2017-06-15 00:51:16 更新

概要

自己満です(´・ω・`)


前書き

以前は杉宮大助という名前で書いてましたが、消えたンで新しくしました


惑星ウロボロス


3年前、伝説の歌姫達とその騎士と共に戦い「この世界」を藤堂から救ったリオン、アイシャ、ミーナ


戦いが終わり彼女らは元いた世界に戻り平和が訪れた…





が、再び来る者もいた


2061年

マクロスフロンティアが降り立ち、新統合軍オズマ・リー大佐、キャサリン・グラス艦長、早乙女アルト大佐率いるスカル小隊らが惑星ウロボロスの住民となる



そしてこの3人は……



同年

アイシャ・ブランシェット

藤堂潮の失脚により空席だった新統合軍特殊部隊ハーヴァマールの新司令官に就任


リオン・榊

S.M.Sウロボロス支社の支社長兼大佐に昇格しミーナと同棲中


ミーナ・フォルテ

*銀河の妖精*シェリル・ノーム、*超時空シンデレラ*ランカ・リーらと肩を並べる銀河を代表する歌姫となる









-このまま何も起こらないでほしい-

誰もがそう思っていた































2063年

惑星ウロボロス上空


リオン「あー、なんで俺が任務に行かなきゃなんねーんだよ。大佐になってもあんまり変わんねーな」



アルト「ぼやくなよリオン。それは俺も同じだ。それに…」

リオン「はぁ〜、しかしいい天気だなー」



アルト「聞けよ!!……とにかく俺たち2人で行けと司令が言ってんだ、行くしかねーだろ」



リオン「アイシャのヤロー良いように使いやがって。ていうかアルト、任務内容知ってるか?俺知らないんだけど」



アルト「俺も詳しくは知らないがバルキリーが落ちたらしい。その調査だとよ」



リオン「はぁ?そんな任務、新人にやらせろよ!」



アルト「いや、だからなにか事情があんだろ」



リオン「まぁ、とりあえず行ってみるか」



リオンは愚痴をこぼしながらもYF-30でアルトと目的の場所ミーミル洞窟に向かう

































-ユーリア群島-

ミーミル洞窟


男「腹へったなぁ。ここはいったいどこなんですかぁ?大佐殿」



女「うっさい!黙ってて!いま状況を整理してるから!」



男「んだぁ?逆ギレか?誰のせいでこーなったかわかってんのかテメー」



女「うっ…だって…」



男「だって、じゃねーよ。わざわざ、また来てやったのにお前が「「あなたのいた時代に行ってみたい♪」」とか言い出した結果がこれだよ。それでF.D.Rシステムが暴走して未来に来ちゃったわけだ。しかも違う世界。さらに墜落。さぁどーすんだ?帰れんのか?えぇ?」



女「うぅ……う…う…うわぁぁぁぁぁあん!!」ビエー



男「あ、あれ?お、おい?大佐?」オロオロ



女「ふぇぇぇぇぇん!!えぐっ…ひっぐ…」グスッ


男「も、もう泣くな!な?俺も言い過ぎたよ…」



女「グスッ……うん…わかった♪」ニコッ♪



男「はぁ……ほら、ちょっと散歩でも行くか」



女「うん♪いくー!」タッタッタッ






その頃リオンとアルトは目的地に着いていた



リオン「ここか」



アルト「あぁ、そうみたいだな…ん?あれは…」



2人の視線の先には銀髪の長身の男と銀髪の少女が戯れていた…



銀時「ほーーーら!!高い高ーーい!!」ゼェゼェ


銀月「きゃははは!もっとー♪」ヒューン



銀時「ゼェゼェえ?まだ…やんの?…もう限界…」



銀月「はやくー!!」



銀時「くっ…わかったよ…せー…あれ?なんだお前ら」



銀月「…ん?S.M.S?あ!アルト!」




アルト「え?」



リオン「アルト、知り合いか?」



銀月「やっぱりー!アルトじゃん!来てんなら通信くらい入れなさいよ!」


銀時「よぉ中村じゃねーか。お前こんなとこで何してんだ?」



アルト「誰が中村だ!つーか誰だお前ら!」


リオン「落ち着けアルト。まぁ初対面みたいだし、お互いに自己紹介しようぜ」



アルト「じゃあまず俺から。S.M.Sフロンティア支社所属スカル小隊隊長早乙女アルト大佐だ」


リオン「S.M.Sウロボロス支社支社長リオン・榊大佐だ。で?あんたらは?見たところS.M.Sみたいだけど」



銀時「俺は坂田銀時軍曹だ。一応、S.M.S日本支社所属」



銀月「S.M.S日本支社所属坂田銀月大佐(24)だ!身長は150cm!いい!?150cmだからね!!」



リオン「お、おう。ご丁寧に年齢と身長どうも。んで?ここで何してんだ?それとこの機体…YF-30か?」



銀月「んーっとね、まず過去に行こうとしてたらフォールド・ディメンショナル・レゾナンス・システム、通称F.D.Rシステムが暴走して、未来に来ちゃったみたいなの。あと世界も私達がいた所と違うみたいね。でねこの機体はYF-30なんかじゃないわ」



アルト「YF-30じゃない?」



銀月「うん。まぁYF-30を元に作ったんだけど。これはYF-31MS。MSってのは設計者の名前よ。あと、あの子がよく言うのが『銀河でこの機体より速いのは絶対にない!』って言うけど、恐らくそうね。この機体より速いのはないわね」



リオン「(アイシャがいなくてよかった)まぁこの惑星は時空を超えてくる奴なんざたくさんいたしな。今更驚かねーよ。ただ気になるのが一点。どーしてYF-30がそっちの世界にある?製作者がどうこう言ってたな。一応、教えてくれ」



銀時「製作者か?機体開発部室長ミア・榊少佐だが」


リオン「!?!!??は?なんの冗談だよ。そんなわけ…」



銀月「いやYF-31MSを設計したのはミアだよ?…君、まさか…」



リオン「…あぁ。確かにミア・榊は俺の妹の名だ。でも5年前の戦闘中に機体が爆発して死んじまったんだよ…」



銀時「リオン。お前、その爆破地点になにもなかったから死んだと思ってんのか?」



リオン「そうだよ。あの爆発だ。爆破地点には何もなかったし、あれで生きているはずがない」



アルトが突然口を開く


アルト「…そうか…そうか!わかったぞ!つまりあんたらはこう言いたいわけだ。『爆発の瞬間、別次元にフォールドしたとは考えないのか?』って」



リオン「はぁ?お前なにいって…」

銀月「正解だよ。アルト」



リオン「!!!!!!」



銀時「そういうこった。つまり彼女の乗っていた機体にはF.D.Rシステム、こいつが搭載されてたんだ。だがまだ試験用だったみたいで別世界に勝手にフォールドされたらしい。今は2060年の別世界の地球にいるよ」



銀月「ほら、写真」


そこにはミアにおんぶされている銀月が写っていた…



リオン「ミア…ミアが生きてる…ミアが生きてる!!写真にツッコミたいが早速、あんたらがいた世界に連れて行ってくれ!!」



銀時「そりゃ無理だな」



リオン「なんでだよ!」



アルト「リオン。よく見ろ。こんな状態でフォールドなんてしたら機体がバラバラになるぞ」



リオン「あ………すまねぇ…」



銀月「普通に飛ぶのは問題ないわ。ただF.D.Rシステムが破損してるからね。誰か修理できる技術者がいれば良いんだけど…」



リオン「一応、いるぜ。それ修理できる奴」



銀時「まじか!じゃあ、会わせてくれ」



リオン「ちょっと待ってな、すぐ通信出来ればいいが…お!アイシャ、聞こえるか?」



アイシャ「「あらリオン、任務はどう?」」ザザザ


リオン「もう、終わったよ。今から帰還する。いまどこだ?」



アイシャ「「フロンティアよ。私もゲフィオンに行くわ」」ザザザ



リオン「了解。目的地にて2人のS.M.S隊員を保護してる。お前に会いたいそうだが良いか?」



アイシャ「「いいわよ。連れてきてちょうだい」」ザザザ



リオン「了解。…よしっ。それじゃ行くか」



銀月「えぇ。ほら銀時行くわよ!」



銀時「あぁ。わかってるよ。早く後ろ乗れ」



銀月「え?私が操縦するんだから、あんたが後ろに乗りなさいよ」



銀時「ぁんだと?また泣かされてーかテメー」


銀時がそう言うと銀月の目に涙が溜まり始める…



銀月「う……ふ…ふぇ…ふぇぇぇん!!」ウワーン



アルト「おいおい!なにしてんだよ、お前ら!」



銀時「うるせー!黙ってろ中村!」


アルト「だから中村じゃねーって!!」



銀時「銀月もすぐ泣くな!大佐だろーが!」



銀月「うぐ……だって…」



銀時「ほら、操縦しな」


銀月「え?いいの?ありがとう銀時♪大好き!」


銀時「いえいえ。いいんですよ大佐」



リオン「…お前らの関係ってどうなってんだよ…」



銀時「え?主従関係だけど?」



銀月「そーだよ!私が主で銀時が犬!」



アルト「いや主従関係ってなんだよそれ!ていうかお前ら逆じゃねーか!」



リオン「すまないアルト…聞いた俺が悪かった…さ、ゲフィオンに行こうぜ」


銀時「あいよ。ほら行こうぜ」



銀月「はーい♪しゅっぱーつ♪」

キィィィィィン

































S.M.Sウロボロス支社-戦艦ゲフィオン-


リオン「おーい、ミーナ。帰ったぞ〜」



ミーナ「あ!リオン!おかえりなさい!アルトさんもこんにちは♪」



アルト「突然すまないな、ミーナ。アイシャは?」



ミーナ「奥にいますよ♪…その前にその方たちはどなたですか?」



リオン「あぁ、紹介するよ。S.M.S日本支社の坂田銀月大佐と坂田銀時軍曹だよ」



ミーナ「うぁぁ、小さくて可愛いですー///私はミーナ・フォルテといいます。リオンと同棲中です♪よろしくお願いしますね、銀月さん銀時さん♪」



銀月「か、かわいいとか言っても何もないぞ…///…ていうか小さいって言うなー!よろしくお願いします」



銀時「うるせーぞチビっ子。よろしくなミーナ」


銀月「うっさい!腐れ天パ!…あのミーナ、1つ聞いていい?」



ミーナ「なんですか?」



そう言うと銀月はミーナの横に立つ


銀月「…身長…」



ミーナ「私の身長ですか?150ですよ?どーしたんですか?」



銀月「ひゃ150?へ、へー。わ、私も150なんだよー」アセアセ



ミーナ「そーなんですか?一緒ですね!」



銀時「おいおい、嘘ついちゃあいけねぇよ。ブーツ履いてるから150だけど、実際お前145しか……ぐふぅ!!」ドカッ


銀月「よくわからんことを言ってるなこの天パは。ミーナ気にするなよ?ところで、年はいくつかな?」



ミーナ「18です」



銀月「(私より6歳も下かよぉぉぉぉ!!)へ、へー。18にしては落ち着いてるのね」



ミーナ「落ち着いてるだなんて、初めて言われました!ありがとうございます銀月さん♪」



雑談をしていると奥からアイシャが出てきた



アイシャ「もう!いつまで待たせるのよ!我慢出来ず出てきちゃったじゃない!」



アルト「すみませんアイシャ司令…」



リオン「よぉ、アイシャ久しぶりだな!2人連れてきたぜ」



アイシャ「久しぶりね、リオン。…この2人ね。初めまして。私は新統合軍特殊部隊ハーヴァマール司令官のアイシャ・ブランシェットよ」




銀時「S.M.S日本支社所属、坂田銀時軍曹です」



銀月「S.M.S日本支社所属、坂田銀月大佐です。よろしく、アイシャ司令」



アイシャ「そこのモジャ公は置いといて〜あなたよ!あなた!!」



銀時「んだと、アバズレ巨乳。そのデカ物揉み取るぞコノヤロー」



銀月「はぁ…私ですか?」



アイシャ「そう!あなたよ!!私の部隊に入らない?理由は小さくてかわいいから!!あと貧乳だから!!もうお姉さん抱きしめたいわ!!」



銀月「うぐ…も、もうしてるじゃないか!わ、私は巨乳が嫌いなんだぁ!!ていうか私の方がお姉さんだし、あと小さいと貧乳って言うなー!!」



アイシャ「まぁまぁ、そう言わずに。で?どうする?入ってくれる?一応これは正式なスカウトなの。実技試験はあとでやるわ」



銀時「おぉ!いいじゃねーか銀月!面倒見てもらいな。よろしくなアイシャ司令」キッパリ



銀月「いや!銀時がいい!」



銀時「おいおい…わがまま言わないで下さいよ大佐」



銀月「銀時も一緒じゃなきゃ嫌!」



銀時「だってさ。どーする?アイシャ」



アイシャ「困ったわね…うちの部隊は私が司令官になってから戦闘員は全員女の子なの。男は基本、雑用ね。1人を除いて」



アルト「あぁ…そうだぞ杉田。相当きついらしいぞ」



リオン「杉田さんメンタル殺られますよ」



銀時「誰が智和だ。おい銀月、ちょっときな」



銀月「なーに?」



銀時「お前は大佐だよな?俺の子孫だよな?ならこれくらい1人でできるよな?」



銀月「………うん…わかった♪」



銀時「よし!決まりだな!アイシャ頼んだぜ」



アイシャ「もちろんよ!!私が手とり足とり教えてあ・げ・る♡ぐふふふふ♡」



銀月「それじゃ改めてお世話になってあげるわ。よろしくお願いします」



リオン「あぁよろしくな」


ミーナ「よろしくですー♪」


アイシャ「あとで私の部屋に来てね!!」


アルト「よろしく!」



アイシャ「…それじゃ私はこのYF-31MSを見てみるわ。しばらくかかるから遺跡探索でもしてきたら?」



銀時「なんだぁ?この惑星には遺跡があんのか。おもしれぇ。行こうぜ中村」



アルト「おう、杉田」



銀月「私も行く!!」



銀時「お前は留守番だ。アイシャ!頼んだぜ」



アイシャ「わかったわ!任せて!さぁいらっしゃい銀月!お姉さんと遊びましょ!!」ハァハァ



銀月「く、くるな!!ていうか早く点検をしろ!じゃないと遊んでやらん!!」



アイシャ「あぁーん。いじわるー。わかったわよ」



ミーナ「じゃあ、アイシャが作業してる間に私が艦内を案内しますね♪行きましょうか銀月さん♪」


銀月「よろしくねミーナ♪」



アイシャ「あれ?私のときと全然違う」


































その頃

戦艦ゲフィオン-ブリッジ-


リオン「そーいえば」



銀時「どーした?リオン」



リオン「この惑星ウロボロスは、ここユーリア群島の他にシエラ砂漠とマディス氷河があんだけど、どっちに行きたい?別にここにも遺跡はあんだけど」



アルト「ちなみにシエラ砂漠ではビキニ姿の女の子見放題だぞ」



銀時「マジか。じゃあそっち」



リオン「お前ら何言ってんの…じゃあ銀時はこの機体な。YF-29デュランダル」



銀時「はいよ。そんじゃ行こうぜ!待っているが悦いメス豚どもぉぉぉぉお!」フハハハ



アルト「おや?蜻蛉様?」



リオン「自分その作品出てないんでよく知らないっす…」



銀時「出発ぅぅぅぅう!!」キィィィン








































-シエラ砂漠-

リオン「久しぶりに来たら…」


アルト「やっぱり…」


銀時「あづーい」



リオン「と、とりあえずモリコーネヒルに行こう…」







シエラ砂漠ハンターギルド-モリコーネヒル-


銀時「ふぅー。涼しいしいい眺めだなアルト」



アルト「そうだな。銀時。青い空、白い雲、オアシス、黒ビキニ。最高だぜっ」



銀時「いやいや、黒ビキニもいいけどよ、あっちの赤いビキニもスタイル抜群だぜ?」


アルト「おぉ!確かに!やるな銀時」


銀時「あんがとよ」



リオン「また、何やってんだよお前ら…」


リオンが呆れていると1人の女性が話しかける



リーロン「ありゃ?リオンちゃん!お久しぶりですネ!こんなところで何やってるカ?」


リオン「お!リーロンじゃねーか!久しぶりだなぁ!いやね、暇潰しにこいつらと遊びに来てんだよ」


リオン「なるほどネ。アルトちゃんも久しぶり!横の銀髪の子は初めましてだネ。私メイ・リーロン。ブリタイシティのハンターギルド代表やってるヨ。ヨロシク!」



銀時「俺は坂田銀時。S.M.S日本支社所属。階級は軍曹だ。よろしく」



リーロン「おぉ!銀時って名前アルカ!じゃあ銀ちゃんって呼ぶダカラ、よろしくネ銀ちゃん!」


銀時「おいおい、こっちでも銀ちゃんって呼ぶ奴がいんのかよ。神楽と被ってるがまぁいいか。好きに呼べよ」



リーロン「あ!銀ちゃん!暇してるならバンキッシュレースでも行ってきたらどうネ?このシエラ砂漠で一番速いバルキリーがいるダカラ。勝負してこいヨ!」



アルト「ほう。興味深いな。どうする?銀…

銀時「お姉さん。今夜、食事でも行かない?」


銀時は先ほどの赤いビキニの女性に声をかけていた



リオン「全く、なにして…お、おい!その人もしかして……グラス艦長!!」



銀時「誰?」



アルト「バカ!この方はキャサリン・グラス!!マクロスフロンティアの艦長だよ!!」



リオン「す、すみません!艦長!自分がいながら、このような……」



キャサリンがサングラスを外しながらリオンの話を遮る



キャサリン「いいわよ。リオン大佐。あなたは初めて見る顔ね?新人さん?」



銀時「S.M.S日本支社所属、坂田銀時軍曹です。グラス艦長、質問ですがワイルダー艦長はどうしたんですか?」



キャサリン「はい。よく出来ました♪ワイルダー元艦長は元気よ。現役サーファーで活躍してるわ。今は私が艦長なの。よろしくね」



銀時「そうですか。元気ならよかったです」



キャサリン「そういえば、あなたさっき食事に誘ってくれたわね?行ってもいいけど条件があるわ」


リオン「か、艦長!?それではオズマ大佐にはなんと言えば…」



キャサリン「別に大丈夫よ。条件はバンキッシュレースに出場し、対戦相手に勝ちなさい。それだけよ?簡単でしょ?」



銀時「わかりました。やりましょう」


アルト「お、おい!銀時!本気か!?」



キャサリン「決まりね。じゃあ付いてらっしゃい」






































-ユルゲン-バンキッシュレース会場


キャサリン「ここが会場よ。ルールは簡単。速くゴールした方が勝ちよ。でも妨害行為がありだから気をつけてね」



銀時「シンプルでわかりやすいな。で?俺の対戦相手はどいつだ?」



キャサリン「あなたの相手は新統合軍特殊部隊ハーヴァマール所属のパイロットよ。いまシエラ砂漠では勝てる人はいないらしいわ」



リオン「こいつが噂のパイロットか。…ん?この機体……」




銀時「そんじゃやろーかね。おい。お前。今日で無敗記録断ち切ってやんよ」



?「あなたが相手なら本気で行きますよ」



銀時「(こいつもYF-29か。ん?こいつ…まぁいいか)おぉー怖い怖い。」


バンキッシュレース開始












































バンキッシュレース終了

結果 銀時 惨敗



アルト「ほら、言わんこっちゃない…」



リオン「相手の圧勝だったな…」



キャサリン「ちょっと実力差がありすぎたかしらね…」




銀時「」ズーン



?「…」



銀時「なんだよ…」



?「相変わらず雑な飛び方でしたね」



銀時「そりゃどーも。ありがとよ」



?「坂田銀時軍曹」



銀時「あぁ、そうだ。坂田銀時軍曹だ。え?オメー名前は?」



?「…ちょうどリオンもいるし、そろそろ良いか」



リオン「は?俺??」



?「新統合軍特殊部隊ハーヴァマール所属のパイロット。ロッド・バルトマー少佐だ。」


銀時「おぉ!ロッドか!お前こっちにいたのか!」


リオン「えぇぇぇ!??ロ、ロッド!?生きてたのか!?」



ロッド「銀さんお久しぶりです。…なんだ?リオン。俺が生きてちゃ悪いか?」



リオン「いやいや、良かったよ!!てかお前生きてんなら連絡しろよ!!」



ロッド「アイシャ司令の命令で出来なかったんだよ、許せ」



リオン「あの野郎!!帰ったら覚えとけよ!!」



ロッド「時にリオン。ミアのことは知ってるか?」



リオン「生きてんだってな!あれ?なんでお前知ってんの?」



銀時「ロッドもこっちの世界にフォールドして来てからミア少佐とも既に会っている。だけどF.D.Rシステムの実験中にどっか行っちまってな。いやぁ、元の世界に居て良かったよ」



ロッド「銀さんもお元気そうで。でもなんで銀さんまでこっちにいるんですか?F.D.Rシステムはまだ調整中のはずですが…」



銀時「まぁ話せば長くなるから、簡単に言うと銀月のせいだ」



ロッド「なるほど…また今回はとんでもないことやっちゃいましたね大佐…」



アルト「まぁここで長話しもなんだし、艦に戻ろうぜ。俺は早乙女アルト大佐だよろしく」



ロッド「よろしく中村大佐。そうだな、ちょっと寄っていくか」



リオン「じゃあ準備しようぜ」





戦艦ゲフィオン-艦内-

リオン達が出ている間、ミーナが銀月に艦内を案内していた



ミーナ「ここがお手洗いで、ここが食堂、でこっちがお風呂ですー♪」



銀月「すごい…この中だけで充分生活出来るな」


ミーナ「まぁ外に出る時は任務か買い物行くくらいですかね〜♪」



銀月「ふむ。で?私達はどこの部屋使えば…」



ミーナ「あぁ、銀月さんはこの部屋です」


-VIProom A.B-


銀月「な、なんか凄そうな部屋だな。このA.Bってなんなの?」



アイシャ「VIPルーム アイシャ・ブランシェットの略よ!!!銀月ちゃん!!」



銀月「」


ミーナ「あ!アイシャ!作業はもういいんですか?」



アイシャ「まぁとりあえずって感じね。F.D.Rシステムは複雑すぎるから時間がかかるのよ。…そんなことよりも銀月ちゃん!ここがあなたの部屋だからね!天パ侍は別の部屋よ♪」



銀月「……だ」ボソッ



ミーナ「なんですか?銀月さん?」



銀月「…いやだ…いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!いやだ!銀時と一緒がいーい!銀時と一緒がいーい!!」ウワーン



アイシャ「やっぱこうなったか…冗談よ。銀さんも一緒だから心配しないで?」



銀月「…ほんと?」ウルウル

上目遣いで見つめる銀月にアイシャは…



アイシャ「はうぁ!!それは反則…は、鼻血が…。とりあえずほんとに大丈夫だから。ね?もう泣き止んで銀月ちゃん」


銀月「うん。わかった。お前は鼻血を止めろ」



ミーナ「あ、私も鼻血…」



銀月「全く…二人とも大丈夫?」



アイシャ「あ、あれ?止まらない…」バタッ

突然倒れ込むアイシャ…そして…



ミーナ「意識が朦朧と…」ドサッ



銀月「!!お、おい!しっかりしろ!!どうした二人とも!?…こ、これは熱病か!?マズイな…」


焦る銀月


銀月「とりあえず銀時たちに連絡…通信不可!?なにやってんのよ、あの天パ野郎!!…他も一緒ね…」



ミーナ「ぎ、銀月さん…シエラ砂漠…のオアシス…に‥咲いてるウロボロスサボテン…熱病に効きます…」



銀月「ミーナ!!わ、わかったわ…とりあえずベッドに…アイシャは…意識がないわね…このままじゃマズイ!!行ってくる!」



ミーナ「はい…お願いします…」



銀月「YF-31MS。スカル1発進!!!」キィィィィィン




















シエラ砂漠上空

銀月「とりあえず急がないと…ん?あの機体は…」



銀月の視界にロッドの機体YF-29が目に入る



銀月「ロッド!こっちにいたのね!こちら銀月!ロッド、聞こえる!?」



ロッド「銀月さん!またあんたはなにやってんですか…今からそっちに…」

銀月「それどころじゃないの!アイシャとミーナが熱病で倒れたの!」


リオン「なんだと!?くっ!とりあえず俺とアルトはゲフィオンに戻る!銀月さんたちはどーするんだ!?」



銀月「私と銀時、ロッドはオアシスに行ってウロボロスサボテンを採ってくる!行くよ!銀時、ロッド!」


銀時「スカル3了解」


ロッド「スカル2了解です」



アルト「急ぐぞ!リオン!」



リオン「言われなくても…!!」キィィィィィン



























シエラ砂漠-オアシス-


銀月「よし!こんだけあればいいわよね!」



銀時「いや、こんなにいらねーだろ」



ロッド「銀月さん…ま、いっか…それじゃ戻り………!!大佐!銀さん!危ない!!」


そう言うと2人の頭上に影が2つ



ザシュッ!!

銀時「ぐ…っ!!」


ドスッ!!

銀月「がはっ!!」



負傷する銀時、銀月

襲撃したのは2人とも20代前半くらいの金髪の女と赤髪の女だった



ロッド「くそっ!一体何が…」



兵士(男)「動くな」



ロッド「(な⁈いつの間に背後に…)何者だ貴様ら!」



兵士(男)「我々はウロボロス治安部隊だ。坂田銀時及び坂田銀月。貴様らを確保するよう報告がきている」



銀月「いきなり出てきてなんなの!?私たちがなにしたっていうの!?」



女兵士1「だまれ。特に坂田銀月、貴様は本来存在していない人間じゃ」



銀時「はぁ!?銀月が本当は存在してねーだと?テメー何言って…」



女兵士2「それはお前のせいだ。この「坂田銀月」という個体が存在してしまった原因は坂田銀時、あなたが未来に行ってしまったから」



銀月「!!!」



ロッド「大佐!!こんな話、ハッタリです!聞いちゃいけない!!」



銀月「……そっか。私…」



ロッド「大佐!!しっかり!!」



?「無駄だよロッドくん。これらは事実なんだ」


振り向いた先にいた人物にロッドは驚愕した



ロッド「!!!…き、貴様…なんで…なんで貴様が生きている!?」



?「ふふふ…元上司を貴様、貴様と連呼しおって。偉くなったものだ」



銀時「ロッド、こいつ知り合いか?」



ロッド「えぇ…こいつはリオン達が倒したはずだったんです。いや…確実に倒した!!なのになんで生きている……藤堂司令!!」



藤堂「倒しただと?それは間違いだ。確かに私はあの時敗れた。だが死んではいない。まぁ正直驚いたよ、あのリオンとか言う小僧には」



銀時「そんなのはどーでもいいんだよ。自己紹介しやがれコノヤロー」



藤堂「おっと、これは失礼。そこの銀髪の2人は初めてだったね。私はウロボロス治安部隊で司令官をやっている藤堂潮という者だ。以前はハーヴァマールの司令官をやっていた。よろしく」



銀時「ふん。御丁寧にどーも。で?この3人もお前さんとこの部隊か?」



藤堂「ん?君が坂田銀時だね。銀髪天パ。間違いない」



銀時「んだと?初対面で言いたい放題言いやがって。テメー実はハゲてんだろーが。オールバックで隠してんじゃねーよ。晒しやがれ」



ロッド「いや、銀さんの方が言いたい放題言ってるけど!?」



藤堂「…ふん。まぁいい。それよりさっきの質問に答えるとしよう。この3人のことなら坂田銀時、貴様のほうがよく知ってると思うがね」



銀時「はい?お前何言ってんの?」



藤堂「君たち顔を見せてあげなさい」



藤堂がそう言うと顔を見せる3人

その3人とは…


銀時「んな?!…新八…神楽…それに……月詠…?」



銀月「!!!(この人が銀時の……綺麗な人……じゃなくて!!)あなた達!銀時の仲間でしょ!なにやってんのよ!!」



新八「だまれ、小娘。口を開くな」



銀月「ぁんだと!?このクソメガネ!!DTの癖に!!」



新八「誰がDT…!!おっと僕がそんな言葉にツッコミをするとでも?これだからお子様は困る」



銀時「あ、お通ちゃん」



新八「え!?どこぉぉぉお!?」


神楽「キモイって新八。おちょくるなんて随分余裕ね銀ちゃん」



銀時「てかなんでお前らまた大人になってんの?」



月詠「そんな事はどうでもいいじゃろ。新八、神楽行くぞ」



新八「わかったよ。藤堂司令こいつはどうしますか?」



藤堂「ん?ロッドくんのことかね?新八くん君に任せるよ。私達は先に戻る」



新八「了解です」



連れていかれる銀時、銀月


ロッド「くっ!貴様ら、待ちやがれ!」



抵抗するロッド



藤堂「ふっ、また会おうロッドくん」



ロッド「貴様っ!!大佐!!銀さん!!」



銀月「ロッド!!あなたはゲフィオンに戻ってリオン達に伝えて!!」



ロッド「し、しかし!!」



銀時「俺らの事は心配するな!さっさとそのメガネ掛け機を破壊してゲフィオンに行け!」



ロッド「わかりました…!どうかご無事で!」


































月詠達が飛び立ったのを確認して新八が口を開く



新八「別れの挨拶は済んだか?」



ロッド「いや…済んでねーなぁ…何故かって?…何故なら…………今ここでお前を倒すから必要ねーんだよ!!」



新八「ふん。返り討ちにしてくれる!!」



ロッド「行くぞオラァ!!」シュッ!



新八「!?速っ…がはぁ!」ゴッ!!


ロッドの拳が新八の顔面にヒットする!

そのままマウントに入るロッド!!



ロッド「ふははは!最初に後ろをとったから俺が弱いとでも思ったか愚か者!さて…お仕置きの時間だぁ!!!」



新八「ぐっ!がはっ!ごはっ!やめ…」ドカッ!バキッ!



ロッド「なんだぁ?命乞いか?笑わせる!!」

そういうとロッドはナイフを取り出す



新八「!!!!」



ロッド「こいつで……!ん?お前その赤い目…まさか!」



新八の右手の甲をみると液体が入ってる小さなカプセルが埋め込まれている


ロッド「こいつはインプラント!!そうか、こいつらは操られて…!すぐ外してやる!!」


新八「ぐぁぁぁぁぁあ!!く、苦しいぃぃぃ!!」



ナイフをねじ込みカプセルを取り出すロッド



ロッド「我慢しろ!……よし取れた!!」



新八「はぁはぁ…あれ?ここは?ってなんか体が大人になってるんですけどぉぉぉぉお!!」



ロッド「インプラントから開放したらうるさくなった…」



新八「あれ?あなたは…?」



ロッド「一応、自己紹介してやるか。俺の名はロッド・バルトマー少佐だ。君はインプラントによって操られていたんだ」



新八「インプラント?なに言って……!!ぐっ!!…あ、頭が…!」



急に頭を抑え苦しむ新八



ロッド「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!!」



新八「…っつ…だ、大丈夫です…あれ?神楽ちゃんと月詠さんは?」



ロッド「さっきの女2人か。お前新八とか言ったな。話を詳しく聞きたい。お前を保護する。ついて来い」



新八「は、はい!」







































戦艦ゲフィオン-艦内-


ロッド「…という訳だ。話は以上だ」



リオン「くそっ!まさか生きてたとは…」



アルト「銀時…銀月…無事でいてくれよ…」



リオン達が話していると扉が開く

ウィィィン

アイシャ「ロッド、薬ありがとね」



ミーナ「おかげさまで体調も良くなりました♪」


熱病で倒れていたアイシャとミーナが入ってきた


リオン「お!もういいのか?」



ミーナ「うん!でも薬の味が…」



アイシャ「そうね…もう飲みたくないわ…」



リオン「はは…まぁしょーがねーよ。それより今の現状は把握してるな?」



アイシャ「えぇ。2人の救出を急がないと!」



ミーナ「心配です…」



ロッド「焦る気持ちもわかるが、まずはこいつから話を聞こう。新八!」



新八「皆さんはじめまして。銀さんの仲間で志村新八と言います。よろしくお願いします」



アルト「よろしくな、パっつあん」



リオン「おう!それで、早速だがどうしてこうなった?」



新八「はい…僕と神楽ちゃん、それに月詠さんといつも通りすごしていたんですけど、突然空から放たれた光に包まれて、気づいたらこの世界の何かの遺跡みたいなとこにいて…」




アイシャ「遺跡!?ミーナ、何かわかる?」



ミーナ「うーん…アルトさん達が遺跡に呼ばれた時とは違うみたいですね…でも遺跡に呼ばれたのは間違いないと思います!」



リオン「まさかウロボロスが…」



ミーナ「いえ、前みたいなオーロラとかではないです。ただ、藤堂さんの存在が脅威だと判断したのでしょう。だから銀月さん達がこの世界に来た」



アルト「なるほどな…新八、ここに来てからの話をしてくれるか?」



新八「えーっと、遺跡で目を覚まして外に出ると見たことない景色が広がっていました。とりあえず歩いていると、藤堂っていう人に会ってそこから記憶が…それと今の姿は恐らく何らかの薬で大人になってます。あと銀さんにも会ってるみたいですけど全く覚えてないです…その後はロッドさんに助けてもらいました」


リオン「なるほどな。その薬も気にはなるが、とりあえず今は二人の救出が最優先だな」



アイシャ「情報収集は既にリーロンに頼んでいるわ!」



リオン「よしっ!ならアルトとロッドはシエラ砂漠の偵察を、新八とアイシャはマディス氷河を頼む」



アルト「了解だ!」


アイシャ「わかったわ!」


新八「了解です!」


ロッド「了解。お前はどうするんだ?」



リオン「俺とミーナはゲフィオンに残ってユーリア群島を探してみるよ。それじゃ救出作戦開始!!」
































ロッド・アルトチーム

シエラ砂漠


アルト「どうだ?ロッド」



ロッド「こっちは特になにもないな。そっちは?」



アルト「同じく」



ロッド「もうちょっと辺りを探してみるか」



アルト「そうだな。廃棄された施設とか探してみようぜ」



ロッド「了解(…銀さん、大佐…どうかご無事で…)」









リオン・ミーナチーム

ユーリア群島


ミーナ「アルトさんとロッドさんは廃棄された施設などを調べてみるそうです」



リオン「了解だ。リーロン!そっちはどうだ?」



リーロン「「うーん。恐らくユーリア群島には藤堂くんはいないダカラ、リオンちゃんたちも移動していい思うヨ?」」



ミーナ「どうする?リオン」



リオン「そうだな。シエラ砂漠は2人に任せて、俺たちはマディス氷河に行くか」



リーロン「「じゃあ、また情報あたら連絡するヨ!」」



リオン「サンキューなリーロン。…さてと、行こうミーナ。マディス氷河に移動してくれ」



ミーナ「はーい♪行きまーす♪」













アイシャ・新八チーム

マディス氷河



アイシャ「相変わらず寒いわね…新八なんとかしなさい」



新八「いや、なんとかってなんですか…」



アイシャ「こんな美少女が寒がってるのよ?」



新八「はいはい。ところで何か手掛かりみたいなものはあったんですか?」



アイシャ「なに華麗にスルーしてんのよ。ツッコミなさいよ。張り倒すわよ。まぁいいわ」

新八「いいのかよ!!!」



アイシャ「うっさいわねー。とりあえず今のところは……ん?ねぇ!あれ!誰か倒れてる!」



新八「早く行きましょう!!」


2人の目線の先には女が2人雪に埋もれていた





アイシャ「あなた達!!大丈夫!?」



新八「月詠さん、神楽ちゃんじゃないか!一体何が…」



月詠「う…あれ?新八…?ここはどこじゃ?それにこの服装…なにがどうなって…」

神楽「うがぁぁぁぁぁぁあ!!!来るなぁァァ!!」ブォ!!


眠っていた神楽が突然暴れだす


新八「うお!か、神楽ちゃん!!僕だよ!!新八!!落ち着いて!」



神楽「ハァハァ……新八?なんで?…ここは…かぶき町…じゃないよね?」



アイシャ「話せば長くなるわ。神楽ちゃん、2人はどこ?」



神楽「あなた誰?味方?」



アイシャ「えぇ、そうよ。アイシャ・ブランシェット。アイシャでいいわ」



月詠「アイシャここはどこなんじゃ。身に付けてるものも、景色も初めて見るぞ」



アイシャ「状況が理解出来ないのはわかるわ。でも今は2人の救出を急いでるの」



神楽「2人…銀ちゃんと小さいツッキー!!」



アイシャ「銀月ちゃんも一緒ね。詳しく話せる?」



月詠「わっちが話そう。あの藤堂とか言う男が言うにはわっちらは洗脳されてたみたいじゃ」



アイシャ「新八と同じね。それで?」



月詠「わっちらは用済みだと言っておったな。藤堂は銀時と銀月を使って何かするみたいだぞ?雪辱を果たすとも言っておったな。一体何のことかの?」



アイシャ「…藤堂は恐らくあの化け物を再起動する気ね。それだけは阻止しないと」



新八「月詠さん、基地の場所わかりますか?」



月詠「あぁ、場所は把握してる」



アイシャ「じゃあ一旦ゲフィオンに戻りましょ。ミーナ!聞こえる?」



ミーナ「「はーい♪聞こえてますよー♪いま真上にいます♪」」



アイシャ「了解!ちょっと待っててね」


間もなくしてゲフィオンが4人の前に降り立つ



月詠「天人の戦艦よりすごい…」



アイシャ「まぁくつろいでね?神楽ちゃんも」



神楽「ありがとうアイシャ…ごはんおかわり…」



リオン「あとはアルトとロッドを戻して…」

ドゴーン!!!!



リオン「!??!?な、なんだ!?」



ミーナ「リオン!敵襲です!侵入者は…2人!」



月詠「わっちが行こう」


新八「僕も行きます!」


神楽「リオン!ここは私が残るから二人に加勢して!」



リオン「了解だ!頼んだぜ神楽!」





























戦艦ゲフィオン-艦内通路-


ズバァ!

キャァァァァ!!

ダ、ダレカ!

ザシュッ!!

タスケ…

ズシャア



リオン「くそっ!なんつー奴らだ…片っ端から殺ってやがる…」


月詠「相手は相当な手練じゃ。気を抜くなよ」



新八「しっかりしてください!…こっちもダメです…」


月詠「武器は日本刀みたいじゃ。しかも一撃必殺じゃの。リオン…!!危ない!!」ザシュッ!!


月詠「ぐっ!!」


リオン「月詠さん!!てめぇ!」ダダダダダ!!



?「…効かない…」ス…

そう言った子供みたいな侵入者は刀を捨て左手を前に出し、普通の人間では有り得ないことをしていた



リオン「な!?なに!?」


月詠「化け物が…!!」


新八「なんですか!?あれ!?」



?「……」パラパラ

彼女はリオンが撃った銃弾を全て素手で取った挙句、銃弾を粉々にしていた



?「殺す…」バシュッ!!

残った銃弾を素手で投げた速度は通常の弾速よりも速かった



新八「2人とも危ない!!ぐぁ!!」ドドドッ!!


リオン「新八!(くっ!まずい、このままじゃ…)」



その時もう一人の侵入者が現れる


?「おい、今日はここまでだ。退くぞ」



月詠「!?おい!!ぬしら顔を見せろ!!!」



?「…スッ」





その顔は今は見たくなかった

信じたくなかった

























月詠「な……銀時…それに銀月…」



リオン「くそっ!遅かったか…!」



銀月「銀時…こいつら殺していい?」



銀時「今はダメだ。藤堂司令の命令だ」



銀月「私に命令出来るのは銀時だけ…」



銀時「じゃあ命令する。殺すな」



銀月「…わかった」





銀時「!…月詠……」ボシュッ!!







リオン「煙幕!?チッ!待ちやがれ!」



月詠「銀時…なんで…なんで…」グスッ




泣き崩れる月詠、意識不明の新八の前に神楽たちが走ってくる


神楽「大丈夫!?…って!?なにこれ!?新八!しっかりして!」



アイシャ「酷いわね…相手の素性は?」


リオン「銀さんと銀月さんだった」


ミーナ「嘘…間違いないの…?」



月詠が口を開く


月詠「グスッ…あぁ間違いない。銀月は洗脳されてる上に素手で銃弾を止める始末。銀時は…正直わからん…見た感じでは洗脳されてないようだった」



リオン「確かにな。銀さんは洗脳の様子はなかった……じゃあなんで…」



月詠「とりあえず、それは後じゃ。今は負傷者の手当てをするぞ。新八、立てるか?」



ミーナ「え?新八さんは意識不明のはずじゃ…」



銀月の攻撃で少なくとも3発は銃弾を受けている新八が立ち上がる


ムクッ

新八「よっこらしょ。いてて…月詠さん、大丈夫です」



リオン「おい!新八!怪我してんだからじっとしとけって!」



新八「いや、大丈夫ですリオンさん。3発くらい銃弾を受けましたけど、大したことないんで」



アイシャ「あんた、どんな身体してんのよ…」



月詠「銀時の仲間ならこのくらいは普通じゃ。新八、とりあえず銃弾だけ取っておけ。治療は後じゃ。他の負傷者を運ぶぞ」



新八「はい。月詠さん」ズボッズボッカランカラン



ミーナ「ふぇぇ…すごいです…」



リオン「あぁ…何食ったらあんな強い身体作れんだ」































その頃ロッドとアルトも敵と交戦していた


ロッド「こいつ!ちょこまかと!撃ち落としてやる!!」ダダダダダ!!



アルト「こちらスカル1。現在、未確認機と交戦中。ゲフィオン、聞こえるか?…くそっ!反応がない…急がないと!おい!ロッド!落ち着いて狙え!相手は1機だけなんだ、まずは後ろを取れ!」



ロッド「わかってる!(なんだ?この感じは…嫌な予感が…)」

一瞬、集中を切らしたロッドは後ろを取られていた



アルト「ロッド!!後ろだ!!」



ロッド「!?しまっ…」



未確認機「」ボシュッ!!ダダダダダ!!ダダダダダ!!ダダダダダ!!ダダダダダ!!ボシュッ!!ババババババババ!!



アルト「くそっ!一気になんて数だ!ロッド!振り切れ!」バシュッ!!ダダダダダ!!ダダダダダ!!



ロッド「簡単に…言ってくれるなよ!ダミーでなんとかする!アルト!撃ち続けろ!!」



無数の弾幕から逃れようとしてる最中、未確認機からの通信が入る



アルト「通信…?あの未確認機からか!…おい、お前何者だ!今すぐ攻撃を止めろ!!」



未確認機「……違う…プツッ」



アルト「おい!おい!…切れやがった…なんだ?一体…」







ピピピ

ロッド「ん?通信?誰から…未確認機からの通信!…こちらは新統合軍特殊部隊ハーヴァマール所属、ロッド・バルトマー少佐だ。お前は誰だ!?」



未確認機「ロッド…ロッドなの…?」



ロッド「そうだ!貴様は誰だ!?名乗れ!」



未確認機「私は……ミア・榊少佐…あなたの恋人」



ロッド「!?…貴様ふざけるのもいい加減にしろ…ミアは別世界の地球にいるはずだ!!それにミアがこんなことするはずない!!…悪いが落とさせてもらう!!」ダダダダダ!!ダダダダダ!!



ミア(?)「ロッド!聞いて!!これは私の意思でやってないの!藤堂に操られてるだけなの!信じて!!ロッド!!」



ロッド「!?本当にミア…なのか…?」



アルト「ロッド!!こいつは敵だ!!惑わされるな!!」



ロッド「くっ…!しかし!!」



ミア(?)「ロッド!!」アルト「ロッド!!」



ミア(?)「私は2060年の地球から来たわ!!信じて!!」



ロッド「…っつ!!アルト!!」



アルト「なんだ!?」



ロッド「ミアが死なないように機体だけ撃墜できるか!?」



アルト「…わかった!!やってみる!!」



ロッド「よしっ!ちょっと待ってろ!!ミア!聞こえるか?」



ミア(?)「なに!?」



ロッド「とりあえず弾幕張ったままこっちに突っ込め!あとはアルトが撃ち抜く!」



ミア(?)「…わかったわ!!行くよ、ロッド!!」



ロッド「アルト!!頼んだぜ!」



アルト「俺が外すかよ!!」



ミア(?)がロッドの機体に突っ込んでいくその瞬間、デフォールドしてくる機体が確認される



アルト「!デフォールドしてくる機体を確認!…こいつは…」




その機体はYF-31MS.m.s-custom-

ミア・榊少佐の専用機




バシュッ!!

ミア「ロッド!そいつ、偽物よ!避けて!!」ダダダダダ!!




ロッド「は!?ミ、ミア!?」



ミア(?)「ちっ、早かったな。まずはお前からだ!ロッド・バルトマー!!」



アルト「なにがどうなってやがる…ロッドとりあえず回避だ!!」



ロッド「……」


ミア「ロッド!聞いてるの!?」


アルト「おい!ロッド!!」




ロッド「貴様あの時の奴か…!…そこにいろ。動くなよ。じっとしていろ。その息の根…止めてやる…!!」




ミア(?)「はっ。素直にお前の言うこと聞くと思うか?バーカ!!行くぞ!!」バシュッ!!ダダダダダ!!ババババババババ!!ボシュッ!!ドドドドドン!!




アルト「またなんて数だよ…!!ミア手伝ってくれ!!」ドンドンドン!!!バシュッ!!



ミア「言われなくても…!!」ババババババババ!!



自ら敵に突っ込んでいくロッド

機体はそう長く持ちそうにない


ミア(?)「ふん。自ら死にに来るとは!堕ちろ!!」


ロッド「うぉぉぉぉぉお!!くたばりやがれ!!偽物がぁぁぁぁぁぁ!!」ダダダダダダ!!!!



アルト「ロッド!!そのまま突っ込んだら死ぬぞ!!」



ミア「そうよ!こっちも弾幕張ってるんだから命の保証はできないわよ!」



ロッド「大丈夫だ!!二人ともそのまま撃ち続けろ!!ピッピピッピ……『目標補足。これより自動操縦に変更する。パイロットは直ちに脱出せよ』……」



ロッド「…よし!これで終わりだぁ!」バシュッ!!


そう言うとロッドがパラシュートを開く



ミア(?)「な、なに!?貴様…!!」



ロッド「アルト!ミア!撃ちまくれ!!」



アルト「了解!!」ミア「了解!!」

ダダダダダダ!!ババババババ!!ドシュッ!!ズバババ!!



ミア(?)「ぐぁぁあ!!…ぐっ!…と、藤堂司令…作戦は失敗です…これより帰投します…」



藤堂「「敗者に帰る場所があるとでも?」」ザザザ



ミア(?)「それはどういう…」



藤堂「「きみは用済みだ。今までよくがんばったね。では」」ザザザ プツッ



ミア(?)「え?司令!藤堂司令!!応答を……!そんな………くそっ!!このまま死んでたまるかよ!!」バシュッ!!



ミア(?)がパラシュートで脱出した瞬間に乗っていた機体が爆発



ミア(?)「きゃあぁぁぁあ!!ぐふぁっ!」



爆風で吹き飛ばされ地面に叩きつけられ気を失うミア(?)



ミア(?)「ぐっ……」ドサッ











アルト「目標の破壊を確認」



ミア「操縦者は脱出してるわね。捕獲しに行くわよ!」



ロッド「「まだ生きてやがんのか。決着つけてくる。座標を送ってくれ」」ザザザ



ミア「話聞いてた!?捕獲するって言ってるでしょ!!」



ロッド「「あぁ?捕獲してどうするんだよ。基地の場所とか聞くのか?あぁ?」」ザザザ



ミア「いいから!捕獲するの!言うこと聞かないならロッドのこと嫌いになっちゃうもん!」



アルト「おいおい…そんなことで嫌いになるなよ…おい、ロッド!お前も…」

ロッド「「わかりました。すいません。勘弁してください。嫌いにならないでください」」ザザザ



アルト「プライドねぇのかよ!お前!!…っつ、まぁいいか。ミア、許してやれよ」



ミア「…はぁ…まぁ冗談だからね…とりあえずロッド!座標送るから、私たちが行くまで待っていて!」



ロッド「「了解」」ザザザ
















































ミア(?)「…う…ここは…」

ロッド「動くな」チャキ



目を覚ましたミア(?)の目の前にはロッドが銃を向けて立っていた



ミア(?)「くっ…最悪の目覚めね…ここはどこ?」



ロッド「さぁな。とりあえず、お前の頭を今すぐ吹き飛ばしたいが、そんなことしたらミアに怒られるからな。我慢しといてやるよ」



ミア(?)「ふんっ、お前、あの女に敷かれてんの?ダサっ…」


ダンッ!!


ミア(?)「!?!!ぐぁぁあ!ハァハァ…てめぇ!何しやがる!!」



ロッド「何って。見てわからないのか?お前の右肩を撃ち抜いたんだよ。これ以上、その顔で汚ねぇ言葉使うなよ?わかったら黙ってろ」



ミア(?)「いかれてやがる…!」



ロッド「」ダンッ!!



ミア(?)「がっ!?」



ロッド「黙ってろと言ったはずだ。言葉がわからないのか?」ダンッ!!ダンッ!!


そう言うとロッドはミア(?)の左肩に続き両足に弾丸を撃ち込む


ミア(?)「ぐっ!!わ、わかったからこれ以上撃たないで!!」ハァハァ



ロッド「…撃たないで?撃たないでくださいだろうが!!」



ミア(?)「がごっ!?」


ミア(?)の口に銃をねじ込むロッド

…そして



ロッド「ミアには悪いが貴様はここで殺す。じゃあな偽物」



ミア(?)「や、やめ…!!」



ダァン!!









































ミア「やりすぎよ、ロッド」



ロッド「ミア…」



アルト「あーあ、こりゃひどい」



ロッド「アルト…」



アルト「もう充分だろ。帰艦するぞ。ゲフィオンも襲撃を受けて大変そうだからな」



ミア「よいしょっと。こうして見るとほんと私にそっくりねこの子…ほら、ロッド行くわよ!」



ロッド「あぁ…すまない…」


































戦艦ゲフィオン-ブリッジ-



リオン「無事か!アルト、ロッド!」



アルト「あぁ、なんとかな。ちょっとロッドが精神崩壊しかけたが大丈夫だ」



ロッド「……」



リオン「精神崩壊って…一体何が…」



ミア「お兄ちゃん久しぶり!!元気してた?」



リオン「……え?えぇぇぇぇ!?ミ、ミア!?なんでいんだよ!?」



ミア「何よ。私がいちゃいけないの?ほらお土産」ドサッ



リオン「いや普通に返してんじゃねーよ!ちゃんと説明…って、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!?ミア!?どうなってんだ!?」



アルト「落ち着けリオン。そいつは偽物だ。まだ生きてるから医療室に運んでくれ。回復したら尋問するからな」



リオン「なにがどうなってやがる…ミアは目の前にいるし、偽物まで登場するし…」プシュー



ミーナ「あぁ!リオン!しっかりして!」



ミア「あなたがお兄ちゃんの恋人ね。(かわいい…)」



ミーナ「は、はい!ミーナ・フォルテと言います!」



ミア「私はミア・榊少佐よ。まぁお兄ちゃんの世話は大変と思うけど、よろしくね♪」



ミーナ「はい!こちらこそ、よろしくお願いします♪」



ミア「ふふ♪あなたとは気が合いそうね♪」



アイシャ「あなたがリオンの妹でYF-31MSの開発者ミア・榊少佐ね。初めまして。私は新統合軍特殊部隊ハーヴァマール司令官アイシャ・ブランシェットよ」



ミア「アイシャ司令、よろしく。こっちの被害も相当ですね。精鋭部隊にでも襲撃された有り様ですが…」



アイシャ「敵はたった二人。その内の一人だけでこれよ。まさに化け物ね」



アルト「たった二人!?それでこれかよ!こっちは?」



月詠「わっちと新八、リオンで迎え撃ったが簡単に倒せる奴ではなかったな」



リオン「あぁ。なんせ銀さんと銀月さんだったからな…」




アルト「!?そんな…バカな…!!」



ミア「やばいわね…」



リオン「ミア、何か知ってるのか!?」



ミア「うん…そもそも2人をこっちに行くようにしたのは私なの」



アルト「あいつらはF.D.Rシステムの誤作動でこっちの世界に来たんじゃないのか?」



ミア「違うわ。私がちょっといじってこの世界に行くように仕向けたの」



リオン「仕向けた?どういうことだ?ミア」



ロッド「それについては俺が話そう」



沈黙を続けていたロッドが口を開く



リオン「ロッド!お前大丈夫なのか?」



ロッド「あぁ。大丈夫だ。それより話の続きだ。2人にはある実験に参加してもらうように頼んだんだよ。つまりF.D.Rシステムによる時空間移動で銀さんのいた時代に行ってもらう、というものだった。だがそれは表向きでな」



ミア「本当は私の偽物の捕獲任務よ」




アルト「あいつの?奴は何者なんだ?」




ミア「まぁ偽物というよりあの子は私のクローンなの」




アイシャ「クローン!?またなんでそんなものが…」



ミア「私に万が一何かあった時の為に代わりとして作られたの。でもあの子が自我を持ち研究員達を全員惨殺。さらにバルキリー1機を奪い時空間フォールドでこっちの世界に逃走したの。その時2人は他の戦闘に参加していたから知らないわ」



ミーナ「じゃあ、どうして2人には教えなかったんですか?そこで伝えればすぐ、追いかけれたはずだけど…」



ミア「本当は私もそうしたかった。けど2人は主戦力だから出す訳にはいかなかった…そこでロッドに頼んだの」



ロッド「俺は実験中にどこかに飛ばされたという事になっていたが実際は違う。座標をこの世界に合わせ戻って奴を追いかけた」



ミア「そして2人にはその後、故障に見せかけた時空間フォールドでこっちに来てもらったわ」



アイシャ「なるほどね…2人がこっちに来た理由はわかったわ。それで?あなたが来た理由は?」



リオン「確かに…ミアがこっちに来て向こうは大丈夫なのか?」



ミア「それは心配ないわ。必要な資料は残してあるしS.M.Sもいるから大丈夫よ。あと私が来た理由は2人を元の世界に戻すためよ」



アルト「なるほどな。って、そっちの世界にもS.M.Sがあるのか!?」



ミア「えぇ。早乙女アルト大佐。あなたも存在しているわ」



アルト「まじかよ…じゃあ他の奴らもいるのか?」



ミア「まぁそうね。シェリルさんは銀月ちゃんの専属副官でランカちゃんは技術班の班長をしているわ」




アルト「なんか想像つかないな…」



ミーナ「あ!良いこと思いつきました!」



アイシャ「わぁ!びっくりした…どうしたの?ミーナ」



ミーナ「ライブですよ!私とシェリルさんとランカさんによるライブです!こんな状況ですし、どうですか?」



ミア「へ?ミーナちゃんって歌手なの!?」



ミーナ「はい!言ってなかったですね♪まだまだ新人ですけど、頑張っちゃいますよ~!」



ミア「いいじゃん!いいじゃん!私もミーナちゃんの歌聴きたい!ね?お兄ちゃんもそうでしょ!?」



リオン「まぁミーナの単独ライブなら出来ないことはないが、シェリルとランカはツアー中だろ?そこはどうすんだ?」



ミーナ「ちょっと待っててください………あ!グレイスさんですか?お久しぶりですミーナです!実は……はい。はい…本当ですか!?ありがとうございます♪じゃあ明後日ですね!待ってますー♪はい!失礼します!…………明後日ウロボロスに来てくれるそうです♪」



アルト「ミーナ…すげぇな…」



リオン「あぁ…まぁ決まったもんはしゃーねぇ!準備するぞ!」



月詠「じゃあわっちら3人は怪我人の治療をするとしよう。リオン、そっちは任せたぞ」



リオン「おう!任せとけって!」
















































ユーリア群島-ブリタイシティ-


ワァァァァァア!!!!

シェリル-!!

ランカチャーン!!

ミーナチャーン!!ガンバッテ-!!!!

シンパチウルサイ

ウルサイッテイウナー!!


シェリル「みんなー!今日は私達のライブに来てくれてありがとー!!」



ランカ「思いっきり歌うからみんなもついてきてね!!」



ミーナ「じゃあ~1曲目行きますよ~!!」


ミーナ「プラネットクレイドル!!」

ワァァァァァ!!














「私達の歌を聴けぇ!!」










































戦艦ゲフィオン

収監所


ライブを無事に終えシェリルとランカが次の会場に出発した後、ミアのクローンが目を覚ましていた



Cミア「……」ボー



アルト「目ぇ覚めたかい?」



Cミア「ここは…!?」ガチャッ


Cミア「女の子1人にここまでやる?」



アルト「念の為だよ。よしっ、これから幾つか質問するから正直に答えろよ?」


Cミア「質問じゃなくて尋問でしょ」



アルト「まずお前は何者だ?」



Cミア「ミア・榊少佐のクローン」



アルト「ここに来た理由は?」



Cミア「たまたまよ。理由なんてない…バシィ!!

アルト「おいおい。正直に言えって言ったよな?」


Cミア「ぐっ…ほ、本当よ!!乗った機体にセットされていた座標に行ったらこの世界に飛んだの!!」



アルト「ほう…まぁいい。じゃあなぜ、藤堂と手を組んだ?」



Cミア「この世界に来て最初にあった人が藤堂だった。彼は私に力を貸してもらえないかと言ってきたわ」



アルト「で、お前の返答は?」



Cミア「行くあてもないし、二つ返事で返したわ。そして出撃命令が出てお前らと戦闘ってわけ」




アルト「なるほどな。では最後の質問だ。お前らの…

Cミア「アジトの場所でしょ?ユーリア群島の旧ハーヴァマール基地跡よ」



アルト「…随分さらっと言ったな…」



Cミア「見捨てられたからね。それにこの尋問が

終わったら私、処分されるだろうし。…覚悟はできてるわ」



アルト「そうかい。あんた、いい目をしてるよ。敵なのがもったいないぜ。…じゃあ、楽に処刑してやるから立って後ろを向け」


そう言うとアルトは自前の日本刀を構える












アルト「あばよ」ザシュッ!!













































アルト「はい、終了」



Cミア「貴様、なんのつもりだ…」パラパラ


アルトは後ろ髪だけを切り落としていた



アルト「これでお前は処刑された。そうだよなぁ?ミア!」



アルトがそう言うとミアが入ってくる



ミア「えぇ。アルト。確かに私のクローンは処刑されたわ」



Cミア「??」



アルト「ここにいるのはミアのクローンじゃないよな?確認してくれ」



ミア「そうね…顔は似ているけど髪型と声が全っ然違うし、私のクローンじゃないわ」



Cミア「貴様らいい加減に…!!」



ミア「あなたを生かした理由は戦力になるからよ」



Cミア「はぁ?何言って…」



ミア「私は藤堂のように見捨てない」



Cミア「…っつ!」



ミア「私はあなたと仲良くしたい」



Cミア「……」



ミア「…あなたは私のクローンなんかじゃないわ」



Cミア「……ぅう」



ミア「あなたは…私の妹よ」



Cミア「…ぅう…うわぁぁぁぁん!!」ビェー



ミア「あぁ…ほらほら、泣かないの。私たちはあなたの味方よ」



Cミア「ひっぐ…ほんと…?」グズッ



ミア「当たり前じゃない!妹なんだから。あ!そうだ!名前つけてあげるわ!」



Cミア「名前…?」



ミア「そ!名前!何がいいかしらねー…アルト!なんかいい名前ない?」




アルト「名前か…アミってのはどうだ?ミアの反対だから」



ミア「おぉー!いいじゃん!アミ!よし、じゃあ今日からあなたの名前はアミよ!」



アミ「アミ…いい名前。ありがとうお姉ちゃん!」



ミア「あぁ♡その呼び方いいわー♡アルト!アミを開放してあげて!」



アルト「はいよ。よろしくなアミ」



アミ「うん!さっきのビンタ忘れてないから♪」



アルト「おぉうふ…いや、あれは指示された…」



アミ「あれれー?男のくせにいいわけですかぁ?…もしかして、あなた本当は女!?」



アルト「しばくぞてめぇ!!」




ミア「ほら喧嘩しないの」



アミ「だってこの人女の人みたいなんだもん!」



ミア「アミ、人を見た目で判断しちゃだめよ?わかった?」


アミ「うん!わかった!お姉ちゃん♪」



アルト「はぁ…まぁ散々言われてきたからな。慣れっこだけど、改めて言われたら腹立つ」



アミ「アルト姫…」ボソッ



アルト「てめぇ今なんつった!?」



ミア「ふふふ。賑やかになりそうね」



Cミア改めアミが仲間になり物語はいよいよ最終決戦<クライマックス>へ!!






















































ユーリア群島

旧ハーヴァマール基地跡


藤堂「ついに完成したぞ…!!これで私は…」

話を遮るように銀時が現れる


銀時「おい、藤堂。俺との約束忘れてねーだろうな?」



藤堂「おやおや、銀時くん。もちろんだとも。私の力で2060年の別の地球にちゃんと返すよ」



銀時「ふん。胡散臭いがな。それより銀月は大丈夫なんだろーな?」



藤堂「それも心配いらない。インプラントから開放すればただの人間に戻る……!!」

銀月「藤堂…殺す」チャキッ



銀時「おい銀月やめとけ」



藤堂「…まったく。この子は相変わらずだね」



銀月「…」



銀時「銀月、藤堂から離れろ」



銀月「…」



銀時「銀月、命令だ。離れろ。殺るなら後だ」



銀月「…わかった」スッ



藤堂「いやぁ助かったよ。銀時くん」



銀時「お前に死なれちゃ困るからな」



藤堂「ふっ。まぁいい。…さぁ始めようか!!再び神は舞い降りる!!!!目覚めよ!!復讐はここから始まる!!」ゴゴゴゴ



銀時「……(月詠…俺は…)」
































その頃リオン達は…


ミア・アミ「お兄ちゃん!!」


リオン「な、なんだよ…」



ミア「私とアミどっちが可愛い?!」



アミ「当然、私よね!?」



リオン「そもそもお前ら双子みたいなもんなんだから比べる必要ねーだろ…」



アルト「俺は断然ミアだな」



アミ「あんたには私の魅力がわからないでしょうねぇ?もしかして嫉妬ですかぁ?アルト姫ぇ〜」キャハハハ!



アルト「なんだと?!貴様ぁ!!」




アイシャ「なにやってんのよ…ほらもうすぐユーリア群島よ」



ミーナ「ワープ完了まで残り5秒。…5…4…3…2…1…はい!無事にユーリア群島に着きましたよー♪」



ミア「よしっ。じゃあ会議を始めるわ。今回の作戦指揮はアイシャさんとグラス艦長に任された私、ミア・榊と早乙女アルト大佐がやらせてもらいます!」



リオン「ということはアイシャも出撃するのか?」



アイシャ「えぇ、藤堂を葬り去るわ。前は操られたからね。お返しよ」



ミア「今回の作戦内容は銀さんと銀月ちゃんの救出及び藤堂の阻止。できれば藤堂は確保してほしいけど、場合によっては仕留めてもいいわ」


アイシャ「了解よ。あとは?」


ミア「上空制圧にはアルト率いるフロンティアS.M.S小隊とアイシャ、ロッド率いる新統合軍特殊部隊ハーヴァマール。この2チームに任せるわ」



ロッド「任せておけ」



アルト「クオーターは最終手段だ。出来るだけバルキリーだけで戦う」




ミア「そして救出部隊はお兄ちゃんに任せるわ」



リオン「了解だ。じゃあ銀さんと銀月さんの救出にはアミ、新八、神楽に任せる。俺と月詠さんは藤堂を仕留める。これでいいか?」



アミ「まぁお兄ちゃんに言われたら、やるしかないよね」



新八「わかりました!必ず銀さんを救います!」



神楽「べ、別に銀ちゃんはいいけど、小さいツッキーがいるから特別に助けてあげるんだからね!」



月詠「なんでツンデレなんじゃ…了解じゃリオン」




ミア「まとまったみたいね。あ、ちなみに私とミーナちゃんはゲフィオンに残るわ。ミーナちゃんは負傷兵の手当てをお願いね♪」



ミーナ「はい!皆さん怪我しても安心してくださいね!」



ミア「決戦は明日よ!みんな気を引き締めてね!それじゃ解散!!」



















































戦艦ゲフィオン

ブリッジ


ミーナ「リオン…」



リオン「ん?どーした?ミーナ」



ミーナ「…さっきは明るく振る舞ってたけど、正直怖いよ…」



リオン「だろーな。俺も怖いさ。でも大丈夫。俺はちゃんと生きて帰ってくる」



ミーナ「ほんと?」



リオン「あぁ。ほんとだ。銀さんが言ってたが、侍は守れねー約束はしねーんだとよ。だから必ず生きて帰ってくる。約束だ」





ミーナ「絶対だよ!?私、リオンとこれからも一緒にいたいから!」




リオン「俺もだ。ミーナ」







































そしていよいよこの日がきた


戦艦ゲフィオン-作戦本部-

ミーナ「全機、システムオールグリーン!発艦してください!!」



ミア「作戦開始!!」










戦艦ゲフィオン -ブリッジ-

アルト「スカル1発進!!」



リオン「よっしゃぁ!行くぜ!ジークフリード1発進する!!」



ロッド「オーディン1出る!!」



アイシャ「アイシャ・ブランシェット、出るわ!…待ってなさい…藤堂!!」



アミ「アイシャ、落ち着いて。アミ、行っきまーす!!」



月詠「新八!神楽!わっちらも行くぞ!!」



神楽「ふふふ…勝利など容易い…」



新八「神楽ちゃんのキャラがよくわからないけど…で、出ます!!」




































ウロボロス治安部隊本部


兵士「ゲフィオンからの発艦を確認!司令、どうしますか?」



藤堂「思ったより少々早かったようだな。迎撃する!こちらも出撃だ!」



?「「藤堂司令」」ザザザ



藤堂「あぁ。君の出番だ。行ってきなさい」



?「「了解。出撃します」」ザザザ


































ユーリア群島上空



アルト「もうすぐ目的地に着くぞ!アイシャとロッドはひとまずリオン達を護衛しつつ敵本拠地に誘導してくれ!その間は俺の部隊でなんとかする!」



アイシャ「了解よ!」

ロッド「了解した」



リオン「任せたぜ!よし着陸準備だ!」



アルト「!!敵機確認!!来るぞ!!」



アミ「いよいよね…」



ミア「「戦闘開始よ!!」」ザザザ









































ウロボロス治安部隊本部


リオン「よしっ!無事到着した!アイシャ、ロッド!アルトに加勢してくれ!」



アイシャ「「気をつけてね!」」ザザザ



ロッド「「また後でな!リオン!」」ザザザ




リオン「おう!くたばんじゃねーぞ!」



















アルト「くっ!!あいつらまだか!?」

ダダダダダダ!!!!




アイシャ「お待たせ!アルト!加勢するわ!」



ロッド「邪魔だぁ!虫けらども!!」ババババ!!



アルト「よし!残りは少ないぞ!このまま一気に……!!ロッド!!危ねぇ!!ぐぁ!!」ドゴーン!!


ロッド「アルトぉ!!な、なんだあの機体は!?速すぎる!!」



アイシャ「あ、あの機体ってYF-31MS!?」



ロッド「それにしても速すぎる!YF-31MSはあそこまで速くないしあんな動きはできないはずだ!!操縦者は誰だ!?」



アルト「くっ!操縦が効かない…!スカル1墜落する!繰り返す!スカル1攻撃を受け操縦不能!墜落する!」



ロッド「!!おい!アルト!!早く出ろ!!」



アイシャ「何やってんのよ!このままじゃ死ぬわよ!!」



アルト「くそっ!パラシュートが作動しない!!」



アイシャ「は!?ロッド!!私はアルトの救出に行くわ!」



ロッド「了解だ!くたばりやがれ!!この野郎!!」ババババ!!



ロッドの機体に敵機から通信が入る




ロッド「敵機から通信!?こちらは新統合軍特殊部隊ハーヴァマール所属、ロッド・バルトマーだ!貴様は何者だ!?」



?「あー。間違えたヨ。アイシャに繋いだつもりが違うところに行っちゃったデスネ。まぁいいネ。私はメイ・リーロン!よろしくネ!ロッドちゃん!………出会ってすぐケド、くたばるがいいネ!!」キャハハハ!!





ロッド「ほざけ!今すぐ墜としてやらぁ!!」




リーロン「そんな速さじゃ、この機体には勝てないヨ!!」ババババ!!!!



ロッド「!!しまっ…!!後ろを…!ぐぁぁぁあ!!」ドゴーン!!



リーロン「はい、撃墜〜♪相手にならないネ」




アイシャ「ロッド!!……通信?」



リーロン「はぁいアイシャ〜♪あの2人弱すぎネ。アイシャも片づけるから、さっさとかかってくるネ」



アイシャ「え!?リーロン!?あんた、なにやってんのよ!?」



リーロン「んん?藤堂司令の命令でオマエら虫けらを掃除しにきたダカラ。この改造したYF-31MS.m.r.-custom-で葬ってあげるヨ!」



アイシャ「わけのわからんことを…言うなーーー!!」ズババババババ!!!!




リーロン「キャハハハ!!遅い!遅い!そんな旧式じゃ私に勝てないヨ!」



アイシャ「…!速い!」



リーロン「ほーら、こっちダヨ!!」ダダダダダダダダ!!!!




アイシャ「くっ…リーロン!なんであんた藤堂に付いてるのよ!?目を覚まして!!」



リーロン「なに言ってるカ。この無駄乳女は。あの方の考えこそが正義!私はあの方と共に新たな世界を創造するの!!それはとても素敵なことよ!!」キャハハハハ



アイシャ「…おかしいよ…こんなの…!!狂ってる!!リーロン!!あんたはどうせインプラントで操られてんでしょ!?正気に戻ってよ!!」



リーロン「…無駄話はここまでネ!!…オマエモオトシテヤル…!!」


その時だった


?「目標ロックオン」



?「がら空きだぜぇ!リーロン!!」ドシュッ!!



リーロン「え?…キャアアアアアアアアアア!!」ドゴーン!!



アイシャ「ライフル!?一体どこから…通信!ま、まさか!!アルト!?無事だったのね!!」



アルト「おいおい、勝手に殺さないでくれよ。あぁ無事だ。ロッドに助けて貰った」



ロッド「アイシャ!俺達の機体はもう飛べない!が、地上から敵を制圧はできる!お前はリーロンをインプラントから開放してくれ!」



アイシャ「了解よ!2人とも気をつけてね!くたばっちゃだめよ?」



アルト「ふん。俺とこいつが組んだら相手なんざいねーよ!心配すんな!行け!」ダダダダダダダダダダ!!!!



アイシャ「じゃあまた後で!」キィィィィィン











































リーロン「うぅ…体が痛いネ…」


撃墜されたリーロンが目を覚ます



アイシャ「おはよう、リーロン」ガチャッ


アイシャが銃を構えて立ちはだかる



リーロン「うっ…アイシャ…?こんなところで何してるヨ?それにこの状況は一体…」



アイシャ「ん?リーロン、あんた正気に戻ったの?目も赤くないし。ちょっと右手を見せて」



リーロン「え?イイヨ?ほら」



アイシャ「(え!?インプラントカプセルの傷痕がない!?)ねぇ、リーロン…」ドスッ


アイシャ「え?」


アイシャは自分の身に何が起きたかわからなかったが、自分の腹部には突き刺さったナイフがあった


リーロン「…危ない危ない。アイシャ、気づくの早すぎネ」



アイシャ「…リーロン?」ズシャァ



リーロン「アイシャ、私がなんで歳を取らないか知ってる?」



アイシャ「ま、まさか!?サイボーグ!!…っぐっ!!」

刺された部分が痛む



リーロン「ご名答。流石ねアイシャ。ちなみに今までの喋り方はわざとだから」



アイシャ「じゃあ、さっきまでの戦闘はあなたの意志でやっていたの!?」ハァハァ



リーロン「そうだよ?元から私は藤堂司令の仲間よ。あなたたちと過ごしたのは偵察の為よ」



アイシャ「そ、そんな…」



リーロン「それも今日で終わり。じゃあね。アイシャ」ガチャッ



アイシャ「くっ!」



ダァン!!ダァン!!













































アイシャ「………あ、あれ?私、生きてる…?」




アルト「大丈夫か!?アイシャ!?衛生兵!!」



アイシャ「アルト…?な、なんで?」



アルト「あまりにも遅かったからな迎えに来てやったぞ」



アイシャ「はっ!リーロン!リーロンは!?」


そこには頭を撃ち抜かれ倒れたリーロンと銃を握っているロッドがいた


ロッド「……」



アイシャ「ロッド…」



リーロン「……不覚…この私が人間ごときに殺られるなんて…」



アイシャ「リーロン!!」



リーロン「アイシャ…何やってるネ…?私、まだアイシャ殺す力あるかもヨ…?」



アイシャ「…殺せるなら今すぐやってるくせに…」



リーロン「アイシャ…私、ほんとは皆と過した時間、タノシカッタ…ダカラサイゴハ…アイシャノテデワタシヲコロシテ…ナサケハムヨウ」



アイシャ「…わかったわ」




ロッド「アイシャ…」



アルト「くっ…」



リーロン「ソレデイイ…」



銃を構えるアイシャ


アイシャ「じゃあね。リーロン」



リーロン「バイバイ…アイシャ……ダイスキ…」



アイシャ「…私もよ…」


ダァン!!ダンダン!!
















アイシャ「…うぅ…うぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」



アルトとロッドが泣きじゃくるアイシャに近づく



アルト「アイシャ…」


アルトはアイシャを抱きしめる



アイシャ「うぅ…アルト…ひっぐ…えっぐ」



アルト「何も言うな。辛いのはお前だけじゃない」

アルトの目にも光るものがあった



ロッド「藤堂………!!!!」








































その頃

ウロボロス治安部隊本部-内部-



リオン「おいおい…どうなってやがる…」



アミ「あらら…これは酷い」


敵本拠地に侵入したリオン達は驚きと恐怖心を隠せずに辺りを見渡す


そこには死体と血の海が広がっていた



月詠「ふむ…こんな芸当出来るのは奴らしかいないじゃろ」


そう言うと月詠は刀を鞘から抜く


新八「そうですね…」



神楽「まぁ検討はつくわ」


2人も戦闘体勢に入る



リオン「…!来やがったか…」



そこには戦闘服に身を包んだ坂田銀時と坂田銀月がいた



アミ「(あれが坂田銀時と坂田銀月…なんて殺気なの)…お兄ちゃん、あいつら相当キレてるね」



リオン「…あぁ…敵になるとほんと厄介だな」



月詠「銀時…」



銀時「…殺れ銀月」



銀月「…了解」ズァッ!!



新八「来ます!!ぐぉ!?重てぇ!!」ガキィィィン!!



リオン「くっ!月詠さん!!俺達は藤堂の所へ!!」



月詠「…すまないリオン。作戦変更じゃ。アミと行け」



アミ「ち、ちょっといきなり変更ってなによ!?」



リオン「月詠さん、あんた…」



月詠「夫の不始末を片付けるのは妻の役目じゃ」



アミ「はぁ?何言って…」



リオン「ふっ。間違いねぇや!アミ!!俺について来い!!」



アミ「ふぇ!?ちょっ、待って!お兄ちゃん!!」



リオン「ここは任せたぜ!!月詠さん!!」



月詠「あぁ。任された。安心して行け!リオン!あとで落ち合うぞ!」



リオン「また後で会おう!!」






銀時「…いいのか?あいつら死ぬぞ」



月詠「ふん。あの2人は簡単には死なん」



銀時「どうだかね。昔の俺にそっくりだぜ。アイツ」



月詠「今日は随分おしゃべりじゃの?銀時」



銀時「そうか?まぁ気分いいしな」



月詠「御託はいい。かかっこい銀時」






銀時「…」


月詠「…」





ガキィィィィィィン!!!!!!!!

銀時「月詠ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

月詠「銀時ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」





























ウロボロス治安部隊本部-司令室-


藤堂「…早かったじゃないか。リオン・榊」


ガチャッ


リオン「動くな。藤堂」


アミ「ちょっとでも動いたら吹っ飛ばすわよ」



藤堂「それは困るなぁ。私に用かね?」



リオン「用もなにも、降伏しろ藤堂。お前の負けだ。上空はこちらの部隊が制圧。坂田銀時と坂田銀月はもうすぐ倒される。完全にお前の負けだ!!さっさと降伏しやがれ!!」



藤堂「…ふふふ…ふははははは!!」



アミ「ふん。頭おかしくなっちゃった?」



リオン「おい!何がおかしい!!」



藤堂「いや、これは失敬。あまりにも面白くてね」



リオン「は?何を…」


ドガァ!!ドサッ


何かが壁を突き破ってきた



藤堂「ご苦労。2人とも」



そこには頭のない遺体が3つ



リオン「嘘だろ…?」



アミ「あぁぁぁ…」ガタガタガタ



銀時「藤堂司令、鼠の駆除は終わりました」


銀月「お土産…」

そう言って銀月はこちらに3人の頭を投げた



リオン「月詠さん…新八…神楽」



藤堂「おや?銀時くん。まだ鼠がいるようだが?」



銀時「…そうですね。駆除しましょう」



藤堂「あぁ。よろしく頼む」



銀時「銀月、殺れ」



リオン「くっそぉぉぉぉ!!」ダァン!!ダンダンダン!!!!



銀月「遅い」ヒュンヒュンヒュン


近づく銀月












銀月「…リオン、アミ」



リオン「へ?」

アミ「え?」



銀月「…伏せて!!」



ズバァ!!!!ドサッ…



リオンの目の前には藤堂の頭と死んだはずの月詠と新八、神楽が立っていた



月詠「任務完了じゃ」



リオン「えぇぇぇぇ!?つ、月詠さん!?ちょっ、なんで!?死んだはずじゃ!?」



月詠「勝手に殺すな!!わっちは生きとる。あと銀時たちとは最初から戦っておらん」



アミ「はい?ってかさっきの遺体は!?あ、あれ?無くなってる!?」



銀月「私の能力『幻影』よ」



リオン「銀月さん!あんた洗脳されてたんじゃ…てか能力?」



銀月「私の超能力『幻影』は特定の人に本物と変わらない幻覚を見せれるの。リオンとアミには幻覚を見せたってわけ。あ、洗脳は自分で解いちゃった♪てへっ」



アミ「じ、自分で解いた!?」



銀月「うん。なんかね声が聞こえたの。その声に応えたら洗脳解けた」



リオン「声?」



銀月「そ。なんて言ってたかは憶えてないけど、まぁいいわ!」



銀時「そんなことより早く脱出するぞ。長居は無用だ」



ドォォォォン!!!!!!



リオン「な、なんだ!?」



銀時「ちっ!起動しやがった!」



月詠「何事じゃ!?」



銀月「古代兵器よ!!藤堂が死んだことによって起動したんだわ!」



新八「えぇぇぇぇ!!ど、どうするんですか!?」



神楽「新八うるさい。ほら、なんか対策があるみたいよ?」




銀時「銀月!」



銀月「あぁ、わかってるわ!」




月詠「ぬしら、何を…」




銀時「俺と銀月でこのデカ物を止めてくる」



リオン「…!!む、無茶だ!たった2人で!!」



銀月「じゃあ止め方わかる?」



リオン「うぐっ…それは…」



銀時「リオン、俺達は藤堂の側にいたから止め方を知っている。止めたらすぐに脱出するから、お前らは先に行け!」



リオン「ぐっ…しかし…」



銀時「リオン!!お前ミーナちゃんに生きて帰るって約束したんだろ!?約束も守れねー奴は男じゃねぇ!!」



銀月「あんたミーナちゃん泣かせたら知らないからね!!」



リオン「銀さん、銀月さん…わかりました…!!全員脱出するぞ!!」



月詠「ちょっと待ちなんし!!!!」



神楽「ツッキー…」




銀時「月詠、お前も早く行け。俺もあとで…」

月詠「嘘じゃ!!!!」


月詠「さっきから黙って聞いていれば。都合の良いように話おって…銀時!!貴様、ここで古代兵器と心中する気じゃな!?」



一同「!!!!」



銀時「月詠…」

月詠「いつもそうじゃ!自分の事ばっかり!」

銀時「月詠…」

月詠「ちょっとはわっちの気持ちも考えろ!」

銀時「月詠…」

月詠「どれだけ心配してるかも知らずに!」グスッ

銀時「月詠…!」

月詠「わっちは…銀時が大好きなのに!!」

銀時「月詠!!!!」

月詠「!!」ビクッ!


銀時「俺も月詠の事は大好きだし、愛してる!!それは間違いねぇ!!これからもずっとだ!!」


月詠「…ありがとう…銀時」グスッ



銀時「だから今は新八たちを連れて行け」



銀月「月詠さん!私がいますから大丈夫ですよ!安心してください♪」




月詠「…そうじゃな。銀時を頼んだぞ、銀月」



リオン「銀さん、これ持っときな!通信機」



銀時「ありがとよ。さ、早く行け!時間がないぞ!」



リオン「了解!さぁ脱出だ!」



































戦艦ゲフィオン


リオン「ミーナ!!」


ミーナ「リオン!!よかった無事で!」


リオン「アイシャ達は!?」



アルト「こっちだ!リオン!」



リオン「よかった!ロッドもいるな!…あれ?アイシャは?」



ロッド「アイシャはリーロンに刺された」



リオン「なに!?リーロン!?」



アルト「リーロンは元から藤堂の部下だったみたいだ。もう始末したがな」



リオン「まじかよ…そ、それでアイシャの容態は!?」



ロッド「かなり深く刺されてはいるが、命に別状はないみたいだ。安心しろ」



リオン「よ、よかったぁ…」ホッ



ミア「お兄ちゃん!銀さんと銀月ちゃんはどうしたの!?」



アルト「そう言えば見当たらないな」



ロッド「リオン2人はどこだ?」




リオン「…実は藤堂を仕留めたら古代兵器が起動しやがったんだよ…」



ミア「古代兵器?」



アルト「まさか!?」



ロッド「それで2人はどこなんだ!?答えろ!!リオン!!」



リオン「2人はそれを止めに行ったよ」



ロッド「…!!リオン貴様ぁ!!」

ミア「待って!!ロッド!!」



ロッド「どけ!!ミア!!」



ミア「どかない!!」



ロッド「どくんだ!!」



ミア「いや!!」



ミーナ「ちょ、ちょっと2人ともやめて!!」



アルト「おい!ロッド!落ち着け!」



ロッド「落ち着いていられるか!!こいつは2人を見捨ててきたんだぞ!!」



ミア「ロッド!!」

パァン!!

ロッド「ぐっ…」



ミア「あの2人なら大丈夫よ。生きて帰ってくるわ」



ミーナ「…!!通信です!…銀時さんと銀月さんですよ!」



ロッド「大佐!銀時さん!聞こえますか!?」



銀時「「うるせーな。聞こえてるよ。でけぇ声出すなバカヤロー」」ザザザ


銀月「「やっほー!みんな久しぶり!!」」ザザザ



リオン「銀さん、起動は止まったのか!?」



銀時「「それがよ…間違えて基地ごと吹っ飛ぶ自爆装置を押しちゃってよ」」ザザザ


銀月「「制御室から出れなくなりましたー♪」」ザザザ




ミア「はぁぁぁ!?なにやってんのよ!?」



銀時「「まぁ古代兵器は間違いなく破壊できるぜ」」ザザザ



銀月「「そうねー。まぁよかったよかった」」ザザザ



リオン「なに呑気な事言ってんだよ2人とも!!」



銀時「「心配するな。どうにかして出るから」」ザザザ



銀月「「え?そうなの?」」ザザザ



月詠「銀時…」



銀時「「月詠か?悪い。ちょっとすぐにはそっちに行けそうじゃないわ」」ザザザ



月詠「そうみたいじゃな…」



銀時「「でも安心しろ!また会えるさ」」ザザザ


月詠「そうか…それじゃ、しばらくの間離れ離れじゃな」



銀時「「そう落ち込むんじゃねーよ。おっとタイムリミットだ。じゃーな。皆さん。また会いましょう」」ザザザ


銀月「「大丈夫!!私達は死なないから!!」」ザザザ



リオン「銀さ…!!」


「「ガラガラガラ!!!!ガシャン!!!!」」ザァーーーー



月詠「約束じゃ…」












































1ヵ月後


ミーナ「異空間ゲート開きます!」



リオン「今日で月詠さん達ともお別れか…なんか寂しくなるな」



月詠「うむ。世話になったなリオン。本当にありがとう」



新八「皆さん本当にありがとうございました」



神楽「また遊びに来るね!」



リオン「あぁ。でも…」



月詠「…」



リオン「銀さんのことか?」



月詠「…!あ、あぁ。いや大丈夫だ」



新八「銀さんなら、ふらっと帰ってきますよ!」



神楽「そうそう。どうせ、またパチンコか競馬でも行ってるんでしょ!」



月詠「ははは。まぁそうじゃろうな」







そんな話をしているとデフォールドしてくる機体が2機






アミ「あ、あぶねー間に合った!」



リオン「アミ!久しぶりだな!どうした?」



アミ「あ!お兄ちゃん!あの3人は!?」



リオン「あ?あぁ、そこにいるぞ?」



アミ「よかった!2人とも降りてきて!」




アミがそう言うともう1機のバルキリーから2人降りてくる


それは…













銀時「よぉ!久しぶりだなヤローども!!」



銀月「久しぶりー!みんな元気だった?」















月詠「銀時…?本物か…?」



銀時「お!月詠!久しぶりだな…ぐふぉ!!…ちょっ、いきなりなにすんの…?」



月詠「あ、本物だった」



銀時「ったく相変わらずだな…ほら!ちゃんと足も2本あんだろ!?幽霊じゃねーよ!」



月詠「銀時…本当に銀時なんじゃな…」



銀時「あぁ。ただいま」



月詠「…うぅ…うぁぁぁぁぁぁぁん!!」ヒッグエッグ



銀時「あらら…よしよし。よぉお前ら2人も元気だったか?」



新八「はぁ。まぁ元気でしたよ。で?どうやって脱出したんですか?」


神楽「そこ気になる」



銀時「あの時、確かに俺と銀月は閉じ込められた。でもそれは普通に出ようと思ったら出られないだけであって、時空飛び超えれば出れたんだよ」



リオン「でもバルキリーじゃあるまいし、どうやって…」




銀月「これを使ったの。小型時空間移転装置。税込38,000円。これで2060年の地球に戻ったの」



リオン「これで時空飛び超えたのか。てか安いな…」



アミ「それで私とミアお姉ちゃんが元の世界に戻ったら2人がいたから連れてきたの。まぁお姉ちゃんは2人がこれ持ってるの知ってたみたいだけど」




リオン「まぁなんにせよ、よかったよ。それじゃ銀さんも来たしお見送りだな!」




銀時「リオン、今回は世話になった。また会う機会があればいいな」



リオン「あぁ。いつでも来てくれよ!」



銀月「銀時、月詠さん!またね!」



銀時「じゃあな、ちびっ子」


月詠「銀月、達者でな」




ミーナ「皆さん入りましたね!異空間ゲートが閉じていきます!」



シュゥゥゥゥゥ




ミーナ「…ん?」


リオン「…え?」


アミ「…あれれー?」


銀月「…こ、これは」






















新八「………………メガネだけ行っちゃったんですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」































その頃

かぶき町


銀時「いてて…おぉ戻ってきたみてーだな。全員いるか?名前呼ぶから返事しろ」


銀時「神楽」


神楽「いるヨ」


銀時「月詠」


月詠「いるぞ」


銀時「新八」


新八「┏◯◯┓」



銀時「よし!全員いるな!」


月詠「いや、ちょっと待ちなんし!!」


神楽「ツッキーどうしたアルカ?」


銀時「そうだよ。どうした?どっか具合悪いのか?頭打ったか?ん?」


月詠「いや頭打ったのお前ら!!新八がいない!!」


銀時「何言ってやがる。ちゃんといるじゃねーか」


神楽「ツッキー具合悪いアルカ?新八はここにいるヨ?」


銀時・神楽「ほらここに┏◯◯┓」


月詠「これメガネだけじゃろうが!!本体は!?」


銀時「これが本体だ」


神楽「あっちは眼鏡掛け機ネ」


月詠「…はぁ…もう疲れた…」


〜Fin〜


後書き

あざっした!
キャラプロフィール
リオン・榊(19)173cm cv入野自由
アイシャ・ブランシェット(20)160cm cv井上麻里奈
ミーナ・フォルテ(18)150cm cv千菅春香
早乙女アルト(19)181cm cv中村悠一
ロッド・バルトマー(19)180cm cv宮野真守
ミア・榊(13)148cm cv竹達彩奈
メイ・リーロン(?)145cm cv竹達彩奈
シェリル・ノーム(20)169cm cv遠藤綾
ランカ・リー(19)156cm cv中島愛
オズマ・リー(30)175cm cv小西克幸
キャサリン・グラス(26)171cm cv小林沙苗
アミ(?)149cm cv水樹奈々
月詠(20)170cm cv甲斐田裕子
新八(16)168cm cv阪口大助
神楽(14)155cm cv釘宮理恵
坂田銀時(27)177cm cv杉田智和
坂田銀月(24)145cm cv日笠陽子


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