それが幸せと気付くまで
長年いつも通りの日常を続けていた鈴谷と提督に変化が…
的な内容となっております。
無理矢理な終わらせ方申し訳ないです。
はい、何を隠そう…初投稿でございます。
拙い文章、幼稚な言い回し、かなりのお目汚しとなるやもしれませんがどうかご容赦下さい。
執務室にペンが文字を刻む音だけが響く中、その艦娘は口を開いた。
「てーとくぅ…鈴谷暇すぎてしんじゃうぅ」
自らを鈴谷と名乗った人物は執務室のソファーに全身を預けながら、だらけきった声を出す。
「ん?…なら工廠へ行って明石に開発申請書を早く提出するように言ってきてくれないか?」
提督、と呼ばれた白い軍服に身を包む青年は書類に目を通しながら鈴谷に視線を一瞬だけ向け指示を飛ばす。
鈴谷「う~…めんどくさいからパス~」
提督「はぁ…」
予想通りの返答に思わず溜め息を漏らしてしまう。
提督「一体私に対してどんな期待をしているんだい?鈴谷」
提督「執務中の私にそういう類いの言葉をかければ、至極事務的な答えが返ってくるとわかっているだろうに」
鈴谷「そこはほら…半分が優しさで出来てると噂の提督なら」
『ちょうど私も休憩にしようと思っていた所だ。どうだ鈴谷、間宮で数量限定特大ぷぁふぇを食べないか?』イイコエ~
鈴谷「と…なるはずでしょ?」
提督「ツッコミ所が多すぎるぞ鈴谷…それはパファリン提督にでもお願いしておけ、そしてパフェの発音をどうにかしろ」
鈴谷「さっすが提督!鈴谷へのツッコミを心得てるじゃん!」
提督「まったく…お前という奴は」フッ
いつものように鈴谷のペースに乗せられている自分が何故か妙におかしくて、口元が緩んでしまう。
それと同時に今まで書類と睨めっこをしていた反動か甘いものを寄越せと胃が騒ぎ始める。
提督「うーむ…」
提督「…そうだな、鈴谷の言うことも一理あるやもしれん」
鈴谷「んにゃ?急にどしたの提督」
提督「いやなに…そろそろ休憩にするのもアリだなと思っt」
鈴谷「…とぉっ!」ガバッ!
その言葉を聞いた途端、先のだらけきった顔は何処へやら、目を輝かせながら艦娘特有の運動神経をフルに活用し執務机へと詰め寄る。
鈴谷「そうと決まれば今行こ!すぐいこー!!」ピョンピョン
提督「うっ…机が壊れるから、机に手をついたまま暴れるな…まったく」メソラシ
鈴谷「ん?なんで目逸らすの?」
提督「なんでもない」カオマッカ
鈴谷「ん~…あっ!」
提督「っ!!」メソラシソラシ
鈴谷「ふむふむ、なるほどぉ」ニヤニヤ
いやらしい笑みを浮かべた鈴谷はあえて胸を協調するように腕を組む。
昔からこの顔をした鈴谷にはよい思い出がないように感じる。
鈴谷「ほら提督ぅ、早く間宮イこうよぉ?」プルン
提督「私をからかうのは良いが、後で後悔するのは鈴谷、お前だぞ」
鈴谷「ふ、ふーんだ!提督こそ鈴谷の体に欲情してたくせに/// 」
提督「な!?そんな事実はどこにもない!」
鈴谷「へぇ~…じゃあ鈴谷の体には1ミリも1ミクロンも興奮しないんだ」
提督「う、うむ…もちろんだ」
鈴谷「じゃあ…早く間宮に…いこっ!!」ムギュ
提督「な、何を…っ!」
鈴谷「うりゃ~、どうだ参ったか~」
そう言いながら、鈴谷が体を押し付けてくる…嫌でも感じてしまう女の子特有の体温、匂い、感触…そして――
職業柄か他の艦娘に抱きつかれる事はそう少なくはない、だが何故か昔から鈴谷だけはどこか違った…少し暖かく、そして優しい。
提督「そろそろ自覚するべきなのか…」
自分の腕に満面の笑みで抱きついている鈴谷を見ながらしばし考える…
気が付けば傍にいた…気が付けば一緒にいるのが当たり前になっていた…気が付けば―――
鈴谷「あれ?珍しい…にやけてるじゃん提督~?もう素直に白状しちゃえ~」
鈴谷「鈴谷さんに抱きつかれて嬉しいって言っちゃいなよ~、言ったら楽になるよー?」
鈴谷「ほらほr…ふぇ?」
鈴谷に顔を見られないよう、掌で鈴谷の頭を撫でるフリをしながら角度を変える。
鈴谷「どしたの提督?」
その日初めて
鈴谷「ちょっとぉー提督~」
俺は…
鈴谷「ねぇってb…んっ!///」
その感情の名前を知る
鈴谷「今のって…え?/// 」
提督「鈴谷…私は」
嘘の吐けない
提督「いや…俺は」
真っ直ぐな気持ちを
提督「――――」
熊野「あら?随分と帰りが遅かったけれど、提督とまた何かあったのかしら?」
熊野「まぁ、あなた達の痴話喧嘩はいつもの事とは言え…あまりわたくしを巻き込ま…な…鈴谷?」
鈴谷「…く、くまのぉ///」
熊野「顔が真っ赤ですわよ!ど、どうしましたの?とりあえず早くベッドへ横に…」
鈴谷「今、鈴谷死んじゃうくらいさ…」
きっとこれが―――
「幸せだよ」
雑な終わらせ方で本当に申し訳ない!
こちらは私が一年ほど前に趣味で書いたssとなっております。
色々と修正して、これなら読める!という具合まで仕上げました。
読んでくだされば幸い、の一言です。
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