラキラ
絵里「ああ、これね?これは私達が1年生のとき…」
希「ちょちょちょーっと!エリチ!」
絵里「わっ!びっくりした…なによ?希」
希「鍵の事話す気だったでしょ!?やめてよ!」
絵里「別にいいじゃない話すくらい」
凛「希ちゃん話し方変わってるにゃ~」
真姫「あせると素が出るのね」フフッ
希「うぅ…//とっとにかくだめー!」
絵里「もう…しょうがないんだから」クスクス
穂乃果「ねぇ~それよりおなかすいたよぉ~ごはんまだぁ~?」
海未「まったく穂乃果は…少しは空気を読んでください!マイペース過ぎます!」
にこ「まぁちょうどいいわよ。もう準備できてるし、そろそろ本格的に始めるわよ。希の誕生日パーティ」
皆「はーい!」
---------------
穂乃果「はぁ~おいしかったぁ!やっぱりにこちゃんの作る料理は最高だね!」
にこ「あたりまえでしょ~?私を誰だと思ってるのよ?」
希「ほんとにおいしいなぁ…毎日でも食べたいわぁ」
凛「希ちゃん関西弁に戻ってるにゃ~」ニヤニヤ
希「…凛ちゃん?あんまり言うと…」ワシワシワシワシ
凛「にゃああああああああああああそれはやめてぇえええええええ」ビクビクッ
絵里「食べたばっかりなのに元気ねぇ…」
海未「それだけ元気なら、今からユニット練習でもしましょうか?」ニコ
凛「えっそれは…」ダラダラ
希「海未ちゃん…冗談やろ?」ダラダラ
海未「もちろん冗談ですよ。本気にするなんて、2人とも純粋なんですから」クスクス
穂乃果(海未ちゃんの場合は冗談に聞こえないんだよね…)
ことり(うん…)
真姫「ほら、あまり時間もないんだし、次にいきましょ」
花陽「ことりちゃーん。そろそろ準備しよ」
ことり「そうだね!皆ちょっとまっててね」
穂乃果「おおぅ!ついにお待ちかねの…」
希「おっ?なんやろ?」
--------
フッ
希「!?何?停電?」
ポゥッ…
8人「ハッピバースディ トゥーユー」
希(あっケーキタイムか!)
8人「ハッピバースディ トゥーユー ハッピバースディ ディア 希(ちゃん)」
8人「ハッピバースディ トゥーユー おめでとー!!」
希「みんな…ウチ…ほんま嬉しいわ…」
希「みんなに出会えたこの1年、本当に充実した1年やった…でも今日みんなに祝って貰えないかと思って心配で…」グスッ
ペシッ
希「いたっ!?」
にこ「なにメソメソしてんのよ!希らしくもない」
絵里「そうよ。せっかくの希の晴れ舞台なんだから、もっと明るくパーっとやりましょ!」
希「にこっち…エリチ…うん、ごめんな?もう嬉しくて涙もろくなってしまったみたいやね」テレ
花陽「さぁ希ちゃん。ろうそくの火を!」
ことり「ふー っていっちゃってください♪」
希「よぉーし…ウチにまかしとき!」
----------------
フゥー
スッ…
7人「おめでとおおお」
絵里「お…おめでとう…」
希「みんなありがとー!」
希「…なんやエリチ、元気ないなぁ。どないしたん?」
絵里「いや、ちょっとね…」キョロキョロ
希「…心配せんでもウチはちゃんと隣にいるって…ほんと怖がりなんやから」クスッ
真姫「こんなに皆密集してるのに怖いのね…」
ことり「絵里ちゃん!また私に抱きついてもいいんだよ」ニコニコ
海未「ことりがどんな顔しているか暗闇でもわかりますね…」
絵里「って、そろそろ電気つけてよぉ!」
凛「もぉ~3年生組はダメダメだにゃ~」パチッ
にこ「なんでにこも入ってるのよ!」
穂乃果「そうだよ!にこちゃんは1年生組みだよ!」
にこ「ほぉのぉかぁ~!」グリグリ
穂乃果「いたいいたい!」
------------------------------
ことり「それよりみんな。ケーキ食べよ~♪もう切り分けておいたよ」
真姫「ヴぇえ!?いつの間に!?」
花陽「暗闇の中で切り分けてたよね…さすがことりちゃん」
ことり「えへへ…」
絵里「なんで花陽もわかるのよ…何も見えなかったはずだけど」
希「エリチはそもそも目をつぶってたんやない?」
花陽「スポンジに米粉を使っているので…9分割にされていく気配が見えました」フフッ
にこ「見えない中正確に9分割することりも凄いけど、花陽はもはや超能力の域ね…」
凛「凛はエスパーなかよちんも好きにゃ~!」
絵里「それじゃあ頂きましょうか」キリッ
真姫「今更かっこつけるってどうなの…」
希「まぁまぁ、それもエリチのかわいいところやん♪じゃあ…いただきます!」パクッ
穂乃果「いただきまぁーす!」パクッ
穂乃果「うーん!おいしい!やっぱりことりちゃんの作ったケーキはおいしいね!」
ことり「本当?うれしいなぁ~」エヘヘ
海未「本当に…お店で売っているケーキよりもおいしいです」
希「このケーキってことりちゃんが作ってくれたんや?どうりでおいしいわけやなぁ」モグモグ
にこ「悔しいけど…にこが作るケーキよりもおいしい…」グヌヌ
凛「にこちゃんもケーキ作れるの?」
花陽「にこちゃんお料理上手だから、ケーキ作りも上手そうだけど」
にこ「料理とおかし作りって結構違うのよ…料理は調味料とかある程度感覚でもいいといえばいいんだけど」
にこ「お菓子作りの場合はかなり慎重にはかりとか使って作らなきゃいけないの…」
にこ「そのへんの正確さは衣装作りしてることりには敵わないわ」
真姫「にこちゃん大雑把だものね」
にこ「なんですってぇ~!」
絵里「にこも真姫も騒がないの。近所の人に迷惑になるわ」
希「これくらいなら別にええよ。ウチのマンションは防音完備や」
穂乃果「そうなの?鬼ごっこしても大丈夫なくらい?」
希「走るのはちょっとなぁ」ハハ
---------------
海未「さあ、ケーキも頂いた事ですし、片付けを始めましょうか」
希「そやなぁ、片付け終わったら何かしてあそぼか?」カチャ
ことり「あっ希ちゃんは座ってていいよ!主役なんだし!」
希「えっ?そうはいってもウチの家やし、片付けくらいは」
にこ「いいから座ってる!あんた独り暮らしのくせに洗い物苦手でしょ?」
にこ「慣れてる私とことりと花陽でちゃっちゃと終わらせるから」
花陽「私達にまかせてゆっくりしててね?」
希「そうやね…慣れてる3人にすぐに終わらせてもらおうかな?」
希「そういえば皆はこの後どうするの?明日学校は休みやし、うちに泊まっていかん?」
穂乃果「えっいいの!?やったー!」
凛「嬉しいにゃぁ~!!」
海未「とかいいつつ、本当は最初から泊まる気満々でしたけどね」ハァ
絵里「サプライズの準備と同時に、寝泊りする準備もしておいたのよね」ウフフ
希「こりゃまた大胆な…だめっていったらどうするつもりやったん?」
絵里「希がそんな事言うはずないもの。それどころか帰るなんていったら必死に止めちゃうでしょ?」
希「…今日のエリチにはかなわんなぁ」タハハ
----------
穂乃果「じゃあ何する?」
凛「凛は鬼ごっこがいいにゃ~」
真姫「なにふざけてるのよ…そもそも9人で出来る遊びなんてあるわけ?」
希「一応、トランプならあるけど」
絵里「無難だけど、9人でやるとなると…」
穂乃果「スピード!」
海未「なんであえて2人用のルールを選ぶのですか」
ことり「じゃあ…ババ抜き?」
海未「ババ抜きは…」
穂乃果「もー!海未ちゃんわがままばっかり!」
海未「穂乃果のはわがままではないでしょう!?」
花陽「まぁまぁ…じゃあ、大富豪とか?」
凛「でも、9人でやるとなると1人あたりのカードが少なくない?」
にこ「流石に少ない枚数だと配られたカードの強さだけで勝負が決まっちゃうわ。ゲーム性も何もないわよ」
穂乃果「大丈夫!私がもう1組トランプ持ってきてるから」
希「おぉ~。2組混ぜて使えば枚数はちょうど良さそうやね」
-----------------
にこ「ルールはどうする?」
穂乃果「8切り!」
凛「革命!」
真姫「縛りは欲しいわね」
にこ「やーんっ真姫ちゃんダイタ~ン」クネクネ
真姫「そういう意味じゃないわよ!」
絵里「反則上がりとかJバックは?」
希「それも入れよか」
花陽「階段はどうする?」
にこ「それがあるとややこしくなりそうだからやめない?」
花陽「そうだね、わかった」
海未「ジョーカー切りが出来れば欲しいですね。」
ことり「いいんじゃないかな?スペ3切りにする?」
穂乃果「じゃあルールはそれくらいにして、そろそろ始めよっか!」
---------------
穂乃果「8切り!穂乃果のターンね! えーっと…6ダブル!」
にこ(やっとダブルきたわね…シングルの流れだとダブル崩してまで出したくないのよね…)
凛「じゃあAダブル!」
にこ「はぁ!?あんたちょっとは弱いカードから出しなさいよ!」
凛「だってダブルこれしかないんだもーん」
花陽「そんなに強いカードだして大丈夫?」
凛「……大丈夫…」
絵里「絶対大丈夫じゃないわね…」
ことり「じゃあことりは2ダブル!」
凛「えぇー!?ことりちゃんひどいにゃ~!もう凛弱いカードしかないのにー!」
にこ「ちょっとは考えて出しなさいよ…」
真姫「そういうにこちゃんだって、まだ1枚も出してないじゃない」
希「にこっちだけに、ダブル狙いやったりして」ククク
にこ「っ」ビクッ
真姫「わかりやすいわね」ニヤ
----------
海未「上がりです」
穂乃果「もう上がり!?海未ちゃん強いよ!」
海未(人数が多いと表情を読まれづらいのでいいですね)
ことり(誰も気づいてないけど海未ちゃんものすごい百面相してるんだよね…かわいいけどっ)♪
凛「うぅ…ダレカタスケテー」
真姫「花陽のマネ?どの道革命でも起こらない限り無理そうね」
絵里「そうでもないわよ?これがルールにあるんだから。はいJバック」
凛「! やったにゃー!ついにだせ」
にこ「はい3」
凛「にゃあああああああああああああなにするにゃあああああああああああ」
にこ「さっきのお返しよ」
凛「うぅ…そもそもなんかJ少なくないかにゃ…」
にこ「そんなことないでしょ?まー少しだけ情けをあげるわ Jバックダブル」
凛「よかったあ にこちゃん大好き! 5ダブル」
花陽「じゃあ4ダブル出すね」
真姫「じゃあ3ダブ…ヴぇえ!?縛ってあるじゃない!?」
にこ「なるほど~真姫ちゃんは3を2枚もってるのねぇ~」
真姫「イワナイデ!」
---------------------------
凛「やったー!あがりにゃ~」
花陽「よかったね!凛ちゃん」
絵里「しかし…」
残り 穂乃果 ことり 希 絵里
絵里「意外ね、希が後のほうに残るなんて」
希「まぁそんなときもあるよ。出しづらい時とかね」手札8枚
にこ(希があまりカード出してないのよね…)
にこ(希の手札どうなってるのかしら)ヒョコ
にこ「」
ことり(穂乃果ちゃんに勝たせてあげたいなぁ…穂乃果ちゃんの手札が残り3枚…8切りを残す癖を考えると…)
ことり(残りはダブル?私がジョーカーで切って7以下のカードを出せば穂乃果ちゃんが上がれる可能性がある)
絵里「ことり?貴女アシストに回るかしら?」ボソ
ことり「ふぇっ!?そ、そんなこと思ってないよ…?」ボソ
絵里「そんなに穂乃果に視線を送ってたらわかっちゃうわ」ボソ
絵里「でもそうは行かないわ。私はなぜか手が進んでない希を勝たせてあげるんだから」フフ
ことり(困ったなぁ…希ちゃんにもアシストがつくとなると、私の行動を絵里ちゃんがつぶしてくるかも…)
ことり(そういえばスペ3って2枚とも出てたっけ?うーん…覚えてないよぉ)
絵里「ダイヤ5」
希「じゃあダイヤ6や。縛りやね」
----------
凛「おお!希ちゃんやっと動いたにゃ~」
花陽「あんまり動けてなかったもんね…よっぽど運が悪かったのかなぁ?」
凛「に~こちゃん!希ちゃんのカードどんな感じなの?」
にこ「だっ~!あんたは見ちゃだめ!なに見ても顔に出すでしょ!?」クワッ
ことり(迷ってても仕方ない…ここは勝負に出る!)
ことり「ことりの番!ジョーカー!」
ことり(お願い!通って…)
絵里「ふふっ悪いわね。スペ3よ」
ことり「あぁ~ん!」
穂乃果「うわああ。ことりちゃんの次の番がもらえたら勝ってたかもしれないのにぃ~!」
ことり「ごめんね、ホノカチャン…」ショボン
穂乃果「こっことりちゃん!元気出して!ことりちゃんのせいじゃないよ!」
絵里「じゃあ9。これで私は上がりよ」
希「ウチはパスや」
ことり(9じゃ穂乃果ちゃんの8切りは使えない…希ちゃんは何をたくらんでるかわからないし…もう先に上がろう)
ことり「Aを出すね…二人ともどう?」
穂乃果「出せない」
希「ウチもや」
ことり「じゃあ7で上がりっ」
----------------------
穂乃果「じゃあ次は穂乃果だね!8切りして…」
ことり(がんばれ!)
穂乃果「A!」
ことり(あれ?…Aは充分強いけど…ここであがれなかったのはいやな予感がする…)
穂乃果「さぁどうする?希ちゃん!ずっと出せてない希ちゃんにこのAが倒せるかな?」フフン
希「もう最後の一人やし動いてもいいよね」
穂乃果「えっ?」
真姫「そういえばトランプ2組混ぜてるのに、ジョーカーなんてことりの1枚しか見てないわよ」
穂乃果「」ダラダラ
希「それじゃあとりあえずジョーカー出しちゃおうか」
穂乃果「うわああああん流されたあああ」
希「更にもう1枚ジョーカー」
穂乃果「オーバーキルだよ…」
希「更に革命」ジョーカー×3&2
真姫「ちょ、えええ??」
絵里「えっ何それ」
ことうみ「あっ」
希「これで終わり 2や」
穂乃果「」チーン
-----------------------
にこ「…ていうかなにこのジョーカー?何で2組のトランプに6枚のジョーカーがあるのよ…」
希「うちも5枚のジョーカーが手札に来たときはびっくりしたなぁ…流石にゲームが壊れちゃうから出しづらくて…」
花陽「そのトランプの色は穂乃果ちゃんが持ってきたトランプだよね?」
海未「そのジョーカーは穂乃果がJのうち2枚を改造したものですね…」
ことり「穂乃果ちゃんが私達を驚かせるために昔作ったものだよね…その時は結局海未ちゃんと私に2枚ずつ来てたけど」
穂乃果「ごめんなさい…完全に忘れてました」
希「まーそんなことやろうと思ったから、穂乃果ちゃんに全部当てちゃったわ」ククク
凛「希ちゃんこわーい!」
アハハハハハハ
にこ(いやいや、怖いところはそこじゃなくって)
絵里(ジョーカーを5枚も引く希の運でしょ…)ハラショー…
穂乃果「このまま負けっぱなしじゃ納得いかないよ!もう一回だー!」
----------------------------------
トランプが終わって…
絵里「そろそろお風呂にしない?」
希「そうやね、お風呂の準備してくるわー」
穂乃果「気づいたらもう10時なんだね」
海未「」ウトウト
ことり「海未ちゃん大丈夫?眠くない?」
海未「はっ…すみません。いつもだったらすでに寝ている時間なので」ゴシゴシ
花陽「海未ちゃん早寝だね…私も少し眠いけど」
凛「じゃあかよちんは凛と一緒にお風呂に入るー!かよちん一人でお風呂に入れたらおぼれちゃうもんね」
花陽「そっそこまで眠くないよぉ」
真姫「…時間も遅めだし、何人かずつ入るってのも悪くないんじゃないかしら」チラチラ
にこ「…真姫ちゃんにこのことチラチラ見てどうしたの?あっわかった~!にこと一緒に入りたいんでしょ~」ニコニコ
真姫「そっそういうわけじゃないわよ!ただ時間帯から冷静に判断してそう考えただけで、比較的長風呂な私と組むのは体の表面積が少なくて洗う時間が少ないにこちゃんがいいんじゃないかってそう思っただけで、別に進んでにこちゃんと入りたいとかそういうわけじゃ」ペラペラ
にこ「さりげなくなにディスってんのよ!」プン
穂乃果「じゃあ穂乃果は海未ちゃんとことりちゃんと一緒に入る!」
ことり「ことりもそれがいいなっ!」
-------------------------
海未「しかし…3人で入るのは無理があるのでは…ないでしょうか」ウトウト
穂乃果「そんな状態の海未ちゃんを一人で入れたらおぼれちゃうよ!」
凛「そうだにゃー!眠い人はおぼれるにゃ!」
花陽「そうかなぁ…」
絵里「じゃあ私は希と一緒に先に入ろうかしら…あら、希」
希「そろそろええよー…じゃあ先にウチとエリチから入ろうか」
絵里「そうね、それじゃあみんな。先に入ってくるわね」
穂乃果「いってらっしゃーい!」
トトト…
凛「…」
凛「よーし、みんな!今からモノマネ大会しよ!」
---------------------
真姫「モノマネ大会?なんで今からなのよ」
にこ「モノマネって、前にやったみたいなやつをやるの?」
凛「マネするのは誰でもいいにゃ!自分の得意な人とかやりたい人をするだけ」
穂乃果「おぉ~!面白そう!」
ことり「でも何で希ちゃんと絵里ちゃんがいなくなったタイミングなの?」
凛「本人の前でやるとちょっと恥ずかしいからにゃ」
凛(というより怒られそう…)
にこ「じゃあ凛、お手本見せてみなさいよ」
凛「いいよ~! …ゴホンッ …学校の許可?認められないわぁ↓」チカァ
にこ「…ップ」
穂乃果「…フフフッ あははははは」
にこ「あっははは!結構似てるじゃない!」
真姫「フフッ… ちょっとあなたたち…」
花陽「タスケテ…」
凛「ねぇねぇどうだった?かよちん!ことりちゃん!絵里ちゃんの生徒会長だったころのモノマネ!」ドヤァ
ことり「凛ちゃん…後ろ…」
凛「えっ?」絵里
絵里「…今のはいったい何かしらね?」ゴゴゴ
にこりんほの「あっ」
------------------------
ことり「絵里ちゃん…お風呂にいったんじゃ…」
絵里「ちょっとシャンプーを忘れて戻ってきたのよ。ずいぶん楽しそうな事をしてるわね」ニコッ
凛「ひぃ~!許してほしいにゃー!」ガクガク
穂乃果「凛ちゃん!絵里ちゃんに謝らないと!」
にこ「そうよ!だから私は反対したのよ!」
凛「嘘だぁ~!二人だって笑ってたじゃん!」
希「あんまり騒がしいと…わしわしの刑やね」ニコ
にこ「げっあんた!いつの間に!」
凛「ちょ!希ちゃんのモノマネしたわけじゃないにゃ~!」
希「問答無用!ウチがルールや!わしわしマックス~!!」
凛「に゙ゃああああああ」ワシワシワシワシ
にこ「にごおおおおおおおおおおお」ワシワシワシワシ
穂乃果「うわああああああああ」ワシワシワシワシ
にこりんほの「」チーン
------------------------------
希「ふぅ~いい汗かいたわぁ。じゃあいこか、エリチ」
絵里「ええ」
にこりんほの「」
ことり「穂乃果ちゃーん…大丈夫?」
花陽(凛ちゃんってワシワシしたらどんな感じなんだろう…)
真姫「ほらにこちゃん、しっかりしなさいよ」ユサユサ
にこ「うう~ん…ひどい目にあったにこ…」
~風呂場~
絵里「希、背中流してあげるわ」
希「お、ありがとー。そういえばウチら2人きりでお風呂なんて初めてやね」
絵里「この歳で二人きりで入る事なんて普通はないもの」
希「凛ちゃんと花陽ちゃんはいまだに一緒に入ってるみたいよ」
絵里「うふふ…あの二人ならそうかもね。ほほえましいくらい仲がいいもの」
希「ウチとエリチもいいやん」ニコ
絵里「もちろんよ!ただ…あの二人の関係がちょっとうらやましい」
希「なんで?」
絵里「私達と違って、全くといっていいほど距離をとってないように見えるから…かしらね…」
希「エリチはあんなふうにウチとじゃれあいたいのかな?」クス
絵里「そっそういうわけじゃ…あるかも?」
希「意外やなぁ、エリチがそんなこと思ってたなんて…」
----------------------------
希「それなら遠慮しなくてもいいんよ」
絵里「希?」
希「ウチはエリチのしたいことだったらなんだってさせてあげるで?だって…ウチにとって一番の友達やから…」
絵里「…それは私も同じよ。私も一番の友達はあなただって思ってるわ」
絵里「私が一番苦しい時期にいつも寄り添ってくれて、助けたり、私が暴走しそうになったら窘めてくれたり」
絵里「あなたがいなければ…今の私はいったいどうなっていたのか…」
希「…背中洗うの交代しよか」
絵里「…ええ、お願いね」
希「少し話し戻すけど。エリチがウチに甘えたいなら…そうやね、二人きりのときくらいは甘えてくれてもいいんやないかな?」
希「先輩禁止とはいえ、後輩の前だと威厳を保たなくてはいけない。でもそんなことばかりじゃ疲れてしまうやろ?」
希「そういう時はさ…合鍵使って、ウチの家においでよ。素のエリチを出せる場所くらいあってもいいと思うな」
絵里「…」クルッ
希「ちょっエリチ!いきなりこっち向いてどうしたん///」
絵里「」ギュ
希「ふぁあ!」//
絵里「やっぱり希は最高ね!大好き!!」
希「ちょぉお!いきなりはだめやって~!この構図いかがわしすぎる!」ムギュー
絵里「あらごめんなさい」パッ
希「あっ」
絵里「フフ…じゃあ今度からは使わせて貰おうかしら…合鍵」
絵里「私達が今のように一緒にいられる期間はもう1年もない…だから少しでも多く、希と一緒にいられるようにね」
希「毎日来ても…ええんやで?」
絵里「あら、そんなこと言ったら希の家に住んじゃうわよ?」
希「…それもいいかもしれんなぁ」ニコ
----------------------------------
絵里「お待たせ~。お風呂開いたわよ」
穂乃果「はーい!じゃあいこ!ことりちゃん!海未ちゃん!」
ことり「3人でお風呂久しぶり~。海未ちゃんいくよ!」
海未「ムニャムニャ…はい、いきますぅ…」
希「完全に寝てるやん」
絵里「凛たちは何をしてるのかしら?」
希「あっ!それ!!」
凛「希ちゃんの部屋の本棚で見つけたノートに書いてあるスゴロクだよ!」
真姫「あーんもう!またスタートに戻るじゃない!このスゴロクこんなのばっか!」
希「それやめてぇえ!」
凛「わぁ!希ちゃん!いきなりどうしたにゃ?」
絵里「凛。人の部屋に勝手に入って漁るのはだめよ。誰にだって見られたくないものはあるもの」
希「そ、そうなんよ~。昔書いたものってやっぱりちょっと恥ずかしいやん?」
真姫「だから言ったでしょ?やめときなさいって」
にこ「まぁ私達もやってたんだけどね」
にこ「…にしても、そこまで変な内容のスゴロクでもなかったけど、そんなに恥ずかしいかしら?」
希「ははは…」
希(その次のページにスピリチュアルなことリストーとかいう今思えばわけのわからんこと書いとるんよ…黒歴史や…)
--------------------------------
穂乃果「お風呂あがったよ~!」
海未「穂乃果、夜なのですから静かにしてください」
希「海未ちゃん、目が覚めたんやね」
海未「ええ…まぁ///」
ことり「うふふ」ツヤツヤ
絵里「あなた達、人の家のお風呂で何してたのよ…」
穂乃果「ただの洗いっこだよ!…//」
海未(ことりの洗い方はいやらしすぎるんです…)
凛「じゃあ次は凛とかよちんで入るにゃ~」
花陽「zzz…」
凛「って、あれ?かよちん寝てるにゃ」
真姫「じゃあもう少しだけ寝かせといてあげなさいよ。先に私とにこちゃんで入ってくるから」
にこ「花陽は今日のサプライズのためにがんばって部屋の飾りつけしてたからね。少しゆっくりさせてあげなさい」
凛「そうだね、じゃあ先にいってらっしゃい」
真姫「ええ、行ってくるわ」
希「確かにそろそろ眠くなってきたなぁ」
絵里「気づけばもうこんな時間なのね…やっぱり楽しい時間ってすぐに過ぎるのね」
凛「凛はまだまだ元気だよ!」
穂乃果「穂乃果も!」
ことり「じゃあことりも!」
海未「少しは疲れてください…まぁ、そんなに元気でしたら明日の練習は」
凛「ふにゃ~疲れたにゃぁ~」バタッ
穂乃果「もう…うごけ…ない…」バタンッ
ことり「ちゅーん↓…」フニャ
海未「全くあなた達は…」ハァ
----------------------------------
にこ「あがったわよ」ホカホカ
真姫「いい湯だったわ」ホカホカ
希「ああ、おかえりー」
にこ「そろそろ花陽を起こしてあげなさい。寝かせててあげたいけどアイドルたるもの体は清潔でなければだめよ!」
凛「凛はお風呂はいってないかよちんも好きにゃ~」ダキッ
かよちん「ぴゃあ!りっ凛ちゃん!」ドキッ
真姫「何言ってんのよ…それより花陽、寝るならお風呂入ってからにしなさい」
花陽「あっごめん…いつのまにか寝てたんだね」
凛「さぁいこ~」
花陽「うん、希ちゃんお風呂借りるね」
希「いってらっしゃーい」
にこ「そろそろ布団敷きましょ」
海未「そうですね、穂乃果、机をどかしますよ」
穂乃果「zzz…」
ことり「…本当に寝ちゃってる」
海未「」ガックシ
真姫「自由すぎるわ…どっちにしても邪魔になるし、起こしましょ」
にこ「穂乃果!おきなさい!布団敷くわよ」
穂乃果「うーん…あと五分…」
にこ「希!」
希「穂乃果ちゃん」
穂乃果「っ!」ビクッ
希「早く起きんとワシワシするよ~」ワシワシ
穂乃果「のっ希ちゃ!うわあああああん2回目ええええ」ワシワシワシワシ
ことり「いいなぁ希ちゃん…私もワシワシキャラに!」
海未「やめてください」
---------------------
穂乃果「ふとんを並べて敷くとごろごろできるねぇ~」ゴロゴロ
にこ「全く子供ね~」
穂乃果「にこちゃんだって合宿の時やってたじゃん!」
にこ「そっそんなことしてないし~」
希「ごめんね~お客さん用の布団とかほとんどなくて…」
ことり「ううん、ぜんぜん大丈夫だよ~。むしろ一緒の布団で眠れるなんて楽しそう!」
海未「唯一の問題が布団の数だったのですが…なんとか大丈夫ですね」
真姫「布団なかったらどうするつもりだったのよ…」
海未「私が寝ずの見張り番を…」
絵里「誰から守るのよ…」
凛「ただいまー…あっふとんが敷いてある~!」ゴロゴロ
花陽「みんなごめんね、布団敷くの手伝えなくて」
希「いいんよ、4組しか布団ないから二人で使ってね」
花陽「うん!」
穂乃果「ひとりはみ出ちゃわないかな?」
真姫「割合的にはそうなるわね」
凛「みんなでギューってつめれば大丈夫だよ!」
にこ「なんだか暑そうね…」
ことり「ことりもそれがいいと思うなっ♪」
希「たまにはそういうのもいいやん!ねっ真姫ちゃん」
真姫「マッタクー」
------------
希「それじゃあそろそろ電気消すで」
絵里「ええ…早く来てね」
希「エリチいつも一人で寝れてるん…?」パチッ
凛「お泊りってやっぱり楽しいね」
花陽「そうだね…って凛ちゃんくっつきすぎだよぉ//」
凛「つめなきゃはみ出ちゃうんだからしょうがないにゃ」ギュー
花陽「ピャア!」
にこ「あんた達は寝るときまでうるさいわねぇ」
真姫「にこちゃん…私の目の前でそんなパックされてると眠りづらいんだけど…」
にこ「これは乙女の大事な美容方法なの!」
真姫「そういえば、きゅうりパックってあんまりよくないわよ。光に当たるとシミになりやすくなるの」
にこ「え゙っ」
真姫「ちゃんとした保湿クリーム今度あげるから…それやめて」
にこ「うぅ」シュン
穂乃果「海未ちゃーん」ギュー
ことり「海未ちゃーん」ギュー
海未「穂乃果、ことり、二人ともくっつきすぎでは//」
穂乃果「だってこうしないとはみ出ちゃうもんね!」
ことり「そうそう、これは仕方ない事なんだよ?もっとつめないとだから穂乃果ちゃんごと抱き込んじゃう!」ギュー
穂乃果「じゃあ穂乃果もことりちゃんごと!」ギュー
海未(嬉しいけど苦しすぎます…)ググッ
希「みんな楽しそうやんなぁ」
絵里「もう…みんな希の誕生日だってこと忘れてるんじゃないかしら」ギュー
希「もう日付変わってるからいいやない。…それよりエリチ、くっつきすぎやない?」
絵里「これはほら…はみ出ないように…」
希「もうみんな十分すぎるほどつめてくれてるから余裕なんやけどねぇ」ニシシ
絵里「そんなことないわ!まだまだ余裕が足りないわ!」
希「余裕がたりないのはエリチやん。まっいいけどね!」ギュ
-------
絵里「みんな寝たかしら?」
希「寝たみたいやなぁ」
絵里「希…改めて、誕生日おめでとう」
希「うふふ…ありがとう。エリチのサプライズ、とっても効いたで」
絵里「…怒ってる?」
希「怒ってないって、エリチは心配性やんなぁ。…すっごく嬉しかったで」
絵里「そう…ならよかったわ」
希「エリチと出会ってからウチの人生は輝きを取り戻したようなものなんよ…転校続きで友達できなかったから」
絵里「私も同じようなものよ…希が声をかけてくれなかったら、私は一人ぼっちだったかもしれないわ」
絵里「周りの人と無理に距離をとって…硬い自分にヒビが入らないようにしてた」
絵里「そんな私を希は優しくつつんでくれたんだもの。感謝してもし足りない…」
希「ふふっ…私たち、お互いがいないともうだめね。…エリチ、これからもずっと一緒にいてくれるよね?」
絵里「もちろんよ。嫌って言っても離さないんだから!」
希「えへへ、最高の誕生日プレゼントだね」
絵里「…あっ」
絵里「ああああああ!?」
真姫「ちょっ何!?」
凛「泥棒?」
穂乃果「びっくりしたぁ…」
にこ「まったく…なんなのよ!」
絵里「…希への誕生日プレゼント…忘れてたわ」
皆「…あっ」
絵里「どどどどうしよう!サプライズの準備ですっかり忘れてた!」
真姫「…そういえば」
花陽「うう…希ちゃん、ごめんなさい!」
ことり「どうしよう…そうだ!今からこのお布団で衣装を」
穂乃果「こっことりちゃん!目を覚まして!それはだめー!」
にこ「なんで誰も気づかなかったのよおおお」
凛「希ちゃん!肩こってないかにゃ?凛がマッサージしてあげるにゃ!」
希「ふふっ…誕生日プレゼントなんて必要ないよ。…私にとってはミューズが…一生分のプレゼントなんだから!」
絵里「でも…」
希「そんなにいうんやったら明日、練習終わった後に焼肉食べに行こうよ!みんなの奢りで!」ニコ
皆「はーい!!」
海未「zzz」
END
完結するまで随分時間をかけてしまいました。無事に完成したのでよかったです。
察しのいい希の誕生日、サプライズを仕掛けるにはどうすればいいかをいろいろ考えてみました。
ミューズを作った女神様、お誕生日おめでとう。
このSSへのコメント