2023-03-29 00:05:09 更新

概要

男子校出身の提督が鎮守府に着任するお話です。




着任





提督(はじめまして、提督です。早速なんですが、とうとう私が鎮守府に着任するときが来ました。)


提督(兵学校で学び、そこそこの成績で卒業した私に待っていたのは鎮守府で司令官として働くことです。)


提督(年老いた前任の代わりなんだとか。そう思うとなんだか、新学期みたいな不安と緊張を感じますね。)


提督(そういえばこの前、前任の提督にお会いしたんですが私にこんなことを言ってきたんです。)



前任「鎮守府はお主以外、みんな女性だぞ。」



提督(誠に由々しき問題であります。)


提督(何故なら私は)



提督(…男子校出身だから。)





はじめまして



提督「まぁずっとつったってるのもなんだし、

さっさと入りますか。」


提督(しかしいざ入るとなると緊張しますなぁ…。)


提督(あ、女の人だ。まずい女の人だ。)


提督(たぶんここの鎮守府の「艦娘」とか言う人だろうな。こっち見てるよ…。)


提督「ほ、本日付けでこの鎮守府に着任しましたっ。て、提督です!よ、よろしくお願いしましゅ!」



提督(噛んだ)



大淀「はじめまして、提督。よろしくお願いいたします。」


提督「お、大淀さんですか。はじめまして、よろしくお願いします。」


提督(特徴は眼鏡を掛けていて髪が長い。事務の人だろうか。)


提督(あとこんなことを言うのもなんだが、エロい。なんだそのスカートは。非常に股間に悪い。)



やめてっ!



大淀「こちらが執務室です。ここで艦隊の指揮をとったり仕事をしたりします。」


提督「ご、ご丁寧にどうも。」


大淀「ところで提督。」


提督「は、はい。なんでしょう。」


大淀「秘書艦はどうしましょうか。」


提督「秘書艦?なんですかそれは。」


大淀「提督の仕事のサポートをする艦娘の事です。」


提督「えっ、それってつまり…。」


大淀「はい、執務室に来ます。」


提督「は?」



無しの方向で



提督「えっと…。無しの方向でお願いできます?」


大淀「何故でしょう。後で困りますよ?」


提督「いやぁ、それはですね、その…。」


大淀「提督って男子校出身なんですよね?むしろいいじゃないですか。」



提督(こいつ…この鬼畜メガnいや。大淀ってやつ。分かってやがる。男子校を!)


提督(なにこのゲスい顔を見たことない。)


提督「じゃあ。出来れば無しの方向で、お願いできますかね。」


大淀「はい、わかりました♪」


バタン


提督「クソォ…。なんだか凄まじい敗北感が襲ってくる…。」


提督「あ、荷物の整理しないと…。」

-----

大淀「無しにするワケが無いですね。けど、今更選ぶのも面倒だし前任と同じで良いかな。」

-----


提督(さて、こんなもんかね。)


提督(あと筆記具やら色々持って戻るかな。)





提督「…あ」


提督(誰か居る)


提督(秘書艦に違いない。高確率でそうに決まっている。)


提督(そしてこんなことが出来るのは、あの鬼畜メガネただ一人!)


提督(やめろと言ったらやめろよ…。)


はじめまして



提督「うーん、どうしようか。入りにくい…。いや、ちょっと入りたくない…。」


提督(でも物事には決意してやらなければいけない事もあるので…。)


提督「失礼しますっ!」ガチャ


霧島「はじめまして、私霧島です。」


提督「て、提督です。よろしく、お願い、します。」


提督(この人が秘書艦か…。参ったな。)


提督(おっぱいでかくてエロい。皆こんな感じなのかな、艦娘って…。)


提督「あの、今日書類書く仕事とかってあったりするんですかね?」


霧島「いいえ、今日は特にありません。」


提督(マジで!?気分転換に源氏物語の現代語訳できるじゃん!やったね!早速座ってやりますか!)


霧島(なんであんなに嬉しそうなんだろう…。仕事できるのかしら…。)


提督(元はと言えばこの源氏物語は…)



----回想中


提督(あれは高校生の時だな。)


教師「いやぁ、君みたいな生徒が兵学校に受かるとはね。正直驚きました。」


提督「ギリギリの成績ですけどね。」


教師「5番目じゃないか。」


提督「受けるのが6人で5番目の成績だったらギリギリですよ。」


教師「さて、そんな君に私から課題だ。源氏物語54巻、全て現代語訳してみたまえ!」



------


提督(いま考えるとやらされる理由がよくわからんな。)



無反応


霧島(司令が何かやり始めて2時間たった。)


提督「…。」


霧島(もうお昼なのに動く気配がない。一体何しているんでしょう…。)


霧島「司令?もうお昼ですけど。」


提督「…。」


霧島「司令?聞こえてます?」


提督「は、はい!なんでしょう!はいなんでしょう!」


霧島「もうお昼ですよ?食堂行きませんか?」


提督「え?もうそんな時間ですか?」


霧島「ええ、行きましょうよ食堂。皆とも話ができるいい機会ですよ。」


提督(そんなに食堂っていっぱい艦娘いるのか…。行きたくないなぁ…。)


提督「俺まだお腹減ってないんで、その、あとから行きますんで。」


霧島「わかりました。待ってますね。」


バタン


提督(さて、どうしたものか…。)



聞き間違い、そして


提督(みなさん、こんにちは。提督です。)


提督(先行ってると言われその後も源氏物語やってたらいつの間にか13:00前になってました。)


提督(まだ間に合うんじゃないかと思い、食堂に向かったところですね。)


-----


電「はわわ!(ランチタイムが)終わってしまったのです!」


雷「うそー!」


-----


提督(という会話を聞いてしまったので、近所のスーパーでお昼を買ってきて自室で食べることにしました。コンロあるし。)


提督(しかしですね。)


赤城「…。」ワクテカ


提督「どちら様でしょうか…?」


赤城「航空母艦、赤城です。」


提督「あぁ、そりゃどうも…。ですが…何故ここに?」


赤城「美味しそうなにおいがしてきたので…。」


提督「…。」


そういうの良くない


提督「つまり、その、食べようとしてたって事ですかね…?」


赤城「そんな事ありません!一航戦の名に誓って!」


提督「じゃあ両手に持っているお箸とお茶碗は一体何です?」


赤城「いやぁ、それはその…。」


早く出ていってもらおう。二人きりは嫌だ、堪らん。いろんな意味で。


引き取ってください


提督「ドアに掛けてある注意書きは読まれましたか。」


赤城「立ち入り禁止ってやつですか?」


提督(読んでんじゃん。)


提督「なのに入ったと?」


赤城「人はするなと言われるとしたくなりますし、美味しそうなにおいがしているのですから関係ありませんよそんな注意書き。」


提督「いや、入らないでくださいよ。そもそも…。」


扉「開いちゃいますよ」


提督(誰かきた)


加賀「赤城さんいるかしら。」


提督(なるほど、空母というやつはここまで言うことがわからんのか?)


提督「すいませんけど早めに出てくれますかね?ね?」


赤城「しょうがないですね。今度間宮奢ってくださいよ?」


加賀「行きましょう、赤城さん。」


提督(やっと出てくれた。まぁ別に入るのは構わないんだがなぁ…。)


提督(本とか触られても困るしな…。なら立ち入り禁止にする必要も…。


提督(いや、耐えられないもん、女の人と二人っきりは。)


-----

赤城「加賀さん?顔赤いわよ?大丈夫?」


加賀「そんな事ないわ…。」


申し訳ございません


霧島「司令!なんで来てくれなかったんですか!」


提督「すいません、いや、行ったことには行ったんですがね。終わったということを聞きまして。ええ。」


霧島「来たのは何時くらいですか。」


提督「13:00頃です。」


霧島「まだやってますよ!」


提督「えっ?!」


霧島「待ってたのに…。」


え、待っててくれたの?


提督「え、待っててくれたの?嘘でしょ?」


霧島「本当ですよ。」


提督「…!」ブワッ


霧島「えっ、どこに泣く要素があったんですか?」


提督「だって…女の人に待ってもらうなんて…人生で今まで無かったんだもん…!嬉しくて嬉しくて…。」


霧島「泣き止んでくださいよ…。困りますから…。」


提督「ずびません。」



対策


霧島「と、言うわけで夕食の時は強制的に連れていきます。」


提督「はい。」


霧島「ところで司令は何されてるんですか?」


提督「あ、これはですね。源氏物語の現代語訳です。」


霧島「何故?」


提督「兵学校入学するときに高校の先生が押し付けて来たんですよ。いや、好きだから良いんですけどね。けど54巻もあるとさすがにきついって言うか、やる気失せますよね。まだ今17巻の絵合ですから1/3行ってませんけどね。」アハハ


霧島「学者ですか?」


提督「え?いや、提督です。」



地獄の時間の始まり


霧島「さあ、司令そろそろ時間です!行きましょう!」


提督「嫌です。お断りします。」キッパリ


霧島「ダメです。行きます。」


提督「やめてください、俺を食堂と言う地獄に連れていかないで下さい。」


霧島「着任したのに顔を知られていない提督なんて聞いたことありませんよ。顔を知ってもらう為にも行きます。」


提督「そんな殺生な。せめてガスマスクを…。」


霧島「意味が無いでしょう。行きますよ!」


提督「痛い痛い!引っ張らないで!鬼!悪魔!ちh霧島!」


霧島「ひどいこと言いますね。」


提督「じゃあ羅刹だったらいい?」


霧島「あ?」


早く済ませたい


霧島(食堂に着いた瞬間、司令は一番奥の一番壁側に座ってしまいました…。)


霧島(本当はど真ん中に座らせたかったんですが…。)


霧島「司令、食事取りに行きましょう。」


提督「ハイ…。」


-----


提督(はぁ…。せめて早く席戻りたい…。)


提督(正直、霧島さんとここまで喋れるようになったことが奇跡だ…。)


提督(しかしもう俺は他の人とは喋れない。体力がもたない…。)


??「新しい提督ですよね?!」


提督「は、はい!左様に御座います!ナンデショウ!」


夕張「夕張です。よろしくお願いします!」


提督「どうも…。あと、すいませんけど、もうちょい声のボリューム下げてもらえません?耳痛くて…。」


夕張「提督って男子校出身なんですよね?」


提督(聞いてないよこの子。)


提督「それ、どちら様からお聞きになられたのでしょうか…?」


夕張「大淀さんです。」


提督(あの野郎…!)



否定はしたい



夕張「で、提督って男子校出身なんですよね?」


提督「まぁ、はい。」


夕張「アッー♂んな人って居たんですか!?」キラキラ


提督(うわぁ目が輝いてる…。)


提督「断じてない…」


提督(いや待てよ?)


-----回想中


友A「なんだよB。俺の顔をそんなじっと見るな。」


友B「ふっ…。今日もお前はイケテる…。食っちまいたい…。」


友C「ちょwwwww朝からやめるでござるwwwww」


提督「ホモォwwwホモォwww」ゲラゲラ


-----


提督「否定できない…。」


夕張「本当ですか!?」



危険人物


夕張「行ってみたいなぁ、男子校…。きっと楽園なんだろうなぁ…。」キラキラ


提督(お前みたいなのが一番来ちゃあかんよ。)


提督(お、順番が来たようだ…!?)


提督(まずい、あの人おっぱいデカい…!視界に入ってしまう…!)


提督(ここはだな、自然に振る舞うのが一番だ。共学の男子のように、焦らず、華麗に、爽やかに。)


間宮「何にします?」


提督「ホッケテイショクオネガイシマス。」


提督(危ない危ない。ちゃんと言えたようだ。これだと、いつだって俺は共学の男子のようになれるみたいだ!ここの生活の希望が見えてきた!)


霧島(すごい片言でしたが。)


提督(読まれた?!)



用事無いなら


提督(さて、無事に夕御飯にありつけた。)


提督(ここまでたくさんの困難があった。)


提督(ホッケがうまい。…のはいいんだが。)


提督「あの、すいません、青い人。近くないですか?」


加賀「気のせいじゃないかしら?」


提督「いや、確実に近づいてますよね?もうちょっと離れて頂いてよろしくて?」


加賀「お断りします。」


???「もしかして新しいテートクネ?!」


提督(誰だよこいつ。)


金剛「金剛デース!明日の夕方テートクの部屋にお邪魔するネ!」


提督「え?」


金剛「ちなみに拒否権は無いのデス!」


提督「霧島さん、この人イギリスの人だよね?」


霧島「そうです。」


提督(参ったな…。夕方ってことは恐らくティータイムにご招待的なやつだろ。)


提督(紅茶苦手なんだよな…。それに女の人とそんなことするなんて聞いてないよ。ここ軍事施設だよね?後は耳栓必須だ。てか執務室ってなんだっけ…。)


振り替えって


提督(食べ終わって特に執務も無いので自室に戻った。)


提督(今日は初日だからか疲れた。それに女の人と話す事もこの先あるだろうし、その分体力が必要になるな。)


提督「明日に備えて寝るかな。」


提督(それにしても霧島さん、綺麗な人だ。)


提督(優しくされただけで好きになるのは、俺みたいな奴の悪い癖だな。)




翌朝


提督「・・・朝だ。それも0500だ、早くないか?」


提督「なんでこんな時間が起床時刻なんだ・・・。」


提督「仕方ない。身支度しますか。」



執務室


提督「お早うございます。」


霧島「あ、司令。お早うございます、ってなんですかその袋。」


提督「羊羹と饅頭です。喋ると体力が減っていくので。」


霧島「じゃあ早くそうならないように頑張って慣れていきましょう。」


提督「それで今日の仕事は?」


霧島「はい。先ほど哨戒任務で古鷹、加古、青葉、衣笠、飛鷹、隼鷹が出港して遠征でもうひとつ艦隊が出港しました。」


提督「なるほど、わかった。しかしまだ日も昇ってないのに大変だ。」


霧島「あ、あとそれから工廠で新型艦載機の開発命令が出ていますので後で行きましょう。」


提督「了解。朝ごはん行きましょうか。」


霧島「えぇ。」


地獄の時間の始まり、その2


霧島(司令も私とはすんなり話せるらしいのですが・・・。)


提督「ホッケテイショククダサイ。」


間宮「はーい。」


霧島(どうやらまだ他の艦娘とは喋るとちょっと片言ですし、顔どころか耳まで真っ赤になってしまいますね・・・。)


金剛「テートクゥー!Goodmorningネー!」


提督「やめてください朝から頭に響きます。」(おぉ!胸が、胸が当たってる・・・!」


金剛「ん?どうしたデス?何かいいましたカ?」


提督「いえ、何も。」


霧島(まぁすぐ馴染みそうですね。)


提督(早く食べて戻りたい・・・。)


改善案


提督「さて、霧島さん。俺もずっとこの状態ではさすがにまずいと思うんです。」


霧島「そうですね、やはり意志疎通がまともに取れないのは致命的です。」


提督「てなわけで何か良い案はないでしょうか、改善策みたいな・・・。」


霧島「うーん・・・。男子だと思って話しかけてみては?」


提督「え、なんですかその無謀な感じは。」


霧島「艦娘を男子と見立ててですね。」


提督「そんなかわいい男子がいてたまりますか。無理です。」


霧島「無理ですか。」


提督「はい。もう少し別方向で、現実的な案をお願いしますよ。」


霧島「わかりました。もうちょっと考えましょう。」


緊急事態


提督「と言ってもそう簡単に考えなんて浮かびませんな。」


霧島「後にしましょう。」


大淀「失礼します!提督、哨戒中の艦隊より敵艦隊発見の情報が来ました!増援をとの事です!」


提督「え、マジのやつですか?」


大淀「マジですよ。早く!指令を!」


提督「敵の規模は?」


大淀「戦艦1、軽空母3、重巡2です。」


提督「侵攻でもするつもりだったのか?そうだな・・・。戦艦2と空母2をこちらから向かわせよう。誰でも良い。」


大淀「わかりました!」


艦隊帰投


数時間後・・・。


大淀「艦隊帰投です。」


提督「報告、どうぞ。」


古鷹「はい、敵艦隊は殲滅しました。こちら側の損害は小破1、中破1です。」


提督「わかりました。早く補給して入渠してきてください。」


古鷹「何故こっちの方見てくれないんですか?」


提督「貴方中破してるでしょう・・・。見れるはずがありません。」


霧島「司令、今回消費した資材です。」


提督「・・・なんでこんな減るの?戦艦出したから?」


霧島「大和型が2人と一航戦が出たので仕方ないかと・・・。」


提督「嘘でしょ・・・。」



いざ、工廠へ


霧島「司令、そろそろ艦載機開発のために工廠へ行きましょう。今なら明石も手が空いてるはすです。」


提督「えー?今源氏物語やってる最中なんで後で良いですか?」


霧島「職務怠慢はいけませんよ。」


提督「だけどもやっぱりその明石って人も・・・。」


霧島「いいから行きましょう?」ニッコリ


提督「!・・・はい。」ガクブル


提督(殺られるかと思った・・・。あれが戦艦か・・・!」


開発


霧島「明石?今空いてる?」


明石「どうしました?改修ですか?」


霧島「それは司令からどうぞ。」


提督「え、俺が言うの?」


霧島「当たり前です。」


提督「ジャ、ジャア、ソ、ソノ艦載機ノ、開発ヲデスネ、シニキタノデスヨ。」


明石「艦載機の開発ですね。ちょっと待っててください。」



提督「ちゃんと言えた・・・!」


霧島「そうですかね・・・。」


明石「これで良いですかね。」


提督「零戦二一型・・・。」


霧島「新型・・・ではないですね。もう一度やりましょう。」


提督「いや、もらっておく。」


霧島「何故?新しいとは言えませんよ?」


提督「零戦好きだし・・・。」


提督の思いつき


提督「そう言えば思ったんですが。」


霧島「どうしました?」


提督「今配備されている飛行機とかは全部艦載機なんですかね。」


霧島「えぇ、まぁ。」


提督「陸上機はないんですか?というか航空基地的なものは・・・。」


霧島「ないです。」キッパリ


提督「ないんですか、九六式陸攻とか一式陸攻とか。」


霧島「ないです。」キッパリ


提督「敵には陸上系のものが確認されてるのに?」


霧島「作ろうと思えば・・・作れるのでは?」


提督「アカシサン、ツクレマスカ?」


明石「無理ではないですけど、難しいと思います。」


提督「ツクリマショウヨ。戦力拡大デスヨ?」


明石「それこそ大本営とか海軍省とかに具申するべきでは?」


提督「メンドイデス。」


明石「じゃあ無理です。」


提督の涙


提督「さて、無理とわかったのでさっさと執務室に戻りましょう。」


霧島「もうちょっと粘れば良かったのに。」


提督「胃潰瘍になります。」


霧島「私とは喋れるのに?」


提督「!それはそれでまた別なんじゃないかなぁと・・・?」


霧島「そうですか。」フフッ


鈴谷「おっ、新しい提督じゃん!よろしく!」


提督「グハッ!」


鈴谷「えっ!血吐いて倒れたけど大丈夫なの?!」


霧島「恐らく正常ですかね・・・。今後鈴谷と会ったら毎回これかな・・・。」


鈴谷「ちょー困るじゃん。鈴谷とお話できないってことじゃんこの提督・・・。」


霧島「仕方ないですね。」


その後復活した提督曰く

提督「いや、何だかJKに見えて・・・。昔の後悔的なやつ(男子校での日々)がだね。」



ティータイム


提督「いつの間にか夕方ですか。」


霧島「と、言うことはそろそろ金剛お姉様がいらっしゃいますね。」


提督「・・・何故?」


霧島「あら、覚えてないんですか?夕方にティータイムしに来るって言ってましたよ。」


金剛「そうですヨー、テイトクー。覚えてないんですカー?」


提督「すまない・・・っていつから?!」


金剛「たった今デス!おいしい茶葉とスコーンもアリマスヨー!」


比叡「お姉様!私も!」


榛名「榛名も失礼します!」


提督「ココカフェジャナイッスヨ。」


提督(どうしよう・・・たたでさえ女の人への耐性無いのに・・・。)


提督(紅茶も飲めないと来たか・・・。参ったな・・・本当どうしよう。)



提督のとった行動


提督(うーん・・・金剛達が傷付かず、なおかつ俺に責任は及ばない感じで抜けられないか・・・?)


提督(・・・そうだ!)


提督「アッ、憲兵サント警備関係デ話ガアルンダッタ忘レテタ!スマナイガ抜ケマスネ。」


金剛「Oh,really?それなら仕方ないですネー!頑張ってきてくださいネー。」


提督「ソレデハ。」


金剛「やっぱり着任してすぐだから忙しいのかもしれないネ。」


大淀「失礼します。提督は・・・っていないんですか?」


榛名「たった今憲兵さんと警備関係であるとかで出て行かれましたよ。」


比叡「すれ違わなかったの?」


大淀「そんな仕事今日ありましたっけ?」


金剛「What`s!?」


憲兵さんと提督


提督「憲兵さん、お疲れ様です。コーヒーどうです?」


憲兵「これはこれは、ではいただきます。」


提督「・・・。」


憲兵「何かあったんですか?」


提督「ちょっとだけ、世間話でもと思いまして。」


憲兵「なるほど、ところで提督は何か事件起こしてくれないんですか?」


提督「それは起こさない方が良いのでは・・・。」


憲兵「いやぁ、前任の提督もそれなりに歳をとってセクハラとかするような人でもないし、それで新しい若い提督が来たかと思ったら女性への耐性が無いときた。私の仕事がないんですよ。ここに来てから。」


提督「いやまぁそれはそれで平和で良いんじゃないですか?」


憲兵「適度に仕事があった方が楽しいし働いてる気にもなると言うもんです。何故提督はそこまで女性に耐性がないんです?男子校だったらもうちょいガツガツ行くものでは?」


提督「みんな内弁慶外地蔵なんですよ・・・。普段は変態だったりするんですけど、いざとなると急に大人しくなる。それに回りに女性がいないというのが最大の理由です。慣れがなくなるんです。」


憲兵「慣れていくしかありませんな。」


金剛「そうですネー。慣れていくしかありませんネー。」


提督「うわっ!こ、金剛!どうしてここに!」


金剛「大淀から聞いたネー。仕事、終わったデスカー?」


提督(大淀アイツ!やはり鬼畜だったか!)


金剛「終わったかどうか答えるネ。」


提督「終わりました。」アセダラダラ


金剛「じゃあティータイムに戻るネ!」


提督「憲兵さん!助けてー!」ズルズル


憲兵(金剛の目から光が消えてたな。そうやって慣れていくんだぞ、頑張れ提督。)


その後提督は飲めない紅茶と美味しいスコーンを(無理やり)頂きましたとさ。



研ぎ澄まされた


食堂---


霧島「またほっけ定食ですか?朝昼そして晩と三食全部ほっけ定食ですか。」


提督「ほっけ定食is正義ですよ、霧島さん。」

霧島「飽きないんですか?というかカレーは食べないんですか?」


提督「食べますとも、金曜日に。」


霧島「今日金曜ですよ・・・?」


提督「えっ」


霧島(そう言えば榛名が男の子っぽい子と提督を話させれば良いんじゃないかって言ってたわね。)


霧島「司令、実はですねこの鎮守府に男の子が3人居ます・・・。」


提督「嘘でしょ?前任の提督は全員女の人って言ってましたよ?」


霧島「脅しですよ、きっと。」


提督「じゃあ誰なんです?」


霧島「あそこに居る最上とちょっと手前にいるZ1とZ3です。まずはあの3人からとでも話してちょっとずつ慣れましょう?」


提督「・・・いや、女の人だな。」


霧島(何故バレた!?完璧な作戦だったはずなのに・・・!)


提督「霧島さん、男子校を嘗めないで欲しいですな。そのくらいの判断など我々にとっては容易いこと。」


提督(まぁ本当は俺のムスコが違うって言ったんだよな。直感だぜ。)



克服への一歩・・・?


提督「あー食った食った。来週こそはカレー食ってやるぜ。食ったあとは寝るに限る。」


霧島「まだ仕事はちょっとだけ残ってますよ?」


提督「マジすか・・・。」


電「あ、あの、司令官さん!」


提督「ん?どうしたんだい?」


電「明日、電達とちょっとだけ遊んで欲しいのです。ダメですか?」


提督「そんな事無いよ。遊ぼう。」


電「ありがとうなのです!」


提督「・・・あれ、今普通に喋れただと・・・

!?霧島さん!お、俺・・・!」


霧島「ロリコン・・・では無さそうですねぇ。」


提督「人をロリコンとは失礼な。」


霧島「けど、良かったですね。おめでとうございます。」クスッ


提督(女の人と喋れた上に笑顔まで頂けるとは・・・。俺もう死ぬんじゃないかなぁ・・・。嬉しいかぎりですよ。)


霧島「と、言うわけで早く残りの仕事終わらせちゃいましょう!」


提督「はい・・・。」



情報提供者、提督


提督(さてまた今日も新たに仕事が始まる訳です。)


提督(今日の天気は雨か・・・。関係あるまい。仕事に取りかかるのみ。)


夕張「失礼します。提督、ちょっとお話があるんですけども・・・、良いですか?」


提督「アァ、ナンデスカ。」


夕張「実はですね、夏に秋雲とちょっとしたイベントに私達がモノを出さなくてはならなくてですね・・・。」


提督(ま、まさかコミケとか言うのかコイツッ!急に親近感湧いてきたぞ・・・。)


夕張「ちょーっとアイデアを出して頂きたくてですね・・・。」


提督(8割コミケだろうけどコミケじゃなかったらどうしよう・・・。聞いてみようかな。)


夕張「ダメですかね?」


霧島「あまり長くは居ないで下さいね?司令の仕事が滞りますから。」


提督「あ、良いんですよこのくらい。」


提督「で、夕張。それってコミケだったりする・・・?」コソコソ


夕張「えぇ、まぁ・・・。」


提督「薄いやつ?」


夕張「はい・・・。」


提督「危ないやつ?」


夕張「モチロンじゃないですか!」


提督「ダメ。」


夕張「なんで?!」


提督「ダメったらダメ。」


夕張「うーん、今日のところは仕事もあるようなので下がりますけど絶対に聞き出しますからね!」


霧島「帰りましたね。それに司令、喋れたじゃないですか。」


提督「いや、親近感が湧いたもので。まさかジャンルは違えど同業者とは思わなかった・・・。そっちの方だとは思ってたがまさかそこまで踏み込んでるとは・・・。」


霧島「何言ってるんですか・・・?何故話せたかはわかったのですが、後半はちょっとわかりません。」


わかったこと・・・?


提督(今俺が夕張と話せたのは趣味が似てたから?)


提督(と言うか、なんだか同業者の匂いがした・・・。いや同業者だ。)


提督(つまり・・・同業者だったら話が合う・・・?!」


霧島「」ビクッ


提督(いや、それだと話す艦娘に偏りができてよくないな・・・。)


提督(もう自然体で突っ走れば良いのかなぁ。)


提督「結局何も分かんなかったわ。」


霧島「何がですか。」


せんかん!


提督(さて話はだいぶ飛ぶか第六駆逐隊のみんなと遊んできた。楽しかったよ。)


提督(ずいぶんと小並感だね。)


武蔵「提督じゃないか。ちょうど良かった。この書類を渡そうt」


提督「qあwせdrftgyふじこlp」


武蔵「なんだ!急に奇声をあげるな!」


提督「いや、二重の意味で驚いたら人は奇声をあげるんじゃないかな(困惑」


武蔵「そうなのか・・・?まぁいい。とりあえずこの書類を渡そうと思ってた。ちょうど良かった。」


提督「それはどうも。ところで武蔵、頼みがある。」


武蔵「む、なんだ。」


提督「艤装見せて。」


武蔵「それくらいなら。」


提督「おぉ・・・これが46cm砲かぁ。」


清霜「強そうだよね・・・。」


提督「そうだよなぁ、やっぱりロマンだよな戦艦って。強くてかっこよくて・・・。空母もいいけど。」


清霜「司令官わかってるじゃん!」


提督「だろ?」


武蔵(二人揃って同じ目をしてるな。この提督はまだ子供っぽい所があるな。)


提督「いやぁ、ありがとう武蔵。」


武蔵「なんのなんの。また来るといい。」




提督「・・・あれ普通に喋れた。うわもう自然体万歳じゃん!」



<FOOOOOOOO!!


霧島「司令は何騒いでるんですかね、珍しい・・・。」


榛名「きっといいことでもあったんですよ。」


提督のお願い


提督「・・・と、言うわけで明石さんお願いです。九六式陸攻でいいのでなんとか開発してください。」


明石「だから無理っていってるじゃないですか!二式水戦作ったからしばらくは我慢してくださいよ!」


提督「ふむ、致し方ない。夕張にでも頼もう。」


明石「えっ」


提督「さらば。」


明石「ちょっと待って!それだと工作艦の名が廃れますから作らせて下さい!」


夕張「どうしたんですか?」


提督「おっ、ちょうど良いところに。少し頼みがある。」


夕張「何ですか?」


提督「九六式陸攻でもいいから陸上機を作ってほしいんですお願いします。」ドゲザ


夕張「・・・ほぅ。それでこの夕張が作ると思いましたか・・・?」


提督「ジャンピングスライディング土下座じゃないと駄目か?」


夕張「そうじゃないですよ・・・。」チッチッ


条件


夕張「それに見合う対価がありませんと。」


提督「なんぞ。金か。間宮か。権力か。」


夕張「・・・夏コミケへの情報を提供してもらおうじゃないですか。」


提督「なんだと?!そんな大きい対価払えるか!」


夕張「なにも提督に危害は及びませんし、一個飛行隊と護衛機は揃えてあげようと思ってます。安いもんでしょ?」


提督「護衛機はなんとかなるとしてその法外な対価は無いな。」


夕張「ここは軍ですよ?裟婆じゃ無いんです。そんなの関係ないですよ?」ニタニタ


提督(汚いやつだ・・・。)


頑張れ明石!勝ち目はあるぞ!


明石(あれ、これってチャンスじゃん?)


明石「提督、今なら九六式陸攻に更に一式陸攻をお付けしてそれぞれ二個飛行隊くらい間宮一つでやりますよ。」


提督「なんだと?!良いのか!」


明石「軍ですから透明性が求められますしねぇ。どうです?」


提督「よし、資材を早速用意してくる。」


明石「ありがとうございまーす!」


夕張(負けたっ!?)


明石「たまには頭も使わないとねぇ。まだまだだねぇ。」ニタニタ


夕張「何か代案を出せば良かった・・・。」






霧島「で、なんです?この大量のボーキサイトと弾薬の請求は。」


提督「陸上機部隊を二個ほど整備するためのですね」


霧島「却下。」




頑張れ提督!勝ち目は・・・無いな


(↑の続き)


提督「なんでダメなんです?」


霧島「海軍省の方から近々大規模な作戦があるから資材を備蓄しとけと言われたでしょう。」


提督「計算したら充分足りますよ?」


霧島「ダメなものはダメです。」


提督「理由になってないですよ?」


霧島「上からの命令にはかなり拘束力がありますよ?逆らっちゃいます?」


提督「逆らうわけにはいかないな・・・。」


霧島「それにですね司令・・・。」


<すいません、入ってよろしいですか?


提督「ん、いいぞ。」


苦情


赤城「提督、ちょっといいですか?」


加賀「私も。」


提督「どうしました。」


赤城「なんで最近私達の出撃がほぼ無いのでしょうか?」


加賀「ついでにご飯も若干少ないです。」


提督「大規模な作戦があるらしいから資源貯めなきゃいけないらしいので、消費量の多い艦は出撃お預けの方針です。」


加賀「なら、ご飯は元の量に戻せるはずだわ。」


提督「多分ですが戦闘糧食の為に少しずつ節約してるんじゃないかなぁと。ね、霧島さん?」


霧島「まぁそうです。」


赤城「けど、なんで前任の提督の時は大規模作戦が近くても普通に出撃できてたのかしら。」


加賀「確かにそうだわ。あなたは新任だからまだ資源を上手く貯められないのかしら?」


提督「そうかもしれませんねぇ。」


霧島(ちょくちょく銀蝿してたなんて言えない。)


加賀「では、作戦を開始したら私達を出して頂戴ね。」


提督「了解しました。」


加賀「そうでなかったら高校生の格好して一日中付きまとって古傷抉りますよ。」


提督「やめてください、お願いします。」


朗報


霧島「司令、話があります。ちょっと。」


提督「なんです。」


霧島「九六式陸攻と一式陸攻の配備が決定しました!」


提督「・・・エイプリルフールは過ぎましたよ?」


霧島「本当ですって!ほらこれ、海軍省からの通達です!」


提督「どれどれ?この度海軍省は、只今設置されている各鎮守府の隷下に航空基地を置き、またその航空基地に陸上機部隊を開設するものとす。・・・・マジか?!」


霧島「マジも何も本当ですから!」


提督「やったぜ!この後勝手に銀河とか配備しちゃお!バレなきゃ大丈夫でしょ!」


霧島「それはやめてください。まだ何がダメで何がダメじゃないのか分からないので。」


提督「一式陸攻(銀河)って言えばなんとかなるよ。」


霧島「なりません。」


正規空母達の悩み


加賀「どうも陸上機が配備されるらしいわ。」


赤城「あら。戦力の拡大は良いことじゃない?」


蒼龍「そうですよ。それに艦載機も置くことはできますし、援軍が多いのは頼もしいですよ。」


加賀「違うわ、そうじゃなくて。」


飛龍「何ですか?」


加賀「出番・・・無くならないわよね?」


----


飛龍「って言ってたの。」


蒼龍「大丈夫だよね?」


提督「大丈夫でしょ。考えすぎだって。へーきへーき。」


大規模作戦、開始!


提督「・・・てな訳で大本営より作戦の開始が命令されました。編成は後程発表するので待っててください。」


艦娘「はい!」


明石「提督ったら顔真っ赤だったけど大丈夫かしら。」


大淀「大勢の女子の前で話したから緊張してたのよ。」


明石「なるほどね。」


提督「あー、どうしよう。着任して初めての大丈夫作戦だ。ちゃんと指揮できるかな・・・。」


霧島「安心してください司令。私がいます。」


提督「わかりました。安心します。」


できません。


提督「第一艦隊は霧島さんと比叡、一航戦、二航戦。第二艦隊は高雄、愛宕、川内、吹雪、白雪、叢雲。機動部隊です。」


比叡「わかりました!」


霧島「じゃあ出撃します。その間は大淀が秘書艦です。」


大淀「よろしくお願いします。」ニッコリ


提督「あー、はい。では早速、基地航空隊による援護を・・・。」


大淀「まだです。」


提督「何故です?!使いましょうよ!」


大淀「まだその時ではありません・・・。」


提督「あるものは使った方が良いのでは。」


大淀「それ以上言うと更送ですよ?」


提督「ヒエッ。」


初めての連合艦隊


大淀「始めの海域は連合艦隊による出撃です。」


提督「はい。」


大淀「編成を見てもわかる通り、機動部隊で12人の出撃となっています。」


提督「はい。」


大淀「いつもの艦隊より倍の人数なので指揮は大変でしょうけれども、頑張りましょう。」


提督「はい。」


大淀「ところで提督。」


提督「何ですか?」


大淀「その格好はなんです?」


提督「飛行服ですよ?」


提督、出撃・・・?


大淀「提督は出撃しません!できません!」


提督「指揮官の陣頭指揮は伝統じゃあないのか・・・!?」


大淀「いつの時代ですか?!そもそもそんなに空を飛びたいなら飛行兵にでもなれば良かったじゃないですか!」


提督「正論ですわ・・・。」


大淀「着替えて。」


提督「はい・・・。」


戦闘中


提督「」ソワソワ


提督「」ソワソワ


提督「」ソワソワ


大淀「落ち着いて下さい。」


提督「無理です。」


大淀「通信です!」


提督「なにっ?!早く!」


比叡『すいませーん。私大破しちゃいました!」


提督「えっ。」


比叡『撤退しまーす!』


提督「えっ。」


大淀「仕方ないですねぇ。沈むかもしれませんから。」


提督「はははは、貯めた資材がどんどん吹っ飛んでくよ~。」ウツロ




その後


比叡『すいませーんやっちゃいました!』


提督「おぉ…。またか。」



比叡『すいませーんやっちゃいました!』


提督「う、うん。」



比叡「すいません…。」テヘッ


提督「」バタッ


大淀「提督?提督?!」


その日の夜



提督「」zzz


―――


比叡「すいませーんまたやっちゃいました!」


大淀「資材も0です!」


上司1「なんだね君は。」


上司2「作戦がはじまって早くも1週間近くが経とうとしている。」


上司3「いくら新人とは言え、これ以上かかるようだったら左遷、クビもあり得るぞ。」


――――


提督「うーん…。クビはやめてくれぇ…。」



翌朝


大淀(皆さんおはようございます!大淀です!)


大淀(今日も初めての大規模作戦をギリギリの精神状態で指揮中の提督のサポートをします。)


大淀(ついでに、香取さんから提督の苦しんでる姿を撮ってきて欲しいと言われたので隠しカメラもセットです!)

ガチャ

大淀「おはようございます、提督!」


提督「あら、おはよう大淀。早いのね。」


バタン


大淀(…はい?)


提督、狂う


大淀(いや、私の聞き間違いかもしれない。もう一度…。)

ガチャ

大淀「おはようございます、提督!」


提督「おはようって言ってるじゃない。何回挨拶するつもり?」

バタン

提督「変なの…。」


大淀「どういうことなんです?」


提督、狂う その2


霧島「さて、今日も出撃ね。比叡姉様が大破しないといいけど。司令もギリギリだし。」


大淀「あ!霧島さん!」


霧島「どうしたの?そんなに慌てて。」


大淀「て、提督が…。」


執務室


ザワザワ


比叡「ヒェー…。」


赤城「ねぇ、提督どうしちゃったの?」コソコソ


加賀「オカマみたいな人でしたっけ…?」コソコソ


吹雪「司令官が…おかしくなった…。」


白雪「一発いけばいいかな?!」


叢雲「ちょっと引くわ…。」


蒼龍「見事にオカマだね…。」


飛龍「口調はね。外見も声もまんま提督だ…。」


提督「みんないいかしら?今日も出撃よ。ここ突破しない事には舞鶴の方に引き継げないし、後もつかえるから早く頼むわね。あと比叡。大破しないでね、お願いよ。」


比叡「は、はい…わかりました…。」ポカーン


提督「じゃあ出撃してちょうだい!」


霧島「嘘でしょ?」


大淀「本当です。」




提督、狂う その3…あれ直った


提督「ごめんね?また比叡が?私の聞き間違いかしら?」


比叡「中破ですよ!」


提督「変わらないわ。金剛、代わりに入ってくれない?」


金剛「オ、OKネ…。」


―――――


大淀「やりました!海域攻略です!」


提督「マジで?!よっしゃぁ!」


比叡「あれ直った。」


提督「え?何が?てか比叡、お前早く入渠して来い!」


提督、事の成り行き教えてもらえず。


大淀「提督直ったんですね?いろんな意味で良かったです!」


提督「だからなんなの一体…。機械が壊れたみたいな言い方…。」


霧島「司令直ったって本当ですか?!」


大淀「本当です!」


提督「だからなんなの一体…。」


港の第三倉庫で…。


香取「あら、大淀さん。誰もつけて来て無いですね?」


大淀「ええ。誰もいないです。それで、これが例の映像です。」


香取「提督がおかしくなったってやつですね?」


大淀「貴重ですよ。永久保存版です。」


香取「これで、提督に揺さぶりかけて、提督の、苦悶の、表情が見れるんじゃないかしら…?」


大淀「でしたらもっと良い方法があると思います。」


香取「なんですか?もっと苦悶の表情が見れると?」


大淀「そうですねぇ…季節は夏でも冬でもどちらでも……。」




提督「ヘックシュ。」


霧島「やだ、夏風邪とかですか?」


提督「まさかねぇ…。」




…と思うじゃん?


提督「いやぁ肩の荷が降りたわ。気が楽じゃ。」


霧島「司令、何故気を抜いてるのですか?」


提督「えっ。終わったでしょ?」


霧島「終わってません。また資材集めをして、最終戦に備えましょう!何せ敵の中枢を叩くのですから!」


提督「は、はい…。」


作戦会議


提督「…てなわけで、中枢叩くので作戦会議です。長門さん何か一言。」


長門「比叡は出すな。」


提督「承知致した。大本営からは『強いらしいよ。』としか聞いてないんだよなぁ。もう殴り込みの連合艦隊でいいかな…。」


赤城「機動部隊の出番は?なんか基地航空隊出来ましたよね?」


提督「あぁうん。練度上げといてくれ。幸いボーキサイトは余裕がある。」


赤城「精進しますね。」


提督「まぁまだ細かいところは決めなくてよし。情報もそこまで無いしな。」


霧島「ところで、司令。中枢に攻め入る時はサイパンに司令部移すんですよ?知ってます?」


提督「そうなの?!てかサイパン無事なの?!」


霧島「無事だから司令部置けるんですよ。その他にも観光地ですから少しは色々と期待できますよ。」


提督「色々…?はて。検討つきませんな。」



サイパン到着


提督(皆さんこんにちは。提督です。いまサイパンに居ます。)


提督(そうです。サイパンに居ると言うことはいよいよ敵中枢になってしまっているハワイを叩くためにで張ってきました。それにしてもですね…。)


提督「お前ら攻めるの早すぎ。」


佐世保の提督「え?そう?」


提督「俺からしたらね。」


舞鶴の提督「お前最初っからてこずってたよなwwお前が遅いんだww」


提督「正論ですね。」


佐世保の提督「おい、そろそろ会議だ。行くぞ。」


提督「おう。」


例の色々


上司「…という事で、只今寄せられている情報にしたがうと機動部隊中心で攻める事にする。先日開隊した基地航空隊も使用する。大まかな事は以上。解散。」


提督「ふぃー長かった。」


舞鶴の提督「正直もう攻められるよな。さっさと出撃させてやりたいところだ。」


提督「まぁ命令待ちましょうや。じゃ、この辺で。」


舞鶴の提督「おう。」


霧島「司令!海行きましょう!」


提督「え?今なんと?」


霧島「海行きましょう!」


提督(それって…水着ってことか…?!見れるってことか?!ダメでしょ。)


提督「霧島さん、今は仮にも任務中ですし…」


霧島「少しくらい大丈夫ですよ!他の鎮守府のみんな遊んでますから!」


提督「いや、ダメでしょ。やめて引っ張らないで死んじゃう肌焼けちゃう俺肌白いから焼けちゃうの。やめて霧島さん。誰か助けて!」



SOS


提督「お願いします。本当にやめて下さい霧島さん。焼けちゃいますから。」


霧島「本当のところは?」


提督「あらゆる物に耐性が無いだけです。」


霧島「じゃあ直しましょう!」


提督「アナフィラキシーショックで死んじゃいますよ!良いんですか?!」


霧島「死にはしませんよ。」


提督「無理はしない方が良いですよ。…痛い!引っ張らないで!あ、加賀さん助けて!」


加賀「何してるの…?」


霧島「ショック療法です。」


加賀「そう…。」


提督「え、待って助けて。冷たいよ加賀さん!」


報告します!


提督(私の現在位置はサイパンのある浜辺です。パラソルを立ててオレンジジュース片手に避暑服着てます。)


提督(あぁ。艦娘達の様子ですか?楽しく遊んでますよ。)


提督(その…、水着でね。)


提督「目のやり場に困るわ…。こりゃ早く撤収しますか。」


金剛「Heeeeeeeeey!テートクゥゥゥ!ドコ行くネー!早くこっち来るデース!」


提督「うわあああああ!来るなああああ!頼むから来ないでええええ!」


金剛「随分とひどい事言いますネー。もう良いですヨー。」


北上「うわー提督ったら金剛さん振ったー。」


提督「コラテラルダメージだから…ってグヘッ。」


愛宕「やだ提督ったら…。」


提督(柔らかかったなぁ…。多分今作戦で俺は死ぬんだろうなぁ…。)



初体験(意味深


提督(ん…?あぁ、私はさっき倒れてしまったのか。で、何故また柔らかいのだろう…。)


???「提督、大丈夫かしら。」


提督(ん、誰ぞ。この声は。)


加賀「目が覚めたのね。大丈夫かしら?」


提督「えぇ。まぁ…、ってあら?!」


提督(俺…膝枕…。膝枕されてる?!それもやはり水着の加賀さんに?!)ガバッ


加賀「急に体起こしてはダメよ。もうちょっと、ゆっくりしていけば如何かしら。」ガシッ


提督「いや。この後招集かかってるんですが。」


加賀「少しくらい大丈夫よ。」


提督「は、はぁ。」


会議


上司「今回、提督は護衛艦を使って前線まで出る。目安としてはマーシャル諸島沖までである。」


提督達「えっ。」


上司「だってサイパンからはちょっと通信環境が心もとないんだもん。」


提督(ああ、これ多分俺死にますわ。みんな、今までありがとう…。良いもん見れたから悔いはないよ。)


舞鶴の提督「おい、大丈夫か。どこ見てんだ?もしかしてキメたのか?おい?」



護衛艦


上司「で、配備する護衛艦なんだが詳しくは個々の明石に聞いてくれ。」


舞鶴の提督「なげやりだなぁ。」


提督「しかし楽しみだな。どんな艦だろうか。」


――――――

港の桟橋


提督「…でかくね?」


明石「そうですね。かつての高雄型重巡洋艦に迫る規模ですね。」


提督「あさま型護衛艦の2番艦、『たにがわ』だっけか。外見は大きさを除けば自衛隊のこんごう型やあたご型とあまり変わらないが…。」


明石「はい!強力な通信設備は勿論のこと、この大きさでほぼ妖精さんだけで動かせるようになってます!」キラキラ


提督「それ凄くね?オーバーテクノロジーにも程があるよ?」


明石「そしてシースパロー、トマホーク、アスロック等のミサイル兵装を搭載した上でオート・メラーラの127mm単装砲を2門、VLSは前と後ろに81セルずつ!ファランクスも前1つ後2つ載せて、さらにボフォース対潜ロケットまでのせました!SH-60Kを2機常に搭載できてオーバーホールもできちゃいます!ちなみにイージス艦です!もっと言うと馬力は二十万、最大速力37ノット出せてですね!」キラキラ


提督「わかった。うん、ありがとう。しかし、ボフォースは絶対に誰かの趣味だろ…。しかし色々とオーバーじゃないか?本当の所もっとやってほしいが。」


明石「決戦ですからこれくらいどころかもっとやっても問題ありませんよ。」


提督「ん?後ろがしらね型みたいになってるが。あれは何か意味が?」


明石「あぁ。あそこから出撃するんですよ。末端部は階段になってます。」


提督「なるほどね。それじゃあ乗りますか。」


明石「えぇ。乗りましょう。」


たにがわ、出港!


提督『あー。あー。マイクテスマイクテス。あっちょっと霧島さん!マイク取らないで、ちょっと 霧島『マイクチェック、ワン、ツー!はい、どうぞ司令!』』


提督『ど、どうも…。えー、今は艦長の提督です。我々、横須賀鎮守府の隊は先日開隊されて今はクェゼリンの飛行場へ向かっている基地航空隊と協力し、機動部隊で航空攻撃を主とする任務につきます。オアフ島南方より進入、爆撃をするものです。ぱっぱと終わらせましょう。』


提督『まぁ作戦海域までまだ時間がありますので各自、別命あるまで待機とし酒保の解放も認めます。以上。』


霧島「艦内アナウンスお疲れ様です。」


提督「しかし霧島さんのマイクテスは…。あれは必要でしたかね。」


霧島「絶対必要でした。」


提督「そんなはず…」


霧島「絶対必要でした。」


提督「はい…。針路1-5-0!」


長良「針路1-5-0、よーそろー!」


提督「あれ、妖精さんが動かすんじゃないの?」


明石「さすがに操艦は無理がありますよ。」


提督「いつからそこに。そして何故ここに。」


明石「たった今この海図を渡しに。航海科にあたる所は当番の艦娘がやりますよ。」


提督「そりゃどうも。なんだ、航海科は当番だったのか。てっきり本当に全部妖精さんがやるのかと。」


明石「航海科以外は全て妖精さんです。」キリッ


クェゼリン入港


大淀「提督、一足先にクェゼリンに着いた作戦司令部より入電です。」


提督「内容は。」


大淀「はい。我々の入港時間についてです。『いまから2時間半後の0150、南水路より入港せられたし。』とのことです。」


提督「了解した。引き続き警戒を厳と為すよう。」



翌日


提督「さて、無事に入港できましたな。」


霧島「はい。補給が完了した後、出港。オアフ島へと出撃です!」


提督「いよいよか…。緊張するな…。」


大淀「補給完了です!」


提督「よし、出港!針路1-8-0!」


出撃!


たにがわ後部



提督「さてと。最初に出撃させた艦隊とだいたい変わらんな。比叡、お前絶対大破すんなよ。」


比叡「だ、大丈夫ですよ。うん。気合いいれてますから!」


大淀「それでは詳しい事は移動しながら通信します。皆さん気をつけて。」


提督「いってらっしゃーい。」


攻撃始め!


マーシャル諸島、北東に3500km

蒼龍「そろそろかな。通信くるの。」


飛龍「かもね。」


一方たにがわ

提督(加賀さんの膝枕最高だったなぁ。)ホケー


提督(たぶんあれ太ももだよな。柔らかかったなぁ。)ホケー


大淀「提督、そろそろ艦隊が攻撃開始地点へ到達しますよ。」


提督(本当にこの艦沈んだりしないだろうな…。心配になってきたぞ。あんな良い思いしたから…。あー柔らかかった。)ホケー


大淀「提督!指示を!」


提督(加賀さんも良かったけど今度霧島さんにでもやってもらおうかな…。いやいや、何を考えているんだ俺は。)ホケー


大淀「提督!反応してくださいよ!指示を下さい!」


提督「は、はい!何事?!」


大淀「攻撃開始の許可を下さい!」


提督「わかりました。攻撃始めてください。」


大淀「艦隊、攻撃始めてください。」


赤城『了解しました。第一次攻撃隊を発艦させます!』


提督「始まったな。」


大淀「それは良いんですけど、何考えてたんですかさっき。」


提督「いや、気にせず。」


提督、他に気をとられる


提督(あー、いかん。太ももが頭から離れない。)


通信妖精「第一次攻撃隊、オアフ島上空へ到達!」


提督(本当に刺激が強いし中毒性もあるね。)


大淀「通信妖精はこの後戦況が報告され次第、順次こちらへ伝えること!」


通信妖精「了解!」


提督(いかんいかん。今は戦闘中。そんな事後からいくらでも妄想やらできる!戦闘に集中!)


通信妖精「本艦隊の爆撃により敵に多大な損害を与えた模様!」


大淀「やった!提督!やりましたよ!さぁ、早く第二次攻撃隊の命令を!」


提督(ダメだ、全く集中できない。こんなことで集中力が失われるとは提督失格じゃないか。待てよ?なんで加賀さんは俺に膝枕してくれたんだ?まさか?!いやいやそんな事は…。)


大淀「おい、早く命令出せつってんだろ!出せこの野郎!何回自分の世界に入れば気がすむんだ?!」


提督「!!ひえっ、もももも申し訳ない!第二次攻撃隊は佐世保鎮守府の艦隊の戦果が出るまで待機!」


大淀「やっと出したか。了解致しました!」


提督(アカン、怖い。)


結局第二次攻撃隊は?


大淀「提督、佐世保鎮守府の戦果が届きました。」


提督「うーん、出すほどでも無さそうだがイマイチだなぁ。」


大淀「どうするんです?」


提督「どうしようか…。あ、第一次攻撃隊の7割の戦力を出して、第二次攻撃隊としよう。あと、随伴の戦艦とかにも砲撃の命令を。あとは水上打撃艦隊に任せるとしよう。」


大淀「けど提督。基地航空隊ももうすぐオアフ島上空に飛来しますよ?」


提督「マジか。じゃあ4割の戦力にしようか。戦艦の砲撃も無し。」


大淀「了解しました!」


提督(あ、大淀の太ももも中々…。これ太ももに目覚めたかもしれん…。)ジー


大淀「…どこ見てるんですか。」


提督「いや、なんでもない。お気になさらず。」


赤城『あのー、すいません。聞こえます?なんか一人艦娘見つけたんですけど…。』


提督「あぁ、是非救助してくれ。大淀、司令部への連絡を。」


大淀「了解です。」


艦隊帰還!


赤城「帰投しましたー。戦果は上々です。」


提督「お疲れ様。詳細はあとで聞くから先に休んでおいで。ところで見つけた艦娘というのは…。」


比叡「はい!こちらの方です!」


アイオワ「Hi!Iowaよ!よろしく!ところで早速だけれどフライドバターとコーラはあるかしら?」


提督「うん、よろしくってはい?」


カロリー&カロリー


アイオワ「フライドバターとコーラよ。まさか無い?」


提督「無い。あぁ待ってくれ気持ち悪い…。」


加賀「あら、大丈夫?」


提督「うわああ加賀さんだあああ。」


赤城「フライドバターってなんですか?いやまぁ想像つきますけど。」


蒼龍「フライドは揚げるってことだよね。」


飛龍「バターはバターだから…。」


蒼龍、飛龍「「固形油脂を油で揚げる?!」」


叢雲「うっ。」


吹雪「想像するだけで高カロリー…。」


金剛「この艦娘の舌どうなってるネ…。」


榛名(お姉さま、それブーメラン…。)


提督「他国の食文化を否定するのはよろしくない。まぁフライドバターも作ればあるぞ。コーラは…。」


榛名「ペプシですね!流石提督です!」


提督「えっ」


霧島「コークでしょう。」


提督「えっあのいや。」


金剛「高カロリーな物食べるんだからゼロコーラでも飲んでろデース。」


提督「そうじゃなくて。」


吹雪「あの酒保にあった瓶コーラってどっちだっけ?」


白雪「コーラだったかなぁ。」


叢雲「ペプシだった気がするわ…。」


提督(いや、ペプシもコークもどっちもあるんだが。)


アイオワ「あ、マウンテンデューじゃない!これでいいわ!」



お説教


大淀「提督、ちょっといいですか?あ、霧島さんも。」


提督「はい、どうしました?」


霧島「何かしたんですか?」


提督「いえ、何も…。」


大淀「まぁまぁ艦長室に…。」



<オイオマエ何戦闘中ニボーットシテルンダヨ!ドウイウツモリダ?!ア?!

<エッ、ボーットシテタンデスカ?

<ソウデス。

<司令、オ聞カセ願イマスヨ。

<マッテフタリトモカオガコワイヨ、イヤッウワアアアア!ゴメンナサイイイイイ



加賀「…なんの茶番?」


赤城「提督が戦闘中にボーッとしてたらしいですよ?何考えてたんですかね。」


加賀「思いっきり失態じゃない…。」


加賀(まさか膝枕したのが衝撃過ぎて呆けてたんじゃ無いでしょうね…。だとしたら…、私の勝利ね。やりました。)ニヤッ


赤城(あれ、今加賀さんにやけた?これは明日嵐でも来るわね。)


帰港


提督(どうもこんにちは。皆さん。提督です。無事横須賀に帰ってきました。えぇ言ってませんでしたが私横須賀なんです。)


提督(報酬として資材とかたっぷりもらったし、新しい艦娘も来ましたよ。なんか一人すげえ酒臭いけど。)


提督(さて、久々に鎮守府で寝ますかね。)


――――


大淀「香取さん、準備はよろしいですか?いよいよ明日決行ですよ。」


香取「あぁ、提督の悶絶する顔が見れると思うと…。あぁ!」


悲劇なのかね

翌朝


提督「久し振りに良く寝た気がする。さて着替えますかな。」


提督「あれ、軍服がない…。おかしいな…。ん、なんで高校の夏服があるんだ…?仕方ないこれ着るか、うん。」


執務室


提督「おはようございまーす…って霧島さん居ねぇな。珍しい事もあるもんだな。しっかし、軍服どこ行ったか…。」


トントン<失礼します。


提督「んー、どうぞー。」


鹿島「提督さん、おはようございます♪」


提督「んーおはよう…ってなんだその格好…。」


鹿島「女子高生の格好です♪似合ってますか? 」


提督「………。」


提督(これは非常にまずい…。凄く似合ってる、充分かわいい。同時に過去が…。)


鹿島「提督さん?」


提督「ウン、ニアッテル。」


提督(?!片言だと?!)


鹿島「本当ですか?やった♪」


提督(喜んでいるようで何よりだが、この状況は俺にとって非常に良くて同時に非常に良くない。自分も相手も高校生の格好ってこれって…。)


提督「うわああああああ!」


鹿島「提督さん!?だ、大丈夫?…」


提督「ウン…大丈夫…。」


鹿島「だって口から血が…」


提督「問題ナイ…。」


鹿島「じゃあ、一緒に学校行きましょ♪」


提督(え、何を言ってるのこの子…。)



何言ってんだ?


提督(学校?ここ鎮守府だよね。聞き間違いかな。)


鹿島「ほら早く♪」


提督(本人は本気のようだな…。でもそんな事やったらこのSSの内容が変わってしまうぞ…。)


鹿島「嘘です♪本当に学校なんてあるわけ無いじゃないですか、暫くこの格好で執務ですよ♪」


提督(おう、やはり何を言ってるの君は。)


落ち着かない


提督(仕事初めてからはや2時間…。)


提督(いつまでも片言だといけないので、面と向かって話すのはやめにした。机見て話そう。そっぽ向いて話そう。そうすればなんとかなるかな…。)


提督(でも制服でやってるとなんかこう…二人で自習してるような…。ああああああ!」


鹿島「て、提督さん!?壁に頭ぶつけちゃダメ!」


提督(うーん落ち着かない…。全く落ち着かない。)フラフラ


鹿島「あぁ頭から血が…、どうしよう…。」


―――――


香取「これもこれでいいですね…。」


大淀「壁に穴開きそうですね…。もし開いたら修理代は給料から天引きだな。」


お昼ご飯


提督(ん…、そろそろ昼か。腹減ったな…。とは言うもののこれ容易に動けないしな…。)


鹿島「提督さん、お昼にしましょ♪」


提督「あー、先食べてていいよ。俺あまりお腹減ってないから。」


鹿島「一緒に食べましょうよ♪」


提督「いいって。うん、先行ってて。」


鹿島(提督さんたら耳まで真っ赤になってる…。かわいい…!)


提督(耳まで真っ赤になってるよ絶対。先行っててくれよ…。)ガシッ


鹿島「もう、一緒に行きましょ♪」


提督「引っ張らないでええええ!」


――――

香取「耳まで真っ赤ですね…。」


大淀「本当ですね…。」


食堂


提督(あはははやっぱり皆制服着てたー。皆似合いすぎー。特に軽巡のみなさん…。)


提督「あのー、腕組むのやめません?」


鹿島「だーめ♪」


提督「えぇ…」


霧島(見てて気持ちの良いものでは…。)


加賀(頭に来ました……。)


金剛(うわああああああんテートクゥゥゥゥゥ!)


雷「明日から私がお昼作ってあげようかしら。」


電「追い打ちかけるだけなのです…。」


提督(皆の視線怖いよー。)


一日目、終了


提督(はぁ。やっと終わった…。)


提督(何度頭を壁にぶって正気を保ったか…。お陰で血が…。)


提督(今日は食事もまともにとれなかった。特に昼。)


提督(流石に明日はもう無いよな…?)



やったね!2日目だよ!


提督(…朝だ。流石に今日はもう大丈夫だろうな。)


提督(さぁ服はあるよなっ!…まじで?)ハブラシシャコシャコ


執務室



提督(うぅそんなぁ…。ひどいや。まさかまたこれだなんて…。一日中顔は真っ赤、顔を見て喋れない、顔を上げられない!)


ガチャ


鹿島「おはようございます♪」


提督「ん、おはよう…。」


提督(今日もJKの格好かよ…。体はかろうじて見れるが顔を見れない。)


鹿島「提督さん、今日も頑張りましょう!」


提督「うん…。仕事しようか…。」


鹿島(提督さん、今日も顔を真っ赤だ。かわいい♪)

――――


大淀「いい加減顔見て話しませんかね…。」


香取「確かに、真っ赤な顔が見れませんね…。」

お昼ご飯 2日目


提督(食堂まで連れてこられた、食べ物がまともに喉を通らないと言うのに…。)


鹿島「はい、あーん♪」


提督「鹿島、学生は食堂であーんなんてしない。」


鹿島「それは提督さんが男子校出身だからでしょう?」


提督「いや、共学でもしないでしょう…。」


鹿島「もう、えい♪」


提督「んぐ?!」


提督(捩じ込まれただと?!)



霧島(ああああああ見てられない!)ガンガン


加賀(頭に来ました頭に来ました頭に来ました頭に来ました)


金剛(NOOOOOOOOOOOO!!!!!)


雷「司令官があーんされた!私もしたい!」


電「落ち着くのです!あれは鹿島さんが捩じ込んだだけなのです!」


――――

大淀「見てください!あーんされて飲み込んだあと血を吐いて倒れましたよ!」


香取「苦しんでる!もっと!もっと見せて!」


我慢の限界


提督「憲兵さんの所行ってくる…。」


鹿島「なら私も。」


提督「すぐ終わるから待っててくれ。」グッ


鹿島「わかりました♪」



――――


提督「助けて憲兵さああああん!」


憲兵「おうおう、落ち着け。」


提督「皆が俺のこといじめる…。」


憲兵「お前昼飯の時に命の危機にさらされたらしいな。」


提督「もうセクハラですよこれ。これの首謀者捕まえて下さいよ…。」


憲兵「そう言われても誰だかわからんし…。」


提督「その人物を探して捕まえるのがあんたの役目でしょう!この役立たず!」


憲兵「うっ」



提督「クッソォ…。憲兵のくせに…。」


霧島「司令!捕まえましたよ!」ギュ


提督「おうふ」


金剛「仕事に戻るかワタシ達に着いてくるか選んでクダサイ!」



提督(うわああああああお前らもJKの格好かよおおおおおお!ああああああもう無理だああああああああ!」


金剛「どこ行くネ!」


―――

大淀「車で逃げた?!」


霧島「ちょっとやり過ぎたんじゃないですかね。」


香取「車なら発信器着いてるし追跡可能なんじゃ?」


大淀「そうだ!…あ、OFFにしてる。」


金剛「どう追跡すればいいのかさっぱりデース!」


――――


鹿島「提督さん遅いなぁ…。」



翌日


提督(はぁ、訳もわからず飛び出して気付いたら秩父往還を車で走っていた…。そして今熊谷にいますよえぇ。皆ひどいや、皆俺にセクハラしてくるよ。)


提督(どうしようか…。)


霧島「あっ、いたいた司令だ。」


提督「んお?!どうしてここに?!」


霧島「ああ、それはですね。」


――――

大淀「あのクソ野郎どこ行きやがった…。」


金剛「大淀、人格変わってるネ。落ち着く落ち着く。」


霧島「車の発信器切られてたらどうしようも無いですね。何か他に手は…。」


香取「…スマホのGPSは…?」


大淀「それだ!」


金剛「おぉ!その手がありましたカ!」


大淀「どこにいるんだ…?」


香取「どうです?」


大淀「…熊谷?!」


霧島「私行ってきます!」


―――――


霧島「ってな訳で。急いで来ました。」


提督「は、はぁ。」


霧島「さ、帰りましょう。皆待ってますよ。」


提督「え、一緒に帰るの?」


霧島「当たり前です!助手席座らせて下さいね。あとちょっと遠回りして。」


提督「は、はぁ。」


提督(急いで着たわりには私服ですか。…あ、この状況なんかヤバイ。)


―――――


大淀「無事見つかったそうです。」


金剛「んー良かったネ。香取、それなんですカ?」


香取「え?冬服ですよ。」フフフフ








提督(ちなみに鹿島はその後1ヶ月は口聞いてくれなかった。)





鎮守府到着


提督「つ、着いた…。」ハァハァ


霧島「なんでそんなに息きれてるんですか。」


提督「自分でもよくわかりません、お気になさらず。」ハァハァ


霧島「そ、そうですか。」


大淀「おい、どこ行ってたんじゃワレ。」


提督「あっ」


大淀「職務放棄とは上等じゃねぇか。え?」


提督「も、申し訳ありません。」


大淀「ま、そんな事はさておき。先日深海悽艦の東洋艦隊が出撃しました。これを迎撃します。」


提督「この前中枢叩いたばっかじゃん…。」


大淀「只今、呉鎮守府が哨戒任務を行っています。我々横須賀は連合艦隊で出撃となります。」


提督「マジ?!資材大丈夫なの?」


大淀「今から少しでも集めろよ。」


提督「アッハイ。」


大淀「編成をどうするかは提督に任せます。」


提督「わかりました。」


霧島「…水着で怒られても怖くなかったですね。」


提督「いや、怖いよ…。」


編成会議


提督「さてさて艦娘の諸君。ストレートに聞くが、弾薬とボーキサイトだとどちらが多いかね。」


夕張「弾薬です!!むっちゃ余ってます!」


妙高「前回の大規模作戦で機動部隊の出撃や基地航空隊を多く使ったからか、ボーキサイトと弾薬の差が遠征に出して回復したとは言え、4万近くあります。」


提督「となると今回の連合艦隊は…。」


加賀「機動部隊ね、さすが提督。」


提督「水上部隊だよ。戦艦の殴り込みだよ。」


長門「やった!」


提督「駆逐艦ばかり狙わないようにね。大淀に寄れば準備が整い次第、艦隊は志布志湾へ向かうらしいから。」


夕張「私たちは水上移動だとして、提督はどうやって行くの?」


提督「んー、新幹線かな。」


夕張「ズルい。」


提督「どうして…。」


志布志湾到着


提督「台風の関係で一時は出撃は延期かと思ったが大丈夫だったな。」


霧島「それはそうと、呉の提督や佐世保の提督へご挨拶に行かれたんですか?」


提督「いや、行ってない。呉のところは行きたくない。」


霧島「何故です。」


提督「話したくない。」


霧島「まぁ深くは掘り下げませんが。」


長門「やっと着いたか提督。遅いぞ。」


提督「ん、いつ着いた?」


長門「寝ずに一晩で。全速力だ。」


提督「早いよ。」


長門「それで今まで寝てた。あ、あと舞鶴の提督がお前に話があるとか言ってたぞ。」


提督「話し?」


無理じゃね


舞鶴の提督「頼む、水上部隊を譲ってくれ。」


提督「ええ、やだよ。こっち機動部隊やりたくないよ。」


舞鶴の提督「ボーキカツカツなんだよ…。」


提督「ボーキカツカツなんだよ。」


舞鶴の提督「弾薬ならいっぱいあるから…。」


提督「弾薬ならいっぱいあるから。」


舞鶴の提督「」


本当に申し訳ない


長門「どういう事だ?!」


提督「すいません、どうしようもなかったんです。」


長門「私達が来た意味無くなるだろ。」





提督「つってもボーキ無いからな…。あっ、そうだ。」



佐世保の提督「なんだよ。」


提督「舞鶴の方にボーキ譲ってあげて下さい。」


佐世保の提督「え、なんでまた。確かに余ってるけど。」


提督「理由は明白、舞鶴にボーキが無いからだ。」


佐世保の提督「あいつ前回の大規模作戦は水上部隊だからボーキ余ってるはずだが。」


提督「おっ?どういう事だ?」


佐世保の提督「電話してみ。」


提督「もし、お前本当はボーキ余ってんだろ。」


舞鶴の提督『あー、艦載機開発しすぎた。』


提督「は?!」


舞鶴『いやぁ調子のり過ぎた。』


提督「ふざけんな。」


佐世保「なんだって?」


提督「開発しすぎただって…。」


佐世保「仕方ねぇな。貸しにもなるし送るか。」


提督「すまない。」




提督「ってことで水上部隊のまんまです。」


長門「良かった…。」


艦隊出撃!


提督「今回はちょっと強いらしいから気を付けて行ってくれ、陸奥。」


陸奥「わかったわ。」


長門「何故私が旗艦でないのだ?!」


提督「何故って言われましても…。」


長門「連合艦隊だぞ…?!」


提督「だったら陸奥でもいいじゃないか。」


陸奥「行ってきまーす。」


長門「次の旗艦は私だからな!あ、待て陸奥!」


提督「微笑ましい…のか?」


艦隊帰港しました


陸奥「ちょっとどういう事よ!」


提督「いきなり何よ…。」


陸奥「支援航空隊が全部敵持ってっちゃったじゃない!私達の出番は?!」


加賀「やりました。」


提督「戦争は変わった…。」


陸奥「次はちょっと減らしてくれない?」


提督「どんくらい?」


陸奥「艦攻2個中隊だけとか…。」


提督「仕方ないなぁ…。」


その後


陸奥「やるわよ!」


扶桑「敵艦発見、右舷砲戦ヨーイ!」


赤城「支援航空隊、発艦!」





陸奥「また持ってかれた!」


提督「えぇ…。」


赤城「ちゃんと(一人)艦攻2個中隊にしましたよ。ねぇ皆?」


飛龍「してました。」


蒼龍「赤城さんの言うとおりです。」


長門「お前ら…。」



結果


提督(結果から言うと作戦は成功、今後暫くは西方海域での深海悽艦の活動はあまり無いと言う決断まで下された程に戦果をあげた。)


提督(初の純英国戦艦であるウォースパイトや伊26、水無月あとイタリアの空母のアキ…アク…アクィラとかが新しく来た。)


提督(今回は水上部隊を出したのに空母の方々が航空支援を張り切るから、ボーキが壊滅状態に。通常通りに空母を運用するにはおよそ2ヶ月かかる計算が出た。)


提督(と、言うか全ての航空機の出撃を制限する事になった。それくらいカツカツなのだ。)


提督(そして現在目下ボーキ備蓄中なのd…)


提督「…誰だ。出撃したのは。」


霧島「さぁ。わかりません。」


提督「空母連れてこい。」


犯人は


提督「あれだけ駄目だと言ったのに…。そんな事をしても出撃できる時期が遠くなるのと、怒られるだけだぞ。」


蒼龍「提督怒っても怖くないしなぁ。」


赤城「怒っても損ですよ。あとそもそも何故こうして私達を疑うのです?」


提督「1000近く減っていれば空母が出撃したのも同然でしょうに。」


加賀「…昨日赤城さんが倉庫に忍び込んでボーキサイトを着服してるところを見ました。」


赤城「加賀さん…?!裏切ったわね!」


飛龍「私も見ましたー。」


蒼龍「持てるだけ持ってトンズラしてましたー。」


赤城「蒼龍…飛龍まで…!なんで?!皆でやったのに…。提督!信じてください!私だけじゃないです!」


提督「いいからお前ら営倉2時間の後、反省文だぞ。」


火種誕生


霧島「前任の提督からお届け物です。」


提督「あの人から?なんだろ…。」


----提督へ

実を言うと、君に引き継ぐ時に金庫に入れとこうと思ってたんだが忘れてたから今渡す。全員レベルカンストしてるから使えるとは思うが。


提督(ん?どういう事だ?)ガサゴソ


提督(書類と…指輪?)


提督(んー…、あっ)


提督(これ俺が持ってて良いのか?!駄目じゃね?)


霧島「何が入ってましたか?」


提督「ん?!何でもないよ!書類だよ書類!うん。」


霧島「そうですか…。」


提督「これどうしようかな…。」


霧島「何か言いました?」


提督「いえ、何も。」


隠し場所


提督(さて、執務室から出て来たは良いが…。どこに隠すかな…。)


提督(適当にタングステンの箱に入れて、穴掘って埋めるか。)




青葉(どうも!青葉です!提督が怪しい行動を取っているとの情報を聞きつけ、青葉着いてきちゃいました!)


青葉(なんで穴掘ってるんですかね…。ん?あれは指輪…?)


青葉(これは大スクープゥゥゥゥゥ!)


速報


鎮守府通信 号外

提督、ついに指輪を手に入れる!


加賀「こ、これは…。」


金剛「青葉、これ、ほ、本当デスカ?!」


青葉「この目で見ました!間違いありません!」


榛名「一体誰を選ぶんでしょう…。もしかして!」


霧島(あの時の届け物はそれでしたか…。)


赤城「けど提督ってちょっと優しくすればすぐ落ちそうですよね。」モグモグ


蒼龍「それもそうか…。って赤城さん、また怒られますよ。」


雷「私達にもチャンスが?!」


暁「そうよ、それもあるわ!」


響「提督夫人として権力を振りかざせそうだね。」


電「司令官はロリコンじゃないのです…。」




提督(ん?なんぞあの人だかりは…。)


提督(鎮守府通信…の号外?ゆ、指輪!?まさか!)


金剛「あっ、テイトクー!ちょっと待つデース!」


提督「待てと言われたら逃げるしかあるまい。」


榛名「高速戦艦を舐めないでください!」


金剛「比叡、手伝うデスヨ!」


比叡「わかりました!ちょっと複雑ですけど!」


霧島(私は執務室で待ちますか。)


加賀「全艦載機、提督を足止めしなさい!」


暁「私達は金剛さんより速いから追えるわ!行くわよ!」


雷「おーっ!」


提督「これもう車で逃げるか。」


逃走しようとした結果


提督「さて、いつも通り車に乗っt」ガシッ


憲兵「いかんぞ。職務放棄だ。」


提督「なんだとぉ?普段なんもしてないのに?」


憲兵「どこの職場でも職務放棄はいかんよ。戻りたまえ。」


提督「ぐあー!むかつく!」


執務室へ


提督(クッソオオオオ!憲兵のやろおおおお!)


提督(むかつくぅぅぅぅぅ!…ってん?何あの女子生徒の集団。)


提督(迂回する他ないな…。)




赤城「加賀さん!提督いましたよ!」


提督「なんだとぉ?!」


加賀「引っ掛かったわね。無駄に動くよりかはこうしてカーディガンを着ることによって、その内釣れる罠に!」


提督「胃と心に大ダメージだそんな格好!」


赤城「そうして苦しんでる間に確保されちゃいますよ。」


提督「逃げなければ…。」


執務室到着


提督「…って訳だったんです。」


霧島「素直にそのまま車に乗ってれば良かったじゃないですか。」


提督「なんかそう言うわけにも行きませんし、やっぱり職務に戻るべきだと思いまして。」


霧島(バカ真面目なんだ…。)


提督「さて残り片付けますか…。」


ガチャ


提督「どちら?」


榛名「提督、指輪下さい!榛名とケッコンしてください!」


提督「…やっぱり逃げます。暫くお願いします、霧島さん。」


霧島「ちょっと待って下さい!」



逃走開始!


提督「うおおおおお!」


憲兵「あっ、待てコラ!」


提督「待てと言われたら逃げるしかあるまい!」


憲兵「う、撃つぞ!」


提督「撃ってみろ!どうせ撃てないくせに!」


加賀「提督、私も一緒に連れてって。」


提督「ひいっ!いつの間に?!」


加賀「たった今よ。さぁ行きましょう。」


提督「嫌です!」



その頃


金剛「提督は行方不明、一体どうすれば良いのか全然わかりまセーン!」


榛名「いくら見つけても逃げられてしまいます。もしかして提督って…!」


金剛「そんな事無いはずデス!提督だって男なんデスカラ!」


比叡「けどヘタレとかのレベルじゃあないですよね。」


金剛「山城ー。いい案は無いデスカー?」


山城「そ、そんなこと言われても…。指輪欲しいなら取りに行けば?提督から貰うんじゃなくて。」


榛名「なるほど!では早速!」ダッ


金剛「あっ待つネ!」





霧島「これかしら、司令が埋めた箱って。」


一方提督は


加賀「やりました。」


提督「何故だ…。私は追ってくる艦娘から逃げるために車に乗ったのに…。」


加賀「どこへ行くの?式場?住宅展示場?」


提督「違います。と言うか、提督が2回も逃げ出す鎮守府って何なんだ…。」


加賀「はっきり言って少しおかしいわ。」


提督「加賀さんもその一因だよ。」


加賀「それで、どこへ連れてってくれるのかしら?」


提督「ドライブじゃないです。」


加賀「違うの?」


提督「はい。」


その頃part2


榛名「来たは良いけど無いです!」


金剛「何者かによって掘り起こされてるネ…。」


飛龍「あちゃ~一足遅かったかー。」


蒼龍「残念だね~、ってありゃ。様子が変ね。」


榛名「…箱が。」


飛龍「ん?」


金剛「掘り起こされてる…。」


蒼龍「おっ?」




犯人は誰だ


金剛「なんで埋めた場所知ってるネ。」


榛名「私たちは青葉に教えたもらったから知ってるけど…。」


蒼龍「わ、私だってそうよ。ねぇ飛龍?」


飛龍「そうよ、青葉から教えてもらったんだよ。」


金剛「と、なると…?」


榛名「提督が?」


飛龍「けど提督さっき車で逃げてたよ。」


金剛「じゃあ提督では無さそうデスネ…。hmm…分かりませんネー。」


蒼龍「防犯カメラとかは?」


榛名「ここには無いですけど…。」


金剛「見るだけ見てみるネ。」


防犯カメラ


大淀「ここ2時間の映像を見せろ?」


榛名「はい。箱を掘り起こした犯人の捜査です。お願いします。」


大淀「と、言われましても憲兵さんと提督のサインが書かれた書類が無いことには…。」


蒼龍「提督の犯行の可能性が高まるねぇ。」


金剛「一端ここは下がるしかないデス。ついでに憲兵さんだけでもサインをもらいまショウ。大淀書類クダサーイ!」


大淀「まぁ書類だけなら…。」



一方その犯人は


霧島(困りましたねぇ。)


霧島(別にどうでも良かったんですが…。なんだが取られたくなかったし…。)


霧島(そもそも持ってきたところでその後の処分をどうすれば良いのかさっぱり…。)


霧島(まぁ今は司令のタンスに入れとけば完璧ですね!)


金剛「ヘーイ提督ー!…は今いないんデシタネ。」


霧島「お姉さま?!」



ガサ入れ


榛名「あ、霧島。ちょっと聞きたいんだけど提督が箱を持って入って来なかったかしら。」


霧島「いや見てないけど。」


飛龍「提督の部屋入っちゃお!」


蒼龍「いいねぇ!」


金剛「じゃあそっちは頼みましたヨ。榛名、霧島、一緒に探すヨ!」


榛名「はい!」


霧島「え、えぇ。」


霧島(まずい…。掘り起こさなきゃ良かった。)



蒼龍「あっ、あったよ!」


金剛「Really?!」


榛名「おぉ!コレが…!」


飛龍「けど暗証番号付きの南京錠が着いてるね

。」


電話してみよう


提督「仕方ないから伊豆まで来たぞ。」


加賀「まるでデートね。」


提督「まぁ行く当ても無ければ、おちおち帰れないんですが…。」


加賀「じゃあ一緒にどこかで暮らす?」


提督「可能性はあるよな…。」


加賀「じゃあ指輪は」


提督「ないです。」


ヴーヴー


提督「電話じゃんか。げっ鎮守府から。…もしもし。」


飛龍『もしもし提督?あのさぁ南京錠の暗証番号教えてよ。』


提督「絶対嫌だ。」


飛龍『えー。私と提督の仲じゃんかー。教えてよー。』


提督「どんな仲か知らんが絶対教えんぞ。じゃあの。」


飛龍『あっ、待って!ストップ!』


提督「掘り起こしたのか…。よく場所わかったな…。」


加賀「提督、ちょっと。」


提督「はい、なんですか。」


加賀「暗証番号、教えてくれない?」(耳元で


提督「ぜ、絶対だめ。」




この先


加賀「提督、暗くなってきたわ。どうするの?」


提督「うーん、どうしようか…。」


加賀「一緒にアパートでも借りる?」


提督「おかしいでしょ。」


加賀「どうして?」


提督「…鎮守府に帰るか。」


加賀「待って?」


その頃鎮守府


金剛「ムー、提督帰ってこないデスネ…。」


蒼龍「ついでに加賀さんも…。」


榛名「結局、誰が掘り起こしたかわからずじまいでした…。」


霧島(何でこんなことでこうなってるのか分かんないけど、この事は墓場まで持ってこう…。)


飛龍「どこ行ってんのか分かんないけど取り合えずお土産を要求しよう。」


蒼龍「あっいいねそれ。早速電話しよ!」


う、うるせぇ!


加賀「私の質問に答えて。」


提督「何故アパートを借りるんです。色々吹っ飛ばしすぎです。」プルルル


加賀「なら他に何があるの?」


提督「まだホテルなら話がわかりますが。」プルルル


加賀「へぇ、提督もそんな事考えるのね。何してくれるのかしら。」


提督「なっ、何もしません。度胸も無いです!」プルルル


加賀「この意気地無し。小心者。チキン。」


提督「なんとでも言ってくださいな。」プルルル


加賀「…。」


提督「…。」プルルル


加賀「…それ、さっきから誰なの。」


提督「うげっ、鎮守府じゃん。」



電話ばっかりしよって


提督「なんで5回も電話するんだよ…。」


飛龍『もっしもーし!提督?』


提督「どうしたん。」


飛龍『今どこいるの?』


提督「伊豆だけど。」


飛龍『じゃあお詫びとして伊豆のお土産買ってきてよ。』


提督「なんでよ。」


榛名『提督、御願いします…。』


霧島『司令、私からも。』


提督「うっ…。」






加賀「そんな大量にわさび漬け買ってってどうするの?」


提督「お詫びの品だとさ。」


帰投!


執務室


提督「ういっs…酒臭っ!」


金剛「Heeeeeeeeeeeey!!!!!テーーーーートクゥーーーーーーーーー!」


蒼龍「盛り上がってるぅ?!」


提督「何お前ら執務室で宴会開いとんの。」


榛名「榛名はイッキ大丈夫です!さぁ提督も!」


提督「イッキはダメです。」


飛龍「提督も呑もうよ!あっ、お土産何買ってきたの?!」


加賀「わさび漬けよ。おつまみで頂きましょう。」


飛龍「っしゃおらぁ!」


提督「…。」ソソソソ


加賀「どこ行くの。貴方もよ。」ガシッ


提督「えっ、まだ飲めない…。」


霧島「逃がしませんよ司令…。一晩付き合って貰いますからね…。」


提督「嫌だ…助けてくれ…!!」




<アアアアアアアアアア!!



翌朝


提督(ったく…。執務室が酒臭い…。酒を飲み過ぎてはいけない、はっきりわかんだね…。)


提督(あのあと案の定、隼鷹と那智が来て大騒ぎした。)


提督(夜明け前には皆寝たので全員返した。方法?まぁ聞かないでくれ。)


提督(まだ俺は未成年だから酒は飲めないから回避することで必死だった。だけども…。)


昨晩


0100


飛龍「うへへ~、ていとくぅ~呑もうよ~。」


提督「駄目って言ってるでしょう。」


榛名「榛名がせっかく勧めてるのに…。榛名とは呑めないって言うんですか?!」


提督「呑めません。」


加賀「…。」バシャッ


提督「あぁっ何するんですか加賀さん!」


加賀「飲ませてあげようとしたら手元狂っちゃった。ごめんね。」


提督「」


隼鷹「いいいいいねえええええ!!!もっともっと!」


提督「何がいいんだよ。」


金剛「テートクー、40代なのになんで飲まないデス?」


提督「あのね、まだ未成年者だから。そんなに俺老けてるの。俺って普段そう見られてたの。」


霧島「大人らしいってことですよ司令!大人らしいんだから飲めるはずですー!」


提督「飲めねーよ…。」


那智「やかましい!飲め!!」グイッ


提督「があっ!」


蒼龍「イッキ!イッキ!」



-----


提督「制服は酒臭いし飲まされるし大変だぜまったく。」


霧島「司令、おはようございます。」


提督「」


霧島「どうされました?」


提督「あんなに飲んでなんでケロッとしてるんですか…。」


霧島「肝臓が強いんでしょう。さ、仕事始めますよ。」


提督「はい…。」




昨晩のこと


提督「そういえば霧島さん。」


霧島「どうしました。」


提督「昨日騒いだ割には、この部屋片付いてたんですけどなんか知ってます?」


霧島「あー、私が片付けました。」


提督「いつ?」


霧島「起きたら自分の部屋にものですから、取り合えず戻って片付けました。」


提督「マジかよ…。よくそんなにすぐ動けるな…。」


霧島「肝臓強いんですよ。」


二日酔い


霧島「で、司令。これ今日の編成表です。」


提督「どうも。…あれ加賀さんは?なんで大鳳が?」


霧島「二日酔いらしいです。」


提督「え、うそでしょ。」


霧島「ちゃっかり休暇願も受領済みです。」


提督「もう絶対飲まさねーぞ…。今回だけだからな…。」


お酒はどこから


提督「昨日のあのお酒どっから持ってきたの?」


霧島「さぁ…。私は知りません。いつのまにか二航戦とお姉様が持ってきてたので。」


提督「うーん、いくら宴会とはいえ支出は支出だからな…。そこらへんはっきりさせないと不味いんだよなぁ。」




鳳翔「あのー、失礼します。」


提督「あ、どうしました?」


鳳翔「酒棚からいくらかお酒が無くなってたんですが…。知りません?」


提督「あっ(察し)」


霧島「なるほど…。」




鳳翔さん怖い


提督(あのあと昨日の飲み会メンバーを吐かされ叱られた。何故か俺も。)


提督(鳳翔さんは笑ってたんだけども、目が笑ってなかった。)


提督(それで酒棚の管理と一日の飲酒量を決めさせられた。もし破った場合は世にも恐ろしいことが待ってるらしい。)


提督(それがなんなのかはよく分からないが加賀さんは半泣き状態で、他の皆も顔が青ざめてた。)


提督(寝ますかね…。)



提督「」Zzz…



???「寝ました!」コソコソ


???「早く、この学ランをそのクローゼットへ!」コソコソ


???「あ、軍服どうします?」コソコソ


???「それはこっちに持ってきて下さい。」コソコソ


???「フフフ…。また地獄が始まりますよ、提督。まぁそれを地獄と思うのは提督くらいですがね…。」


朝起きてみたら


提督「あー良く寝た。今日も一日頑張るぞい。さてさて軍服は…。」


提督「お?」


提督(何故学ラン…。あっ)


<霧島でーす。


提督「んあ?霧島さん?あ、あー、ゴホゴホ、きょ、今日なんか熱があるなー風邪ひいちゃったなー(棒)」


<大丈夫ですか?今入りますね。


提督「いやいやいや!移したら悪いからいいって!大丈夫だ。寝てれば治るから!」


<けど熱出してるんですよね?看病も秘書艦の役目です!


提督「提督命令で許しませんよ!とにかく、心配せず!」


<そうですか…。


提督(あっぶねー…。)


提督「しっかし、これどうすっかなぁ…。」


学ラン「」





霧島「せっかくブレザー着たのに…。」


推理中


提督(こんなこと夏にもあったから、多分同じやつが仕掛けてんだろう。)


提督(調べたいが、熱があると言ってしまった手前外に出られないのが難点だ。)


提督(一体誰がこんな非人道的な事を思い付くのだ。精神的なダメージが与えられ心のキズが抉られるだけだ。)


提督(でもなんで高校の時の学ランがここにあるんだ…?)


別の場所


大淀「かーっ!何が風邪ひいた熱があるですか!」


香取「こうなったら意地でも引っ張り出さないと…。」


大淀「でもどうやって?」


香取「妖精さん、提督の部屋の鍵、開けてきてくれないかしら。」


妖精「了解しました!」



妖精さんに裏切られる


提督「…おや、妖精さんどうした。」


妖精「提督が風邪をひかれたとの事で来ました!」


提督「そうかそうか、それはありがたい。が、その工具箱は一体?」


妖精「…。」


提督「私はロボットとか艦娘ではないから工具箱は必要ないぞ?」


妖精「…。」


提督「…。」


妖精「強行作戦だ!」カチャカチャ


提督「おい、何をするんだ!」


妖精「あ、開いた!」


提督「ん?何が?」


霧島「あら司令、お元気そうですね。」


提督「いやぁ…、お陰さまで…。」アハハ



------


香取「グッジョブ妖精さん!」


大淀「やりました!」




おや、提督の様子が…


提督(バレてしまっては仕方ないから仕事ですよ…。それも学ランでね。)


提督(それにしても精神的に本当にキツい…。どうせまた鎮守府の皆も霧島さんと同じ感じなんだ…。)


提督(うぅ…お腹いたい…。頭も痛くなってきた。)ハァハァ


―――


大淀「あれ、なんか提督の息荒くなってません?」


香取「確かに。肩が上下してますね。興奮してるんじゃないですか?」


大淀「ま、提督も男だったって訳ですね。霧島さん、提督に何かアプローチかけて下さい!」


―――

霧島「了解しました。」


嘘が誠に


霧島「司令、お茶どうぞ。」


提督「あ、ど、どうも…。」ハァハァ


霧島(完全にドキドキしてるのね…。)


提督(あぁ…、暑いのに寒い…。マジで熱じゃん。お腹いたいしノロウイルスじゃねーよな…。)ハァハァ


提督(アカン、ボーッとしてきた…。)ハァハァ


――――


大淀「んー!こりゃ完全に落ちてますね!」


香取「ベタ惚れってやつですね!霧島さん!もっともっと!」


―――

霧島「了解!」


霧島「司令、大丈夫ですか?体調悪く無いですか?」


提督「いや、大丈夫、ご心配なさらず。ささ、仕事に戻って。」ハァハァ


霧島「そうですか。なら良かったです。」シュン


提督(風邪移しちゃ不味いしな…。)


――――

香取「絶対に当たってたからだ!」


大淀「襲いそうになったから離したの?!」


――――


提督(あ、あの書類が必要なのか…。取らねば。)ヨッコイセ


提督(ん、なんだか意識が…。)バターン


霧島「あれ、司令?司令?!」


――――

大淀「ありゃ?」


香取「倒れましたね…。」


医務室送り


明石「うーん、こりゃ完全に疲労と極度のストレスですね!少し休ませましょう!」


霧島「そんな…。」


明石「慣れてもないのに女の子ばっかりの環境に急に入ってきたツケが来たんですね。」


霧島「でも着任してだいぶ経ってますし、本人も慣れてきたと…。」


明石「恐らく慣れたと言っても分かんない内にストレス溜まってたんでしょうね。それに加えて仕事もやってたんじゃ、当たり前って感じです。」


霧島「そうですか。」


――――

香取「なんか、申し訳ない感じですね。」


大淀「罪悪感ってやつですかね…。」



お目覚め


提督「…ん?ここは一体何処じゃ…。」


霧島「あ、司令。起きましたか。どこか体に異常はありますか?」


提督「いや、特には無いな。」


霧島「そうですか?倒れたとき思いっきり頭打ってましたよね。」


提督「そうだけども…いてっ。」


霧島「ほらね。」


提督「たんこぶできてる…。」


犯人探し


提督「まぁそんな事は良いんですよ、霧島さん。」


霧島「はぁ。」


提督「夏と冬と二回も苦しめてくれた方に、感謝しなければならないと思うんです。」


霧島「はぁ。」


提督「で、霧島さん。あなたはその方をご存じですよね。」


霧島「えぇ、まぁ。」


提督「誰です。」


霧島「それは…。」


事情聴取


大淀・香取「ごめんなさい。」ドゲザ


提督「」


提督(うそーん。いや、大淀は想像つくとして香取さんだと?香取さんそんな事する人だったのか?)


提督(大淀も最近は落ち着いたと思ってたのに…。信じた俺が馬鹿だった。)


香取「すいません、全ては私の趣味嗜好のせいです、許して下さい。」


提督「ん?今なんでもするって」


霧島「言ってませんよ。」


提督「さすがに罰かなんかが必要なのかね…。」


判決下るか


大淀「罰ですか?」


提督「うん。」


霧島「あ、司令のお世話はないですよ?私がやりますから。」


香取「なんでですか…。」


霧島「司令が倒れたときに右手首を捻ったそうでして、全治2週間の捻挫だそうです。」


香取「柔ですね。」


提督(にしても思い付かない…。罰だと?うーん、学生時代だったらこんなもん一つや二つすぐに思い付くんだが…。)


提督「よし、とりあえず不問で。」


霧島「は?」


大淀「本当ですか!?ありがとうございます!」ギュー


提督「」


香取「あ、フリーズした。」


霧島「でも『とりあえず』ですからね。あくまでも。」


大淀「わかってますよ。」


強敵?


提督「どうやら鈴谷が改二になるらしい。」


霧島「あ、それならもう終わりましたよ。」


提督「うそ、マジ?」


霧島「そろそろ報告書持ってここに来るんじゃないですか?」


ガチャ


鈴谷「じゃじゃーん!改二になったよー!はいこれ報告書。」


提督「お、おう。…うん、いいじゃない。これからもよろしく。」


鈴谷「目を見て話して、目を。」


提督「無理です。」


鈴谷「あとさ、なんで鈴谷が入ってきたときに全力で壁に椅子ごと近づいたの?」


提督「吸い寄せられた。」


鈴谷「何言ってんの。」


提督「本当だ。」


鈴谷「鈴谷のこと嫌い?」


提督「そんなことはない、うん。」


鈴谷「ま、いいや。バイバイ!」


申し訳ないの


霧島「…あー。そう言えばそうでしたね。」


提督「何がです。」


霧島「苦手なのはわかりますけど、それだと避けられてるように見られてますよ。」


提督「それはわかってる。でもね、霧島さん。」


霧島「なんですか。」


提督「世の男子校生がそう言うわけではないと思うんですがね、やっぱりJKというのは苦手だったりするわけですよ。」


霧島「はぁ。」


提督「鈴谷さんは、もうそれはそれは、無茶苦茶JKじゃないですか。そのものと言っても過言ではない。」


霧島「はぁ。」


提督「まぁなんですか、苦手というのもあるんですけどね。申し訳ないんですよ。」


霧島「はぁ。」


提督「私のようなものが近くにいて申し訳ありません。今から可能な限りあなた様から離れますので、許してください。」


霧島「…。」


提督「こんな感じで同じ空間にいることが罪、みたいな。あくまでも私自身の感覚ですから、全員がそうと言う訳でなくて、えぇ。」


霧島「…。」


提督「という訳でさっきの行動に至るわけです。」


霧島「私と司令は同じ空間にいるけど大丈夫なんですか?」


提督「1mくらいの距離ですから、まぁ。」


霧島「…。」


らしいですよ


食堂


霧島「…だって。」


鈴谷「は?意味がわからない。」


霧島「私も。」


鈴谷「もう色々拗らせてるのかな。」


霧島「そうだと思う。ひねくれてるのか、可哀想な人なのか。」


鈴谷「男子校って怖いね。」


霧島「ですね。」


鈴谷「治してみる?」


霧島「やってもいいけど司令の胃に穴が空くんじゃない?」


鈴谷「死んじゃうと。」


霧島「色んな意味で。」


鈴谷「やっちゃお。」ニヤリ


霧島「私しーらない。」



提督の言うことは絶対ですよ


コンコン


提督「はいどーぞ。」


鈴谷「どーもー!午後からの秘書艦でーす♪」


提督「ん?俺指示したっけ。」


鈴谷「したした。」


提督「ちょっと待って。…うんしてないわ。帰りなさい。」


鈴谷「関係ないよ。ちゃんと霧島さんから許可もらったよ。」


提督「なしなし。回れ右して帰りなさい。」


鈴谷「そんなぁ…。」


提督「…。」


鈴谷「…提督。」


提督「うん。」


鈴谷「鈴谷の目を見て話して。」


提督「やっぱり?」



失敗でしたね


鈴谷「ダメだったああああ…。」


霧島「そう簡単に話せたらすごいわ。」


鈴谷「そもそも全然目を合わせてくれない。」


霧島「そんなに合わせないの?」


鈴谷「気づかないの?」


霧島「気づかないかも…。あ、」


-----


霧島『司令、先月の資材の増加量のことなんですけど…。』


提督『うん。』メソラシ


霧島『久々にボーキが3万を越えまして…。』


提督『うん。』


霧島『それでですね。』


提督『うん。』


霧島『…こっち向いて下さいよ。』


-----


霧島「あー…、うん。」


鈴谷「あるでしょ?」


霧島「あるわね。」



目を見て話しましょうね


霧島「司令!」


提督「はい。」


霧島「人と話すときは!」グイッ


提督「ぐえっ」


霧島「目を見て!」


提督「グギギギギ」


霧島「話して下さい!わかりましたか?!」


提督「すいません分かりましたですけど苦しいんで放してください」


霧島「よろしい。」


提督「オエッ」ゴホゴホ


霧島「と、言うわけで午後からの秘書艦は鈴谷ですからね。」


提督「まじで?」


霧島「何か?」


提督「いえ何も。」


でもやっぱ無理なもんは無理よ


鈴谷「ちーっす!ってことで鈴谷だよ!」


提督(うわマジで来た。)


鈴谷「で、午後からの仕事はどうなってんの?」


提督「ほぼ書類書くだけよ。まぁ後は警備に出した艦隊と遠征に出た艦隊の報告もあるだろうけど。」メソラシ


鈴谷「じゃあさっさと終わらせて間宮行こうよ間宮。」


提督「いいよ。それじゃやろうか。」メソラシ


鈴谷「あ、そうだ提督。」


提督「どしたん。」


グイッ


提督「おうふ」


鈴谷「目ぇ見て話そう?ね?」


提督「グギギギギギギ」


鈴谷「返事は」


提督「はいわかりましたすいませんでも死にそうなんで放してください」


鈴谷「よろしい。」


確かに提督も悪いけどね


鈴谷「目を合わせて話すのは当たり前でしょ。」


提督「ごもっとも。」


鈴谷「じゃあなんで合わせらんないの。」


提督「わかんないけど無理なんです。なんて言えば良いか分かりませんけど、敢えて言うなら恥ずかしいんですかね。」


鈴谷「意味わかんない。」


提督「デスヨネー」


提督(あぁ…。中学と高校が懐かしい…。あの男しかいない環境…。)


提督(こう聞くとホモに見えるかもしれないけど俺ホモじゃないからね。)


提督(あー戻りてぇ…。」


鈴谷「なんか言った?」


提督「いえ何も。」


提督の立てた仮説その1


提督(…。)カキカキ


鈴谷「うげっ、熊野の書いた書類間違えてるし…。もー。」


提督(あれからよくよく考えてみたがなんとなくわかった事が二つある。)


鈴谷「ねぇ提督。これ鈴谷が直さないといけないのかなー。」


提督(まず一つ、外見的に年が近そうな艦娘とはまともに喋れないこと。たぶんほぼ同年代って理解してるからだろうとは思う。)


鈴谷「ん?提督?おーい。」


提督(そして外見的に年上な感じの艦娘と年下な感じの艦娘とは多少喋れること。これについてはさっぱりわからん。)


提督(メチャクチャ極端な話になるが、年下だろうと年上だろうと同い年だろうと正直同じ女の人のはずなんだがなぁ…。なんでやろ…。)


鈴谷「提督、こっちみて。鈴谷の話聞いてる?」


提督「あ、はい。なんでございましょう。書類でございますか?」


鈴谷「そうそう、熊野の書いた書類が間違いだらけなの。」


提督「この酷さだったら熊野自身に書き直させた方がいいな。」


鈴谷「わかった!熊野のところ行ってくるね!」


提督「ん、いってら。」


バタン


提督「はぁ、緊張した…。」


提督の立てた仮説その2


提督(諸君、今のは書類だけ見てたから鈴谷は見てない。)


提督(つまり目を合わさなければ同い年でも話せる、もしくはそれっぽい視線にする。)


提督(と言うことはだ、そうすれば多少はまともに話せるかもしれないってことじゃね?)


提督「これは来たぞ…。」


提督「あ、そうだ。その前にあいつに電話してみるか。元気かな、高校以来だ。」



提督「もしもし?元気?あ、そう。ところでさ暇な日ある?うん、久しぶりに会えないかなーと思って。あ、大学が忙しい?そっかぁ…。いいのいいの、気にせんといて。うん、じゃあまたの機会に、はーい。」




提督「大学ねぇ…。同級生はみんな大学生か、そうかそうか。」


仮説こわれる


提督「そしたらほぼみんな会えないってことかなつまりは。そんな殺生なことあるか…。」


トントン


提督「どーぞー。」


加賀「失礼するわ。」


提督「げっ。」


加賀「げって何よ。それよりこれ、あなたが言ってた倉庫の備蓄品リストよ。やっと全部チェックできたから持ってきたの。」


提督「あ、それはそれは。どうも、えぇ。なんというか、うん。わ、わざわざどうもありがとう。」


加賀「いいえどういたしまして。じゃあ、失礼するわ。赤城さんと約束があるから。」


提督「はい、はい。」


バタン


提督(やべぇ…。まともに喋れんかった。なんでや。加賀さん年上やろ…。)


なんでなんやろなぁ


提督(いきなり仮説をぶち壊されたぞ。これじゃあだめジャマイカ。)


提督(俺加賀さんに何かされたっけ?)


-----


提督『アジの開きうめぇ。』


加賀『あら提督。おはようございます。』


提督『あ、どうもおはようございます。』


加賀『隣の席いいかしら?』


提督『どうぞどうぞ、私でよければ。』


加賀『失礼するわ。』


加賀『提督そういえばね、昨日蒼龍が…』


提督『え、マ?』


加賀『マ?とかいう変な日本語は使ってはいけません。』ペシッ


提督『あでっ、上官に暴力ふるうなよ。』


加賀『暴力じゃないわ。』



-----



提督(そうだ、めっちゃ話してくるやん…。)


明石のワンポイント解説


大淀「はい、実況の大淀です。さて、ここで一先ず解説をお願いしたいと思います。解説の明石さんです、よろしくお願いします。」


明石「はい、よろしくお願いします。」


大淀「えー、このチャプター自体はSSの本筋と全く関係ないので豆知識程度に思ってくれて構いません。」


大淀「さて、明石さん。提督は加賀さんから『めっちゃ』話しかけられると思っているようですね。」


明石「そうですね。」


大淀「我々パンピーからしたら全く『めっちゃ』感が感じられないのですが…。」


明石「あれはですね、いわゆる男子校フィルターが掛かった状態ですね。」


大淀「男子校フィルター、と言いますと?」


明石「まぁ実際我々パンピーからしたら全くなんでもないようなことが、男子校フィルターを通すと当人の考えというものが明後日の方向へ向かってしまうんですね。これは特に異性が関わってくると顕著になりますね。」


大淀「なるほど。」


明石「さらに加えるとですね、男子校出身者は異性に話しかけられるとその人の事がとても気になってしまうんですね。提督はそういう状況下にあります。」


大淀「二つの特性が発動してしまった、そういうことですね。」


明石「全くその通りです。」


大淀「わかりました、解説ありがとうございました。」


ということから


提督(そりゃあね、まともに話せないわけですよ、無理だもん。)


提督(『こいついつまで同じこと言ってんだよツマンネ』とか思わないで、これ本当に切実な問題だから。)


提督(今男子校に通ってるやつとかは覚えとけよ。大学とか共学の環境に戻ってもまともに話せねぇからな。)




鈴谷「お待たせー。熊野に書かせたよ。」


提督「どうもどうも。…うん、これで大丈夫だね。受理しますわ。」


鈴谷「良かったー!ねぇ提督、一通り終わったから間宮行こうよ!」


提督(お?)


鈴谷「間宮さんのところ今限定パフェ売ってんだって!ねぇねぇ鈴谷ちょー食べたいなー。」


提督「お、おう。それなら行こうか、うん。」


鈴谷「イェイ!提督分かってるぅ!」


提督(あかんやつやこれ)




提督危機一髪


提督(どうもみなさん、『君達はどう生きるか』という問いに対して『みそスープ』としか答えられなさそうな提督です。)


提督(今ですね、艦隊の癒しである間宮に鈴谷と向かってるわけですけども。)


提督(これさ、ヤバくね?)


提督(なんだか下心があるとかじゃなくてさ、純粋に、160km/hストレートで。なんかこうさっきから危ないことでもするかのような動悸がするんだけども。ほら、手術するときに手術室の中入っちゃって後戻りできない感じ。こういうの慣れてないからホントにどうすればいいのk)


鈴谷「着いたよ!」


提督「はーい」



でもおいしいんですねこれ


間宮「お待たせしました!クレーンパフェです!」


鈴谷「やった!」


提督(間宮さん情報その1:ネーミングセンスが微妙。)


鈴谷「いただきまーす!」


提督(さて、そのクレーンパフェ。名前の通り船渠のクレーンを思わせるような見た目だ。)


提督(主としては抹茶クリームだが、錆を表現してるのか所々にチョコクリームがある。クリームonクリーム。アームの部分は多分クッキーか何か。あとはイチゴとかコーンフレークとかがある。)


提督(というか本当にクリームの量が尋常じゃない。甘党あんこ派の私には見てるだけでも正直キツいぞ…。それをパクパク食べてるんだから鈴谷は甘党クリーム派なのだろうな…。)


提督(私はあんみつを頼みました。シンプル is best.)


鈴谷「ん~!ちょー美味しいよ!一口食べる?」


提督「いや、いいよ。食べな食べな。」


鈴谷「いいからいいから。ほら。」


提督「…うめぇ。」


鈴谷「でしょ?あんみつもーらい!」


提督(…鈴谷からパフェをもらったとき、それから私は考えるのをやめた。)


ってなわけでね?


鈴谷(さっきから提督がフリーズしちゃたよ。)


鈴谷(何がいけなかったんだろうね?鈴谷なんかしたっけ?)


鈴谷(何聞いても片言しか帰ってこないの。)


鈴谷(そんなにパフェ美味しかったかな?)


鈴谷(うーん…。どうしたもんかねぇ…。)


提督「…。」




提督(鈴谷が…。鈴谷が…。鈴谷が…。鈴谷が…。鈴谷が…。)




気分を変えて


鈴谷(提督があんな感じだから少し雰囲気変えていくよ。)


鈴谷(その名も…『提督の本棚御開帳』!)


鈴谷(なんか簡単だけど鍵までかかってるからすっごい気になるんだよねぇ…。)



鈴谷「提督!本棚開けるよ!」


提督「うん。」


鈴谷(いいんだ…。)


鈴谷「何が入ってるのかな~。…お?!これは?



提督「源氏物語。」


鈴谷「は?」


提督「そういえば最近手つけてなかったわ…。」


鈴谷「いきなり変なものが出てきたね…。お次は…これ!」


提督「あーその辺り全部イギリス史の本とか古地図だから面白くないよ。あとその辺は鎮守府の書類とかだし。」


鈴谷「えー…。」


つまらない、加えてわからない


鈴谷「なんでそんなもんばっかり入れてんの?」


提督「んー、読むから?」


鈴谷「もしかしてあっちの本棚もそんな感じなの?」


提督「いやあっちは全部鎮守府の書類。」


鈴谷「いやーつまんないね提督は。」


提督「グサッと来るからそんなこと言わないでクレメンス…。」



お疲れさまでした


鈴谷「あー!やっと終わった…。」


提督「おつかれ、今日はあがっていいよ。」


鈴谷「バイバーイ。」



-----


霧島「お疲れさま。どうだった?」


鈴谷「本当だよ…。すっごい疲れた…。」


霧島「処理落ちしてなかった?」


鈴谷「コンピューターじゃないんだから…。」


霧島「一番しっくり来ると思うわ。」


鈴谷「うーん、間宮言ってからちょっとおかしかったかなぁ…。」


霧島「間宮ねぇ…、なるほどなるほど。」


鈴谷「それ以外は特に無かったよ。」


霧島「そう、ありがとうね。」


鈴谷「いえいえ。」



おはようございます、今日も一日


霧島「司令、おはようございます。」


提督「おはようございます。今日も一日よろしくお願いs」


キャーーー!!!


提督「…なにごと?」


霧島「たぶん鳳翔さんですね。」


提督「よっぽどなにかヤバい事でもあったんかな…?」


米が消えたでござる


ドタドタ


扉「ばーん!」


鳳翔「て、提督!」


提督「はい。」


鳳翔「お米が…お米が…。」


提督「お米がどうしました?」


鳳翔「お米が…消えました…。」


提督「え?」


鳳翔「何を言っているか分からないとは思うんですけど、私も何をされたのかわからないんです…。」

またまたご冗談を


提督「お米が消えるだなんてそんなバナナ」


鳳翔「で、でも、ほ、本当なんです!」


霧島「ところでその消えた量は?」


鳳翔「およそ6俵です。」


霧島「一航戦一ヶ月分か…。」


提督「そうとう持ってかれたな…。だとしても誰が?」


鳳翔「さすがに鎮守府の人達ではないと思うんです。」


提督「だよなぁ…。」



食べ物の恨みは怖し



扉「またまたばーん!」


赤城「鳳翔さん!どうしました?!」


加賀「すごい悲鳴が聞こえたので。」


鳳翔「あ、あのね?落ち着いて聞いてね…?」


カクカクシカジカ


加賀「頭にきました。」


赤城「上等…。」


提督「うわ怖い。」


霧島「でも誰が盗ったか分からないのよ?」


赤城「それは私達がどんな手を使ってでも、どんなに時間がかかろうと見つけ出します。」


加賀「そうです、見つけ出した暁には…。ふふふ…、気分が…。」


提督「まじで怖いなこいつら怨霊かよ。」


まずは防犯カメラから


鳳翔「あ、」


提督「どうしました?」


鳳翔「防犯カメラに写ってたりしませんかね。」


提督「あったっけ。」


霧島「ありました。把握しといて下さい。それでしたら大淀に頼んでみましょうか。」


数分後


大淀「これでいいですか?」


赤城「さっそくみましょうか。」


大淀「ポチッとな。」




加賀「…何この白いのと赤いの。」


鳳翔「なんか…丸い?」


提督「なかなかキモいな。」


赤城「こんなの深海棲艦にいました?」


霧島「というかこれ深海棲艦なの?」


大淀「とにかく、米俵を運び出してるのはこれなんで犯人はわかりましたね。」


加賀「潰す。」


提督「やだ怖い。」


加賀「あら、怖くないわよ。」


提督「とりあえず捜索隊を出して見るか。」


赤城「志願します。」


加賀「私も。」


提督「燃料食うからだめ。」



させないぞ


赤城「そんな、お願いします!」


提督「あのね、最近やっとボーキが8割回復してきたんだよ?そんなときにボーキ持ってかれても困るっていうか…。」


加賀「仕方ありませんね。」


提督「何が?」


加賀「失礼しますね。」ガシッ


提督「お?」


霧島「え、どこいくんです?どこ連れてくんです?」


加賀「提督の部屋よ。」


バタン


霧島「…。」


赤城「何するんでしょうね。」




数分後



提督「かがさんいいひとかがさんつよいかがさんきれい」


霧島「司令ーっ!」


加賀「やりました」ギラギラ


鳳翔「こんなにキラ付けされてるの見たことありませんね…。」


赤城「ここまで出来るんですね。」


提督「かがさんがんばれ」


加賀「ええ、行ってきます。」ギラギラ


霧島「司令、何があったんです、司令。」


加賀「いきましょう赤城さん。」ギラギラ


赤城「え、えぇ。」


霧島「大丈夫ですか司令?」


提督「かがさんつよい」


赤城「提督に何したんです?」


加賀「秘密です。」


一方深海側は


護衛悽水姫「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!ウソダロオマエラ?!」


浮き輪「やったぜ。」


護衛「コンナン死ンデマウワ…。」


ネ級「オイオイオイ」


ル級「死ヌワアイツ」



ちなみに提督は機能しなくなりました


どこかの海上


霧島『聞こえますか?司令に変わって私が指揮を執ります。』



赤城「了解です。」


霧島『艦隊編制を改めて申し上げます。旗艦は神通、以下は吹雪、赤城、加賀、大潮、速吸です。』


神通「あの、なぜ私なのです?」


加賀「たまたまそこにいたからよ。」ギラギラ


吹雪「私もですか?」


加賀「そうよ。」ギラギラ


大潮「もしかして…。」


加賀「大当たりよ。」ギラギラ


速吸「ってことは私も…。」


赤城「いや、あなたは違うの。見つけた物資を持ち帰ってほしいの。」


速吸「あの私補給艦でして、輸送艦ではないんですけども。というか荷物持ちってことですよねそれ。」


赤城「大丈夫よ、そんなことないわ。あなたは私が守るもの。」


速吸「本当に大丈夫なんですかね。」


霧島『あー、いいですか?今回は捜索が主ですので戦闘は極力避けてください。赤城と加賀はなんのために2スロ目と3スロ目に彩雲ガン積みしたか意識するように。』


加賀「わかってます。そろそろ発艦させていいですか?」ギラギラ


赤城「もういいでしょう、させちゃいましょう。」


加賀「発艦しなさい、盗んだ奴を絶対に逃がすな。」ギラギラ



吹雪「ねぇ、大潮ちゃん。」コソコソ


大潮「どうしたの?」コソコソ


吹雪「艦娘ってあそこまでキラ付けできるの?」コソコソ


大潮「わかんない…。」コソコソ


吹雪「最早まぶしいのレベルだよね。」コソコソ


大潮「うんうん。」コソコソ


事態は最悪の方向へ


護衛棲水姫「ドウシヨウドウシヨウドウシヨウドウシヨウ」ガクガク


ル級「誠心誠意謝レバ?」


護衛棲水姫「ソンナンデ済ムワケナイダロ?!」


ネ級「アッ、アレハアイツラノ偵察機…。」


ル級「オッ、落トサレタネ。」


護衛棲水姫「ウガアアアアア」


-----


加賀「…一機落とされた。14番機ね。」


赤城「これはもう…。」


加賀「そうね。攻撃隊、全機発艦!」


吹雪「ちょ、ちょっと!」


お仕置きの時間じゃ


ル級「ア、ナンカキテル…。」


ネ級「攻撃隊ダネ…。」


護衛棲水姫「アハハハハ…。」


-----

妖精さん1「今回は飯が盗まれたから容赦しねぇぞ…。」


妖精さん2「何年のもお付き合いがあるが今回ばかりは許さねぇからな?」


妖精さん3「よし、全機降下降下!」


妖精さん1「ん?待て待て、白旗上げてるぞ!」


妖精さん2「これは攻撃中止だ。」


和解成立


護衛棲水姫「申し訳ありませんでした。」


加賀「で?貴方達の誠意は?」


護衛棲水姫「こちらの対潜装備です申し訳ありませんでした。」


加賀「なぜ貴方達が持ってるのかしら。」


護衛棲水姫「よくわかりません申し訳ありませんでした。」


赤城「まぁ良いじゃないですか加賀さん、ご飯戻ってきたし。」


加賀「そうね…。帰りましょう。」


ついでにこいつも連れてきたぞ


加賀「提督、ただいま戻りました。」


大淀「あ、お帰りなさい。」


霧島「司令はあなたのせいでしばらくは復帰できません。で、戦果と損害は?」


加賀「そうね…。損害は彩雲一機、搭乗員は無事よ。今潜水艦たちに連絡して向かってもらってる。持ってかれた食料の全てを奪還、それと新しい対潜装備ね、なんで深海棲艦が持ってるのかしら。あぁ、それと…。」


霧島「それと?」


加賀「この浮き輪ね。」


浮き輪「ウッス」


霧島「はぁ?」


大淀「これ明石呼んだほうがよくない?」


霧島「なんでこれがいるのよ!」


加賀「実行犯よ。取り調べするのは当たり前でしょう。」


赤城「それに深海さんも『どうぞ持ってってください』って言ってたし大丈夫じゃないかしら?」


霧島「普通ダメよね…。というかちゃんと人道的に取り調べしなさいよ?」


加賀「何言ってるの?ちゃんとするに決まってるじゃない(棒)」


赤城「仮にも一航戦よ?(棒)」


霧島「なんだかすごい不安だわ。」


ガチャ


明石「どーも!大淀に呼ばれてきました!例のアレとは?」


大淀「あぁ、これです。」


浮き輪「ウッス」


明石「うひょー…。キモい…?よくわからねぇ。」


加賀「とりあえず一回ごうm…取り調べしたいので明石さんはそのあとお願いします。」


明石「わかりました。」


霧島「まって、いますごい不穏なワード言いかけたでしょうあなた。」


提督になにをしたんです


※浮き輪さんは大淀さん、明石さん、赤城さんと一緒に工廠へ向かいました。


霧島「ところで出撃前に司令に何をしたんですか?」


加賀「え?いや、特に何も…。」


霧島「完全に魂抜けてましたよね。」


加賀「さ、さぁ…。なんのことだか…。」


霧島「なにしたんです?司令に。」


加賀「言ったところでどうなるの?」


霧島「知っておかなくてはと思いましてね…。」


加賀「しつこいわね、あなたは提督の何なの?」


霧島「秘書艦です。」


加賀「たかだか秘書艦で…。」


霧島「お?」


加賀「あなたが提督のことをどう思っているかは知りませんが…。おそらく私と同じでしょう。」


霧島「何が言いたいの?」


加賀「…指輪の件。忘れてませんからね。」


霧島「!!」


加賀「それでは。」


バタン


霧島「なるほど…。」


焦り


霧島(私が指輪を掘り起こしたのを知ってるってことかしら…?)


霧島(掘り起こしたからって何になるのよ…。ただ取られたくなかったから…。)


霧島(あぁ…、そういうことか…。やっと意味がわかった。)


霧島(これは気を付けないといけませんね。)



霧島「…あ。司令どうなってるのかしら。」


提督や、如何かな


霧島「司令?」


提督「かがさんつよいかがさんきれい」


霧島「治ってないか…。こうなったら…。」


霧島「おい!書類がまだ出て来てねぇぞ!」


提督「おあああああああああああああごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい今すぐつくりますから許して……」


提督「あれ、霧島さん?」


霧島「やっと治りましたか。」


提督「確か加賀さんに部屋に連れ込まれて、そこから…。思い出せねぇ。」


霧島「無理に思い出さなくても大丈夫です。さ、執務に戻りましょう。」


提督「食料の件は?まだ終わってないでしょ?」


霧島「とっくに終わってます。」


提督「え」


秋刀魚じゃ、秋刀魚


コンコン

提督「はーい」


大淀「失礼します、提督。新しい指令書です。」


提督「それはどうも。どれどれ…。」


霧島「なんて書いてあります?」


提督「…だ。」


霧島「は?」


提督「秋刀魚だ…。今年も漁の季節が…。」


霧島「あぁ…。」


今年は大漁が見込まれるようで


大淀「幸いそこら辺の装備は整っています。今すぐにでも。」


提督「そうだね。駆逐艦5人と水母1人だったら誰でもいい。よろしく頼む。」


大淀「了解しました。」


-----


提督「というわけだ。」


朝潮「了解しました!この朝潮、たくさん秋刀魚を獲ってきます!」


荒潮「大根おろして待っててね~。」


綾波「獲って獲って獲りまくってきますね。」


白露「一番脂が乗ってるの獲ってくるね!」


雪風「しれぇ!秋刀魚食べ放題できますか?」


コマちゃん「なんで秋刀魚獲るんですか?」


提督「おいしいからさ。」


コマちゃん「いや、私たち海軍…。」


提督「気にしてはいけない。」


コマちゃん「そうですか…。」


朝潮「それでは!行ってきます!」


提督「あんまり爆雷使うなよ~。」




提督「確かになんで海軍が秋刀魚漁するんだろう…。」


赤城「あくまでも支援ですよ支援。」


提督「うわ。どこから湧いてきた…。」


加賀「私もいます。」


提督「うわ。というかその格好は?」


赤城「秋刀魚漁…。行ってきます!」


提督「は?」


加賀「おいしいの獲ってくるわね。」


提督「待て待て待て待て待て待て待て待て」


加賀「気にしないで、しっかり40尾は釣ってくるから。」


提督「そうじゃねぇよ出るなって!」


赤城「さ、加賀さん。早いところ行きましょう。」


加賀「そうね。それじゃあね提督。いい子にしてるのよ。」


提督「待て!止まらんと飯抜きだぞ!」


※止められませんでした


それからというもの


提督(今年のサンマが大漁だったこと、二人が余計に頑張ってくれたおかげで、当鎮守府は12.7tの水揚げを記録しました。)


提督(おかげで市ヶ谷からも表彰されました。暇なんですね市ヶ谷。)


提督(というかそんなんどうでもいいんですよ。)


提督(ただいま食堂が秋刀魚フェアをやってましてね。…えぇ、ここ1ヶ月くらい。)


提督「また秋刀魚か…。」


霧島「仕方ないですね…。」


加賀「提督、好き嫌いはよくないわ。魚を食べると頭がよくなるのよ。」


提督「あなたはカレーを1週間連続で出されて飽きないんですか?」


加賀「飽きませんが。」


提督「だと思った。聞いた私が悪かった。」


赤城「そういえば魚を食べると云々って歌ありましたね。」


霧島「だいぶ前ですよねぇ。」


でも秋刀魚のお刺身はおいしいよね


1か月前


加賀「提督、帰投したわ。」


提督「待てと言ったはずだ。」


加賀「そうだったかしら。」


赤城「おかげでたくさん獲れましたよ!今日から毎日秋刀魚が食べれますよ!」


提督「おいこれどんだけあるんだよ…。霧島さん明石呼んできてあかs 朝潮「司令官!朝潮、ただいま帰投しました!」


提督「お、おう。お帰り…。」


雪風「見てください!たくさん獲ってきましたよ!」


コマちゃん「途中で楽しくなっちゃいました…。」


提督「うわ…。」


明石「はーい、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!明石です!」


提督「テンション高いね君。とりあえずこれ漁獲量どんだけあるか調べてほしいんだけど。」


明石「かしこまりました!」


加賀「じゃあ補給も終わったしもう一回行ってくるわね。」


赤城「もっと獲ってきますね。」


提督「あ、待て!行くな!」


その日の夜


明石「結局あのあと赤城さんたちが獲ってきたのと合わせて2.2tですね。」


提督「は?」


明石「2.2tです。」


提督「は?」


大淀「ちなみに燃料消費量はこの3日間で2900です。」


提督「は?」


霧島「ちょっと割に合わないわね。」


朝潮「朝潮がんばりました!」


赤城「えぇ、がんばりました!」


コマちゃん「また明日も行きましょう!」


加賀「褒めてくれてもいいのよ?」


提督「えぇ…。」


大淀「情報によると明日は呉の艦隊も北上してくるようです。」


コマちゃん「負けてられませんね。」


加賀「明日に備えて早く寝ましょう。」


朝潮「はい!司令官!おやすみなさい!」


提督「おう、おやすみなさい…。」





提督「横須賀軍港は横須賀漁港に鞍替えだな。」


霧島「ちょっと無理ですね。」


結果


大淀「…というわけで昨日を以て民間への秋刀魚漁支援が終了しました。」


提督「え、あれ支援なの。」


大淀「漁獲量の4割は民間へと回されます。というわけで我々横須賀鎮守府の成果を明石からします。」


明石「はい、というわけで発表したいと思います。」


提督「はい。」


明石「12.7tです!そのうち6割が我々の取り分なので7.62tはウチのものです!」


提督「は?!」


大淀「ちなみに燃料消費量は計16800です。」 


提督「は…」フラッ


霧島「司令ーッ!」


加賀「やりました。」


霧島「やりすぎじゃないかしら…。」


赤城「がんばりましたね、朝潮さん!」


朝潮「ありがとうございます!」


祝!7周年!


霧島「司令、我が横須賀鎮守府は開設から7周年を迎えました。」


提督「はい。」


霧島「つきましては司令より一言頂きたいと思います。」


青葉「記事になりますのでしっかりお願いしますね。」


提督「…まず、我々は深海棲艦との戦いが集結するまでの特別の機関であることを鑑みれば、迎えたというより迎えてしまったというほうが適切であり、7年もかけているのに終結できていないという状態は誠に遺憾であります…。」


霧島(そこまで真面目に答えなくても…)


提督「前線で艦娘諸君が善く敢闘していることは十分承知しておりますが、我々上層部の指導力のなさと、深海棲艦という未知の生命体に対して未だに有効な交渉力を何ら持ち合わせていないことで、決定的な勝利を掴むこともできず決着をつけられないということは、つまるところ我々上層部の責任と痛感しております。」


青葉「ん?つまり提督は自分に責任があると感じているということですね?そう言うことですよね?」


提督「それは少し語弊があるというか、当たらずと雖も遠からず、といった感じですね。」


青葉「なるほど。で、本心は?」


提督「もう持ちつ持たれつ、共存って形でいいんじゃないかな?俺たちそれで飯食ってるわけだし。」


青葉「ほほう、ありがとうございました!いい記事になりそうです!題名は『提督、市ヶ谷に不満爆発!---上層部に指導力無い』ですね!」


提督「待てコラ、俺はそんなこと言ってねぇぞ。」


青葉「ウソは言ってないですよ。」


提督「本当のことも言ってねぇだろ!」


近況報告


提督(皆さんお久しぶりです、提督です。)


提督(延々と深海棲艦との戦争を続け7年が経ってしまいました。戦況はよくなったり悪くなったり…。本当、戦線異状なしって感じなんですよ。)


提督(日々の海上警備任務、商船や漁船の護衛任務を淡々と遂行し、せめて日本近海における人類の制海権は保持しておこうとしているだけで、何か一大決戦に臨もうとしているとか、そんな雰囲気はないです。)


提督(私もそれら警備任務の指揮を執ることはもちろんしていますが、7割方は延々と事務作業!)


提督(日々上がってくる備品の発注書や領収書、関連書類や始末書の処理。各任務の遂行報告書や燃料弾薬などの資源類の使用報告書、訓練計画表や訓練実施報告。)


提督(そして上から送るように言われる深海棲艦の生態や戦略に関する、ほぼ論文と言っても差し支えないくらいに分厚くなる報告書!)


提督(私は提督ではなく主計科員なのではと思うこともままあります…。)


近況報告:2


提督(と、まぁ仕事関係はこれくらいにしましょう。)


提督(次は私個人の話です。)


提督(艦娘達とまともに話せなかった自分はどこに行ったのか?着任から約5年たった今!私は別人のように変化しました。)


提督(目を合わせて普通に喋ることができる。酒も飲めるようになり酒宴に呼ばれることも増えてきました。)


提督(そこで気づきました、艦娘と話すの楽しい!)


提督(もう好きだの云々置いておいて話せるだけで満足してしまう自分がいるのです。)


提督(好きな艦娘?え、うーん、いやでも距離が近くて優しくされたらコロッっと落ちる気がするのよね。)


提督(それに私みたいな愚図でトーヘンボクの権化みたいな人間、しかも提督という立場でそんなことに現を抜かしている場合じゃないと思うのですよ。)


ゴトランド「そうかなぁ。そんなに卑屈にならなくてもいいんじゃない?」


提督「えー?でもじじts…。」


提督「俺の考えていることがなぜわかった?というかなんでいるのあなた。」


ゴト「報告書の提出に来たの。はいこれ。」


提督「あぁ…、どうも。」


ゴト「もうちょっと自分に自信持った方がいいよ、提督。」


提督「で、なんで俺が考えてることが分かった?」


ゴト「それは秘密。でも悪意があって読んでるわけじゃないの。だからこれからも仲良くしてね。」


提督「仲良くはするけど秘密にしないで。」


霧島「あんまり人の考えてること覗くのは良くないわ、あと訓練の報告書もお願いねゴトランド。」


ゴト「はーい、じゃあね提督。」バタン



提督「…ゴトランドでいつから居たっけ?俺が着任したときから?」


霧島「つい先々週からですよ。矢矧たちが潮岬沖で発見したじゃないですか。」


提督「そうでしたっけ?よく覚えてないなぁ。」


霧島「大丈夫ですか司令…。」


提督「ところで霧島さんは俺の考えてることわかったりするの?」


霧島「そんなにはわかりませんよ。」


提督「ちょっとはわかるのか…。怖いな艦娘…。」


考えてみた


提督(先に挙げた距離が近くて優しいっていう人。)


提督(まず思いつくのは霧島さんだろう。ずっと秘書艦やってくれてるし、少なくとも嫌われてはないだろう…。)


提督(それと加賀さん?あの人の距離感と接し方異常でしょ。どうしたのあれ。)


提督(あとは…うーん…。わからん。)


提督(俺が考えすぎなだけかもしれない…。)



提督(そういえばなんでゴトランドは仲良くしてねって言ったの?)


提督(思い出せば結構いろんなやつから言われてるなぁ…。)


思い出してみた


提督(よく言われるのは二航戦の二人か、飲みの時よく言われるな。)


ーーーーーー


飛龍『うーん、今日は来てくれてありがとうね提督。』ヒック


提督『うわ、もう出来上がってんのかよ。いつから飲んでんのあんたら。今1930くらいだけど。』


蒼龍『今日はねぇ。遅かったよぉ。1700くらいかなぁ。えへへぇ///』


提督『は?1700くらいで遅いってどういうこと?』


蒼龍『まぁまぁそれはおいといてぇ!今日は!飲むよ!』


飛龍『そうそう!私たち提督と仲良くしたいから!』ヒック


蒼龍『そういうこと!仲良くしようね!提督!』


ーーーーーー


提督(あの時はすごかった…。あとあるとすれば?)


ーーーーーー


金剛『ン~///提督も結構かわいいとこあるネ~///お~よしよし』ヒック


提督『酔ってんなぁお前…。あとちょっと苦しい。』


金剛『ちょぉぉぉっっっっといい感じに抱きついてるだけデース。ン~、提督、ぜひとも金剛に貰われてくださいネ~///』


霧島『ちょっと、お姉さま。私の司令ですよ。離れて下さいよ。』ヒック


提督『おおう…。霧島さんも酔ってる…。』


比叡『あれ、霧島珍しいねぇ、『私の』司令?』


霧島『そうですよ私の司令ですよ。司令?そうですよね?』


提督『なった覚えはないが…。』


霧島『つべこべ言わないでください。さ、司令。こっちへ。』


金剛『霧島のケチ。私は提督と仲良くしたいだけデース。ね~テイトク///』


提督『俺に同意を求めるな…。』


ーーーーーー


提督(…。)


提督(あいつらのいう仲良くしたいってマジでどういう意味なんだろう…。)



オーケーグーグル!


提督(こういうときは先生に聞いてみるか。)


Google「毎度ありがとうやで」


提督(『女子の言う仲良くしたい とは』、検索っと)


Google「ほーん、こんなんどうや」


提督(なになに?大抵好意はあるが、いきなり付き合ってくださいは無理があるのでまずは友達からという意味です…。)


提督(シチュエーションによる、社交辞令の一つ、好意だったり興味だったりがあることには間違いない)


提督「わっかんねぇなぁおい!ちょっと曖昧すぎるんじゃねぇの?」


Google「ワイに言われても困るわ。」


霧島「いきなり大声出さないでくださいよ、びっくりするじゃないですか!」


提督「あ、ごめんなさい…。」


教えてやろうか


霧島「何がわからないんですか?仕事ですか?教えてあげましょうか?」


提督「いや、もう仕事は終わりましたよ。上々ですよ。」


霧島「本当ですか?キーボード叩くより画面とにらめっこしたり、虚空を見てたりした時間のほうが長い気がしますけどね。」


提督「いやだなぁ霧島さん。私は優秀ですので光の速さで終わらせましたよ。休憩してきますね。」スタコラ


霧島「あ、ちょっと司令!待って!…もう。」


霧島「本当に終わってるのかなぁ。どれどれ…。」


霧島(確かに終わってるわね…。あとは印刷して提出するだけか…。)


霧島(ただ、さっき司令が考えていたことからすると…。やっぱりね。ネットでこれ見てたんだ。)


霧島「…そんなに付き合い方がわからないなら、私が教えてあげましょうか?」


壁に耳あり


提督「あ~あ、こんな人間に興味もつような人がいるわけないだろうがよ。」


提督「やっぱりネットの言うことは話半分に聞いておくに限るな!」


加賀「どうしてそんなことが言えるのかしら?」


提督「そりゃあんたネットだよ?7割ウソくらいに思ってないと生きていけn…。どこから聞いていた?いつから俺の隣に?」


加賀「最初から最後まで、あなたが執務室を出たすぐ後から居たわよ。」


提督「普通に怖いよ。忍者か何か?」


加賀「いいえ私は一航戦よ。それより休憩するんでしょ?一緒に間宮でお茶しましょう。」


提督「いや、そうねぇ、うん。行こうか。」



提督「…あの、加賀さん近くない?というかなんで手を繋ごうとするの怖いよやめてよ。」


加賀「怖くないわよ。というか何故手を繋いではダメなのかしら?そういう関係でしょ?」


提督「どういう関係か知らないけどさ、少なくともアンタの考えてるような関係ではないよ?」


加賀「え…。違うの…。」


提督「なんでそこでショック受けてんの…。」


加賀、動く


提督「バカでかアイスコーヒーを一つと、パンケーキ5枚、メープルシロップだけでお願いします。」


加賀「温かいお茶とチョコサンデーパフェのチョモランマをお願い。」


提督「チョモランマって45㎝くらいあるぞ…。お前血糖値が怖くないのか。」


伊良湖「かしこまりました~。」


加賀「血糖値ごとき怖がってたら戦えないわ。」


提督「うーんごもっとも。」


加賀「それにあなたといるときはいつでも心拍数と血糖値上がりっぱなしよ。」


提督「病院行きましょうね~。」


加賀「ところで話は変わるけどね、提督。」


提督「はいはい、なんですの。」


加賀「あなたさっき『こんな人間に興味もつような人がいるわけない』って言ってたわね。どうしてかしら。」


提督「いや、事実だし。」


加賀「そう、じゃあ私は人ではないのかしら?」


加賀「あなたもわかっていると思うけど、私はあなたに興味を持ってるどころじゃないわ。」


加賀「そんな私がいる限りあなたの思ってることは事実ではないのよ。おまけに同じような人間はこの鎮守府にあと何人かいるのよ。そのことを覚えておいてちょうだい。」


提督「は、はぁ…。」


加賀「それと、今夜空いてるかしら?あなたと行きたいお店があるの。どうかしら。」


提督「空いてますよ、行きましょう。」


-----


伊良湖「お待たせしました~。ひとまずパンケーキ5枚とアイスコーヒー、それとお茶ですね。」


伊良湖「それと、チョコサンデーパフェのチョモランマです!」


提督「…お前これ食えるの?」


加賀「もちろん。」


嫉妬か?


提督(ちなみに加賀さんはチョモランマのパフェを15分くらいで平らげた。もうちょっと味わって食べればいいのに)


提督「…にしてもお店かぁ。」ガチャ


霧島「あら、司令。おかえりなさい。加賀と食べたパンケーキは美味しかったですか?」


提督「え」


霧島「加賀と一緒に食べてきたのでしょう?」


提督「は?なんでわかったし」


霧島「お店かぁ、ってことは夜は加賀とどこか飲みに行くんですか?」


提督「は?なんでわかったし」


霧島「図星なんですね。」


提督「何も言ってないが…。」


霧島「夜が待ち遠しくて仕方ないのかもしれませんけど、新しい仕事があるのでそちらを終わらせましょう?」


提督「霧島さんあの」


霧島「終わらせましょう?」ニッコリ


提督「ハイ」


-----


提督(新しい仕事?聞いてないが…。)


霧島「…。」


提督(それよりなんで加賀さんと一緒に行ったって分かったんだ?)


提督(それとなんで少し機嫌が悪い?俺なんかしたっけか?)


提督(他人と間宮行ったからって妬くような人じゃないだろうに)


親じゃないんだから


1730


霧島「さてと、お仕事終了ですね!お疲れ様でした。」


提督「お疲れ様でした…。やたらと量が多くて死にそうでしたが…、1時間半の仕事量じゃなかったですよ。」


霧島「市ヶ谷は人使いが荒いですね。司令のことをなんだと思ってるんでしょうか。」


提督「いや、あれ明らかに市ヶ谷が流してきた仕事じゃなi…」


霧島「何か?」


提督「いえ何も」


霧島「そういえばこれから加賀と飲みに行くんでしたっけ?あんまり飲み過ぎはダメですよ?空きっ腹に飲むのもいけないですから、何か軽く食べるんですよ?」


提督「えぇ。」


霧島「あとあまり帰るのが遅くなってもダメですからね?」


提督「えぇ。」


霧島「それと席を離れた後に出てきた青いお酒は飲んじゃだめですからね?」


提督「そこまで言うけどあんたは俺のなんだ…?」


霧島「あなたの霧島ですよ。」


提督「そら知ってますよ。」


霧島「とにかく、ハメを外さないでしっかり帰ってきてくれるなら大丈夫です。明日も仕事ですしね。」


提督「そうだった。」


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2016-02-17 01:52:42

SS好きの名無しさんから
2016-02-03 00:40:04

銭助さんから
2016-02-02 23:55:11

† jap pepper †さんから
2016-01-20 01:53:00

SS好きの名無しさんから
2016-01-18 07:20:08

ポテ神さんから
2016-01-13 20:47:56

SS好きの名無しさんから
2016-01-02 18:07:18

SS好きの名無しさんから
2015-12-31 18:15:07

SS好きの名無しさんから
2015-12-31 16:17:27

SS好きの名無しさんから
2015-12-29 19:04:06

matuさんから
2015-12-28 21:11:01

SS好きの名無しさんから
2015-12-27 18:38:08

SS好きの名無しさんから
2015-12-27 16:47:49

このSSへのコメント

17件コメントされています

1: matu 2015-12-28 21:12:06 ID: IO5pIHB-

提督だいじょうぶかな?

更新ガンバッテ(^-^)>

2: SS好きの名無しさん 2015-12-29 19:03:57 ID: 8gXKss0I

高校は共学にしよう.....頑張れ、男子校提督。

3: SS好きの名無しさん 2015-12-31 14:27:37 ID: IN33A2DH

男子校だったから気持ちが良くわかる。
期待しよう。

4: 万屋頼 2015-12-31 20:27:26 ID: mqVN_AWI

 おぉ!自分女ですが分かる気がします(笑)
頑張って下さいね!期待しています!

5: SS好きの名無しさん 2016-01-03 20:48:16 ID: MFZKPaLu

男子高提督続き期待してるぜ!面白いよ(笑)

6: SS好きの名無しさん 2016-02-24 15:02:36 ID: gGi2Qvia

高校共学のはずなのになぜか同意できる…(当方工学部)

7: SS好きの名無しさん 2016-03-01 22:36:29 ID: 1Jp7588-

は、早よ続きを…
男子校出身の俺には嬉しいssなんだ!?頼む…

8: 金属製の餅 2016-03-16 00:07:44 ID: I4Hm-2GK

女の子と接するの苦手だから共感出来るなぁ(血涙
続編を待っています!

9: SS好きの名無しさん 2016-03-18 19:00:10 ID: 3BwoY3o7

共学だったけどほとんど女子と話さなかったから気持ちがわかる気がする……………………

10: SS好きの名無しさん 2016-03-20 10:12:12 ID: uktTc5iw

続き楽しみです

11: SS好きの名無しさん 2016-03-30 01:11:59 ID: bny8vLrw

今高一でしかも男子校だから提督の気持ちがよくわかるわw

続編お待ちしてナス!!

12: Jpanther 2016-04-02 20:41:23 ID: fpbVaEgk

そこまでガチガチかな?(共学)
同業者とは、、、

13: SS好きの名無しさん 2016-05-04 01:37:30 ID: ULGs1OXN

男子校卒じゃないのに提督の気持ち分かる僕は何なんだろうな…

14: Вер 2016-06-15 05:03:42 ID: otAoSh7u

共学なのにあまり女子と話さない俺っていったいorz

15: SS好きの名無しさん 2016-10-05 12:10:03 ID: 5ooegRjG

全寮制の男子校だったから気持ちが痛いほど分かるわ

16: SS好きの名無しさん 2020-05-01 15:32:26 ID: S:MStzbU

やりますねぇ!

17: 幻ノBot 2021-11-30 21:09:06 ID: S:j-XzKm

アァー~ーイイッスネェ


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1: matu 2016-01-20 01:14:41 ID: Th8xU6UF

男子校って大変なんだなー

2: SS好きの名無しさん 2016-02-06 14:17:41 ID: 0daxqx8f

Lol

3: SS好きの名無しさん 2016-03-20 10:12:35 ID: uktTc5iw

続き早く読みたい!

4: SS好きの名無しさん 2018-05-09 08:22:22 ID: Wfy0V2_a

続きはよ


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