やはり俺のpeace walkerは間違っている。
初めての投稿なのでお手柔らかにお願いします。コメよろしくお願いします。亀更新になります。ずっと下書きにしててすみません
プロローグ 比企谷八幡はこの平和な日常を欺瞞だといつも思っていた。戦場に行けば、このつまらないことで一喜一憂するような日常から抜け出せると思っていた。しかし、俺(比企谷八幡)は総武高校の入学式に行く途中に事故にあって、意識がなくなったはずだ。それなのに、なぜ部屋全体が白い部屋にいるのだろうか?ここは病院か?
?「気がついたか?」
八幡「すいません。どちら様でしょうか。あっ と、ここはどこでしょうか?」
?「わしはこの世界の神じゃ。貴様には別世界にいって人類を救ってもらう。」
八幡「は?」
神「お主はパラレルワールドを知ってるか?」
八幡「まあ、知ってますけど。」
なにこの人中二病なの、かっての俺かよ。とか考えてると、衝撃的なことを告げられた。
神「まあ、別世界とはいっても、貴様が住んでいた世界と基本的に同じじゃ。しかし、その世界は冷戦の最中でこのままでは米ソ間の核戦争が起き、人類はほとんど全滅してしまう。そのような事態にならないように南米にいる元アメリカ兵でこれまで2回の核戦争を防いだ伝説の英雄ネイキッドスネークに接触して、彼が率いる『MSF(国境なき軍隊)』に入り、彼が死なないようにサポートして欲しい。彼が核戦争を回避する鍵だ。頼むぞ。」
八幡「いや、そんなこと無理っすよ。おれみたいなぼっちの高校生が核戦争を防ぐとかマジで無理。寧ろ足を引っ張る自信がある。なんかの手違いじゃないですか?」
まったく、そんな役目はリア充に任せればいいのだ。俺には手が余る。それより、俺は死んだんじゃなかったっけ?まあ、それだったらあの世で専業主夫になってのんびり暮らそう。
神「お主も気がついているだろうが、ただの高校生ではない。隠密行動の天才だ。そんなことは15年生きてきた黒歴史の中でわかっているだろう。小学校の肝試しで誰にも気づかれずに祠から御札を取ってきたのに、誰にも気づかれないほどの才能がある。鍛え上げれば、一流のスパイになれる。リア充にはそんなことできん。確かにいきなりこんなこと言われて戸惑うかもしれないが、お主はもう死んだんじゃ。元の世界に帰りたいなら、任務を全うしろ。そうしなければ、小町には二度と会えないぞ。」
八幡「小町に会えないだと!千葉の兄妹としてそんなことは許さない。しょうがないやるしかないか。」
神「それでは頼むぞ。早速、スネークに接触できるように別世界に飛ばす、聞きたいことがあったら、この無線機を使え、周波数は132.45じゃ。では、行くぞ。」
八幡「はー、ってなんか光ってる。」
気づくと俺は光に包まれ、意識を失った。中二病にかかってた昔の俺に話したら、自分がうらやましいとかいいそうだな。いや、やたらとリアルな世界じゃないから、そうでもないか。
八幡「ここはどこだ?」
見渡すとジャングルが広がっていて、銃声と悲鳴、迫撃砲の音が聞こえる。とっさに近くの木に身を隠すと、怪我をした金髪の男に応急措置をしている黒髪の白人男性が作業を終えて、葉巻を吸っているのを見た。 その瞬間、八幡の持っていた無線機が鳴り出す。
神「わしじゃ、あの黒髪の男がスネークだ。早く接触しろ。」
おい、こんなときに連絡するな、周りの兵隊にばれるだろうがと思っていると、スネークらしき男がM16をむけながら近づいてきた。
スネーク 「見たところ東洋人のようだか、お前は何者だ?あの男と同じFARCのメンバーなのか?」
八幡「ひゃい、ぼ、僕は植物の研究をしてる両親に連れられてここに来たんです。怪しいものではありません。」
スネーク 「なんて言っているんだ?」
金髪の男 「その子は両親に連れられて来たと日本語で言っている。俺たちの兵隊じゃない、こんな子は部隊にいなかった、彼の言ってることは本当だ。俺の名前は和平、カズて呼んでくれ。よろしく。」
こうして、八幡はスネークに接触することに成功する。この出会いがこの世界だけでなく、元の世界に大きな影響を与えると知らずに。
プロローグ end
To be continued
第1章 国境なき軍隊
スネークと和平に会って数日が経過し、俺はじ自分の置かれた状況を理解しつつあった。スネークがバーチャスミッションで自分の師匠であるザ・ボスを殺し、米ソの全面核戦争を回避したこと。サンヒエロニモ半島でメタルギアの暴走を食い止めるなど、スネークがbig bossと言われている理由が十分理解できた。しかし、腑に落ちない点もある。それは、彼が俺の助けなしでもそうそう死ぬとは思えないという点だ。彼は核戦争を二回も防いだ実績がある。だから、神が言ったように今回の核戦争を防ぐことができないとは思えない。それは彼の部下に具体的な話を聞いて導き出された結論だ。いま、俺はスネーク達の部隊に雇ってもらい炊事係として部隊の家事という名の雑用をしている。専業主夫になりたいという夢は奇妙な形でかなった。なにこれ、BIG BOSSに養って貰うのと思っていると、カズが話しかけてきた。
カズ「お~い、八幡。そろそろ今の仕事にも慣れてきたみたいだし、訓練を受けてみないか?」
急にそんなことを言われ戸惑う。この人はつい数日前までスネークの敵だったのにもう側近のような地位を獲得したようだった。
八幡「俺みたいなぼっちに訓練なんかしても、意味ないですよ。このまま飯作っているのが俺にはふさわしいです。」
カズ「いや、そんなことはない。俺とbossが初めて出会ったとき、八幡は隠れていたとはいえあんなに近くにいたのに、お前の無線機が鳴らなければ、全く気配を感じなかった。素人の癖に熟練のスカウト兵並みのステルススキルを持っている。八幡は15歳の未成年と言ってたが、ここの懐事情も苦しい。俺達と戦ってビジネスチャンスをつかみとらないか?お前ならいい兵士になる。それにパスポートや身分を証明するものもないんだろ?選択肢は他にないと思うが。」
八幡「確かに選択肢は他にないみたいですね。英語もあんまり話せないし、スペイン語は全く話せないです。この部隊が借金で解散したら、のたれ死ぬしかない。それじゃあ、将来専業主夫になって養って貰うこともできないので、訓練に参加してみます。だけど、あんまり俺に期待しないで下さい。」
カズ「男なのに専業主婦っておかしくないか?まあ、いい。訓練に参加してくれるのなら文句はない。bossも喜ぶだろう。それと語学は俺に任せておけ、英語もスペイン語も両方できる。ちなみにbossは英語はもちろん、フランス語とロシア語もうまい。俺もbossみたいに流暢なフランス語で金髪のパリジェンヌを口説きたいぜ。と、それはともかくすぐに訓練が始まるから今すぐ来てくれ。あと、炊事係は引き続き八幡にして貰う。今日も美味い飯作ってくれよ。」
なにそれ、マジでover workじゃん。ブラック企業かよ。って違った会社じゃねー、ブラック部隊か、なんかブラック部隊って中二ぽいなと思っていると、早速海岸に移動し、訓練が始まった。
教官「それでは、今からCQCの訓練を初める。今日は特別にbossが直接指導して下さる。だが、その前に基本的なことも復習してもらおう。では、始める。」
というと、構え方や足のさばき方、パンチやキックなど打撃技で効率的に敵を無力化する方法、柔道のような投げ技のコツを実演して教えた。そして、音を立てずに相手に忍びより、ナイフやスタンロッドで相手を無力化するコツを部下を使って、ものすごい熱心に実演していた。
教官「それではお前たち、bossにCQCをかけてみろ。bossが直接指導して下さることはあまりないから、気合い入れて行けよ。それでは、始めろ。」
教官が言うと、男を含め六人のうち三人が連携してスネークーを倒そうと、スネークを二等辺三角形のように囲んだ。前の二人がボクサーのようなストレートパンチとローキックを打ち込もうとするが、スネークになんなくかわされてしまい、スネークは後ろに下がった、その背後から後ろにいたやつがベルトを掴み、投げ技を決めようとするが、その前にスネークは後ろに振り返り、後ろにいたやつの手を掴み、前にいたやつらに当たるように投げ技をかけ、三人はノックアウトした。そのあと、俺を除く二人がバラバラにスネークを倒そうとするが、返り討ちになりそうな瞬間、スネークの目に砂を投げたが、うまくかわされてしまい、結局、二人はスネークのCQCの餌食になってしまった。
スネーク「八幡、いつまでも下がってないでかかって来い。訓練にならないぞ。」
八幡「どうせ負けるけど、拒否したら面倒くさいことになるから、やるか」
と周りに聞こえないように言うと、スネークに顔面めがけてパンチを打ち込もうとするが、かわされてしまい、逆にパンチを食らってしまい、俺は気絶してしまった。
数分後、俺は教官に起こされ、教官に砂をかけようとしたことを反省するように言われたが 、思わぬところから、助け船を出された。
兵士1「今のは良い手だったぞ。bossじゃなくて、普通の兵士だったら隙ができていた。その間に周りの兵士が倒せていただろう。」
兵士たちは次々と頷く、英語なので、なんとなく褒められたのはわかった。というか、ここはたいてい英語で話すので、なんとなく言ってることはわかる。今までこんな風に褒められたことはなかった。やべー、俺リア充なんじゃねと思っていると、
スネーク「確かにいい判断だ。ただの素人とは思えない。いいセンスだ。ここに連れて来て正解だったな。」
スネークに褒められてしまった。その後、射撃訓練をするため、射撃訓練用の施設に移動し、AK47やFAL、M16などアサルトライフル、マカロフやM1911A、APSなど拳銃、ドラグノフやM40などを射撃して訓練は終了した。しかし、ドラグノフの命中率悪すぎ、アサルトライフルかよ。M16のほうが命中率いいぞ。狙撃銃は他のやつを使うようにしようと、兵営に帰りながら思った。
炊事係としての仕事を終え、一人で夕食を食べていると、カズが話しかけてきた。
カズ「よう、八幡。スネークに褒められたそうじゃないか。bossがあんなに感心することはあんまりないぞ。もしかしたら、将来、大物になるかもな。意外と早く実戦に出られるかもしれないぞ。最近、FARCやその他の反政府組織が攻勢をかけようとしている。これを防げなければ、首都がゲリラたちに制圧されて、完全にコロンビアは共産国になり、政府軍から仕事をもらっている俺達は今年の給料がもらえなくなる。そうならないためには、一人でも多くの兵士が必要だ。頑張れよ、八幡。」
八幡「コロンビアって南米一の親米国家ですよね?ゲリラがいるのは知ってましたが、そんなに強くなかったと思いますが。」
カズ「確かに、フルシチョフ政権の時は米ソはキューバ危機をきっかけにデタントが成功し、共産主義勢力拡大のための工作を控えると思った。だが、政権交代に伴い、ブレジネフ政権が成立してから、対外強硬派が権力を握り、穏健派の失脚は決定的になった。その上、計画経済の改革の成功と原油価格の高騰、軍事技術のみならず民生技術の著しい発展によりソ連はいま高度経済成長の最中だ。どうやら、ブレジネフ政権には切れ者がブレーンにいるらしい。軍事にしか興味のなかったブレジネフに大胆な経済政策がうてるわけないから、普通の官僚ではない誰かがブレーンとして経済政策を立案し、実行していて、効率的に政策を実行するために必要なシンパがそいつに協力していると西側の諜報機関が分析しているみたいだ。そんな状況だから、金をソ連の手先に配りまくって、南米はブラジルとアルゼンチン、コロンビアを除くとみんな共産国だ。ブラジルとアルゼンチンは核武装したおかげでソ連から自国の共産化を求められても、拒否して持ちこたえたが、コロンビアは核武装してないから、反乱軍を叩いても資金源は絶てない。それに周りの国は真っ赤で、アメリカもコロンビアを援助する余裕もないし、やる気もない。」
スネーク「それでコロンビア政府のお偉いさん達は俺達みたいな傭兵に泣きついて来たわけだ。正直、負け戦になるだろうが、俺達の任務はソ連軍もしくは反乱軍が首都に攻めこんで来た際、お偉いさんが国外に脱出する時の警護だ。依頼人を無事に脱出させれば、多額の報酬が戦争の勝敗に関わらず、振り込まれる。いつ戦争が始まるか分からないが、一年もかからないだろう。その際、八幡は弾薬の補給など後方支援を担当してもらう。頼みにしてるぞ。」
なんだこれ、全然もとの世界と歴史が違い、困る。ていうか、おれも戦争に参加しちゃうの、まじで家に帰りたい。って、家に帰れないんだった。しかし、この世界が1972年で冷戦の最中だからといって、こんなソ連と離れたところにソ連軍が来るわけないと思ったので、
八幡「こんな所にソ連軍が来るわけないです。FARCなどの反乱軍を足止めするのに、集中するべきじゃないですか?」
と聞くと、意外な答えが返ってきた。
スネーク「確かにそう思いたい気持ちも分かるが、義勇軍としてだいたい3百人くらいの兵士と数機の戦闘機とヘリが来るだろう。ボリビアやペルーもそうだったし、ベトナムでは2000人の兵士と二十機のミグとハインドが義勇軍として投入された。ベトナムにソ連軍が投入されたことは有名だが、南米に投入されたことは機密扱いされて、一般人は知らない。アメリカの裏庭である南米がソ連軍に好き勝手に荒らされているとアメリカ国民に知られて、支持率が下がることを大統領やアメリカ政府が恐れているからだ。それだから、ソ連軍が来ないと思うと大変なことになるぞ。まあ、この間まで一般人だったから、そう思うのも無理はない。コロンビアにも空軍があるから、戦闘機は気にしなくてもいいし、俺達の手に負えないから、ハインドと兵士の相手をすればいい。とにかく、任務を果たすことに集中しろ。俺達の部隊は装備はそれなりにいいものを揃えているし、練度も高い。そう死ぬことはないから、心配するな。もう訓練で疲れているだろうから、寝ろ。」
カズ「じゃあな、八幡。」
というと二人は行ってしまった。なんだこの世界、こうなった理由を神に聞く必要があるな。あとで無線で聞くかと考えてると、いつのまにか兵営に着いて、寝ていた。
第2章 MSF初のビックビジネス~八幡初めて
の戦い~
訓練に参加してから2ヶ月後、1972年8月コロンビアの首都サンタフェデポゴタで俺達MSFは依頼人の指示どおりに首都に反乱軍が侵攻してきた際に要人が脱出する時の警護として行動するために、コロンビア陸軍の緊急展開部隊で市街戦になれている二個大隊1000名が協力することになり、首都侵攻に備えて、首都から離れた政府支配地域であるコロンビア北部の軍事施設でまずは訓練することになった。本番になれば、戦況によっては国家警察も援軍を出すそうだ。なお、航空支援は必ず受けられるように戦力を温存していたらしい。出し惜しみしないでちゃんと使えよと思っていると、合同訓練に参加する緊急展開部隊がいる軍事施設に着いた。その時、数人の士官が出迎えにきた。
緊急展開部隊の司令官「BIG BOSS、ようこそコロンビアへ。噂はかねがね聞いています。いや~、伝説の英雄にお会いできて、感激です。失礼だと思いますが、さっそくお互いの部隊長を集めて、打ち合わせをしましょう。」
スネーク「俺は英雄なんかじゃない。ただ任務に踊らされただけだ。あと、スネークと呼んでくれ。まあ、いい。カズ、小隊長以上の階級のやつを連れて一緒に来い。うちの兵卒はどうすればいい?」
緊急展開部隊の司令官「うちの兵士が案内にして兵営まで連れて行きます。荷物や装備を然るべき場所に置いたあと、国家警察の教官が我々の部隊と一緒に指導してくれます。本当はもっと早くから、一緒に訓練したかったのですが、戦況が予想以上に悪く、遅くなってしまいました。そのせいで、要人の護衛専門の内務省が管轄する特殊部隊が全て亡命するありさまです。質問がなければ、会議を始めましょう。」
こうして俺は現地の部隊と一緒に訓練を受けることになった。訓練では装行車を四台も使い、実戦のように五人の教官が反乱軍として模擬弾を使い、俺達を襲う形式になった。要人が乗っている車両にRPGかグレネードを打ち込まれるか、要人が撃たれたら終わりという形で訓練は始まった。俺はMSFでも狙撃班にいたので、ここでも狙撃班になった。狙撃班の仕事は前線にいる兵士達が気付きにくい位置にいるRPGなど重火器を持った兵士の狙撃や前線の兵士のカバーだ。俺は訓練に参加した当初は補給などを担当していたが、ぼっちとして磨きあげられた観察眼とステルススキルによって、800mくらいの長距離狙撃をこなすようになり、長距離狙撃を担当することになった。何これ、チートじゃね?こんな風にぼっちスキルが役に立つとはぼっちで良かったわ。普通こんなに早く長距離狙撃でかきないよね?そんなことを考えていると、訓練が始まったのか、ブザーが鳴り、車両が動き始めた。この訓練では市街地を模倣した施設が使われていて、開始地点である施設の中央通りにある依頼人である法務大臣の務める法務省の部屋から脱出ポイントである陸軍省のヘリポートまで連れて行けば、本番は合格である。因みに今回は訓練なので、目的地は陸軍省もどきである。そのあとの護送はコロンビア軍が中心の仕事になり、俺達はヘリポートまで大臣を送ったら、別のヘリポートに集合し、自前のヘリで逃げる計画になっている。
車両が動き始めるのを見計らって、車両から300mくらい南の位置で教官の内二人が制圧射撃を開始し、地上の部隊や車両の機関銃が反撃するが、教官に弾は全然当たらない。
スポッター「おい、八幡援護しなくっていいのか?絶好の狙撃ポイントだぞ?」
八幡「お前ら本当にプロなの?あれは陽動で車両の側面か後ろから100mくらい離れた所からグレネードかRPGを打ち込んで来るだろう。それが本丸だ。そんなにあの教官たちを撃ちたかったら、他の狙撃班にこのことを伝えたあと、準備ができしだい、狙撃する。」
スポッター「なるほど、俺は警察の特殊部隊出身だから、本格的な戦闘は始めてなんだ。他の皆は従軍経験があるから、分かっていると思うぞ。まあ、そう文句を言わないでくれ。通信兵さっきの話を他の狙撃班に教えてやってくれ。」
通信兵「こちらミスフィット1ー3、ミスフィット1ー1、1ー2移動している車両の後ろか側面に重火器を持った敵がないか調べてくれ、地上部隊にもこのことを伝えおく、敵を見つけ、狙撃の準備ができたら、重火器を持った敵を狙撃してくれ、こちらはそれ以外の敵を狙撃する。」
ミスフィット1-1、1ー2「了解、RPGを持った敵は任せろ。アウト。」
その後、俺の班の通信兵は地上部隊にもこのことを教え、連絡がくるのを待った。しかし、いくら時間が経っても、他の狙撃班から連絡がないので、こちらから連絡しても応答しない。この時、他の班は全滅したと考え、俺は班の連中に施設全体を見渡せる隣のビルもどきに移動するように指示を出し、班の連中と協力して工事で足場として使われる板を利用し、隣のビルに移動した。俺たちの班は狙撃に注意しながら、隣のビルの屋上に向かい、狙撃ポイントを確保し、地上部隊に他の狙撃班から連絡が取れなくなったことを報告したが、地上部隊も援軍を出せず、俺達だけで地上部隊の援護をしなくてはならない。ていうか、地上部隊なにしてんの?まだ、陽動担当の二人も片付けてないじゃん、そろそろ本丸がくるんじゃねと考え、車両の側面と後方が見渡せるようにM40のスコープを覗き、俺と同じ狙撃担当のブラックなんとかさんもタイミングをあわせて狙撃できるように準備する。地上部隊が目的地に行く最短ルートから外れ、右折するとスポッターが急に叫ぶ。お前なに、位置がばれたらどうすんの?死にたいのと思っていると、
スポッター「あそこに本物のC4がある。すぐに練習を止めさせろ!!」
というと、通信兵は慌てて教官に連絡する。連絡中にそんなわけないだろうとたかをくくっていると、急にRPGを持った敵が少し距離を取りつつ、二人来たので、敵がRPGを打つ前に急に腕試しがしたくなり、いたずら半分にRPGの弾を狙撃し、ブラックなんとかさんも間髪いれずに狙撃した。俺達の狙撃は成功し、行動不能の判定が出て、二人はそのままじっとしているはずだが、俺の狙ったRPGの弾が爆発し、RPGを持った敵の1人は爆発に巻き込まれ、文字通り、体がばらばらになり、ぶっ飛んでいった。もう1人の敵は頭にペイント弾を食らったことよりも予想外の爆発に一瞬呆然とし、RPGの発射を中止するが、再びRPGを車両に向けて、発射しようとする。ブラックなんとかさんは俺と同じようにRPGの弾を狙撃し、敵の体を爆発によってぶっ飛ばす。
通信兵「大変だ‼ここだけではなく、本部も襲撃を受けている。模擬弾から本物の弾に代えないとまずい。ブラックバーン軍曹、本部から指令が来てます。軍曹がミスフィット1ー3の指揮をして、地上部隊と合流し、本部まで来いとのことです。」
ブラックバーン軍曹「了解。とにかくここで本物の弾を装填したあと、地上部隊に合流し、訓練と同じ目的地へ向かう。訓練が始まる前、緊急展開部隊の連中が目的地に予備のヘリがあると言っていたから、ヘリを確保したあと、ホーキンスがヘリを操縦し、俺たちの援護をしてくれ。」
通信兵「さっきの無線で、コロンビアの緊急展開部隊の司令官が戦死が報告されました。BIG BOSSが全体の指揮をしているので、我らMSFは結構冷静みたいですが、緊急展開部隊は司令官が戦死し、かなり動揺してるみたいです。早く行きましょう。」
ブラックバーン軍曹「分かった。八幡、お前が把握できる範囲で、敵はいないか?」
八幡「さっきから実弾を装填しながら、探しましたけど、居なかったっすね。皆準備できたみたいですし、早く行きましょう。」
俺が索敵していた時にみんな実弾を装填し終わったようだ。みんな移動し始めたので、俺は後方でみんなについて行き、ビルに入るとM40からMP5に持ち変え、後方を警戒しながら部隊と一緒に素早く移動し、ビルの出口へと出た。
ブラックバーン軍曹「こちらミスフィット1ー3、ホテル6応答せよ。繰り返す、こちらミスフィット1ー3、ホテル6応答せよ。」
地上部隊指揮官「こちらホテル6、先ほど敵部隊を殲滅した。我々は今、目的地のヘリポートへ向かっている。ミスフィット1ー3もヘリポートに向かい、我々と合流し、本部の救援に向かうぞ。」
ブラックバーン軍曹「了解、すぐにそちらに向かう。アウト。よし、ヘリポートへ向かうぞ。お前ら気合い入れて行くぞ。」
とブラックバーン軍曹が叫ぶと、つい、みんなにあわせてYes,sirと言ってしまった。何これ、想像以上に俺は軍隊に馴染みつつある。もともと、俺はこんな集団生活ができるような人間ではない、ぼっちというスクールカーストの中で最底辺の人間だ。だが、MSFのみんなはBIG
BOSSを筆頭にありのままの自分を受け入れてくれる。その期待に答えようと努力したから、軍隊生活に慣れたのだろう。ここなら、長年求めてきた「本物」が手に入ると、柄にもなく確信した。走りながら、余計なことを考えていると危険なので、任務に集中し、周囲を警戒するが、トラップも伏兵も現れなかったので、すんなり地上部隊と合流できた。
ホテル6の司令官「もう、基地に向かう準備はできてる。早く、ホーキンス曹長にヘリの操縦をさせ、ミスフィット1ー3はそれに乗って、我々を援護しつつ、基地に向かってくれ。基地に着いたら、ヘリの機銃とミサイルで敵を殲滅してくれ。」
ブラックバーン軍曹「了解、我々がヘリで威力偵察するので、ホテル6はその後に続いて下さい。ミスフィット1-3の各隊員は周囲を警戒しつつ、ヘリに乗り込め。」
と指示すると、操縦士のホーキンスと副操縦士のモンテスが真っ先にヘリに乗り込み、スポッターのワイリ、カンポ、マコビックがその後に乗り込むなか、俺とブラックバーン軍曹は最後まで周囲を警戒し、敵がいないか確認し終わってから、ヘリに乗り込み、離陸した。それにあわせて、地上部隊も二台の車両に乗って、移動を開始した。
ホーキンス「これに乗るのも半年ぶりね。ナムにいたころは毎日のように乗って、NVAやベトコンを叩き潰していたのに、MSFに来てからは全然、ヘリに乗れないからいやだわ。」
ブラックバーン軍曹「それはナムでお前が上官を半殺しにしたからだろう。自業自得だ。米軍の間でこのいかれポンチを知らないやつはいないぞ!!」
八幡を除いた一同「ハハハ、そうそう、自業自得だ。」
八幡「あの~すいません、俺にはよく事情がわからないので、みんなが爆笑している理由がさっぱり分かりません。良かったら、話してくれませんか?」
ホーキンス「いいわよ。私がアメリカ陸軍のヘリの操縦士としてナムにいたころ、士官学校を出たばかりの無能な少尉殿が任務で私のヘリに乗っていたんだけど、初めての実戦で全然当たらない敵の対空砲にびびって、私のヘリで漏らしたの。任務が終わった後、私のヘリを汚した罰として、少尉殿にちょっとお仕置きしたら、除隊させられたの。全くひどいわよね。」
八幡「(そのヘリって自分のじゃあないから、怒る資格ないよね。)」
ホーキンス「何か言った!!文句あるなら、後でたっぷり私が特別訓練してあげるけど!」
八幡「いや、なんでもないです。」
ホーキンスに怒られた俺を見て、みんなは大爆笑し、八幡ボソボソ言ってた文句、結構聞こえてたぞとからかわれてしまった。なんで、うるさいヘリの中なのにみんな聞こえたの?あと、ホーキンスマジ怖い、本当怖い。一級拒絶鑑定士の俺が匙を投げるぐらい怖い。今まで俺に嫌やがせしてきた女子や俺のことを本気で拒絶した女子が可愛く見える。今度から逆らわないようにしよう。
ブラックバーン軍曹「ホーキンスは操縦のエキスパートで乗り物なら大体なんでも操縦できるが、重度のスピード狂で、自分の愛車やよく使うヘリを汚すことを嫌う。八幡、くれぐれもヘリを汚すなよ。ホーキンスが怒ると手がつけられない、気をつけてくれ。」
八幡「分かりました。ホーキンス曹長を怒らせないように気をつけます。」
ブラックバーン軍曹が止められないって、マジかよ?戦闘民族かよ?とか一瞬考えて、油断しないように気を引き締める。
ホーキンス「前方1キロメートルに輸送車両3台とハインド1機を確認、ブラックバーン軍曹武器はいつでも使用できます、指示を。」
ブラックバーン軍曹「ホテル6と通信するから、距離をこのまま保ち、待機しろ。通信するから、俺の代わりにカンポがドアガンを使ってくれ。」
カンポ「了解。」
ブラックバーン軍曹「こちら、ミスフィット1-3、敵の輸送車両3台とハインド1機を見つけた。我々がまず、ヘリをミサイルで撃墜するので、ホテル6はその後に攻撃して下さい。ヘリを撃墜したら、機銃で援護します。」
ホテル6「了解、相手の数は分かるか?」
ブラックバーン軍曹「大体、我々と同じくらいかと思われます。相手は我々に気づいていません。奇襲するチャンスです。」
ホテル6「それでは射程範囲に入ったら、すぐに攻撃を開始しろ。我々もそちらと連携攻撃する。」
ブラックバーン軍曹「了解、アウト。ホーキンス、こっちのミサイルの射程範囲まで全速力で近づき、ミサイルを撃ち込んでやれ。」
ホーキンス「本当にいいんですか⁉今日は最高ね。すごい飛ばすから、みんな手すりに掴まって。」
とホーキンスが言ったあと歓声をあげ、上手い具合にヘリが加速し、ヘリが傾き、みんな手すりに必死にしがみつく。
モンテス「おい、よく見たら、敵はみんなソ連の義勇軍だ。伏兵はいないぞ。チャンスだ。」
ブラックバーン軍曹「なんだと、まあいい。とにかく殲滅しろ。」
ホーキンス「了解、ミサイル発射します。」
ハインドは急接近してきた俺たちが乗るヘリに途中で気づいたが、速すぎて攻撃に対応できずにあえなくミサイルがあたり、ハインドは撃墜した。
ホーキンス「yeah,ファックしてやったぜ、commies!地獄へ堕ちな!」(注)Commiesは共産主義者を侮辱する言葉です。
ミスフィット1-3一同「Nice shot.」
ハインドが撃墜した後、俺たちは機銃で敵の車両を二台破壊し、ホテル6は二台で逃げた敵の車両1台へ回り込み機銃掃射をくらわせて足止めし、RPGを発射して、敵を殲滅した。敵を殲滅した後にブラックバーン軍曹はBIG BOSSに連絡し、基地の中の塹壕で接戦になっているので、一刻も早く航空支援し、敵の戦車を破壊しろという指示をもらった。そんな時に俺の無線が鳴ったので、味方の無線だと思い、応答しようとすると、
神「ワシじゃ、ここから3時方向に300メートル進むとソ連義勇軍の司令官がいる。戦車を破壊した後にそいつの外見と位置を直接、脳に送り込むから、その情報をもとに奴を殺せ。ワシから与える初めての任務だが、極めて重要な目標なので、確実に始末しろ。奴を始末すれば、脳筋ばかりの連中しかいなくなるから、ソ連義勇軍は撤退するだろう。頼むぞ。」
八幡「こちらミスフィット1-3、了解。目標は戦車のすぐ近くにいるようで良かった。引き続き支援を頼む、ブレイク。」
予想外の人から連絡してきたので、部隊のみんなに怪しまれないように応答した。そして、神からの情報を怪しまれないように伝えると、俺達の標的である敵の戦車が見えたらしく、ミサイルがヘリから発射され、敵の戦車に見事当たり、戦車は爆発する。
ホーキンス「初弾命中、残りの戦車二台も仕留めます。」
と言うと、破壊した戦車の隣の戦車に反撃する余裕も与えず、ミサイルを正確に撃ち込んで、敵の戦車を1台撃破する。その直後に味方の発射したRPGが敵の戦車に当たり、敵の戦車は全滅したが、敵の兵士は予想外の事態にも関わらず侵攻をやめない。その時、頭の中に敵の司令官が兵士と一緒にRPGを発射する準備をしている映像が流れ込み、神の言ったとおりに敵の位置がわかるように脳に直接、情報がテレパシーのようなもので伝えられる。ヤバい、RPGが発射される前に奴らを始末しないと思い、ドアへ移動し、M40を構えると敵も同じようにRPGを構えていた。
ワイリ「9時方向から敵のRPGが狙っている。八幡、あいつらに撃たせる前に始末しろ。」
八幡「了解。やってみます。」
ホーキンス「ヤバい、間に合わないわ。みんな耐ショック姿勢をとって。」
くそ、もう発射される。二人を狙撃するには時間が足りない。時間よ止まってくれと俺が願うと、周囲の音だけでなく人や物の動きが止まった上にヘリの振動もなくなり、一瞬驚くが、チャンスを逃さず敵の司令官と兵士の頭をM40で狙撃し、成功する。ざまあみろ、ロシア野郎どもと達成感を感じながら呟くと時間が流れ始め、周囲の人やものが動き始める。そして、RPGを持った敵の頭が弾け飛び血が飛び散る。
ワイリ「八幡、すごいな。ヘリであんな狙撃を成功させるやつなんてめったにお目にかかれないぜ。いくら200mくらいの距離でも成功するとは思わなかった。おかげで敵の司令官は始末できた。お前はデルタフォースやSealsで活躍できるくらいの天才だよ。」
八幡「いやいや、夢中になって撃ったらたまたま当たっただけですよ。」
と無難なことを言い、さっきの時間が止まるという意味不明な事態を追及されないように誤魔化そうとするが、みんなの反応を見ているとさっきの異常事態には気づいてないようなので、安心した。自分が中二病にかかっていた頃に時間が止められる能力があったらいいのにと思ったことがあったが、こんな形でかなうとは思わなかった。この能力を使って女子更衣室を覗こうとか思わないよ。…いや、本当だよ。ほんとほんと、マジで思ってない。ちょっとホーキンスのおっぱい見てもいいかなと思っただけ。
ブラックバーン軍曹「司令官を始末して、敵が混乱している。ホーキンス出口まで追撃しろ。各隊員はヘリからアサルトライフルなどを撃ち込んで、残った歩兵を片付けろ。」
一同「了解。」
その後、俺達は他の部隊を援護しつつ、部隊のみんなは逃げるソ連義勇兵に正確に銃弾を撃ち込みつづけ、確実に敵の数を減らし、出口まで追い詰めた。味方の戦闘の腕に改めて感心しつつ、敵を狙撃すると、一個小隊くらいの敵が出口の近くに集まり、反撃しつつ出口を渡ろとする。その時、
ワイリ「ポチッとな。」
と呟いた後に起爆装置らしきものを押したとたんに、大きな落とし穴が空いた。数人の敵が穴に落ち、敵が動揺していると、味方の迫撃砲が敵に3発着弾し、敵は全滅した。その後、周囲を偵察して敵がいないことを確認すると、俺とホーキンスとモンテスは休むようにBIG BOSSに言われた。部隊にいる他の隊員はあまり戦闘に参加していなかった部隊と一緒に基地の修理をしている。
俺は疲れたので、久しぶりに1人で部屋でゴロゴロしていると、神からもらった無線が鳴ったので、応答する。
八幡「もしもし、俺だけどなんか用?」
神「能力に目覚めたようなので、その説明をしに連絡した。気づいているだろうが、お主の能力は時間を止める能力だ。」
八幡「いったいどういうことか説明しろ。中二病が再発して、妄想と現実の区別がつかなくなったかと思ったぞ。」
神「それではお主がちゃんと理解できるように長くなるが、最初から話をしよう。もともと、神は7人いて、それぞれの神が1つずつ世界もしくは宇宙を作り、支配している。その7人の神とは創造神できる三人の神『賢帝ガラン』『戦女神メシカ』『心守ハーティア』、破壊神である三人の神『愚王オルト』『失せ御堂ローグ』『疑心暗鬼ライライ』そして、永久欠神『名も無き神』である。因みにワシが『賢帝ガラン』じゃ。しかし、我々は神とはいっても完璧と程遠く、われわれ神のミスで世界が滅亡する危機に七回も直面した。そのような事態を初めから予想していた『名も無き神』は自分と人間との間に生まれた運命の歯車を正常化させる程の特別な力を持つ子供を奴以外の6つの世界に送り込むことで世界の滅亡を阻止してきた。その子供達は死んでも魂は送り込まれた世界にとどまり、何回もその世界の危機に対処できるように何代も転生する。薄々気づいているだろうが、お主が『名も無き神』の子供の転生体で、いまお主がいる世界がワシの世界であり、お主がもともといた世界が名も無き神の世界だ。時間を止める能力を使えるのはお主が『名も無き神』の子どもである証拠だ。今は一分しか時間を止められないが、能力を使いこなせるようになると止められる時間が長くなるが、年中能力を使うと脳に負荷がかかり廃人になるから気をつけろ。お主はワシが支配する世界に送り込まれるはずだったのだが、どうも『名も無き神』はお主を送り込むを忘れていたらしい。それだから、事故に遭って死ぬはずだったお主をワシが名も無き神と交渉し、お主を生かしたままこの世界に連れてきたわけだ。因みにワシの世界を救うためにお主を働かせる許可ももらっている。何か質問はあるか?」
なにこれ、転生とか女神転生なの?悪魔を召喚しちゃうの?カオスとロウサイドで別れちゃうの?しかも、俺が中二の頃に妄想していた内容とかなり似ていて、マジでびっくりした。裁判を起こしたら著作権の侵害で勝てるレベルまである。いや、あっちは神様だから裁判以前に存在自体が勝てないか。あれ、それじゃあ普通の人間にも勝てないか、そんなことないよね賢帝ガランさん(涙)それはともかく、俺はあの頃に自分には特別な力があって、それがある日突然目覚め、世界の存亡をかけた戦いに巻き込まれると布団の中で妄想し、来るべき時のために神界日記をつけ、3月に政府報告書を封筒の中に入れ、適当な住所を書いてそこを宛先にして郵便局に出していたが、まさかこんな妄想が中二病が完治した今になって現実になるとは思わなかった。賢帝ガランさん中二病にかかっていた頃の俺を連れていってくれよ。その時の俺ならすごい喜ぶから。それはともかく、能力の話は聞いたから、それ以外の疑問点を聞いてみるか。
八幡「世界の滅亡を防げと言われたけど、具体的な日時や場所は分かるんですかね?あと、なんで世界が滅亡するのが分かるんすか?」
賢帝ガラン「私には未来を見る力がある。この一見普通の目はアイオンの眼と言い、魔力が大量に宿っている。この眼のおかげでこの世界だけでなく他の世界の滅亡を予想してきたが、今回はあまり詳しいことはわからない。致命的なミスはしていないのに不確定要素があまりにも多いから詳しいことははっきりしないが、多分、1974年にコスタリカの国境付近で新種の核兵器が発射され、全面核戦争が起きる。八幡がいないと核戦争を止めるためにスネークが戦っても、核戦争を止めることができずに戦いの最中に亡くなってしまい、世界が滅びる。確かにスネークは強い。しかし、1人の英雄が精鋭揃いとはいっても貧乏な軍隊を率いてもできることは限られている。今回はスネークイーター作戦のようにいく保証はない。それくらい事態は複雑で危険になっている。そもそも彼の行った任務は作戦と呼び得ないほど無謀だ。あれは単なるカミカゼアタックと変わらない。八幡の任務はMSFを資金力のある精強な軍隊に変えて、スネークが無謀なことをして、死なないように戦場でサポートすることだ。」
八幡「ボスが死なないように戦場でサポートするのは理解できますけど、ぼっちの高校生が金儲けして大金を稼げと言われても、マジで無理っすよ。」
金儲けなんて無理。マジでこれ以上働きたくないでござる。しかし、何だか話が中二過ぎていくら本当に危険な事態と分かっていても中二乙としか思えない。
賢帝ガラン「何もお主に営業をしろと言うわけではないし、全く期待していない。営業やMSFの経営は経済に明るいカズがなんとかするだろうが、MSFは軍人一筋の脳筋ばかりだから、経済活動の実務を担当するものがほとんどいない。それだから、お主には経理をやってもらう。いまのMSFの規模なら簿記3級くらいの知識があれば大丈夫だ。数学の成績がいくらわるくても問題ない。ちゃんと努力しないと任務が達成できなくなり、小町に会えないからしっかりやるように。」
なんなのこの理不尽な状況、マジで社蓄かよと思いつつも妹の小町のために頑張ることを決意し、
八幡「了解。」
と返事をする。今の八幡的にポイント高いと下らないことを考えていると
賢帝ガラン「他に質問がないようなら、もう切るぞ。」
と聞いてきたので、
八幡「ない。じゃあ、さいなら」
と言うと、
賢帝ガラン「じゃあな、また連絡する。」
と言うと通信が終わり、俺はベッドに倒れこみ初めての戦闘で疲れたのか、すぐに寝てしまった。
初めての実戦が終わった翌日、俺は朝からミスフィット1-3のメンバーや他の部隊の兵士と一緒に基地の修理や掃除、敵の持っていた武器・弾薬の回収もとい接収をして、夕方まで部隊のメンバーと仕事をした。今日もいい仕事をしたとらしくないことを思って帰ろうとすると、ミスフィット1-3のメンバー全員がニヤニヤしながら、俺を引き留める。
ミスフィット1-3各員「八幡、大事な話があるから、この基地の中にあるbarに来てくれ。」
八幡「はぁ、別にやることないからいいですけど、何のようですか?俺、何も変なことしてないですが。」
ブラックバーン「まぁ、話と言っても、君に関するいくつかの質問を俺たちが聞いたあとに親睦会をするだけだ。今日ボスがお前の配属先をこの部隊にすると決定した。このことが発表されるのは明日だが、前祝いということで親睦会を今日やることになった。それだから、早く来い。」
ブラックバーン軍曹がそういうと、みんながbarに向かい、俺もはぐれないようについて行った。barに着くと早速親睦会が始まり、基地の修理がどれくらいで終わるかとか、故郷の話などで盛り上がり、家族の話に話題が移ったのでついつい小町の可愛さについて熱弁をふるっていたら、いつの間にかみんながドン引きしていた。今の八幡的にポイント高いが、ミスフィット1-3的にはポイント低かったようだ。次から気をつけようと思っていると、沈黙を破りカンポが質問してきた。
カンポ「そういえば、八幡は軍歴がないと言っていたが、殺し屋か諜報機関で準軍事工作担当官(パラミリタリー・オペレーションズ・オフィサー)をしていたのか?やけに敵を殺すのに手慣れていたから、とてもついこの間まで素人だったという話を全く信じられない。できる範囲でいいから正直に話してほしい。」
八幡「いやいや、ここに来るまでその手の仕事はしてないっすよ。本当に最近まで素人でしたよ。」
ブラックバーン「新兵が躊躇なく敵を殺せるわけがない!ふざけるのもいい加減にしろ!一体何者か知らないがこれ以上舐めた真似すると、撃ち殺すぞ!さっさと所属している組織と目的を言え‼」
と激昂して叫び、COLT government の銃口がが俺の額に突き付けられる。他の隊員もだいたい俺に懐疑的な目を向けていて、助けを期待できそうにない。やっぱり、前の世界の人間関係と同じで期待しても結局、裏切られるのか。しかし、こんなに死ぬのが早いとは思わなかった。いや、そういえば一度死んでましたね~どうしようかしら、予想外の事態に直面し、ひとまずブラックバーン軍曹を落ち着かせようかと考えていると、思わぬところから助け船が出る。
ホーキンス「確かに不自然な所はあるけど、スパイじゃあないと思うわ。いくらボスが重要人物とは言っても、この組織はまだ貧乏で小規模な軍隊で目立つような実績もないわ。それだから、八幡がスパイって話は考えにくいわ。未成年をスリーパーとして採用する諜報機関なんてある?常識的に考えてみて、あり得ないわ。軍曹、いい加減に銃をしまって!」
とホーキンスが言うと、ブラックバーン軍曹は少し悩んだ末に銃をしまって、言った。
ブラックバーン「分かった。確かに未成年に軍隊に対してスリーパーとして働かせるのはありえないな。八幡を疑って、銃を向けた事について謝ろう。しかし、君の経歴には疑問があるから、正直に話してくれ、八幡。」
どうしようか?まさか本当のことを言うわけにもいかないし、言ったら、確実におかしな人だと思われる。マジで詰んでんな。
モンテス「まあまあ、待って下さい、軍曹。八幡が言ったことが本当かもしれないですよ。こいつが昨日戦ってた時、終始ニヤニヤしてて気味が悪かったんですよ。人殺しが根っから好きなやつなら、いくら新兵でも初めての戦場なら戸惑わないんじゃないですかね。俺も戦争に慣れて、一般人としてまともな生活ができなくなった挙げ句に軍人として戦う事以外に喜びを見いだせないから、彼の考えてることはなんとなく分かります。それだから、俺はいくら彼のことを疑っても意味がないと思います。それに八幡の家族というか妹の小町ちゃんの事とか作り話にしては妙にリアルだし、嘘をついてるとは思えないですね。だいたいこの部隊にいる連中の事情は俺とたいして変わらないでしょう。それだから、八幡を受け入れてやりましょう。ちょうど、腕の良い狙撃手が必要だったし、いい機会じゃあないですか。」
ホーキンスの発言に続き、ひどいいわれようだが、俺の得意技である人間観察を使い周囲の人の表情やしぐさを見ると、モンテスの発言おかげで俺のスパイ疑惑は隊員の中で消えつつあるのを感じた。カンポ以外はみんな気がついてないかもしれないが、この部隊のみんなが戦争が好きみたいなので、なんとなく納得したようだ。しかし、本当に人を撃ち殺す時にニヤニヤしてたか?んー言われてみなかったら、確かに気がついてなかったな。確かにFPSとか好きだけど、そんな異常な性格じゃあないぞ。むしろ、今まで色々あったが全部許しているから、キリスト並の人格まである。
ブラックバーン「本当に嘘をついてないんだよな?」
八幡「そうですよ。だいたい、嘘つくだけの動機もないですよ。」
ブラックバーン軍曹「いいだろう。カンポの言った通り、腕の良い狙撃手が必要だったところだ。手荒な真似をしてすまない。君をミスフィット1ー3の一員として歓迎しよう。」
ブラックバーン軍曹がそういった瞬間に部隊のみんなが一応拍手してくれたが、まだまだ、みんなから信頼を得るのは難しそうだ。ぼっちスキルを生かし、人間観察をしていると、ホーキンスやカンポ、ワイリは俺のことを疑ってなさそうだが、ブラックバーン軍曹などは半信半疑だろう。マジでスパイでもないし、嘘をついてないのにこの扱いって俺マジで不憫。最近、すごい働いていたのにこんなにひどい扱いとは、もう働きたくないでござる。それに、嘘はついてはない。俺が名も無き神の転生体で世界の滅亡を防ぐために異世界から送り込まれたこととか、時を止める能力があることとか、話していないことはあるが、それはダークフレイムマスターとかギルディア・シン・呪雷とか霧龍・ヘルドカイザー・ルシ・ファーストとか中二病にかかっている人しか信じないだろうから、当たり前だが話さなかった。とにかく俺はこの日、元海兵隊員が主力メンバーである第1偵察小隊第3分隊コードネームミスフィット1-3の正式なメンバーとなった。この部隊と共に戦うことによって、賢帝ガランが言ったようにこの世界の歴史を変えることになるとはこの時の俺には想像もつかなかった。
第2章 end
To be continued
第3章 運命を変える選択
名も無き神の転生体である俺、比企谷八幡がMSFに入り、ミスフィット1-3に配属されて二年が経過した。事実だが、自分で名も無き神の転生体とか止めよう、黒歴史を思い出してしまう。この二年間でMSFは主に西側の様々な依頼を受けて、難易度が高く、国際社会にばれたらまずいデリケートな任務をPMC(傭兵企業または民間軍事企業)として請け負い、急成長し、MSFは文民を含めた3000人の従業員を擁するPMCとしては最大手の企業まで成長した。二年前のコロンビアでは首都の北部から首都侵攻のために陽動を引き受けたソ連の義勇軍と反政府勢力の連合軍をコロンビア軍と合同で殲滅したせいか、首都を包囲していた反政府勢力は予想外の事態に混乱した。その隙にコロンビア軍とMSFは反政府勢力に強襲をしかけ、首都を包囲していた反政府勢力の部隊は壊滅した。その後、コロンビア軍だけで反政府勢力を追撃して、反政府勢力の勢力は著しく減少した。今ではコロンビア南部のエクアドルと隣接している僅かな場所しか支配していない。MSFは首都侵攻を未然に功績と首都を包囲していた反政府勢力の部隊を殲滅した功績、そして、当初の依頼通りにコロンビア政府の高官をボスが直線俺達の部隊の指揮を取り、安全地帯まで脱出させたのおかげで、ボスはコロンビア政府から勲章を得た。ちなみに高官は目ざとく戦況の変化を感じたのか、当初の依頼とはちがい、国外には脱出しなかった。おそらく、最後まで逃げようとしなかった愛国心のある政治家としてアピールするためだろう。ただし、運が良かったのか首都の安全地帯に脱出する際に高官の護衛をするときは敵は表れなかった。本当に楽な任務で助かります。コロンビアで予定してない任務までさせられた俺達はとにかく大変だったが、その分報酬も契約した時よりも多く貰い、国際社会でも有名になったため(ボスはもともと高官の間では有名だったが)、MSFを株式会社するための大きな一歩にもなった。そして、コロンビアは大方の政府やジャーナリストの予想を裏切り、共産化を免れた。ソ連はコロンビアが共産化を免れた事態に直面し南米での軍事工作に消極的になったせいとアメリカの巻き返しで中米の共産化は進まずに済み、アメリカの裏庭がこれ以上荒らされることになるのは避けられた。
コロンビアで初陣を経験した俺はミスフィット1-3の一員として、アメリカから依頼され、国際法ギリギリの任務をMSFから与えられた。そのせいで、俺はミスフィット1-3の隊員としてベトナム戦争に参加し、ベトナムやカンボジア、ラオスなどで敵の司令官の暗殺や国境を越えたホーチミンルートの破壊とカンボジアやラオスにいるMIAになった米軍兵士や捕虜の救出などを時にはアメリカのバラミリや特殊部隊と合同で行い、15回も戦闘を経験した。二年も一緒に過ごし、十数回も一緒に戦ったせいで、命を助けたり、助けられたせいか、部隊のみんなと信頼関係が生まれ、スパイ疑惑もなくなり、ぼっちではなくなってしまった。ぼっちのときに培った技術がなくならないか心配だ。ベトナムでの任務でぼっちのときに磨きあげたステルススキルが役に立ち、敵に姿を見せないで敵を狙撃し、数々の任務で貢献して来たので味方にはゴーストと呼ばれている。なにそれ、俺は人ですらないのかよ。まぁ、そんな昔のことを回想してないで、早く訓練に行かないと時間に間に合わないから、ヤバい。ぐずぐずしていると、教官に怒られて、鉄拳制裁をくらっちまうから、早く行こう。
何と、今日はサプライズでボスが直接、ミスフィット小隊で行われるCQC訓練の指導をしてくれることになった。確かにボスは教え上手だが、社長自ら実戦に出てばっかりで、デスクワークをカズにばっかりさせるのはやめて欲しい。あの人なにかと俺に所属部隊の仕事だけでなく、会社の雑務とか押し付けてくるし、今まで生きてきたなかで一番忙しい。大体、接収した武器・弾薬の代金の見積りと管理とか俺みたいな数学が苦手なガキに任せるなよ。俺にこんな仕事を任せる程、アメリカ人は数学が苦手なのに愕然とした。まったく、軍人になるつもりだったのに、まさか、この時代にMSFが史上初のPMCとなり、俺が曲がりなりとも会社員になるとは思わなかった。小町、俺ちゃんと働いてるぞ、自宅警備員じゃなくて国際警備契約要員として頑張ってるぞ。そこそこ、金も貯まっているから、老後のことは自分で何とかするから平気だぞと考えていたら、
ボス「八幡、ぼーとするな!!実戦じゃあなくても、油断してると訓練でもケガするから気をつけろ。それじゃあ、訓練を始めるぞ。」
八幡「Yes,Sir.」
とボスにどやされ、俺にCQCの指導を実戦形式で指導してくれる。数分間、何回もボスに挑み、返り討ちにされていると、車のクラクションがなり、カズがスネークに顔を向ける。
コメありがとうございます。ご指摘の通り、バーチャスミッションじゃなくて、スネークイーター作戦でした。突っ込みありがとうございます。あと、たまに修正が入りますが、ストーリーの展開は変わらないので、悪しからず。
ピースウォーカーに絞って来たか...なんかパスのフラグ立てそう
スネークがザ·ボスを倒したのはスネークイーター作戦ですよ。ヴァーチャス·ミッションはソコロフの救出です。頑張って下さい
面白いと思いますよ。頑張って下さい。
面白いので更新ペースを上げて貰いたい
こうして八幡は二代目ジ・エンドになるのか...
なんかヒキタニが凄い...
八幡スゲェェェ
更新早くするか量を多くしなさい。面白いから。
気になるのは、比企谷が初めて敵を殺した時どうなるのか、かな。
もう少し更新量を増やそうぜ...面白いssは一気に読みたいんだよ
うむ。続けたまえ
八幡が空気になってる...
はよ
書けコラ
書け^^
まさかの能力
はよ
いつも下書き中で読めない…
早く♪早く♪
下書き中の多さ
いつまで下書き中なのさ
はよ
やっと更新したか
続けなさい
更新プリーズ
ま~だ~?
「第章」ってなってるのは仕様?
「ぼーとするな」になっちゃってますよ。
「ぼーっとするな」などいかがでしょうか?
この前ピースウォーカー全クリしたばっかだから結構楽しめてる
ドンドン書いてくれるとうれしい^^
もっと多く書いてくれると嬉しいかな♪
もっと書けよ
は・や・く
まだ? (´・ω・`)
Ksk
あ、これはヴェノムですは確定ですわ