「ぶ…部長!それ本当なんですか!?」
部長「ああ…我社は不況の煽りを受け、帝愛グループに吸収合併させる事になった…」
ヒロシ「帝愛って影で色々、噂の絶えない組織ですよね…」
部長「野原君それを口にしてはいかんぞ」
ヒロシ「あっすいませんっ!」
部長「…私たちの部も明日から入れ代わり、大変だと思うがやってくれるか?」
ヒロシ「ええ…勿論!私は部長に一生ついていきますよ!」
部長「ありがとう…でも明日からは部長じゃなくなるな!ハッハッハ!」
ヒロシ「…」
野原家にて
ヒロシ「…って事なんだ」
みさえ「まさかアナタの会社がね〜…でも大丈夫なの?」
ヒロシ「大丈夫さ!なんとかやっていけるさ!」
みさえ「そう…それならいいんだけど…」
しんのすけ「父ちゃんついにリストラされたか〜」
ヒロシ「こら!しんのすけ!父ちゃんはリストラになんかされてないぞ〜?」
しんのすけ「まだ家のローンが32年残ってるもんねー」
みさえ ヒロシ「それは言わんでいい」
その夜
ヒロシ「オレ、明日からどうなっちまうんだ…」
翌朝
ヒロシ「それじゃー行ってくる!」
みさえ「アナタ頑張ってね」
ヒロシ「ああ…愛してるぞ〜みさえ!」
みさえ「あなた…」
しんのすけ「ぶちゅ〜」
ヒロシ みさえ「ハッ」
ヒロシ「じゃあ行ってくるぞ〜!」
みさえ「あ…アナタ!気をつけてね!」
しんのすけ「は〜やれやれ…」
みさえ「しんちゃん!早くしないと通園バス着ちゃうわよ!」
しんのすけ「ほっほほ〜い」
そしていつものように会社についた…
川口「あっ係長、おはようございます!」
ヒロシ「おう、川口かおはよう…ところで部長は?」
川口「それがさっき内線で呼ばれて出て行ったんっすよ〜」
ヒロシ「…俺たちどうなるだろうな〜」
川口「…」
ガチャッ…
部長「みんな〜静かにして聞いてくれ」
社員「おはようございます」
部長「ああ…おはよう いきなりの出来事で皆、状況が飲み込めてないとおもう…だが安心したまえ!この部は人事の移動なしで今まで通り皆で働くことができる
しかし私は今日限りで部の移動をしなければならなくなった…皆今まで本当にありがとう!」
ヒロシ「えっ!部長だけなぜ?!」
川口「そうっすよ〜!」
部長「野原君…上からの命令なんだ」
ヒロシ「そんな…部長…」
部長「そして私と入れ替わり新しくこの部の部長に就任される方を紹介する 」
こちらへ…
???「始めまして…私が新しく部長を務めさせてもらう、利根川と言います。」
部長「利根川部長何卒よろしくお願いします!」
利根川「はい…」
ヒロシ「部長!今までお世話になりました!」
社員「お世話になりました!」
部長「…では、皆の幸運を願う!以上!」
利根川「…皆今すぐ上のホールに移動してくれ」
社員「は…はい」
10分後
これより我社の会長が挨拶に参られる…
…ざわ…ざわ
会長「皆集まっているか?では始める…今回ワシがここを取り込んだ事には理由がある…経済の発展…利益…わしはこの会社を救いに来た…無論ここが倒産しようがワシには害はない…それは理由ではない…選別っ・・・・!この会社の中から何人か幹部を選別したい…成績を残す人間を待っておる…君らが死ぬも生きるも己次第…」
ヒロシ「わけわかんね〜…」
その日は意味もわからぬ演説を聞かされ家路についた…
まさかこの先あんな自体に陥るとは、誰が想像できたか
第一章〜完〜
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