2015-09-12 14:35:42 更新

概要

ずぼらなエーリカをみかねたバルクホルンお姉ちゃんが取った行動とは…?



坂本「よし、戦闘訓練は終了だ!」


宮藤「疲れたね~リーネちゃん」


リーネ「芳佳ちゃん本当に成長したね。私なんか全然...」


坂本「そんなことないぞ、リーネ。お前も成長している」


リーネ「本当ですか!?ありがとうごさいます!」


芳佳「リーネちゃん、ご飯作りに行こう」


リーネ「そうだね」


坂本「ペリーヌも様になってきたじゃないか」


ペリーヌ「しょ、少佐!?そ、そんな…///」


ミーナ「ふふっ、シャーリーさんもトゥルーデも負けられないんじゃない?」


シャーリー「確かに油断出来なくなってきましたよ。ルッキーニも負けてらんないな!」


ルッキーニ「まだまだ大丈夫ぅー」ニヒー


バルクホルン「何を言うミーナ!確かに三人は成長したが、私はまだ負けるつもりなどない!」


エーリカ「ムキになってる~」ニシシ


バルクホルン「なっ!?」


シャーリー「ハルトマンは余裕だなー」


エーリカ「そうでもないよ~それよりごはん食べよ!」


ルッキーニ「ごっはん~ごっはん~!」ピョンピョン



ー食後ー



バルクホルン「いっち、にっ、さんっ、しっ…」


エーリカ「ふぁぁぁああ~おやすみ~」


バルクホルン「なんだ、ハルトマンもう寝るのか」


エーリカ「疲れたからね」


バルクホルン「お前も自主的にトレーニングをしろ!カールスラント軍人としてだな…」ブツブツ


エーリカ「Zzz」


バルクホルン「ぐ、この…」イライラ



ー朝ー



バルクホルン「少佐、提案なんだが」


坂本「どうした、バルクホルン」


バルクホルン「確かに自由なのが501の特徴ではあるが、流石に最近たるんでいる。特に中間階級にいる者達だ。」


坂本「中間というと、エイラやハルトマンか?」


バルクホルン「そうだ。私もすっかり浮かれていた所もあった。だが、宮藤やリーネが頑張っているのに私達がたるんでいてはダメだと思ってな…」


坂本「ふむ、確かにそれも一理あるが…考えてみよう」


シャーリー「厳しくしたら不満がでるぞぉ~」


バルクホルン「リベリアン、お前もたるんでいる自覚を持て!」


シャーリー「どーこがたるんでるんだ!ほれっ、パンっパンっだっ!!」バイーン


バルクホルン「下着でうろうろするな!!それがたるんでいるんだ!」ムキー


シャーリー「それくらい許してくれよ~これだから堅物は…」


宮藤「あと少しですから、待っててくださいねー!」


ミーナ「そうねぇ…いくら何でもたるみすぎかしら…」


ペリーヌ「それには賛成ですわ。エースの自覚を持ってない方が多過ぎです」


ルッキーニ「えー?!やだー!」


坂本「まてまて、まだ決まった訳じゃない」


シャーリー「エイラとサーニャにも話さないとな。私達だけで決めたらダメだろ」


バルクホルン「しかしこのままだといつかボロが出る。負傷してから気を引き締めては遅いぞ」


シャーリー「バルクホルンの言ってることもわかるけどさあ…」


ミーナ「少し考えましょう」


坂本「そうだな、ミーナと私だけで決めるより皆で決めるべきだ。」


シャーリー「ルッキーニやハルトマンは意地でも認めなさそうだな。」


宮藤「そういえば、ハルトマンさんはまだ寝てるんですか?」


バルクホルン「あいつめ……起こしてくる」



ーエーゲル部屋ー



バルクホルン「起きろぉ!ハルトマン!!朝食だぞ!!」


エーリカ「あと40分……」


バルクホルン「ハルトマンだいたいお前はだな…」ブツブツガミガミ


エーリカ「Zzz」


バルクホルン「」ブチッ


バルクホルン「起きろ…」バサッ


エーリカ「うえぇ寒い…」


バルクホルン「いい加減にしろ、ハルトマン。今日という今日は本気で頭にきたぞ」ガシッ


エーリカ「ぐっ、痛いよトゥルーデ…」


バルクホルン「朝は寝坊、部屋はゴミだらけ…カールスラント軍人として恥ずかしく無いのか!!」


エーリカ「そんなのどうでも良いじゃん、起きるから胸ぐら掴まないでよ」


バルクホルン「どうでもいいだと!?ふざけるな!!カールスラントを奪還するためにウィッチとしてネウロイと戦っているというのに…!」


バルクホルン「歯を食いしばれ、ハルトマン」


エーリカ「え??ま、まってトゥルーデ!」


バチーン!


バルクホルン「しっかり反省しろ」


バタン


ミーナ「あら、トゥルーデ早かったわね、フラウは起きたの?」


バルクホルン「頭にきたので喝を入れてきた」


ミーナ「…トゥルーデ?確かにあの子はずぼらな所があるけれど、あまり無理強いしてはいけないのよ?ああ見えて色々考えてるところもあるし…」


バルクホルン「わかっている、だがしかしな…」


坂本「難しい問題だな」


ハルトマン「おはようございます」


坂本ミーナバルクホルン「!」


坂本「起きたか、ハルトマン。飯だぞ」


ハルトマン「遅れてすみませんでした、坂本少佐」


坂本「なに…?」


ミーナ「フラウ?」


ハルトマン「私は大きな間違いを犯していたんです…軍人としてあるまじき振る舞いを多々行ってきましたが、祖国の名に恥じぬようこれからは軍人として正しい振る舞いを心掛けることにしました」


ミーナ坂本「」


バルクホルン「そ、そうかハルトマン!私は嬉しいぞ!」パアア


エーリカ「これまで多大なご迷惑をお掛けしました」


エーリカ「バルクホルン大尉」


バルクホルン「え?今なんて」


エーリカ「どうしました?バルクホルン大尉」


バルクホルン「い、いや何でもない。それより朝食だ」


ミーナ「嫌なことにならなきゃ良いけど…」


シャーリー「お、起きたかハルトマン。もう少しで飯だ!」


エーリカ「おはようございますイェーガー大尉」


シャーリー「」


シャーリー「はっ、ハルトマン??何だその口調は」


シャーリー「わかった!そういう遊びか!バルクホルンのやつにもやったか??」キラキラ


エーリカ「いえ、そうではありません」


ルッキーニ「なんか変な感じ~」ウジュー


ペリーヌ「もう、やっと起きましたのね、中尉」


エーリカ「すみません、ペリーヌさん」


ペリーヌ「」


宮藤「皆さーん!出来ましたよー」



ー食事中ー



宮藤「リーネちゃん」ヒソヒソ


リーネ「どうしたの、芳佳ちゃん」ヒソヒソ


宮藤「ハルトマンさんってあんなに行儀良かったかな?」ヒソヒソ


リーネ「私も同じ事を…」ヒソヒソ


坂本「うん、美味い!」


バルクホルン「流石は宮藤だ!」


シャーリー「リーネも手伝ったんだろ?美味いな~幸せだ」


エーリカ「本当に美味しいです」


一同「」


ミーナ「え、ええ。本当においしいわね」


バルクホルン(ハルトマンのやつ…さては何か企んでるのか?)



ー午後ー



坂本「ネウロイだ!バルクホルン、ハルトマン、宮藤、ルッキーニ、シャーリーは出撃しろ!他のものは待機だ!」


バルクホルン「よし!行くぞハルトマン」


ハルトマン「ええ、了解しました大尉」


バルクホルン「…援護してくれるか?」


ハルトマン「了解しました」


バルクホルン「…」


バルクホルン(やはりおかしい…いつもなら先に行くはずだ)


坂本「目標確認!シャーリーとルッキーニは素早い小機を。ハルトマン、バルクホルンは親機に向かえ!私と宮藤で援護する!」


一同「了解!」


ダダダダダダダタ


シャーリー「小機撃墜!」


ルッキーニ「こっちもー!」


坂本「コアはあそこだ!!」


バルクホルン「よし、コアを出すぞ!」


ハルトマン「」ダダダダダダダタ


ハルトマン「…大尉、コアです。とどめをお願いします」


バルクホルン「なに?」


坂本「何をしている!バルクホルン!!くそっ、烈風ぅー斬っ!!」


パリィィン!


バルクホルン「おいハルトマン、あのコアはお前が仕留められたはずだ」


エーリカ「しかし、大尉の援護が私の…」


バルクホルン「お前…」


ハルトマン「ひっ…ごめんなさい!殴らないで…」


バルクホルン「…帰るぞ」


シャーリー「少佐はすげーなあ」


坂本「なに、宮藤のサポートもあったしな」


宮藤「えへへ…」


ルッキーニ「ハルトマン?どしたの?」


ハルトマン「えっ?あ、何でも…」


ルッキーニ「変なのー」



ー夕方ー



ミーナ「…という訳なのだけど、皆さんはどう思うかしら?」


エイラ「めんどーダナー」


サーニャ「ダメよエイラ。少しは正しくしないと」


エイラ「ちぇー」


坂本「皆、何か意見はあるか?」


ミーナ「とりあえず賛成か反対か教えて頂戴」


宮藤「私はこのままで良いと思います。皆さんしっかりネウロイと戦っていますし!」


リーネ「私は簡単なルールを設けたらどうかなって…」


ペリーヌ「もちろん賛成ですわ」


ルッキーニ「やだー」ウジュー


シャーリー「私は反対だ、個々の能力を尊重するんだろ?個性を消してしまうかもしんないからな」


バルクホルン「私は賛成だ」


エイラ「正直面倒臭いナ」


サーニャ「私はこのままでも良いんですけど、リーネさんの言う様に簡単なルールがあるとどちらの考えも尊重されると思います…」


エイラ「流石サーニャダナ」ドヤッ


エーリカ「私は賛成です」


エイラサーニャ「」


一同「」


バルクホルン「良く言った、ハルトマン!それでこそカールスラント軍人だ!!」


シャーリー「お前もしかして、買収したのか!?」


バルクホルン「そんなことはない!!デタラメを言うなリベリアン!!」


エーリカ「イェーガー大尉、バルクホルン大尉はその様な行為を行っていません。あくまで私の意見です」


一同「」


サーニャ「は、ハルトマンさん?どうしたんですか?」


エイラ「なんか気持ち悪いゾ」


坂本「ま、まあそれはともかく私は賛成だ」


ミーナ「私は反対ね。自由にさせても違反者が出るのだから厳しくしても意味無いと思うわ」


坂本「てことは」


賛成

バルクホルン

坂本

ハルトマン

ペリーヌ


反対

ミーナ

エイラ

ルッキーニ

シャーリー

宮藤


中立

サーニャ

リーネ


坂本「となったわけだが、リーネとサーニャの案も良いと思っているからな」


ミーナ「では、全部試してみましょう」


坂本「それもありか…。ともかくこれで解散だ!」


サーニャ「ハルトマンさん…」



ー夕食後ーー



コンコン


サーニャ「ハルトマンさん、いますか?」


バルクホルン「?サーニャか、珍しいな、どうした?」


サーニャ「いえ、ハルトマンさんに用事が…」


バルクホルン「あいつなら多分食堂じゃないか?」


サーニャ「?もうご飯が済んで二時間は経ちますけど…」


バルクホルン「菓子を食うために食堂へ行ったんだろう」


サーニャ「え?」


バルクホルン「食堂はものを食べるところだからな。あいつなりの配慮なんだろう。軍人としての自覚を持ってよk」


サーニャ「バルクホルンさんは良いんですか?」


バルクホルン「な、何がだ」


サーニャ「あんなハルトマンさんはやっぱりおかしいですよ。私は前のハルトマンさんの方が…」


バルクホルン「…それよりサーニャ」


サーニャ「…」


バルクホルン「夜間の哨戒は良いのか?」


サーニャ「ハイデマリー少佐が501にいらしてまして私は今夜非番です。」


バルクホルン「そうだ、ハイデマリー少佐も501入りするという噂があったな」


サーニャ「…失礼しました、バルクホルンさん」バタン



ー食堂ー



サーニャ「ハルトマンさん」


ハルトマン「!サーにゃn…サーニャさん、どうしました?」


サーニャ「ハルトマンさん、無理しないで下さい。ストレスが貯まって取り返しが付かなくなりますよ…」


ハルトマン「でも…」


サーニャ「バルクホルンさんと何かあったんですか?」


ハルトマン「い、いえ何も…」


サーニャ「ハルトマンさん!」グイッ


ハルトマン「!」


サーニャ「私にだけでも普通に接して下さい!私、そんなハルトマンさん嫌です!!」


ハルトマン「サーにゃん…」


サーニャ「そうです、あなたが私を元気付けてくれたように今度は私がハルトマンさんを助けます」


ハルトマン「ありがとう、サーにゃん。お菓子、食べる?」


サーニャ「はいっ!」



ー朝ー



エイラ「サーニャがいない…」


ハイデマリー「?サーニャさんなら食堂で寝てましたよ」


エイラ「サーニャー」


ミーナ「おかえりなさい、ハイデマリー少佐」


ハイデマリー「はい、ただいま戻りました、中佐」


ミーナ「まだ決まった訳じゃないけど、おそらく501として配属されることになるわ。これからも宜しくお願いしますね」


ハイデマリー「はい」


ミーナ「自己紹介は朝食前にしましょう、眠いかしら?」


ハイデマリー「いえ、そんなことはありませんよ」


ミーナ「ふふ、頼もしいわね。話を変えるけれど…」


ハイデマリー「はい、何でしょう?」


ミーナ「あなたもよく知ってると思うけど、トゥルーデとフラウがね……」



ハイデマリー「なるほど、そういうことなんですね」


ミーナ「ええ、それで、あなたにも意見を聞きたいのよ、501に配属されるのだし」


ハイデマリー「私が偉そうなことを言える立場ではありませんが…そうですね、サーニャさんやリネットさんの意見に同意します」


ミーナ「わかったわ、ありがとう」


ハイデマリー「い、いえ//」



坂本「と、いうわけで昨日から来てもらっているハイデマリー少佐だ。これからお前達の仲間…いや家族になる。」


ハイデマリー「カールスラント空軍少佐ハイデマリー・W・シュナウファーです。」


リーネ「ハイデマリーさんって」


坂本「そうだ、世界でも最強とされるウィッチの一人だ。」


シャーリー「すげーやつが来たな」


宮藤「確かにすごい…」ゴクリ


ハイデマリー「い、いえ、そんな…//」


シャーリー「私はシャーロット・E・イェーガーだ。よろしくな」


坂本「はっはっはっはっはっ!まあまてシャーリー、個人の紹介より飯が先だ!」


バルクホルン「ハルトマンが見当たらんが」


ペリーヌ「中尉ならランニングなさってましたわよ」


ミーナ「フラウ…」



ー朝食ー



宮藤「へぇ~ハイデマリーさんもナイトウィッチなんですか!」ジロジロ


ハイデマリー「はい、こちらのサーニャさんとも交友がありまして…」


エイラ「ルッキーニ…」ヒソヒソ


ルッキーニ「わかってる…」ヒソヒソ


エイラ(宮藤に先を越される訳には…!)

宮藤(一番は譲れません…!)

ルッキーニ(うじゅー…!)


坂本「ぞうだ、扶桑のものは口に合うか?」


ハイデマリー「ええ、とても美味しいです」


シャーリー「バルクホルン、今日非番なんだろ?」


バルクホルン「そうだが?」


シャーリー「予定がないならハンガーに来てくれ、話がある」


バルクホルン「…わかった」


坂本「ん?ハルトマンはランニングしてるとしてサーニャはどこへ行った?」


エイラ「サーニャは寝てるゾ。今日は非番だしな。これからハイデマリーが来るなら私達も少しは楽になるナ」


ハイデマリー「お役に立てるように努めます」


坂本「ハイデマリー少佐、眠いか?」


ハイデマリー「いえ、相当遅くに起きましたし、仮眠も取りましたので」


坂本「そうか、なら今日は訓練を軽めにするから宮藤とリーネで基地を案内してやれ」


宮藤「やったーありがとう神さまぁー!」(わかりました!)


リーネ「芳佳ちゃん……」


ミーナ「では皆さん今日もよろしくね」



ーハンガーー



バルクホルン「用事はなんだリベリアン。今日はハイデマリー少佐と久々に話したいのでな。宮藤達が帰ってくる前に済ませてくれ」


シャーリー「ハルトマンのことさ」カチャカチャ


バルクホルン「…ハルトマンがどうした」


シャーリー「お前、わかってんだろ?あいつあのままじゃエースどころか足を引っ張るかもしんないぞ」カチャカチャ


バルクホルン「何を言う!確かにおかしい行動はあっても決して戦闘に支障は出ていない」


シャーリー「あたしは今まで出撃中のハルトマンを見てたんだ。あいつは世界最強のウィッチだ。普段から飛ぶ姿を見ていた。学ぶことも多かったしな。だが昨日のあれは私が見てきたハルトマンではない。私が気づいたんだ、お前なら尚更…」


バルクホルン「…」


バルクホルン「わかっている。私もやり過ぎた、しかしな…」


「おやおや、こんな所で湿気た顔が二つも並んでいる」ツカツカ


シャーゲル「!!」


シャーリー「久しぶりだな」


バルクホルン「何しに来たんだマルセイユ…!」


マルセイユ「ミーナから聞いてないのか?また合同作戦らしい。今度も私とハルトマンで行うらしいな。ハイデマリーもいるんだろ?あいつとも喋りたいから丁度良かった」


バルクホルン「上層部め…」


シャーリー「そうか、悪いな今立て込んでるんだ」


マルセイユ「そうか、それよりハルトマンはどこだ?」


バルクホルン「さぁな。食堂なんじゃないか?」


マルセイユ「てっきりバルクホルンといると思ってたんだけどな」ツカツカ


シャーリー「ま、これ以上何も言わないけどさ…」


シャーリー「あいつが戦えなくなったらたらおしまいだぞ」


バルクホルン「…」



ー食堂ー



マルセイユ「おお!ハルトマン!久々だな!」


エーリカ(どうしよう…普段通りにするかな…いや、でも…)


宮藤「あーー!マルセイユさん!」


マルセイユ「ん?やあ、仔猫ちゃん達」


ハイデマリー「こんにちは、マルセイユ大尉」


マルセイユ「おお、ハイデマリーじゃないか!私はあんたとも喋りたかったんだ!」


ハイデマリー「アフリカからいらしたんですか?」


マルセイユ「合同作戦らしい」


ハイデマリー「ハルトマン中尉とですか」


マルセイユ「詳しいことはわからんが、恐らくな。ミーナからそろそろ指示があるはずだ」


リーネ「またあれが見れるなんて…」


宮藤「でも、実弾で勝負はダメです!」


マルセイユ「あっはは!面白いなあ君は」


宮藤「リーネちゃん、訓練行こう。じゃあマルセイユさんとハイデマリーさんまた後で!」


マルセイユ「ん?ハルトマンはどこだ?」


ハイデマリー「先ほど食事を終え、出ていきました」


マルセイユ「あいつめ…」



ー夕方ー



坂本「明日だが、特別訓練を行う。ネウロイの情報はまだ無い。夜間哨戒も休みだ」


ミーナ「明日1100時より1対1の模擬戦を行います。使用するのはペイント弾です。実銃ではありません」


マルセイユ「何故だ!」


ミーナ「あらあらどうしたの?マルセイユ大尉??」フフフ


マルセイユ「う…」


坂本「ハイデマリー、マルセイユ、ハルトマンと世界最強クラスのウィッチがこんなにいるんだ。宮藤達も良い訓練になるだろう」


バルクホルン「組み合わせはどうする?」


ミーナ「美緒を抜いた12名で行います。くじで決めましょう」


坂本「これが組み合わせか…」



Aブロック

バルクホルン vs ルッキーニ


Bブロック

シャーリー vs エイラ

リーネ vs ミーナ


Cブロック

宮藤 vs サーニャ

ハイデマリー vs ペリーヌ


Dブロック

マルセイユ vs ハルトマン



バルクホルン「いきなりマルセイユとハルトマンか…」


マルセイユ「決勝でもどうせ戦うことになったんだ。いつ戦っても問題ない」


シャーリー「しかし決勝トーナメントにカールスラント勢しか残らなさそうだな…」


ミーナ「誰が優勝するかしら」


宮藤「坂本さん、私頑張ります!」


坂本「良いぞ!宮藤!!」


ハルトマン「…」


マルセイユ「よろしく、ハルトマン。手を抜くんじゃないぞ」


ハルトマン「」コクッ


マルセイユ「どうした?調子でも悪いのか?」


サーニャ「ちょっとだけそっとしておいてあげてください」


マルセイユ「…そうか、わかった。」


ルッキーニ「」ササッ


マルセイユハイデマリー「!!」


ルッキーニ「うおーー!すごぃぃ!」モミモミ


リーネ「ルッキーニちゃぁん!」


淫獣「右にマルセイユさん…左にハイデマリーさん…」ジュルリ


リーネ「芳佳ちゃんまでぇ!!」


ルッキーニ「でもー、シャーリーの勝ちぃ!」


シャーリー「ふっふーん!」ドヤッ


マルセイユ「待て!形を評価しろ!」


ワイワイウジュー



ーー翌日ーー



Aブロックはバルクホルンが勝利


Bブロックはエイラがシャーリーのスピードに対応できずシャーリーの勝利

ミーナはリーネにあっさり勝利し、その後シャーリーがミーナに辛くも勝利


Cブロックは宮藤の健闘もサーニャに軍配、ハイデマリーがペリーヌを圧倒した

サーニャもハイデマリー相手に善戦したかに見えたが後半の主導権はハイデマリーが握り、そのまま勝利


坂本「では、Dブロックだ!」


マルセイユ「ハルトマン、お前に何があったかは聞かんが…」


マルセイユ「そのままでは私に勝てないぞ」


ハルトマン「…」


坂本「始めぇ!」


ビューン

ダダダダダダダタ


エイラ「すげーなあ」


宮藤「どっちが勝つだろう」


リーネ「ハルトマンさん頑張って」


ペリーヌ「お二人とも…凄い…」


ハイデマリー「…おかしいですね」


ミーナ「ええ、どう見てもね」


宮藤「え!何がですか!」


ミーナ「フラウは本調子じゃないけれど…マルセイユも本気じゃないわ」


宮藤「ってことは…」


ハイデマリー「はい。二人とも互角ですが本来の力より数段下の戦闘になってます」


バルクホルン「ハルトマン…」


マルセイユ「どうしたんだ、ハルトマン!ここまで落ちぶれたのか!?」


ハルトマン「…」


マルセイユ「呆れた、もう茶番はやめだ」


ダダダダダダダダダダダダダ


宮藤「ああっ!ハルトマンさんが…」


リーネ「あんなハルトマンさん初めて見た…」


バルクホルン「くっ…」


ハルトマン「…」ビッショリ



ーその後ー



坂本「準決勝第一試合、バルクホルン vs シャーリー …始め!」


シャーリー「バルクホルン、あのハルトマンを見たろ」


シャーリー「…取り返しが付かなくなるぞ」


バルクホルン「…」


ダダダダダダダダダダダダダ




坂本「決勝はバルクホルンとマルセイユか」


ミーナ「シャーリーさんも、ハイデマリー少佐も惜しかったわ」


マルセイユ「危うい試合だった。また今度手合わせ願いたいものだ!」


ハイデマリー「ええ、私でよければ」


坂本「それでは決勝だ!!」


宮藤「やっぱりマルセイユさんが強いのかなあ」


リーネ「バルクホルンさんも負けてないと思うよ」



ー風呂ー



エーリカ(あーあ、負けちゃった…)


サーニャ「ハルトマンさん、背中流しますよ」


エーリカ「サーにゃん珍しいね、いつもサウナなのに」


サーニャ「…ハルトマンさん、もうう元に戻りましょう。このままだと…」


エーリカ「私、トゥルーデが怖くなっちゃったんだ。だってあんなにうるさくても手は出さなかったのに…」


エーリカ「トゥルーデはお姉さんだから世話を焼きたがるでしょ。それを嫌がる人もいて、雰囲気悪くなるときもあるから私が世話を焼かせてもらってあげるって思ってたんだけど…」


サーニャ「そうなんですか…でもハルトマンさん、もう限界なんじゃないですか?」


エーリカ「でも、トゥルーデも喜んでるみたいだし…」


サーニャ「後でちゃんとお話しましょう」


エーリカ「うん、そだね」



ー外ー



バルクホルン(…)


バルクホルン(身体を洗おうとやってきたら)


バルクホルン(フラウ…そうだったのか…)


バルクホルン(私は…なんて……)



ー夕食後ー



ミーナ「作戦は以上です。」


マルセイユ「私はハルトマンとは飛ばんぞ。今のやつと到底飛べるとは思えんな」


ミーナ「ならどうするの?トゥルーデとも不満があるんでしょ?」


マルセイユ「ハイデマリー、あんたと飛ぶ」


ミーナ「ダメです。明日から本格的に夜間の任務に着いてむらうのに昼間の作戦には出せないわ」


マルセイユ「ナイトウィッチは二人いるだろう、行けるな?ハイデマリー少佐」


ハイデマリー「いえ、しかし…」


マルセイユ「…わかった」ツカツカ


マルセイユ「エーリカ・ハルトマン!!」


エーリカ「…」


マルセイユ「明日、まだそんな湿気た態度を取って足を引っ張ってみろ、その時は…」


坂本「マルセイユ、やめろ」


バルクホルン「マルセイユ、ハルトマンは必ずお前と飛べる、安心してくれ。」


マルセイユ「…フッ、わかった。じゃあ私は寝るぞ」


ミーナ「では、解散!!」



ーエーゲル部屋ー



バルクホルン「ハルトマン、話がある」


ハルトマン「!」


バルクホルン「…す、すまなかった。やり過ぎてしまったな」


バルクホルン「確かに今のお前は、朝早くに起床し、訓練もしっかりこなして自主連もかかさない、おまけに部屋は綺麗な軍人の鏡だ。100点満点だ」


バルクホルン「だが…エーリカ・ハルトマンとしては0点だ」


バルクホルン「私の知っているエーリカ・ハルトマンはいつもニコニコしていて、どうしようもなくて、無邪気で、それでいて強い、心強い勇敢な戦友だ。」


バルクホルン「本当に大事なものは軍規に書いてなかった…すぐそばにあったんだ」


バルクホルン「そんなことに気付けなかったんだ…私は。だから私を今ここで思い切り殴れ」


エーリカ「……目を瞑って、歯を食いしばって」


バルクホルン「ああ、遠慮はいらん」




ギュッ


エーリカ「トゥルーデぇ…トゥルーデぇ…」グスッ


バルクホルン「…おかえり、エーリカ」




ミーナ「上手くやったかしら、あの二人」


坂本「うちのエースだ、不可能は無い」


ミーナ「そうね…」



ー翌朝ー



バルクホルン「起きろ!!!ハルトマン!!!!!」


エーリカ「あと50分…」


バルクホルン「今日の午後は作戦決行なんだぞ!!!部屋も片付けろ!どうやったら昨夜からこんなになるんだあ!!!」


宮藤「二人とも元に戻って良かったね」


リーネ「うん」



ー食堂ー



バルクホルン「皆、済まなかったな。ハルトマンの不調は私の責任だったんだ。許してやってくれ」


エーリカ「そうだよ、責めるならトゥルーデにしてよね」


バルクホルン「おい!お前も少しわ詫びの言葉を入れんか!!」


一同「アハハハ」


エーリカ「ありがとう、サーニャ」


サーニャ「うん」


エイラ「さっささ、サーニャ?!」


エーリカ「にっしっし~」


エイラ「説明シロー!」


ミーナ「上手くやったのねトゥルーデ」


バルクホルン「ああ、501はこのままで良い、変わる必要など無いんだ。」


坂本「決まりだな」ハッハッハッハッ


ミーナ「作戦を開始します!」


マルセイユ「行くぞ、ハルトマン」


エーリカ「うん」



マルセイユ「こちらマルセイユ、あと1分で突入する」


ミーナ「こちらミーナ、無事を祈るわ」


マルセイユ「私を誰だと思っている。それに、エーリカ・ハルトマンもいるんだぞ」


ミーナ「そうね、では突入!」


エーリカ「敵、50体!!」


宮藤「ひえ~、前より多い…」


マルセイユ「46!」ダダダダダダダ


エーリカ「41!」ダダダダダ


マルセイユ「38!」ダダダダダ


ペリーヌ「凄い…」


マルセイユ「4!」ダダダダダ


エーリカ「3!」ダダダダダ


マルセイユ「2!」ダダダダダ


エーリカ・マルセイユ「ゼロ!」


マルセイユ「こちらマルセイユ、コアも破壊した」


ルッキーニ「見て、あれ!」


ハイデマリー「なんて早さ…」


坂本「もしかしたらここからが本番なのかもな…」


バルクホルン「ハルトマン!負けるなあ!!」


ミーナ「あらあらトゥルーデったら」ウフフ


シャーリー「なんて戦いだ…」


ルッキーニ「どっちも頑張れ~!!」


坂本「これが世界最強同士の戦いか…」


リーネ「あ!マルセイユ大尉がハルトマンさんの後方へ回って…」


マルセイユ「フッ、貰った!!」ダダダダダ


マルセイユ「!?」


エーリカ「シュトゥルム!!」


マルセイユ「くっ!?」


エーリカ「そこだ!」バン


宮藤「あ!!!」


シャーリー「マルセイユが…」


エイラ「シールドを出したゾ」


サーニャ「ハルトマンさんの勝ちね」


バルクホルン「やった!やったぞ!ハルトマン!!」


エーリカ「あ~もうお腹空いた~」


マルセイユ「くっ、まさか負けるとは…」


マルセイユ「まだだ、ハルトマン!これで通算9勝9敗1分けだ!第20戦目だ!!」


ミーナ「はいはい、帰りますよ」




ミーナ「ありがとう、マルセイユ」


マルセイユ「何がだ」


ミーナ「あら、気付いているのに」フフ


マルセイユ「ミーナ、1つ言っておくが最後の戦いは本気を出したぞ」


ミーナ「わかってるわよ、それじゃあね」


マルセイユ「また来るときはハルトマンと決着を着けるから伝えておいてくれ」


ミーナ「はいはい」フフ




ー翌朝ー



バルクホルン「起きろ!!!!ハルトマン!!!!!!」


エーリカ「あと90分」


バルクホルン「この…」バサッ


バルクホルン「うわああ!//ふ、服を着んかあ!!」


エーリカ「寒い…」


バルクホルン「はぁ…まったくしょうがないやつだ」フフ


おわり


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2020-05-18 23:14:03

SS好きの名無しさんから
2016-08-18 17:58:17

SS好きの名無しさんから
2016-03-05 14:28:25

シェフ小泉さんから
2016-01-11 02:19:18

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シェフ小泉さんから
2016-01-11 02:19:19

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1: SS好きの名無しさん 2015-11-10 00:11:03 ID: d0R2HphV

リクエストしてもいいですか?クロスssの。

2: Leonhard 2016-03-13 07:20:52 ID: e98Tni8E

>>1
書くことを約束出来ませんが、それでも良ければ


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