佐天「大甲子園?」
少しやさぐれた佐天さんを書きたいです
佐天「....お役御免か」
「まあ、能力もないしね」
「編入手続き面動だな~」
スカウト「良い身体能力を持っている」
佐天「...なんです...」
スカウト「高校野球に出て頂きたい」
佐天「あたし、まだ中学生ですよ!」
スカウト「書類は偽造する」
佐天「...高野連とか今時うるさいと思うんですけど」
スカウト「勝てば良いのだよ...」
佐天「まあ良いです、むしゃくしゃしてたし、受けます」
スカウト「編入先は紫義塾高校だ」
佐天「そこ聞いた事ない上、高校でしょ!なに考えてるんですか!」
スカウト「そう、野球ではね...」
佐天「困ります!」
(それにしても可笑しい、体が軽い...)
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近藤「本日新入部員が入部する粗相の無いようにな...」
沖田「部長、余り怖い顔はいけません!」
佐天「こんちわ~、本日入部予定の者ですけど!」
近藤「...」
沖田「き、気絶している...」
沖田「こ、こちらは部長の近藤です、
あと副部長の沖田です、宜しくお願いします」
佐天「宜しくお願い致します~」
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近藤「で、剣技はどれ程なのかね」
佐天「包丁位かな、触った事がないです」
近藤「...」
沖田「気絶してしまったようだ...」
沖田「き、気を取り直して
あちらの武具で気に入った物はあるかな?」
佐天「あの2.4[m]の真剣、重そうですけど」
沖田(あれは村正のレプリカ...、振れるのか...)
沖田「君の身長より長いが大丈夫か?」
佐天「副部長、体重何[kg]ですか?」
沖田「?65[kg]前後だと思う」
軽々と持ち上げられてしまう副部長...
佐天「と、言う事です」
沖田(これ、ほんとに中学生?怖い...)
近藤「と、言う事で入部を許可する」
沖田(部長、アンタ気絶してただけでしょ!)
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佐天「さて剣技の訓練、訓練と...」
沖田「まて、持ち手が逆だぞ?」
(これだからゆとりは困る...)
佐天「...模擬戦行きますか?」
沖田(多少灸をすえねばな...)
「...良かろう.!行くぞ!」
佐天「まあ、偶には淑女らしく、良いですよ!」
沖田の攻撃は全く届かない、
なぜなら
沖田「なにっ、君は新体操経験者か!」
常識を変える、非常識になっちゃいますけどね!」
「考えて下さい、あなたの剣は1.8[m]、
私の剣は2,4[m]、身体能力を加味して如何でしょうか」
「あなたが、剣技を極めた事は紛れもない真実、
しかし”;ついで”;に野球と言うのは感心できませんね」
佐天(また体が軽くなっているきがする...)
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近藤「書類作成面倒だな~、沖田は居ないし、
飛び級した事にしよっと、決済印は先生だし...」
???「部長も大変ですね~..」
近藤「どこから出てきた!」
斎藤「その沖田は訓練中ですよ、
まあ新人相手に負けますけどね」
斎藤「彼女は野球を理解している、
剣技は理解していない、しかし身体能力は異常、
根本が違います」
近藤「根本か...」
斎藤「放課後の訓練、任せて頂けないでしょうか」
近藤「...却下だ」
斎藤「そうですよね、彼女の体がもたない、
さすが部長」
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1日目
佐天「普通高校生のカリキュラムは少ないな~」
担任「以上で、本日の学業を終了する」
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斎藤「佐天さ~ん、一緒に帰ろうよ」
斎藤「僕、斉藤って言うんだ、
おいしいクレープ屋さんがあるんだ、
一緒に行かない!」
佐天「行きます!」
斎藤(意外とちょろい...)
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道中
斎藤「...でね、一応僕も野球部なんだよ!」
佐天「今日の部活は?」
斎藤「自主的にお休みです」
佐天「誰の差し金です?」
斎藤「え、何の事、嫌だな~」
佐天「あなたは殺気に満ち溢れています」
佐天「さしずめ、今日は私の観察でしょ...」
斎藤(クレープの件、芝居だったのか)
斎藤「見抜かれていたんだ、ごめんね」
斎藤「こんな事言うのも何だけど、
僕の剣技は無外流なんだ、お互い理解できると思っている」
「まあ、実を言えば部長の指示だったんだけど
今日はリア充っぽく帰ろうよ」
佐天「そうですね、殺気も失せたようですし」
斎藤「でね、携帯の番号と
メールアドレス教えてよ~」
佐天「ケー番教えてくれませんか」
斎藤「うん!」
佐天は無言で携帯を操作
斎藤「わ~これが佐天さんの番号なんだね」
佐天「斎藤先輩のメールアドレスは?」
斎藤「xxx@gmail.com」
佐天「今、送信しました」
斎藤「ありがとう!!」
佐天「でも、斎藤先輩、私より年上なんですよね」
斎藤「なんで?、何を言いたいか解るけど人格と年齢は別だよ...
僕の価値観ではね」
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2日目
斎藤「じゃあ、また明日ね~」
佐天「また明日」
1人になると思い出す、学園都市での扱いが...
無能力者はゴミ同然、劣等感で逃げ出した
アパートの鍵を開け部屋に入る
ベッドの上で泣いた...
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「はっはっは...」
佐天の朝は早い、30[kg]のリュックを
背負ってのランニング、徒走距離も異常だ
???「おはよう」
佐天「また、野球部の方ですか」
井上「井上だ、邪険にしないで欲しいな...、
単刀直に言おう、手を貸して欲しい」
佐天「遠慮します」
「そんな簡単に生き方を変えれるんですか?」
井上「君がそれを言うか?」
佐天「!!!」
佐天「トレニーングの邪魔です...」
井上「また後で」
佐天「ごめんなさい」
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3日目
佐天「学校って楽しいなー」
「能力開発ってなんっだたんだろう...」
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近藤「おい、佐天、貴様昨日部活を欠席しただろう」
佐天「さぼりです」
近藤「そうか...」
どこから表れたのか、
井上「部長、最近の部下は褒めて育てるんですよ」
近藤「...」
無言で去る近藤
佐天「...」
井上「と、言う事で当方と一勝負行きますか」
佐天「え、何でですか?」
井上「私は君に貸しを作った、
直ちに返済して欲しい」
佐天「そういう事だったんですね」
そう言いながらリュックを下ろす
60[cm]の短刀を取出す井上、
当然銃刀法違反です
佐天(格闘だけでなんとかできるかな、
腕と靴の鉛で防衛できそうだけど...)
井上「...と思ったけど飽きた」
佐天「?」
井上「体は大事にね...」
「君は無理をし過ぎている」
佐天「うるさいですね、トレ-ニングの途中なのでまた後で....」
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4日目
佐天「学園都市の皆どうしているかな~」
「寝よ」
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早朝
佐天「トレーニングきついな~」
???「少し休めば良いのでは...」
佐天「また、野球部の方ですね」
鈴木「失礼、鈴木と申します」
鈴木「あなたのトレーニング量は異常です、
単位時間毎の量を減らし、継続時間を延長する事を推奨致しますが...」
佐天「そうですね....」
無視して走り出し
鈴木(あの娘は人の言う事を聞かないパターンだな、自分もそうだが)
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沖田投込み中
沖田「右腕がおかしい...」
佐天「大丈夫ですか、沖田先輩」
沖田「幽霊部員の君に、何か言われる筋合いはない!」
佐天「...負う子に教わると言う諺を知っていますか」
沖田「...」
佐天「武道場に行きましょう」
沖田「...」
佐天沖田をマッサージ中
「どうですか?」
沖田「大分良くなったようだ、すまない」
佐天「未来設計、野球以外の事も考えなくちゃ、
嫌な言い方ですが、年寄りが増えるので
医療関係が成長産業だと思うんですよね」
沖田「...現実的だな、
そして何が君をそうさせてしまったんだ」
佐天「...」
佐天「沖田先輩、キャッチボールしましょうよ」
沖田「あの、僕、右腕おかしいのですけど...」
佐天「左投げで」
沖田「そんな無理な!」
佐天「先輩、覚えています?、仮入部初日の事を」
沖田「そうだな...」
佐天「部長から聞いたのですが、
先輩以外部員全員スイッチヒッター、
スイッチバッターとの事です」
沖田「厳しいな、君は...」
佐天「拘りなんて損しますよ」
沖田「すまない」
佐天「いえ、先輩に心が折れる事が
無いようにして欲しいだけです」
沖田「君には何があったんだ、年齢不相応の発言が多い」
佐天「...」
沖田「聞かなかった事にしてくれ...」
佐天「じゃあ、早速キャッチボールしましょ、左投げで」
沖田「暴投したらごめんなさい...」
なぜか隠れる部長
近藤「心に闇がある、何をしようとしているのだ、佐天」
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5日目
佐天「疲れた...」
「素人の相手は疲れる」
「何様だ、あたしは」
「いよいよ明日の夜か...」
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地下球場ラグボール試合会場
佐天(...1番バッターセカンド、後攻か、ついてるね)
(それでは死合いますか...)
???(偶には人助けでもしますか)
ランナー1塁
佐天(次、来ますね)
佐天への打球
(来た!、舐められた物ですね)
(楽勝、ゲッツーですね)
1塁ランナー、佐天へ飛び蹴り
???「お嬢ちゃん、危ないよ、
これはスポーツなんかじゃない」
なぜかライトが防御
佐天「あなたライトでしょう?、なぜこの位置まで...」
???「慈善事業さ」
佐天「?」
無事ゲッツー
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先攻0点3アウトチェンジ
佐天(では行きますか、初回1番右打席ですね)
(いきなりバントで!)
佐天ヒット
(作戦通り!)
???(少々汚いがファースト足首直撃で行きますか)
???ヒット
佐天(セカンド頂き!)
(え、なんでセカンドが走路に!)
???『これはスポーツなんかじゃない』
(そうか、そうなんだね...)
佐天(跳躍でかわせる!)
(セカンドゲット!)
(え、なんでショートとセンター、ライト迄!)
佐天(くっ!、着地点を捻転で変更し、
着地後瞬間的に移動しセカンドゲット!)
佐天無事生還
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佐天「なぜ助けてくれたんですか?」
???「俺は盗賊、コブラ、少しでも天国に
近づきたいんでね...」
佐天「?」
後攻1点3アウトチェンジ
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試合終了0対1
主催三下「賞金、現生だ」
佐天(...結構大金)
佐天(でも、なぜか嬉しくない、何でだろう?)
佐天「あっ、コブラさん!、携帯番号教えて下さい!」
コブラ「携帯?、持って無いよ」
佐天(えっ、まだこんな人居るの?)
コブラ「それよりあそこの2人を安心させてくれ」
コブラ「それと、君がもう少し大きく
なったらまた会えるさ、じゃあな」
佐天「失礼ですね!」
「また会えますよね?」
コブラ「ああ...」
影から2人
近藤「なぜこんな危険な事をした!」
沖田「部長!」
近藤「そうだな、余計な詮索はしない約束だったな...」
佐天「ごめんなさい、自分の限界を知りたくて」
近藤「もっとまともな方法があるだろう!」
沖田「何度も言いますが、部長!」
近藤「そうだな...」
佐天「ごめんなさい...」
沖田「...なんとか無事終わった事です、
本日は帰りましょう」
近藤「そうだな、迷惑料として
佐天のおごりでカラオケ、高い酒も飲めそうだ」
沖田「部長!、問題発言は辞めて下さい!」
佐天(...高野連解体決定ですね)
(どうでも良いけど、なんか、また体が軽くなった気がする...)
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6日目
佐天(反省しよう、そもそも補導される
時間に歩いていた訳だし)
(明日は気分転換しよう...)
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佐天(ついてるな~、良い天気!)
ドンッ
佐天「ごめんなさい!」
???「いや、こちらの責任だ、
視力が低下しているんだ...」
佐天「大丈夫ですか...」
???「そうだな、大丈夫ではないが
君の介助があればなんとかなりそうだ」
佐天「ずうずうしいですね、全く」
???「...ごめんなさい...私は壬生と言う
紫義塾の者です、不審者ではありません」
佐天「え、先輩ですか」
壬生「やー、後輩ですか、助かった」
壬生「何部ですか?」
佐天「ほぼ帰宅部です...」
壬生「ほぼ?」
佐天「野球部の幽霊部員です...」
壬生「そうかぁ...」
佐天「?」
壬生「まあ哀れみを誘いたい訳ではないけどね、
明日、キャッチボールしようよ、これは野球部命令だ」
佐天「野球部の方ですか...拒否した場合は?」
壬生「君の自尊心が傷付く」
佐天「...そうですね」
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7日目
佐天「面倒だなぁ、寝よ」
朝
???「起きろ!」
佐天「え、なにこんな早朝に何のようですか...」
???「本日放課後キャッチボールの約束が有るはず」
佐天「警察呼びますよ!」
???「大丈夫、警官の仕事は●奈●県警並みだ」
佐天(犯罪件数は減っているのに、体感治安は悪化してます...)
佐天「どうせ野球部の人でしょ、私の名前は
知っているでしょうけどお名前を教えて下さい」
鹿馬「鹿馬牛之介だ!」
佐天「一応、ストーカー規制法違反に基づき通報します!」
(個人情報ダダ漏れです...)
鹿馬「なんでー」
佐天「嫌なら、2度寝させろ!」
鹿馬「はい...」
(沖田の脅しに因る行動とは言え、この程度で済んで良かった)
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放課後
佐天「沖田先輩!、右腕は!」
(これだから高校野球は困ります、体壊しますよ...)
沖田「あの、大丈夫です」
(敬語になってしまう、情けない....、えっ、でもこれって)
鹿馬「それではキャッチボールを始める!」
佐天「うるさいですよ!ストーカー!」
「その前に沖田先輩のマッサージです!」
鹿馬「...」
(扱いの差が酷い)
佐天マッサージしながら
「鹿馬、所で壬生先輩は?」
鹿馬「眼科だよ!でもって俺が代理!」
(俺、先輩なのに既に呼び捨て...)
沖田(鹿馬を脅したのは黙っていよう、それにしても役得だ!)
鹿馬(沖田めッ、あの秘蔵書と言う秘密さえ握られなければ!)
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佐天「沖田先輩、こんなもんで大丈夫でしょうか?」
沖田「ああ、大分良くなった」
(これは期待して良いのでは)
佐天「...勘違いしないで下さいね」
沖田「!」
(うわぁ、ニュータイプ?)
鹿馬「...では早速キャッチボールだ!」
佐天さんの口調がおかしい
老害