陽炎「プレゼント選びの手伝い」
提督と陽炎の
短編です。
キャラ崩壊注意です。
陽炎「(はぁ〜、今年ももうクリスマスか〜。ここの鎮守府に着任して2年、着任した当初はどんな提督なのかどんな艦娘がいるのかワクワクしてたけど・・・)」
提督「今日の明石家サンタ、録画しないとな。は、初めてハガキ出したし、もしかしたら電話くるかもあーどうしよう何話そうかな」ソワソワ
陽炎「こら〜!コタツに入ってないで、書類の片付けしなさい!まだ残ってるでしょ!」
提督「後で、後でやるからさ〜今は明石家サンタでなに話すか決めててさ〜」
陽炎「もう、これだから提督は・・・うん?なんだろうこのダンボール」す、ストップだ陽炎!」
陽炎「な、なによ急に。別に中見ようだなんて」
提督「見ちゃだめだ!その中は今夜俺が変装してプレゼントを渡すための服が・・・・あっ」
陽炎「・・・自爆ね」
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提督「お、俺もさ、こういう事をやってみようと思ってな。艦娘達に感謝を伝えるにはいい機会だろう?」
陽炎「ふーん。あんたもたまにはいい事思いつくじゃない」
提督「だろう?・・・でさ、聞きたいことがあるのですが?」
陽炎「?なによ?」
提督「なにをプレゼントしたら喜ぶかな?」
陽炎「えっ、今さら!?今日イブなのに何も用意していなかったわけ!?」
提督「そ、その、何をあげたら喜ぶかわからなくて今日になって。プレゼントはAmazonの1時間で配達してくれるやつがあるから大丈夫だと思ってさ!?」
陽炎「はぁ、Amazonでプレゼントねぇ、、、」
提督「わ、悪いかな?」
陽炎「別に悪くはないけど、まだ何あげるかすら決まってないんでしょ?適当に選んで買ったらみんな怒るわよ」
提督「そうなんだよ!な、なにをあげたら喜ぶかな?金剛に聞いても「しいて言うなら、提督・・・ですかねー、あっ、やっぱり別のがいいデス」とか言われて。みんなちゃんと答えてくれないんだ」
陽炎「毎日体たらくな生活してるから好感度下がりまくりなのよ」
提督「全くその通りでございます。だからこそ、プレゼントという形で日々の感謝を伝えたいんだ。陽炎は、何をもらったら喜ぶと思う?」
陽炎「そうね、わ、私は変態じゃないけど、提督の私物をあげたらあんたに好意もってる子は喜ぶんじゃないかしら?」
提督「し、私物で喜ぶかな?」
陽炎「よその鎮守府では提督の私物をめぐて流血沙汰になるほどよ?まぁ、好きな人の私物を貰ったら、誰でも嬉しいんじゃない?」
提督「陽炎も、貰ったら嬉しい?」
陽炎「わ、私は別にあんたの事とか好きじゃないし!貰っても処分に困るだけよ!変なこときかないで!!」
提督「ご、ごめん・・・」
陽炎「・・・あー、とにかく、誰に何をあげるか決めなきゃ!私があんたに好意を抱いてる子教えてあげるから、そんなに落ち込んでないで、ほら、しゃきっとしなさい!」
提督「俺に、好意をもってるこいるのかな?」
陽炎「そうね、あんたは、、そう、案外モテるっちゃモテてるわよ。その、母性が強い子には、モテるっぽいのよ」
提督「・・・陽炎に母性、か」
陽炎「だから私はあんたのこと好きじゃないって!そんなにちゃかすと協力してあげないわよ!」
提督「ご、ごめんなさい陽炎さん!私に誰に何をあげたら喜ぶか教えてくださいお願いします。」
陽炎「まぁ、私物で喜ぶ勢はなんでもいいとして、何とも思ってない子達のプレゼントを考えましょう。ほら、急ぐわよ!もう19時よ!気合いいれて考えなさい!」
提督「は、はいぃ!
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陽炎「で、まず誰から決める?」
提督「そうだなー。その、陽炎はなんとも思ってないんだろう?だったら、陽炎の欲しい物はなんだ?それが1番参考になるかも」
陽炎「本当になんとも思ってないわけじゃ(ゴニョゴニョ)こほん///、そうね、私は、あんたが立派な提督になってくれたら最高のプレゼントになるわね。」
提督「無理です」
陽炎「即答とはね。あんたそれだからデレも感じないクソ提督とかクズ提督とか言われるのよ?」
提督「・・・」
陽炎「なんか言い返しなさいよ!・・・うーん、そうね、数の多い駆逐艦の子達から考えましょう。1番近い存在だし、すぐ考えられると思わ。」
提督「それはありがたい。で、誰からにする?」
陽炎「そもそも時間がないし、隊ごとに考えちゃいましょ。そうね、まずは第6駆逐隊からね。」
提督「第6か、俺のこと好きな子、いるかな。」
陽炎「雷はあんたのこと好きだと思うわよ。あんたダメダメだからすぐ頼るし。沢山頼まれて雷嬉しそうだったし。その姿を見ていて電暁響はどう思っているのか、わかるわよね?」
提督「姉妹をこき使う最悪な提督、ですか」
陽炎「最悪かはわからないけど、まぁ、あんたのことを軽蔑した目で見ているのは間違いないわ。大袈裟に言ってないわよ?」
提督「・・・(ポロ)」
陽炎「あー!ほら泣かないの!事実を言っただけでそんな反応じゃ、残っている100人以上の子達のプレゼント考え終わったらあんた死んじゃんじゃない?」
提督「・・・辞めたい」
陽炎「ちょっと!あんたが言い出したんでしょうが!協力するって私決めたんだから、最後まで決めるまでこの部屋から出さないわよ?わかった?」
提督「・・・・」
陽炎「へ ん じ は ?!」
提督「は、はいぃ!」
陽炎「雷はあんたの部屋から適当に選ぶとして、他の子達は・・・間宮引換券でいいんじゃないかしら?変に凝ったものあげたら困ると思うし。 なんか、あんたの事すきな子以外は全員間宮引換券でいいんじゃないかって思ってきた」
提督「て、手抜きとか思われない?」
陽炎「だったらあんた1人で考えなさいよ!何も用意できずにイブになって相談してきたあんたに手抜きとか言われなくないわ!」
提督「ごめんなさい」
陽炎「さっきから謝ってばっかね。でもまぁ、時間もないし、興味ない子達は間宮引換券でいいと思うわ。プレゼント用意する時間も必要だし、文句言う子はいないと思うし」
提督「・・・雑だな」
陽炎「あ!?」
提督「ごめんなさい」
陽炎「さて、これで大体は決まったし、あとはラブ勢に私物をあげるだけだわ。案外あっという間に終わりそうね」
提督「そ、そうですね」
陽炎「ただ、新たな問題が発生したわ。あんたのことがすきな子は、こう、、独占欲が強いイメージがあるわね。私だけが提督の理解者、支えてあげられるって思っているって言うか。」
提督「さ、さいですか。」
陽炎「私物は私物でも、何をあげたかでラブ勢の間で争いが起こるのは間違いないわね。慎重に決めないと。」
提督「何が、欲しいのかな?」
陽炎「わ、私はあんたのこと好きじゃないしわからないけど、あんたが肌身離さず持っているものとか、どうかしら。」
提督「肌身離さず、か。時計とか、帽子とか?」
陽炎「他の鎮守府だと、特に人気があるのは服みたいね。提督に包まれている感じがして落ち着く、とか。」
提督「服かー。普段は制服しか着ないからあまり数はないんだけど、パジャマとか、学生時代に来ていたジャージ、とか?」
陽炎「学生時代のジャージとかもってきているのね。」
提督「これがさ、ジャージは部屋着にぴったりなんだ!着慣れてるし、こう。落ち着くんだ。」
陽炎「はいはい、まぁ、学生時代のジャージはレアって感じがして喜ぶかもしれないわね。ラブ勢には服にしましょう。時間もないし、ほら!服持ってきなさい!」
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提督「持っている服は全部持ってきたよ」
陽炎「案外あるじゃない。ラブ勢は少ないし、足りると思うわよ」
提督「うん・・・」
陽炎「ジャージは、そうね、あんたと同じ身長の子が貰ったら部屋着として使えるし、大鳳さんにあげて、これは雷、これは瑞鳳さん、これは・・・」
陽炎「よし、これで決まりね!」
提督「なんか、あっという間に終わったな」
陽炎「早く終わっていいじゃない。ほら、プレゼント配るんでしょ!サンタのコスプレして、袋に詰めなきゃ!手伝うわよ!!」
提督「(妙に楽しそうだなぁ)」
陽炎「あら、案外似合うじゃない」
提督「そ、そうかな。変なおっさんに見えないかな。」
陽炎「鎮守府の外に出たら不審者かも知れないけど、ここでは大丈夫よ。さっ!時間もないし、さっそく配りに行くわよ!ついてきなさい、トナカイ!」
提督「え、トナカイじゃなくてサンタなんだが、ちょ、まてぇい!」
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提督「なぁ陽炎」
陽炎「ん?なに?」
提督「ベランダにプレゼントを放り込むってどうかと思うんだ。」
陽炎「しょうがないでしょ。各部屋に煙突なんてないし、ドアは勿論鍵かかってるし。こうするしかないでしょ。みんなクリスマスパーティーしていて寮にいないし、バレないバレない!」
提督「そ、そうだな」
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陽炎「なんとか、配り終わったわね」
提督「そうだな、ゲホっゲホ。こんなに肩を使ったのは野球部の練習以来だ・・・」
陽炎「さて、これからどうするの?クリスマスパーティーに飛び入り参加する?」
提督「そうする予定なんだが、一つ、用があってな」
陽炎「用ってなによ」
提督「これさ パカッ」
陽炎「ちょ、これって・・・」
提督「ケッコンカッコカリの指輪だ。唯一秘書官に進んでなってくれて、こんな俺のワガママを聞いてくれて、しかってくれて、俺は、その、嬉しかった。だからこれは陽炎、お前に渡そうって決めてたんだ。いつあげようか迷ってたんだけど、今かな、って。」
陽炎「・・・そう」
提督「受け取ってくれる、か?」
陽炎「しょ、しょうがないわね。逆に私にあげないで誰にあげるのって話だし!貰っといてあげるわよ!」
提督「そ、そうか!・・・ありがとう、陽炎。」
陽炎「う、うん・・・」
提督「さ、さて、クリスマスパーティーに参加しに行くぞ!ついて来い、トナカイ!」
陽炎「あ、あんたがトナカイでしょうが!・・・もう、しょうがないわね」
陽炎、可愛い。
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