萩村スズ「私、津田に伝えなきゃいけないことがあるの……」
学校帰り道
津田タカトシ「今日は生徒会の仕事が長引いてすっかり遅くなっちゃったな」
萩村スズ「そうね」
津田タカトシ「今日も疲れたな~。主に会長と七条先輩へのツッコミが」
萩村スズ「そうね」
津田タカトシ「……? それにしても、あの二人は俺一人じゃツッコミが間に合わないよ。本当に萩村がいてくれてよかったよ。」
萩村スズ「……っ!」ピク
津田タカトシ「萩村?」
萩村スズ「津田。……今から私の家に来れる?」
津田タカトシ「え? 今から? 大丈夫たど思うけど……」
萩村スズ「じゃあ、来て」
萩村家
萩村スズ「ただいま~」ガチャ
スズ母「お帰りなさいスズちゃん。今日は遅かったのね」
津田タカトシ「あっ、えっと、お邪魔します……」
スズ母「あらあら津田君? スズちゃんが連れてくるなんて、今日はお赤飯炊いてないのに~」
津田タカトシ「え? いや、あの」
萩村スズ「お母さん」
スズ母「……。津田君。今日は家でご飯食べて行ってね」
スズの部屋
津田タカトシ「結局ご飯をご馳走になった挙句、お風呂まで頂いてしまった」
萩村スズ「…………」
津田タカトシ「えっとそれでさ、萩村どうしたの?」
萩村スズ「私、津田に伝えなきゃいけないことがあるの……」
津田タカトシ「えっ……」
津田タカトシ「(えっ……なんだこの雰囲気、これってもしかして……)」
萩村スズ「あんたにだけは先に伝えておくわ」
津田タカトシ「えっとその、萩村。俺は――」
萩村スズ「私、来月からアメリカに行くことになったの」
津田タカトシ「俺も萩村が――って、え? アメリカ?」
萩村スズ「そう。だから来月からはツッコミが大変になるだろうと思うから今のうち伝えておくわ」
津田タカトシ「なんだ、そんなことか~」
津田タカトシ「(だよな~、やっぱり萩村に限ってそんなこと……)」
津田タカトシ「それでなんでアメリカ? 留学か何か?」
萩村スズ「……私、心臓の病気なの」
津田タカトシ「……え?」
萩村スズ「それで手術するためにアメリカに……もしかしたら、もう戻ってこれないかもしれない」
津田タカトシ「そんな……。 手術が終わったら帰ってこれないのか?」
萩村スズ「成功率は限りなく低いそうよ」
津田タカトシ「…………」
萩村スズ「あんたがそんな顔しないでよ。これでもやっと来たチャンスなんだから」
萩村スズ「私に心臓の病気があるのが分かったのは小学4年生の頃よ」
萩村スズ「病気の進行を抑える薬の副作用で身体の成長も止まるし、昼に服用すると眠くなるしホント大変だったのよ」
萩村スズ「だから、この病気を治すためにアメリカに行く」
萩村スズ「でももし……もしもダメだったときのためにあんたに言っておきたいことがあるの」
萩村スズ「私、あんたのことが好き。ずっとずっと前から好きでした。」
萩村スズ「返事は、私が帰って来れたら聞かせて」
津田タカトシ「萩村、俺……俺もずっと前から萩村のことが……」
津田タカトシ「好きだ。萩村が好きだ。」ギュ
萩村スズ「帰って来れたら聞かせてって言ってるのに……」
萩村スズ「これじゃあ、帰ってくるしかないじゃない」ギュ
萩村スズ「……ねぇ、津田。私が行っちゃう前にもう一個。思い出作りしない? それとも……小学生の身体じゃイヤ?」シュル
津田タカトシ「萩村……俺っ!」
萩村スズ「やっ、ちょっとそんなにガッつかないでよ」
津田タカトシ「ご、ごめん」
萩村スズ「焦らなくても、私の『初めて』、あんたにあげるからさ」
畑ランコ「というところまでは桜才新聞に載せましたがこの先のHシーンはお二人の好きな体位にしようと思っているのですがなにか好きな体位ありますか?」
津田タカトシ&萩村スズ「そんなもの勝手に載せるな!!」
生徒会役員共 萩村スズ編 完
初SSはたまたま今見てた生徒会役員共にしました!
ちなみに生徒会役員共では五十嵐さんが一番好きです!
それではまた、いずれどこかでまた書く機会があれば
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